目次
- 面接でのNGワードを理解している就活生は意外と少ない
- 面接のNGワードでまずは押さえておきたい2つのポイント
- まずは知っておきたいNGワードって?
- 就活におけるNGワードの特徴は?
- 萎縮しすぎに注意! NGワードに翻弄されすぎないようにしよう
- 状況別ごとにNGワードを気を付けると対策しやすい
- 面接NGワード①志望動機編
- 「人から感謝されたい」「世の中の役に立ちたい」
- 「大きな仕事をしたい」
- 「成長させてもらいたい」
- 「理念に共感した」
- 「御社のサービスや製品が好きで」
- その他
- 面接NGワード②自己PR編
- 「コミュニケーション力に自信があります」
- 「リーダーシップがある」
- 「リーダーの補佐として支えるタイプ」
- 「運が良い」
- 「短所は特にありません」
- 面接NGワード③仕事内容編
- 「仕事内容は何でもいい」
- 「〇〇な仕事はやりたくない」
- 「ノルマはありますか」
- 「転勤はしたくない」
- 「残業はしたくない」
- 面接NGワード④処遇・福利厚生編
- 「年収・ボーナスはいくらですか」
- 「福利厚生はどのようなものがありますか」
- 面接NGワード⑤逆質問編
- 「今日の評価はどうでしたか」
- 「企業理念や業務内容を教えてください」
- 「休日出勤はありますか」
- 「質問は特にありません」
- その他
- 面接NGワード⑥口ぐせ編
- 「あっ」「えーと」「あのー」
- 「うん」「うんうん」
- 「ご存知ないかもしれませんが」
- 「なるほどですね」
- 「〇〇をさせられていて」
- 「〇〇っす」
- 面接官側のNGワードも理解しておこう
- 出身・居住地に関すること
- 家族に関すること
- 思想・宗教、支持政党に関すること
- 男女雇用機会均等法に抵触すること
- 履歴書やESでのNGワードにも要注意!
- 表現方法でのNG
- 内容でのNG
- 採用面接ではNGワードに気をつけて選考を乗り切ろう!
面接でのNGワードを理解している就活生は意外と少ない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「面接でNGワードがあれば教えてください」
「面接でNGワードをいうと評価は落ちますか」
就活生からよくこのような相談を受けることがあります。結論から言うと面接でNGワードを言ってしまうと、評価を一気に下げてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、就活生の中には面接でのNGワードが何なのかを正しく理解できていない人が多くいます。面接でのNGワードを理解していない場合、面接でどんなにアピールができたと思っていたとしてもいい結果にはつながりません。
今回は面接でのNGワードについて状況別に解説していくので、面接でのNGワードについて知りたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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面接のNGワードでまずは押さえておきたい2つのポイント
まず面接でのNGワードを知る前に、知っておきたいことは「NGワードの意味」「就活におけるNGワードの特徴」です。
まずはこの2点を理解することで面接ではどんなことがNGとされていて、なぜNGワードを使うのは良くないのかがわかるはず。まずは大前提を押さえた上でチェックしましょう。
まずは知っておきたいNGワードって?
まずはNGワードとはどのようなものなのかを押さえておきましょう。そもそもNGワードは「言ったしまった時点で落ちてしまうワード」を思い浮かべる人が多いでしょう。
そうしたワードはたとえば、差別的な表現や企業の理念に反するようなもの、社会人としてふさわしくないワードが当てはまります。次に詳しく説明しますが、絶対NGとはいわないまでもあまり使うべきでない・工夫が必要なワードも存在します。この記事では、そうしたワードもNGワードとして広くとらえて解説していきますね。
- 差別的な言葉や表現
- 反社会的な言葉や表現
- 企業の理念に反する言葉
就活におけるNGワードの特徴は?
そもそも就活でなぜNGワードなのかというと、「抽象的」「受け身」「ネガティブ」などの要素が伝わる内容のものが多くあります。
たとえば「これを言ったら絶対にダメ」という言葉以外にも「ありきたりな印象て差別化できないワード」発言することで「自己中心的な印象をあたえるワード」などがNGワードも捉えていいでしょう。
企業が求めているのは優秀で意欲的な人材です。少しでもネガティブな要素を感じ取られてしまうと「意欲的な人材ではない」と捉えられてしまう可能性があるので注意しましょう。
- ありきたりな印象を持たれるワード
- 多くの就活生が無意識に使うワード
- 自己中心的な印象をあたえるワード
- 企業目線に立っていないワード
萎縮しすぎに注意! NGワードに翻弄されすぎないようにしよう
これから就活におけるNGワードや注意をしたいワードについて具体的に解説しますが、大前提として知っておいてほしいのは選考の目的は「あなたの魅力をしっかり伝えること」です。「これはNGワードかな」「評価を下げないかな」と心配になる気持ちは分かりますし、対策を練ることは大切ですが、萎縮してしまって魅力が伝えられなければ本末転倒ですよね。
もちろん絶対に言ってはいけないNGワードは存在しますが、ほとんどは「表現に工夫が必要」「深掘りが足りない」「差別化がしにくい」など注意が必要なものばかり。中にはNGワードに近い言葉があなたの魅力を伝えるワードになることもあります。自分の中で「このワードを使って企業の印象や評価をどうかな」としっかりかみ砕いて理解する姿勢を大切にしましょう。
状況別ごとにNGワードを気を付けると対策しやすい
NGワードについて理解できたところで、NGワードや評価を下げかねないワードが最もよくでる面接でのワードについて状況別に解説していきます。正しくNGワードを理解するためには状況別ごとに気をつけておくと対策がしやすいですよ。
面接NGワード①志望動機編
「志望動機」は面接聞かれる頻度が多いだけあって、事前対策がしやすく高評価も獲得しやすいです。しかし、志望動機の中にはNGワードが存在していて無意識でもそのワードを言ってしまうと、一気に評価が下がってしまう恐れがあるので、注意が必要です。
志望動機についての答え方について詳しく知りたい人はこちらを見てみてください。
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「人から感謝されたい」「世の中の役に立ちたい」
就活生
私は御社での仕事を通じて人から感謝されたいと考えているため御社を志望します。
就活生
私は御社の製品を世の中に広めることで世の中の役に立ちたいと考え御社を志望しています。
志望動機を聞かれた際に「人から感謝されたい」「世の中の役に立ちたい」と言ってしまうのはありきたりな印象を持たれてしまうワードなので注意が必要です。一見、人から感謝されたり役に立ちたいと考えること好印象を与えそうですが、面接の場ではそうはいきません。
そもそも、仕事は直接的か間接的かの違いはあれど「誰かのため」になることを求められるのは当然のことと考えられているため、そこを志望動機にするのは深く考えていないと捉えられてしまう可能性があります。
そのため、志望動機を答える際に「人から感謝されたい」「世の中の役に立ちたい」と言ってしまうとありきたりな印象を与えてしまう恐れがあるため、気をつけましょう。
「大きな仕事をしたい」
就活生
私は規模の大きな仕事をしたいと考えているため、業界最大手の御社を志望しています。
仕事への熱意をアピールすることが求められている志望動機において「大きな仕事がしたい」と言ってしまうのは仕事を漠然としか捉えられていない印象を与えてしまいます。大きな仕事したいと言うと仕事への意欲の高さをアピールできているように感じますが、抽象的な表現で具体的に何がしたいのかが伝わりません。
そのため、ただ「大きな仕事をしたい」と伝えるだけでなく、具体的にどのような仕事をしたいのかを伝えることで意欲の高さをアピールすることができます。仕事の規模感について触れる場合はどういった仕事がやりたくて、なぜ規模が重要と考えているかまで伝えるようにしましょうね。
「成長させてもらいたい」
就活生
御社は人材育成に力を入れており、研修制度も充実していることから御社に入れば成長させてもらえると感じたため志望しています。
成長意欲や学びの姿勢は、非常に重要でどの企業も意欲的な人材を求めているのは事実です。しかし、志望動機で「成長させてもらいたい」と言ってしまうのはNGワードとなる可能性があります。
自ら成長するのでなく「させてもらいたい」という受動的な表現はマイナスの印象を与えてしまうからです。会社は学びの場ではなくビジネスをおこなう場ですので受け身になるのではなく、自ら主体的に学んで成長していくことが求められます。
会社に成長させてもらうと考えるのではなく、主体的に仕事を取り組んだ結果として成長していくという姿勢が大切なので理解しておきましょうね。
「理念に共感した」
就活生
私は御社の◎◎という企業理念に共感をしたため御社を志望しています。
志望動機の回答でよくありがちなのが「理念に共感した」と言ってしまうことです。企業理念に共感したという志望動機はありきたりな内容であるとともに、あまりにも漠然としているため志望度そのものを疑われる可能性があります。他の就活生との差別化が図りにくいワードと言えます。
「企業理念に共感した」と志望動機に使ってしまう人は面接官から「志望度が低くて思いつかないから言っているだけでは?」と入社意欲が低いと感じられてしまう可能性が高いです。
そのため、企業理念に絡めて志望動機を伝えたい場合は企業理念と自分の考えや目指すべきものがどのように一致しているかをアピールするのがおすすめなので覚えておきましょう。
企業理念を志望動機で使用する際はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
志望動機に企業理念を盛り込む場合に気をつけたいのは、しっかりと事業内容や会社の沿革を調べることです。今回は企業理念を志望動機にする際の志望動機の作り方を、例文とともにキャリアアドバイザーが解説します。面接官が評価するポイントも紹介するので、参考にしてみてください。
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「御社のサービスや製品が好きで」
就活生
御社のサービス(製品)が好きなため御社を志望しています。
その企業のサービスや製品を好きなこと自体は何ら問題ありませんが、志望動機で「御社のサービスや製品が好きで」という言い方で志望動機を伝えるには相応しくない言い方なので注意が必要です。
サービスや製品が好きというのは興味を持つきっかけに過ぎないため、好きということが入社したい理由にはつながりません。志望動機で大切なのは好きかどうかという個人的な思いよりも、「その企業に入ったらどのように貢献できるのか」ということをアピールすることですのでその視点を覚えておきましょうね。
その他
ここまで解説した以外にも志望動機でNGワードとなる可能性が高い内容をお伝えしますね。内容と理由をしっかりと理解しておきましょう。
「先輩からの紹介」
志望動機を答える際に「先輩から紹介を受けた」と言ってしまうのは志望理由がないのと同じですので注意しましょう。紹介がきっかけであっても、魅力を感じている点ややりたいことをしっかりと伝えましょう。
「福利厚生が充実しているため」
福利厚生が充実しているという点も志望動機にはならないため注意が必要です。「福利厚生が充実していたらどこでもいいの?」という印象を与えてしまいます。
「安定しているため」
企業の安定性を重要視する就活生は多くいますが、「安定しているから志望する」というのは消極的な姿勢の印象を与えてしまいますので注意が必要です。難しい課題をどのように乗り越えたいか、という積極的な姿勢をアピールしたいですね。
「家から近いから」
地元志向の就活生の中には「家が近いから」という理由を志望動機にしてしまう人がいますが、家が近いことを理由に企業を選択する姿勢は自己中心的な印象を与えるので注意が必要です。
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「サービスや商品が好きだから」といった理由や「企業理念に共感したから」といった理由は志望動機としてNGであるとお伝えしましたが、このような志望動機を使う就活生は意外と多くいるものです。
NGになる志望動機の傾向としては「自分本位」であることが挙げられます。「好きだと感じた」「理念に共感した」というのはあなたの感性であり、一消費者と変わらないので、企業からすると採用メリットがわかりません。採用につなげるためには、自分本位の気持ちで留めるのではなく、気持ちの矢印を企業に向けましょう。
「思い入れのあるサービスや商品をより拡大していくために自分の経験を活かしていきたい」「自分と企業のビジョンが一致しており、仕事に対する思いや努力が事業成長に直結するため貢献できる」など、企業があなたを採用するメリットを感じられる段階まで一歩深く踏み込んで志望動機を作ることが大切です。
こういった「目の前の相手のことを考えて発言したり行動する」ことは、実際に社会人として社内外で常に求められますので、面接でその姿勢をアピールできると企業からの印象もアップしますよ。
面接NGワード②自己PR編
せっかくのアピールの機会である自己PRで、NGワードを使ってしまい評価を下げてしまうのはもったいないですよね。ここでは絶対に使っていけないNGワードに加えて、自己PRとしては弱い・差別化が図りにくいワードも多数解説します。
面接官に好印象を与える自己PRについて詳しく知りたい人はこちらも見てみてくださいね。
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「コミュニケーション力に自信があります」
就活生
私の強みはコミュニケーション力に自信がある点です。
少し驚くかもしれませんが、コミュニケーション能力に自信があるという自己PRは自信過剰な印象を与える可能性があるため、注意が必要です。もちろん、多くの企業はコミュニケーション能力の高い人材を求めているのは事実ですが、あくまでコミュニケーション能力の有無は面接官側がチェックしているポイントです。
そのため、あえて自己PRの場で「コミュニケーション能力が高い」とアピールする必要はありません。また、コミュニケーション能力が高いことをアピールしながらも実際にコミュニケーション能力が低い場合は一評価を下げてしまう可能性もありますよね。
一方でコミュニケーション能力は企業が重宝するスキルの一つ。単にコミュニケーション能力というのでなく、「立場が異なる人と折衝する力」や「潜在ニーズを捉える傾聴力」「多くの立場の人と物事を進める力」などより具体的な言及が必要となります。
- 相手の本音を聞き出す力
- 論理的に相手に伝える力
- 誰にも伝わるプレゼンテーション能力
- 感情を感じ取って共感する力
- 相手のニーズをくみ取り提案する問題解決力
自分のコミュニケーション能力が問題解決力に言い換えられるという人はぜひこちらの記事を読んでおくと良いですよ。自己PRの内容をさらに高めていきましょう。
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「リーダーシップがある」
就活生
私はリーダーシップには自信があり、学生生活で培ったリーダーシップをもって御社で貢献したいきたいです。
リーダーシップがあるというのも自己PRでは伝え方次第では自信過剰な印象を与える可能性があります。これもコミュニケーション力と同様のパターンですが、リーダーシップの有無は自分で判断をするのではなく、周りが客観的に判断するものです。
そのため、自己PRの場で「リーダーシップがある」とアピールしたところで説得力がなければ評価にはつながりません。リーダーシップをアピールしたいのであれば、具体的に組織を統率したエピソードを述べるようにしましょう。
「リーダーの補佐として支えるタイプ」
就活生
私はよくリーダーの補佐として支えるタイプとして力を発揮してきたので、多くの企業を支えている御社で貢献できると考えています。
自分のことを「縁の下の力持ちタイプ」と捉えている人がよく使いがちな表現である「リーダーの補佐として支えるタイプ」という自己PRも伝え方によっては受け身な姿勢をアピールすることにつながるため、気をつけましょう。
この手の自己PRの場合、「自分はリーダーにはならないのですが、リーダーを支える立場で~」と言ってしまいますが、面接官からは「主体性がない」「リーダーシップがない」と捉えられてしまうのでアピール方法に注意が必要です。
「チームで物事を進めるのが得意」など言い換えて具体的なエピソードと一緒にアピールしていくのがよいでしょう。
「縁の下の力持ちタイプ」であることを魅力的にアピールする方法はこちらの記事で解説してあります。ぜひ一緒に呼んでおきましょう。
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「運が良い」
就活生
私は過去に取り組んだことに後悔したことはなく、運が良かったため全ていい結果になりました。
就活中は自己分析を通じて過去の取り組みを振り返る機会が多いです。ポジティブな考え方をする人であればこれまでの結果は「運が良かった」と捉えてしまう人もいるでしょうが、結果を運が良いということに結びつけるのは普段から物事を深く考えない印象を与えてしまいます。
運が良かったことでうまくいったこともあるかもしれませんが、結果には全て原因が存在しているため、自分のどのような行動が結果に結びついたかを正確に把握することが求められます。
自分自身の行動を客観的に捉える力は社会人になっても求められるため「運が良かった」と片付けてしまうのではなく原因を追求する姿勢をもっておきましょう。
「短所は特にありません」
就活生
私の短所ですが、特にありません。
短所はマイナスな一面ですので、できる限り見せたくないと考えてしまうかもしれませんが、面接の場で「短所は特にありません」と言ってしまうのは自分のことをよく理解しようとしていない印象を与えます。
短所は長所と表裏一体と言われていることからも、短所は誰しもが必ず持っている要素となります。そのため、短所がないと言ってしまうのは単純に自己分析できていなくて「自分を客観視していない」と捉えられてしまいます。
短所があること自体が悪い訳ではないので、短所を伝える時は短所と短所を踏まえて気をつけている点や改善しようとしているところを伝えるとよいでしょう。
面接NGワード③仕事内容編
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります。
どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
面接では仕事内容に関する質問をされることもよくあります。たとえば、「どのような仕事がしたいですか?」や「仕事に関することで聞きたいことはありますか?」と言ったように仕事の理解度や興味を確かめる意味合いを持った質問をされます。
企業にとって「長く働いてもらえるか」「ビジョンが一致するか」といった点を確かめる非常に重要な質問といえます。
仕事内容に関する質問に対して回答する際にNGワードに触れて評価を落とすことのないように気をつけましょうね。
「仕事内容は何でもいい」
就活生
私はどんなことでもうまくこなせる自信があるため、仕事内は何でもいいと考えています。
どんな仕事でも頑張るという姿勢は良いですが、「何でもいい」という答え方をしてしまうのは自分の意識がない人という印象を与える可能性があります。
答えた側は「柔軟性を発揮する」とアピールしたいつもりでも、「何でもいい」という回答はこだわりがなく仕事に対して主体性がないと捉えられてしまいます。
やりたい仕事を聞かれた時は具体的にやってみたいことを答えるか、希望がない場合でも「どんなことにでも挑戦し、仕事を通じて自身の適性を見つけていきたい」とポジティブな伝え方を心掛けるようにしましょう。
「〇〇な仕事はやりたくない」
就活生
私は経理の仕事を希望しているため、営業だけはやりたくありません。
やってみたい希望の仕事があること自体はよいことですが、面接の場では「〇〇な仕事はやりたくない」など、特定の仕事を拒むことは避けましょう。
やりたいことの希望を伝えるのでなく「やりたくない」という否定的なスタンスで伝えてしまうと、面接官からは「わがままだ」という印象を持たれてしまうかもしれません。
面接ではやりたくないことを伝えるのではなく、やりたいと思っていることを熱意を持って伝える方が良い印象を与えることができます。やりたいことを一生懸命にアピールするようにしましょう。
「ノルマはありますか」
就活生
御社では仕事に対するノルマはどのようなものがありますでしょうか。
面接官から「仕事のことについて聞きたいことはないか」と問われた際に、仕事に対するノルマについて聞いてしまうのは働く意欲よりも「働かされる意識が強い」といった印象を持たれる可能性があります。
企業側はノルマの有無に関わらず、就活生側から仕事の成果に対して悲観的な捉え方をされると「意欲的に仕事に取り組んでくれないのでは?」と不安を抱いてしまいます。
そのため、ネガティブな姿勢を持っていると捉えられないようにするためにも「ノルマはありますか」と聞くのではなく「どのような目標設定のもと仕事を進めますか」という聞き方のように、ノルマというワードを出さずに確かめるようにしましょう。
「転勤はしたくない」
就活生
できれば転勤はしたくないのですが、転勤の可能性はどれ程でしょうか。
勤務地にこだわりを持っている人も多いですが、全国に事業展開をしている企業の面接で「転勤はしたくない」と回答するのはそもそもその企業の適性がないと判断されかねません。
全国に事業展開をしている企業はある程度は転勤も含めて社員のキャリアプランを考えているため、転勤に対する拒否感が強い場合、企業側の人員配置計画が大きく狂ってしまいます。
そのため、面接時に「転勤はしたくない」と伝えてしまうと転勤の可能性がある企業からはマイナスな印象を持たれてしまうため、評価が下がってしまうことでしょう。
勤務地にこだわりがあって、絶対に転勤がしたくないと考えている場合は「転勤なし」の企業や採用枠に応募するようにした方が良いでしょう。転勤の可能性がある企業では「転勤はしたくない」と回答するよりも、「自分のキャリアにとってプラスであれば転勤は構わない」という姿勢を伝えるようにしましょう。
「残業はしたくない」
就活生
ワークライフバランスを重視しているため、残業はしたくありません。
転勤をしたくないのと同様に、ワークライフバランスを重視して残業をしたくないと考えている人もいますが、それを面接の場で「残業はしたくない」と言ってしまうのも、自己中心的な印象を与えてしまう可能性が高いです。
確かに、残業ありきの仕事設計をしている企業を積極的に志望する理由はまったくありませんが、実態として残業がほとんどない企業であっても面接で「残業はしたくない」と言われてしまうとマイナスな印象を与えてしまいます。
どんな仕事でも場合によっては残業が発生する可能性はあるため、初めから「残業は嫌」というスタンスを持ってしまうと「自分のやりたくないことはしない人だ」という印象を与えてしまうため注意しましょう。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
基本的に、どのような質問でも「〇〇したくない」といった言葉はNGです。否定的な言葉を使うのではなく、逆に「どのような環境だったら希望が叶えられるか」と肯定的に考えてみてください。
先ほどNGワードとして解説した「残業をしたくない」といった回答も、前向きな言葉に置き換えることができます。たとえば「生産性を重視して仕事をこなしていきたいと考えておりますが、繁忙期など仕事量が増える時期には時間にとらわれず、会社への貢献を最重視して取り組みたいと考えています」といった回答はどうでしょうか。
まず、残業は仕事の生産性を上げることで減らせる可能性が多いにあるため「自分自身で残業を減らす努力をする」といった主体性をアピールします。しかし、いくら生産性を向上させても、繁忙期には残業がやむを得ない状況もあるため、その理解も必ず示します。
残業をしたくないのに「残業はいくらでもできます」などと嘘をつくと、入社後にミスマッチが起こる可能性が高いためおすすめしません。しかし、あなたの思考性は伝えつつ、それをいかにポジティブに伝えられるか、また社会人として自分の希望が100%叶わない可能性があることも理解していると企業に伝えられるとベストですね。
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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面接NGワード④処遇・福利厚生編
最も注意が必要なのが、処遇・福利厚生についてです。就活生にとってはもっとも気になる・重要な部分ではありますが、その大前提として「しっかり働いてくれる」「活躍してくれる」といった点があります。
そうした点をないがしろにして「提供される側」の姿勢ばかりを押し出していては消極的な印象につながるのは避けられません。企業の中には優秀な人材を獲得するために好待遇の処遇設計をしているところや、社員のモチベーションを上げるためや社員の定着率を上げるために福利厚生を充実させているところがあります。
そうした企業だからといって処遇・福利厚生についてむやみやたらに回答したり質問してはいけない点は注意したいですね。福利厚生についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
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「年収・ボーナスはいくらですか」
就活生
御社の年収やボーナスについて教えてください。
年収やボーナスは誰もが気になることの1つですが、そもそも面接で年収やボーナスについて聞いてしまうとあまりいい印象を持たれません。確かに年収やボーナスの実態はどこにも書かれておらず、会社四季報であっても平均年収程度の情報しかわからないので気になる気持ちはわかります。
ただ、面接は熱意や自身の魅力をアピールする場ですので、そこで年収やボーナスといった話をしてしまうと「条件が最優先事項なのでは?」という印象を持たれかねません。そのような印象を与えてしまうと、他に好条件の企業があればそちらを優先すると捉えられてしまうので気をつけましょうね。
「福利厚生はどのようなものがありますか」
就活生
御社の福利厚生はどのようなものがあるか教えてください。
福利厚生も年収やボーナスと同様に面接で聞いてしまうのはあまりいい印象を与えない可能性が高いです。福利厚生の充実度は大切なのはわかりますが、面接では仕事への意欲をアピールすることが求められています。
そのため、福利厚生は充実しているに越したことはないものの、福利厚生の良し悪しで企業選択をすることは本質的な部分がズレているためマイナスな印象を与えてしまうので注意をしましょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
福利厚生や処遇に関する質問は受け身に捉えられてしまいがちですが、聞き方を工夫すればマイナスにはなりません。
ポイントは「その質問をする理由」を添え「会社に貢献したい」という意欲を伝えることです。たとえば、ダイレクトに「残業時間はどのくらいですか」と質問すると「早く帰りたい」などと自分都合でしか動けないと捉えられてしまいます。しかし「早く一人前になれるよう、帰宅後に資格の勉強時間を確保できればと思っているのですが、皆さんどのくらい残業されていますか」と理由を付け加えることで、会社に貢献するためにこの質問をしている、といった姿勢に感じられます。
他にも「福利厚生はどのようなものがありますか」といった質問もNG例として挙げましたが、聞き方次第では面接での質問も可能になります。漠然とした聞き方ではなく「〇〇さんが長く勤める上で、役に立った制度はどのようなものがありますか?」と「長く勤務するため」といった会社への貢献を前提とした条件を指定することで主体性が増します。福利厚生や処遇に関する質問をする際は「意欲的に働くための質問である」という姿勢を忘れないようにしましょう。
面接NGワード⑤逆質問編
面接では面接官から一方的に質問を受けるだけではありません。多くの場合、逆質問の時間が設けられています。逆質問は志望度をアピールする絶好のチャンスとなる反面、一気に評価を下げてしまうことになりますので注意が必要です。
逆質問に関して効果的な質問の仕方を知りたい人はこちらもみてくださいね。
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面接で質問はありますかと聞かれた際は、入社後の取り組みなど前向きな質問で意欲をアピールをしましょう。 この記事では意図・面接別の逆質問例、避けるべき質問などをキャリアアドバイザーが解説します。 逆質問は事前に考えておき面接官から高評価を得ましょう!
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「今日の評価はどうでしたか」
就活生
今日の面接の評価はどうでしたか。今後に活かしたいためアドバイスをください。
面接の結果が気になるのは当然ですが、その場でフィードバックを求めるのは避けるようにしましょう。面接官は面接の評価を学生側に伝える義務もありませんし、聞かれたところで回答に困る場合もあるので聞かない方が無難です。
また、評価をすぐに求める姿勢は「自分はどう見られているのか知りたい」という承認欲求の強さをイメージされる可能性があります。決して良い質問とは言えませんので注意しましょう。
面接のフィードバックを受けたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
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「企業理念や業務内容を教えてください」
面接官
最後に何か質問はありますか?
就活生
御社の企業理念や業務内容を教えてください。
企業のことを詳しく知ろうとして「企業理念」や「仕事内容」について逆質問で聞くのは入社意欲そのものを疑われる可能性があるため注意しましょう。企業理念や仕事内容といったことは調べれば分かることですし、面接に臨むにあたって事前に確認しておいた方が良いことです。
せっかく質問したのにもかかわらず、調べれば誰も分かることの場合はかえって「志望度が低い」とマイナスな印象を与えてしまうので注意しましょう。
「休日出勤はありますか」
就活生
休日出勤の頻度はどのくらいでしょうか。
ワークライフバランスを重視している人にとって休日出勤の有無・頻度は気になることでしょうが、面接で休日出勤について聞くのは自己中心的な印象を与えるため避けた方が良いでしょう。好んで休日出勤をする人はいませんが、場合によっては休日出勤が必要な時はあります。
そのため、逆質問で休日出勤について聞いてしまうと「自分のやりたくないことはやらないのでは?」とマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。このような質問は面接ではなくOB・OG訪問などを活用して聞くようにしましょう。
「質問は特にありません」
面接官
最後に何か質問はありますか?
就活生
質問は特にありません。
逆質問では聞いてはいけない質問があるだけでなく、質問をしない場合も消極的な印象を与えるため注意が必要です。逆質問では企業への志望度をアピールするチャンスのため、「質問が無いということは興味関心がない」と判断されて、志望度が低いと感じられてしまう可能生が高くなります。
どんな些細なことでも疑問点はクリアにしておこうという姿勢を見せることも志望度をアピールすることにつながるため、逆質問を求められた際は必ず質問をするようにしましょうね。
その他
その他、逆質問で評価を落とす・印象を悪くする内容については次の通りです。
「有給休暇はすぐに取得できますか」
有給休暇は法律で義務付けられている社員の権利ですので取ることはできるのですが、志望度をアピールする逆質問で聞く内容ではありません。仕事のことより休むことを考えているのか、と思われてしまうので避けましょう。
「新入社員でもテレワークはできますか」
テレワークができる職場なのかは気になる点でしょう。ただ、仕事の進め方を理解していない段階からテレワークを実施するのは難しい面があります。
そのため、すぐにテレワークをしたいという姿勢を見せてしまうと、「仕事を覚えていないのにいきなりテレワーク?」と疑問を持たれるかもしれません。
「採用人数は何名でしょうか」
採用人数についてはホームページで開示している企業であれば確認すれば良いことですし、開示していない企業からしても「何のために知りたいの?」と質問の意図を理解されにくいため、あまり良い印象を与えないため注意しましょう。
面接NGワード⑥口ぐせ編
最後はこれまでお伝えしてきた状況別とは違って、普段から意識せずに何気なく使っている口ぐせについても場合によっては面接のNGワードになることがあります。
特に口ぐせは無意識に出てしまうので、知らず知らずのうちにNGワードを使って評価を落としてしまう、ということにならないように気をつけましょう。
「あっ」「えーと」「あのー」
面接官
弊社は全国に拠点があるので転勤の可能性はありますが大丈夫ですか?
就活生
えーと、問題ありません。
口ぐせで話の節々に「あっ」「えーと」「あのー」と口にしてしまうことがありますが、面接中に「あっ」「えーと」「あのー」を言ってしまうのはコミュニケーション能力が低い印象を与える可能性が高いです。
面接官からすると会話の中に「あっ」「えーと」「あのー」を連呼されると気が散ってしまい集中力が切れてしまいます。そのため、あなたが伝えたいことが全く頭に入ってこなくなるので、面接当日はスムーズに話せるように準備しておきましょう。
「うん」「うんうん」
面接官
あなたの就活の軸は〇〇と〇〇ということだと思いますが、
就活生
うんうん、そうですね。
面接官
それは弊社にはどこが当てはまっているのでしょうか?
就活生
うん、そうですね。御社では〇〇の仕事ができる点は…。
面接で相手とのコミュニケーションを円滑に進めるにはある程度の自然なあいづちはとても有効です。しかし、あいづちは必要であっても「うんうん」という反応はかなり幼い印象と、上から目線な印象を与えてしまうので注意をしましょう。
普段の生活から「うん」とあいづちを打っている方は意識的に「はい」や「ええ」などに言い換えておくのがよいでしょう。
「ご存知ないかもしれませんが」
面接官
履歴書に記載されている趣味の〇〇とはどのようなものですか?
就活生
ご存知ないかもしれませんが、~~です。
相手に配慮したつもりで「ご存じないかもしれませんが」と使ってしまいがちですが、この表現については「上から目線の物言い」と感じられる可能性が高いため注意が必要です。
たとえ、相手が知らないことであっても「ご存じないかもしませんが」と言うのではなく、相手が理解ができるようにわかりやすく伝えるように心掛けましょう。
「なるほどですね」
面接官
弊社が今後注力していく分野はDX領域で、会社のビジョンとして~~を考えています。
就活生
なるほどですね。大変参考になります。
自分自身が納得した際につい使ってしまう「なるほどですね」というあいづちも偉そうな印象を与えるため注意が必要です。基本的に「なるほど」という表現は目上の人には使う言葉ではないため、目上の人と面接をする場では相応しくないあいづちと言えます。
「上から目線だ」と思われないためにも「なるほどですね」というあいづちは避けるようにしましょう。
「〇〇をさせられていて」
面接官
部活では主務をやられていますが、なぜ主務をやっているのですか?
就活生
立候補する人がおらず、先輩からの推薦で主務をさせられています。
どんな場面でもそうですが「〇〇をさせられていて」という表現は使用しない方がよいです。なぜかと言うと「させられている」という表現はとても受け身表現なので、そこに主体性を感じることができなくなるからです。
面接官は受け身な考え方を持っている人よりも、何事にも主体性を持って取り組んでい姿勢の人を評価するため、「〇〇をさせられていて」という表現は避けるようにしましょう。
「〇〇っす」
面接官
〇〇さんはどういう仕事がしたいのでしょうか?
就活生
そうっすねぇ、御社の営業職を志望しています。
男性を中心によく語尾を「〇〇っす」と言ってしまう人がいますが、面接でこの言葉を使うのはため口に捉えられて失礼な印象を与える可能性があります。「〇〇っす」なんて使わないから大丈夫と思っていても、早口で喋ったり、語尾になるにつれて声が小さくなる人は「〇〇っす」と聞こえてしまう可能性もあるため注意をしましょう。
何度も顔を合わせた社員との面接の場合、気の緩みから砕けた会話になってしまう恐れもあるので気をつけましょうね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
口癖は言葉の通り「癖」なので、無自覚なことがほとんどです。特に「あっ」「えー」「そうですね」のような「ひげ言葉」と呼ばれる口癖をもつ人は多く、面接など緊張する場面ではよく言ってしまいがち。もし口癖になっていないと自信がある人でも、無意識に発してしまっている可能性もあります。客観的に自分の話し方を把握するために、対策として模擬面接を行い、その音声を録音してみましょう。
不意打ちの質問をされた際に口癖が出やすいので、当たり障りのない質問を重ねるよりは、じっくり深掘りしてもらったり、珍しい質問を投げかけてもらうのがベターです。また、このようなひげ言葉が口癖になっている人は、日常の会話でも間違いなく使っていますので、普段から直す意識を強く持ちましょう。
他にも対策方法として、ひげ言葉を使いそうになったら一旦言葉を飲み込んでもいいでしょう。ひげ言葉は会話のつなぎとして使われることが多く「質問に対してどのように回答しようか」と考える時間を確保するために発してしまう傾向にあります。そのため、言葉を発する前に一息飲み込むことで、ひげ言葉の使用を避けることができますよ。
面接での話し方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。併せて読んでおくと良いでしょう。
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面接官側のNGワードも理解しておこう
就活生
なんだか就活生ばかりNGワードが多くて大変ですねぇ。
キャリア
アドバイザー
NGワードがあるのは何も就活生側だけではありませんよ。面接官側にもNGワードは存在します。
ここまでは就活生側の面接中のNGワードを見てきましたが、面接官側にも就活生に聞いてはいけないNGワードが存在します。面接に臨むにあたっては面接官側のNGワードも頭に入れておくとよいでしょう。
質問内容によっては基本的人権の侵害や就職差別事項につながる可能性もあります。
出身・居住地に関すること
- あなたの出身はどこですか。
- 生まれてからずっと現住所に住んでいますか。
- あなたのお父さんやお母さんの出身地はどこですか。
出身地を聞かれることはよくありそうですが、意外とNGワードとなる可能性が高いです。面接の場でエントリーシート(ES)や履歴書に記載している内容を確認する程度であれば問題にはなりませんが、出身や居住地が原因で不採用になるのは禁止されています。応募者の能力と適性に基づかない不合理な採用選考に該当するので覚えておきましょう。
家族に関すること
- 家族構成について教えてください。
- ご両親は共働きですか。
- あなたのお父さんの仕事は。
家族に関することも聞くことは避けられています。面接官側は同業他社に家族がいないか確認しようとしただけでも、家族に関することが本人の能力や適性に影響するものではないため聞いてはいけないことになっています。
思想・宗教、支持政党に関すること
- 信条としている言葉は何ですか。
- 支持政党はどこですか。
- 何教を信仰していますか。
憲法でも思想の自由が保障されている通り、思想・宗教、支持政党に関することは完全に個人の自由です。そのため、採用選考の場で聞くことはNGとされています。
男女雇用機会均等法に抵触すること
- 結婚、出産したとしても働き続けますか。
- 結婚の予定はありますか。
男女雇用機会均等法に定められている通り、仕事場では性別に関係なく均等に扱われなけらなりません。そのため、結婚・出産などの女性特有のライフステージの変化に関連した質問も基本的にはNGということを理解しておきましょう。
履歴書やESでのNGワードにも要注意!
最後に面接でのNGワード以外に、履歴書やESでのNGワードを解説しますね。どんなに面接でNGワードを言わないように対策をしていても、履歴書やESなどの書類選考の段階でNGワードを使ってしまっていては、面接の場は用意されない可能性が出てくるため注意しておきましょう。
表現方法でのNG
履歴書やESにはさまざまな設問があるため、多くの文章を書くことになります。その中で相手に好印象を持たれない表現方法がいくつかするので確認しておきましょう。
履歴書・ESの表現方法で注意したい点は以下の通りです。
①「いろいろな/さまざまな」
使い勝手の良い表現ですが、抽象的な印象を強く与えてしまうため避けた方が良いでしょう。
②「そもそも~」「どちらかと言うと~」
このような前置きは相手に何も伝えることができないため不要です。
③「~など」
具体的に聞きたいのにも関わらず、「など」と言われても詳しくは伝わらないので、なるべく具体的な言葉を列挙しましょう。
内容でのNG
表現方法以外でも気をつけたい点がいくつかあります。特に履歴書やESの内容で注意したい点を見ておきましょう。
①「短期留学」
2週間程度の短期留学の経験をアピールする方がいますが、2週間程度の短期ではほとんど旅行同然と捉えられるためにアピールには弱い印象を与えるので注意が必要です。
②「資格」
資格欄に英検3級など自分が持っている資格を全て書く方がいますが、業務に使えない資格はアピールにはつながりにくいため注意が必要です。また基本は資格をとった熱意や過程も一緒にアピールするといいでしょう。資格そのもので高評価を得られるかはしっかり吟味することをおすすめします。
③「趣味」
趣味欄に「趣味は料理」と端的に書くのは言葉足らずです。「料理を食べることか作ることかなど具体的に分かるように書きましょう。
どうしても短期留学をアピールしたい学生はこちらの記事を読んでみると良いかもしれません。
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採用面接ではNGワードに気をつけて選考を乗り切ろう!
採用面接でNGワードを言ってしまうと評価が下がってしまう可能性や好印象を与えない可能性があります。そのため、採用面接に臨む人は、事前に面接で言ってしまうと評価が落ちてしまうワードと伝え方を工夫した方が良い表現は何かを把握した上で臨むことが大切です。
今回は面接でのNGワードについて状況別に詳しく解説しましたので、しっかりと内容を読んでNGワードを理解してください。そしてNGワードで評価を下げてしまわないように気をつけて、選考を乗り切りましょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
まずはNGワードを気にせず、自己分析を重ねて企業に伝えたいことを正直に書き出すようにしましょう。NGワードの大半は「面接向きではない表現」なだけで、本音を含んだあなたの就活の軸を形作るには必要な場合が多いです。一旦本音を洗い出し、それを面接用に言葉を置き換えたり調整したりすれば問題はありません。
また、NGワードの方向性は企業によって変わります。たとえば「どのような仕事でもこなせるように頑張ります」と意欲をアピールした場合、フットワークの軽さや柔軟性が求められるような営業職や、幅広い業務をこなすベンチャー企業の場合は評価される傾向があります。しかし、堅実性やコツコツ着実にスキルを身につけることを重視するような職種や企業の場合は、かえって「上辺だけではないか」とマイナス評価につながることもあります。
自己PRや企業選びの軸として本音のあなたの思いをベースとして持っておき、職種や企業によって評価されやすいワードやフレーズに変換するようにすると良いですね。