目次
- 10つの面接のNGワードを理解することで面接でのマイナス印象を防げる
- 面接で言ってはいけない10個のNGワード
- ①受け身・他人任せな発言
- ②否定的でネガティブな発言や悪口
- ③若者言葉や間違った敬語
- ④自己中心的な発言
- ⑤自信のなさを感じる発言
- ⑥協調性のなさを感じる発言
- ⑦プライベートすぎる質問
- ⑧福利厚生や待遇・条件面の質問
- ⑨熱意や意欲が感じられない発言
- ⑩履歴書とは異なる内容の発言
- 要注意! 面接で避けるべきNG口ぐせ
- 「あっ」「えーと」「あのー」
- 「うん」「うんうん」
- 「なるほどですね」「たしかに」
- 「〇〇っす」
- 履歴書やエントリーシートでのNGワードも紹介!
- 誤字脱字・略語
- 話し言葉
- 萎縮しすぎに注意! NGワードに翻弄されすぎないようにしよう
- 面接官側にもNGワードがある! 無理に答えなくても良い質問も押さえておこう
- 面接でのNGワードに注意して自信を持って面接に臨もう
10つの面接のNGワードを理解することで面接でのマイナス印象を防げる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「面接でNGワードがあれば教えてください」
「面接でNGワードを言うと評価は落ちますか」
就活生からよくこのような相談を受けることがあります。結論から言うと面接でNGワードを言ってしまうと、大きく評価を下げることになる可能性があるため注意が必要です。
また、就活生のなかには面接でのNGワードが何なのかを正しく理解できていない人が多くいます。面接でのNGワードを理解していない場合、面接でどんなにアピールができたと思っていたとしても良い結果にはつながりません。
今回は面接でのNGワードについて詳しく解説していくので、面接でのNGワードについて知りたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
面接で言ってはいけない10個のNGワード
はじめに、面接で言ってはいけないNGワードを10つの項目にわけて解説します。これまでの面接でつい言ってしまっていなかったか、一つずつ確認してみましょう。
①受け身・他人任せな発言
- サークルで新入生歓迎会をすることになって、幹部に言われたとおりにやりました
- やりたい仕事は特にありません。なんでもいいです
これらの発言からは周りの人からの指示を待っている姿勢が想像され、主体性がない印象を持たれてしまいます。
なお、志望動機などで使われがちな「御社に成長させてもらいたい」という表現も企業側はマイナスの印象を受けます。会社は学びの場ではなくビジネスをおこなう場のため、受け身になるのではなく、自ら主体的に学んで成長していくことが求められます。
志望動機についての伝え方について詳しく知りたい人は、こちらを見てみてください。
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②否定的でネガティブな発言や悪口
- 研究発表がうまくいかなかったのは、○○さんのせいだと思いました
- ほかの企業のインターンシップに参加しましたが、正直つまらなかったです
否定的な言葉や悪口は、企業にマイナスな印象を持たれてしまいます。悪口や中傷などネガティブな発言を聞くと、気持ちが落ち込んでしまう人がほとんどですよね。
また、思い通りに物事が進まなかった話で否定的な発言をすると、「うまくいかなかったことを周囲のせいだと考えていて、他責思考なのではないか」という印象も受けてしまいます。
特に営業職など顧客を直接相手にする仕事では、悪口やネガティブな言葉を口にすることでさまざまなリスクが発生する可能性が高いと言えます。どんな場面でもそうですが、否定的な発言や悪口は口に出さないのがベターです。
③若者言葉や間違った敬語
- まじで
- めっちゃ
- やばい
- ぶっちゃけ
- ~とか
- ていうか
これらの若者言葉や、尊敬語・謙譲語の誤りは、社会人としての基本的なマナーがなっていないと判断されてしまいます。
日常的に使っている若者言葉を面接でもつい使っていないかや、日頃使っている敬語が正しいかどうか今一度確認してみましょう。面接を録画・録音したり、模擬面接でほかの人にアドバイスをもらうのもおすすめですよ。
④自己中心的な発言
- 班で案を決めるときに、私は絶対自分の案を採用してほしいと思いました
- (転勤の可能性がある企業に対して)将来、転勤は絶対に嫌です
自分の希望や条件ばかりを主張するような発言は、特にチームワークを重視する企業では、協調性がないと思われてしまう可能性があります。また、自分の都合ばかりを押し通す印象を受けてしまいます。
自分の意見を伝えられるのは強みにもなりますが、周りを尊重しながら意見を伝える姿勢を意識しましょう。
また、全国に事業展開をしている企業の面接で「転勤はしたくない」と回答するのはそもそもその企業の適性がないと判断されかねません。
転勤の可能性がある企業では、「自分のキャリアにとってプラスであれば転勤は構わない」という積極的な姿勢を伝えるようにしましょう。
⑤自信のなさを感じる発言
- 私なんかにできるとは思いませんが、やってみます
- 自信がありませんが、まあ、頑張ります
自分を卑下する発言や自信のない印象を受ける発言は、企業に良い印象は持ってもらえません。企業は、自社で活躍してくれる人や前向きに努力を重ねられる人を求めています。「自分を採用するメリット」を企業に感じてもらえないと、選考通過は難しくなってしまうのです。
謙虚さは、自分をアピールする場である面接では裏目に出てしまうことが多いと言えますね。根拠に基づいた自信のある話し方を心掛けましょう。
⑥協調性のなさを感じる発言
- 仕事は自分のペースで進めたいです
- 周りと協力して物事を進めるのは正直、苦手です
特にチームで働く場面が多い企業では、協調性のなさを感じる発言はネガティブな印象につながります。周りの人と協力することは、どのような仕事でも必要不可欠です。
「連携を取るのが難しそう」と思われないように、周りの人と協力できる姿勢を示すことが大切です。
⑦プライベートすぎる質問
- ○○さんはご結婚されていますか
- お子様は何人いらっしゃいますか
面接では、最後に逆質問の時間を設けられることが多くあります。しかし、結婚や出産、年収など、プライベートすぎる質問を面接官にすることは好ましくありません。社会人としての距離感をわきまえていないと判断されてしまいます。
逆質問の内容は、企業で働くイメージをより明確にできる質問や、入社の意欲や自分の強みをアピールできる質問が適しています。
一次面接の逆質問の仕方や例は以下で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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一次面接の逆質問は自分をアピールするチャンスです。この記事では、企業が一次面接の逆質問を聞く意図や、一次面接の逆質問のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。一次面接の逆質問例70選も内容別に紹介しているので、一次面接前にぜひ確認してくださいね。
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⑧福利厚生や待遇・条件面の質問
- 福利厚生はどのようなものがありますか
- テレワークは週に何回できますか
給与や待遇、福利厚生などは就活生にとって気になる点ではありますよね。しかし、限られた面接の時間のなかで待遇や条件面を詳しく聞きすぎると、仕事内容よりも条件に関心があるのではないかという印象を持たれる可能性があります。
福利厚生や処遇に関する質問は、聞き方を工夫するのがポイント。「その質問をする理由」を添え、「会社に貢献したい」という意欲を伝えると良いでしょう。
たとえば、ダイレクトに「残業はどのくらいですか」と聞くのではなく、「早く一人前になれるように帰宅後に資格勉強の時間を確保したいと思っているのですが、皆さんどのくらい残業されていますか」と理由を付け加えることで、会社に貢献したいという前向きな姿勢を伝えることができますよ。
⑨熱意や意欲が感じられない発言
- 特に志望動機はありません
- 御社は安定していると思ったので、志望しています
熱意や意欲が感じられない発言は、「なぜうちを受けたのだろう」と疑問に思われてしまいます。もし自分が採用担当者だったら、自社の志望度が低い学生よりも志望度が高い学生を採用したいと感じるのは当然ですよね。
また、企業の安定性を重要視する就活生は多くいますが、「安定しているから志望する」というのは消極的な印象を持たれてしまうので注意が必要です。「応募企業で何を成し遂げたいか」という積極的な姿勢をアピールしたいですね。
⑩履歴書とは異なる内容の発言
履歴書やES(エントリーシート)と異なる内容の発言も控えましょう。たとえば、ESでは「ゼミ活動での研究を進めるうえでリーダーシップを発揮した」と書いてあるのに、面接では「場をまとめることは苦手です」と言ってしまうなどのケースです。
履歴書とは異なる内容の発言を防ぐために、面接前には提出書類を見直し、自分がどのような経験をアピールしていたか再度確認しておくことが大切です。

キャリアアドバイザー
事実と異なることを応募書類に書くのも控えましょう。企業と自分のマッチ度を測る就活で嘘をつくと、入社後のミスマッチにつながってしまいます。
キャリアアドバイザーの体験談企業から指摘されたNGワード
意欲の低い逆質問や競合他社との間違いに要注意
ここまで解説したなかで特に気を付けたいのは、ワークライフバランスや福利厚生に寄りすぎた質問、企業のホームページや募集要項を見ればすぐにわかる質問をしてしまうことです。企業への貢献意欲や志望度が低い印象を持たれてしまいます。
選考後に企業から学生へのフィードバックをもらう際、そうした質問について指摘されることも実際にあったので、担当学生には注意するよう事前にアドバイスすることもあります。
また、ほかの企業と混同した発言にも要注意です。実際に選考後の企業から「おそらく違う企業と弊社の面接を間違えて受けているのではないか」と言われてしまったことがあります。同じ業界内で選考を受ける人も多いと思いますが、下調べがかえって裏目に出ないように気を付けましょう。
要注意! 面接で避けるべきNG口ぐせ
- 「あっ」「えーと」「あのー」
- 「うん」「うんうん」
- 「なるほどですね」「たしかに」
- 「〇〇っす」
面接で注意すべきなのは、これまで解説してきた回答の内容面だけではありません。普段意識せずに使っている口ぐせも同様に、場合によってはNGワードになることがあります。
口ぐせは無意識に出てしまうものなので、知らず知らずのうちに評価を落としていた……ということにならないように気を付けましょう。
なお、面接での正しい言葉遣いについて以下の記事で詳しく解説しています。言葉遣いに自信のない人は、確認してみてくださいね。
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「あっ」「えーと」「あのー」

面接官
弊社は全国に拠点があるので転勤の可能性はありますが大丈夫ですか?

就活生
えーと、問題ありません。
口ぐせで話の節々に「あっ」「えーと」「あのー」と口にしてしまうことがありますが、面接中に「あっ」「えーと」「あのー」を言ってしまうのはコミュニケーション能力が低い印象を持たれる可能性が高いです。
面接官からすると会話のなかに「あっ」「えーと」「あのー」を連呼されると、気が散ってしまい集中力が切れてしまいます。そのため、あなたが伝えたいことが頭に入ってこなくなるので、面接当日はスムーズに話せるように準備しておきましょう。
「うん」「うんうん」

面接官
あなたの就活の軸は〇〇と〇〇ということだと思いますが、

就活生
うんうん、そうですね。

面接官
それは弊社にはどこが当てはまっているのでしょうか?

就活生
うん、そうですね。御社では〇〇の仕事ができる点が……。
面接で相手とのコミュニケーションを円滑に進めるには、ある程度の自然なあいづちはとても有効です。しかし、あいづちは必要であっても「うんうん」という反応は、幼い印象と上から目線のような印象を持たれてしまうので注意をしましょう。
普段の生活から「うん」とあいづちを打っている人は、意識的に「はい」や「ええ」などに言い換えておくのが良いでしょう。
キャリアアドバイザーの体験談面接での話し方は合否に大きく影響する!
やる気を感じられない話し方やため口はNG
私が支援した学生で、企業との適性は評価されていたにもかかわらず、やる気がないように見える話し方やため口混じりの話し方が原因で、複数の企業で不合格になってしまうこともありました。
話し方一つで合否が変わることも十分あるので、面接での適切な言葉遣いや話し方を身に付けておきましょう。
「なるほどですね」「たしかに」

面接官
あな弊社が今後注力していく分野はDX領域で、会社のビジョンとして〇〇を考えています。

就活生
なるほどですね。大変参考になります。
自分自身が納得した際につい使ってしまう「なるほどですね」や「たしかに」というあいづちも、偉そうな印象を受けるため注意が必要です。基本的に「なるほど」という表現は目上の人には使う言葉ではないため、目上の人と面接をする場では相応しくないあいづちと言えます。
「上から目線だ」と思われないためにも、「なるほどですね」というあいづちは避けるようにしましょう。また、「参考になります」も目上の人に使う言葉として不適切です。目上の人に対しては、「勉強になります」と伝えましょう。
「〇〇っす」

面接官
〇〇さんはどういう仕事がしたいのでしょうか?

就活生
そうっすねぇ、御社の営業職を志望しています。
語尾を「〇〇っす」と言ってしまう人がいますが、面接でこの言葉を使うのは丁寧さが欠けているため、失礼な印象を持たれる可能性があります。
「〇〇っす」なんて使わないから大丈夫と思っていても、早口で喋ったり、語尾になるにつれて声が小さくなる人は「〇〇っす」と聞こえてしまう可能性もあるため注意をしましょう。
何度も顔を合わせた社員との面接の場合、気の緩みから砕けた会話になってしまう恐れもあるので面接時は常に気を引き締めて臨んでくださいね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!つい使いがちな口ぐせを改善する2つの対策
自分の口癖を客観的に把握しておこう
口癖は言葉の通り「癖」なので、無自覚なことがほとんどです。特に「あっ」「えー」「そうですね」のような「ひげ言葉」と呼ばれる口癖を持つ人は多く、面接など緊張する場面ではよく言ってしまいがち。
もし口癖になっていないと自信がある人でも、無意識に発してしまっている可能性もあります。客観的に自分の話し方を把握するために、対策として模擬面接をおこない、その音声を録音してみましょう。
不意打ちの質問をされた際に口癖が出やすいので、当たり障りのない質問を重ねるよりは、じっくり深掘りしてもらったり、珍しい質問を投げかけてもらうのがベターです。また、このようなひげ言葉が口癖になっている人は、日常の会話でも間違いなく使っていますので、普段から直す意識を強く持ちましょう。
ひげ言葉を使いそうになったら一旦飲み込むのも効果的
ほかにも対策方法として、ひげ言葉を使いそうになったら一旦言葉を飲み込んでも良いでしょう。ひげ言葉は「質問に対してどのように回答しようか」と考える時間を確保するために発してしまう傾向にあります。そのため、言葉を発する前に一息飲み込むことで、ひげ言葉の使用を避けることができますよ。
履歴書やエントリーシートでのNGワードも紹介!
ここからは履歴書やESでのNGワードを解説します。どんなに面接でNGワードを言わないように対策をしていても、履歴書やESなどの書類選考の段階でNGワードを使ってしまっていては、面接の場は用意されない可能性が出てくるため注意しておきましょう。
誤字脱字・略語
履歴書やESは就活生が応募企業に対して熱意を伝える重要な書類です。誤字脱字が目立つと、「適当に作成したのではないか」「本気で入社したいと思っていないのではないか」と熱意や志望度が低いと受け取られてしまう可能性があります。
そして、略語にも細心の注意をはらいましょう。履歴書やESはビジネス上の正式な書類であるため、略語を使用するのはおすすめできません。
以下は、就活生がよく使いがちな略語です。応募書類につい書いてしまっていないか確認してみましょう。
- (株)→株式会社
- ○○大→○○大学
- ○○高→○○高等学校
- 普免→普通自動車第一種運転免許
なお、以下の記事では履歴書の誤字脱字を防ぐ方法など、誤字脱字について詳しく解説しています。履歴書の書き方に不安がある人は一度確認してみましょう。
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履歴書の誤字・脱字はその後の対策が最重要|予防策も紹介
履歴書の誤字によって選考が不利になる場合があるのは知っていますか?今回は履歴書の誤字が与える企業からの評価の影響や、提出後に誤字に気が付いた場合の対処法をキャリアアドバイザーが詳しく解説します。履歴書の誤字脱字を防止する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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話し言葉
「口語」と呼ばれる話し言葉は、履歴書やESに不適切です。繰り返しになりますが、履歴書やESは、就活生の情報を企業に伝える公式なビジネス文書です。そのため、話し言葉を使うと企業にネガティブな印象を持たれてしまい、選考が不利になる可能性が高いのです。
話し言葉の例として、以下の例が挙げられます。履歴書やESを作成する際には、話し言葉は適切な表現に言い換えましょう。
- ~とか→~など
- ~みたいな→~のような
- 御社→貴社
以下の記事では、応募書類の書き方について詳しく解説しています。書類選考に不安がある人は参考にしてみてください。
履歴書の書き方
好印象を残す履歴書の書き方|送り方やアピールのコツまで徹底解説
ESの書き方
エントリーシートの書き方は3つの基本で変わる|重要項目の例文付き
萎縮しすぎに注意! NGワードに翻弄されすぎないようにしよう
ここまで面接や履歴書・ESでのNGワードを詳しく見てきました。しかし、大前提として知っておいてほしいのは選考の目的は「あなたの魅力をしっかり伝えること」です。
「これはNGワードかな」「評価を下げないかな」と心配になる気持ちはわかりますし、対策を練ることは大切ですが、萎縮してしまって魅力が伝えられなければ本末転倒ですよね。
もちろん絶対に言ってはいけないNGワードは存在しますが、ほとんどは「表現に工夫が必要」「深掘りが足りない」「差別化がしにくい」など注意が必要なものばかり。なかにはNGワードに近い言葉があなたの魅力を伝えるワードになることもあります。
面接では、使う言葉一つひとつが、企業の印象や自分の評価にどのように影響するか、しっかり考える姿勢が大切ですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!NGワードとの向き合い方や注意点
NGワードは企業によって変わる可能性も!
まずはNGワードを気にせず、自己分析を重ねて企業に伝えたいことを正直に書き出すようにしましょう。NGワードの大半は「面接向きではない表現」なだけで、本音を含んだあなたの就活の軸を形作るには必要な場合が多いです。一旦本音を洗い出し、それを面接用に言葉を置き換えたり調整したりすれば問題はありません。
また、NGワードの方向性は企業によって変わります。たとえば「どのような仕事でもこなせるように頑張ります」と意欲をアピールした場合、フットワークの軽さや柔軟性が求められるような営業職や、幅広い業務をこなすベンチャー企業の場合は評価される傾向があります。しかし、堅実性やコツコツ着実にスキルを身に付けることを重視するような職種や企業の場合は、かえって「上辺だけではないか」とマイナス評価につながることもあります。
自己PRや企業選びの軸として本音のあなたの思いをベースとして持っておき、職種や企業によって評価されやすいワードやフレーズに変換するようにすると良いですね。
面接官側にもNGワードがある! 無理に答えなくても良い質問も押さえておこう

就活生
なんだか就活生ばかりNGワードが多くて大変ですねぇ。

キャリアアドバイザー
NGワードがあるのは何も就活生側だけではありませんよ。面接官側にもNGワードは存在します。
ここまでは就活生側の面接中のNGワードを見てきましたが、面接官側にも就活生に聞いてはいけないNGワードが存在します。
- 出身・移住地に関すること
→「あなたの出身はどこですか」「あなたのご両親の出身地はどこですか」 - 家族に関すること
→「家族構成を教えてください」「ご両親は共働きですか」 - 思想・宗教、支持政党に関すること
→「支持している政党はありますか」「信仰している宗教はありますか」 - 男女雇用機会均等法に抵触すること
→「結婚、出産しても働き続けますか」「結婚の予定はありますか」
厚生労働省が掲げる「公正な採用選考の基本」によれば、「家族や生活環境に関することなどといった、応募者の適性・能力とは関係のない事項で採否を決定しない」とされています。
もし、面接中に不適切な質問や発言を受けたときに自分自身を守るためにも、面接に臨むにあたっては面接官側のNGワードも頭に入れておきましょう。
面接でのNGワードに注意して自信を持って面接に臨もう
この記事では、面接でのNGワードや面接で避けるべき口ぐせ、履歴書やESで注意すべきNGワードについて解説しました。
採用面接でNGワードを言ってしまうと評価が下がってしまう可能性があります。そのため、面接に臨む人は、事前に面接でのNGワードと伝え方を工夫したほうが良い表現は何かを把握したうえで臨むことが大切です。
面接でのNGワードを完全に理解した状態で自信を持って面接に臨みましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接でのNGワードは言い換えが必須
キャリアアドバイザー
乾 花穂子
プロフィールをみる質問はネガティブな表現は控えてポジティブな表現で!
基本的に、どのような質問でも「〇〇したくない」といった言葉は不適切です。否定的な言葉を使うのではなく、逆に「どのような環境だったら希望が叶えられるか」と肯定的に考えてみてください。
「残業をしたくない」も前向きな表現に変えて主体性や企業理解を示そう
先ほど記事のなかで解説した「残業」に関する回答も、前向きな言葉に置き換えることができます。たとえば、「生産性を重視して仕事をこなしていきたいと考えておりますが、繁忙期など仕事量が増える時期には時間にとらわれず、会社への貢献を最重視して取り組みたいと考えています」といった回答はどうでしょうか。
まず、残業は仕事の生産性を上げることで減らせる可能性が多いにあるため「自分自身で残業を減らす努力をする」といった主体性をアピールします。しかし、いくら生産性を向上させても、繁忙期には残業がやむを得ない状況もあるため、その理解も必ず示します。
残業をしたくないのに「残業はいくらでもできます」などと嘘をつくと、入社後にミスマッチが起こる可能性が高いためおすすめしません。しかし、あなたの意志は伝えつつ、それをいかにポジティブに伝えられるか、また社会人として自分の希望が100%叶わない可能性があることも理解していると企業に伝えられるとベストですね。