目次
- 総合職と一般職の違いを知ることでキャリアプランや就活の軸が明確になる!
- 総合職と一般職の6つの違い
- ①仕事内容の違い
- ②待遇・給与の違い
- ③異動・転勤の有無の違い
- ④残業時間の違い
- ⑤キャリアプランの違い
- ⑥採用方法の違い
- 総合職と一般職で迷った際の3つの判断基準
- ①待遇や仕事観など重視する条件が多く当てはまるほうを選ぶ
- ②業務内容を踏まえて自分への適性があるほうを選ぶ
- ③理想のキャリア・ライフプランを実現できそうなほうを選ぶ
- 総合職と一般職の違いに関する4つのQ&A
- ①総合職と一般職の入社倍率に違いはある?
- ②総合職と一般職の男女の採用比率はどうなってる?
- ③総合職と一般職以外の仕事とは?
- ④国家公務員の総合職と一般職の違いは?
- 総合職と一般職の違いを理解して理想のキャリアを選択しよう!
総合職と一般職の違いを知ることでキャリアプランや就活の軸が明確になる!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職活動中の学生から、
「総合職と一般職って何が違うんですか?」
「どちらを選べば良いのか判断基準がわかりません」
といった相談が多く寄せられます。なかには「業務が単純そうだから一般職で良いかな」といった理由だけで選択を進めてしまう学生もいますが、それは非常にリスクの高い選び方です。
総合職と一般職は、仕事内容だけでなく将来のキャリアパスや働き方、異動・転勤の有無など、長期的な人生設計にも大きくかかわる重要な違いがあります。この違いをきちんと理解しておくことで、自分の価値観や目指すキャリアに合った職種選びができ、就活の軸もより明確になります。
この記事では、総合職と一般職の違いや迷ったときの判断基準などをわかりやすく解説します。進路選択に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
総合職と一般職の5つの違い!それぞれの特徴や選ぶ際の判断基準を徹底解説!【就活】
総合職と一般職の6つの違い

就活生

キャリアアドバイザー
それは就活生によくある悩みですね。まずは両者の違いをしっかり理解することが、後悔のない選択につながりますよ。
総合職と一般職は、名前こそ似ていますが、その中身にはさまざまな違いがあります。仕事内容はもちろん、給与・待遇、キャリア形成のしやすさまで多岐にわたります。
ここからは、就活生が特に押さえておきたい6つの違いについて詳しく解説します。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう
自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格が分析され、向いている職業・向いていない職業が診断できます。
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①仕事内容の違い
- 総合職:「判断力が求められる仕事」が多い
- 一般職:「総合職のサポートに回る仕事」が多い
総合職は、将来的に会社の中核を担う人材として、多様な業務を経験しながらキャリアを積んでいく職種です。企画・営業・マーケティング・人事など、判断や戦略が求められる業務に携わることが多く、部署異動やジョブローテーションを通じて幅広いスキルを習得します。
一方、一般職は特定の部署におけるサポート業務が中心です。たとえば、資料作成や電話応対、スケジュール調整など、ルーティンワークが多くなります。専門性よりも正確さや気配りが重視される傾向があります。
一般職の業務内容である事務にはさまざまな種類が存在します。事務について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。
一般事務こそ対策が必須! 評価される能力や総合職との違いを解説
営業事務とは?仕事内容や活躍するために必要なスキルを解説
②待遇・給与の違い
- 総合職と一般職の待遇・給与の違い
- 一般職:安定はしているが、昇給や昇進の幅は小さい
企業にもよりますが、総合職のほうが年収は高くなる傾向にあります。これは、業務の責任範囲が広く、将来的に管理職・経営層を目指す前提で育成されているためです。また、昇格スピードや評価制度も成果に応じて大きく変動します。
一方、一般職は給与水準がやや抑えられており、年功序列的に緩やかに昇給するケースが多いです。ただし、ワークライフバランスを重視する人にとっては、無理のない働き方ができる点は大きな魅力です。

キャリアアドバイザー
収入重視か、安定・生活重視か、自分が優先したい価値観を明確にすると判断しやすくなりますよ。
待遇や給与についてはこちらの記事も読んでおきましょう。
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③異動・転勤の有無の違い
- 総合職:全国・海外含む異動や転勤の可能性あり
- 一般職:勤務地は基本的に固定、転勤はほとんどなし
総合職は、組織全体を見据えて幅広い経験を積むため、数年ごとの異動・転勤が前提となることが多いです。新しい業務に挑戦する機会が多く、キャリアの幅が広がる反面、生活や人間関係が定期的にリセットされる可能性もあります。
一方、一般職は基本的に地元や希望エリアに腰を据えて働ける職種で、転勤はほとんどありません。家族との同居や地元での生活を大切にしたい人にとっては、非常に働きやすい環境といえます。
転勤を懸念している場合はエリア総合職という選択肢もある
最近では「転勤のない総合職」として、エリア総合職を用意する企業も増えています。業務の幅は総合職と同様でありながら、勤務エリアが限定されるため、キャリア形成と私生活のバランスを両立したい人におすすめです。
ただし、「エリア総合職」という言葉に明確な定義はなく、「転勤がないだけで仕事内容や待遇は総合職とほとんど変わらない」というケースもあれば、「転勤がない分給与が低く、業務内容も一般職に近い」というケースもあります。

キャリアアドバイザー
募集要項の読み込みはもちろん、さらに詳しく実情を知りたいという場合はOB・OG訪問を活用しましょう。
エリア総合職についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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④残業時間の違い
- 総合職:成果・責任が重いため残業が発生しやすい
- 一般職:残業は少ない傾向だが、企業・部署による差も大きい
総合職は目標達成に向けて動く仕事が多く、自分の裁量でスケジュールを調整できる一方、納期前や繁忙期には残業が増えることも少なくありません。「仕事に没頭したい」「成果で評価されたい」と考える人にとっては、やりがいを感じやすい環境です。
対して一般職は、比較的定型的な業務が多いため、勤務時間が安定している場合が多いです。しかし、「一般職=残業がない」とは限らず、企業や部署によっては締切対応や突発的な業務で残業が発生することもあります。

キャリアアドバイザー
残業の有無を知るためには、職種だけでなく「企業文化」や「業務の流れ」も調べておくことが重要です。
企業の実態をより詳しく知るためには、OB・OG訪問もおすすめです。こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
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⑤キャリアプランの違い
- 総合職:キャリアアップ・転職に強い
- 一般職:安定性はあるがキャリアの幅は狭め
総合職は、異動や幅広い業務経験を通してスキルを磨き、自らのキャリアを積極的に形成していくことができます。実績が可視化しやすいため、転職市場でも高く評価されやすく、業種・職種を問わず選択肢が広がります。
一方、一般職は専門スキルやマネジメント経験を積みにくく、転職時にアピールできる材料が少ない場合があります。特に「成果を数値で語ること」が難しいケースが多く、自分の市場価値を示すには資格取得や副業など、工夫が必要となることもあります。

キャリアアドバイザー
異動や転勤もほとんどないため出産や結婚などライフイベントにも対応しやすいという点は、一般職のメリットですよ。
制度次第で一般職から総合職にキャリアチェンジも可
近年では、ライフスタイルの変化やスキルアップをきっかけに、一般職から総合職への転換制度を設けている企業も少なくありません。初めは一般職として働きながら、将来的に自分のペースでキャリアの幅を広げていく道も選択肢として検討できます。
また、反対に総合職から一般職へのキャリアチェンジ制度を用意している企業もあります。

キャリアアドバイザー
制度を導入していない企業でも、社員に理想の働き方をヒアリングしたうえで職種や働き方を変えられるケースが近年は増えてきています。気になる場合は、説明会などで質問してみましょう。
キャリア形成についてはこちらの記事も参考になりますよ。
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一般的には総合職のほうが転職しやすい
一般的には総合職のほうが転職市場での評価は高く、より有利に働く傾向があります。理由は、総合職では業務のなかで数値目標を持ち、成果を「実績」として可視化しやすいためです。
- 営業成績
- マネジメント経験
- プロジェクト推進の経験
一方で一般職の場合、日常的に重要な役割を担っていても、それが「成果」として表現しにくく、転職時にアピール材料が不足しがちです。したがって、将来の転職を見据えるなら、自己研鑽や実務スキルの可視化に向けた意識が必要になります。

キャリアアドバイザー
もちろん一般職の場合でも、事務での経験をきちんと積んでいたり、資格を取得していたりして自己研鑽をしておけば、転職できる可能性は十分にありますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!一般職から総合職へのキャリアチェンジは転職のイメージ
転職活動と同様の試験が課されることが多い
一般職から総合職へのキャリアチェンジは、転職に似た側面があります。もちろん企業によりますが、総合職へのキャリアチェンジでは、転職活動と同様に書類選考、筆記試験、適性検査、面接といった選考ステップが課されることが一般的です。
総合職は将来の幹部候補生としてこれまで経験したことのない職種へ異動する可能性も十分にあります。そのため、転職と同様に、総合職として仕事を任せられるかを判断するための選考フローが用意されているのです。たとえば、書類選考では「自己PR」や「総合職の志望動機」が求められ、面接では「総合職として何に挑戦したいか」といった質問がされるケースも多く見られます。
選考難易度は転職よりも易しい
一方で、選考の難易度は、社外からその企業の総合職へ転職することよりも易しいケースが多いです。社外からの採用では、実際に働いた実績がわからないため、ハードルが高く設定されています。しかし、一般職としてすでに社内で働いている場合は、これまでの勤務実績や評価が把握されたうえで選考に進むことができます。そのため、書類や面接以外の要素でも評価されるポイントが多く、社外からの転職よりもハードルが低くなりやすいと言えるでしょう。
⑥採用方法の違い
- 総合職:新卒採用の主流、募集人数も多い
- 一般職:企業によっては募集自体がないケースもある
採用面でも、総合職と一般職では明確な違いがあります。特に新卒採用では、多くの企業が総合職をメインで募集しており、選考ルートや募集枠も豊富に用意されています。ジョブローテーションを前提にした育成計画を組み立てているため、総合職採用の方が企業としても人材投資の優先順位が高いことが多いです。
一方、一般職は企業によっては募集自体をおこなっていなかったり、人数が極めて少なかったりする場合もあります。近年では事務業務のアウトソーシングやIT化が進んでいることから、特に一般職の採用枠は減少傾向にあります。
新卒で一般職を募集する企業は珍しいことも知っておこう
就活サイトで検索しても「一般職」の求人がほとんど出てこないことも多いです。実は、実際に新卒で一般職を募集する企業がそこまで多くありません。特に全国展開している大企業やグローバル企業では、基本的に総合職のみを採用し、配属後に適性を見て業務を振り分けるケースもあります。
そのため、どうしても一般職を希望する場合は、早めに企業研究をおこない、「一般職募集があるかどうか」を確認することが重要です。採用方法を理解しないまま動き出すと、エントリーできる企業が限られてしまう可能性もあることを覚えておいてくださいね。

キャリアアドバイザー
限られた枠のなかで就活を進める自信がないという場合には、総合職と一般職を併願してみるのも選択肢の一つですよ。
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総合職と一般職で迷った際の3つの判断基準

総合職と一般職にはさまざまな違いがありますが、だからこそどちらに進むべきか迷ってしまう気持ちもよくわかります。コース選択は今後のキャリアプランやライフスタイルなど人生設計に大きくかかわってくるかもしれません。そこで間違った選択をしないように、総合職と一般職で迷った際の判断基準を3つ解説します。
①待遇や仕事観など重視する条件が多く当てはまるほうを選ぶ
まずは求める待遇や仕事観の条件などを書き出してみましょう。その後、優先順位の高い条件を選ぶのがおすすめです。
- 地元から離れたくない
- プライベートの時間を大切にしたい
- スキルを磨きたい
- 多くのお金を稼ぎたい
たとえば、地元から離れたくない場合は転勤・異動がほとんどない一般職を選んだ方が良いかもしれません。一方、スキルアップしたかったり、多くのお金を稼ぎたかったりするなら総合職のほうが理想の社会人生活を送れる可能性は高いですね。
そのため、待遇や仕事観などで優先順位の高い条件が多いほうを選んでみてください。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!重視する条件が多すぎる場合は?
その条件を満たす業界や職種の解像度を上げて再検討しよう
たとえば、「入社先は絶対に土日休みが良いな」など、漠然と条件を考えている人もいるかもしれません。
しかし、土日祝日休みを希望する場合、多くはtoB向けの企業となり、初期配属で営業職になる可能性が高い傾向があります。この時点で、もし営業職を志望していないのであれば、土日休みが本当に譲れない条件なのか、改めて考え直す必要があるでしょう。このように、妥協できるラインを探り、自身の視野を広げることが非常に重要です。
もちろん、どうしても譲れない条件がある場合は、一度その条件を完全に満たす企業の選考に挑戦してみるのも良いでしょう。もし、臨む結果を得られなかった場合は、その経験を踏まえ、自分が重視したい条件について改めて考え直してみることもおすすめです。「その条件は、何のために譲れないのか」「ほかの条件で代替できないか」といった視点で再検討してみましょう。
②業務内容を踏まえて自分への適性があるほうを選ぶ
総合職と一般職のそれぞれの業務内容を踏まえて自分への適性があるほうを選ぶ方法もおすすめです。
たとえば、人とコミュニケーションを取るのが好きだったり、折衝能力に自信があったりする人は営業職、つまり総合職に適性があるかもしれません。
一方で、書類作成など事務作業が得意な場合は一般職のほうが向いています。

キャリアアドバイザー
適性がある仕事がすでにはっきりしているなら、それを選べるコースを選択するのがおすすめですよ。
総合職に向いている人の特徴
総合職に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 仕事に貪欲に取り組みたい人
- 出世して上を目指したい人
- 幅広い業務を経験したい人
- たくさん給与がほしい人
- リーダーシップを発揮したい人
- スキルを伸ばしたい人
総合職は昇進しやすいコースなので、仕事に打ち込んでキャリアアップしたい気持ちが強い人に向いている傾向がありますね。
一般職に向いている人の特徴
一般職に向いている人の特徴は以下の通りです。
- コツコツとおこなう仕事が得意な人
- 仕事とプライベートを両立したい人
- 転勤したくない人
- サポート業務にやりがいを感じる人
一般職はワークライフバランスを重視したいという気持ちが強い人に向いている傾向があります。総合職より残業が少ないことが一般的で勤務地も限定されているためですね。
これらに当てはまる場合は一般職を選択肢に入れてみましょう。選考を突破するための自己PRの作成法はこちらの記事を参考にしてみてください。
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志望動機の作成方法はこちらの記事で解説していますよ。
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キャリアアドバイザーが読み解く!総合職と一般職で活躍できる人の特徴の違い
総合職では「主体性」・一般職では「サポート力」が活きる!
これまで解説してきた通り、総合職と一般職では、それぞれで活躍できる人材に求められる経験や強みが異なります。
総合職は、自ら設定した目標に対して強い責任感を持ち、達成に向けて主体的に行動できる人が活躍できるでしょう。一方、一般職は、部活動のマネージャーのようなサポート経験や、集団のなかで調整役として動ける協調性を持つ人が活躍できる傾向があります。まさに「縁の下の力持ち」として貢献した経験が活かせる職種だと言えるでしょう。
自身のこれまでの経験を振り返り、どちらのタイプに当てはまるのか考えることで、自分に最適な職種を選ぶ第一歩となりますよ。
③理想のキャリア・ライフプランを実現できそうなほうを選ぶ
総合職と一般職どちらを選ぶかは、将来どのような生活や働き方を実現したいかに大きくかかわってきます。
たとえば、「仕事に全力で取り組み、早いうちに昇進を目指したい」と考えているなら総合職、「自分の時間を大切にしながら趣味や家庭との両立を重視したい」という場合は一般職が向いているかもしれません。将来的に子育てや介護などで一度キャリアを中断する可能性があるなら、働き方の柔軟性は重要な検討ポイントになります。

キャリアアドバイザー
自分にとっての「理想の人生像」をしっかりと描いたうえで、それを実現しやすい職種を選ぶことが大切です。
キャリアアドバイザーが読み解く!総合職か一般職か選択する際の注意点
自分の働くモチベーションや価値観と向き合おう
自分に合った職種を選ぶ際は、「自分が働くうえで何を重視したいのか」という価値観と徹底的に向き合いましょう。
たとえば、人々のサポートをしたい、細やかな作業や気配りを必要とされる仕事をしたい、基本的なPCスキルを活かしたいといった価値観を持つ人は、一般職が向いていると言えます。一方で、裁量の大きい仕事をしたい、マネジメントをしたい、早期にキャリアアップしたいといった人は、総合職が向いています。
価値観に合わない意思決定は入社後のミスマッチの原因に
働くうえでの価値観に合った職種を選ばなければ、入社後につらい思いをすることにもなりかねません。たとえば、一般職として事務職のパソコンスキルが高く優秀であっても、マネジメントにはまったく興味がない人もいますよね。そのような人が、出世や昇給といったイメージだけで総合職を選んでしまうと、興味のないマネジメントの仕事をすることになり、働くことの楽しさを見出せなくなってしまう可能性があります。ネガティブな気持ちで仕事をすると、業務の習熟が遅れ、結果的に早期離職にもつながりかねません。
逆に、収入重視の価値観を持つ人であれば、事務職やマネジメントなどの仕事内容に関わらず「将来の昇進や収入アップ」がモチベーションになり、総合職で仕事を続けることが十分に可能ですよね。
キャリア理論でも、働くうえでの価値観は「キャリア・アンカー」と呼ばれ、これを知ることが最も重要だと言われています。「昇進する・しない」や「収入アップする・しない」といった表面的な条件だけで判断をしないよう、自分の価値観ととことん向き合って最適な意思決定をしましょう。
総合職と一般職の違いに関する4つのQ&A
総合職と一般職の違いに関するQ&Aをまとめました。気になるところがあれば、チェックしてみてくださいね。
あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう
就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます。
早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。
①総合職と一般職の入社倍率に違いはある?
「総合職は難しそうだけど、一般職なら倍率も低くて入りやすいのでは」と考えている就活生も多いのではないでしょうか。しかし、実際には一般職のほうが入社倍率が高いケースもあり、一概に「入りやすい」とは言い切れません。
たとえば、大手総合商社・伊藤忠商事の2015年の伊藤忠商事の入社式社長メッセージによると、総合職の採用倍率が74倍だったのに対し、一般職(事務職)の倍率はなんと184倍にものぼりました。このように、むしろ一般職のほうが狭き門になっている企業もあるのです。
この背景には、一般職の採用枠が少ないことや、勤務地の安定性、ワークライフバランスの良さを求めて応募する学生が増えたことが関係しています。特に大手企業の一般職は「仕事とプライベートの両立を目指したい」という学生に人気があり、志望者が集中しやすい傾向があります。

キャリアアドバイザー
「一般職=簡単に入れる」というイメージは間違っています。志望する場合は、しっかりとした志望動機や業務理解を持ち、総合職と同じくらいの覚悟で選考に臨むことが大切です。
②総合職と一般職の男女の採用比率はどうなってる?
「一般職って女性が多いイメージで、男性が選ぶのは浮いてしまうのでは……?」と不安を感じている男子学生もいるかもしれません。実際、一般職はこれまで女性の比率が高い傾向にありました。
厚生労働省が発表したデータ(2014年)によると、総合職・一般職の男女比率は以下の通りです。
- 総合職:男性/約8割・女性/約2割
- 一般職:男性/約2割・女性/約8割
ただし、「一般職=女性限定」という考えはすでに通用しません。雇用機会均等法により、性別による採用制限は禁じられており、企業が「女性のみ一般職を募集する」といった対応は法律上できないことになっています。
また、男性の一般職比率も少しずつ増えており、たとえば2009年には約1割だったところが、2014年には約2割にまで拡大しています。

キャリアアドバイザー
現代ではより男女平等の意識が広まっているため、男性でも一般職になれるチャンスは十分にありますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!近年は男女平等の意識が広まり働き方が多様に
個性や強みを活かす時代だからこそ自身に合った選択をしよう
男女平等の意識が広がり、男性と女性という括りではなく「個々人」が重視される時代になりました。以前は、働く側も企業側も、女性の出産・育児・家事などのライフイベントなどを重視する傾向がありました。しかし、今では「育児は女性がするもの」という考え方もなくなり、男性で育児休暇を取得する人も徐々に増えてきていますよね。このように、性別による役割を分担するのではなく、男性と女性が協力しながら働く社会へと変わりつつあります。
そのため、総合職と一般職の募集についても、性別で分ける考え方はなくなっています。実現したいキャリアが一般職であれば、男性も一般職に挑戦していますし、総合職に挑戦する女性も多くいます。世間の男性と女性のイメージに左右されるのではなく、本当に自分が実現したいキャリアが総合職なのか、それとも一般職なのかを深く考えるようにしましょう。自身の構成や強みを活かせる選択をすることが、後悔のないキャリアを築くうえで最も重要です。
③総合職と一般職以外の仕事とは?
総合職と一般職以外の仕事には、専門職と技術職があります。
- 専門職:医師・看護師・薬剤師・教員・デザイナーなど
- 技術職:機械技術者、科学技術者、生産技術者、システムエンジニアなど
専門職や技術職に就くには、専門性の高い技術を取得するために学校に通ったり、資格を取得したりする必要があります。
しかし、企業によっては未経験者でも採用してくれる場合もあるため、募集要項をよく見て狙ってみるのもおすすめですよ。

キャリアアドバイザー
未経験者を採用している企業は研修制度や資格取得支援制度など教育体制が整っており、入社後にスキルを磨ける場合が多いです。
④国家公務員の総合職と一般職の違いは?
国家公務員の総合職と一般職の違いは業務内容・試験内容です。
- 総合職:政策の企画・立案、法律の制定・改正+諸外国との政府とかかわるなど。国内外問わず、転勤がある。
- 一般職:教養・専門・論作文・面接試験

キャリアアドバイザー
業務・試験内容から働く場所まで大きく異なるので、一般企業よりも慎重に選びましょう。
総合職と一般職の違いを理解して理想のキャリアを選択しよう!
就職活動における「総合職」と「一般職」の選択は、単なる職種の違いではなく、その後の働き方やライフスタイル、キャリアの築き方に大きな影響を与える重要な分岐点です。仕事内容や待遇、転勤の有無、残業時間、キャリアアップの可能性など、どちらを選ぶかによって見えてくる未来は大きく変わります。
「なんとなく一般職のほうが楽そう」「総合職は大変そうだけど年収は高いから」というようなイメージだけで決めてしまうと、入社後に「思っていたのと違った」と後悔してしまうことも少なくありません。だからこそ、就活の早い段階で両者の違いをしっかりと理解し、自分の理想のキャリアやライフプランに合った道を選ぶことが大切です。
総合職と一般職、どちらを選ぶにしても、自分自身の価値観や目標を大切にしながら、後悔のない就職活動を進めていきましょう。
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総合職と一般職って、どう違うんですか?どっちが自分に向いているのかよくわからなくて……。