目次
- ビジネスカジュアルを間違えると選考で不利になることも
- ビジネスカジュアルとは?
- 企業がビジネスカジュアルを指定する2つの意図
- ①リラックスして臨んでほしい
- ②自由な社風をアピールしたい
- ビジネスカジュアルの基本を押さえよう
- 前提として大切なのは「清潔感」
- シンプルなデザインを選ぶ
- ベーシックカラーでまとめる
- ビジネスカジュアルで気を付けるべき3つのポイント
- ①オフィスカジュアルとの違いを意識する
- ②ビジネスカジュアルの基準は企業ごとに合わせる
- ③ヘアメイクは企業に合わせる
- アイテムごとに解説! 男女別正解コーディネート
- トップス:男女共にシンプルなジャケットを着よう
- ボトムス:きれいめなパンツかスカートを履こう
- 靴:サンダルやスニーカーはNG
- かばん:A4サイズが入るものを持っていこう
- イラスト付き! 正解コーディネート例
- あなたは大丈夫? NGな服装例
- 露出度の高い服
- 派手な靴下や生足
- 派手なアクセサリー
- 季節によって注意したいポイントを把握しよう
- 春~夏:冷房対策も忘れずに
- 秋~冬:アウターがラフにならないよう気を付けよう
- 適した服を持っていない場合は?
- 基本的にスーツは避けよう
- 手軽に購入できるブランドを利用しよう
- 購入する時間がない場合の対応策
- ビジネスカジュアルについてよくある質問に回答!
- 正しいビジネスカジュアルを理解して企業に良い印象を残そう
ビジネスカジュアルを間違えると選考で不利になることも
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「説明会でビジネスカジュアルを指定されたのですが、どんな服を着ていけばいいんですか?」
「ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルって何が違うんですか?」
就活生からこのような質問をされることがあります。就活は基本的にスーツを着用するため、インターンや選考などでビジネスカジュアルを指定されても何を着ていけばいいか分からないという人も多いですよね。
ビジネスカジュアルを正しく理解せずに企業に足を運ぶと、「ビジネスマナーがなっていない」「だらしがない」とマイナスの印象を持たれてしまい、その後の選考に影響するかもしれません。
この記事では、正しいビジネスカジュアルの服装や注意点、あえてスーツを指定しない企業の意図などを詳しく解説していきます。ビジネスカジュアルを着ていく機会のある人はぜひ参考にしてください。
ビジネスカジュアルとは?
ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場面で着用する企業の訪問にも適したカジュアルな服装のことを言います。スーツよりはリラックスしたスタイルですが、企業に足を運んだり来客があっても失礼のないことが前提となります。
オフィスカジュアルは社内で仕事をするうえで適した服装のことで、企業への訪問は想定していません。つまりビジネスカジュアルは、スーツよりは堅くなく、オフィスカジュアルよりはきちんとしているような服装ということです。
企業がビジネスカジュアルを指定する2つの意図
就活ではスーツを着用することが基本ですが、なぜ企業はわざわざビジネスカジュアルを指定するのでしょうか。
ビジネスカジュアルを指定する企業側の意図を知ることで、企業の価値観や考え方が見えてきます。服装を理解する前に、企業の狙いを押さえておきましょう。
①リラックスして臨んでほしい
スーツではなくあえてビジネスカジュアルを指定する企業は、就活生の緊張を和らげ、リラックスして臨んでほしいという意図があります。
慣れないスーツを着用して企業に足を運ぶのは、誰しも緊張感を持ちますよね。そこで企業側としては、せめてスーツよりもラフな服装となることで、リラックスした雰囲気を作ろうと考えています。
特に面接などの選考であれば、緊張して自分を出せない就活生も少なくありません。心に余裕をもって、自分の素の人柄を出してほしい、実力を発揮してほしいという狙いもあるでしょう。
②自由な社風をアピールしたい
ビジネスカジュアルを指定することで、自由で働きやすい社風をアピールして、自社の魅力を就活生に伝えようとする企業もあります。
就活生にビジネスカジュアルを指定する企業は、普段社員もスーツではなくカジュアルな服装をしている場合が多いため、就活生にもそうした服装をしてもらうことで働きやすさをアピールするということです。
企業は服装以外でもさまざまな場面で社風をアピールしています。社風についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事
社風を科学しよう! 自分に合った企業が見つかる分析方法を徹底解説
入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
記事を読む
39点以下は危険!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう
就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。
後悔せずに就活を終えたい人は、今すぐ「就活力診断」で診断しましょう。たった30秒であなたの弱点を判定し、これからするべき就活対策がわかるようになります。
無料で使えるので今すぐ診断し、就活で後悔しないようになりましょう!
たった3分で自己PRが完成!スマホで簡単に作れるお役立ちツールです。
スーツか私服か迷ったときはこちらの記事を参考にしてくださいね。
関連記事
就活のスーツと私服の使い分け方|服装自由の適切な対処法を解説
スーツと私服を適切に使い分けないとマイナス評価となることも こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「説明会で服装指定のない場合はスーツと私服どちらを着れば良いのでしょうか?」「私服の場合はどのような服装にすれば良 […]
記事を読む
ビジネスカジュアルの基本を押さえよう
まずは、服装選びの基準となるビジネスカジュアルの基本を理解しましょう。ここを押さえておけば、服装を大きく外してしまうことはありません。大切な3つの基本を解説していきます。
前提として大切なのは「清潔感」
スーツでも私服でも就活の場面では常にそうですが、前提として大切なのは「清潔感」です。身だしなみで相手に不快感を与えないというのはビジネスマナーの基本中の基本なので、清潔感を意識した服装選びをおこないましょう。
色合いやデザインももちろん大切ですが、たとえばシワだらけのシャツや毛玉がたくさんついたセーター、汚れの目立つ服などは「だらしがない」「清潔感がない」といった印象を与える可能性があります。
スーツではなくビジネスカジュアルを着用する際も、清潔感があるかどうかは必ず確認しましょう。
シンプルなデザインを選ぶ
ビジネスカジュアルのアイテムを選ぶ際には、シンプルなデザインにしましょう。派手な柄や形などはビジネスの場面では不向きです。
ビジネスカジュアルは企業への訪問を想定した服装のため、悪目立ちせずどんな相手にも好印象を与えるような見た目が適しています。たとえば大きなフリルのついたブラウスや派手な柄の入ったシャツなどは避け、シンプルなアイテムでコーディネートしましょう。
ベーシックカラーでまとめる
ビジネスカジュアルでは、色合いをベーシックカラーでまとめることがおすすめです。ベーシックカラーとは、黒、紺、ベージュ、白、ネイビーなどのことをいいます。
ワンポイントなどでカラーアイテムが入ることは許容される場合が多いですが、派手な色が多いとビジネスの場に適しているとは言えません。また、ラメの入った服など、ベーシックカラーであっても目立ちやすいものは注意が必要です。
ビジネスカジュアルで気を付けるべき3つのポイント
スーツのような決まった服装ではないからこそ、ビジネスカジュアルでは気を付けるべきポイントがあります。マナー違反とみなされることがないよう、事前に注意点を把握しておきましょう。
①オフィスカジュアルとの違いを意識する
よくありがちなのが、オフィスカジュアルと混同してしまうことです。オフィスカジュアルは自社で働くうえで適しているかが基準であり、他者への訪問は想定していません。そのため、オフィスカジュアルとの違いを認識せずに服装選びをしてしまうと、企業側からラフすぎると思われる可能性があります。
分かりやすい違いとしては、ジャケットの有無があります。オフィスカジュアルではそこまで気にしませんが、ビジネスカジュアルではジャケットが必要です。カーディガンでは不適切だと判断するような企業もあります。
オフィスカジュアルとの違いをしっかりと認識したうえで、自分の服装が適切かどうかを判断しましょう。
オフィスカジュアルについてはこちらの記事を参考にしてください。
関連記事
面接向きオフィスカジュアルを解説|イラスト付き正解コーディネート例あり
オフィスカジュアルの面接で好印象を残そう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「面接でオフィスカジュアルを指定されたけれど、何を着ていけばいいか分からない」 「オフィスカジュアルでスニーカーはありですか?」 と […]
記事を読む
②ビジネスカジュアルの基準は企業ごとに合わせる
ビジネスカジュアルの定義は企業によって異なります。取引先に失礼のないよう色合いやアイテムに厳しい企業もあれば、働くうえで不便でなければ良しとする企業、またオフィスカジュアルと区別していない企業など、ビジネスカジュアルの基準はさまざまです。
企業がどの程度のビジネスカジュアルを求めているかというのも、服装選びの基準となります。企業の歴史や業界などによって服装の傾向も異なるので、企業ごとに合わせることが大切です。
キャリア
アドバイザー
可能であれば、実際の社員の服装を見てみると良いですよ。会社に足を運ぶ機会がなくても、ホームページやパンフレットなどから社員の服装を確認してみましょう。
③ヘアメイクは企業に合わせる
スーツではないとなると、髪型やメイクに悩む人もいるのではないでしょうか。スーツよりはカジュアルな服装といっても、就活生らしく清潔感のある髪型やメイクは必須です。
スーツの場合と同じような髪型やメイクにすれば間違いありませんが、企業によっては多少カジュアルにしても良いでしょう。華やかさが求められるような業界や企業であれば、男性は髪型を少しアレンジしたり、女性はナチュラルな巻き髪にしたりしたほうが印象が良い場合もあります。
ただし、前髪が目にかかる髪型や男性の長髪、派手なメイクなど清潔感に欠けるヘアメイクはどの企業でも避けましょう。企業で働く社員や、どんな人を求めているかで判断すると良いですよ。
アイテムごとに解説! 男女別正解コーディネート
就活生
ビジネスカジュアルについてなんとなく理解できた気がしますが、具体的にどんな服を着ていけば良いのか知りたいです。
キャリアアドバイザー
そうですよね。ビジネスカジュアルに適したアイテムを一つ一つ説明するので、当日のコーディネートを考えてみましょう。
ビジネスカジュアルの基本や注意点を理解できたと思うので、それらを踏まえた上で具体的な服装についてアイテムと性別ごとに解説していきます。最後にはイラストで全身のコーディネートも紹介するのでぜひ参考にしてください。
トップス:男女共にシンプルなジャケットを着よう
ビジネスカジュアルのトップスは、ジャケット+シャツなどのインナーが基本です。顧客を相手にする際はジャケットを着用するのがビジネスマナーなので、男女ともにジャケットを着ていきましょう。
ジャケットを着用する際は、サイズ感も大切です。ジャケットを持っていないからと言って家族や友人の物を借りる人がいますが、サイズが合っていないとだらしなく見えてしまうので注意しましょう。また、スウェット素材のジャケットもフォーマルではないため避けることが無難です。
男性のトップス
男性の場合は、ジャケットの下に襟付きシャツを着用するとフォーマルな印象となりおすすめです。色は、白や紺などがさわやかで良いですね。
Tシャツは、企業によってはカジュアルすぎる印象を持たれる可能性があるため、避けておくことが無難です。また、シャツをズボンから出すことはだらしなく見えるためビジネスの場には適していません。
女性のトップス
女性の場合は、ブラウスやカットソーなどを着用しましょう。色は、さわやかで清潔感のある白がおすすめです。ゆったりしすぎているものや、胸元が大きく開いているようなものは避けましょう。
また、ジャケットではなくカーディガンでも良しとされる企業もあります。企業によって基準が分かれますが、服装にあまり厳しくないような企業であれば、ブラウスやカットソー、ワンピースなどにカーディガンを羽織っても良いですね。
一方で、一般的な面接ではカーディガンは避けたほうが無難です。こちらの記事で解説していますので、併せて確認しましょう。
関連記事
面接でカーディガンは避けたほうが無難! 指定別で正しい服装を紹介
面接でカーディガンを着るのはやめておこう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接に臨む学生から 「面接のときってカーディガンで行っても良いですか?」「服装指定が特にないので、ジャケットではなくカーディガンを着よ […]
記事を読む
ボトムス:きれいめなパンツかスカートを履こう
ボトムスは、きちんとして見えるパンツかスカートを履きましょう。デニムやカーゴパンツなどカジュアルすぎるものは適していません。
色合いは、ジャケットとの相性も考慮すると良いですよ。また、パンツの丈が短すぎたり、逆に長すぎて床についたりしないよう気を付けましょう。
男性のボトムス
男性の場合は、チノパンがおすすめです。特に、フォーマル感のあるセンタープレスの入ったものが好ましいです。
ビジネスの場では、くるぶしまで丈のある物が適しています。半ズボンや七分丈のものは向いていません。ベルトはあったほうが良いですが、派手な柄やブランドのロゴが大きく書いているようなものは避けて、落ち着いたデザインのものを選ぶと良いですね。
女性のボトムス
女性の場合は、スカートとパンツどちらでも構いません。スカートを履く際は、必ず膝より丈が長いものを選びましょう。ミニスカートはビジネスカジュアルに適していません。
パンツを履くのであれば、男性と同様チノパンがおすすめですよ。女性の場合はパステルカラーなどの可愛らしいチノパンもありますが、黒やグレー、紺、ベージュなどの落ち着いた色を選ぶ方が無難です。
靴:サンダルやスニーカーはNG
靴は、男女ともにサンダルやスニーカーなどのカジュアルすぎるものは避けましょう。また、スーツの時と同様に、足元が汚れているとだらしなく見えるため、前もって靴を磨いておくことが大切です。
男性の靴
男性の場合は革靴を履きましょう。ビジネスカジュアルではローファーなどの紐がないものでも良しとされています。手元になければ、スーツを着る際に履いている革靴でも問題ありません。
また、スーツと同様に丈の長い靴下を履いて、素足が見えないようにしましょう。色も、白などは目立つので避けて、黒や紺を選ぶと良いですね。
女性の靴
女性の場合は、落ち着いた色合いのパンプスがおすすめです。企業によってはショートブーツなどが許容されている場合もありますが、就活の場面では避けたほうが無難です。
ヒールは、3~5センチくらいの低いものが動きやすくて良いですね。ヒールのないフラットなものよりは、少し高さがあったほうが足元が綺麗に見えるでしょう。
かばん:A4サイズが入るものを持っていこう
当日はパンフレットや資料などを貰う可能性があります。A4サイズが入るバッグを持っていきましょう。また、地面においても倒れないような自立するものだと便利ですよ。
柄やロゴの入ったバッグなど、カジュアルすぎるものは基本的に避けたほうが無難です。リュックは、企業によってはビジネスの場に適していないと判断される可能性があります。企業の雰囲気で見極めるか、不安であればトートバッグなどがおすすめです。
面接でのカバンの選び方についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
関連記事
面接でリュックがNGな4つの理由|注意点やマナー、カバンの選び方も紹介
リュックで面接に行くのはリスクがあるので、ビジネスバックの用意をおすすめします。 この記事では、リュックを避けるべき理由、シーン別利用可否などをキャリアアドバイザーが解説します。 面接に最適なカバンも紹介するので参考にしてくださいね。
記事を読む
こちらの記事では面接にふさわしい腕時計について解説していますので、併せて確認しておきましょう。
関連記事
面接に腕時計は必要?ふさわしい腕時計や忘れたときの対処法を紹介
面接時の腕時計はビジネスマナーの一部として用意しておきましょう。 この記事では、腕時計が必要な理由やスマホがNGな理由、面接にふさわしい腕時計、忘れた時の対処法をキャリアアドバイザーが解説します。 特にシンプルなデザインのものが見やすくおすすめですよ。
記事を読む
イラスト付き! 正解コーディネート例
これらの正しいアイテムを踏まえた、就活生向けのビジネスカジュアルはこのようなコーディネートになります。
男性の場合は、シンプルなジャケットの中に白いシャツを着ています。このコーディネートではネクタイを着用していますが、なくても問題ありません。ボトムスにはセンタープレスの入ったチノパンを履き、全体的にきちんとしながらもさわやかな印象です。
女性の場合もジャケットを着用し、中にはブラウスを着ています。下はひざ丈のスカートを履いて、清潔感や華やかさがありますね。
男女ともに、スーツよりはカジュアルでありながら、フォーマルな印象となっています。ぜひ、当日のコーディネートの参考にしてください。
あなたは大丈夫? NGな服装例
学生からすると違和感がなくても、ビジネスの場面では不適切と捉えられるような服装も存在します。正しく把握していないと当日の印象がマイナスになってしまう可能性もあるので、NGなアイテムや服装を押さえておきましょう。
露出度の高い服
男女ともに、露出度の高い服装は避けましょう。女性の場合は、胸元の大きく開いた服や、膝よりも丈が短いようなスカートは清潔感に欠けてしまいます。また、ノースリーブも避けたほうが無難です。
男性の場合でも、パンツの丈には注意が必要です。丈が短いものはビジネスに不向きなので、くるぶしまで丈のあるパンツを履いていきましょう。
派手な靴下や生足
男性の場合、靴下くらいはいいだろうと普段履いているようなものを選ぶ就活生もいますが、靴下も落ち着いたものを選ぶ必要があります。特に座ったりすると、パンツの裾から靴下が見えることもありますよね。派手な色や柄、また長さの短いものは、ビジネスの場面ではカジュアルすぎるので避けましょう。
また、女性がスカートを履く場合はストッキングが必須です。生足だと人によってはマナー違反だと受け取られる可能性があります。夏場でもストッキングを履くようにしましょう。
派手なアクセサリー
男女ともに、派手すぎるアクセサリーや腕時計は避けましょう。特に男性の場合、アクセサリーはつけないほうが無難です。
女性は、細めのネックレスなどシンプルなものであれば許容される場合も多いです。ただし、受け取り方は企業によりけりなので、心配であれば何もつけないほうが安心ですね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
ビジネスカジュアルで避けたほうがいいアイテムは、パーカーやサロペット、シースルーなどもあります。パンクやロリータなど主張の強いファッションもやめておきましょう。また、ビジネスカジュアルの定義が堅い企業では、男性の半袖シャツでも「カジュアルすぎる」とみなされる可能性があります。注意したいアイテムは、英字がプリントされているものです。和訳にした際不適切な意味とならないか確認しておきましょう。
ほかに気を付けたいのは「着こなし」です。丈が長いトップスは裾を出さないようにしましょう。オーバーサイズな着こなしは、ビジネスシーンでは「だらしがない」と受け取られかねません。とくにワイシャツは仕事中にシャツが上がってこないように丈が長く作られています。ワイシャツを着る場合は裾はボトムスに入れるようにしましょう。
女性はヒールの先端が剥げていないか要注意です。これが剥げていると、オフィスを歩いたときにカチカチと金属がこすれたような音がしてしまいます。
季節によって注意したいポイントを把握しよう
ビジネスカジュアルは、季節によって少しずつアイテムが変化していきます。また、アイテムや気温に伴って注意点も異なるため、季節ごとの服装や気を付けたいポイントを把握しておきましょう。
春~夏:冷房対策も忘れずに
春~夏のビジネスカジュアルのポイントは、「体温調節」と「さわやかさ」です。特に夏場はただでさえ暑い中、時間がなくて急いで向かったり緊張したりで普段より汗をかきやすくなる人も多いでしょう。通気性の良い素材のアイテムがおすすめです。
また、企業の中は冷房が効いてることが多いです。ビジネスマナーと体温調節の両方の面からも、さらりと羽織れるようなジャケットを持っていきましょう。持っていないからといって冬用の厚い生地のジャケットを着ると、自分が暑いだけでなく、周囲からみてもさわやかさに欠けてしまいます。
春~夏は、ぜひ色合いにも気を付けてほしいところです。地味で暗い色ばかりではなく、春・夏らしさが出るように、白やベージュなどの明るい色を取り入れたコーディネートをおすすめします。
スーツでの面接でもクールビズを採用している企業もあります。クールビズの際の注意点はこの記事で解説しています。
関連記事
面接時に押さえておきたい! クールビズの身だしなみを徹底解説
面接時のクールビズの正しい着こなしを知っておくことで面接官に好印象を与えることができます。 この記事では、クールビズの基本、シチュエーション別の正しい服装、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 一般的なマナーですので、しっかり理解しておきましょう!
記事を読む
秋~冬:アウターがラフにならないよう気を付けよう
秋~冬は気温が下がるため、シャツやブラウスでは肌寒いという人もいるかと思います。シンプルなものであれば、セーターを着ても問題ありません。上にジャケットを羽織るため、薄手のもののほうが見栄えがいいですよ。
注意したいのはアウターです。企業に入る前にアウターを脱ぐことが多いとは思いますが、念のためきちんと見えるものを選びましょう。ダウンジャケットやダッフルコートなどはカジュアルに見えるため、避けておくほうが無難です。
適した服を持っていない場合は?
就活生
普段ラフな服装が多いので、ビジネスカジュアルに使えるような私服がありません…。
キャリアアドバイザー
手元にアイテムがない場合でも、少し工夫すればビジネスカジュアルに近づけることができますよ。
学生であれば普段フォーマルな格好をする機会が少ないと思うので、ビジネスカジュアルに使えるような服を持っていないという就活生もよく見かけます。とはいえ、場違いな格好をして印象を下げることは避けたいですよね。
手元に適した洋服がないという人の解決策について解説するので、アイテムが足りなくて困っている人はぜひ参考にしてください。
基本的にスーツは避けよう
ビジネスカジュアルに適した洋服を持っていない、もしくは適した服装が分からずにスーツで臨む就活生も中にはいます。しかし、企業がビジネスカジュアルを指定している以上、スーツよりも私服を着ていく方が望ましいでしょう。
もちろん、スーツを着て行ったからと言って不利になるようなことは少ないと思います。ただ、企業がわざわざビジネスカジュアルを指定するのには何かしらの意図があるため、指示に従う方が良いですね。
また、中にはビジネスカジュアルを指定することで「TPOに適した服装を考えられるかどうか」を見ている企業もあるかもしれません。そういった意味でも、スーツは避けたほうが良いでしょう。
ただし、「スーツもしくはビジネスカジュアル」「ビジネスカジュアルでも可」というような、スーツでもビジネスカジュアルでも良いというニュアンスであれば、スーツを着ていっても問題ありません。
手軽に購入できるブランドを利用しよう
ビジネスカジュアルに適した洋服を持っていないという人の中には、「フォーマルな洋服って高そう」「普段着る機会が少ないからあまりお金をかけたくない」と考えている人もいるのではないでしょうか。
ビジネスカジュアルのアイテムは、意外と安く手軽に購入できるものも多いです。学生でも手に届く価格帯でさまざまな商品が売られているので、店舗やネットでぜひ検討してみてください。
購入する時間がない場合の対応策
「購入する時間がない」「服をそろえるには金銭的に厳しい」という人は、スーツをアレンジすることがおすすめです。
たとえば、女性であれば上下スーツでインナーをブラウスやカットソーにする、男性であれば上はスーツで下のパンツを変えるなど、普段の就活スタイルに少しだけ変化を加えてみましょう。
他の就活生に比べると堅い印象になるかもしれませんが、完全なリクルートスーツスタイルよりも雰囲気を和らげることができます。購入する時間のない人は、手元にあるアイテムの中から工夫してみましょう。
ビジネスカジュアルについてよくある質問に回答!
企業が就活でビジネスカジュアルを指定する理由や、ビジネスカジュアルを着用する際に押さえておくべきポイントを知りたいと考える人もいますよね。ここでは、そのような学生からの質問にキャリアアドバイザーが回答していきます。
-
企業が就活でビジネスカジュアルを指定する理由は何ですか?
企業が就活でビジネスカジュアルを指定する理由として、学生にリラックスして臨んでほしいという意図があります。就活ではスーツを着用することが基本ですが、着慣れていないスーツだと緊張してしまう学生も多いです。リラックスしたほうが学生も心に余裕をもって選考に臨めますよね。
また、自由な社風をアピールしたいといった背景もあります。普段から社員がスーツを着用しない会社の場合は、学生の服装もラフで良いと考えることが多いです。
-
就活でビジネスカジュアルを着るときに押さえるべきポイントを教えてください。
就活でビジネスカジュアルを着る際、清潔感を損なわないようにするのがポイントです。たとえば、服にシワや汚れがついていたり、サイズが合っていない服を着ると、だらしがない印象を抱かれてしまいます。スーツよりラフだからといって清潔感がない服装だと、社会人としてのマナーが身についていないと思われてしまうかもしれません。
また、基本的にはシンプルな服装を選びましょう。あくまでビジネスの場のため、色はワントーンでまとめ、スッキリとしたデザインの服がおすすめです。
正しいビジネスカジュアルを理解して企業に良い印象を残そう
ビジネスカジュアルは、適切な服装選びをすることでスーツよりも良い印象を残すことができます。また、服装への不安や戸惑いがなくなれば、当日自信をもって臨めますよね。
企業によってビジネスカジュアルの基準は異なります。これまで解説した基本となるアイテムやコーディネートを踏まえた上で、ぜひ企業の雰囲気と照らし合わせながら服装選びをしてみましょう。
【就活】あなたは大丈夫?ビジネスカジュアルの服装例や注意点を解説!
本コンテンツにおける編集方針
近年では「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I=多様性と社会的包摂)」およびジェンダー尊重の重要性が増しており、キャリアパーク就職エージェントでは、就職活動・転職活動においてそうした取り組みを推進する立場をとっています。
本コンテンツでご紹介する就職活動、転職活動に関連するノウハウ、マナー、対策等の情報は、特定の価値観を押し付けたり個性を損なわせる目的でなく、情報提供及び選択肢の提示であることをご理解いただき、情報の取捨選択については、あくまでそれぞれの価値観ないし個性に基づいて判断いただければ幸いです。
※キャリアパーク就職エージェントのダイバーシティ&インクルージョンな 就活を推進する取り組みについてはこちらにて詳しく説明しています
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
企業がビジネスカジュアルを指定する背景には、「働き方改革」と「クールビズ」の影響があります。働き方改革を受けて、2019年9月に三井住友銀行はスーツ着用が当たり前だった行員の服装を通年で自由化しました。ほかにも、大手メーカーの富士通や飲料メーカーのダイドー、三大商社の伊藤忠なども自由化しています。服装の自由化は企業のイメージアップにつながる傾向にあるため、大手企業などでも積極的に取り入れているということです。
企業は就活生にもスーツではなく私服やクールビズを指定することで、「自由な社風」に加えて「従業員を大切にする会社」というイメージをアピールすることができます。つまり、ビジネスカジュアルを指定する意図には「できるだけ自社のことを好きになってほしい」という考えがあるのです。