目次
- 空欄はダメ! 履歴書の特記事項は必ず埋めよう
- 履歴書における特記事項とは
- 特記事項とは「特別に記載すべき事柄」のこと
- 特記事項はアピールにつなげることも可能
- 履歴書の特記事項を空欄にするのがNGな3つの理由
- ①履歴書に空欄があると見栄えが悪いから
- ②空欄があると志望度が低いと判断される場合があるから
- ③書き忘れたと判断されて注意力を疑われる場合があるから
- 特記事項をうまく活用しよう! 特記事項に書くべき内容6選
- ①取得中の資格
- ②転居の予定
- ③希望する勤務地や職種
- ④転勤ができない事情
- ⑤抱えている持病
- ⑥記載事項がない場合
- 履歴書の特記事項でアピールにつなげる方法
- 他の欄で記載した内容の補足をする
- 取得予定の資格など正式に書けない事柄を記載する
- 企業への質問事項
- 特記事項を書く際の3つの注意点
- ①特記事項にはメインとなる情報は書かない
- ②長文で書くことは避ける
- ③特記事項に書いた要望が叶うとは限らない
- こんな内容はNG! 特記事項で避けた方が良い内容4選
- ①複数の希望を記載する
- ②給与や休日に関する希望を記載する
- ③志望動機や自己PRを記載する
- ④「特になし」と記載する
- こんな場合はどうする? 特記事項に似た言葉の意味も理解しておこう
- 本人希望欄(特記事項と同じ)
- 備考欄(特記事項と重要度が違う※備考は参考程度なので「特記事項 >備考」)
- 履歴書の特記事項を有効活用して就活を有利に進めよう
空欄はダメ! 履歴書の特記事項は必ず埋めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「履歴書の特記事項欄に、何を書けば良いのかわかりません」
「特記事項欄に書くことがないから、空欄のまま提出しても良いのでしょうか」
という質問を受けます。志望企業の選考を突破するためには応募書類作成は必須ですが、履歴書を書く際に、特記事項欄に何を書けば良いのか悩んで手が止まってしまう人は多いのではないでしょうか。
履歴書の特記事項は、書き方次第でアピールポイントとして活用できるため、必ず埋める必要があります。この記事では、履歴書の特記事項欄をどのように活用し、アピールしていけば良いのかを、具体例とともにお伝えしていきます。
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履歴書における特記事項とは
そもそも履歴書とは、学歴、志望動機、自己PR、資格などについて記載をしていく書類で、他の欄に記載ができなかった内容「特別に記載すべき事柄」について記載する欄が特記事項になります。
つまり、企業側に入社するにあたり、事前に伝えておきたい事柄を書く欄ということです。履歴書のフォーマットによっては、本人希望記入欄と書かれているものもありますが、記載する内容は特記事項欄と同様です。
履歴書の書き方についてはこちらを参考にしてみてください。
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特記事項とは「特別に記載すべき事柄」のこと
特別に記載すべき事柄というのは、その名の通り重要度が高く企業に知っておいてもらいたい補助的な情報として、履歴書のメインスペースに書ききれなかった内容を記載することができます。
- 取得中の資格
- 転居の予定
- 希望する勤務地や職種
- 転勤ができない事情
- 抱えている持病
- 記載事項がない場合:貴社規定に準じます
このように履歴書に記載するスペースは設けられていないものの、企業側に伝えておきたい情報を記載すると良いでしょう。
特記事項はアピールにつなげることも可能
特記事項では、履歴書に書くことができなかった前述内容について、追加して情報を記載することができます。書類選考では、履歴書に書かれている内容でしか判断できないので、伝えておきたいことは余すことなくアピールしていきましょう。
たとえば、希望する業務に関しての資格を取得中であれば、書類選考の際に有利になる可能性があります。未取得でも、受験日と発表日さらに取得予定と書いて、現在勉強しているということを伝えましょう。
このように保有資格には書けないものの特記事項で取得予定の資格を書いておくことでアピールにつなげることができます。
長文で書くのではなく簡潔に書くのがポイント
特記事項に書く際のポイントは長文で書くのではなく簡潔にわかりやすく書く必要があります。採用担当者としては、長々と書かれている履歴書を読むことは、とても負担になりますし、時間を多く割くことが難しい場合があるからです。
多数の応募者の中から、しっかりと目を通してもらえる履歴書にするためにも、シンプルに記載をしていきましょう。
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「特記事項」に記載する内容は、社会人経験のある既卒者は給与や勤務形態に関する希望を書く人が多いのに対して、新卒の応募者は自己PRに関する内容を書く人が多いですよ。
たとえば、ガクチカはサークル活動、自己PRはアルバイトのことを書いたとします。「それ以外にも留学やボランティアの経験もあるのだけれども、もう書く欄がないから省略するしかないかな」といった状況は非常にもったいないですよね。そのような場合に「特記事項」をうまく活用して多面的にアピールすることができます。
「簡潔に書く」ことは超重要! 面接で深掘りされることをイメージして
また記述する際のポイントは、先ほどもお伝えした通り「簡潔に書く」ということが挙げられます。ガクチカや自己PRは自身の体験を深堀りしたうえで文章を書きますが、特記事項は「その他にも何か伝えておきたいことがありますか」という企業の問いに対し、簡潔に書くことで面接で深掘りされるというイメージを持っておくと良いでしょう。
履歴書の特記事項を空欄にするのがNGな3つの理由
履歴書の学歴、志望動機、自己PRなどの欄は重要視されている一方で、特記事項に関しては空欄または特になしと記載をして終わりにしてしまっている人が多いです。
ただ、特記事項を空欄にするのはNGです。履歴書のメインスペースに書くことができなかった情報を記載ができる特記事項をうまく利用しましょう。
それでは、特記事項を空欄にすべきでない理由を具体的にお伝えしていきますね。
①履歴書に空欄があると見栄えが悪いから
履歴書に空欄があることは、見栄えが悪くバランスが悪い印象になってしまいます。企業にもよりますが、採用担当者は毎日大量の履歴書を見ているため、最初に履歴書に目を通したときの印象がとても大事です。
つまり、空欄はないのか、読みやすい文字なのか、体裁は整っているのか、などそれだけで印象がガラリと変わってしまうということです。逆に言うと空欄が少なくバランスの取れた履歴書は読みやすいので好印象といえますので、見栄えを良くするためにも、空欄をなくしていきましょうね。
履歴書で誤字があっても見栄えが悪くなるので、誤字の防止策はこちらを参考にしてみてください。
関連記事
履歴書の誤字・脱字はその後の対策が最重要|予防策も紹介
履歴書の誤字によって選考が不利になる場合があるのは知っていますか?今回は履歴書の誤字が与える企業からの評価の影響や、提出後に誤字に気が付いた場合の対処法をキャリアアドバイザーが詳しく解説します。履歴書の誤字脱字を防止する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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②空欄があると志望度が低いと判断される場合があるから
書かれるべき欄に何も書いていないということは、採用担当者からすると特に書くこともないくらい志望度が低いと捉えられてしまいます。また他の応募者と比べてみて空欄が目立つようでは、意欲を感じられず評価が下がる可能性が大きいのです。
繰り返しになりますが、履歴書は熱意をアピールするためのものです。記載枠にも限界があります。その重要な枠を空欄で提出するということは、熱意を持って志望していないと判断されてしまいかねませんので注意しましょう。
③書き忘れたと判断されて注意力を疑われる場合があるから
空欄の履歴書を提出することは、書き忘れと判断され、注意力が散漫だとマイナスの印象を持たれてしまうことがあります。
書類選考の段階では、履歴書が応募者を判断する数少ない材料になるため、できるだけ充実させ好印象を持ってもらえるように記載していくことが重要になります。
記入漏れがある書類は、注意力が不足している人なのかもと思われてしまいかねないことを念頭において履歴書作成に臨んで下さいね。
特記事項をうまく活用しよう! 特記事項に書くべき内容6選
就活生
履歴書の特記事項欄が大切だということがわかってきました。
キャリアアドバイザー
履歴書は余すことなく、アピールしていきましょうね!
就活生
ただ、特記事項をアピールポイントに使うのはわかったのですが、具体的に何を書いたら良いんでしょうか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね。では、特記事項をうまく活用するために、書くべきことを6つそれぞれ説明していきます。
特記事項の活用の重要性は理解できたと思いますが、実際に何を書いたら良いのかを知りたいですよね。履歴書は、ベースさえ作成できれば、どこの企業にも応用していくことが可能になりますので、これからお伝えする6つの内容をうまく活用して下さいね。
①取得中の資格
勉強中の資格がある人は特記事項でアピールしていきましょう。まだ資格を持っていなくても、資格取得に向けて勉強中であるということは、目標を達成するために努力できる人、向上心のある人など前向きで良い印象につながるはずです。
もし希望する業務に関係のある資格であれば、なおさら選考をスムーズに進めることができる可能性があります。
特記事項に資格についての記載があることで、興味を持ってもらい次のステップに進める可能性もあります。また、入社後即戦力になれる人材とアピールすることにもつながるので、積極的に記載していきましょう。
履歴書の資格欄の書き方はこちらを参考にしてみてください。
関連記事
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履歴書の資格欄は、正しいマナーを押さえて記入することで効果的にアピールできますよ! この記事では履歴書の資格欄の基本マナー、記入する資格の種類や優先度などをキャリアアドバイザーが解説します。 体裁を整えて面接官が読みやすい履歴書を作成しましょう。
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書き方例
- ◯◯(資格名)取得予定。
- ◯◯取得に向けて勉強中。
- ◯◯取得に向けて勉強中で、◯月に受験。試験に合格すれば◯月頃取得予定。
上記のように、シンプルに伝えると、読み手も理解しやすいです。資格名は正しい名称で書くようにしましょう。
また、本当に取得のために勉強しているものだけを書きましょう。面接時に「◯◯(資格名)の勉強はどうですか?」など質問されたときに、返答に困らないように取得意志のあるものを正しく書くことがポイントです。
②転居の予定
現在の居住地から転居を予定している、または入社にあたり転居が可能な場合、その旨を記載すると良いでしょう。企業側からすると、片道90分以上かかる応募者は、交通費の面から採用を控える可能性があるからです。
書類選考の段階では、書かれている内容でしか把握できないため不利になる場合があるのです。そのため会社の近くに転居する予定があれば必ず記載しておくと安心材料になるでしょう。
また、企業によっては転勤がある企業もあるため、企業側の要請で転居できる意思を示すことで、志望度の高さや熱意を伝えることになりますし、柔軟に対応できる人という印象にもつながります。
書き方例
- 配属先に応じた転居が可能です。
- 採用されました場合には、通勤可能地域に転居を予定しています。
- 現在は〇〇県に在住しておりますが、採用となりましたら、貴社の通勤圏への転居を予定しております。
履歴書に通勤時間を記載する欄がありますので、現在の居住地からの通勤時間を記載し、特記事項欄に上記の例文に沿って一文添えるのが良いでしょう。
③希望する勤務地や職種
希望勤務地に関しては、どうしても譲れない条件がある場合にのみ、特記事項に記載することが基本です。特別な事情がないにもかかわらず、希望勤務地を書くことで、採用担当者に自分勝手な人という印象を持たれてしまう可能性があります。
そのため記載する際には、必ずなぜその勤務地を希望するのか、理由を明記するようにしましょう。
希望職種に関しては、募集要項でいくつか職種がある場合に記載をおこないましょう。そうすることで採用担当者は応募者の希望を把握し、選考をスムーズにおこなうことが可能です。
ただ、記載の注意点としては、希望職種を絞りすぎないことです。自分の希望が通らないと、働きたくないのかと思われてしまい、ネガティブな印象になる可能性があります。
書き方例
- 親の介護があるため、〇〇への配属を希望いたします。
- 家庭の事情のため、自宅から通勤可能な、首都圏を希望いたします。
- 事務職を希望いたします。
- 営業職を志望しています。
勤務地や職種については、履歴書の特記事項に記載することで、応募者の絶対条件と採用担当者に伝わってしまう傾向があります。そのため絶対に譲れない条件でないのであれば、「貴社規定に準じます」とだけ記載するのが無難でしょう。
面接を進めるうちに、希望勤務地や職種を質問されるはずなので、その段階で擦り合わせをするようにしましょう。
④転勤ができない事情
勤務地が複数ある企業では、入社後必要に応じて転勤を命じられる可能性があるため、どうしても転勤ができない場合は、理由を具体的に記載しておきましょう。
書き方のポイントは、書類選考の段階で採用担当者にマイナスのイメージを持たれないようにすることです。具体的な理由と融通がきくことをうまく伝えることが重要です。
キャリアアドバイザー
また希望勤務地を書く際に、限定された地域ではなく、首都圏など広めに記載をすることがおすすめです。特記事項に書いたからといって、必ず希望が通るわけではないのですが、結果が変わる可能性も十分にありますので、素直に記載をしていきましょう。
書き方例
- 親の介護があるため、勤務地を首都圏とさせていただければ幸いです。
- 家庭の事情のため、恐れ入りますが、当面転勤ができない状況です。
- 扶養家族がいるため、関東での勤務を希望いたします。
マイナスに捉えられかねない転勤ができないという情報ですが、書き方を工夫することで伝わる印象が違ってきます。また履歴書の段階で隠さず事実を書いておくことで、面接時にスムーズに話が進んでいくでしょう。
⑤抱えている持病
履歴書には健康状態を記す欄がありませんので、持病がある人は特記事項に記載をしておきましょう。企業側としては、健康状態を知ることで、長く安定して働ける人材であるのかを把握したいと思っています。気になる点がある場合はあらかじめ書いておきましょう。
もし持病のため業務に支障をきたしてしまう場合は、特記事項で事前に伝えておくことで理解を得ておく必要があります。
ただ、持病があることは不利だと考え、隠したがる人もいますが、先々のことを考えた場合、入社する段階で理解を得ておくのが得策といえるでしょう。採用担当者が知りたい情報は「日常業務に問題がないか」という点なので、問題がないことを記載し、また定期通院が必要な場合は、頻度と理由も同様に書いていきましょう。
書き方例
- 持病でぜんそくがあり、月に1度の通院のため午後休暇を希望いたします。薬を服用しているため、日常業務に支障はございません。
- 業務に支障はありませんが、腰痛のため半年に1回の通院時に午前休を取らせていただければ幸いです。
- 持病の定期検診のため、3ヶ月に1度有給を希望します。
業務に支障がないのであれば、持病が原因で採用されないということにはなりません。採用担当者としても業務に支障がないのであれば、良い人材を採用したいと考えているので、安心して記載をしていきましょう。
⑥記載事項がない場合
特記事項をうまく活用したいところですが、考えた結果何も書くことがない場合は、会社の意向に従うという意思表示の「貴社規定に準じます」と記載して提出をおこなう必要があります。
「特になし」「ありません」といった表現は、丁寧さに欠けており、雑な印象につながります。特記事項に書くことがない場合でも、「貴社規定に準じます」と一文記載があるだけで、採用担当者に良い印象を持ってもらえる可能性があるのです。
書き方例
- 貴社規定に準じます
繰り返しになりますが、履歴書に空欄があるのは記入漏れと思われてしまいマイナスなイメージにつながる可能性があります。履歴書はその人を表す鏡のようなもので、丁寧さや熱意は書類を通して伝わるものです。提出書類はしっかり仕上げて、全力でアピールしていきましょう。
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特記事項をアピールにつなげて書きたいという就活生は、ここで挙げた中でも「①資格取得」などのように、現在努力していることや前向きに取り組んでいる内容を記述することをおすすめします。自主的に資格取得へ向けて挑戦する姿勢は企業から高評価を得る傾向にあり、採用担当者からすると「入社後も同様に自主的に努力や挑戦をしてくれる人物だろう」とイメージできると思いますよ。
勤務地や職種についてはポジティブな印象でまとめるよう心掛けよう
また「③希望勤務地や職種」を書くにあたって、「自分から希望していいものなのか」「希望が通らなかった場合大丈夫かな」と不安になる就活生もいると思いますが、不利になることはありませんので、希望のある人は書いてもかまいません。その際、たとえば「特定職種を希望する理由は自分が〇〇という資格を保持していてそれを活かしたいから」といったようにまとめるとポジティブな印象になりますよね。「これしかやりたくないです」といったニュアンスではなく、あくまでも希望で柔軟に対応しますといった姿勢を表現すると良いでしょう。
他にも、企業によっては履歴書とエントリーシートの両方の提出を求められる場合があり、「持っているエピソードはすべて出し尽くし追加のアピール要素がない」と心配になる人もいるかもしれませんね。その際は、無理に同じエピソードをダラダラと書くよりも「貴社の規定に準じます」と丁寧に書くと、ビジネス感のある印象につなげられますよ。
履歴書の特記事項でアピールにつなげる方法
就活生
特記事項に書くべき内容が理解できました。ただ、もっと他の学生よりアピールにつなげられたら嬉しいのですが……。
キャリアアドバイザー
なるほど。ではもう少し特記事項でのアピール方法をお伝えしていきますね。
前述で特記事項に書くべき内容は把握できたと思います。ただ本気で望むのであれば、他の学生よりもう少し差をつけるアピールしたいと思うのは当然です。ただ、だからといって志望動機や自己PRを記載するのはやめましょう。
求められている以上のことを過度にしてしまうと、反対に適切な判断が難しい人と判断されてしまうケースもあります。そうならないためにも、特記事項でアピールにつなげる方法を理解しておきましょう。
他の欄で記載した内容の補足をする
履歴書の各項目はスペースが限られているので、特記事項に他の項目で書けなかった追記情報の記載ができます。どうしても書いておきたいことを、補足的に書くように意識しておきましましょう。長文ではなく一文で見やすく記載することを心掛けましょう。
たとえば、選考連絡の時間帯を伝えたい場合に
就活生
大学の授業があるため、平日は◯時から◯時の間にご連絡いただけますと幸いです。
就活生
◯曜日は終日連絡が可能となっております。
などあくまでも謙虚な姿勢で、簡潔に記載するようにしましょう。
取得予定の資格など正式に書けない事柄を記載する
資格を持っていない場合、資格欄に「特になし」と記載しないといけませんが、資格の勉強中だとしたらやはりアピールしたいですよね。もし資格取得に向けて現在努力していることがあるのであれば、積極的に記載していきましょう。
特に志望する業界で使用できる資格については、実務に入ったときに活用できるので具体的に記載をしていきましょう。記入時には「◯◯取得に向けて勉強中で、◯月に受験。試験に合格すれば◯月頃取得予定」のように記載をしましょう。
キャリアアドバイザー
PCスキルがあり、実業務で活用ができそうな場合にのみ「Wordで報告書が作成できます」「Excelの関数VLOOKUPやピボットテーブルを使用できます」など具体例を交えて記載をしていくと良いでしょう。
企業への質問事項
企業にどうしても確認したい内容がある人は、特記事項を活用し事前に伝えるようにしましょう。履歴書に記載しておくことで、面接時に質問に対しての回答をスムーズに得られる可能性があります。
- 将来的に〇〇の部署で働きたいと考えております。何年目から就くことができますでしょうか
- 御社の〇〇という部署への配属は、1年目からありますでしょうか
このようにポジティブな内容の質問を書くようにしましょう。
採用担当者の目にも止まりやすくなりますし、面接時に興味を持ってもらい話がふくらむ可能性もあります。ただし、何個も欲張って書くのではなく、本当に確認したい質問を端的に記載をしていきましょうね。
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履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
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特記事項の内容が提出する企業特有へのメッセージだと熱意が伝わりやすいかもしれませんね。企業への質問も、その1つと言えるでしょう。他にも、留学などで卒業が3月ではなく早期入社できる場合「入社可能日:〇月〇日」と記述する就活生やインターンシップに参加したことを記述する就活生もいますよ。
応募者の中には、志望度が低く「とりあえず多くの企業を受けてみたい」と軽い気持ちで応募する人もいると思いますが、採用担当者は「特記事項」に企業とのつながりや入社を前提とした事柄を目にすると、就活生の「本気度」を感じるのではないでしょうか。
もし、目の前に企業の人がいると想像した場合、何を聞きたいのか、もしくは何を伝えたいのかを考え記述すると良いでしょう。他の就活生とも差別化を図るためにも、空欄にせず何らかの発信をすることをおすすめします。
特記事項を書く際の3つの注意点
履歴書の特記事項を活用し、アピールする方法を理解できてきたと思います。ではそのうえで、書く際にどんなことに注意していく必要があるのかを理解することが大切です。
履歴書は基本情報が書かれているため、採用担当者が最初に目を通す場合が多いです。そのため不備があった際に他の書類を見てもらえない場合があるため、履歴書を書く際の注意点を3つ理解しておきましょう。
①特記事項にはメインとなる情報は書かない
く内容が自由と捉えられがちですが、好きなアピールをして良いわけではありません。
特記事項はあくまでも「特別に記載すべき事柄」を補助的に書くべき欄になります。メインとなる内容は決められた欄を使用し、特記事項には書かないことがポイントです。
採用担当者は、履歴書の中身はもちろんのこと、決められた欄の中でまとまった内容の文章が正しく書けているかもチェックしています。そのため、特記事項にメインの情報を書いて主張することは、ルールを守れない人、情報を整理できない人など良くない印象を持たれてしまう可能性があるので注意しましょう。
②長文で書くことは避ける
あれもこれも書きたくなる気持ちは理解できますが、読み手の立場に立って考えてみると情報量が多いと見えづらくなるだけではなく、履歴書全体の見栄えも悪くなってしまします。
特記事項は書く内容に制限があるわけではないのですが、だらだらまとまりのない文章で記載があっては、アピールにはなりませんし、マイナスの印象となってしまいます。一文で簡潔に書いておき、面接の際に口頭で説明できるように準備しておくことが得策といえるでしょう。
③特記事項に書いた要望が叶うとは限らない
特記事項記載における注意ポイントの最後は、書いた要望が叶うとは限らないということを理解しておくことです。特記事項は本人希望記入欄であるため、あくまでも企業に対しての自分のお願いです。
そのため、書類が通過したからといって、自分の希望がすべて反映されているわけではありません。もちろん企業側とすり合わせることはできますが、必ず要望が叶うとは限らないという点を念頭においておくことが大切です。
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就活生の中には「特記事項は空欄にしない方がいい」との思いで、自分の性格について説明する人がいます。長所は良しとしても「短所」は書かないようにしましょう。
短所を記述した就活生に理由をたずねると、大体は「自分の至らない点も企業に知ってもらった方がいいかなと思って」といった答えが返ってきます。しかし、せっかく応募書類全般でアピールができていても最後の「特記事項」で、「〇〇が苦手です」「〇〇には自信がありません」といった文章を目にすると採用担当者は「この人、大丈夫かな」と疑問や不安を感じてしまうかもしれませんよ。
採用担当者は面接試験の前に応募書類に目を通し、就活生の人間性を感じるものです。そのため特記事項に記述する内容は、なるべくポジティブにアピールできる内容を記述するとよいでしょう。
こんな内容はNG! 特記事項で避けた方が良い内容4選
就活生
履歴書の特記事項の注意点もわかりましたし、履歴書作成できそうです!
キャリアアドバイザー
ちょっと待って下さい! まだお伝えすることがあります。実は特記事項で避けた方が良い内容があるんです。
就活生
えっ!? そうなんですか。それはぜひ知りたいです。
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では特記事項で避けた方が良いことを4つアドバイスしますね。
特記事項を活用してアピールをしたいと思っていたのに、はり切りすぎて裏目にでてしまい、採用担当者にマイナスの印象を持たれてしまったとしたら、せっかくの努力が水の泡になってしまいますよね。そうならないためにも、避けるべき内容もしっかり理解しておきましょう。
①複数の希望を記載する
特記事項には、特別に記載すべき事柄のみを書く欄ですので、あれもこれもと複数の希望を記載することは、「要望の多い人で大変そう」とマイナスの印象につながる可能性があります。
採用担当者は多数の応募があった場合に、すべての書類を熟読できない可能性があるため、情報量含めてバランスが整っている履歴書に目が止まり、しっかりと確認してもらえるきっかけになるのです。
・家庭の事情があるため、勤務地は〇〇への配属を希望いたします。また勤務は9時〜18時の定時までで、残業はできかねます。
・〇〇という資格を保持しているため、〇〇部署への配属のみを希望します。また営業職ではなく事務職でお願いいたします。
・仕事とプライベートをどちらも充実させたいので、希望勤務地は自宅から通いやすい〇〇でお願いいたします。また転勤はできかねます。
このように要望が多数書かれていると、それだけで読む気が失せてしまいますよね。希望条件は優先度の高い、どうしても事前に伝えるべきことのみを記載していきましょう。
②給与や休日に関する希望を記載する
特記事項に給与や休日に関する希望の記載は、控えるようにしましょう。なぜなら履歴書の段階で給与や休日に関する記載があることで、本当に働きたいと思っているのか疑問を持たれてしまいかねませんし、自分勝手な印象につながる可能性があります。
とくに新卒の場合は、即戦力となれるわけではなく、最初は学びながら給料をもらい働くことになると思いますので、給与額の指定は避けましょう。働くために応募しているということ忘れないようにすることが重要です。
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シフト制の仕事でどうしても休みたい曜日がある場合や、福利厚生については面接でタイミングが合うときに、上手に確認・交渉をするようにすると良いでしょう。
③志望動機や自己PRを記載する
志望動機や自己PRを記載するメインの欄が小さいため特記事項に追加しようと思っている人はやめましょう。特記事項は特別な事柄を伝える欄のため、意図を理解していないと思われてしまう可能性があるからです。
履歴書には志望動機と自己PR欄があり、そこに必要な情報を集約し、わかりやすく記載することができます。「もっとアピールしたい」と思って必要以上のことを書いてしまうと、適切な対応ができないと判断されてしまうかもしれませんので注意しましょう。
④「特になし」と記載する
特記事項に特に明記しておきたいことがない場合でも、「特になし」と記載するのはやめましょう。前述してきた通り、特記事項はアピールする欄として使用することができますが、書き方次第ではマイナスのイメージになってしまいます。
「特になし」という一文は、そっけなさを感じ雑な人という印象を持たれてしまう可能性があります。履歴書の最後の欄になる特記事項ですが、そこに辿り着くまで一生懸命丁寧に記載をしてきたのにもかかわらず、特記事項を特になしの一文で片付けてしまうのは、もったいないと言えます。
キャリアアドバイザー
考えた結果書くことがないのであれば、「貴社規定に準じます」と一文あった方が無難といえるでしょう。
こんな場合はどうする? 特記事項に似た言葉の意味も理解しておこう
履歴書の特記事項の記載をしようと思っていたら、履歴書に「特記事項欄がない!」と焦る場合がありますが、心配しなくても大丈夫です。
履歴書のフォーマットによって項目名が違うだけなので、「本人希望欄」「本人希望記入欄」と書かれているものは特記事項欄と同じと考えて問題ありません。
ただし「備考欄」は特記事項と意味合いが少し異なるので注意しましょう。詳しく解説しますね。
本人希望欄(特記事項と同じ)
履歴書のフォーマットにはさまざまな仕様があります。そのため、特記事項欄が「本人希望欄」「本人希望記入欄」という項目になっている場合がありますが、どちらも特記事項と同じ意味合いになります。履歴書のフォーマットによって仕様が異なっているため、項目名に違いがあるだけです。
あくまでも項目名が異なるだけで特記事項欄と同じ意味になりますので、内容も記載の方法も特記事項欄と同じにするようにしましょう。
備考欄(特記事項と重要度が違う※備考は参考程度なので「特記事項 >備考」)
特記事項欄と備考欄の違いは、「重要度」が異なるという点です。特記事項は特別な事柄を伝える欄であり、重要な情報を追加で伝えることが可能な欄であること意味しています。
対して備考欄は「参考として知っておいて欲しいこと」を伝える欄になります。どちらもメインに追加する内容に違いはないのですが、書き手が重要度の違いを理解していないと、採用担当者に正しく情報が伝わらない可能性があります。
- 特記事項欄=特別な事柄を伝える
- 備考欄=参考程度の内容を伝える
上記2つの違いは大切なので、覚えておきましょう。
履歴書の特記事項を有効活用して就活を有利に進めよう
履歴書の特記事項欄を上手に活用して、アピールにつなげるためにするべきことをお伝えしてきました。実際に応募書類の中の履歴書は、採用担当者が最初に目を通す書類であり、次の選考に進むための大きな一歩といっても過言ではありません。
企業によって内容を書き分け、ときには何枚も書き直しをしないといけないこともあり、履歴書を書くのは大変かと思いますが、だからといって手を抜いてはいけません。
最後の欄の特記事項まで、丁寧に書いてアピールできる人が就活を有利に進めていくことができるからです。そして企業からの内定を勝ち取るためにも、今回解説した通り履歴書の特記事項のアピール方法を有効活用し、就活を有利に進めていきましょう。
簡潔させるには箇条書きでも良いでしょう。意識すべきは、読み手の立場に立ち、パッと見て内容が理解できるように記載することです。