目次
- 面接を成功に導くならまずは気持ちのよいあいさつから
- なぜ面接においてあいさつは重要なのか?
- あいさつは社会人としての基本中の基本
- 面接官はあいさつからしっかりと見ている
- 第一印象をよくするためのあいさつの5つのポイント
- ①おじぎをするときの姿勢
- ②表情
- ③声のトーン
- ④座り方
- ⑤服装
- 面接時に注意したい3つのマナーも紹介
- カバンの置き方
- 傘の置き方
- 履歴書の渡し方
- 対面形式! 面接のあいさつのシチュエーションとOK例
- 受付でのあいさつ
- 控室でのあいさつ
- 面接室に入室する際のあいさつ
- 面接室から退室する際のあいさつ
- 会場を出る際のあいさつ
- 社員とすれ違うときはどうすればよい?
- オンライン形式! 面接のあいさつのシチュエーションとOK例
- オンラインルームへ入室する際のあいさつ
- オンラインルームから退室する際のあいさつ
- 要確認! あいさつのシチュエーション別のNG例
- 対面形式の面接
- 対面グループ形式の面接
- オンライン形式の面接
- 社会人として通用するあいさつを心がけて面接を成功させよう
面接を成功に導くならまずは気持ちのよいあいさつから
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
あいさつがきちんとできるということは社会人として最低限のマナー。だからこそ、面接時にはマナーに基づいたあいさつをしっかりとすることが大切です。ただ「どんなタイミングであいさつをすればいいかわからない」「あいさつも面接の合否にかかわるの?」などと疑問に思う学生も多いと思います。
そこでこの記事では覚えておくべき挨拶の基本や、あいさつが必要なタイミング、実際のあいさつ例について解説します。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
面接前に必ず使ってほしい厳選ツール
面接を控えている人は今すぐ活用しよう!
1位:面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
2位:逆質問例100選
面接官から「志望度が高い」と思われる逆質問例を厳選しています
3位:面接回答集60選
見るだけでOK!面接でよく聞かれる質問と模範解答をまとめました
4位:採用基準丸わかりシート
面接官が実際に使う評価シートで面接時の注意点を確認しよう
5位:最終面接マニュアル
通常の面接対策だけでは不十分!最終面接は個別に対策が必要です
なぜ面接においてあいさつは重要なのか?
就活生
キャリアアドバイザー
確かにあいさつは大切です。面接ではあいさつから見られていると思ったほうがいいですね。また、あいさつと同時に、態度や身だしなみなども見られていますよ。
就活生
そうなのですね……。でも、なぜあいさつが大切なのですか?
キャリアアドバイザー
ではあいさつが大切な理由について解説しますね。
あいさつは社会人としての基本中の基本
社会ではあいさつはとても大切なものと考えられています。そのため、社会人の最低限のマナーとして、きちんとあいさつができているかどうかを面接でも見られます。
たとえばクライアントや取引先など外部の人と会う際にもあいさつは大切です。あいさつ次第で印象が変わり、取引にも影響が出るかもしれません。あいさつは社会人としての基本中の基本というわけですね。
面接官はあいさつからしっかりと見ている
企業側はあいさつの段階からしっかりと応募者を見ています。あいさつができていなければ印象が悪くなり、評価を下げてしまいかねません。
態度の悪いあいさつの後に、どんなに練習通りの立派な内容の回答をしても、「いい話をしているけれど、本当は他人に対して悪い態度で接するような、裏表のある人物ではないか」などと、面接官は内容をそのまま受け取ってくれなくなるかもしれません。
面接は自分を売り込む場であるからこそ、あいさつはしっかりとするようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
面接当日は、受付から面接終了後の退社まで、多くのあいさつの場面があります。あいさつの言葉は「お世話になっております」「失礼いたします」「どうぞよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」が中心で、使う場面も限られています。そのため、最低限この4つはしっかり身につけて臨むのが、社会人としての第一歩であり、就職への真剣な思いを示すことにつながります。
面接は誰もが緊張するもの。面接での答え方で頭が一杯で、あいさつの仕方をつい間違えてしまっても、それだけで落とされることは少ないでしょう。ただし、営業職や販売職などの接客業の場合は、面接時のマナーは厳しくチェックされ、採否にも影響が及ぶ可能性があります。なぜなら、社員になれば会社を代表して仕事をするので、あなたの対応が会社や提供する製品のイメージの良し悪しにも直結するためです。
面接はあいさつに始まり、あいさつで終わります。採用側から見れば、あいさつはきちんとできて当たり前。面接官に対して礼を尽くすためにも、最低限のマナーが備わっていることを示すためにも、正しい挨拶の仕方を理解してから選考に臨むようにしてくださいね。
第一印象をよくするためのあいさつの5つのポイント
- おじぎをするときの姿勢
- 表情
- 声のトーン
- 座り方
- 服装
ただあいさつをするといっても、実はやり方によって印象は大きく変わります。そこでここからは、好印象につながるあいさつの5つのポイントを解説します。ちょっとしたしぐさやマナーを意識するだけでも面接官が受ける印象は変わるので、ぜひ鏡やスマホの録画機能などを使って練習してみてください。
①おじぎをするときの姿勢
あいさつをする際は姿勢も大切です。背筋をきちんと伸ばし、腰を曲げてあいさつすると丁寧な印象になります。
15度程度曲げるのが会釈で、廊下で社員とすれ違ったときや、面接室への入退室時に適しています。30度程度曲げるのが敬礼で、面接官の前に立ったときにするようにしましょう。そして45度曲げるのが最敬礼となり、面接官に対してあいさつを丁寧にするときに適しています。
キャリアアドバイザー
シーンに合わせてお辞儀の角度を使い分けられるようになれば、マナー意識の部分で他の就活生にも差を付けられるでしょう。
②表情
あいさつでは表情も大切です。自然な笑顔であいさつができるようにしましょう。真顔よりも笑顔のほうが面接官も気持ちよく感じられます。
ふしめがちや、上目遣い、相手をじろっと見るような表情は、相手からしてみれば「何か不機嫌になるようなことがあったのだろうか」「こちらを探っているような印象で気分が悪い」などとなってしまいます。
キャリアアドバイザー
相手に「これからも一緒に働きたい」と思ってもらえるような表情を心掛けてくださいね。
表情で好印象を得るにはメイクも効果的です。面接のメイクについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
関連記事
面接で好印象を得られるメイクを解説! 当日のチェックリスト付き
面接ではメイクをすることで好印象を狙うことができます。この記事ではキャリアアドバイザーが面接でのおすすめのメイクや意識すべき点などを解説します。当日のメイクのチェックリストもあるので、面接でメイクをする際は参考にしてくださいね。
記事を読む
③声のトーン
声のトーンは「高すぎず、低すぎず」を心掛けてください。たとえば声が高すぎるとキンキンとした声に聞こえ、これから社会に出ようとしているにもかかわらず、落ち着きがない印象になります。
とはいえ低すぎると暗い印象にもなりかねないため、地声よりもやや高めを意識すると、不自然さのない範囲で、明るい印象と落ち着いた印象をアピールできます。
キャリアアドバイザー
事前にどの程度の高さがちょうどいいか、自分以外の人に聞いてもらうのも良いでしょう。
④座り方
面接室では最初、椅子の横に立ってあいさつをし、自分の学校名、氏名などを名乗ってから着席をします。座るタイミングは必ず面接官から「お座りください」などと言われてからにしましょう。言われる前に座るのはマナー的によいとはいえません。
キャリアアドバイザー
座る際は背もたれにもたれかからず、背筋を伸ばし、手は膝の上に置くようにします。背筋を伸ばすようにし、自然と顔が面接官のほうへ向くようになっているのが適切な姿勢です。
⑤服装
服装は職業によって多少違いはあるものの、特別な指示がない限りは一般的なリクルートスーツが適しています。メンズライクなスタイルの場合はネイビーかダークグレーのテーラードスーツがよいでしょう。ネクタイもスーツに合わせてシックなものを選んでください。
レディースライクにまとめる場合も、ネイビーやダークグレーのテーラードスーツがベーシックなスタイルです。パンツスーツ、膝丈のタイトスカート、セミタイトスカートのいずれでもかまいません。
キャリアアドバイザー
着用するうえで確認すべきなのはサイズ感。仮に体に合っていないものを選んでしまうと、お辞儀の際にシワが多く寄ってしまったり、布が引っ張られてしまったりします。試着をする際は必ず、鏡の前でお辞儀をしてきれいに見えるか確認してください。
面接時に注意したい3つのマナーも紹介
就活生
あいさつのやり方は覚えたとしても、その前後の流れも心配になるんですよね。
キャリアアドバイザー
たとえばどんな点ですか?
就活生
あいさつのときにカバンは持ったままでいいのかとか、履歴書はいつ出したらいいんだろうとか、細かいん部分ではあるのですが、そういったことが特に気になっています。
キャリアアドバイザー
ささいな失敗が評価にかかわるのではと心配になるからこそ、細かい部分は特に気になりますよね。では、あいさつに関連して面接時に注意したいマナーについて解説していきますよ。
- カバンの置き方
- 傘の置き方
- 履歴書の渡し方
ここからは以上3つのマナーについて具体的に見ていきましょう。
カバンの置き方
面接室に入室する際カバンは手に持っていますが、座る際には床に置くことになりますよね。その「置き方」にも気を遣うようにしましょう。
基本的には手に持って椅子の横に立ち、着席を促されたら、椅子の横に立てて置くときれいに見えます。立てて置くためには、やわらかなトートバッグなどではなく、マチがあって自立するリクルート用やビジネス用のカバンがおすすめです。
傘の置き方
面接当日が雨天の場合は傘を持参することになりますが、建物に入る際に傘立てがある場合は、しっかりと閉じてベルトで止め、水気を切ってから立てるようにしましょう。
傘立てがなく面接室に持って入る場合には柄を持って入室し、傘の先が床に付くのを避けます。またあらかじめ水気を切り、床にぽたぽたと水滴が落ちないようにしてください。そして、着席時に、カバンと並行になるように床に置きます。
傘のマナーについてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。雨天時の持ち物についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
関連記事
就活時の傘のマナー7選! 雨の日でも安心な持ち物チェックリスト
就活時に選ぶべき傘について悩む人はとても多いです。傘の種類や色、柄などが合否に直接影響を及ぼすことはありませんが、扱い方次第では印象が変わることも考えられますよ。この記事ではキャリアアドバイザーの解説を交えて、就活用の傘の選び方から適切な扱い方を解説します。ぜひチェックしておきましょう。
記事を読む
履歴書の渡し方
履歴書は汚れないようにクリアファイルに挟み、封筒に入れて持参します。持ち運ぶ際は封筒も折れたり汚れたりしないように気を付けてください。受付では封筒ごと提出するのが通常ですが、面接官に直接渡す際には、封筒とクリアファイルから出すようにしましょう。
また、クリアファイルと封筒は履歴書の下に重ねて差し出します。渡す方向は面接官側に向け、片手ではなくきちんと両手を添えて差し出すのもマナーなのでしっかりと覚えておきましょう。
履歴書の渡し方についてもっと詳しく知りたい人はこちらもご参考にしてください。
関連記事
選考に響く! クリアファイルで履歴書を提出する際のマナーって?
履歴書をクリアファイルに入れて提出する理由やマナーがわからない学生もいるのではないでしょうか。 選考を有利に進めるためにも、履歴書の提出方法は最低限のマナーを守ることをおすすめします。 この記事では、履歴書をクリアファイルに入れた方が良い理由やクリアファイルを選ぶ際の色などのポイント、順番、渡す際のマナーをキャリアアドバイザーが解説します。
記事を読む
対面形式! 面接のあいさつのシチュエーションとOK例
キャリアアドバイザー
ここからは、面接時にはどのようなシチュエーションであいさつをする必要が出てくるのか、ケース例とそれに合わせたあいさつの仕方について解説していきますね。
就活生
あいさつするシーンって意外とたくさんあるんですよね。全部できるかなんだか不安になってきました……。
キャリアアドバイザー
社会人になってもあいさつは大切ですから、その予行練習だと思ってやってみてください。また、緊張からあいさつの言葉がスラスラと言えなかったとしても、気持ちが伝われば大丈夫ですよ!
面接では挨拶するシーンがたくさん訪れます。それぞれの場面でマナーをおさえたあいさつをきちんとできれば、面接官からの印象はぐっと上がります。内定を目指すうえでは欠かせない対策であるからこそ、ここでしっかりと挨拶例をチェックして、実践できるようにしておきましょう。
受付でのあいさつ
会社に訪れたとしても、いきなり担当者や案内の人に会えるわけではなく、ほとんどの場合まずは受付を経由する必要があります。いわば企業から見た自分の第一印象が決まるといっても過言ではない場面であるため、受付でもしっかりとあいさつをするようにしましょう。
就活生
こんにちは。
〇〇大学の山田と申します。
新卒者の面接にうかがいました。
人事ご担当の石田様にお取次ぎをお願いします。
受付
山田さんですね。
お待ちしてました。
こちらの名札を付けて〇階までお越しください。
就活生
ありがとうございます。
キャリアアドバイザー
受付から面接が始まっていると思って、しっかりとあいさつをしましょう。「あの」や「ええと」のような幼い言葉から始めることがないように気を付けてください。「こんにちは」については、時間帯に合わせ、午前中の早い時間ならば「おはようございます」と言い換えましょう
控室でのあいさつ
応募者が多い場合、自分の面接の順番が来るまで控室へ通される場合があります。控室の手前には案内役の社員がいる場合も多いので、黙って入室せず、きちんとあいさつをするようにしましょう。
就活生
こんにちは。
〇〇大学のポート太郎です。
本日は面接を受けにまいりました。
案内役の社員
ポートさんですね。
面接の時間までこちらの部屋でお待ちください。
就活生
ありがとうございます。
(控室に入りながら)失礼します。
キャリアアドバイザー
案内役の社員もリクルートスーツの学生がくれば面接だと察しはつきますが、名簿で誰が来たか確認する必要があるかもしれないため、きちんと大学名と名前を名乗りましょう。
面接室に入室する際のあいさつ
入室の際はいきなりドアを開けるのではなく、「これから入室しますよ」ということをドアを3回ノックすることで示しましょう。面接官からの返答を確認したら、室内へと進み、応募者用の椅子の横に立ちあいさつをしてください。
就活生
(ドアを3回ノック)
面接官
どうぞお入りください。
就活生
失礼いたします。
就活生
〇〇大学△□学部〇△学科のポート太郎と申します。
よろしくお願いします。
面接官
ポートさんですね。
ではお座りください。
就活生
ありがとうございます(着席する)
キャリアアドバイザー
ポイントとしてはまず、明確に自分の名前を名乗ることです。多くの応募者がいる会社の場合、事前資料とあなたが一致しているか、面接官は確認する必要があるので、名前をはっきりと聞きたいと考えています。
面接室から退室する際のあいさつ
面接の終わりには必ずお礼を伝えるようにしましょう。最後まで気を抜かずきちんとあいさつをすることで、好印象が残ります。また、部屋から出る際にも、失礼いたしますとあいさつを忘れないでください。
面接官
こちらからは以上ですが、何か質問はありますか?
就活生
いえ、いろいろお話しいただき、御社のことをしっかりと理解することができました。
面接官
それでは、面接は以上です。
就活生
本日はお時間をいただきありがとうございました。
面接官
ありがとうございます。
合否は後日ご連絡しますね。
就活生
失礼いたします。
会場を出る際のあいさつ
会場を出る際には、受付または案内役の社員に名札などを戻し、あいさつをします。どこで誰に見られているかわからないので、最後のあいさつまで手を抜かないようにしてくださいね。
キャリアアドバイザー
会場を出る際のあいさつは手短で問題ありませんが、お礼を一言添えると好印象です。お辞儀はほかのあいさつと同じように腰から曲げるようにし、あごを突き出すだけや、首を曲げるだけのあいさつは避けるようにしましょう。
面接での言葉遣いについて知りたい人はこちらをご覧くださいね。
関連記事
面接での正しい言葉遣いとは|印象を下げる言葉遣いもチェックしよう
面接で正しい言葉使いができると人柄の面で好印象になるかもしれません。 この記事では、面接での基本的な言葉遣い・間違った言葉遣い、話し方のポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にして、周囲と差をつけましょう!
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
志望先の企業が自社ビルで、一日に複数の学生が面接に訪れる場合は、面接専門の受付が設けられる場合があります。その際は受付担当者のほうから、学生に「こんにちは」もしくは午前10時までなら「おはようございます」と声をかけることがあります。それに合わせて、あなたも「こんにちは」「おはようございます」と挨拶をするといいでしょう。
複数の企業が入っているビルの場合は総合受付があり、そこを通らなければ中に入れない場合もあります。その際は、「お世話になっております」と声をかけるといいでしょう。いずれの場合も受付を済ませたら、お礼の一言も忘れずに。
入り口で、電話で担当者を呼び出す場合は、「〇〇大学の〇〇と申します、お世話になっております」と言って用件を伝え、相手が「少々お待ちください」と言ったら、「恐れ入ります」「お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします」「ありがとうございます」などと言って、静かに受話器を置きましょう。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります。
どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
社員とすれ違うときはどうすればよい?
会社の廊下を歩いていると、社員とすれ違うことがよくあります。すれ違うたびに声に出してあいさつをする必要はありませんが、会釈は必ずするようにしましょう。廊下などでのふるまいでも、面接官や採用担当者が見ていれば印象が変わってきます。
しっかりと会釈ができるような人物ならば、一緒に働きたいと思ううえ、他社を訪問するような仕事も安心して任せられるという印象になります。
オンライン形式! 面接のあいさつのシチュエーションとOK例
キャリアアドバイザー
最近はオンラインでの面接も増えていますね。
就活生
私が受けようと思っているところも昨年、オンライン面接だったそうです。
キャリアアドバイザー
オンライン面接はコロナ禍のような感染症まん延時に便利なだけではなく、遠方に住む学生さんも面接試験を受けやすいという良さがありますよね。
就活生
でも、オンラインだと普通の面接と違うので準備に悩みます……。マナーなどには何か違いがあるのでしょうか。
キャリアアドバイザー
では、オンライン面接の際のあいさつについて見ていきましょう。
オンラインルームへ入室する際のあいさつ
あいさつの言葉については対面式もオンライン形式も変わりはありません。ただし、オンライン面接の場合、対面式よりも言葉が聞き取りにくい場合があります。対面式のときよりも少しゆっくりとあいさつをするとよいでしょう。
面接官が入室し「では始めましょう」などと合図があったら、はっきりとあいさつをしてください。あいさつの直後にお辞儀をすることも忘れないようにしてくださいね。
キャリアアドバイザー
企業側が何人参加するかわからない場合、学生側ではスタートのタイミングがわかりません。あせってあいさつをしても、企業側がまだ全員そろっていない可能性もあります。そこで、企業側から開始の合図があってからあいさつをするようにしましょう。
オンラインルームから退室する際のあいさつ
面接が一通り終わったらあいさつをして、オンラインルームから退室をします。まずは面接官に「本日は以上です」などと言われるのを待ち、それから「本日はありがとうございました」と、しっかりとカメラを見てあいさつをした後、お辞儀をしましょう。
それから、面接官が退出をするのを待ってから退出し接続を切ります。もし面接官が接続を切り忘れているような場合には「失礼します」と言ってから退出するようにしてくださいね。
キャリアアドバイザー
やってしまいがちなのが、あいさつをした直後に自分の方から退出したり、接続を切ってしまったりすることです。先に切るのは失礼にあたります。もしかしたらまだ、事務的な連絡が残っている可能性もあるので必ず、相手が切ってから退出するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
対面の面接では面接官とアイコンタクトを取りつつ話をするようにしますが、オンライン面接で画面に映る面接官の目を見ながら話すと、相手からは伏し目がちに見えてしまいます。さらに音声の不調などが重なると、暗く自信がなさそうな人物に見えてしまう危険性があります。そうならないためにも、使用するPCやスマホのカメラの位置を確認し、カメラを見ながら話すようにすると、相手からはちゃんと目を見て話してくれているように映ります。
また、オンラインでは、胸から下の部分は映りませんが、対面式と同じように椅子に背筋を伸ばして姿勢を正して座りましょう。姿勢が悪いと、声が聞こえにくくなる可能性もあります。
また、部屋の照明にも気を配りましょう。日中の自然光と照明を通しての顔映りは異なります。明るい顔色に見えるように照明の色やパソコンやスマホの位置を調整しましょう。特に女性は、口紅を塗った唇だけが極端に目立ってしまう場合もあります。面接前に必ず、第三者に自分の声の聞こえ具合、顔の映り具合をチェックしてもらうようにしましょう。
要確認! あいさつのシチュエーション別のNG例
就活生
頭では正しいあいさつの方法がわかっていても、本番で失敗してしまいそうな気もします……。ちなみにどんな場合に失敗しやすいのでしょうか?
キャリアアドバイザー
では、やってしまいがちなあいさつのミスを、対面式、グループ形式、オンライン形式というシチュエーション別でご紹介しますね。反面教師にして、同じようなことをしないように注意してください。
適切なあいさつの仕方を知識としては知っていても、本番で実践できるかはまた別の話です。本番の面接では緊張もあいまって失敗してしまうケースも多くあります。ただ、どういった形で失敗してしまうのかをあらかじめ知っておけば、それを避ける形で注意することができます。
ここから解説する挨拶の失敗事例をしっかりと確認して、ぜひ対策として活用してくださいね。
対面形式の面接
1対1での対面式の面接では、ほかに学生がいないだけに、言動や所作がよく見られています。書類だけではわからない人となりを見ようとしているため、何気ない一挙手一投足から、きちんと社会に通用するものを身に着けているかチェックされています。
また「本当にやる気があるのか」「入社したいのか」と思っているかどうかも、声のトーンや態度、言葉遣いに現れます。声に力が入っていなかったり、言葉に気持ちが入っていなかったりすると、やる気がない印象になるので注意したほうがよいでしょう。
受付
就活生
おはようございます。
受付
おはようございます。
就活生
あの……。
受付
ご用件をお伺いします。
就活生
あ、はい。
本日は面接に来ました、〇〇大学のポート太郎と言います。
〇〇さんはいますか?
受付
面接でお越しですね。
では、〇階のほうへお越しください。
キャリアアドバイザー
受付は面接官ではないとはいえ、「あの」は厳禁です。また、言葉づかいとしては「来ました」は「うかがいました」または「参りました」、「山田と言います」は「山田と申します」、「〇〇さんはいますか?」は「〇〇さんはいらっしゃいますか?」が適していますね。
入室
入室時
就活生
(ノックをせずに入室し着席)
面接官
お名前を教えてください。
就活生
〇〇大学〇×学部〇△学科のポート太郎です。
面接官
ポートさんですね。
今日はよろしくお願いします。
就活生
あ、はい。
お願いします。
キャリアアドバイザー
まず、部屋に入る際には、社員のほうから開けてくれるとき以外は必ずノックをしましょう。面接官に何も言われないうちに着席するのもマナー違反です。よろしくお願いしますというあいさつを面接官に先に言わせてしまっているのもよくないですね。
退室
面接官
面接は以上です。
就活生
はい。
面接官
ほかに何かありますか?
就活生
ありません。
面接官
では退出していいですよ。
就活生
(立ちながら)ありがとうございました。
キャリアアドバイザー
面接が終わった際も、しっかりとあいさつをすることが大切です。立ちながらのお礼は、適当な印象になってしまいます。
対面グループ形式の面接
- ほかの人が話しているときは姿勢を正している
- あいさつをかぶせてしまわないように気を付ける
- あいさつの言葉は、他の人が言ったからと省略せず、自分でもきちんと言う
集団でおこなうグループ形式の面接に参加する際も、基本的には個人の面接とあいさつの仕方は一緒ですが、気を付けないといけない点があります。グループ面接ではあいさつだけではなく全般に言えることですが、ほかの人が話しているときに気を緩めないようにしましょう。
ボーっとしていると思っている以上に目立ってしまいます。人の話を聞いていないのは、協調性がないと思われやすいのでしっかりと話を聞く姿勢を見せるようにしてくださいね。
控室
控室であってもノックをせずに入室するのは、マナー的に適切な行動とはいえません。入室の際は必ず3回ノックをし、失礼しますと声をかけ、控室担当の社員がいる場合には、示された椅子に座るようにしてください。
同室の人が同じ学生だからといって、「やあ」や「よろしく」といったカジュアルなあいさつの仕方は避け、きちんとあいさつをするか、会釈するようにしましょう。また控室といえども、すでに面接は始まっているようなものなので、スマートフォンは触らないようにしてくださいね。
面接入室・退室
面接室には複数人で一列に並んで入室することになりますが、先頭の人が言ったからと気を抜かず、自分もドアのところでいったん立ち止まり「失礼します」と言うようにしましょう。最後に入室した人は扉を静かに閉めるのを忘れないでください。
また、隣の人のあいさつを最後まで聞かずに、自分が始めてしまうのも避けましょう。熱意をアピールするつもりであっても、むしろ協調性がないと思われてしまう可能性がありますよ。
就活生
(無言で会釈をするだけで入室)
隣の席の学生
□〇大学〇△学部×□学科の伊藤で
就活生
(隣の学生が終わらないうちに)〇×大学〇△学部△□学科のポート太郎です。
よろしくお願いします。
オンライン形式の面接
オンライン形式の面接でよくあるNG行動に、入室しようとした時間が遅かったため、うまく接続ができないうちに面接予定時刻を過ぎてしまうというものがあります。あせってしまった挙句、あいさつもうまくできなくなってしまいます。3~5分程度は早めに入室しておくようにしましょう。
また、音がうるさい場所を選んでしまったために、あいさつが面接官にうまく伝わらない場合もあります。自宅かレンタルスペースなど静かな場所を選んでください。
オンラインルームへの入室
就活生
(時間ぎりぎりに入室)
面接官
マイクが入っていないようですよ。
就活生
(パソコンを操作した後)すみません。
面接官
いいですよ。
では、はじめましょう。
お名前をお願いします。
就活生
〇〇大学〇×学部〇△学科のポート太郎です。
よろしくお願いします。
キャリアアドバイザー
まず、時間ギリギリの入室はNGです。
面接官よりも先に入室しておくようにしてください。
早めに入っていれば、マイクの接続を忘れるなどのミスを避けられます。
もしかしたら、お辞儀も忘れていませんか?
オンラインルームからの退室
面接官
それでは、面接は以上です。
就活生
(お辞儀をしながら)失礼します(接続を切る)
キャリアアドバイザー
オンライン面接の場合、ついカジュアルな気持ちになってしまいがちですが、面接官は忙しい時間を割いてくれているので、きちんとお礼を伝えたほうがよいですね。
自分から接続を切るのも避けましょう。
Zoom面接のやり方を知りたい人はこちらも参考にしてください。
関連記事
Zoom面接のコツを徹底解説|準備や好印象を与えるポイント
Zoom面接は、念入りな準備と好印象を得るコツを押さえておくことが評価の分かれ目になります。 この記事では、Zoom面接の参加手順、機能、事前準備、好印象を得るためのポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして、高評価を得てくださいね。
記事を読む
社会人として通用するあいさつを心がけて面接を成功させよう
面接では、きちんとしたあいさつができるかどうか企業はしっかり見ています。あいさつができないと合否に影響が出る場合もあるので、しっかりと基礎を覚えていくようにしましょう。あいさつが必要なシーン別に、お辞儀の仕方や声のトーン、言うべきことなどをあらかじめ練習しておくことをおすすめします。
あいさつはお互いをよく知るための入り口です。気持ちいいあいさつをすれば面接官も丁寧に話を聞いてくれるようになります。マナーを守ったあいさつで、面接を成功させてくださいね。
面接であいさつが重要だと聞いたのですが、本当でしょうか?