目次
- BtoBとは?
- BtoBとは企業間取引のこと
- メリット・デメリット
- メリット:社会貢献度が高い
- デメリット:企業の知名度が低い
- 新卒3年後の離職率が低いBtoB企業10社
- ①国際石油開発帝石
- アイチコーポレーション
- イーグル工業
- 横河電機
- 日本電子
- 日立ハイテクノロジーズ
- JSR
- 東ソー
- 信越化学工業
- 東洋インキSCホールディングス
- BtoB企業を目指す志望動機例文
- BtoBについて興味を持っている学生からよくある質問に回答!
- BtoBについて理解して就活を進めよう
BtoBとは?
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職先を決める際は、志望企業のビジネスモデルにも目を向けることが大切です。ビジネスモデルにはBtoBやBtoCがあり、これらの違いによってその企業の大体の特徴は把握できます。仮に同じ商品を扱っている場合でも、ビジネスモデルが異なるだけで大きな違いが生まれていることも多いため注意しなければなりません。
ビジネスモデルの中でもBtoBは注目されており、仕事の条件がいい場合も多いでしょう。そのため、就職を希望する人も多く、有名企業だと特に倍率は高くなっています。就活をスムーズに進めるには、ビジネスモデルによる違いを正しく把握することが大切です。BtoBとは何か、基本的な定義から実際にビジネスモデルが該当する企業まで知って、就活に役立てましょう。
BtoBとは企業間取引のこと
ビジネスモデルは大きくBtoBとBtoCの2つに分けられます。言葉の違いでいうと、BtoBはBusiness to Business、つまり企業間取引を指します。対してBtoCはBusiness to Consumer、つまり企業と消費者間での取引を指すと考えましょう。つまり、法人取引と企業対個人の取引と考えて問題ありません。BtoC企業の場合、企業が直接消費者に対して商品やサービスを提供します。
スーパーや百貨店、飲食店といったサービス業をイメージすると分かりやすいでしょう。BtoBの場合は、法人同士での取引であるため、商品やサービスの提供、あるいは仕入れ先はすべて法人となります。メーカーはこれに該当する場合が多く、他社から原材料を仕入れ、自社で商品の製造、それを代理店に委託し、販売してもらうのがBtoBの構図です。
こちらの記事では、BtoC企業について解説しています。有名なBtoC企業も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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メリット・デメリット
BtoBのビジネスモデルは魅力的であり、就職を目指す人も多いでしょうが、反面デメリットも存在するため注意が必要です。特に企業単位で見た場合、メリット・デメリットが大きく分かれやすいため、両方の点を理解して就職先を選定することが大切でしょう。
デメリットがあるとはいえ、それを特に問題に感じない場合もあり、メリットが大きく残るなら就職先として向いているでしょう。両方を知った上で、自分にとってどちらが大きくなりそうかを考えることが大切です。
メリット:社会貢献度が高い
BtoB企業のメリットは、社会貢献度が高い点にあります。BtoBの取引は、いわば企業が円滑に運営、商品やサービスを提供するために必要なものです。BtoBでの取引が途絶えてしまうと、BtoCの企業は商品やサービスを消費者に届けることができず、経済や社会全体が停滞してしまうでしょう。
BtoB企業単体で見ると、企業間取引だけで消費者の生活には関係ないようにも思えるでしょうが、これら取引の最終的な流れは必ず社会や消費者に還元されます。目に見えて成果が分かりやすいのはBtoCの取引ですが、BtoBはその間の工程を担っており、供給の質や安定性を高めるのに欠かせない存在です。間接的にではありますが社会にしっかり貢献しており、重要性の高さから貢献度も高く、社会、経済の担い手となれるのもメリットのひとつでしょう。
社会貢献度の高さを志望動機に盛り込みたい人はこちらの記事も読んでみてください。
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デメリット:企業の知名度が低い
社会貢献度が高い反面、それが表立ってあらわれることは多くありません。そのため、優れた企業でも知名度が低い場合が多く、見つけづらいのがBtoB企業のデメリットでしょう。もちろん、知名度が低いといっても、あくまで就活生の間ではという意味であり、世間的には優良企業として知られているものも数多くあります。
ただ、少し専門的な分野になると、社会人でも知らない企業は増え、さらに就職先の選択肢にはあげづらくなるでしょう。知名度が低いことで見つけづらいだけではなく、仮にBtoB構図の企業を見つけたとしても、それが本当に優良企業なのかどうかを判断するのも難しいです。優れた労働条件を持つ優良企業も多い反面、知名度が低いために就職先として選びづらいのはデメリットといえるでしょう。
隠れた優良企業を見つけるにはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
日経新聞などの情報を参考に、それを自分なりに深堀して調べていくのがいいです。経済の動きに関連してどの会社が何の役割を担っているか、自分自身で理解を深めていくことで業界の主要なプレイヤーが見えてくると思います。例えば、建設業界は今、東京オリンピックや大阪万博等で潤っていますが、それと同じくらい海外事業に注力していることをご存知でしょうか。
日本の建設会社はその高い技術力を活かし、海外に活躍のフィールドを広げています。だからこそ、実は商社に次いで海外で働ける機会の多さが建設系の魅力です。経済の動きには因果関係があり、時代の中でその企業がどのような役割を担っているか考えると、自らが社会の中で提供したい「価値」も見つかると思います。
新卒3年後の離職率が低いBtoB企業10社
就活生
BtoB企業って有名じゃないところが多いし、狙っている友達は僕の周りにはあまりいないなぁ。
キャリア
アドバイザー
それはチャンスですね。BtoB企業には隠れた優良企業が多いと言われています。安定性が強みの企業も多いですよ。
消費者と距離が近いBtoC企業に比べて、BtoB企業は一般的な知名度が低く、どのような企業があるか知らない就活生も多いと思います。しかし、BtoBの企業には優良企業と呼ばれる企業も多く、給料や働く環境といった面で高い評価を受けていることも珍しくありません。
そこで、ここからは東洋経済オンラインの「新卒3年後の離職率」が低い100社ランキングから上位のBtoB企業10社を抜粋して紹介します。平均勤続年数や年間平均給与なども合わせてご覧ください。
- 国際石油開発帝石
- アイチコーポレーション
- イーグル工業
- 横河電機
- 日本電子
- 日立ハイテクノロジーズ
- JSR
- 東ソー
- 信越化学工業
- 東洋インキSCホールディングス
①国際石油開発帝石
3年後離職率:0%
平均年齢:39.49歳
平均勤続年数:15.76年
平均年間給与:9,150,926円
事業内容:石油・天然ガス、その他の鉱物資源の調査、探鉱、開発、生産、販売及び同事業に付帯関連する事業、それらを行う企業に対する投融資
アイチコーポレーション
3年後離職率:0%
平均年齢:41.7歳
平均勤続年数:17.7年
平均年間給与:6,538,000円
事業内容:電力・電気・電話・通信工事用機械化車両、及び建設・荷役・造船・鉄道用等工事用機械化車両の製造・販売
イーグル工業
3年後離職率:0%
平均年齢:40.6歳
平均勤続年数:15.6年
平均年間給与:7,647,084円
事業内容:各種メカニカルシール、特殊バルブ、プラント機器、舶用製品、金属ベローズ応用品等の製造・販売 並びに機械器具設置工事等上記に付帯する業務
横河電機
3年後離職率:0%
平均年齢:44.9歳
平均勤続年数:20.0年
平均年間給与:8,728,368円
事業内容:制御・計測機器等の販売、保守サービス、電気計装工事、トータルソリューション展開及びエンジニアリング事業
日本電子
3年後離職率:0%
平均年齢:44.3歳
平均勤続年数:17.6年
平均年間給与:7,509,000円
事業内容:理科学計測機器(電子光学機器・分析機器、計測検査機器)、半導体関連機器、産業機器、医用機器の製造 ・ 販売 ・ 開発研究、およびそれに附帯する製品 ・ 部品の加工委託、保守 ・ サービス、周辺機器の仕入 ・ 販売
日立ハイテクノロジーズ
3年後離職率:0%
平均年齢:43歳
平均勤続年数:19.2年
平均年間給与:8,343,236円
事業内容:ナノテクノロジー・ソリューション、アナリティカル・ソリューション、インダストリアル・ソリューション
JSR
3年後離職率:1.14%
平均年齢:38.8歳
平均勤続年数:12.8年
平均年間給与:7,551,000円
事業内容:エラストマー事業、合成樹脂事業、デジタルソリューション事業、ライフサイエンス事業
東ソー
3年後離職率:1.30%
平均年齢:39.5歳
平均勤続年数:14.6年
平均年間給与:7,938,000円
事業内容:[クロル・アルカリ事業]化学品、ウレタン、セメント[石油化学事業]オレフィン、ポリマー [機能商品事業]有機化成品、バイオサイエンス、高機能材料
信越化学工業
3年後離職率:1.69%
平均年齢:42.1歳
平均勤続年数:20.1年
平均年間給与:8,559,000円
事業内容:塩ビ・化成品事業、半導体シリコン事業、シリコーン事業、電子・機能材料事業、機能性化学品事業、加工・商事・技術サービス事業
東洋インキSCホールディングス
3年後離職率:1.85%(中核事業会社を含む)
平均年齢:42.6歳
平均勤続年数:17.1年
平均年間給与:7,305,996円
事業内容:持株会社としてのグループ戦略立案および各事業会社の統括管理
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
大手BtoB企業からの内定を獲得するには、応募者が殺到する中で他の学生との差別化を付けられるかが重要になります。会社の規模やブランド、福利厚生に惹かれてくる学生が多い中で、その会社に入って将来やりたいことを言える人は面接官から見たときに印象がいいです。
入社後の活躍イメージを印象付けられるとよりGOODです!そのためにも業界での立ち位置や企業が出すIR情報を見たり、3C分析は重要になります。そちらを加味しながら、今後やりたいことをすることアピールしていきましょう。
※3C・・・Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)
BtoB企業を目指す志望動機例文
私は貴社の○○に興味を持ち、商品販売の担い手になって多くの人にその素晴らしさをさらに伝えたいと考え、志望しました。小さい頃から自動車が好きで、大学2年生の時にアルバイトで貯めたお金で貴社の○○を中古ですが購入しました。
中古ですが元の性能がよかったため快適に使え、今でも愛車として活躍しています。他社にない洗練されたデザインや機能性の高さ、何より耐久性の高さが貴社製品の魅力と考えています。貴社では営業職として働き商品の素晴らしさを余すことなく伝えて、お客様に魅力的な提案をし、契約を勝ち取って活躍したいと考えています。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
企業を褒めるだけの志望動機はナンセンスです。もちろん関心があることをアピールするのはいいです!実際にユーザーになっているのも企業側としたら嬉しいですね!あと一歩なのが、入社後どんな風に活躍するのかというイメージが湧きにくい点です。
営業職を希望しているのであれば、「売上1位を目指したいので、テレアポも毎日〇件かけます」などの具体的な内容もいいでしょう。営業は外回りもあるため、肉体的、精神的なタフさをアピールしたりするのもいいかもしれません。自分のどのような長所を活かして営業として活躍できるのか。自分に矢印を向けて意欲を示していきましょう!
BtoBについて興味を持っている学生からよくある質問に回答!
B to Bの意味を知りたい学生や、BtoBの企業に就職するメリットを知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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BtoBって何ですか?
BtoBはBusiness to Businessの略称で、企業を顧客として取引をおこなうビジネスモデルを指します。よく比較をされるBtoC(Business to Consumer)とは個人に対して商品やサービスを提供するビジネスモデルで、BtoBはBtoCより個々の取引量が大きいことや長期的な契約が結ばれやすい点が特徴です。またBtoBでは一般消費者にはあまり馴染みの薄い商品を取り扱うこともあり、専門的な知識や技術がもとめられることも特徴といえますね。
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BtoBの企業に入社するメリットを教えてください。
BtoBの企業に入社するメリットとして、社会に貢献している意識を得やすいことがあげられます。BtoBは日常生活では見慣れないものを扱ったり、成果が見えにくい場合もありますが、BtoBの取引がなくなると消費者にものやサービスを届けることができなくなってしまいます。いわばBtoBは供給の質や安定性を高めるのに欠かせない存在といえるでしょう。
また土日休みの企業が多いため、規則的な生活を送れることもメリットの1つです。もちろんBtoBの企業だからと必ずしも決まった休みがあるわけではないので、志望する企業の休日を事前に調べておきましょう。
BtoBについて理解して就活を進めよう
また、契約自体も安定していることが多く、仕事全体で見ても安定性は高いでしょう。ただし、BtoB企業は知名度が低いものも多いため、探すのは一筋縄ではいかないことも多いです。知名度の高い企業だと応募が殺到しやすいため、選考を攻略するには念入りな事前対策が必要です。BtoB企業への就職を目指すなら、まずはBtoBの構図そのものを正しく理解しましょう。
就職先を探す際は、企業のビジネスモデルに注目することが大切です。ビジネスモデルが違うと仕事の進め方も大きく変わり、労働条件が変動する場合もあるでしょう。企業間取引のBtoBなら、相手が法人のためカレンダー通りの休みが多いという魅力があります。
BtoB、BtoCの違い解説!あなたはどちらを希望する?
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
企業間取引の特徴は一回で動く金額が大きく、かつ専門的であることです。例えば、ITシステムや機械、エネルギー、電子部品など私たちの生活で目にすることのない場面においてもこうしたBtoB企業が介在しています。そういった分野では専門性の高い商材を扱うことが多く、一般的には聞き馴染みのない商材に携わるため、理系の大学院などで学んだ研究分野を活かせる点も特徴です。
また、一口にBtoB企業と言っても世の中にはごまんと会社はありますから、自分の興味ある分野に関して深く知識を得られる奥深さが魅力です。そのニッチさゆえに目立ちませんが、深く社会に根差し「社会貢献」を実感できる企業も多いのではないでしょうか。