書類選考の通過率は意外と低い! 落ちる7つの要因別に対策法を伝授

この記事のアドバイザー

原因と対処法7選 書類選考の通過率を 上げるためには 〇〇が超重要!

目次

  1. 書類選考の通過率が低いのには理由がある! いま必要な対策を見極めよう
  2. 書類選考の通過率は一般的にどれくらい? まずは実態を押さえよう
  3. 就活における一般的な書類選考の通過率は50%前後
  4. 書類選考の通過率が上がれば内定獲得率も上がる傾向にある
  5. 何を見られている? 企業が書類選考で確認している4つの項目
  6. ①基本情報
  7. ②最低限のマナーや文章力
  8. ③自社とのマッチ度や入社後の活躍期待度
  9. ④応募者の熱意や志望度
  10. 書類選考の通過率が低いのはなぜ? 7つの原因とその対処法を解説
  11. ①提出書類に不備がある
  12. ②提出書類に空欄や空白が目立つ
  13. ③文章が読みづらい
  14. ④志望先に適した内容になっていない
  15. ⑤志望先の求める人物像とマッチしていない
  16. ⑥他の応募者との差別化ができていない
  17. ⑦競争率の高い企業ばかりに応募している
  18. なぜ通らない? 書類選考の通過率が低い原因を特定する4つの方法
  19. ①過去に通過した応募書類と比較分析する
  20. ②実際の内定者の応募書類と比較分析する
  21. ③第三者に添削してもらう
  22. ④就職エージェントに相談する
  23. 要チェック! 書類選考の通過率を上げるためのコツ3選
  24. ①全体の内容に一貫性を持たせる
  25. ②なるべく一次締め切りで応募する
  26. ③郵送の場合は挨拶状をつける
  27. 書類選考の通過率が低い場合はいったん立ち止まって原因と対処法を考えよう

書類選考の通過率が低いのには理由がある! いま必要な対策を見極めよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、

「書類選考をなかなか通過できません」
「書類選考の通過率を上げるコツはありますか?」

といった質問をよく受けます。書類選考は就活で最初にぶつかる壁でもあり、毎年多くの就活生が悩まされています。

書類選考の通過率が低いのには、何かしらの理由があります。なかなか書類選考を突破できないのであれば、その原因を正しく特定し、今の自分にとってどんな対策が必要かを見極めることが重要ですよ。

この記事では、書類選考の通過率が低い原因とその対処法について解説していきます。書類選考で苦戦しているという人はぜひ参考にしてくださいね。

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書類選考の通過率は一般的にどれくらい? まずは実態を押さえよう

書類選考の通過率に関する実態
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就活生

書類選考をなかなか通過できません……。

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キャリアアドバイザー

書類選考の通過率が低い場合には、何かしらの対策が必要です。ただ、自分自身の通過率が低いかどうかは、一般的な書類選考の通過率と比較して判断する必要がありますよ。

まずは、書類選考の通過率に関する実態について解説します。対策を講じるにあたって、まずは実態を押さえておきましょう。

就活における一般的な書類選考の通過率は50%前後

書類選考の通過率はその年の景気や採用状況などによって変わってくるものの、一般的な通過率は50%前後です。人気企業や有名企業になれば10%前後の通過率になることもありますが、全体で見れば50%前後に落ち着きます。

通過率が50%前後ということは、単純に2社受ければ1社は書類選考で落ちる計算になります。確かに書類選考で落ちるとショックも大きいでしょうが、「半分は落ちるもの」と考えれば、それほど落ち込まずに済むのではないでしょうか

自分自身の通過率が低いかどうかを判断する際は、50%を一つの目安にしてみましょう。もし通過率が50%を大きく下回っているようであれば、原因の特定と対策が必要です。

書類選考の通過率が上がれば内定獲得率も上がる傾向にある

就活において書類選考の通過率は重要です。というのも、書類選考の通過率が上がれば内定獲得率も上がる傾向にあり、両者は比例関係にあるからです。

もちろん書類選考はあくまで通過点の一つであり、書類選考を通過できたとしてもその後の面接で落ちる可能性もあります。

ただ、書類選考の通過率が高い学生は低い学生に比べて単純にチャンスが増え、面接の場数も多く踏めるため、内定獲得率も上がる傾向にあるのです

書類選考がすべてではありませんが、内定獲得率を上げたいのであれば、まずは書類選考の通過率を上げることを目標にしてみましょう。

堀内 康太郎

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる

書類選考を通るため闇雲に応募するのはやめよう

書類選考を通過するためできるだけ多くの企業の選考に進みたいという気持ちもわかりますが、やみくもに応募するのはやめましょう。書類選考を通過する手段として「数打ちゃ当たる」という戦略は効率が悪いからです。

もちろん、自分とマッチする企業と出会うためには、ある程度の応募数は必要です。しかしやみくもに応募して書類通過を通過したとしても、本当に行きたいところではない企業の対策に時間をかけるのはもったいないですよね。仮に内定をもらえたとしても、希望に合致していない企業では長続きしません。

書類選考を進めるうえでは、応募数だけでなく、応募先が本当に自分の希望と合っているのか、書類の書き方に改善点がないかなどを見直して突破率を上げることが大切ですよ。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

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何を見られている? 企業が書類選考で確認している4つの項目

企業が書類選考で確認している項目

書類選考の対策を講じるうえで、企業側が応募書類から何を確認しているかを知ることは重要です。

ここからは、企業が書類選考で確認している4つの項目について解説するので、順にチェックしていきましょう。

①基本情報

企業はまず書類選考を通じて、応募者の基本情報を確認します。基本情報としては、たとえば以下のような項目が挙げられます。

基本情報の例
  • 氏名
  • 大学名と専攻
  • 経歴
  • 資格

企業が書類選考をおこなう目的は、面接に呼ぶ候補者を見極めることです。そのため、企業が社員に求める条件を最低限満たしているか否かを、応募者の基本情報で確認することもあります。

特に応募が殺到する有名企業や人気企業などでは、選考プロセスを効率化するために、基本情報で応募者を絞り込むことは十分に考えられます

高橋 宙

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学歴フィルター自体は存在するが実際はそこまで気にする必要はない

就活における「学歴フィルター」について気になる人も多いと思いますが、実際、学歴フィルター自体は存在しています。「◯◯大学の学生は入社後活躍する確率が高い」という根拠から、その大学の学生を優先的に選考に進めるようにする企業もあります。


ただし、全ての企業が学歴フィルターをもって選考をしているわけではなく、むしろ学歴はまったく関係ないという企業のほうが多いです。その学生の能力や価値観、企業とのマッチ度は学歴だけでは図れないため、ほとんどの企業では、学歴よりも書類の内容や面接での受け答えを重視する傾向にあります。

また、学歴フィルターを用いている企業だとしても特定の大学からしか採用しないというわけでもありません。あくまで「◯◯大学の学生は『優先的に』採用したい」という基準であり、基本的にはどの学生にも門戸が開かれているため、自信を持って応募しましょう。

②最低限のマナーや文章力

企業は書類選考を通じて、応募者に最低限のマナーや文章力が備わっているかどうかも確認します。

いくら学生は社会人経験がないとはいえ、最低限のマナーが身に付いていない応募者に対して企業側は懸念を抱きやすくなります。たとえば、応募書類が適当に折られていたり文字が消えやすい鉛筆で記入されていたりすれば、どんなに優秀な人材であっても企業側は不安を覚えてしまうでしょう。

また、社会に出ればメールのやり取りや資料作成など、文章を作成する機会は多くあるため、最低限の文章力が備わっていない応募者に対しても企業側は不安を抱きやすくなります。

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キャリアアドバイザー

最低限のマナーや文章力は調べたり練習したりすることで習得できます。事前に対策しておきましょう。

③自社とのマッチ度や入社後の活躍期待度

企業が書類選考で確認している項目としては、自社とのマッチ度や入社後の活躍期待度も挙げられます。

どんなに優秀な人材であっても、自社の価値観や求める人物像とあまりマッチしていない場合には、早期離職につながりやすくなります。そのため、企業は応募書類の自己PRや将来の目標などから応募者の性格や価値観を読み取り、自社とのマッチ度を判断しようとするのです。

また、新卒採用は基本的にポテンシャル採用(現時点のスキルよりも潜在能力や将来性を重視する採用)であるため、応募書類における過去のエピソードやそこで発揮した強みなどから、入社後の活躍期待度も見極めようとしています。

④応募者の熱意や志望度

応募者の熱意や志望度も、企業が書類選考で確認している項目の一つです。

近年は転職が当たり前の時代になりつつありますが、基本的に企業はなるべく長く働いてくれる人材を欲しています。一から育てた新卒社員が数年で辞めてしまっては、企業側にとっても大きな痛手となるため、新卒社員の定着率を重視する企業は少なくありません。

そのような背景もあり、企業は応募書類の自己PRや志望動機などから応募者の熱意や志望度を読み取り、長く働いてくれる人材を見極めようとしているのです。

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書類選考の通過率が低いのはなぜ? 7つの原因とその対処法を解説

書類選考の通過率が低いのには、さまざまな原因が考えられます。そのため、なぜ書類選考の通過率が低いのか、その原因を正しく見極めることが大切です。

ここからは、書類選考の通過率が低い7つの原因と、それぞれの対処法について解説していきます。自分がどの原因に当てはまるのかを考えながら、一つずつチェックしてみてくださいね。

①提出書類に不備がある

書類選考の通過率が低いのは、単純に提出書類に不備がある可能性が考えられます。提出書類の不備としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。

提出書類の不備の例
  • 必要な書類がそろっていない
  • 修正液や修正テープを使用している
  • 誤字脱字がある
  • 証明写真が指定サイズと合っていない
  • 履歴書に押印がない

採用担当者は数多くの応募書類をチェックすることになるため、提出書類に不備があると「最低限のマナーが身に付いていない学生」といった印象を抱きやすく、そのまま不合格となる可能性も十分にありえるのです

対処法:チェックリストを作成する

提出書類の不備を防止するには、チェックリストを作成するのが効果的です。

就活では多くの応募書類を作成することになるため、どうしても抜け漏れが起きやすくなりますが、最終確認としてチェックリストとの照合をおこなえば、提出書類の不備は大幅に減らすことができます。

チェックリストの例
  • 必要書類はすべて揃っているか?
  • 記載漏れはないか?
  • 年月の誤りはないか?
  • 証明写真は正しく貼り付けられているか?
  • 押印忘れはないか?

提出書類のルールを守れていない学生は意外と少なくありません。提出書類の不備で落ちてしまうのはもったいないため、チェックリストを作成してケアレスミスの防止を徹底しましょう。

②提出書類に空欄や空白が目立つ

書類選考の通過率が低い原因としては、提出書類に空欄や空白が目立つことが挙げられます。

自分の提出書類を見直したときに、空欄や空白が目立っていないでしょうか。空欄や空白が目立つ応募書類と全体で8割程度が埋まっている応募書類を見たとき、多くの採用担当者は熱意や志望度の差を感じてしまいます

もちろん、応募書類はただ多く書けば良いというものではありませんが、空欄や空白が目立つと採用担当者の心象を損ねてしまい、通過率に悪影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。

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キャリアアドバイザー

特に応募書類の空欄は、場合によっては記入漏れとみなされる可能性もあるため、注意が必要ですよ。

対処法:全体の8割以上を埋めて熱意を伝える

提出書類に空欄や空白が目立つようであれば、全体の8割以上を埋めることを目標にしましょう。

特に志望動機や自己PR、ガクチカなどの項目については、なるべく9割程度は埋めて熱意を伝えていきましょう。

その他の項目についても、工夫次第で空欄をなくすことが可能です。たとえば、ES(エントリーシート)のゼミ名を記載する欄において、大学時代にゼミに入っていなかった場合には、「ゼミに入らなかった理由」と「ゼミ以外に取り組んだこと」について記載すれば、空欄を埋めつつ熱意や意欲のアピールにもつなげられます。

ただし、全体の8割以上を埋めることに固執して、文章がダラダラと長くなってしまっては本末転倒です。後述の「対処法:PREP法を意識して文章を作成する」も参考にしつつ、相手に伝わりやすい文章の作成を心掛けましょう。

③文章が読みづらい

書類選考の通過率が低いのは、文章が読みづらいことが原因であるかもしれません。

読みづらい文章の特徴
  • 一文が長い
  • 全体として何を伝えたいのかがわからない
  • 内容に直接関係ない言葉や表現が入っている

どんなに熱意や優れたスキルがあったとしても、読みづらい文章では相手に伝わりづらく、正しく評価してもらうのが難しくなります。

加えて、文章が読みづらいとどうしても読む側にストレスがかかるため、採用担当者の第一印象も悪くなりやすく、結果的に書類選考を通過しづらくなるのです

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キャリアアドバイザー

また、文字が汚かったり誤字脱字が多かったりすると、採用担当者も書類を読み進める気がなくなってしまうため、応募書類を作成する際は常に読み手の気持ちを考えるようにしましょう。

対処法:PREP法を意識して文章を作成する

文章を読みやすくするには、PREP法を意識するのが効果的です。

PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の順序で情報を伝える手法です。PREP法を用いることで、相手に伝わりやすい文章を作成することができます。

PREP法を用いていない自己PR

私は大学で学園祭の実行委員長を務めました。各スタッフの性格や能力を把握し、それぞれの得意分野を活かせるような配置をおこなった結果、チームに一体感が生まれ、学園祭を滞りなく実行することができました。

PREP法を用いた自己PR

私の強みは統率力です。大学では学園祭の実行委員長を務め、各スタッフの性格や能力を把握し、それぞれの得意分野を活かせるような配置をおこないました。その結果、チームに一体感が生まれ、学園祭を滞りなく実行することができました。

PREP法を用いていない自己PRでは、何が自分の強みなのかがいまいちわかりづらくなっています。一方のPREP法を用いた自己PRでは統率力が強みであることが明確に伝わり、その後の文章も統率力に関するアピールとして要点が掴みやすくなっています。

自己PRには字数制限が設けられていることもあります。こちらの記事では200字の場合についてコツとまとめ方を紹介していますので、読みやすい自己PRを作成するための参考にしてみてくださいね。

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④志望先に適した内容になっていない

書類選考の通過率が低い原因としては、応募書類が志望先に適した内容になっていないことも挙げられます。

どの企業にも同じ内容の履歴書やESを送っていないでしょうか。企業によって特徴や価値観はさまざまなため、過去に作成した文面を使い回していては書類選考を通過するのは困難です

また、志望動機が抽象的であったり、自己PRが単にスキルや経験の羅列のみであったりすると、それを読んだ採用担当者から「他の企業でも良いのでは?」と思われる可能性が高くなり、書類選考を通過するのが難しくなります。

対処法:あらゆる角度からの企業分析を徹底する

応募書類が志望先に適した内容になっていない場合には、あらゆる角度からの企業分析を徹底してみましょう。

企業分析を徹底することで、志望先の特徴やビジョンに対する理解が深まり、どのようなアピールが評価されやすいのかが見えてくるようになります。

また、企業分析によって数ある企業の中から志望先を選んだ理由が明確になっていれば、志望動機を通じて採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。

企業分析のやり方については、以下を参考にしてみてくださいね。

企業分析のやり方
  • 企業の公式サイトやSNSをチェックする
  • 経営者のインタビューや書籍を読む
  • 就活四季報を読み込む
  • OB・OG訪問をする
  • 会社説明会に参加する
  • インターンシップに参加する

企業分析に役立つフレームワークについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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⑤志望先の求める人物像とマッチしていない

書類選考の通過率が低い原因としては、志望先の求める人物像とマッチしていない可能性も考えられます。

企業の求める人物像と自分の性格や強みがマッチしていないと、採用担当者からも評価されづらくなります。たとえば、協調性のある人材を求めている企業に対して独立心の強さをアピールしても、採用担当者の心にはなかなか響きづらいでしょう。

このように、志望先の求める人物像と自分の性格や強みがマッチしていない場合には、書類選考を通過するのが難しくなるのです。

対処法:自己分析や業界分析をやり直す

志望先の求める人物像と自分の性格や強みがマッチしていないと、書類選考を通過しづらくなり、仮に内定を得られたとしても入社後にミスマッチが生じる可能性が高くなります。

そのため、志望先の求める人物像とマッチしていないと感じることが多い場合には、自己分析や業界分析をやり直して、自分にマッチする業界や企業を再度見極めることが必要です。

自己分析をやり直すことで自分自身の価値観や強み、業界分析をやり直すことで業界の特徴や重宝される人物像が見えてくるようになります。自己分析と業界分析の結果を照らし合わせることで、自分にマッチした業界や企業が絞り込めるようになりますよ。

⑥他の応募者との差別化ができていない

他の応募者との差別化ができていないことも、書類選考の通過率が低い原因の一つです。

採用担当者は数多くの応募書類をチェックしているため、過去の内定者を真似た自己PRや就活本の中身を少し変えただけの志望動機では、すぐに見抜かれてしまいます。

内容にオリジナリティがなければ、採用担当者から「また同じような内容だ」という印象を持たれ、そのまま埋もれてしまう可能性も高くなるのです

対処法:具体的なエピソードを用いてオリジナリティを持たせる

他の応募者との差別化ができていないのであれば、具体的なエピソードを用いてオリジナリティを持たせるようにしましょう。

たとえば、自己PRで単に統率力があると記載するよりも、「部活動やアルバイトでどのように統率力を発揮してきたか」といったエピソードを用いて記載した方が、説得力が増すだけでなく熱意や人柄も伝わりやすくなります。

具体的なエピソードは自分自身の経験にもとづいて作られたものであるため、オリジナリティを生み出すのに非常に効果的です。他の応募者との差別化に悩んでいるのであれば、自己PRやガクチカなどに積極的に具体的なエピソードを盛り込んでいきましょう。

自己PRやガクチカの具体的な作成方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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⑦競争率の高い企業ばかりに応募している

書類選考の通過率が低いのは、自分の応募書類だけに原因があるとは限らず、競争率の高い企業ばかりに応募していることが原因である可能性も考えられます。

人気企業や有名企業には応募が殺到し、優秀な人材も集まりやすくなるため、自然と競争率は高くなります。また、そもそもの募集人数が少ない企業も競争率は高くなりがちです。

競争率の高い企業ばかり応募していては、当然ながら書類選考で落ちる可能性も高くなります。書類選考の通過率が低い場合には、自分が応募している企業の競争率を一度チェックしてみましょう。

対処法:最初こそ絞り過ぎず幅広く応募する

競争率の高い企業ばかりに応募しているようであれば、最初こそ絞り過ぎず幅広く応募することをおすすめします。

もちろん、人気企業や有名企業に入社したいと思うのは悪いことではありません。ただ、競争率の高さが原因で書類選考を通過できないのであれば、応募の幅を広げることも検討する必要があります。

最初はそれほど興味がなかったとしても、実際に応募してみてその企業の事業内容や職場環境を詳しく知ることで、徐々にその企業に興味が湧いたり惹かれたりすることは往々にしてあります。

応募先が競争率の高い企業に偏っているようであれば、まずは絞り過ぎずに幅広く応募してみましょう。

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キャリアアドバイザー

人気企業や有名企業は、全体から見ればほんの一握りです。それ以外の企業にも目を向けることで、就活の選択肢が広がる可能性は十分に考えられますよ。

なぜ通らない? 書類選考の通過率が低い原因を特定する4つの方法

書類選考の通過率が低い原因を特定する方法
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就活生

自分の応募書類を見直しているのですが、書類選考で落ちる原因がいまいちわかりません……。

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そういった就活生は少なくありません。原因を特定するのに効果的な方法がいくつかあるので、そちらを試してみてください。

ここからは、書類選考の通過率が低い原因を特定する方法を4つ紹介するので、順に見ていきましょう。

①過去に通過した応募書類と比較分析する

書類選考の通過率が低い原因を特定するには、通過できなかった応募書類と過去に通過した応募書類を比較分析するのが効果的です。

たとえば、自己PRがほとんど同じ内容であるにもかかわらず、過去に別の企業で通過できた応募書類があったとしましょう。同じ内容でも通過できたのは、もしかしたらアピールポイントが偶然その企業の求める人物像とマッチしていたのかもしれません。

書類選考を通過できた応募書類には、通過できた理由があるはずです。過去に通過した応募書類と比較分析することで不採用になった理由がわかり、改善点が見えてくることもありますよ。

②実際の内定者の応募書類と比較分析する

過去に通過した応募書類との比較では原因が特定できない場合には、実際の内定者の応募書類と比較分析してみましょう。

実際の内定者の応募書類との比較であれば、自分のものとの比較よりも改善点が見えやすくなります。また、実際の内定者の応募書類を参考にすることで、新たな表現方法を知ったり、新たなアイデアが浮かんだりすることもあるかもしれません

実際の内定者の応募書類と比較する際の着眼点の例
  • どのような言い回しを用いているのか?
  • 具体的なエピソードをどのように盛り込んでいるのか?
  • ESの自由記入欄にはどのようなことを記載しているのか?

③第三者に添削してもらう

もし自分だけで原因を特定できない場合には、第三者に添削してもらうのも一つの手です。

誤字脱字や文章のおかしな部分などは、自分ではなかなか気付きにくいものです。第三者に添削してもらうことで、自分では見落としていた部分を発見できるようになります。また、第三者の客観的な意見をもらうことで、新たな気づきや改善点が見つかることもあるかもしれません

添削をお願いするのは友人や家族でも良いですが、志望企業のOB・OGや、大学のキャリアセンター職員などにお願いすれば、より有益な意見をもらえる可能性が高くなるのでおすすめです。

④就職エージェントに相談する

第三者に添削してもらっても原因を特定できないのであれば、就職エージェントに相談してみましょう。

就職エージェントは就活のプロとして、これまでに多くの応募書類をチェックしてきた経験があるため、豊富なノウハウを有しています。また、就職エージェントは企業側の事情も把握しているため、「○○業界ではどういった学生が好まれる」といったアドバイスにも期待できます。

就職エージェントは一部のサービスを除き、基本的に無料で利用できるため、一度プロに相談してみるのもおすすめです。

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キャリアアドバイザー

就職エージェントに登録したからといって、就職を強制されることはないので、その点は心配無用ですよ。

長尾 美慧

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書類選考に落ちた時は「気持ちを切り替える工夫」をして次に進もう

書類選考に落ちた際、分析・改善はとても大切ですが、気持ちを切り替えることも重要になってきます。

書類選考に落ちてしまうと、多少なりとも精神的ダメージを受けることが多く、気持ちが落ち込みやすくなります。そんな状態のまま分析をしたり、次に向けた動きをしても、集中できず書類の質が上がらない、かえってさらに精神的ダメージを受けてしまう、などのリスクがあります。

そのような場合は「書類が通らなかったのは縁がなかっただけだ」と割り切ったり、友人や家族と対話をして自分の今の気持ちを聞いてもらうなど、何かしら気持ちを切り替える工夫をすることが大切です。そうすることで精神的に落ち着き、次に向けた動きの質が高まりますよ。

要チェック! 書類選考の通過率を上げるためのコツ3選

書類選考の通過率を上げるためのコツ

書類選考の通過率が低い場合には、原因を分析して対処法を考えることが重要ですが、ちょっとした気遣いや工夫で通過率を上げることもできます。

そこでここからは、書類選考の通過率を上げるためのコツを3つ紹介します。それほどハードルの高いものではないため、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。

①全体の内容に一貫性を持たせる

書類選考の通過率を上げるためには、事前に自分の強みや目標を明確にしておき、応募書類全体の内容に一貫性を持たせるようにしましょう。

多くの企業は一貫性を重視する傾向があるため、一貫性のある応募書類を提出することで、採用担当者から「自己分析や企業分析がしっかりとできている人材」として信頼を得やすくなります

逆に、応募書類に一貫性がないと採用担当者からの評価が下げるだけでなく、不信感を持たれる可能性もあります。

一貫性のない応募書類の例
  • 履歴書とESの強みが異なる
  • 志望動機と将来の目標に矛盾が生じている

通常、採用担当者は履歴書とESを一緒に確認するため、応募書類を作成する際は全体の一貫性にも意識を向けるようにしましょう。

②なるべく一次締め切りで応募する

企業によっては複数の応募締め切りを設けている場合もありますが、少しでも書類選考の通過率を上げたいのであれば、なるべく一次締め切りで応募するようにしましょう。

一次締め切りで応募したからといって必ずしも選考で有利になるとは限りませんが、後半の締め切りでの応募になると、企業側から「他社で不合格になったから、慌てて応募してきたのではないか?」といった疑いを持たれる可能性があります。

そのため、一次締め切りで応募した方が、相対的に熱意や志望度の高さが伝わりやすくなるのです。

また、応募が遅れるほど残りの募集枠が少なくなって競争率が高くなる可能性もあるため、そういったリスクを回避するためにも、なるべく一次締め切りで応募することをおすすめします

③郵送の場合は挨拶状をつける

応募書類を郵送する場合には、挨拶状をつけるようにしましょう。

挨拶状とは同封書類の内容を記載した書類のことで、送付状とも呼ばれています。郵送する際に挨拶状をつけることは、ビジネスマナーとして世間一般に浸透しているため、挨拶状を添えることで企業側から「基本的なマナーが身に付いている」というポジティブな評価を得られる可能性があります。

もちろん挨拶状をつけたからといって、書類選考の通過率に直接影響するとは限りませんが、最低限のマナーを示すためにも、応募書類を郵送する場合には挨拶状をつけるようにしましょう。

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送付状のことまで考えている学生はそう多くないため、ちょっとした気遣いが選考で有利に働く可能性は十分にありますよ。

応募書類の封筒の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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吉川 智也

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同じ企業に再応募することはできるがこれまで以上に準備することが大切

募集要項に「再応募不可」のような表記がなければ、書類選考で一度落ちた企業でも再応募することは可能です。ただし、何も修正を加えずに応募しても同じ結果になる可能性が高いので、再応募するのであれば必ず改善点を検討し修正を加えましょう。

何が原因になっているのかは、自分一人ではなかなか正確に分析できないこともあるかと思います。そのようなときは大学のキャリアセンターの人に相談する、就活エージェントに相談するなど、専門家に協力を仰ぐのがおすすめです。

また、場合によっては同じ企業の別の職種の募集が、タイミングがズレて公開されることもあります。ただし、このケースでは「やみくもに応募しているだけなのでは?」と思われる可能性があるため、徹底的に準備して入社の熱意やキャリアビジョンを伝えることが大切ですよ。

書類選考の通過率が低い場合はいったん立ち止まって原因と対処法を考えよう

書類選考の通過率が低いのには、何かしらの理由があります。書類選考での不採用が続くとショックも大きいでしょうが、そういうときこそいったん冷静になって、原因を分析して対処法を考えることが大切です。

少しの工夫や改善で書類選考の通過率が上がることは珍しくありません。本記事で解説した内容を参考にしながら、書類選考の通過率を上げるためのアクションを起こしていきましょう。

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