目次
- 独立系SIerはやめとけ? 理由と実態をふまえた判断の仕方を押さえよう
- 「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由
- ①上流工程を経験できない場合がある
- ②客先によって職場環境が大きく変わる
- ③年収が上がりにくい傾向がある
- ④締め切りに追われる可能性がある
- 独立系SIerに向いている人・向いていない人の特徴一覧
- キャリアアドバイザーに聞いた!独立系SIerに向いているか判断する方法
- 「独立系SIerはやめとけ」という意見に惑わされず自分軸で考えよう
独立系SIerはやめとけ? 理由と実態をふまえた判断の仕方を押さえよう
「就活サイトやSNSで『独立系SIerはやめとけ』って見るけど、本当なのかな……」
業界研究を進めるなかでこのようなネガティブな噂を目にすると不安になりますよね。
「やめとけ」と言われる背景には独立系ならではの特徴がありますが、企業の選び方さえ間違えなければ、若手から成長できる絶好の環境になります。
この記事では、「やめとけ」と言われる具体的な理由を解説するとともに、自分に合っているかを見極めるポイントをわかりやすく解説します。
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「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由
就活中に「独立系SIerはやめておけ」という噂を見かけると不安になってしまいますよね。
しかし、なぜそのように言われているのかという背景や理由を正しく知れば、自分に向いているかどうかを冷静に判断できるようになります。
ここからは、ネガティブな噂が立つおもな理由を4つ紹介します。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう
自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。
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①上流工程を経験できない場合がある
システム開発の仕事は、大きく以下の2つに分けられます。
- 上流工程(設計)の例:顧客の悩みを聞き出してどのようなシステムを作るか計画する
- 下流工程(プログラミングやテスト)の例:決定した計画書に沿ってひたすらプログラミングを入力する
独立系SIerのなかには、親会社や大手企業から下請けとして仕事をもらうケースが少なくありません。
その結果、自分たちでシステムの企画や設計をおこなうチャンスが巡ってこず、すでに決まった仕様書通りにコードを書く作業ばかりを担当することになりがちなのです。
②客先によって職場環境が大きく変わる
独立系SIerでは、自社のオフィスではなく、システムを導入する顧客の企業に常駐して働くスタイルが一般的です。
そのため、配属される現場(案件)によって、働く環境がガラリと変化してしまいます。
この現象は、学生の間で「案件ガチャ」と呼ばれることも珍しくありません。運悪く厳しい環境を引き当ててしまうと、ストレスを感じやすくなってしまうのです。
「案件ガチャ」という言葉だけを聞くと怖く思えるかもしれませんが、実は「いろいろな企業や最新技術を渡り歩いて経験値を稼げる」という大きなメリットの裏返しでもあります。
一つの企業にとどまらず、多様な現場で短期間にスキルを磨いて自走力をつけたいタイプの人にとっては、むしろ成長を早める絶好の環境と言えますよ。
③年収が上がりにくい傾向がある
日本のIT業界には、ピラミッドのような「多重下請け構造」が存在します。
大元の発注者から、一次請け、二次請け、三次請け……と仕事が下りていくにつれて間に挟まる企業が増えるため、下層になるほど手元に残る利益(売上)が少なくなってしまいます。
独立系SIerがこの下請け構造の下の方に位置している場合、どれだけ頑張って働いても企業に入るお金が限られるため、社員の給料も上がりにくくなってしまうのです。
一方、自社で独自の強みやオリジナルサービスを持っている企業や、一次請け案件が7割を超えているような独立系であれば、大手子会社並みの高年収を狙えるケースも多々あります。
企業の「下請け依存度」と「収益性の高さ」を見極める視点が、後悔しない企業選びのカギになります。
企業研究のやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
就活の企業研究を効果的にする4ステップ! 見本つきで実施法を解説
テンプレ付き|企業研究ノートを使った企業分析のやり方3ステップ!
④締め切りに追われる可能性がある
システム開発には必ず「○月○日までに完成させる」という厳格な締め切り(納期)が設けられています。
特に下請けの立場だと、上の企業が決めた短すぎるスケジュールを受け入れざるを得ない場面が出てきます。
予期せぬ不具合が発生した際にもスケジュールの変更が認められにくく、締め切りを守るために休日出勤や長時間労働を余儀なくされるケースがある点には注意が必要です。
締め切りがタイトになりがちなのは事実ですが、そうしたトラブル現場を乗り越える経験こそが、エンジニアとしての圧倒的な「問題解決能力」を育ててくれます。
トラブルが起きたときに逃げずに対応した実績は、数年後に市場価値の高いエンジニアへと飛躍するための強力な武器になりますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!独立系SIerとして活躍するためには?
受け身な姿勢は捨てるのが大前提!
独立系SIerは親会社による縛りがなく自由度が高い一方で、実力主義で外資系企業に近い社風が多いという特徴があります。
会社に身を委ねて「育ててもらう」という受け身のスタンスでなく「従来の当たり前を壊して革新的なアイデアを出していく」という強い主体性や覚悟を持っておく必要がありますよ。
就職先のリサーチも欠かせない
また、入社後に「実態がSESだった」「極端な下請け・孫請けばかりだった」という事態を避けるためには、企業の事業内容の開示情報を事前によく確認することが大切です。たとえば、
・上流工程を専門に扱っている企業
・「AIコンサルに強い」「官公庁向けに強い」「特定の製造業向けに強い」といった自社の明確な強みや専門領域を持っている企業
などの要素があれば、上流工程に携わることができます。
独立系SIerに向いている人・向いていない人の特徴一覧
独立系SIerは、働く環境や求められるスタンスに大きな特徴があります。
入社後の「こんなはずじゃなかった」というギャップを防ぎ、後悔のない企業選びをするためにも、まずは自分がどちらのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
・プログラミングやIT技術が好きで自分からどんどん学べる人
・働く場所や一緒に働く人が変わってもすぐになじめる人
・決まったメーカーに縛られずさまざまな技術やツールを試したい人
・若いうちからたくさんの現場に入り実力と経験をどんどん蓄えたい人
独立系SIerは親会社の後ろ盾がない分、自由度の高さと手掛けるプロジェクトの幅広さが魅力です。
最新の技術を自ら学び続けたい人やいろんな職場を渡り歩いて経験値を稼ぎたい人には、とても刺激的で成長できる環境になるでしょう。
・企業の手厚い研修制度や準備されたキャリアコースに頼りたい人
・いつも同じ職場や決まったメンバーで落ち着いて働き続けたい人
・自分が作ったシステムを何年もかけてじっくり育てていきたい人
・仕事の負担に対して最初から高い給料や手厚い福利厚生を求めたい人
一方で、決まった環境で安定して働きたい人や企業からの指示やサポートをじっくり待ちたい人には、変化の激しさがストレスになる可能性があります。
自分が仕事に何を求めるかをしっかり整理したうえで、進路を選びましょう。
キャリアアドバイザーに聞いた!独立系SIerに向いているか判断する方法
「結局自分が独立系SIerに向いているのかわからない……」
そんな悩みを抱える学生のために、今回は数多くの学生をサポートしてきた現役のキャリアアドバイザーに、自分の適性を見極めるための視点や後悔しない選考の判断軸について詳しく教えてもらいました。
プロのリアルなアドバイスを参考にしながら、自分にぴったりのキャリアを見つけていきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!適性はどう判断する?
変化を楽しめるかが最重要!
独立系SIerの適性を判断する際、一番の軸になるのが「人間関係や働く場所などの環境が目まぐるしく変化することに対して抵抗がなく、むしろ変化することにワクワクできるか」という点です。
・一つの場所にとどまるのが苦手
・環境の変化を楽しみながら自由な発想で挑戦していきたい
というタイプの人におすすめですね。
他社の内部に入り込んで業務プロセスや常識を壊していくような仕事も多いため、アウェイな環境でも物怖じせず対応できる「図太さ」があるかを見ておくと間違いありませんよ。
あらかじめスキルを身に付けておくのもおすすめ
また、事前に役立つスキルを持っておくことも大切です。基本情報技術者試験などの資格を持っていることはもちろん、日常的にプログラミングやIT技術に触れているような学生は活躍できます。
たとえば、学生時代にサークル運営の非効率さを解決するために自力でアプリを作成して改善した経験があるなど、ITを使って自ら課題解決ができるレベルの行動力や実績がある学生は非常に向いていますね。
「独立系SIerはやめとけ」という意見に惑わされず自分軸で考えよう
「やめとけ」という噂の裏には、独立系SIer特有の働き方や業界の構造が隠れています。しかし、ネットのネガティブな評判ばかりを鵜呑みにする必要はありません。
幅広い技術に触れられる自由さや、若手から現場で圧倒的な経験値を積める環境は、独立系SIerだからこそ味わえる大きな魅力です。
大切なのは噂の表面だけを見ず、自分の適性や将来なりたい姿と照らし合わせること。実態を正しく理解したうえで、納得のいくキャリア選択を目指していきましょう。
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もし「早くから企画や設計に携わりたい」と考えているなら、その企業が受託開発でプライム(一次請け)の案件をどの割合で抱えているか、面談などで必ず確認しておくと入社後のズレを防げますよ。