目次
- 「尊敬する人」の面接での答え方を理解しよう!
- 「尊敬する人」を面接で聞かれる理由
- 価値観を知るため
- 将来のビジョンを知るため
- 面接で使える「尊敬する人」の例
- ①両親
- ②友人
- ③部活・サークルの先輩
- ④ゼミの教授
- ⑤歴史上の偉人
- ⑥有名な経営者
- ⑦スポーツ選手
- ⑧アルバイト・インターン先の社員
- 「尊敬する人」の回答の作り方
- ステップ①尊敬する人を簡潔に伝える
- ステップ②尊敬する点を具体的にまとめる
- ステップ③影響を受けた点を言語化する
- ステップ④入社後どのように活かすか伝える
- 面接で「尊敬する人」を伝える例文8選
- ①両親
- ②友人
- ③部活・サークルの先輩
- ④ゼミの教授
- ⑤歴史上の偉人
- ⑥有名な経営者
- ⑦スポーツ選手
- ⑧アルバイト・インターン先の社員
- 尊敬する人が思いつかない場合の対処法
- ①ガクチカ・自己PRから考える
- ②「こうなりたくない」から考える
- ③アニメや漫画のキャラクターから考える
- 面接で尊敬する人を答える際の注意点
- ①特定の思想・信条を強く表現するのは避ける
- ②賛否が分かれる人は選ばないようにする
- ③「いない」という回答は避ける
- 【Q&A】「尊敬する人」の面接での答え方についてよくある疑問に回答!
- Q.アニメや漫画のキャラクターを伝えるのはダメ?
- Q.名前を挙げず「○○な人」と伝えるのはアリ?
- 「尊敬する人」の面接での回答のコツを理解して好印象につなげよう!
「尊敬する人」の面接での答え方を理解しよう!
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「尊敬する人を聞かれたら、なんて答えれば良いのだろう……」
「尊敬している人は?」という質問を通じて企業側は、あなたの価値観や人柄、そして「入社後にどのように成長してくれそうか」という伸び代をチェックしています。
この記事では、面接官が「尊敬する人」を質問する意図や具体例、回答の作り方などをわかりやすく解説します。
自信を持って自分らしい回答ができるよう、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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「尊敬する人」を面接で聞かれる理由
面接官がこの質問をするのは、あなたの人間性や目指す姿を知るためです。正確な回答をするために、まずは質問の意図から紐解いていきましょう。
なお、厚生労働省から発表されている「公正な採用選考の基本」において、尊敬する人についての質問は思想・信条の自由に触れる可能性があるため「就職差別につながるおそれがある不適切な質問」とされています。
そのため、答えたくない場合は答えなくても問題ありません。
面接の受け答えが不安な人はツールで好印象な回答を作ろう
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価値観を知るため
面接官は、あなたが「誰の、どのような部分をリスペクトしているのか」を知ることで、あなたの物事の考え方や大切にしている価値観を見極めようとしています。
- 「高い目標に向かって努力し続けるスポーツ選手」を挙げる場合
→結果が出るまであきらめない「忍耐力」や、常に上を目指す「向上心」を大切にする - 「裏方としてチームを支え続けたマネージャー」を挙げる場合
→自分の成果よりも仲間のために動く「献身性」や、組織の基盤を固める「協調性」を重んじる - 「どんなに忙しくても一人ひとりに寄り添うアルバイトの先輩」を挙げる場合
→目配り・気配りができる「誠実さ」や、周囲との信頼関係を第一に考える「人間関係の構築力」を重視する
このように、「何を素晴らしいと感じるか」は、あなたという人間を映し出す鏡になります。
履歴書や自己PRの文字だけでは見えてこない人間性の根っこを理解するために、この質問が使われているのです。
また、自分の価値観をもっと掘り下げて考えたい人はこちらの記事も読んでみてください。
価値観の例30選×4例文|3段階の絞り込みで価値観は言語化できる
「仕事に対する価値観」の3つの見つけ方|面接での回答方法と例文
将来のビジョンを知るため
尊敬する人とは、言い換えれば「あなたにとっての理想像(ロールモデル)」です。
面接官は、あなたが「将来どのような大人になりたいのか」「どのようなビジネスパーソンを目指して成長していくのか」という未来のビジョンをチェックしています。
目指すべきゴールや理想の姿が明確な学生は、入社後も自分で目標を見つけ、モチベーションを高く保ったまま自走してくれる可能性が高いと判断されます。
さらに、あなたが目指す理想の姿が、企業の社風や求める人物像とマッチしているかを確かめる目的もあります。
企業の方向性とあなたの目指すビジョンが重なり合っていれば、「入社後にギャップを感じることなく、長く活き活きと活躍してくれそうだな」という強い安心感につながるのです。
将来の理想像も含め、面接ではよく聞かれる質問があります。こちらの記事ではそのうちの10個を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
面接でよく聞かれること10個|上手な質問の答え方と例文
キャリアアドバイザーが読み解く!販売・接客系の企業で聞かれやすい傾向
人柄を見るために聞かれることが多い
「尊敬する人」を聞かれることが多いのは、販売・接客系の業界です。
販売・接客の仕事は人とかかわる機会が多いうえ、同僚との連携が必要になるケースが多い傾向にあります。
そのため、こういった質問から学生の人柄や考え方を理解し、自社になじめそうか判断しているのでしょう。
ビジネス視点を盛り込もう
回答の際に大切なのは、尊敬できるポイントをしっかりと言語化して伝えること。
またその際は、「相手の考えを先回りして察知し、臨機応変に対応している点を尊敬しています」のようにビジネス的な視点を交えて話しましょう。
そうすることで、企業に社会人としての素養があることをアピールでき、さらに高い評価を得やすくなりますよ。
面接で使える「尊敬する人」の例
| 尊敬する対象 | 尊敬するポイントの例 |
|---|---|
| ①両親 | ・最後までやり抜く責任感 ・いつも味方でいてくれる深い愛情 ・ピンチに強いタフさ ・家族を支える優しさや思いやり |
| ②友人 | ・目標に向かって妥協しないストイックさ ・誰の話も否定せずに聞く優しさ ・相手の立場になって物事を考えられる包容力 ・じっくり話を聞く傾聴力 |
| ③部活・サークルの先輩 | ・チームをまとめるリーダーシップ ・面倒見の良さ |
| ④ゼミの教授 | ・学問を突き詰める探究心 ・筋道を立てて考える論理的な思考力 ・決して手抜きをしないプロ意識 ・誰に対しても平等に接する指導態度 |
| ⑤歴史上の偉人 | ・「あたりまえ(常識)」にとらわれない行動力、広い視野 ・違う立場の人たちを仲間にして巻き込む交渉力 ・人間的な魅力 |
| ⑥有名な経営者 | ・信念の強さ ・苦しい状況から這い上がる芯の強さ ・利益だけでなく「世の中を良くすること」を一番に考えるビジネス視点 |
| ⑦スポーツ選手 | ・誰もやったことがないような高い目標を掲げるチャレンジ精神 ・毎日の生活や練習をきっちりとコントロールする、徹底した自己管理能力 |
| ⑧アルバイト・インターン先の社員 | ・現場の仕事をテキパキと円滑に進める力 ・顧客第一の姿勢 ・トラブルが起きたときでも焦らない冷静な判断力とすぐに対応できる行動力 ・決められた数字や目標を「絶対にやり抜く」という強い気持ち |
面接で挙げる「尊敬する人」に、正解や不正解はありません。
大切なのは、その人を「なぜ尊敬しているのか」を自分の言葉で具体的に語れるかどうかにあります。
ここからは、それぞれの対象について面接で伝える際のポイントを詳しく解説していきます。
①両親
- 身近な存在だからこそ具体的なエピソードで説得力を高める
- 子ども目線ではなく社会人の先輩としてとらえる
- 仕事や家庭に対する「継続力」や「責務への向き合い方」を挙げる
あなたの成長を一番近くで見守ってきた、人生のロールモデルです。
家庭を支えるために裏で費やした労力や、役割をまっとうする際の泥臭い姿勢について語りましょう。
その姿に感化され、今度は自分がどのように社会で自立していきたいかという、未来への希望を伝える構成にすると深みが増します。
身近な人の苦労を正しく想像できる学生に対し、企業は「他者への敬意があり、素直に伸びる人」というポジティブな印象を抱きます。
伝える際は、両親の仕事を少しだけ会話に交えるのもおすすめ。
話が「家庭内の思い出話」から「社会人の仕事論」へと自然に切り替わるため、面接官もあなたが入社後に働く姿をイメージしやすくなりますよ。
②友人
- 遊び仲間ではなく、互いに高め合える関係であることを示す
- 個人の秀でたスタンスや自分にない強みに着目する
- 友人の影響を受けて、自分の行動がどう変化したかを語る
同じ目線で切磋琢磨できるため、あなたの「素直な吸収力」や「変化を恐れない柔軟性」を伝えるのに最適です。
友人が高い壁を前にしたときの対応を見て、自分がどのような刺激を受け、どう行動を変えたのかという「成長のプロセス」に重点を置きましょう。
自分の未熟さを認め、前向きに変えていける伸び代をアピールできます。
身近な友人をロールモデルに設定できる学生は、入社後も「同期や先輩の長所をすぐに吸収して成長できるポテンシャルがある」と評価されます。
話すときはその友人と出会った背景を冒頭で添えておくと、面接官が二人の関係性をイメージしやすくなり、エピソードのリアリティが増しますよ。
③部活・サークルの先輩
- 組織内で一歩先を行く「理想のビジネスパーソン像」としてとらえる
- チームの空気や成果を変えた、特定の行動を切り取る
- 学びを自分のものにし、組織へ還元した実績を添える
複数のメンバーが役割を持って動く部活やサークルは、組織としてのチームワークや上下関係を学べる場だからこそ、あなたの組織適性をアピールする絶好の機会です。
個人への憧れで終わらせず、その動きが周囲にどのような影響をもたらしたのかに注目しましょう。
さらに、その背中を見たあなた自身が先輩が引退した後にそのやり方やマインドをどう引き継ぎ後輩たちへ還元したかまで語れると、入社後の再現性の高さをアピールできます。
集団のなかでマナーや協調性を身に付けてきた姿は、面接官に「入社後もすぐにチームの潤滑油になってくれそう」という強い安心感を残します。
特にプロジェクト制で動く仕事などを目指す学生には、縦横のつながりを大切にできる人材として非常に相性の良いテーマです。
部活やサークルの経験をアピールする際は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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④ゼミの教授
- 授業がわかりやすかったという感想ではなく、研究へのこだわりを切り取る
- 感情に流されず、事実やデータをもとに冷静に話し合う姿勢に注目する
- 「学生相手でも決して手抜きをしない」という、教える側のプロ意識に焦点を当てる
一つのことを突き詰めたプロへのリスペクトを語ることで、あなたの「仕事に対する考え方の深さ」や「物事を深く考える力」をアピールできます。
教授が常に高い目標を掲げ、誰に対しても平等に本気で向き合ってくれた姿を語りましょう。
その一流のスタンスをこれからの自分の手本とし、ビジネスの場でも同じように誇りを持って取り組みたいという熱意をアピールできます。
専攻や研究テーマを挙げる際は、専門用語を並べすぎると面接官が置いてけぼりになってしまうので注意してください。
研究内容そのものの解説は最小限に抑え、あくまで「教授の姿勢」と「自分の価値観の変化」にスポットライトを当てて話しましょう。
ゼミをテーマにした自己PRやガクチカのコツ、また書類への書き方はこちらの記事でも紹介しています。
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⑤歴史上の偉人
- 功績だけでなくその人の「考え方や決断」に注目する
- これまでの常識にとらわれない視野の広さや周りの人を巻き込む力に焦点を当てる
- 偉人の教訓を今の自分にどう活かしているかを語る
時代を超えて評価される存在を挙げることで、物事を広い視野で捉える力や、チャレンジ精神の強さを印象づけられます。
特にその人物が逆境で下した決断や生き方に注目しましょう。
歴史上の教訓をただの知識に留めず、日常(サークルやアルバイトなど)における「自分の行動の軸」として実践している姿勢をアピールできます。
偉人を挙げる場合、最大の落とし穴は「過去の偉大な功績ばかりを語ってしまい、あなた自身が仕事でどう活躍するのか(再現性)が見えにくくなること」です。
偉人の話は全体の3割程度に抑え、「だから私は、日々の生活でこの教訓を意識して〇〇のように動いています」という、「あなた自身が実践するとしたらどうするか」に着地させることが高評価のカギです。
- 坂本龍馬・織田信長など:常識にとらわれない「柔軟な発想力」や、新しい道を切り拓く「挑戦心」
- 伊能忠敬・二宮尊徳など:地道な作業をやり抜く「圧倒的な継続力」や、現場を大切にする「泥臭い実行力」
- 徳川家康・諸葛孔明など:じっくりチャンスを待つ「計画性」や、先を見すえた「冷静な分析力」
⑥有名な経営者
- 単にお金を稼ぐだけでなく「世の中を良くすること」を一番に考える姿勢に注目する
- 大失敗やピンチのときに見せたブレない信念や心の強さを切り取る
- その人の言葉をヒントにして自分の活動で実践した経験を話す
ビジネスへの関心の高さや、当事者意識の強さを伝えるのに非常に適した対象です。
著名な創業者の著書や言葉の「思想」に深く共感したエピソードを語るのがおすすめ。
経営者の考え方に触れて「将来どう働きたいか」が明確になったと伝えることで、学生のうちから仕事への意識が高いことをアピールできます。
経営者を挙げる際は、受ける企業のトップや同業他社のライバル経営者を挙げるのは避けるのが無難です。
また、その企業の創業者を挙げるのもお世辞や社交辞令に見えてしまうことがあります。
時代を築いた著名な経営者の著書を読み込み、自分の軸として落とし込んでいる姿勢を見せるのがおすすめです。
- 松下幸之助(パナソニック創業者):目先の利益だけでなく、社会を良くすることを第一に考える「誠実さ」や「強い責任感」
- スティーブ・ジョブズ(アップル創業者):周りの意見に流されず、理想のクオリティをどこまでも追い求める「妥協のないこだわり」
- 孫正義(ソフトバンクグループ代表):変化を恐れず、時代の先を読んで大きな目標に飛び込んでいく「圧倒的な行動力」や「挑戦心」
- 藤田晋(サイバーエージェント社長):若い世代を信じてチャンスを与え、新しい文化を作り出していく「柔軟な発想力」や「チームを育てる力」
40点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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⑦スポーツ選手
- 試合での華やかな結果ではなく、裏側にある「努力の積み重ね」に注目する
- 毎日の練習や体調管理をきっちり続ける、高い「自己管理能力」を切り取る
- スランプや挫折を乗り越えたときのメンタルの保ち方に焦点を当てる
メディアには映らない「舞台裏での振る舞いや思考回路」にスポットを当てることで、あなたの継続力やメンタルの強さを伝えることができるテーマです。
その選手が勝つために日々実践している独自の工夫や、苦境の乗り越え方に注目しましょう。
「そのマインドに感銘を受け、自分も日々の活動において〇〇を課して取り組んでいる」という具体的な実践エピソードへつなげることで、再現性のある強みとして響きます。
スポーツ選手は誰もがイメージしやすい反面、ほかの学生と内容が被りやすいもの。
「〇〇選手がやっていたから、自分も大学生活で……」といったように、具体的な手法やマインドを自分の日常にどう落とし込んでいるかという「自分だけのエピソード」を必ずセットで語りましょう。
⑧アルバイト・インターン先の社員
- 忙しいときでも仕事をテキパキこなす進め方や、トラブルへの冷静な対応に注目する
- 決められたマニュアルどおりに動くだけでなく、常に顧客第一の姿勢を切り取る
- お店や企業から与えられた目標数値に対する実績を語る
実際に社会に出て働く「プロの姿」を間近で見ているため、入社後のイメージを具体的にできていると評価されやすい対象です。
社員の方の優れた働き方を「自分自身のシフト時にも真似して取り入れてみた」という主体的な行動までつなげましょう。
社会人のプロの基準を知ったうえで「自分もそこを目指して動ける」と伝えることで、早い段階から即戦力として動ける人だという印象につながります。
ポイントは、その社員をただ褒めるのではなく自分が「その人を追い越すくらいの気持ちで何を真似したか」という主体的なエピソードに仕上げること。
これによって、入社後のあなたの成長スピードを面接官に想像してもらうことができます。
アルバイトでの経験をアピールする際のコツはこちらの記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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キャリアアドバイザーが読み解く!複数人いる場合は「社風とのマッチ度」で選ぶべし
「活躍イメージがわくか」を意識しよう
「尊敬する人」が複数いる場合は、基本的に無理に一人に絞る必要はありません。
どうしても1人に絞らなければならない場合は、志望先の雰囲気や求められる人物像とマッチする部分を持っている人を選ぶと良いでしょう。
たとえば、成果主義を重視している企業に対して「部活の先輩の、絶対に勝ちにこだわるところを尊敬しています」と話すと、会社の風土と合うと判断されやすくなります。
「尊敬する人」の回答の作り方
面接で「尊敬する人」を質問された際、ただ好きな人の魅力を熱弁するだけでは高評価にはつながりません。
この質問を通じて面接官は、あなたの「物事のとらえ方」や「理想の将来像」を見極めようとしているためです。
そこでここからは、あなたの人間性とポテンシャルが伝わる回答を作る方法を4ステップで解説します。
ステップ①尊敬する人を簡潔に伝える
最も重要なのは、冒頭で「誰を尊敬しているのか」を迷いなく言い切ることです。
面接という限られた時間のなかで相手がその人物のイメージを瞬時に思い浮かべられるよう、プロフィールや功績を簡潔にまとめて伝えましょう。
- いつ:その人がいつの時代(あるいはあなたの人生のどの時期)に存在したか
- 何を:どのような困難に立ち向かい、どのような行動を起こしたか
- どうしたか:その結果、周囲や社会にどのような変革をもたらしたか
面接官は「その人がどのような人か」を細かく知りたいわけではなく、あくまで「あなたとの関係性や、なぜその人を挙げたのか」を知りたがっています。
そのため、人物紹介は長々と語らずに、簡潔にまとめるのが鉄則。
冒頭で面接官の頭のなかに「あ、あの人のことね」「身近な先輩ね」と共通のイメージを作りましょう。
ステップ②尊敬する点を具体的にまとめる
次に、その人物の「どこに強く惹かれているのか」という理由を深掘りします。
結果そのものではなく、その裏にある思想や姿勢にスポットを当てることで、あなた自身の「譲れない価値観」を面接官にアピールできます。
- 結果の裏にある「プロセス」
(例:数々の偉業ではなく、毎日欠かさずルーティンをこなす圧倒的な自己管理能力を尊敬している) - 周囲への「かかわり方」
(例:組織のトップでありながら一番立場の弱い人の意見にも必ず耳を傾ける包容力を尊敬している) - 逆境での「マインド」
(例:どれほど周囲から反対されても、世の中を良くするという最初の信念を曲げなかった芯の強さを尊敬している)
あなたが「素敵だ」「素晴らしい」と感じるポイントは、裏を返せば「自分が将来そうなりたい」と願う理想像そのものです。
尊敬する人の魅力を伝えることで、自分が目指すビジネスパーソン像を自然な流れで面接官に伝えることができます。
キャリアアドバイザーの体験談価値観が伝わる回答だと高く評価できる
求める人物像とリンクしているか確認しよう
面接官が注目しているのは、「誰を尊敬しているか」そのものよりも「なぜその人を尊敬するのか」という理由や、尊敬する人物像を通して見えるあなたの価値観や目指す姿です。
聞いていてなるほどと感じるのは、尊敬する理由が具体的で、かつ、学生が目指しているキャリアや、応募している企業の社風・価値観と自然に結びついている回答ですね。
活躍している社員のイメージと重なるようであれば、企業側も「この学生はうちの会社で活躍してくれそうだ」と期待感を持ちやすくなります。
あなたの目指す社会人像を伝えるのがカギ
以前、総合職を志望していた学生で「フルタイムで働きながらも、常に前向きに仕事に取り組み、周囲への気配りも忘れずに家庭との両立も器用にこなしている母を尊敬しています。
私も母のように、どんな状況でもプロフェッショナルとして成果を出し、周囲に良い影響を与えられるような社会人になりたいです」と語ってくれた人がいました。
この回答からは、学生の目指す社会人像が明確に伝わってきましたし、多くの企業が求めるであろう主体性や協調性といった要素も感じられ、納得感がありました。
重要なのは、尊敬する人物を通して、あなた自身がどのような価値観を持ち、将来どのように成長していきたいと考えているのかを伝えることだと考えています。
ステップ③影響を受けた点を言語化する
最後に、その人に憧れた結果「自分自身の行動がどう変わったか」をセットで伝えて締めくくります。
ただ遠くから眺めて感銘を受けているだけでなく、その教訓を自分の日常のなかで実践している姿を見せることがポイントです。
- スポーツ選手の場合:一喜一憂せず、今できる最善を尽くす姿勢を見習い、私も毎日の資格勉強において「調子が良い日も悪い日も、必ず2時間は机に向かう」というルールを1年間継続しております
- 両親の場合:裏方に徹して周囲を支えるタフさを見習い、アルバイト先では混雑時にほかのスタッフが動きやすいよう、事前の備品補充や声かけを先回りしておこなうよう意識を変えました
- 経営者の場合:社会貢献を第一に考える哲学に影響を受け、サークル運営でも「自分たちが楽しむこと」だけでなく「新入生が一番なじみやすい環境を作るにはどうすべきか」を基準に企画を立てるようになりました
他者の優れた部分を学び取り、少しずつでも自分の現状を良くしていこうとする主体性は、社会人になってからも大きな武器になります。
行動の変化まで伝えることで、「入社後も理想に向かって自走し、自ら成長し続けられる人材だ」という強い期待感につなげることができます。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!尊敬する人を徹底分析しよう
分析結果を自分に落とし込んで考えるべし
「尊敬している人」の回答を考える際は、まずその人を徹底的に分析することから始めましょう。
たとえば「人を惹きつけられる魅力があるから尊敬している」だと浅いですよね。
さらに一歩踏み込んで、以下のような視点で分析してみてください。
【尊敬する人を分析する際の視点】
・具体的な功績
・抱いていた信念
・掲げていた目標
これら3つを自分の今までの行動に落とし込み、整理しましょう。
そこから自分の強みを洗い出し、企業でどう活かせるかに結びつけることで、再現性の高さをアピールすることができますよ。
ステップ④入社後どのように活かすか伝える
締めくくりとして、その学びを入社した後にどう役立てるかという、未来の仕事へのつなげ方を話しましょう。
ここを伝えることで、これまでの話を「仕事への意欲」に結びつけることができ、面接官に入社後の活躍をリアルにイメージしてもらうことができます。
- 教授から学んだ「誰に対しても本気で向き合うプロ意識」を活かし、入社後もお客様一人ひとりの課題にどこまでも真摯に寄り添い続けます
- スポーツ選手の「スランプでも毎日コツコツ続ける自己管理力」を見習い、配属直後の慣れない環境であっても、愚直にやり抜いていち早く戦力になります
- 両親の「裏方から周囲を笑顔にするタフさ」を参考に、チームの目標達成のために自分が今できる先回りの行動を徹底し、組織を支える存在になります
多くの学生が「行動を変えました」で話を終えてしまいがちですが、企業が一番知りたいのは「自社でどう活躍できるのか」という点です。
ステップ③で身に付けた行動のクセが、志望企業の仕事にどう直結するのかを一言添えるだけで、志望度の高さまでアピールできますよ。
入社後の目標の伝え方はこちらの記事でも解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
例文8つ|入社後の目標で企業を納得させる3つのコツ
面接で「尊敬する人」を伝える例文8選
「尊敬する人は?」という質問では、誰を選ぶかによって、面接官に伝わるあなたの印象がガラリと変わります。
ここからは、身近な人から偉人まで8つのパターン別の例文を紹介します。
自分の強みが伝わりやすい対象を見つけてみてください。
①両親
私が尊敬する人は、30年間地元の工場で技術職として働き続けている父親です。私が幼い頃から、どれほど朝が早くても、体調が優れない日であっても、弱音を一切吐かずに毎朝同じ時間に仕事へ向かう姿を一番近くで見てきました。
単に家族を養ってくれる「優しい父親」としてだけでなく、任された仕事に対して自分の感情に左右されず、毎日当たり前に役割をまっとうするプロとしての責任感と継続力を心から尊敬しております。
この父親の背中に影響を受け、私は大学時代の4年間、早朝5時からのカフェのアルバイトを一度も遅刻・欠勤せず続け、時間管理と体調管理を徹底する習慣を身に付けました。
入社後も、最初は慣れない業務や泥臭い仕事が多いと思いますが、父親のように自分の役割に誇りと責任を持ち、どのような状況でもコツコツと成果を積み重ねて組織に貢献します。
当たり前の日常を支える親へのリスペクトは、あなたの育ちの良さや素直な人柄を何よりも雄弁に物語ってくれます。
面接官の目には、「与えられた環境でコツコツと根を張って成長できる、信頼性の高い学生」と映るはずです。
「毎日当たり前のクオリティを維持すること」が求められる、メーカー、建設、鉄道、金融などの堅実な企業に特におすすめです。
このエピソードが刺さりやすいそれぞれの業界の選考のコツはこちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
②友人
私が尊敬しているのは、大学のテニスサークルで出会い、共に副代表を務めた友人です。彼は周囲の意見がぶつかってチームの空気が悪くなったときでも、決して感情的にならず、全員が納得するまで一人ひとりの話をじっくりと聞き続けることができる人物です。
自分の意見を押し通すのではなく、周囲の良さを引き出しながら組織を一つにまとめる圧倒的な包容力と傾聴力に強く惹かれ、尊敬しております。
彼から影響を受け、私は自分の「思ったことをすぐ口にしてしまう癖」を改め、まずは相手の考えの背景や理由を最後まで聞いてから発言するよう意識を変えました。その結果、サークル内でも後輩から本音の相談を多く打ち明けられるようになりました。
この学びを活かし、入社後はさまざまな部署の人やお客様とかかわるなかで、まずは相手のニーズや思いを深く聴き取り、チームの潤滑油となってプロジェクトを円滑に進めていきます。
身近な仲間をライバルではなく「お手本」として受け入れられる人は、社会に出てからも成長意欲が高い傾向にあります。
プライドに邪魔されず、周りの長所をどんどん吸収できる圧倒的な伸び代を面接官にアピールできるのが、このテーマ最大の強みです。
人の意見を調整したり、チームワークで進めたりするシチュエーションが多い、ブライダル、広告代理店、人材業界などの「人と人をつなぐ業界」を目指す人にぴったりな内容と言えます。
このエピソードが特に響く業界ごとの選考対策は、こちらの記事で詳しくまとめています。ぜひ一緒に読んでみてください。
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③部活・サークルの先輩
私が尊敬する人は、大学の吹奏楽部で1学年上の代表を務めていた先輩です。先輩は、部員100人の大所帯のなかで、レギュラーメンバーだけでなく、選抜に落ちてモチベーションが下がってしまった部員の練習にも何度も付き合い、全員が同じ熱量で大会に臨める環境を作っておりました。
ただ指示を出すのではなく、一番苦しんでいるメンバーの味方であり続ける巻き込み力と、組織の底上げに対する情熱を尊敬しております。
先輩の引退後、その姿勢を私も受け継ぎたいと考え、新入生の教育担当になった際には、演奏の技術指導だけでなく「週に1回、部員の悩みを聞く時間」を自ら企画して実践し、途中で辞めてしまう部員をゼロに抑えることができました。
入社後もこの経験を活かし、チームで大きな目標を追いかける際、周囲のメンバーの状況にいち早く気づいて先回りしたサポートをおこない、組織全員で最高の成果を出せるように動きます。
このエピソードの魅力は、「先輩から学んだことを今度は自分が後輩に引き継いだ」という行動が、そのまま企業のチームでも活かせる点にあります。
プロジェクト単位で動くことが多い総合商社、コンサルティング、不動産ディベロッパーなど、集団の結束力が成果に直結する環境に最適です。
それぞれの業界でのアピールの仕方はこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックして、選考のヒントにしてくださいね。
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面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
④ゼミの教授
私が尊敬する人は、大学で所属している経営学ゼミの担当教授です。教授は学界でも有名な実績を持つ方ですが、学生の提出物に対しても、誤字脱字やデータの根拠の曖昧さも見逃さず、紙面が真っ赤になるほどの添削をして戻してくださいました。
学生相手だからと妥協せず、常に「本物の思考」を求め、誰に対しても真摯に、平等に100%の力で向き合ってくれるプロ意識を心からリスペクトしております。
この教授のスタンスに触れたことで、私は「これくらいで良いや」という甘えを捨て、論文作成時も納得がいくまで図書館にこもってデータの裏づけを取るようになりました。
貴社に入社してからも、この教授に恥じないプロ意識を胸に刻み、どんなに小さく見える業務であっても「お客様やチームに提出する成果物のクオリティ」にこだわり抜き、信頼される社員になります。
教授という学問のプロを挙げることで、あなたの仕事に対する基準値の高さを自然に証明できます。
社会人からの厳しい指摘やフィードバックも前向きな成長のプロセスとして受け入れられる、そんなタフさが面接官に届きます。
高い専門性やミスが許されない正確性が求められる、調査・研究職、専門商社、コンサルタント、金融の専門職の選考で非常に有利に働くエピソードです。
各業界・職種の選考のコツはこちらの記事で解説しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
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金融アナリストとは? 仕事内容・必須スキルや目指し方を徹底解説
⑤歴史上の偉人
私が尊敬する人は、江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬です。彼を尊敬する理由は、誰もが「そんなことは不可能だ」と考えた日本全土の測量という壮大な目標を、55歳という当時としては高齢になってから挑戦し、17年近くかけて自分の足で歩き通して達成したからです。
年齢や周囲の常識を言い訳にせず、目標に向かって一歩一歩進み続けた圧倒的な挑戦心と、泥臭い実行力を尊敬しております。
私は彼の生き方から学び、自分の「英語が苦手」という壁を壊すため、大学2年時に周囲から無理だと言われながらも独自の勉強ルールを課し、1年間でTOEICの点数を400点から800点まで引き上げました。
この挑戦する姿勢を活かし、貴社が今後新しく展開しようとしている新規事業の現場や、前例のない困難な課題に対しても、「まずはやってみる」の精神で泥臭くアプローチし、道を切り拓く存在になります。
周りの反対を押し切って未知の世界へ挑んだ偉人に共感できる姿からは、あなたが現状に満足しない「高い挑戦心」を持っていることが伝わります。
「視野が広く、前例のないトラブルにも物怖じしない人材だ」というポジティブな印象を残せるでしょう。
変化のスピードが早く、常に新しい価値の創造が求められる、ベンチャー企業全般、IT・Web業界、エンタメ、広告業界に非常にマッチします。
どの業界でどうアピールすべきか、業界別の攻略法はこちらの記事をご覧ください。
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面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
⑥有名な経営者
私が尊敬する人は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏です。彼は単に企業を大きくしてお金を稼ぐことだけを目的とせず、「商売とは、世の中から貧しさをなくし、人々を幸せにするためにある」という水道哲学を掲げ、徹底して社会貢献を第一にビジネスを展開しました。
この、目先の利益に惑わされないブレない哲学と、社会課題に対する強い当事者意識を心から尊敬しております。
この思想を学んでから、私は所属するボランティアサークルの活動でも、単に自分たちがやりたい企画をやるのではなく、「参加してくれる地域の子どもたちが今本当に求めているものは何か」を一番の判断基準にして動くよう意識を変えました。
入社後もこの価値観を大切にし、日々の営業活動のなかで「数値を達成すること」だけを追うのではなく、その先にあるお客様の課題解決と、貴社の信頼向上に貢献することを常に頭に置いて行動します。
実際に社会で活躍している人を選ぶことで、「学生のうちから社会人の視点で物事を見ているな」という好印象に直結します。
「企業のカルチャーを深く理解して長く働いてくれそうな、非常に安心感のある学生」に映るはずです。
企業理念の浸透を重視している老舗の大手企業や、理念経営を強く打ち出している先進的なメガベンチャーなどと相性抜群です。
⑦スポーツ選手
私が尊敬している人は、メジャーリーガーの大谷翔平選手です。私が惹かれているのは、誰もが知る華やかな二刀流の活躍そのものではなく、彼が高校時代から「ゴミ拾い」や「審判への態度」まで細かく書き込んだ目標達成シートを作り、運さえも味方につけるために毎日の生活を律してきた徹底的な自己管理能力です。
結果に一喜一憂せず、今自分ができる最善の準備を黙々と積み重ねるストイックな姿勢を尊敬しております。
私もこのマインドを見習い、大学生活では「週に3冊の読書と、毎朝6時からの資格勉強」を調子が良い日も悪い日も自分に課し、2年間1日も欠かさず継続して難関と言われていた資格を取得しました。
この徹底して準備する力を貴社の仕事でも活かし、商談やプレゼンの前には考えうるすべてのリスクや競合のデータを洗い出し、100%の準備をして臨むことで、確実にお客様からの契約を勝ち取ります。
モチベーションの波にパフォーマンスを左右されないセルフマネジメント能力をアピールするなら、このテーマがおすすめです。
面接官には、「仕事で壁にぶつかったりスランプに直面したりしても、自分で自分の機嫌を取って淡々と努力を継続できる、自立した子だ」という強い信頼感を持ってもらえます。
個人の行動量や徹底した準備が成果を左右する、実力主義の営業職、不動産仲介、証券、保険業界に向いています。
各業界・職種向けの選考のコツをまとめたこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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⑧アルバイト・インターン先の社員
私が尊敬する人は、3年間続けている居酒屋のアルバイト先で店長を務めている社員の方です。店長は、金曜日の夜などのどんなに忙しい時間帯であっても、絶対にイライラした表情を見せず、トラブルが起きても「焦らなくて大丈夫、ここからは私が引き受けるよ」と笑顔で対応されておりました。
ただ業務が速いだけでなく、周囲のスタッフが一番働きやすい空気を作り、お客様に最高の時間を届けるプロとしての冷静さと、現場第一の姿勢を尊敬しております。
この姿を間近で見てから、私はマニュアル通りの動きを卒業し、「店長やほかのスタッフが次に何を欲しているか」を先回りして予測し、混雑前に備品を補充しておくなどの行動を自主的に始めるようになりました。
働く現実の厳しさと楽しさを店長から教わったからこそ、入社後も配属された現場のプロの方々の動きをどん欲に真似して吸収し、一刻も早く貴社の即戦力として利益に貢献できるよう動きます。
実際に目の前で働く社会人を挙げることで、働くことの楽しさや厳しさを等身大でリアルに理解しているという印象を残せます。
面接官も入社後のあなたの姿をイメージしやすく、「職場にすぐなじんで、ミスマッチなく活躍してくれそうだ」という即戦力としての魅力が伝わりやすいのが強みです。
現場主義を大切にしている小売・流通、飲食、ホテル・観光などのサービス業界全般に向いている例です。
業界別の選考ポイントについてはこちらの記事で紹介していますので、あわせて一読することをおすすめします。
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尊敬する人が思いつかない場合の対処法
いざ面接対策を始めてみたものの、「これといった尊敬する人が思い浮かばない……」と手が止まってしまう学生は多いです。
しかし、無理に立派な偉人を探す必要はありません。
この質問のゴールは、すごい人の名前を挙げることではなく、あなた自身の価値観を面接官に伝えることです。
ここからは、尊敬する人が思いつかない場合の対処法を3つ紹介します。
①ガクチカ・自己PRから考える
尊敬する人が見つからないときは、すでに完成している自己PRやガクチカから逆算して探すのが一番の近道です。
まずは自分の強みを書き出してみましょう。
そのうえで、自分の身の回りにいる人のなかから「この強みを自分よりも圧倒的なレベルで持っている人」を思い浮かべてみてください。
- 粘り強さが強み→どんなに仕事が忙しくても弱音を吐かずに毎日働き続ける「両親」
- 傾聴力が強み→チームの意見が割れたときも全員の本音をじっくり引き出していた「サークルの友人」
- 計画性が強み→毎月の家計のやりくりや、数年後の大きな出費を見据えてコツコツ先取り貯金をしていた「母」
自分の強みと尊敬する人の性質が一致することを示せるので、回答内容の軸が一貫します。
「私はこういう強みがあり、だからこそ同じ強みを持つ〇〇さんを尊敬し、さらにそのレベルを目指して努力しております」というストーリーが完成し、回答の説得力が格段にアップしますよ。
そもそもガクチカや自己PRをしっかり完成させられていない……という場合は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
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②「こうなりたくない」から考える
「理想の人物像」「目標にしたい人」が浮かばないときは、「こういう大人にはなりたくない」「こういう接し方をされると嫌だな」という不満や苦手意識から考えるのもおすすめです。
日頃のアルバイト、大学の講義、人間関係のなかで自分がストレスを感じる瞬間を思い出し、その真逆のスタンスを持っている人を「尊敬する人」に設定してみましょう。
- 「口だけで自分からはまったく動かない人が苦手」
→尊敬する人:言葉よりも先に、まずは自分の行動で周囲を引っ張ってくれる「アルバイト先の先輩」 - 「自分の機嫌で感情的になって怒鳴る人が嫌い」
→尊敬する人:予期せぬトラブルが起きても決して取り乱さず、常に冷静に解決策を話し合える「ゼミの教授」 - 「自分の考えを正義だと思い込み、他人に押しつける人が嫌」
→尊敬する人:どんなに違う意見であっても、まずは「そういう視点もあるね」と受け止められる器の広い「友人」
不満をポジティブな理想像へと180度ひっくり返すことで、あなたが人間関係や仕事において何を一番大切にしているのかが明確になります。
③アニメや漫画のキャラクターから考える
実は、現実の人間よりもフィクションの世界にいるアニメや漫画のキャラクターのほうが、「なぜ好きなのか」「どこが魅力的なのか」をすんなり言葉にできる場合があります。
ただし、面接でそのままキャラクターの名前を答えるのは幼い印象になってしまうリスクがあるため、キャラクターの魅力的な要素を現実の身近な人や歴史上の人物にスライドさせるのがおすすめです。
- ①好きなキャラクターの「惹かれるポイント」を書き出す
(例:『ONE PIECE』のルフィ→どんなに強い敵の前でも仲間を絶対に見捨てない、周囲が自然と力を貸したくなる巻き込み力がすごい) - ②その特徴を、自分の過去の記憶や知っている人物に当てはめる
(例:「ピンチのときほど周囲を鼓舞して味方を増やすスタンスって、サークルが危機だったときにみんなを引っ張ってくれたあの先輩にそっくりだな」「歴史上でいうと、敵対していた勢力を結びつけた坂本龍馬の生き方に通じるな」)
この手順を使えば、キャラクターに対する熱い想いや言語化しやすい魅力をそのまま活かしつつ、面接の場にふさわしいエピソードへと紐づけることができます。
面接で尊敬する人を答える際の注意点
「尊敬する人」を聞かれた際、選ぶ人物や伝え方のバリエーションを一歩間違えると、面接官に誤解を与えてしまったり、選考の合否とは関係のない部分で評価を落としてしまったりするリスクがあります。
ここからは、回答を用意する段階で注意しておきたい点を3つ紹介します。
あなたの個性がマイナスな印象につながらないよう、必ずチェックしておきましょう。
①特定の思想・信条を強く表現するのは避ける
- 極端な政治的発言・活動家
- 特定の宗教の教祖や教え
- 偏った成功哲学の盲信
いくらその人を心からリスペクトしていたとしても、特定の強い思想や宗教的な信条、あるいは極端な偏りを感じさせるエピソードを面接の場で熱弁するのは避けましょう。
面接官から「自分の考えにこだわりすぎて、入社後に職場のルールや異なる価値観を持つメンバーとうまく協力できないのではないか」とチームワーク面での懸念を持たれるリスクがあるからです。
あなたの大切な価値観を否定するわけではありませんが、面接は「共同生活を営むビジネス組織への適性」を見る場です。
もしその人物から得た学びをどうしても伝えたい場合は、思想そのものではなく「毎朝欠かさず努力を続けた継続力」や「周囲の意見を丁寧に聴く傾聴力」など、誰もが共感できる普遍的な行動やスタンスにフォーカスして言い換えましょう。
②賛否が分かれる人は選ばないようにする
- 不祥事や法的トラブルを起こした著名人
- ワンマン体制で批判も多かった元経営者
- 歴史の教科書でも評価が二分される独裁的な人物
過去の功績に対して世間から激しいバッシングを受けている人物や、人によって好き嫌いが180度分かれるようなスキャンダラスな人物をチョイスするのも危険です。
面接官個人の思想とぶつかってしまい、あなた自身の魅力が見えにくくなる恐れがあるからです。
「面接官がこの名前を聞いた時、どのような気持ちになるだろうか?」という想像力を持ちましょう。
尖った部分だけをリスペクトするのではなく、社会的な常識の範囲内で「ビジネスパーソンとして見習うべき要素」を持っている人物を選ぶのがおすすめです。
③「いない」という回答は避ける
質問された際、「パっと思いつかないので、尊敬する人は特におりません」と答えてしまうことは避けましょう。採用担当者に、

採用担当者
周囲の人から何も学ぼうとしない頑固な人なのかな……。

採用担当者
自分を成長させるための目標や理想像を持っていない、成長意欲の低い学生なのかな……。
というマイナスな印象を残すことになってしまいます。
これは、「尊敬」という言葉を大きくとらえすぎている学生によくある失敗です。
歴史に名を残す偉人でなくても、学校の先生や、アルバイト先の先輩、毎日ご飯を作ってくれた母親など、身近な人の「遅刻をしない」「誰にでも笑顔で挨拶する」といった小さな一面を挙げるだけで立派な回答になりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!どうしてもいない場合は伝え方の工夫が必須
「いない」という回答はネガティブに映りやすい
「尊敬する人が見つからない」という人もいるでしょう。
しかし、「特にいません」とだけ答えてしまうのは思考停止ととらえられかねず、あまり良い印象ではありません。
「特定の人に絞れない」という伝え方をしよう
どうしても尊敬する人が見つからない場合におすすめなのが、「特定の一人に絞るのが難しい」と答える方法です。たとえば、以下のような伝え方をしてみましょう。
「私の周りには、それぞれの分野で真摯に努力されている人や、人間的に魅力的な人が多くいて、どの方からも学ぶべき点があります。多くの人々から少しずつでも良い影響を受け、成長していきたいと考えています」
このように答えることで、特定の人物に固執せず広く謙虚に学ぼうとする柔軟な姿勢や、多様な価値観を尊重できる人物であることをアピールできるでしょう。
【Q&A】「尊敬する人」の面接での答え方についてよくある疑問に回答!
面接対策を進めるなかで、定番の答え方に当てはまらない疑問や「本当にこれで良いの?」という不安が出てくることも多いはず。
そこでここからは、多くの学生が迷いがちな2つの特殊なケースについて、キャリアアドバイザーの視点で回答します。
Q.アニメや漫画のキャラクターを伝えるのはダメ?
A.独自の強みになる一方でリスクも高いため、ビジネスへの再現性を語る高度な戦略が必要です。
キャラクターを挙げるのは個性を出せる大きなチャンスですが、仕事への活かし方がイメージしづらく、作品を知らない面接官に「幼い」という印象を残してしまうリスクがともないます。
もし挙げるなら、「どのような逆境でも仲間を巻き込むリーダーシップ」のように魅力をビジネススキルへと抽象化し、それを自分の日常生活でどう実践しているかの現実味あるエピソードと必ずセットにしてください。
また、社風が堅い企業を受ける場合は、無難に歴史上の人物やアルバイト先の先輩にスライドできるように別の選択肢も用意しておくのがおすすめです。
Q.名前を挙げず「○○な人」と伝えるのはアリ?
A.「どんなビジネスパーソンになりたいか」を伝える方法として、とてもおすすめのアプローチです。
特定の個人名を出さないことで、面接官が有名人や偉人の名前のインパクトに引っ張られず、あなたの譲れない価値観そのものに純粋に耳を傾けてくれるという大きなメリットがあります。
「周囲の意見を否定せず、まず受け入れたうえで最適な提案ができる人」のように具体的に定義すれば、面接官は「まさに自社が求めている人材だ」と入社後の活躍イメージを重ね合わせやすくなるでしょう。
ただし、単に「こういう人です」と定義を述べるだけでは質問をはぐらかした印象になるため、そう考えるに至ったアルバイトやサークルでの「自身の原体験」を必ずセットで語り、説得力を持たせることが絶対条件です。
「尊敬する人」の面接での回答のコツを理解して好印象につなげよう!
面接で「尊敬する人」を聞かれた際は、選んだ相手の素晴らしさをアピールするのではなく、その人を通して「自分の価値観や目指す将来像」を伝えることが何よりも大切です。
人物像を簡潔に伝えたうえで、尊敬する理由や自身が受けた影響、そして入社後にどう活かすかという未来の姿まで一気通貫で語ることで、面接官への説得力は格段にアップします。
あなたらしさが真っ直ぐ伝わる回答を準備しましょう。
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キャリアアドバイザーの体験談社会人目線が感じられる回答は好印象だった
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみるビジネススキルに着目した回答をしよう
今まで面談してきた学生のなかでも特に好印象だったのは、アルバイト先の店長を「尊敬する人」として挙げていた人ですね。
学生いわく、その店長は以下のような人だったそうです。
・忙しい時間帯であっても効率よく動いて業務を回す
・的確な指示を出してくれる
・いつ何時も怒ることなく優しく接してくれる
このように「どこが尊敬できるのか」を明確かつ具体的に言語化できていたため、話に説得力がありました。
またビジネスパーソンとして優れている点に着目する姿勢からは、社会人としての意識の高さも感じられて非常に好印象でしたよ。