目次
- 志望動機は締めまでしっかり意識しよう
- 志望動機で締めが重要な理由は?
- エピソードをしっかりまとめて印象づける
- 入社後の貢献度をアピールできる
- 志望動機の基本!まずは必要要素や構成をチェック
- Will・Can・Mustのバランスを意識しよう
- 志望動機の基本の構成をチェックしよう
- 魅力的な締めにする4つのポイントを押さえよう
- ①入社してやりたいことを伝える
- ②自分らしさや個性を出す
- ③エピソードと締めに一貫性をもたせる
- ④相手の心を動かす締め方を意識する
- ES・履歴書での表現方法
- 「言い切り型」で意志の強さをアピールする
- 「~したい」「~します」と明快に表現
- 面接時では伝え方も重要! 3つのポイント
- ①大きな声でハキハキと話す
- ②語尾までしっかりと言い切る
- ③会話することを意識する
- これだけは気を付けたい! NGポイント
- 自信のないネガティブワード
- 「絶対に」「約束します」などの過剰表現
- 意味のない定型文に頼る
- 一般論に終始する
- 魅力が伝わるOK例文とNG例文
- OK例文①将来性をアピールする志望動機の締め方
- OK例文②人間性の魅力を伝える志望動機の締め方
- OK例文③チャレンジ精神と素質をアピールする志望動機の締め方
- NG例文①ネガティブ思考の志望動機の締め方
- NG例文②過剰表現で説得力のない志望動機の締め方
- セオリーより自分の想いを伝える締めを意識しよう
志望動機は締めまでしっかり意識しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「ESや面接の志望動機って、最後はどうやってまとめたらいいでしょうか?」
「普通によろしくお願いしますと言うだけじゃだめですか?」
エントリーシート(ES)や面接での志望動機を考えている就活生からそのような声を聞くことがあります。志望動機を相手にうまく伝えるためには、その内容だけでなく、「締め」の文言まで気を抜いてはいけません。むしろ、締めだからこそアピールできるポイントがあります。
効果的にアピールするためにも、ぜひ「締め」のまとめ方を押さえ、印象に残る志望動機を作りましょう。
志望動機で締めが重要な理由は?
就活生
キャリアアドバイザー
はい。志望動機の締めはあなたの印象を左右しますよ。まずはどのような役割があるのか確認しましょう!
まずどうして志望動機の締めが重要なのでしょうか。志望動機の締めによって相手の印象は変わりますし、締めだからこそできるアピールポイントもあります。
志望動機の中身を重視して自分の強みやエピソードを伝えることも大事ですが、締めを工夫することでエピソードを印象づけ、入社後の貢献度をよりアピールできるようになるのです。なぜ志望動機で締めが重要なのか、ポイントごとに解説します。
エピソードをしっかりまとめて印象づける
締めの一番の効果は、自分の強みや実績、エピソードなどをより印象づけることです。面接で第一印象が重要であるように、人間には、最初と最後の印象に大きく左右される「初頭効果」と「終末効果」があると言われています。
そのため、中盤がいかに魅力的でも、肝心の締めが曖昧になれば、エピソードまで印象の薄いものになってしまいかねないのです。
入社後の貢献度をアピールできる
志望動機の締めの部分は、入社後の貢献度をアピールできる部分でもあります。採用担当者は志望動機を通じて、「入社後にどんな働き方をするか」「どう企業に貢献するか」を見ています。だからこそ、それらを伝えられる志望動機の締めは非常に重要です。
先ほど「初頭効果」と「終末効果」があるために、冒頭と最後が重要であることをお伝えしましたね。つまり、最後の部分に一番伝えたいことを持ってくると、自分が伝えたいことをより強く印象付けることができます。
締めの部分で、入社後にどのように貢献していきたいのかを伝えると、これまで述べたエピソードの説得力が増し、全体的にまとまった志望動機にすることができるのです。
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志望動機の締めには、企業があなたと一緒に働きたいと思わせる後押しの効果があります。ですので、締めでどれだけプラスの印象を与えられるかが重要なポイントとなります。ありがちなのが、謙遜することで最後の一押しになりきらない場合です。
たとえば「未経験なので即戦力にはなれませんが、コツコツと頑張ります」と一歩引いてしまう回答は、自信がない・頼りない印象を与えてしまいます。日々の生活だと謙虚であることは評価ポイントになりますが、就活では堂々と自信をもって臨みましょう。
上記を踏まえて、先ほどの例を手直ししてみます。「未経験ですが、コツコツ努力できる強みを活かして◯◯の資格を同期の中でも一番早く取得し、即戦力になれるよう努力します」という回答はいかがでしょうか。未経験でも頑張りたいと意欲だけでなく、早く仕事を覚えて成長しそうな印象を受けます。新卒の就活は経験ではなくポテンシャル採用なので、強みをかけ合わせ、仕事への意欲を見せると効果的です。
志望動機の基本!まずは必要要素や構成をチェック
そもそも志望動機は、入社後の貢献度を測るために問われることが多い質問です。この志望動機を重要視している企業は多く、採用の可否に大きく影響する部分です。
しかし、たとえ溢れる情熱を持っていたとしても、どうやって志望動機を書けばいいかわからないという人もいるでしょう。採用側が志望動機を聞く意図をしっかり理解した上で、面接官に伝わりやすい構成で組み立てていくことが重要です。そこで、締めについてお話する前に、志望動機に必要となる要素と構成について詳しくみていきましょう。
Will・Can・Mustのバランスを意識しよう
志望動機には、Will・Can・Mustの要素を盛り込むようにしましょう。この3要素を意識することで、企業側の意図を反映した志望動機を作ることができまます。
Willとは、「やりたいこと」。入社後、「どのようなことをやりたいのか」「どのようなキャリア設計を立てているか」などです。Canは、「できること」。自分の強みやスキルのことを指し、自分がいかにその企業に貢献できるスキルを持っているのかをアピールします。ただし、Willの根拠としてCanがあるため、WillとCanはセットで考えると良いでしょう。
忘れがちなのはMustです。「すべきこと」ではあなたに会社が求めていること・会社が掲げているミッションを正しく理解していることに言及する必要があります。
WillとCanでなく、Mustも意識した内容にしないと、一人よがりな印象を与える可能性があるので、注意が必要です。また、このMustがWill・Canときれいに一致していれば、ミスマッチがないと判断されやすくなりますね。
志望動機の基本の構成をチェックしよう
物語に起承転結があるように、話の流れができていると聞き手は聞きやすいと感じ、内容も理解しやすくなります。志望動機も構成に沿って組み立てることで、要点を効率的に伝えることができます。
志望動機では、最も印象に残る冒頭にまず「結論」を伝え、その後、「理由」と「動機付け」をしていく論理構成が基本です。具体的には、まずその企業で実現したいことを伝え、その動機を過去の経験をもとに説明します。それをなぜその企業で実現したいのかを伝えたあとに、その企業で自分がどのように活躍するのかをアピールする、という流れになります。
最初に入社後のビジョンを述べることで面接官の心を掴み、そのビジョンが実現できるという根拠と、それに基づく「企業を選んだ理由」を述べることで説得力をもたせます。そして最後に抱負を伝えることで、自分の意識の高さを強調し、面接官の印象に残る志望動機を作ることができるのです。
以下の記事では、志望動機や志望理由の作成を基礎から解説しています。
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魅力的な締めにする4つのポイントを押さえよう
それではいよいよ、企業側の採用担当者に好印象を与えるための魅力的な締めの作り方を見ていきましょう。ここまでお話ししてきたことを参考に志望動機をうまくまとめたとしても、締めの言葉1つで、その魅力を最大限に引き出せるかどうかが決まってしまいます。
魅力的な締めにするためには、以下のような5つのポイントを押さえながら考えることをおすすめします。
①入社してやりたいことを伝える
志望動機の締めの内容として盛り込みたいのは、入社してやりたいことの決意表明です。Will・Can・MustではWillに当たりますね。スキルや経験だけでなく、どのようなことをしていきたいのかを締めの文章でアピールし、相手に入社後の姿をイメージしてもらうよう意識しましょう。
このとき、その内容が具体的であればあるほど入社後の姿がイメージしやすくなります。具体性に欠ける抽象的な表現になってしまうと、締めの言葉・文章としては印象が弱くなり、魅力的とはいえなくなります。
自分が入社して何をしたいのか、まずは自分自身でイメージを膨らませ、やりたいことを簡潔に伝えることを心がけるようにしましょう。
入社後の目標を考えたい人はこちらを読んでおきましょう。
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就活の面接では入社後の目標についてよく聞かれますが、企業側の質問意図を知ることで答え方がわかってきます。 この記事では、面接官の質問の意図などを考えながら、目標の考え方やヒントなどをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。 入社後の目標で面接官を納得させるコツや事務職・営業職などの職種別の回答例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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②自分らしさや個性を出す
志望動機では、オリジナリティーを出すことも非常に重要です。良くできた誰かの締め方をコピーしたり、当たり障りのない文章で締めるのではなく、最後まで自分の言葉で誠実に表現することを意識しましょう。
自分だけの経験やエピソードを交えるのも有効です。会社説明会で社風に惹かれたなど、感じたことを素直に表現してもいいでしょう。
③エピソードと締めに一貫性をもたせる
限られた文字数や時間の中で、自分の魅力についてできるだけ多く伝えたくなる気持ちはわかります。しかし、自分の強みとエピソード、そして締めがバラバラで一貫性がないと、伝えたいことも伝わらなくなり、説得力が薄れてしまいます。
たとえば、自分の強みはボランティア活動で培ったコミュニケーション能力と問題解決能力であることを綴ってきて、締めに「御社の製品開発に携わっていきたい」と書いても、読んでいるほうは何を伝えたいのかよくわからず、ピンとこないまま終わります。
「自分はこれに興味があり、これが得意だから、御社でこう活かしたい」というエピソードと締めに一貫性のある内容にすることで、志望動機に説得力を与えられます。締めの言葉や文章を考えたら、強みやエピソードと一貫性があるかを確認し、繰り返し通して読んでみるようにしましょう。
④相手の心を動かす締め方を意識する
志望動機やESでは、採用担当者に「会ってみたい」あるいは「また会いたい」と思わせる、相手の心を動かす締めが重要です。面接ではより具体的に働くイメージや可能性を感じさせるものがいいですよね。
そこで意識したいのは「心を動かす」ということ。感動や共感の感情を呼び込めると、相手の心も動かせるはずです。つまり、感情=熱意を伝えることが重要です。
ここまで紹介した志望動機の締めを魅力的にするポイントを効果的に盛り込み、自分の言葉で熱意や想いを伝えることを意識しましょう。今一度、「この締めは相手の心を動かせるのかな」と、客観的な視点で見直してみると良いですよ。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
「Will・Can・Must」の話で、締めのMustでは企業のミッションを理解することの大切さをお伝えしました。より魅力的な締めにするには、ミッションへの理解だけでなく、共感が必要です。この企業だからこそ叶えられるあなたの思いを伝え、それを実現するためにあなたがどのように入社後活躍できるか伝えられるとベストです。
しかし、実際にどのように企業がミッションを体現しているのかはわかりづらいものです。似ているミッションやビジョンを掲げる企業も多く、差別化が難しかったり、上っ面の表現になってしまうと悩んでいる人も実際に多いです。そんな時は、説明会やOB・OG訪問を通してミッションへの理解を深めることをおすすめします。
あらかじめ、企業のホームページやIR資料を通して事業やサービスの方向性を調べましょう。また、社員インタビューの記事から、社員がどのようにミッションを体現しているのかイメージすることもできます。その上で説明会やOB訪問に臨み、事前に調べイメージしていたミッションに相違がないか確認します。理解が深まることで他社との差別化にもつながるので、オリジナリティーのある志望動機に仕上がるでしょう。
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ES・履歴書での表現方法
同じ志望動機の締めといっても、紙で書く場合と実際に会って話す場合とでは意識すべき点も異なります。
そこでまずは、書類選考のフェーズで重要となる、ES・履歴書で志望動機を効果的に伝えるための締め方のポイントについて解説します。
「言い切り型」で意志の強さをアピールする
ES・履歴書の志望動機を書く上でも、締めは非常に重要です。文章で自分の思いを伝えるときには、相手の反応が見えない分、謙虚な表現を使ってしまう傾向にあります。そのため、志望動機の締めの文章でも、強い表現より丁寧さを重視するあまり、消極的な表現になってしまうことはよくあることです。
たとえば、「語学力を活かせたらと思っています」という表現をすると、言いたいことは伝わりますが、意志の強さをアピールすることができません。しかし、これを「語学力を活かします」と言い切り表現にすることで、文章でも意志の強さを伝えることができ、信頼性も高くなりますよね。
「~したい」「~します」と明快に表現
志望動機を書く際の表現としておすすめなのは、「~したい」「~します」などとはっきり伝えて締めることです。
「~したい」「~します」のように語尾を明快に表現することで、「よく考えて発言している」という自信のある雰囲気を出すことができ、自分の考えを強くアピールすることができます。
「~だと思います」「~だと考えます」などといったあいまいな表現は、自分の意思が伝わりにくくなります。自分の気持ちが相手に分かりやすく伝わるような表現で締めましょう。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
精度の高いES・履歴書でも、よく見受けられるもったいないポイントが2つあります。
1つ目は、一文が長く、2〜3行にわたることです。志望動機では、あなたの過去の経験や強み・就活の軸・今後の抱負など、記入する情報が多くあります。それらを一文におさめると、まとまりがなく伝えたいことがわかりづらい文章になってしまいますよね。句読点を使って、文を区切ってもおかしくない箇所で切り、簡潔にまとめましょう。それだけで抜群に読みやすい文章になります。
2つ目は、不要な誇張表現や修飾語を使うことです。「さまざま・いろいろ・たくさん・多くの・最も」といった言葉を使いがちな人はいませんか? 面接では問題ありませんが、ESや履歴書の文章になると、冗長な印象を受けてしまいます。あってもなくても情報に大きく左右しない言葉はなるべく避けるのがベターです。どうしても使いたい場合は「売り上げを2倍に伸ばした」など具体的な数字を提示するようにしましょう。
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面接時では伝え方も重要! 3つのポイント
面接でも志望動機は必ずと言っていいほど聞かれる質問です。ES・履歴書とは違い、相手の顔を見ながら自分の声で伝えることができるので、感情は伝わりやすいです。しかし、伝え方を間違えるとマイナスイメージになる可能性もあります。
面接では、表情や声のトーン、態度も見られます。緊張に負けず、以下の3つの伝え方を意識することで、締めの言葉を印象付けることができます。
面接で熱意を伝えたい人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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面接で熱意を伝えるために必要なものは何か知っていますか? 面接で熱意を伝えるためには、事前の準備と話し方がとても重要なんです! そこで今回は、面接で熱意を伝える5つの準備と4つの話し方について、キャリアアドバイザーが紹介していきます。
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①大きな声でハキハキと話す
面接では、大きな声でハキハキ話すことを意識します。就活で言及されることの多い、アメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」を知っていますか? 人の対面での情報伝達手段には、言語(話の内容)・聴覚(声の大きさ、トーン)・視覚(表情)の3つがあります。
この法則によると、この3つに矛盾が生じたとき、人は言語:聴覚:視覚=7:38:55という割合で判断します。つまり、話している内容より、声の大きさやトーンという聴覚、さらに話している態度という視覚からの情報によって判断されるということです。
大きな声でハキハキ話すと、聴覚的に相手に伝わりやすくなるだけでなく、自然と口が大きく開くので表情が明るくなり、視覚的な印象もよくなります。自信のある態度は話の内容に説得力を持たせることにもつながるので、大きな声でハキハキと話すことは、すべてに相乗効果をもたらす重要なポイントです。
②語尾までしっかりと言い切る
面接では、1対1ではなく、1対2~3人という複数で話すシチュエーションも多くなります。そのため、場の雰囲気にのまれ、語尾だけ消えるようにゴニョゴニョと話してしまったり、緊張を隠すために無意識に語尾を伸ばしたりしてしまう人が少なくありません。
ここで意識したいのが、語尾までしっかりと言い切ること。語尾まで言い切ることを意識するだけで、意志の強さを演出でき、自信のある印象になります。志望動機で重要な締めの部分が消え入るような語尾では、説得力にかけてしまいます。締めくくりとしてふさわしいよう、最後までしっかり言い切ることを心がけましょう。
③会話することを意識する
面接でやりがちなことは、一方的に自分が伝えたいことだけを伝えてしまうことです。そうすると自然と早口になり、結果的に内容が相手に伝わりづらくなります。また、緊張のあまりアイコンタクトを忘れ、一点を凝視し、誰に話しているかわからないというケースに陥る場合もあります。
面接には話す相手がいます。普段なら人と話をするときには、話すスピードを相手のテンポに合わせ、アイコンタクトをしながら会話しますよね。面接でも、面接官とアイコンタクトをし、面接官の話すテンポに合わせながら回答すると、自然と自分の伝えたいことを相手に理解してもらえます。
面接官も話を聞きながら、相槌を打つなどの反応をしてくれています。一方的に話をするのではなく、会話することを意識して志望動機を伝えましょう。
面接で好印象を得る方法についてはこちらを読んでおきましょう。
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これだけは気を付けたい! NGポイント
志望動機の締めの言葉・文章を作る場合に、誰もが陥りがちなよくあるNGポイントがあります。これらをしてしまうと、せっかくの志望動機もマイナスイメージとなってしまい、自分の評価を下げてしまう可能性があるため注意が必要です。ESや面接での志望動機の締め方を考えたら、以下のNGポイントを侵していないかぜひチェックしてください。
自信のないネガティブワード
志望動機の締めに、自信のないネガティブワードを使うことは避けましょう。消極的で弱気な印象の締めだと、採用担当者は「この人が入社して大丈夫かな」と疑念を抱いてしまいます。
謙虚さも社会人として大切な要素ではありますが、志望動機の締めくくりに謙虚さを出すと、自信のない印象につながってしまいます。
「絶対に」「約束します」などの過剰表現
自信を持って言い切ることは大切ですが、「絶対に~してみせます」「約束します」などの過剰表現も避けましょう。謙虚な表現や曖昧さはNGですが、入社前の段階であまりに自信過剰な態度はかえって説得力や信頼性を失わせることにつながります。
採用担当者からは、自分の経験でしか物事を判断できない視野が狭い人材だという烙印を押されてしまいます。そんなつもりはなくても、「絶対」という言葉1つで、採用担当者にそのような印象を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。
意味のない定型文に頼る
志望動機の締めの言葉や文章に迷い、つい「一生懸命頑張ります」「どうぞよろしくお願いします」などの、特に意味のない定型文を使ってしまう人もいます。定型文に頼ることは問題ではありませんが、せっかくのアピールの機会を失ってしまいます。
ES・履歴書において志望動機を書けるスペースは限られています。面接においても志望動機を伝える時間は1~3分ほど。そのような制限がある中で、定型文に割くだけの価値があるでしょうか。
志望動機の締めの言葉が見つからないときは、自己分析をし直すなどして、自分ができることや入社後にしたいことを重点的に考えるようにしましょう。
一般論に終始する
誰もが考えるような、一般論に終始した志望動機を構成する人も少なくありません。しかし採用担当者は、志望動機を通じて就活生の価値観や考え方を知り、会社にマッチしているかを知りたいと思っています。
一般論を述べただけでは、あなたがどんな人間であるのかを伝えられないだけでなく、採用担当者から「自分の考えを持っていない人材」、「人の考えに左右されやすい人材」であると思われる可能性があります。
志望動機では、できるだけ自分の経験やエピソードを含めてオリジナリティーを持たせ、締めまで自分ならではの考えを伝えることを意識しましょう。
魅力が伝わるOK例文とNG例文
ここまで志望動機の締めに関するコツやポイントについて解説してきました。では、実際にどのような締めの文章を作れば良いのでしょうか。ケース別に良い例文と悪い例文を見ていきましょう。
さまざまな業界の志望動機を参考にしたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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業界別の志望動機例文 まずは業界別の志望動機です。業界を大きな15のグループに分類してまとめているので、あなたが目指している業界や、同じジャンルの業界の志望動機をぜひ参考にしてみてくださいね。 サービス 医療・福祉 IT […]
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OK例文①将来性をアピールする志望動機の締め方
学生時代にさまざまな活動の立ち上げに関わってきた主体性を生かし、ブルーオーシャン市場に挑戦していく貴社で積極的な提案をし、将来はプロジェクトを牽引する存在となりたいです。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
自分の将来性をアピールした志望動機の締めの例文です。常にスケールの大きいチャレンジをしていく大企業には、自分の将来性が会社の向かう方向性とマッチしていることをアピールすると効果的です。
将来なりたい自分像をイメージさせた上で将来性について触れているため、採用担当者に熱意が伝わりますね。
企業研究をすることで、会社がどのような領域に積極的に挑戦しているか、どのようなビジョンを持っているかを知ることができます。それを志望動機に盛り込むことで、説得力を高めることにも繋げられます。
OK例文②人間性の魅力を伝える志望動機の締め方
コミュニケーション能力を生かし、顧客に寄り添い、最適な提案をしていくことで信頼関係を築き、貢献したいと考えています。
人物重視の採用を行っている企業では、自分の人間性やスキルがどのように生かせるかを伝えることで、企業とマッチしやすく、採用担当者に良い印象を与えることができます。
これまで経験したことを通じて自分がどのようなスキルを習得して、それをどう生かせるかを自己分析し、会社の仕事内容と紐付けることで、説得力のある志望動機にまとめられます。
OK例文③チャレンジ精神と素質をアピールする志望動機の締め方
大学4年間に独学で学んだWebデザインの知識と、アルバイト経験で培ったコミュニケーション能力を生かし、お客様の要望にプラスアルファでお応えし、Webデザイナーとして貢献していきたいです。
学生時代の経験が活かせるポイントをアピールした志望動機の締め例文です。特にベンチャー企業などでは、前向きな姿勢で取り組む人材を求める傾向にあるため、良いアピールとなります。
志望する会社に、自分の経験や知識によってどのような貢献ができるのかを具体的に述べるようにします。そうすることで、採用担当者にとって入社後のイメージがつきやすくなり、「一緒に働きたい!」と印象づけることにもつながります。
NG例文①ネガティブ思考の志望動機の締め方
それでは次に、NG例文についてもご紹介します。自分の志望動機を見直して、似たような文章や言葉になっていないか確認してください。
学生時代は勉強に力を入れてきました。勉強の成果が生かせるかはわかりませんが、時間の許す限り精一杯勉強し、早く会社に貢献できるようになれたらと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
何の勉強に力を入れてきたのか具体的なアピールができていないだけでなく、「勉強の成果が活かせるかはわからない」とネガティブな言葉が使われています。自信のなさが感じられるのに加え、「今の自分にできること」「今、貢献できること」に対しての言及もなく、何ができるのか不明な締めの例文です。
もし言い換えるのであれば、「与えられた仕事に対し、丁寧にこなしていく」など「自分がやりたいこと」や「志望してる会社でしたいこと」が見える文章にしていくと、経験不足を補う志望動機の締めとして印象づけられるようになります。
NG例文②過剰表現で説得力のない志望動機の締め方
運動部の厳しい練習を乗り越えてきたガッツがあります。その経験を生かし、どのような環境でも絶対に結果を残すことをお約束します。
根拠のない自信から過剰表現になってしまっている志望動機の締めの例文です。会社がどのような環境であるか把握していないにも関わらず、「絶対」という過剰表現を使って不確かなことを確約してしまっているため、説得力がなく、自意識過剰な志望動機となっています。
過剰表現があると、いくらやる気や情熱があっても、それが空回りした場合の不安感を相手に感じさせてしまうでしょう。
運動部で培った経験が仕事でどのように生かせるのか、具体的に考えながらまとめると、志望動機の締めとして効果的になりますよ。
セオリーより自分の想いを伝える締めを意識しよう
ここまで志望動機やその効果的な締め方についてお話してきましたが、最も大切なのは、セオリーにとらわれず、自分の想いを率直に伝えることです。
志望動機を考えることは、自分自身を見つめ直すチャンス。自分はどんな仕事がしたいのか、今後のキャリアをじっくりと見つめることで、相手に訴えかける印象的な志望動機が生まれます。
まずはあなた自身がしっかりと自分を見つめ、その魅力や可能性を伝える的確な言葉を探しましょう。それが差別化となり、採用担当者の心に響く志望動機となるはずです。
そして実際に志望動機を書いたり話したりするときには、ぜひ本記事でご紹介したコツを取り入れて、志望動機の魅力を最大限に引き出す締め方を作ってみてくださいね。
最初の一言目は大切だと思うんですが、締めってそんなに重要ですか?