目次
- 短所として「心配性」は伝えてOK! アピールへのつなげ方をチェック
- 面接官が短所を質問する3つの意図
- 心配性が自分の短所だと伝える際の回答例文
- OK例文①
- OK例文②
- OK例文③
- NG例文①短所を改善する意欲がない
- NG例文②内容がネガティブに終始する
- NG例文③必要以上に自分を下げる
- 心配性という短所をアピールにつなげつつ伝える4ステップ
- ステップ①どのような心配性なのかを伝える
- ステップ②心配性を表す具体的なエピソードを伝える
- ステップ③短所を活かす例や克服するためにしていること伝える
- ステップ④克服に近づいていればアピールする
- より差別化! 仕事に活かせるような「心配性」のポジティブな側面も挙げよう
- 心配性を短所として答えるときの注意点
- ①ネガティブな内容で話を終わらせない
- ②過度に自分を下げない
- ③開き直らず謙虚に話す
- 心配性の伝え方に悩む学生からよくある質問に回答!
- 心配性な点を短所として伝えても大丈夫ですか?
- 心配性を短所として伝える際の注意点はありますか?
- 心配性という短所の改善意欲を見せて自己PRにつなげよう
短所として「心配性」は伝えてOK! アピールへのつなげ方をチェック
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「心配性なのですが、面接で短所として取り上げても大丈夫ですか?」
「短所が心配性と答えたら、評価が悪くなりますか?」
という質問を受けることがあります。「心配性なことを伝えて評価が悪くなったらどうしよう」と思う人は多いかもしれませんが、基本的にそのようなことはないので安心してください。
しかし、心配性な性質が仕事に影響しうる短所であると認識されてしまえば、評価に影響する可能性もあります。短所は伝え方が何よりも大切です。
そこでこの記事では、心配性な短所を伝える際に印象を下げないようにするためのポイントや、モデルケースとなる例文を解説していきます。
心配性な性質を短所として伝えようと考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね。
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面接官が短所を質問する3つの意図
面接において、短所の質問は自分の印象を悪くしてしまいそうで、答えにくいですよね。
ただ、面接官が短所を質問するのにはいろいろな理由があります。当然短所を聞いて攻撃しようと思っているわけではないので、不安に思う必要はありません。
- 誠実かどうかを確かめるため
- 社風や職種への適性を探るため
- 短所を克服しようとする気持ちや改善方法を知るため
質問の意図を知っておくと、的外れな回答をしたり、マイナスの印象を持たれたりするのを防ぐことができます。

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特にリストの③は重要です。入社後はじめて気づいた自分の弱みや苦手にぶつかる可能性があるからです。
面接官はこの質問で、就活生がそうなったときにどう対処するのかを見極めているといえます。
短所は、長所とセットに質問されることが多いです。そのため、長所についても質問の意図や答え方を押さえておくと選考突破の可能性を上げることができますよ。詳しくは以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーが読み解く!「心配性」はネガティブな評価につながる?
自己理解と対策をセットで伝えれば好印象につながる
学生から「短所は心配性です」と伝えられても、それ自体がネガティブな評価につながることは少ないでしょう。むしろ、自分の特性をどのように理解し、それに対してどう向き合っているかという点が重要です。
「心配性」という短所を伝える際には、心配性であることを自覚していること、それによって生じる可能性のある課題を理解していることを説明したうえで、日頃からどのような工夫や具体的な対策を講じているかを伝えるのがおすすめです。
たとえば、「私の短所は心配性なところです。そのため、何事も確認を重ねないと不安になることがあります。そのため、日頃から重要度が高い作業はダブルチェックを徹底し、ミスを未然に防ぐように心掛けています。また、確認を終えた段階で意識的に区切りをつけ、次のタスクにスムーズに移行できるよう工夫しています」といった形です。
このように伝えることで、「心配性」は単なる短所ではなく、むしろ「慎重さ」や「丁寧さ」といったポジティブな印象を伝えることができますよ。
心配性が自分の短所だと伝える際の回答例文
企業が短所を聞く理由を理解できたところで、ここからは全体像をイメージするためにも、心配性を短所として伝える例文をチェックしていきましょう。
どのような内容、構成でアピールするのか、細かい部分まで確認してみてくださいね。

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OKとNG両方の例文を参考にして、心配性の短所を伝える内容を組み立てていきましょう。
OK例文①
私は心配性で、確証が持てるまでなかなか行動に移すことができません。何かを始めるときには心配を解消するための準備に時間がかかり、出遅れてしまうことが多いです。
そこで、この短所を改善するために、私は準備を周囲よりも早くやり始めることを心掛けました。誰よりも早く準備を始めることで出遅れることはなくなり、徹底した準備をしていることで、何事もミスなく進められるようになりました。
まだまだ思い切って行動するのは苦手ですが、行動を早くすることで心に余裕ができ、ときには積極的に動き出せるようにもなりました。

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心配性という短所について起こりうる弊害(取りかかりが遅くなること)に対して改善策(スタートを早めること)をしっかりとおこなっていて、その弊害をカバーすることで結果的にマイナス面を埋め合わせられていることがちゃんと伝わっている、良い例文です。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
OK例文②
私の短所は、隅々まで確認しないと安心できない心配性なところです。書店でのアルバイトで在庫確認を任された際、冊数に間違いがないか何度も確認し、ほかのバイトメンバーにもダブルチェックを頼んでいました。
しかし、店内が混み合っているときにも依頼することがあり、それではお客様にも迷惑をかけてしまうと気づき反省しました。
それからは、一度で抜け漏れなくチェックできるようオリジナルの確認リストを作成して、周囲に迷惑をかけず効率的に仕事が進むよう工夫しています。

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この例文では、まず冒頭で心配性の内容について説明しています。そして、書店でのアルバイトで経験した具体例について伝えています。自分の行動が周囲に迷惑をかけることに気づき、行動を変えたことをアピールできている例文です。
OK例文③
私の短所は、準備が完璧にできたと思えるまでなかなか行動を起こせない心配性なところです。幼い頃から海外留学が夢だったのですが、自分の英語力に自信を持てず、「英語の資格で目標スコアが取れてから留学しよう」と考え、大学2年生の後半まで留学プログラムに応募すらしていませんでした。
しかし留学を経験した同じサークルの先輩から「英語の勉強は留学中でもできるから、とりあえず早くプログラムに応募すべき」とアドバイスをもらい、行動を起こすことにしました。
私はこの経験から、準備が整ったらアクションに移すのではなく、最終的な目標をいつまでに達成するかをまず決めて、その期間までに準備に取り組むようにしています。

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この例文では、なかなか行動を起こせない心配性な性格を短所として取り上げ、その短所を改善する方法として「最終的な目標をいつまでに達成するか決める」と説明しています。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
心配性でマイナスなことを考えすぎて行動にうつせない場合、「考えすぎる点」を短所として説明するのも一つの方法です。以下の記事では、考えてしまう点を面接で説明するときのコツや例文などを解説しているので、こちらも併せて参考にしてくださいね。
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NG例文①短所を改善する意欲がない
私の短所は心配性なところです。何か新しいことを始めるとなると、楽しみや喜びではなく、失敗するのではないかという不安がつきまとい、なかなか取り組むことができません。大学入学時には何かサークルに入ろうと思っていましたが、どのサークルが良いかわからず悩みました。
どこかのサークルが問題を起こして謹慎になったと聞き、さらに不安になりました。結局どこのサークルにも入れず、それが大学生活での心残りです。社会人になってからは心配性の短所を克服して、何事も積極的に挑戦できるようになりたいです。

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心配性であることはわかりますが、肝心の改善に向けた努力が見られません。ただ心配性であることの説明をしているだけで、マイナスの印象が強くついてしまっているでしょう。
心配性が原因のトラブルがあったと正直に説明するのは良いですが、その経験からどんなことを学んでどのように改善し、どのように活かしていくかに言及できるとなお良いでしょう。
NG例文②内容がネガティブに終始する
私の短所は心配性です。心配性すぎて大事な用事がある前の日は眠れなかったり、当日も不安になりすぎて体調を崩してしまいます。

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面接官側としては、どうしても「大丈夫かな?」という不安な気持ちの方が強くなってしまいます。改善策が書かれておらず、努力する姿勢が伝わってこないのが残念です。
NG例文③必要以上に自分を下げる
私の短所は、とても心配性なところです。ネガティブなので、最悪の事態ばかり想定してしまいます。自分に自信が持てず、何をするにも不安がつきまといます。

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この例文では「ネガティブ」や「自分に自信が持てない」ということも伝えていて、心配性以外にも短所がある印象を持ちます。短所を質問された際は、一つだけ答えれば問題ありません。自分からいくつも短所を提示して評価を下げる必要はありませんよ。
こちらの記事では、短所の例文とNG例文を紹介しています。心配性以外の短所も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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短所の例をチェックすることで、自分にマッチする短所を見つけることができます。短所は就活では頻出質問として挙げられ、事前に回答を用意しておきたい重要なポイントになりますよ。この記事ではキャリアアドバイザーが短所の例を回答例とセットで解説します。
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心配性という短所をアピールにつなげつつ伝える4ステップ
心配性なことを短所として答える場合、「心配性なところが短所です」とだけ答えるのはNGです。これだと、短所の具体的な内容や根拠などが何も伝わってきません。
短所が心配性と伝える場合は、深掘りした内容を答える必要があります。では、具体的にどのようなことを伝えれば良いかみていきましょう。
ステップ①どのような心配性なのかを伝える
心配性と一言でいっても、その内容はさまざまです。そのためまずは、自分はどのような「心配性」のタイプなのか、をはっきり伝えましょう。
心配性を伝える際の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 慎重になりすぎる
- 踏み出すまでに時間がかかる
- 気になることがあると、そればかり考えてしまう
- 心配しすぎてプレッシャーになる
- 深く考え込んでしまう
具体的にどのような心配性なのか結論を先に伝えることで、面接官は内容を整理しながら話を聞くことができます。その結果、自分のこともより理解してもらいやすくなりますよ。
ステップ②心配性を表す具体的なエピソードを伝える
短所として心配性であると伝えたら、それを表すエピソードも合わせて説明するとより納得感のある内容になります。たとえば、「心配性が自分の短所だと伝える際の回答例文」で紹介した例文のなかでは、次のようなエピソードを入れていますよ。
- 大事な用事がある前の日に眠れず、当日も不安になりすぎて体調を崩してしまった
- アルバイトの在庫確認で、間違いがないか何度も確認して時間がかかった
- 大学入学時にサークルに入ろうと思ったが、どのサークルが良いかわからず悩んだ
「〜を決めるのに1カ月かかった」など、具体的な数値や期間などを入れてエピソードを説明すると具体性が増し、自分の性格や考え方をより理解してもらいやすくなります。
ステップ③短所を活かす例や克服するためにしていること伝える
どのような心配性であるのかを説明したら、そこで終わらせず「どのような工夫を日々おこなって短所を克服しているか、また活かしているか」まで伝えるようにしましょう。
心配性であること自体は悪いことではありませんが、何の対策もなしでは「仕事に支障が出てしまいそう」と思われてしまうリスクがあります。
たとえば「心配性が自分の短所だと伝える際の回答例文」で紹介した例文のなかでは、克服する方法として次のようなことを説明していますよ。
- とりあえずやってみることを大切にしている
- 誰よりも早く準備を始めることで出遅れないようにしている
- 確認を依頼するタイミングを考え、効率的に仕事が進むよう工夫している
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「克服するためにしていること」を伝える際の注意点
過去の自分の言動を深く振り返ったうえで伝えることが大切
短所を克服するためにしていることについて、「最近では時間を決めて取り組むようにしています」などのように説明する学生が多い印象を受けます。しかし、あまりに直近かつ表面的な内容であった場合、「一時的な改善かもしれない」ととらえられてしまう可能性があります。
そのため、克服するためにしていることを伝える際は、しっかりと過去の自分の言動を振り返ったうえで「なぜその時点では改善ができなかったのか」「その時点で改善しようとしたがなぜ達成できなかったのか」「過去に成し遂げられなかったことがなぜ改善できたのか」を伝えていくのがおすすめです。こうすることで、話に説得力を持たせることができますよ。
心配性を克服する方法
心配性を克服して不安を減らし、思い切って行動できるようになりたいと考える人も少なくありません。
どうしても不安な気持ちがぬぐい切れないときは、「〜だ」「〜をしている」など事実だけを紙に書き出してみましょう。
多くの心配事は、まだ起きていない未来に対する不安です。たとえば「就活失敗したらどうしよう」という不安も、まだ起きていないことへの不安ですよね。
このように紙に書いてみると、不安なことが現実に起きていないということが可視化できます。事実と不安な気持ちを一緒にせずに、過度に心配することを防ぎましょう。
ステップ④克服に近づいていればアピールする
改善を試みた結果、現状どのような状態にあるのかという経過を伝えておきましょう。改善途中でも、最初と比べてどの程度良くなったのかを伝えます。
改善途中だからといってマイナスの印象につながるわけではなく、むしろ途中経過の頑張りはプラスの評価になるでしょう。
また、たとえば「以前は、自分が間違っていないか3回以上確認しないと次の行動に移れなかったが、今はチェックリストを活用して1回の確認で済むようにした」など、わかりやすいように改善前との違いを伝えられると良いですね。

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そもそも短所を改善するのは簡単ではありませんし、向き合うだけでも大変です。きちんと自身の弱点と向き合い、改善を目指しているというだけでも評価の対象にはなります。
より差別化! 仕事に活かせるような「心配性」のポジティブな側面も挙げよう
短所は長所の裏返しであり、伝え方によっては仕事で力を発揮するアピールポイントになることもありますよ。
そのため、心配性であること自体をダメなことだと捉えず、「心配性だからこそ自分に何ができるか、何が得意か」を考えるようにしましょう。
- さまざまな可能性を考慮したうえで慎重で冷静な判断ができる
- 失敗するリスクを下げるために計画的な行動ができる
- トラブルを想定したうえで行動するため問題が発生したときに適切に対処できる
心配性の人は特に「危機管理能力」が優れているため、例で紹介しているように、判断の冷静さや計画性、トラブル対応力などを面接でアピールするのがおすすめです。
しかし、短所のポジティブな側面をどうやって見つけたら良いのかわからないこともありますよね。そんなときは以下の記事で紹介している、短所を長所を置き換えるコツや例をぜひ参考にしてくださいね。
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例文20選|短所を長所に置き換えることで回答に説得力が生まれる!
短所を長所に置き換えれば、回答に説得力が生まれ、採用担当者の納得感が得られます。 この記事では、採用担当者が長所や短所を質問する意図や、置き換えのポイント、置き換え例文20選をキャリアアドバイザーが解説します。 一貫性のあるアピールで選考を突破しましょう!
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「心配性」を仕事で活かせることをアピールする方法
「心配性」が具体的にどのように業務に活きるかを説明しよう
「心配性」が仕事で活かせることをアピールする際は、心配性であるがゆえにポジティブな行動につながった経験や、それが特定の業務においてどのように貢献できるのかを明確に説明するのがおすすめです。
たとえば、心配で何度もミスがないかチェックをするという行動は、データチェックや品質管理、書類作成といった高い正確性が求められる業務に活かせます。また、「数字に余裕があっても事前に見込み顧客へアプローチをしておく」などの心配性であるがゆえに準備を徹底する姿勢は、営業職のような数値目標を追いかける業務にも活かせるでしょう。
このように、「心配性」が業務において具体的にどのように貢献できるかを明確にすることで、あなたの強みとしてよりポジティブにアピールできますよ。
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心配性を短所として答えるときの注意点
心配性であることを短所として伝えるときは、「臆病な人」「行動力がない人」といったマイナスな印象で終わらないようにいくつか注意すべきことがあります。
それぞれの注意点について、具体的にどのように気を付けたら良いのか詳しく解説します。応募書類を書く際や面接の練習をする際にぜひ意識してくださいね。
①ネガティブな内容で話を終わらせない
短所について説明する際に一番気を付けるべきことは、ネガティブな内容で話を終わらせないことです。
短所の説明に限らず人とのコミュニケーションでは親近効果という心理現象があり、どうしても「最後」の印象が強くなります。
- 最後に提示された情報が印象に残りやすく、後の判断に影響すること
そのため「短所は心配性です。〜なときにすばやい行動ができません」といったように、短所の説明だけで終わってしまうと、面接官や採用担当者に自分のネガティブな面を印象付けてしまう可能性が高いのです。

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短所を説明するときは必ず、短所を克服するために工夫していることや、短所を克服しようとしている姿勢を伝えるようにしましょう。
②過度に自分を下げない
自分の短所について説明するときは、どうしてもネガティブな内容が多くなってしまいがちですが、過度に自分を下げて話さないよう注意することも重要です。
これまで説明したように、企業側は就活生に自分自身の短所について聞くことで、誠実さや仕事の適性、改善意欲などがどれくらいあるか判断します。そのため、企業側に「採用したい」と思ってもらえるような内容にすることが重要です。
- 「心配性だから〇〇できない」と可能性を否定しない
- 「〇〇するまで時間がかかる」「〇〇できないときがある」などと説明する
③開き直らず謙虚に話す
自分の短所について説明する際は自分を下げすぎないことも重要ですが、反対に、「心配性だから〇〇できなくても仕方ない」と開き直りすぎないようにすることも必要です。
短所を直すことは難しいですが、短所を言い訳にしていたり開き直っている印象を持たれたりすると、「一緒に働くと面倒が多そう」「入社後に難しい仕事を任せられなさそう」とネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。

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「心配性で〇〇できないこともあるが、克服するために〇〇している」と改善の姿勢を示して、謙虚に話すことを意識しましょう。
心配性の伝え方に悩む学生からよくある質問に回答!
心配性な点を短所として回答するとマイナスイメージにならないか不安になったり、心配性な点をどう魅力的に伝えるかわからないと悩む学生は多いのではないでしょうか。そのような学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
心配性な点を短所として伝えても大丈夫ですか?
心配性な点を短所として伝えても問題ありません。むしろ、伝え方次第では企業にプラスな印象を持ってもらうこともできます。
たとえば、ミスがないか何度も確認することで物事を正確に進めることができたり、念入りに準備を進めることで誠実な印象を周囲に持ってもらうことができるといったプラスの面もあります。
また心配性な点を短所として伝えつつ、今後は改善したいとアピールすれば、心配性な点がマイナスイメージに働くことはないでしょう。
心配性を短所として伝える際の注意点はありますか?
心配性を短所として伝える際には、必ず改善する姿勢を見せるように意識しましょう。たとえば「プレッシャーを感じて緊張しやすいため、練習の時間を毎日確保する」など、心配性をカバーしようとする姿勢をアピールすることが重要です。
ほかにも、心配性すぎるがあまり「仕事に支障をきたしてしまうのではないか」と企業から感じられてしまうと、マイナスイメージになってしまいます。ある程度の努力があれば克服できると感じられる程度にするよう注意しましょう。
心配性という短所の改善意欲を見せて自己PRにつなげよう
面接で短所を質問された際に心配性なところを取り上げる場合は、「面接官は何を知りたいのか」を理解して答えることが大切です。
面接官が短所を質問する意図は「誠実かどうかを確かめるため」「企業の社風や職種の適性を知るため」「短所を克服しようとする気持ちや改善方法を知るため」です。
これらの意図を汲むためにも、短所を正直に答えることが大切です。ごまかしたり隠したりしても良い印象につながることはなく、反対に「素直じゃない」「自分を理解していない」と思われてしまいます。
短所の答え方のポイントを守ることで、プラスの印象を持ってもらうことができるでしょう。
こちらの記事も参考に短所を答えるときこそ好印象を残すようにしてみましょう。
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「短所がある=落ちる」というわけではありません。自己PRにて短所を効果的にアピールできればプラスの評価を得ることができますよ。 この記事では、短所を質問する意図やNG回答、伝えるポイントや例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして、短所で高評価を狙いましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!心配性の学生の特徴を分析!
キャリアアドバイザー
塩田 健斗
プロフィールをみる心配性の学生は「慎重な人」と「決められない人」に分かれる
心配性の学生は、2つのタイプに分かれると考えています。一つ目は「慎重な人」です。心配だからこそ、目標達成のために考えられるすべてのことを準備しておこうとします。このタイプは非常に細かなことを気にしますが、あくまで自身の目標達成のために必要なことを網羅するために慎重になっているだけなので、私からすると「優秀な学生」だと感じます。
対して、もう一つは「決められない人」です。意思決定ポイントや決断力、判断力に欠けているため、「何が正しいのか」「どうしたらいいのか」が自分の中で決まっておらず、どこまでいっても心配が拭えません。このタイプは非常に危険です。「志望業界はここでいいのか?」「この志望動機でいいのか?」「この内定先に決めていいのか?」と逐一迷ってしまい、決断を迫られると心配で仕方がありません。
このタイプの傾向としては、少し厳しい言い方かもしれませんが、「知識が足りていない」「考え方が甘い」という点があります。自分の頭で何が正しいのかを考えて、足りない知識を補うということをやっていれば、自然と心配なことは消えていきます。心配なのであれば、しっかりと考え行動をすること。そこから始めてみましょう。