目次
- 200字の自己PRはアピールできる内容が限られる! コツとまとめ方を押さえよう
- 背景を理解しよう! 企業が自己PRで200字を指定する理由
- 短い文字数で多くの学生の自己PRを見たい
- 趣旨を理解して200字にまとめるスキルがあるかと見たい
- 200字でも外せない! 企業が自己PRで最も知りたいポイント
- 一緒に働きたいと思う人柄か
- 価値観や社風が自社にマッチしているか
- 書く前に意識! 200字で企業に評価される自己PRを書く3つのコツ
- コツ①PREP法を意識して伝わりやすい構成にする
- コツ②企業が求める人物像に合致する強みを選ぶ
- コツ③人柄が最も伝わるエピソードを選ぶ
- さっそく作成してみよう! 200字で自己PRを書くための3ステップ
- ①アピールしたい強みを簡潔に書く
- ②エピソードと活かし方を字数を気にせず書く
- ③残したいポイントに印をつけながら文章量を絞り込む
- どうしても200字に収まらない! 自己PRを短くする4つの方法
- ①「だ・である」の文体を使って余分な文字数を削除する
- ②1文が40字程度に収まるように少しずつ調整する
- ③言い回しや言葉選びが冗長でないかチェックする
- ④他人の自己PRを読んでまとめ方を参考にする
- アピールポイント別13選! 200字の自己PR例文
- 例文①協調性
- 例文②継続力
- 例文③向上心
- 例文⑤責任感
- 例文⑥課題解決力
- 例文⑦チャレンジ精神
- 例文⑧柔軟性
- 例文⑨真面目
- 例文⑩ポジティブ
- 例文⑪リーダーシップ
- 例文⑫周りを巻き込む力
- 例文⑬分析力
- 200字で自己PRを作成する際の注意点とNG例文
- アピールポイントの結論を後回しにしない
- 強みを企業でどう活かすかをおざなりにしない
- エピソードを省略しすぎない
- 200字の自己PRに関するよくある質問に回答!
- 200字の自己PRは短い字数で最大限のアピールが必要! 伝えたい要素を凝縮しよう
200字の自己PRはアピールできる内容が限られる! コツとまとめ方を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「200文字の自己PRでは何を書くべきですか?」
「200字に収まりません……。」
といった悩みを聞きます。200字の自己PRを書きたいけれど何を書くべきかわからない、字数が多くて困っている、実はそういった悩みを抱く人はとても多いです。
200字の自己PRは字数が少なく、アピールできる内容が限られるため、少ない文字数でいかにアピールにつなげられるかが重要です。
この記事では自己PRに字数制限がある理由や、適切な長さ、入れ込むと良い内容、構成の仕方などを解説します。アピールポイント別の例文も用意しているので、ぜひ参考にしてください。
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背景を理解しよう! 企業が自己PRで200字を指定する理由
就活生
キャリアアドバイザー
200字という限られた文字数でしっかりアピールするためにも、まずは200字の自己PRで企業が見ているポイントを押さえておきましょう。
企業が200字という字数制限を設けていることには、きちんとした意図があります。それを汲み取ったうえで、ルールにのっとった文章を作ることが評価につながるため、まずは200字と決められた背景を知っておくことが大切です。
短い文字数で多くの学生の自己PRを見たい
できるだけ多くの学生の自己PRを読むために、字数制限を設定している企業は多くあります。
採用担当者はできるだけ多くの学生の自己PRを見たいと考えています。しかし、100名などと多くの学生の応募がある場合、長い自己PRを全員分読むのは不可能です。
人によって読む時間は異なりますが、600字を読むのに1分かかるとして、100人の応募者がいれば、自己PRを読むだけで100分が必要となります。しかし、それが200字であれば3分1に時間を短縮できます。
そこで、全員の自己PRに目を通すためにも、字数制限を設けて文字数を200字に指定する採用担当者は多いです。
キャリアアドバイザー
時間に制限がある中でも、より多くの学生を知る機会を得たいという企業の思いの表れでもあるのですね。
文字数の指定はさらに短い場合もあります。100字の自己PRに含めるべき内容は、こちらの記事を参考にしてください。
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100字の自己PRに盛り込むべき要素は3つだけ! 例文15選付き
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趣旨を理解して200字にまとめるスキルがあるかと見たい
200字の制限を設けている趣旨を理解したうえできちんと文章を200字にまとめられる力量や、短いながらもアピールにきちんとつなげられているかという点も重視しています。
書いてみるとわかりますが、長い文章を書くよりも、短く簡潔に文章をまとめるほうが、案外難しいものです。200字の場合、まずきちんとテーマを絞り込まなければなりません。さらに、余計な言葉が入っていない簡潔な文章が求められます。
就職すると企画書や報告書などを書くことが増えますが、その際にも、相手が望むものを、簡潔でわかりやすく書かなければなりません。そのような文章が書けるスキルを持っているかも、200字の自己PRで見られているのです。
キャリアアドバイザー
うっかり、字数制限のルールを見落とすようでは、仕事をするうえでも支障があると判断されかねないので注意が必要ですよ。
このほか、書類選考で不採用となる理由についてはこちらの記事でまとめています。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
書類に記入する自己PRの文字数は、企業によってさまざまです。文字数の指定がある場合、多くの企業が200~400字にしており、特に何文字指定の企業が多いというわけではありません。
採用担当者は限られた人員や時間の中で、意欲が高く自社で活躍できる人材を見つけなくてはなりません。知名度の高い企業や大企業など、多くの学生がエントリーする企業では、学生一人ひとりに十分な時間をかけて自己PRを読むことが難しいので、採用担当者の負担を軽減し効率的に評価するために200文字と少ない字数を指定する傾向が多いです。
200字では十分なアピールができないと心配になるかもしれませんが、面接でも自己PRをするケースが多いです。面接ではESや履歴書に書いた自己PRをもとに深掘りした質問がされるので、200字で伝えきれなかったことを補足しつつ、あなたを採用するメリットを十分アピールできますよ。
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200字でも外せない! 企業が自己PRで最も知りたいポイント
わずか200字の自己PRの中で、企業はさまざまなことを読み取ろうとしています。そのため、短い文章に、採用担当者が知りたいということをしっかりと盛り込む必要があります。
一見、難しそうですが、以下のポイントさえ押さえれば作成できるようになりますよ。
一緒に働きたいと思う人柄か
採用担当者は自己PRの中で、学生の人柄をチェックし、一緒に働きたい人材かを見ています。自己PRはあなた自身について聞いているので、最も人柄が出やすい質問だとも言えますね。
企業や職種次第でも一緒に働きたいと思われる人物像は変わってきますが、一般的には次のような人柄が伝わると、一緒に働きたいと思われやすいといえます。
- 協調性がある
- ポジティブ
- リーダーシップがある
- 気配りができる
- 向上心がある
ただし、自分の良さを伝えようとするあまり、自己主張が激しく周囲への気遣いがない、上から目線といった人柄が表われた文章だとマイナス評価になってしまいます。
キャリアアドバイザー
書いた後に読み返して、自分であれば一緒に働きたいと思えるような文章になっているか確認してください。
気配りができることを効果的にアピールする例文はこちらの記事で解説しています。
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価値観や社風が自社にマッチしているか
採用担当者は自己PRを通じて、あなたが自社の社風にあっているかを見ています。スキルや能力、考え方、人柄などをチェックして、入社後にきちんと職場にマッチするかを確認しているのです。
もし、マッチしていない場合、入社後にすぐに退社されてしまう可能性があり、入社した本人もつらい思いをします。そこで、採用担当者は自己PRに書かれている強みや、エピソードから能力だけではなく、考え方や人柄も知ろうとしています。
企業の社風や希望職種の特性と自分自身をきちんと分析したうえで、採用担当者に「この人物なら当社に合っている」「長く働いてもらえそうだ」と思われるような自己PRにすることが肝心です。
キャリアアドバイザー
たとえば、堅実にコツコツと作業を進める職場への希望者が、積極性はあるものの堅実性に乏しい考え方ではマッチしません。企業の社風についてよく理解しておくことが重要ですよ。
自分に合った社風の企業をどう探せば良いのかは、こちらの記事で解説しています。
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社風を科学しよう! 自分に合った企業が見つかる分析方法を徹底解説
入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
企業は自己PRを通して、自社の社風や価値観とのマッチング、一緒に働きたいと思う人物か、どんな力が発揮できるかを知れるため、志望動機と併せて最も重視しています。自社とのミスマッチを防ぐために、内容はしっかりとチェックされていると考えましょう。
特に200字の自己PRは多くを盛り込むことができないため、簡潔に読み手にわかりやすく伝える工夫がされているかという点が見られています。なぜなら、仕事をするうえでは社内でのやりとり、取引先との商談、顧客への対応などで、相手から理解や納得感が得られるような話し方が必要だからです。
200字の自己PRを作成する際は、要点を絞って論理的でわかりやすい構成を意識し、作成した後に何度も読み直しましょう。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、第三者に読んでもらうこともおすすめです。
書く前に意識! 200字で企業に評価される自己PRを書く3つのコツ
就活生
具体的に、どのような自己PRであれば採用担当者の目に止まりやすいでしょうか。
キャリアアドバイザー
エピソードを通してあなたの人柄がよく伝わる内容だと評価されやすいですよ。200字の自己PRの場合は文章をコンパクトにする必要があるため、コツを押さえて作成しましょう。
自分の人柄をしっかり伝えようと思うと、すぐに指定の200字を超えてしまいますよね。ただ、限られた文字数であっても、しっかりとアピールにつなげる必要があります。そこで、以下のようなポイントを押さえて作成することが重要です。
コツ①PREP法を意識して伝わりやすい構成にする
短い文章で最大限のアピールをするためには、伝わりやすい文章構成にすることが重要です。PREP法を取り入れることで文章がすっきりとまとまり、自分の強みをつたえやすくなりますよ。
PREPとは以下のワードの頭文字をとったものです。
自己PR文であれば、最初に自分の長所を伝え、最後のPointで、どのように長所を仕事に役立てたいと思っているかを述べます。短い文章でも、Exampleのエピソードは省略せず、自分が経験したことを加えることで人柄や個性を伝えることができますよ。
自己PRでチームワークをアピールする際のポイントはこちらの記事で解説しています。
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自己PRでチームワークが評価されるための重要な3つの要素を紹介します。キャリアアドバイザーが、チームワーク力をアピールする4つのステップやチームワーク力をアピールする例文も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
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コツ②企業が求める人物像に合致する強みを選ぶ
自己PRは自分の入社後の活躍するイメージを伝えることが重要なので、企業が求めている人物像に合う強みを選ぶことが大切です。積極的な人物を望んでいるようならば、実際に積極的に行動したエピソードを交えながら、能動的な性格であることをアピールしてみてください。
- 企業のホームページやパンフレットを読み込む
- すでに就職している先輩の話を参考にする
- 業界や業種で求められる人物像を確認する
企業ごとの業務内容や職種についても研究し、それに合う内容を強みとしてアピールするのも良いですね。たとえば、営業職を望んでいるのであれば、コミュニケーション能力や積極性、提案力などを伝えるのもおすすめです。
自分に合う社風を持った企業を選ぶコツはこちらの記事で解説しています。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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コツ③人柄が最も伝わるエピソードを選ぶ
自己PRで効果的にアピールするには、エピソード選びも重要です。協調性や積極性などの強みはほかの学生と被ってしまう可能性がありますが、エピソードはほかの人と差別化を図ることができる重要な要素だからです。
200字という短い文字数だと伝えられる内容は限られるので、自分らしさが最も伝わるエピソード一つに絞るようにしましょう。
- 主体性に動いたエピソード
- 成長ができたエピソード
- 周囲に良い影響を与えられたエピソード
- 過程において、努力したことが伝わる内容
すぐにエピソードが思いつかないという場合、あらかじめ自分史を作って、そこにさまざまな印象深いエピソードを書き出しておくと良いですよ。また友人や家族など周囲の人に聞いてみる他己分析もおすすめです。
自分史の作り方と就活での活かし方はこちらの記事で解説しています。
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
指定された文字数が多ければ、企業や仕事に対する理解の深さと志望度の高さを十分盛り込んだ自己PRを作成することができます。しかし、200字という限られた文字数でアピールするのは簡単なことではありません。この限られた文字数の中で、自分の言いたいことを具体的かつ端的に、採用担当者にわかりやすく伝えることが重要なポイントになってきます。
特に新聞や広告、雑誌、放送などのマスコミ業界ではこのように文字による言語化能力が重視されるため、自己PRを200字に指定するケースが多いようです。新聞や雑誌の記事、アナウンサーが読み上げるニュースをチェックしてみてください。いかに限られた字数で事実を端的に表現しているか、参考になりますよ。
文字数は少ない方が、より言語化能力が試されるといえます。そこで言語化能力の高い人材を求めている企業は、200字に指定する可能性があるでしょう。たとえば、企業の経営層に提案することが多い法人営業職、企画職、広報担当職は言語化能力の高さが必要とされる仕事ですよ。
さっそく作成してみよう! 200字で自己PRを書くための3ステップ
就活生
200字の自己PRを作成したいのですが、どこから始めたらいいのかわかりません。
キャリアアドバイザー
最初は、文字数を気にしないで書いてみるといいですよ。そのほうが内容が薄くなる危険性が低くなります。
いきなり自己PRを書き始めて、きちんと200字に収めるのは難しいものです。200字に収めようと組み立てながらかえって時間がかかってしまったり、本意が伝わりにくい文章になってしまうケースもあります。
以下のようなステップに沿って進めることで、200字の自己PRを効率良く作ることができますよ。
①アピールしたい強みを簡潔に書く
アピールしたい強みについては、「私の強みは〇〇です」のように、できるだけシンプルに書いたほうが、読み手に伝わりやすくなります。
- 自分の強みを表現できる言い換え表現を探す
- 強みによってもたらされる成果を付け加えるか検討する
この時、アピールしたい強みを別の言い方にしてみるのもおすすめです。たとえば「コミュニケーション能力」をアピールしたい場合、その中でも自分の強みが人の話を聞く力なのであれば、「傾聴力」などに言い換えることでより強みを的確に表現することができますよ。
また、強みを具体的に伝えることもおすすめです。たとえば「粘り強さ」であれば、「目標を必ず達成する粘り強さ」など、強みによってどんな成果が得られるのかを付け加えることで、より強みが強調される場合もあります。
キャリアアドバイザー
ただし、付け加えることで文章が冗長になると伝わりにくくなるので、ひと言で強調できる表現があるかどうかを検討してみましょう。
自分が1番アピールしたい強みがわからない場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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②エピソードと活かし方を字数を気にせず書く
最初から200字の文章を書こうとすると、簡潔すぎて内容が薄くなってしまう恐れがあります。そこで、まずは字数を気にせず、アピールしたい内容を書きおこしてみましょう。
- ①自分の強みをひと言で述べる
- ②それを裏付けるエピソードを述べる
- ③企業でどう活かすかを一文程度で述べる
自分の強みとそれを裏付けるエピソードだけでなく、入社後にその強みをどう活かしたいかを加えることも重要です。
就活生
協調性を生かして職場でも円滑な人間関係を築きたいです
など、入社してからの姿がイメージできるような文章を加えると、より良い自己PRになりますよ。
自己PRの効果的な構成はこちらの記事で詳しく解説しています。
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③残したいポイントに印をつけながら文章量を絞り込む
一度文章をまとめた後、文字数を整えていきます。字数を気にせずに書き出した文章を見ながら、本当に必要だと思うところにチェックを入れましょう。
手書きの場合は赤ペンで、パソコンの場合には文字の色を変える機能で、必要なところに色をつけてください。優先順位を決め「必要」「あったほうが良い」「なくても良い」と色分けするのもおすすめです。
私の強みは前向きなところではないかと思います。努力も惜しまずできます。ゼミのグループ発表では仲間がバラバラになりかけたときも、前向きに周囲とコミュニケーションをとって、無事にレポートを完成させました。また、学生時代のバスケットボール部では副部長をしたこともありますが、ベンチにも入れませんでしたが、諦めずに、前向きに練習を続けて、朝練も自主的におこなってレギュラーになることができました。
たとえば上記の文章の場合、赤字部分が重要であり、省略してはいけない個所となります。一方、以下のような点は削ります。
- 「ではないかと思います」→冗長表現
- 「努力を惜しまず」→強みは一つに絞ったほうが良いので、今回は前向きのほうを採用
- ゼミよりも部活のエピソードのほうが分かりやすいので、ゼミのエピソードはカット。
私の強みは前向きなところです。学生時代はバスケットボール部に所属していましたが、ベンチにも入れない時期が続きました。しかし、諦めずに前向きに練習を続けました。朝練も自主的に行い、やがてレギュラーとなれました。
このように伝えないと意味が伝わらない内容やアピールしたい強みは残しつつ、省略できる部分を省いていくことで文字数を少なくできますよ。
キャリアアドバイザー
優先順位の高いものを残し、それ以外は文章の長さによってアレンジしていくと、本当に言いたいことが詰まった自己PR文になりますよ。
どうしても200字に収まらない! 自己PRを短くする4つの方法
自分では「これ以上は縮められない!」と思っても、落ち着いて読み返してみると、意外に縮められることがあります。少し時間を置いて、改めて読み直してみるのもいいですよ。自己PRを200字に縮めるための4つの方法について解説します。
①「だ・である」の文体を使って余分な文字数を削除する
どうしても後一歩、縮まらないというときは、語尾を「だ・である」にすると、内容を変えずに文章を削ることができます。
企業に提出する文書は、「です・ます」で書いている人が多いですよね。そのほうが丁寧な印象になるからです。ただし「です・ます」の欠点は、文章が長くなりがちだということです。
就活生
私はいつもしっかりと目標を立ててから行動をしています
に対して
就活生
私はいつもしっかりと目標を立ててから行動をしている
とすると、わずか1文字ですが、字数を節約できます。文章を増やしていけば、さらに字数を減らしていくことが可能です。
200字の自己PRのように短い文章では、「だ・である」と「です・ます」のどちらを使っても、大きな問題はありません。
キャリアアドバイザー
ただし、「です・ます」と「だ・である」を、一つの自己PRの中で混在させないように注意してください。
②1文が40字程度に収まるように少しずつ調整する
読みやすく、伝わりやすい文章を作るには、1文が長すぎないことも重要です。1文を40文字程度に収めていくと、全体の文章も200字程度で収められることもありますよ。
1行で読みやすいのは、横組みの場合30〜40文字程度といわれています。しかし、言いたいことを詰め込みすぎたり、余計な言葉を入れ込んだりしていると、それ以上に長くなってしまいます。
40文字を超えていたら、削除すべき余計な言葉を入れていると考えて見直してみましょう。
キャリアアドバイザー
意味が通ることと、1行40文字に収めることを考えながら文章を構成してみてください。
③言い回しや言葉選びが冗長でないかチェックする
気づかないうちに冗長な表現をして、文章が伸びてしまっている場合もあります。冗長表現とは、回りくどい言い回しや、同じ単語の繰り返しなど、不必要な言葉が入った表現のことです。
- 「私は努力することができます」→「私は努力できます」
このように冗長表現を削減していくと、文字数を削減できるだけでなく、すっきりとした読みやすい文章に仕上げられます。
- 赤いペンが必要だったので、ペンを買いに行った(ペンが1文の中で繰り返して出てくる)
- 頭痛が痛い(言葉の重複)
- できないわけではない(「できる」と言い換え可能)
冗長表現は文字数にかかわらず、避けたほうが伝わりやすくなります。文章を書き終わったら見直してみて、冗長表現がないか探してみてください。
④他人の自己PRを読んでまとめ方を参考にする
なかなか200字で自己PRが書けない場合、ほかの人の自己PRを読んで参考にしてみましょう。
ほかの人の文章を見るなかで、どのような接続詞を入れなくても意味が伝わるのか、どのような文章ならばすっきりして読みやすいかなどを参考にしてください。
自分が書いた文章は主観的に読んでしまうため、良し悪しを判断するのは難しいですが、ほかの人の文章であれば客観的に読むことができ、参考になります。読んでいくうちに、自分にも当てはまるような長所やエピソードを見つけて、参考にすることもできますよ。
キャリアアドバイザー
200字の自己PR例文の例についてはこのあと紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
内定につながる自己PR例文はこちらの記事でも紹介しています。
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自己PRを200字に収めるために、語尾を「だ・である」にするか、「です・ます」にするか迷うところですよね。丁寧で柔らかい印象を受ける「です・ます」調で書く人が多いものの、どちらでも問題はありません。大事なのは内容で、採用担当者も語尾はどちらでも気に留めることはないですよ。
ただし、自己PRだけ「だ・である」で、ほかの項目は「です・ます」にするということがないようにしましょう。ESの全項目を統一することが大事なポイントです。
また、「で・ある」は言い切る表現のため、意志の強さや自信に満ちた印象を受ける一方、自己主張が強く尊大なイメージに映る可能性もあります。銀行などの金融業、ホテルや旅行業など、顧客への接客をともなう業界や企業によっては、マイナスイメージに取られてしまう場合もあるかもしれません。志望先の求める人物像をもとに判断してくださいね。
アピールポイント別13選! 200字の自己PR例文
- 例文①協調性
- 例文②継続力
- 例文③向上心
- 例文④コミュニケーション力
- 例文⑤責任感
- 例文⑥課題解決力
- 例文⑦チャレンジ精神
- 例文⑧柔軟性
- 例文⑨真面目
- 例文⑩ポジティブ
- 例文⑪リーダーシップ
- 例文⑫周りを巻き込む力
- 例文⑬分析力
アピールポイント別に、200字の自己PR例文を紹介します。200字の自己PRの参考になるので、自分とは違うアピールポイントでも目を通してみてくださいね。
例文①協調性
私の強みは協調性です。
バレー部では副キャプテンとして、メンバーとの対話を大切にしながらチーム作りに努めました。顧問やキャプテンなど、ほかのメンバーとの調整役も積極的に担いました。
それによってチームの結束力が高まり、県大会で優勝したのです。仲間に「みんながまとまれたのはあなたのおかげ」と言われ、誇りに思いました。
貴社に就職できたら、強みである協調性を発揮してチーム力の向上に貢献したいです。
キャリアアドバイザー
協調性のある人物は組織にとって望ましいとされることが多くあります。一方で、人の意見ばかりを聞いている優柔不断な人物だと受け取られかねません。そこで、部の調整約を積極的におこなったエピソードを入れて、主体的に動ける人物であることも伝えています。
自己PRで協調性をアピールする際のポイントはこちらの記事で解説しています。
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協調性の自己PRは具体的内容、エピソード、仕事での活かし方を伝えると高評価を獲得できます。 この記事では、協調性が評価される企業、アピール時のポイント、自己PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるのでぜひ参考にしてくださいね!
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例文②継続力
私は継続力に自信があります。
将来はグローバルな環境で働きたいと思い、高校3年生の頃から今まで1日2時間のリスニングの勉強は欠かしたことがありません。大学2年のときにはアメリカ留学をし、より英語力に磨きをかけました。帰国後も勉強を続け、TOEICは780点、英検1級も取得しました。
これからも持ち前の継続力を活かし、自分の業務についてしっかりと学び続けながら、貴社の業務に貢献できたらと思っています。
キャリアアドバイザー
どのような仕事でも継続して努力を続けることは重要です。この文章のように自分でコツコツと勉強を続けたエピソードがあると、就職後も粘り強く継続して仕事ができる人材だと思ってもらえるでしょう。
継続力の自己PR例文はこちらの記事でも紹介しています。
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継続力をアピールする際は、具体例と仕事での再現性を意識すると高評価が得られます。 この記事では企業が求める継続力やアピール時のポイント、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、自分の強みを効果的にアピールしましょう!
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例文③向上心
私は常に向上心を忘れず努力ができる。
これまでも目標に向かって努力し、さまざまなことを実現してきた。
学生時代に所属していたバスケットボール部は、いつも予選止まりだった。そこで部長となったことを期に、県予選1位通過の目標を立てプロの練習法を研究。対戦校の戦力分析もおこなった結果、予選を1位で通過し、本大会で2位の成績を残すことができた。
入社後も、持ち前の向上心を活かしてさまざまな業務に挑戦したい。
キャリアアドバイザー
向上心というのは、自己PRをするうえでよく出てくるキーワードなので、自分らしいエピソードを入れられるかが大きなポイントです。エピソードが弱いと、多くの自己PRに埋もれてしまいます。部活動での実績を具体的に書くことで人物像もイメージできるような文章になっています。
向上心の自己PRでオリジナリティを出すコツはこちらの記事で解説しています。
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【例文23選】向上心の自己PRは独自性が鍵! コツや注意点を解説
向上心の自己PRではほかの学生との差別化が重要です。この記事ではキャリアアドバイザーが、向上心が高い人の特徴などを説明したうえで向上心の自己PR作成のコツなどを解説します。自己PR例文も23選紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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例文⑤責任感
私は責任感があると友人や先生からよく言われます。
学園祭実行委員の委員長をつとめたことがありますが、委員の仕事は各サークルの調整など予想以上に忙しいものでした。委員のみんなも疲れが出るようになりましたが、私は面倒な仕事を率先して引き受け、最後までやり抜きました。その際にも先生から、責任感があるから安心して任せられたと言われました。
貴社で働く際にも仕事を投げ出さず、最後まで取り組みたいと思います。
キャリアアドバイザー
責任感というワードもよく聞かれるため、それだけではありきたりと感じられる場合もあります。友人や、学校の先生など、ほかの人から言われたことがあると添えると、説得力を持たせることができますよ。
責任感を効果的にアピールするコツはこちらの記事を参考にしてください。
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エピソード別例文8選! 自己PRで責任感を上手にアピールするには
責任感の自己PRは、責任感の具体的内容、根拠、企業に与えるメリットを伝えることで高評価を獲得できます。 この記事では、自己PRで責任感をアピールする際のポイント、PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるのでぜひ参考にしてください!
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例文⑥課題解決力
私の強みは課題解決力にあります。
大学で私が部長をしていた英語サークルは100名ほどの大所帯のため、意見の食い違いがよくありました。意見が取り入れられないメンバーからたびたび不満が出ることもありましたが、一人ひとりとしっかりと向き合い、なぜ問題が発生したのかを分析し、丁寧に解決していきました。
貴社で働く際にも、壁に当たったときには、しっかりと問題を分析し、行動をすることで解決していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
課題の内容については、大きなものでなくても大丈夫です。身近な課題でも一つひとつ解決していったことを伝えれば、物事を冷静に判断し、課題を解決する力があることが伝えられます。
例文⑦チャレンジ精神
私の長所はチャレンジ精神が旺盛なところです。
大学2年のときに大きな災害のニュースを聞き、地域の災害対策の重要性を感じました。そこで、町の防災ボランティアのサークルに入会しましたが、20代の会員は私一人でした。
そこで、サークル長と相談しながら、お祭りにブースを出すなどし、サークルの活性化に努めました。今では20代の会員は8名に増えています。
貴社でもチャレンジ精神を忘れず、新しいことに挑戦したいです。
キャリアアドバイザー
チャレンジ精神はとくに営業や開発、販売のように自ら進んで行動する必要がある仕事においては、求められやすい要素だといえます。一方で独善的な印象にもなりやすいので、周囲との協力関係も築いていたことを伝えると良いでしょう。
チャレンジ精神の効果的な言い換え表現はこちらの記事で解説しています。
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例文⑧柔軟性
私の長所は柔軟性があるところです。
アルバイト先にはさまざまな国からの留学生がいましたが、柔軟に対応し、アルバイトリーダーとしてみんなをまとめました。それぞれの声を聞いて適材適所のポジションについてもらうことで、10店舗あるチェーン店の中でも働きやすい店舗として表彰されました。
貴社の営業所でも多様な方が働いていると伺っていますが、柔軟性をもってチーム力を高め、業務に貢献したいと思います。
キャリアアドバイザー
多様な人が一つの職場で働くようになった近年はとくに、円滑な人間関係を築くために柔軟性も大きなPRポイントになるでしょう。また、柔軟性がある人はトラブルの対処も得意な場合が多いようです。柔軟に対応したエピソードを盛り込んでアピールしてみてください。
柔軟性をアピールするコツはこちらの記事で詳しく解説しています。
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例文⑨真面目
私の長所は真面目であることです。
1つのことにコツコツと取り組むことが得意で、学生時代の恩師からも、真面目であることが私の強みだとよく言われました。卓球部に所属していたときには、なかなかレギュラーにはなれませんでしたが、レシーブを武器にしたいと居残りで練習を続けました。その結果、ついにレギュラーになり、県大会で3位となりました。
これからも真面目な性格を武器に、業務に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
真面目といっても人によって、正義感のことなのか、コツコツと努力することなのか、人によってイメージはまちまちです。自分がどのような真面目さを持っているのかを伝えることで、自分の強みをイメージしてもらいやすくなりますよ。
真面目さをうまくアピールする方法はこちらの記事を参考にしてください。
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例文⑩ポジティブ
私はとても前向きな性格です。
高校時代はサッカー部でしたが、県予選準決勝で強豪校と当たることになり、部内には諦めムードが漂いました。しかし私は、努力をすればチャンスはあると信じていました。試合では先制されましたが、自分のアシストからゴールが生まれ、PK選で勝利しました。メンバーからは、私の前向きさが助けになったと言ってもらうことができました。
入社後も前向きさを活かし、成長していきたいと思います。
キャリアアドバイザー
ポジティブ思考は企業からも求められやすい長所です。ポジティブ思考によって成功した体験など、具体例を添えてアピールしてみましょう。なおポジティブは5文字も使用するため、この文章では前向きと言い換えています。
自己PRで前向きさをアピールする際のポイントはこちらの記事で解説しています。
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例文⑪リーダーシップ
私の長所はリーダーシップがあるところです。
経済学のゼミのグループ発表で、それぞれ課題に対する考えが異なり、レポートがなかなかまとまらないことがありました。そこで、メンバーの意見を聞き、私が中心になってそれぞれの意見の良いところを合わせて完成させ、教授からも最も良い評価をいただきました。
入社後もさまざまな人の意見を尊重しながらチームの人間関係を良好なものとし、業務にあたっていきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
リーダーシップと一口に言っても、積極的にチームを引っ張るタイプや、周囲をサポートしながら人をまとめていくタイプなどさまざまです。どのようなリーダーシップの持ち主なのか、エピソードの中で具体的に伝えると良いでしょう。
リーダーシップを効果的にアピールするための言い換え表現はこちらの記事を確認してください。
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例文⑫周りを巻き込む力
私は周りを巻き込むのが得意です。
演劇サークルで劇を発表する際に、時間と予算が足りず、メンバーの気持ちがバラバラになることがありました。私はみんなに笑顔で声をかけ、手作りの衣装と朝連によって、時間と予算を節約する方法を提案しました。
次第にみんなが同じ方向に向かうようになり劇は成功しました。。貴社でも周りを巻き込む力を発揮して、やがてはチームマネージャーとしてプロジェクトを成功させたいと考えています。
キャリアアドバイザー
周りを巻き込んで成功に導いたことを伝えています。どのように周りを巻き込んで成功させたのか、採用担当者がイメージできるように伝えましょう。
人を巻き込む力の伝え方はこちらの記事を参考にしてください。
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例文⑬分析力
私の強みは分析力です。
大学3年のときにWEBコンテンツのコンサルティング会社のインターンに参加し、あるECサイトのコンテンツ作りに参加させてもらいました。その際、先輩に教わりながらコンバージョン率やターゲット層などを分析し、改善点を提案しました。お店の売り上げが10%増となり、多少ながら貢献できました。
データの分析についてさらに学びながら、貴社で店舗開発の仕事ができればと思っています。
キャリアアドバイザー
分析力はさまざまなビジネスシーンで役立つため、企業としても興味のあるポイントです。できれば、数字で表現できるといいですが、できない場合にも、成功体験を具体的に伝えることで分析力をアピールしてください。
分析力のOK例文とNG例文はこちらの記事で解説しています。
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200字で自己PRを作成する際の注意点とNG例文
200字の自己PRはただ200字に収めるだけでなく、企業に強みをしっかり伝えることが重要です。ここからは200字の自己PRで注意すべきポイントを例文と一緒に紹介するので、当てはまっていないか確認してくださいね。
アピールポイントの結論を後回しにしない
字数に関係なく、自己PR文では結論を後回しにするのは避けるようにしましょう。
最初に一番言いたいことが書いてあることで、採用担当者は何について書いた文章であるかがわかります。一方、結論が後回しにされていると、何が言いたいのかわからず、予測しながら読まなくてはならなくなります。
採用担当者は多くの自己PRを確認しているため、言いたいことがわかりにくい文章は印象に残りにくくなる恐れがありますよ。
キャリアアドバイザー
自己PRで重要なのは、自分がどんな強みを持っているかです。企業に自分の強みをしっかり伝えるためにも、必ず最初に述べるようにしましょう。
NG例文①
私はある飲食店でアルバイトをしていました。良い立地にあり、料理の味も良かったのですが、なぜか客数が増えず、売上も伸び悩んでいました。そこで、店長と相談しながら、メイン顧客層の若い女性客に好まれそうなメニューを作り、店の外にポスターを貼ってアピールしました。その結果、お店の売上が20%もアップしました。
そのような分析力と提案力が私の強みであり、就職後の仕事にも活かしていきたいです。
キャリアアドバイザー
結論が後回しになっているため、何を言いたい文章なのかが伝わりにくくなっています。結論を最初に伝え、そのあとにエピソードや活かし方を伝えるようにしましょう。
強みを企業でどう活かすかをおざなりにしない
自分の強みと、就職後にどう活かすかを伝えることは、自己PRに欠かせないポイントです。企業は、学生と企業がマッチするかどうかを意識して自己PRを読んでいます。自分の強みをどのように活かすかが書かれていなければ、企業とマッチするかどうかをすぐに判断できません。
企業での活かし方が書かれていないと、自己紹介で終わってしまうことになります。あくまでも、自己PRは自分を採用するメリットを企業にアピールするものだと認識しましょう。
キャリアアドバイザー
短くても、結びの文章として企業での活かし方に触れるようにしてくださいね。
NG例文②
私の強みは最後までやり切る力だと思っています。
日商簿記を取得したいと1日2時間ずつ勉強し、1年で取得しました。その間、サークル活動やゼミのレポートづくり、アルバイトもありましたが、毎日、休むことなく続けました。周囲には、良く続くねと言われましたが、決めたことは最後までやり通すことがとても大切だと思っています。
毎日の勉強も習慣づければ、やがて慣れて、けして苦になるものではありませんでした。
キャリアアドバイザー
結びの文章がなく、強みを企業でどうやって活かすかが書かれていません。読み手に判断をゆだねるのではなく、しっかりと自分で伝えるようにしましょう。
エピソードを省略しすぎない
つい文章が長くなりそうだからといって、エピソードを省略しすぎないように注意してください。
エピソードは、個性が出せる大切なポイントです。さらにエピソードは強みを補足するための重要な要素であるため、省略してしまうと説得力に欠けてしまう可能性があります。
いくら真面目だと主張しても、真面目に関するエピソードがなければ、本当なのかがわかりません。また、どういうタイプの真面目さかもわからず、人間性や仕事への適正も採用担当者は判断できなくなります。
キャリアアドバイザー
面倒だと思っても、文章を精査することで字数を削り、エピソードの内容自体は省略しすぎないようにしましょう。
NG例文③
私の強みは真面目さです。
真面目であることはこれからの人生にとってもとても重要だと思われます。子どものころから常に真面目でありたいと考え、先生からもよく真面目だと褒められました。仕事をしていくうえでも不真面目では、同僚からも顧客からも信頼を得られないと思います。
これからも真面目さを忘れず、貴行でも顧客から信頼していただけるようになりたいと思っています。
キャリアアドバイザー
自分の強みを仕事に活かしたいというのは良いのですが、エピソードがないために、どの程度の真面目さなのか、まったく伝わってきません。真面目さを裏付けるエピソードを書いたほうが、相手に届く文章になります。
200字の自己PRに関するよくある質問に回答!
200字の自己PRに関するよくある質問について、キャリアアドバイザーが回答します。多くの人が悩む質問をピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
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自己PRを200字でうまくまとめるにはどうしたらいいですか?
強みを1つに絞ることで200字にまとまりやすくなります。複数の強みを盛り込むと文章が長くなってしまううえ、何を1番伝えたいか、読み手にうまく伝わりません。エピソードや企業での強みの活かし方を添えて、1つの強みをしっかりと印象付けるようにしましょう。
不必要な言葉をいれたり、同じような言葉を重ねて使用する冗長表現を避けることも、字数削減につながります。接続詞も不必要なものが入っていないか確認しましょう。接続詞がなくても意味がつながる場合には省略するのも手です。
また、語尾を「です・ます」ではなく「だ・である」にすることで字数を節約できますよ。
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自己PRを200字で作成するための構成を教えてください。
200字の自己PRを作成する際は、結論から入るPREP法の構成を取り入れることが大切です。まずは冒頭で強みを述べ、なぜその強みが良いと思うのか、理由を書きます。次に強みを発揮したときのエピソードを述べ、自分の強みをどう仕事に活かすかで締めくくります。自己PRを書く前にしっかりと自己分析と企業分析をおこない、企業に合った自分の強みを選びましょう。
また、文章の中には強みを補足するものとして、数字を入れることをおすすめします。200字ではエピソードを長くは書けませんが、数字を入れることで端的に強みの補強ができます。たとえば「継続して、毎朝ジョギングをしました」ではなく「10カ月、毎朝ジョギングをしました」としたほうが、継続力の強さが伝わります。
PREP法を意識しつつ、説得力のある数字を加えることで「伝わる」自己PR文になりますよ。
200字の自己PRは短い字数で最大限のアピールが必要! 伝えたい要素を凝縮しよう
200字の自己PRは、ポイントを絞り、冗長表現を避けることで、短くてもしっかりとあなたの魅力が伝わる内容に仕上げられます。また、エピソードは人柄や個性が出る部分なので、省略しすぎないようにしましょう。
伝えたい内容を漏らさず書くためには、最初に字数を気にせずに書き、そこから絞っていくと良いですよ。解説した構成や例文を参考に、企業に刺さる効果的な200字の自己PRを作成し選考を突破しましょう。
自己PRについて200文字以内という制限があったのですが、全然まとまりません……。そもそもなぜ企業は自己PRで200字を指定するのですか?