例文8選! 公務員試験の自己PRは合否判定の大きなウエイトを占める

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目次

  1. 公務員の面接試験を突破するには自治体や配属先の省庁に合わせた自己PRを作成すべき
  2. 筆記試験に負けない重要度! 公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由
  3. 人物重視の採用に切り替えている自治体が多いため
  4. 自己PRを作成していると面接カードの記入がしやすいため
  5. 受験する公務員試験によって自己PRの内容は変えた方が良い
  6. 公務員試験で種類や職種を問わず評価されやすい強み5選
  7. 協調性
  8. 責任感
  9. 冷静さ
  10. 情報処理能力
  11. 論理的思考力
  12. 公務員の選考で活かせる強みを把握するための3ステップ
  13. ①これまでの成功体験を棚卸しする
  14. ②成功体験から公務員の業務で役立つ強みを探す
  15. ③具体的なエピソードを書き出しておく
  16. 公務員試験で自己PRを伝える際の3ステップ
  17. ①結論として最初に自分の強みを伝える
  18. ②自分の強みを発揮したエピソードを伝える
  19. ③公務員の業務で具体的にどう役立つのかを伝えて締める
  20. こんな内容はNG!公務員の自己PRを伝える際の注意点3選
  21. 公務員と民間企業の違いを把握できていない
  22. 公務員の業務に関係ない強みをアピールしている
  23. 公務員の業務へのリスペクトを感じ取りにくい
  24. 公務員の自己PRのOK・NG例文8選
  25. OK例文①協調性
  26. OK例文②責任感
  27. OK例文③冷静さ
  28. OK例文④情報処理能力
  29. OK例文⑤論理的思考力
  30. NG例文①公務員と民間企業の違いを把握できていない
  31. NG例文②公務員の業務に関係ない強みをアピールしている
  32. NG例文③公務員の業務へのリスペクトを感じ取りにくい
  33. 採用担当者に響く自己PRを作成して公務員の面接試験を突破しよう

公務員の面接試験を突破するには自治体や配属先の省庁に合わせた自己PRを作成すべき

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。公務員試験を控えた学生から

「公務員の面接試験を控えていますが、自己PRに自信が持てません」
「どんな自己PRが採用担当者に響くのでしょうか?」

という声が寄せられています。公務員試験の自己PRはどんな点に注意して作成すべきなのかが分からない学生もいるのではないでしょうか。

結論として公務員試験では自治体や配属先の省庁に合わせた自己PRを作成するのをおすすめします。自治体や配属先では求める人物像が異なるのです。評価されるポイントにも違いがあるため、それぞれに合った内容の自己PRを作成しましょう。

この記事では、公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由や公務員試験で種類や職種を問わず評価されやすい強みを紹介しつつ、公務員試験で自己PRを伝える際の手順を例文を交えて解説します。公務員試験を控えている学生は自己PRを作成する際に参考にしてみてください。

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筆記試験に負けない重要度! 公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由

公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由

「公務員試験は筆記試験が重要視されるから、自己PRは無難な内容でも良いのでは?」と思っている学生もいるのではないでしょうか。ただ、近年は面接試験を重視する自治体が増えています。面接試験での自己PRが内定獲得の鍵になるかもしれませんね。公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由は他にもあるため、チェックしておきましょう。

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人物重視の採用に切り替えている自治体が多いため

近年、地方公務員の採用試験では新方式を採用している自治体が多い傾向がありますね。新方式とは、数的処理や法律など難易度の高い試験問題を出題しない面接重視の採用形態のことです

筆記試験の負担が軽くなれば、学生は民間企業や他の自治体と併願しやすくなりますよね。つまり、志望者数を増やして、優秀な人材を獲得する目的があるのです。

また、面接は今後一緒に働いていく同僚を探す目的があるため、どんな人であるかを知る必要があるでしょう。

たとえば、消極的な印象を受けた学生は「入社後に市民の対応が上手くできないかもな」と判断されやすいです。一方、責任感のある印象の学生なら「与えられた仕事を的確にこなしてくれそうだ」と思われて、内定に近づくかもしれません。

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キャリアアドバイザー

自己PRはただ自分の能力を売り込むだけではなく、人柄を伝えることを意識しましょう。

自己PRを作成していると面接カードの記入がしやすいため

面接カード自体を知らない学生もいますよね。面接カードとは学歴や志望動機、自己PRなど基本情報を記載する書類のことで、一次試験合格後に配られます

面接カードに記入する項目の例
  • 公務員になりたい理由
  • 採用後に実現したいこと
  • これまでに取り組んだ活動や経験
  • 自己PR

学生は短い時間で採用担当者の質問に回答して、自分の公務員への適性をアピールしなければなりません。アピールを成功させるには面接前に提出する面接カードの記入内容が大きく影響するでしょう。

採用担当者は面接カードに沿った質問をするため、自己PRから予想される質問内容を考えておくのをおすすめします。

面接カードに記載方法について詳しく知りたい学生は以下の記事も参考にしてみてください。

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堀内 康太郎

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公務員試験では自己PRをおろそかにしてはいけない

公務員試験の順番としてはまず筆記試験を受け、合格することができれば面接試験に進むことになりますが、多くの応募者が第一関門の筆記試験で落とされてしまいます。そのため筆記試験を突破するため、相当な時間をかけ努力をすることになるでしょう。

ここで注意してほしいのは、筆記試験に受かったことで「これでもう大丈夫」と安心し、自己PRの作成がおろそかになってしまう人がいることです。今説明したように、公務員試験は最終的に「人物重視」で採用を決めます。自分の人間性をアピールするためには、自分の人柄やスキルなどが表れやすい自己PRの作成に真剣に取り組む必要があるということです。

このあとも説明しますが、自己PRを作成する際は主観的なことだけではなく任される仕事や公務員の資質も研究したうえで作成することになります。そのため、ある程度の労力と時間は要しますが、面接カードの記入や面接試験を受ける前に自己PRを作成しておくと、職業観が明確化されアピールもしやすくなるメリットがあるでしょう。自己PRは面接突破のカギを握っています。筆記試験が終わった後も手を抜かず、自己PRを真剣に作成し対策することをおすすめします。

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受験する公務員試験によって自己PRの内容は変えた方が良い

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就活生

国家公務員と地方公務員を併願するのですが、自己PRの内容は変えた方が良いでしょうか?

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キャリアアドバイザー

両者は大きく仕事内容が異なるため、自己PRは変えるのをおすすめします!

公務員と一口に言っても、地方公務員と国家公務員では大きく仕事内容が異なるため、アピールするポイントも変えてみましょう。

それぞれのアピールポイント
  • 地方公務員:地方公務員各都道府県の市役所や地方自治体に勤務することが前提になる。各地方の地方性に根付いたアピールを考える。
  • 国家公務員:国家公務員は社会奉仕や財政運営などをおこなう各省庁やその関係機関に勤務する。希望配属先の省庁に沿った強みをアピールする。
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キャリアアドバイザー

自己PRの内容だけではなく、面接の質問に対しても独自の対策を練ってみてはどうでしょうか。

こちらの記事では、国家公務員の種類について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!

自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。

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公務員試験で種類や職種を問わず評価されやすい強み5選

公務員試験は種類や職種が豊富なため、評価される強みは異なる場合が多いです。たとえば、消防庁で体力があることが大きな強みになりますが、市役所などでは重要視されない強みではないかもしれません。

ただ、種類や職種を問わず評価されやすい強みも存在します。まだ公務員試験用の自己PRを作成していない学生はここで紹介する強みを参考にしてみてください。

協調性

公務員の業務でも市民の話に耳を傾けたり、職場の関係性をうまく構築できる人材の方が業務が円滑におこなえるため、協調性が求められています

なかには協調性と聞いて「こんなありきたりな強みで評価されるのか」と疑問に思った学生もいるのではないでしょうか。ただ、採用担当者としては個性的過ぎる能力がある人材は採用するリスクがあるのです。

個性が強すぎると社員と調和することができず、職場の雰囲気が悪くなるかもしれません。そのため、ありきたりな強みでも協調性はアピールになりますね。

協調性をアピールしたい人はこちらも読んでおきましょう。

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責任感

一般的に公務員は形式的に定められた方法で仕事をすることが多いですね。つまり、与えられた仕事を最後までやり遂げられる責任感は公務員にとっては大きなアピールになるでしょう

また、市民の個人情報に触れる責任の重い仕事であることも、責任感が評価される要因ですね。

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キャリアアドバイザー

公務員の仕事にも期日があるため、時間を守るなど当然のことを確実にできる責任能力は評価されるかもしれません。

責任感をアピールしたい人はこちらを読んでおきましょう。

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責任感の自己PRは、責任感の具体的内容、根拠、企業に与えるメリットを伝えることで高評価を獲得できます。 この記事では、自己PRで責任感をアピールする際のポイント、PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるのでぜひ参考にしてください!

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冷静さ

公務員は公正な判断や節度ある行動を求められるため、冷静さもアピールポイントになるでしょう。業務でも市民からのクレーム対応に対して、売り言葉に買い言葉ではベストな解決には至りません。

すぐに怒りや不満を態度に出す職員に対して、相談はしにくいですよね。冷静で客観的な視点を持つ学生は評価されやすいため、アピールするのをおすすめします

情報処理能力

公務員を目指すにあたって必ず求められる専門スキルはあまりありませんが、情報処理能力は高く評価される傾向がありますね。

事務処理を効率的におこなったり、市民の相談内容に合わせて窓口を案内したりするなど話や書面から的確に情報を把握する能力が求められるでしょう。そのため、情報処理能力がある学生は重宝される場合が多いですね。

自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!

自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけ裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します

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論理的思考力

論理的思考力についてふわっとした理解の学生もいるかもしれません。論理的思考力とは、物事を道筋立てて考える力や解決法を導く力のことです。

どの公務員試験でも社会問題や経済問題について自分の考えを論述する教養論文試験があり、論文の記述から論理的思考力を測っています。つまり、公務員には論理的思考力が必要だと判断されているのです。そのため、自己PRで論理的思考力をアピールしてみてはどうでしょうか。

また公務員は人の役に立ちたい人にもおすすめの仕事です。人の役に立つ仕事についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。

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公務員の選考で活かせる強みを把握するための3ステップ

公務員の選考で活かせる強みを把握するための3ステップ

まだ自分の強みがわからない学生もいるのではないでしょうか。ここでは自己PRで伝える強みを把握するための手順を紹介します。適当な強みをアピールすると本来の自分とは異なるため、入社後のミスマッチを引き起こす可能性がありますね。そのため、ここで自分の強みを把握してから自己PRを作成しましょう。

①これまでの成功体験を棚卸しする

過去の経験を棚卸しして、成功体験のみを書き出しましょう。成功体験は強みを発揮している場面が多いためですね。

過去の経験を棚卸しするには自分史を作成するのをおすすめします。時系列ごとに自分を振り返ったり、モチベーショングラフから自分のターニングポイントを明確化することで成功体験が把握しやすいでしょう

自分史の作成方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。

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②成功体験から公務員の業務で役立つ強みを探す

いくら成功体験が輝かしいものでも公務員の業務に役立つ強みでなければ、アピールにはなりません。民間企業ではかなり評価される内容でも利益を追求しない公務員ではイマイチな評価になる場合もあるのです

そのため、前述した公務員試験で評価されやすい強みや、自治体・希望配属先の省庁が求める人物像に沿った強みを探しましょう。

自治体や希望配属先の省庁が求める人物像を把握しておく

自己PRは相手からの評価を高める目的があるため、相手がどんな人を求めているかを把握しておきましょう。もちろん、公務員として求める人物像は自治体や希望配属先の省庁によって異なります

たとえば、行政課では窓口対応のために冷静さや協調性が求められますが、情報システム課では情報システムの運用・管理がメインになるため、情報処理能力などが必要になるでしょう。

求める人物像を把握するにはインターンシップへの参加もおすすめです。省庁のインターンに参加したい人はこちらを読んでおきましょう。

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キャリアアドバイザー

自分が受ける自治体や希望配属先の省庁の人物像に沿った回答を心がけてください。求める人物像を把握するには、自治体や省庁の採用HPやパンフレットから情報収集してみてはどうでしょうか。

③具体的なエピソードを書き出しておく

具体的なエピソードを提示できれば、強みがあることの根拠になり、説得力が出ますね。一方、「話し合いの場面で冷静に対応した」など抽象的な内容では強みに説得力が出ません

具体的なエピソードは以下のポイントに気をつけて書き出しましょう。

気をつけるべきポイント
  • 成果を出すために工夫した点
  • 実際の成果

たとえば、「ゼミの研究発表の話し合いで班員同士が意見のぶつかり合いから口論になったが、双方の話を聞いて折衷案を取った。結果的に案に納得してもらい、研究の発表も成功した。」などですね。

強みを書き出す際は具体的なエピソードを紐付けておくことをおすすめします。

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強みを書き出す際は具体的なエピソードを紐付けておくことをおすすめします。

公務員試験で自己PRを伝える際の3ステップ

公務員試験で自己PRを伝える際の3ステップ

どんな話の内容が良くても、伝え方が悪いと採用担当者の高い評価にはつながりません。公務員は論理立てて、市民に説明する場面が多いため、「業務で活躍できないかも」と判断されてしまう可能性もありますね。ここで解説する公務員試験で自己PRを伝える際のステップを利用して、そのような最悪の事態を防ぎましょう。

①結論として最初に自分の強みを伝える

結論として最初に自分の強みを伝えましょう。前置きが長いと、「結局何を伝えたかったのか?」という印象になりかねません

最初に結論を伝えることで採用担当者が話の内容を把握しやすくなるため、話す際には意識してみてはどうでしょうか。

キャッチフレーズをつけると採用担当者の印象に残りやすい

だらだらアピールすると、伝えたいことが伝わらないかもしれません。キャッチフレーズを使用すると、相手の興味を一気に引き寄せられる可能性があるでしょう

キャッチフレーズの例
  • 誰にも損をさせない立ち回りができる(協調性)
  • イレギュラーな自体にも動じない(冷静さ)
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キャリアアドバイザー

ただ、気を引こうとしてあまり奇抜な内容にするのはやめてください。キャッチフレーズは採用担当者に伝わらなければ意味がありません。

吉田 実遊

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「できる」イメージを持たれるようなキャッチフレーズを作るべき

今説明したように国家公務員と地方公務員では仕事内容が大きく異なるため、それぞれの仕事が「できる」イメージを持たれるようなキャッチフレーズを作ることをおすすめします。

たとえば国家公務員の場合、応募先の省庁に合わせて手堅く仕事ができることをアピールすると良いのではないでしょうか。「私のモットーは質実剛健です」などのように、自分の信念を四字熟語に表すことで、採用担当者に真面目さや心身のたくましさを感じてもらうのもいいと思いますよ。

また地方公務員の場合は、自分のアピールできる特性や人柄を、地域独自の事柄と掛けあわせてキャッチフレーズを作ることもできますよ。たとえば、自分の特性を方言で表現したりすると、地域愛のアピールにもつながるのではないでしょうか。

キャッチフレーズを作る際は、シンプルかつ自分の特性を表現できるワードを選び、採用担当者に好印象を持ってもらえるようなワードを選ぶと良いでしょう。

②自分の強みを発揮したエピソードを伝える

強みの内容に関連したエピソードに落とし込むことで、説得力が生まれますね。「私は学生時代に何事に対しても冷静に対処してきました」といった抽象的な内容では説得力がないですよね。

具体的なエピソードは採用担当者の共感を呼び、学生を理解しようとする姿勢に変えるのです

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キャリアアドバイザー

行動にフォーカスしたエピソードを伝えて、「この人は冷静に対処できるな」と採用担当者に判断してもらえる内容に仕上げましょう。

成果より強みが伝わるような行動にフォーカスする

採用担当者は実績にはそこまで興味がありません。自己PRではどんな場面でどんな行動を取る人材なのかが見られているでしょう

「災害ボランティアで地域の人とボランティアの人が喧嘩をした際に仲裁に入り、その場を収めた」というエピソードを伝えたとします。

すると、「市民のクレームにも上手く折衷案を取って解決してくれそう」と頭の中で公務員の業務に置き換えてから評価する採用担当者は多いです。

そのため、アピールしたい強みが伝わるような行動したエピソードを用意しておいてみてはどうでしょうか。

③公務員の業務で具体的にどう役立つのかを伝えて締める

エピソードや成果を伝えるだけでは自慢話で終わってしまいますよね。

自分の強みが公務員の業務で具体的にどう役立つのかを伝えて締めると、採用担当者に同僚として働くイメージを持ってもらいやすくなるかもしれません

「臨機応変な対応力を活かして、窓口で困っている市民の対応をスムーズにおこないたいと思います」など具体的な業務内容に触れるとより明確に伝わるでしょう。

吉川 智也

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自己PRはそれぞれの業界や業務に求められる人物像を見据えたうえで作成する

応募者の中には民間企業と公務員を併願する人もいるかと思いますが、自己PRはそれぞれの業界や業務に求められる人物像を見据えたうえで作るようにしましょう。

たとえば「問題解決能力」をアピールしたい場合、大体は「問題の本質を探るのが得意」など分析力などにつなげてアピールするかと思います。しかし、その後どのように行動を起こしたかは人によって違うものです。

公務員で重宝されるタイプとされないタイプ

たとえば、Aさんは問題解決の「速さ」を重視し自ら率先して動くタイプの人で、誰にも相談せず自力で問題解決に至ったエピソードを書いたとします。独自の視点で問題に立ち向かう姿は、ベンチャー企業や外資系企業では重宝されるでしょう。しかし公務員となると、一般的に「報告、連絡、相談」が重視されるため、Aさんのような人は向いていないと判断されるかもしれませんね。

一方でBさんは問題解決の「確実さ」を重視するタイプの人で、あらゆる事態を想定したり、他者へ相談するなどチームワークを活かした解決を試みます。物事の考え方や行動の起こし方が公務員と一致しているため、好印象を得るのではないでしょうか。しかし、民間企業だと「スピード感がない」「他力本願」などのように思われるかもしれませんね。

アピールの内容は、見方によってプラスになる場合もあれば、マイナスに捉えられる場合もあり表裏一体の世界です。公務員試験で自己PRを作る際は、堅実さや協調性など求められる人物像と一致する内容を選ぶようにしましょう。

こんな内容はNG!公務員の自己PRを伝える際の注意点3選

公務員の自己PRを伝える際の注意点3選

ここまで公務員の自己PRを作成する方法を解説してきました。ただ、NGな内容を記載していると、伝え方や公務員で評価されるポイントを意識していても採用から遠ざかってしまうかもしれません。そこで公務員の自己PRを伝える際の注意点を解説します。

公務員と民間企業の違いを把握できていない

公務員と民間企業との違いは利益を追求するかどうかです。公務員は社会全体に奉仕するという立場から業務の公共性が高く、利益を追求することはありません。

「業務でトップの成果をあげたい」など自分の利益を追求しそうな考えを持っていると、公務員の立場を理解していないことから「民間企業の滑り止めなのでは?」と採用を避けられてしまう可能性があるでしょう

とはいえ、民間企業への併願をしてリスクの分散をすることも大切です。公務員と民間企業を併願する際の注意点について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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公務員の業務に関係ない強みをアピールしている

採用担当者は将来的に戦力になる人材を採用したいと考えています。特に芸術系のセンスなどは伝えても、公務員の業務では発揮する場面が少ないと判断されやすいでしょう

たとえば、「私は美的感覚に優れており、独自性があります。インテリアデザインのコンペで優秀賞を獲得しました」などの強みは公務員の業務では再現性が感じられません。

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とくに志望業界と絡みのないただの創作は、趣味として伝えるのをおすすめします。

公務員の業務へのリスペクトを感じ取りにくい

学生の中にはなんとなく公務員を志望している学生もいるのではないでしょうか。その際は「公務員への業務へのリスペクトが感じられない」と判断されないように気をつけてください。

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残業が少ないからプライベートを充実させたい!

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窓口でワンパターンな対応するだから簡単そう!

業績に左右されない公務員の業務を軽んじている学生は一定数おり、採用側は敏感になっているかもしれません。リスペクトしていない気持ちは自己PRに出やすいため、志望する自治体の業務内容をきちんと調べたり、公務員の必要性を把握したりしておきましょう

吉田 実遊

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公務員へのリスペクトが感じられない表現に注意する

就活生の中には、自己PRや志望動機で「採用後はライフ&ワークを充実させて働きたい」とアピールする人がいますが、採用担当者側からすると「楽な仕事だと思われている」とマイナスな印象を持たれるケースがありますので注意しましょう。

たしかに近年、社会の流れでライフ&ワークの充実が叫ばれていますが、面接はあくまでも「仕事ができる人なのか」「やりがいを持って働くことのできる人なのか」といったことを見定める場でもありますよね。そのため自分のライフの充実ばかりを訴えるのは、その場にふさわしくないはずです。

就活生の中には、正直「土日が休み」「福利厚生がしっかりしている」といった安定性に魅かれ応募した人もいるのではないでしょうか。これらは決して間違ったことではありませんが、面接でわざわざ伝える必要はありません。条件面に魅力を感じて応募したことを伝えてしまうと、「公務員へのリスペクトが感じられない」と思われてしまいます。

自己PRや志望動機を作成する際に意識してほしいのは、公務員の仕事は「社会に大きく貢献していること」など尊敬の気持ちを踏まえて作成するようにしましょう。

公務員の自己PRのOK・NG例文8選

ここでは公務員の自己PRのOK・NG例文を8つ紹介します。OK例文は前述した自己PRのステップを網羅しているため、参考にしてみてください。

OK例文①協調性

例文

私の強みは誰にも損をさせない立ち回りができる協調性です。私は大学3年時にゼミ長を担当していました。ゼミとして研究コンペに参加した際の発表準備期間に犬猿の仲である学生同士が意見の食い違いにより喧嘩をして、派閥ができてしまいました。そこで私はそれぞれの派閥の学生とコンタクトを取り、折衷案を取るように説得を促しました。結果的に双方が納得する案になり、研究コンペでも優秀賞を取れました。折衷案を取る能力を活かして、窓口でのイレギュラーな事案にもきちんと対応したいと思います。

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キャッチフレーズにより強みが印象付けられていますね。具体的なエピソードから公務員に必要な協調性があることが証明できる内容でしょう。

OK例文②責任感

例文

私の強みは必ず仕事を完遂させる責任感です。私は学生時代に新聞配達のアルバイトを経験しました。初めのころは全ての地区を周り切ることができず、先輩に手伝ってもらいました。朝食の時間には新聞が届いていないといけないため、新聞配達は残業するわけにはいきません。そこで新聞を取っている家を完璧に把握したり、効率的なルートを見つけたりすることを業務中におこないました。結果的に通常の2人分の仕事をこなせるようになりました。責任を持って業務を完遂させる能力を活かして、業務時間内に与えられた作業を終えられるような工夫をしていきたいと思います。

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残業時間を減らす必要がある昨今では業務時間内に仕事を終わらせる意識は重要ですね。与えられた業務を効率的にこなす入社後の姿を想像しやすい内容でした。

OK例文③冷静さ

例文

私の強みはイレギュラーな事態にも動じない冷静さです。私は学生時代、地域ボランティア団体に所属していました。強豪校出身のバレーボール部の先輩の人脈により、実業団の選手を呼べることになり、地域の小学校のバレーボール部の学生との交流会を企画しました。ただ当日に体育館が他のチームとブッキングしていたことがわかりました。そこで私は体育館の管理者に連絡をして、原因を特定してから他のチームと話し合いをしました。他のチームが時間があるということで、地元の高校の体育館に移動してもらえることになりました。結果的に交流会は問題なく開催できました。冷静な対応力を活かして、口で困っている市民の対応をスムーズにおこないたいと思います。

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通常なら動揺してしまう場面でも冷静に対処しており、肝が据わっている印象を受けました。イレギュラーな対応を迫られる場面でも正しい対応をしてくれる期待感が持てる例文ですね。

OK例文④情報処理能力

例文

私は情報処理能力があり、飲み込みが早いです。私は教授の学会のプレゼン資料の作成を手伝っていた時期があります。資料作成には論文を読んだり、参考文献を読んだりする必要がありました。教授にまとめ方をレクチャーしていただきましたが、単調な内容になってしまいました。そこで受験の際のノートのまとめ方が応用できると思い、アレンジしたところ、教授からOKをもらえる資料をすぐに作成できました。応用力と飲み込みの早さを活かして、事務処理を効率的におこないたいと思います。

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キャリアアドバイザー

資料作成は業務でもおこなうため再現性の高さを感じる例文でした。すでに受験期のやり方から応用しており、入社後の業務でも同様の仕事ぶりを発揮してくれそうですね。

OK例文⑤論理的思考力

例文

私は論理的思考力があり、課題を解決に導きます。私は学生時代に新聞社の広告制作のインターンに参加しました。広告案を考えてクライアントが気に入れば、実際に新聞広告が掲載される内容でした。クライアントの情報をさらっと調べただけでは、抱える課題すらわかりませんでした。そこでクライアントにアポを取り、ヒアリングをおこないました。老舗企業であるクライアントは「年齢関係なく、使える商品であることをアピールできていない」という課題があると把握できました。年齢別の商品の使い道をレクチャーする広告案を作成して、実際に広告を掲載していただきました。解決法を導く力を活かして、どんな手続きを踏むべきか困っている市民に対して、解決策を提示したいと思います。

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キャリアアドバイザー

論理的思考力にはさまざまなタイプがありますが、解決法を導くのが得意なタイプであることがわかりました。迷っている市民の手助けができる頼もしさがありますね。

NG例文①公務員と民間企業の違いを把握できていない

例文

私は主体性があり、自分から仕事を見つけて取り組みます。私は学生時代、アパレルショップでアルバイトを経験しました。アルバイト1年目はいつも売上を競っている本店には及びませんでした。そこで店舗のPOPをオリジナル内容に変えたり、ケア用品も一緒におすすめしたり工夫を施しました。結果的に本店をおさえて、東京都でNo.1の売上を達成しました。この主体性を活かして、業績に貢献していきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

「業績に貢献したい」などの言葉や利益を追求する考え方から民間企業との違いを把握できていないと判断されやすい内容ですね。また、民間企業で使用した自己PRの使いまわしだと思われやすく、志望度の低さが露見してしまうかもしれません。

NG例文②公務員の業務に関係ない強みをアピールしている

例文

私は独創性があり、美的感覚に優れています。学生時代はインテリアデザインのコンペに参加していました。1〜2年時は流行りのデザインを取り入れ過ぎて、優秀賞を逃していました。そこで自分の表現を1から追求することにしました。結果的に独自性が評価されて、優秀賞を獲得できました。独創性を活かして、センスの良い街づくりに貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

特に芸術系の強みは公務員の業務では発揮しにくい傾向がありますね。公務員の業務でも再現性を出すには、もう少し工夫した部分を深堀する必要があるでしょう。

NG例文③公務員の業務へのリスペクトを感じ取りにくい

例文

私はリーダー気質で、周りを巻き込んで成果を出せます。学生時代は文化祭実行委員長として仕事を的確に実行委員に割り振ったり、スケジュールの管理をおこなったりしていました。効率良く仕事を進められたため、文化祭は例年以上に順調に開催することができました。この経験から事務処理でも窓口対応でも対応できる自信があるため、どんな職場でも対応したいと思います。

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キャリアアドバイザー

自信があることは大切ですが、「事務処理でも窓口対応でも」など軽視する言葉遣いから謙虚さが足りない印象を受けました。「自信があるから何でもできる」ではなく、強みを具体的に公務員の業務にどう活かせるかを伝えましょう。

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