目次
- 「短所は心配性です」企業はどう思う? リアルな印象をチェック
- 企業が「心配性」という言葉から懸念する3つのリスク
- ①慎重すぎて「スピード感」に欠けるのではないか
- ②不安から「決断・行動」が止まるのではないか
- ③周囲に「過度な依存」をしてしまうのではないか
- フローチャートでチェック! 自分の「心配性」の傾向を知ろう
- 穴埋め形式で簡単に作れる! 「心配性」の短所の作り方
- ステップ①これまでの経験を振り返る
- ステップ②心配性が影響しないよう工夫した経験を伝える
- ステップ③改善点と入社後の対策を考える
- タイプ別! 心配性の短所をうまく伝えられる例文とNG例文
- ①何事も慎重に考えてしまうタイプ
- ②先のことを考えすぎてしまうタイプ
- ③細かくスケジュールを組まないと安心できないタイプ
- ④責任感が強すぎて人を頼れないタイプ
- ⑤目標が未達になってしまうのを不安視してしまうタイプ
- 短所を「心配性」にする際によくある質問
- 「心配性」の短所が一発NGになってしまう業界や職種はありますか?
- 「心配性=メンタルが弱い」と思われそうで不安です……
- 心配性を克服したエピソードが思いつきません……
- 「心配性」の短所は伝え方次第で印象が変わる! 傾向別に対策を考えよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。選考で短所を「心配性」と答えようとしている学生から、このような相談をよく受けます。

就活生

就活生
作業効率の悪さなどを指摘されそうで不安です……。
私から伝えたいのは、心配性はよくある短所であり、企業に伝えても問題はないということ。そのうえで「改善姿勢」を見せることが必要です。
自分の心配性が「足かせになるのでは」と不安になるのは、「失敗してはいけない」と責任を背負っている証拠。前向きに心配性と向き合えれば、過度にマイナス評価を受けることもありません。
この記事では、自分の心配性の性質を理解し、改善へつなげる姿勢を伝える方法を解説します。
短所を聞かれた際の答え方について基本的な部分から知りたい人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
自己PRで短所を魅力的に書く4ステップ|8例文×言い換え例も紹介
「短所は心配性です」企業はどう思う? リアルな印象をチェック

就活生
「心配性」って、正直どう思われているんだろう……。
心配性であるからこそ、短所に関する不安が募るのは当然です。
心配性を短所として語る学生に企業側はどのような印象を抱くのか、キャリアパーク就職エージェントの現役キャリアアドバイザーに「企業側の本音」を聞いてみました。
キャリアアドバイザーの体験談心配性の短所ってぶっちゃけどう?
よく聞く回答とは感じるがマイナスにはつながらない
私が過去に担当した学生のなかにも、心配性を短所として挙げる人は多くいました。
企業も「よく聞く定番の回答だな」という印象を受けると思います。
ただ、だからといってマイナスのイメージにつながるかというとそういうわけではありません。
企業が見ているのは、その言葉の裏側にある「自己客観視の深さ」と「実務への影響度」です。
心配性と答えたからと言って評価が下がるということは無いので安心してくださいね。
企業が「心配性」という言葉から懸念する3つのリスク
短所として心配性を伝えた場合、企業側は、

採用担当者
完璧を求めすぎて仕事が止まってしまうんじゃないかな……?

採用担当者
周りに助けを求められず一人で抱え込まないかな……?
といった懸念を抱く可能性があります。
入社後の定着・活躍を見据えて慎重に判断しているからこそですが、しかしこの懸念を払しょくできなければ印象を挽回できないのもまた事実。
改善策をあらかじめ準備するためにも、企業がどのような点に注目しているのかを事前に押さえておきましょう。
①慎重すぎて「スピード感」に欠けるのではないか

採用担当者
慎重なのは良いけれど、考えすぎて判断が遅くなってしまうのでは?
心配性の人は、100%の自信が持てるまで確認を繰り返してしまいがちです。
心配性だと自覚している人のなかには、この行動に心当たりがある人もいるかもしれません。
しかし、ビジネスの現場では「80%の出来でも良いから、早く共有してほしい」という場面も多いもの。
企業が懸念しているのは、慎重さそのものではなく、「確認に時間をかけすぎるあまり、報告や判断が後手に回り、仕事がうまく回らなくなってしまうこと」なのです。
どの仕事でも、速ければ良いわけではありません。
大切なのは、自分の慎重さと仕事に求められるスピードの折り合いをつけることです。
自分なりのスピードへの工夫を伝えると、企業側の安心につながりますよ。
以下の記事では、慎重さについて自己PRの観点から解説しています。気になる人は読んでみてください。
慎重な性格は自己PRに向かない?アピールするポイントを例文付きで解説
②不安から「決断・行動」が止まるのではないか

採用担当者
悩みすぎて判断を止めてしまうと、チーム全体の動きが止まるかも……。
「たくさん悩んでから、自信を持って決断をくだしたい」という人もいるでしょう。しかし、仕事は一人でおこなうものではありません。
一人の決断の遅さは、知らぬ間に競合他社にチャンスを奪われたり、小さなミスを報告できずに大きな事故に発展したりするリスクを抱えています。
責任ある立場になるほど、決断を迫られる機会は増えます。
心配性な人は問題を一人で抱えがちですが、それは「周囲に頼れない」「リスク管理ができない」という印象にもつながりかねません。
正解を待つのではなく、今できるベストを選ぶ姿勢が重要です。
考えすぎる短所は、以下の記事で解説しています。「考えすぎてなかなか次の行動に起こせないときがある……」という人はぜひ読んでみてください。
例文6選|「考えすぎる」短所を面接で高評価につなげるコツ
③周囲に「過度な依存」をしてしまうのではないか

採用担当者
心配事が多すぎて、一人で判断をくだせないのでは……。
不安が大きいあまり、毎回の業務に対して「これで良いのか」といろいろな人に確認を取っていては「決断力がない」という印象につながりかねません。
仕事をするには、自分で決めることと人に頼ることの双方のバランスが大切です。
「人に頼る」に偏っていると、「いつまでも自立できない人材」ととらえられてしまう可能性があります。
ビジネスの現場では、上司の「時間」も貴重な資産です。
何でも「これで良いですか?」と聞くのは、相手の仕事を止めることにつながります。
自分で考えて動こうとする主体性があるか、企業はそこをチェックしているのです。
フローチャートでチェック! 自分の「心配性」の傾向を知ろう
心配性と言っても、その傾向は人によってさまざまです。
そして、心配性のタイプが異なれば、企業がそこから連想する「心配性に対する懸念」も変わってくるもの。
あらかじめ自分のタイプを把握することで、「自分の場合はどのような懸念を抱かれやすいのか」を予測できるようになります。
ここでフローチャートを用いて自分の弱点を理解して、表から弱点を乗り越える方法の伝え方を学びましょう。
そうすれば、企業の懸念に対して適切にアプローチできるようになりますよ。

フローチャートであなたの「心配性」のタイプがわかったら、下記の表からそのタイプの特徴や改善策の伝え方を押さえてください。
タイプ別の特徴と改善策の伝え方
| タイプ分類 | どんな人が当てはまる? | 改善策の伝え方 |
|---|---|---|
| 何事も慎重に考えてしまうタイプ | ・メールの返信を一文字単位で数分悩む ・「念のため」の確認メールが異常に多い ・100%の自信がないと発言を控えてしまう |
「自分なりの期限を設けて、スピード感も意識している」こともアピールする |
| 先のことを考えすぎてしまうタイプ | ・結論から話さない人の話を聞くと、裏を読みすぎて疲れる ・まだ起きていない、怒られるシーンを妄想して謝罪の練習をする |
「悲観的」で終わらせず、懸念点をすべて書き出し、事前に対策を立てる準備力としてセットで伝える |
| 細かくスケジュールを組まないと安心できないタイプ | ・タスクが1つでも残っていると休日も落ち着かない ・「とりあえずやってみて」という指示が一番苦痛 ・予定が急に入るのを嫌う |
柔軟性の欠如を疑われないよう、「計画通り進まないときのためのBプランも用意するようにしている」と伝える |
| 責任感が強すぎて人を頼れないタイプ | ・人に頼むより、自分でやった方が早いし確実だと思ってしまう ・「進捗どう?」と聞かれるまで、自分からアラートを出さない ・他人のミスも「自分の伝え方が悪かったせい」と抱え込む |
抱え込みを否定せず、「早めの進捗共有(報連相)が、結果として最短でゴールに辿り着く近道だと学んだ」と学びに焦点を絞る |
| 目標が未達になってしまうのを不安視してしまうタイプ | ・達成見込みが立つまでソワソワしてしまう ・数字が悪いと、周囲の目がきついように感じる ・無理そうな目標を提示されると、挑戦心より拒絶反応が出る |
メンタルの弱さに見えないよう、「目標を細分化して着実に進めることで、着実に成果を出す工夫をしている」と伝える |
キャリアアドバイザーが読み解く!企業が敬遠する「心配性」の特徴とは
自分の安心のために周りを巻き込むのはNG
自分のミスが怖くて確認を繰り返す「自己完結型」の心配性は許容されることが多いですが、「自分が不安だから」という理由で周囲を何度も確認に付き合わせたり、進捗を過剰に管理しようとするタイプは組織のペースを乱す存在として敬遠されます。
「チームの質を上げるため」の心配と、単に「自分の安心のため」の心配を混同している学生は、社会人としての資質を疑われてしまいます。
この2つを分ける境界線は自身が行動を起こせるかどうかにあると思います。
ただ心配するだけで行動に移せないのは問題ですが、心配だからこそリスクヘッジを念入りにおこない、丁寧に準備をして行動に移すようなタイプであれば敬遠されることは少ないでしょう。
穴埋め形式で簡単に作れる! 「心配性」の短所の作り方
「心配性」は短所ではありますが、ネガティブな印象にならないように伝えたいものですよね。
企業が知りたいのは、自分の短所を理解し、仕事に支障が出ないようコントロールできているかどうかです。
短所との向き合い方を示すべく、まずは以下の3つのステップに沿って、内容を整理してみましょう。
以下に穴埋め形式で「心配性」の短所が作れるフォーマットを用意しました。
私の短所は「ステップ①これまでの経験を振り返って理解した短所」です。
大学時代はこの短所によって「ステップ①これまでの経験」ということがあり、自分の大きな課題であると自覚しました。
そこで私は、自分の短所を改善するために「ステップ②心配性が影響しない工夫」が必要であると考えました。それからは「ステップ②心配性が影響しない工夫」を徹底し、「ステップ③改善点」を改善しました。その結果「ステップ③改善から現れた結果」することができ、結果として「ステップ③改善から現れた結果」につなげることができました。
貴社に入社後も「ステップ③入社後の対策」という点に気を配り、短所の改善に勤めてまいります。
ステップ①~③で考えた内容を当てはめればそのまま使える土台が完成するので、ぜひダウンロード(無料・個人情報登録なし)して作ってみてください。
Googleスプレッドシートからダウンロード
Excelからダウンロード
ステップ①これまでの経験を振り返る
「どうして心配性が短所だと言えるのか」という話の根拠が回答には必要です。
そのために、まずはこれまでの学生生活やアルバイトなどを振り返って、「あのとき心配性が出たな」と思える経験を書き出していきましょう。
「自分はこういうときに短所が出てしまうから、このように対策しよう」と具体的な解決策を考えやすくもなるので、とにかく手を動かして具体的に掘り下げることが大切です。
「不安の正体は何だったのか」「不安解消のために何をやりすぎてしまったか」「その結果何が起こったか」の3つの軸で考えてみましょう。
| 分類 | 振り返るポイント | 「心配性」が表れた場面 (例:部活で試合をエントリーするとき) |
|---|---|---|
| 不安の正体 | 何が不安だった? | 自分のミスで、試合のエントリーが漏れたら一生の後悔になると思った |
| とった行動 | 何をやりすぎた? | 部員全員の住所と氏名を5回照合し、別の部員にも3回確認を頼んだ |
| 生じた影響 | その結果、どんな「困りごと」が起きた? | 確認に時間をかけすぎて、ほかの練習メニューの作成が深夜まで遅れた |
ステップ②心配性が影響しないよう工夫した経験を伝える
次に、心配性を「性格」で治そうとせず、「行動のルール」でカバーした経験を書き出しましょう。
たとえば、「慎重になりすぎないように気を付ける」は気持ちの問題なので本質的な改善にはつながりません。
しかし、「リストで確認する」といった具体的なアクションであればいずれ改善に向かっていきます。
採用側としても「改善に向かってちゃんと行動している」という点は自分に向き合っているという点で好印象。
以下の表から似たような経験を見つけたり、あなたが無意識にやっている工夫や、これから取り組みたいルールを探してみたりしてください。
エピソード例
| 場面 | 心配性が生んだ課題 | 工夫した行動(改善策) |
|---|---|---|
| アルバイト | 自分のミスで周囲に迷惑をかけるのが怖く、何度も同じことを確認して作業が遅れる | 「30秒ルールの徹底」: 自分で調べて30秒確信が持てない場合は、即座にメモを持って先輩に聞きに行くルールを自分に課し、作業の停滞を防いだ |
| サークル | 備品手配や出欠確認の漏れが不安で、前日に一人でパニックになる | 「Wチェックの仕組み化」: 過去のミスを反映した前日確認用スプレッドシートを自作し、後輩と2人でダブルチェックをおこなう運用を定着させた |
| ゼミ | 発表資料に不備がないか不安で、期限直前まで一人で修正を繰り返してしまう | 「7割共有の習慣」: 完成度70%の段階で一度教授や仲間に資料を見せる。早期にフィードバックをもらうことで、一人で悩む時間を削減した |
| インターン | 自分の判断が間違っていないか不安で、一歩ごとに社員に確認を求め、相手の手を止めてしまう | 「相談の事前まとめ」: 聞きたいことをその都度聞くのではなく、メモに3点以上溜まってからまとめて聞くようにし、社員の方の業務時間を尊重した |
| 留学 | 言葉の壁で指示を誤解するのが怖く、その場を取り繕って後でトラブルになる | 「要約確認」: 指示を受けた直後に、自分の理解を相手の言語で短く要約して伝え、「私の理解は合っていますか?」と確認する癖をつけた |
| 研究 | 実験データの微細なミスが不安で、同じ工程を必要以上に繰り返し、進捗が遅れる | 「数値化による判断」: 再試行するかどうかの基準を、感覚ではなく「誤差〇%以上」と数値で事前に決め、感情に左右されず次に進めるようにした |
| 授業・グループワーク | 勉強が足りない不安から、あれこれと新しい参考書に手を出してしまい、どれも中途半端になる | 「一冊集中のルール」: 不安になった時ほど、基礎の1冊を完璧にする方が合格に近いと決め、毎日の達成範囲をスケジュール表で管理して可視化した |
| 資格取得 | 勉強が足りない不安から、あれこれと新しい参考書に手を出してしまい、どれも中途半端になる | 「一冊集中のルール」: 不安になった時ほど、基礎の1冊を完璧にする方が合格に近いと決め、毎日の達成範囲をスケジュール表で管理して可視化した |
| ボランティア | 参加者の反応が不安で、当日のイレギュラーな事態を恐れて準備に時間をかけすぎてしまう | 「最悪の事態のシミュレーション」: 事前に起きうるトラブルを5つ想定し、その対策集をマニュアル化しておくことで、当日は落ち着いて対応できるようにした |
短所と改善行動はセットで話すのがマスト。
どのように短所を自覚し、どのように改善に向けて行動しているかをしっかり話すことができれば、採用側としても「これなら心配ない」と安心できます。
ステップ③改善点と入社後の対策を考える
誰しも短所があるもので、短所を完全になくすことは無理な話です。
入社後もついて回る短所とどう向き合っていくのか、どうカバーしながら働くつもりなのか。企業はそこも短所の回答の評価要素としてチェックしています。
これまでの振り返りを踏まえて、入社後にどう心配性と付き合い、対策していくかを最後にまとめましょう。
入社後の具体的な対策・工夫の例
| 短所のエピソード例 | 入社後の具体的な対策・工夫 | 企業に伝わる「活躍イメージ」 |
|---|---|---|
| 確認しすぎて作業が遅れる | 過去のミスを反映した独自のチェックリストを自作し、確認回数を絞りつつ正確性を担保する | スピードを落とさずに、精度の高い仕事を完遂できる |
| 一人で抱え込んで悩む | 作業の30%完了時点で必ず一度上司に共有し、早い段階で方向性のズレを修正する | 早期の相談によって、チーム全体のミスや手戻りを防げる |
| リスクを恐れて動けない | 起きうるトラブルを事前に3つ予測し、それぞれの解決策をセットで上司に提案して実行する | トラブルを未然に防ぐ、高いリスク管理能力を発揮できる |
| 周囲に干渉・過剰確認する | 共有の進捗管理ツールを徹底活用し、聞かなくても状況がわかる環境作りを率先しておこなう | 仕組み化によってチームの生産性を向上させられる |
| 指示を誤解しないか不安 | 指示を受けた直後に、その場で要約して復唱し、相互の理解にズレがないかを必ず確認する | 認識の齟齬をなくし、二度手間を出さない働き方ができる |
| 完璧を求めてギリギリになる | まずは60点での提出を自分に課し、早めのフィードバックを得ることでブラッシュアップに時間を割く | 締め切りを厳守し、着実にクオリティを上げられる |
「ステップ②心配性が影響しないよう工夫した経験を伝える」の工夫を仕事の場面に置き換えて考えてみるのがおすすめです。
入社後を見据えた対策まで話せている感度の高さ、意欲の高さを伝えられるとともに、本気で短所に向き合っている姿勢もアピールできますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!「心配性」という短所を伝える際のありがちなミス
ポジティブな言葉で無理に正当化するのは避けよう
選考で避けるべきなのは、心配性という短所を無理にポジティブな言葉で正当化しようとすることです。
企業側が聞きたいのは、聞こえの良い言い換えではなく、短所が原因で起きた具体的な失敗と、それを二度と起こさないための物理的な仕組みです。
言葉だけを取り繕って具体的な改善アクションを語れないと、自己理解が浅いと見なされ、むしろ評価を落としてしまいます。
短所を無理にカバーしようとして言葉を濁すよりも、短所として認めつつ、それをどう制御しているかを話すことが重要ですよ。
短所を長所のようにプラスに言い換える方法については以下の記事で解説しています。「短所をより良く見せたい」と思う人は見てみてください。
例文20選|短所を長所に置き換えることで回答に説得力が生まれる!
タイプ別! 心配性の短所をうまく伝えられる例文とNG例文
「心配性」という短所の伝え方には、企業から信頼を勝ち取れる安心感につながることもあれば、かえって大きな不安を抱かせてしまうこともあります。
ここでは、「フローチャートでチェック! 自分の「心配性」の傾向を知ろう」で解説した5タイプ別にOK例文とNG例文を紹介。
どの点がOK・NGなのか、より良くするにはどうすべきか、と言った視点で確認していきましょう。
①何事も慎重に考えてしまうタイプ
私の短所は、物事を慎重に考えすぎてしまい、行動に移すまでに時間がかかる点です。
個別指導塾のアルバイトでは、担当生徒の学習プランを作成する際、生徒の苦手傾向や過去の成績を精査するあまり、ほかの講師に比べてプラン完成までに1.5倍の時間を要し、進捗管理に遅れが出そうになるという課題がありました。
そこで私は、慎重さを活かしつつスピードを上げるため、「検討プロセスの数値化」を徹底しました。具体的には、30分以上悩む項目は一度書き出し、優先順位が高いものから先輩講師へ「A案・B案の比較」として相談するルールを設けました。
その結果、プランの精度を保ちながら作成時間を30%短縮でき、生徒の成績向上にも安定して貢献できました。入社後も、この「リスクを考慮しながら効率的に動く仕組み」を活かし、スピード感を持って正確な業務を遂行してまいります。
慎重さは、責任感の強さと表裏一体のため、塾講師のような信頼が命の職種では好意的に受け取られます。
ポイントは、「A案・B案を持って相談する」という主体性です。
これはITエンジニアや事務職など、論理的根拠が求められる現場で高く評価されます。
単に時間をかけるのではなく、時間をルール化して語ることで、企業が懸念する「納期の遅れ」を自力で防げる人だと証明できますよ。
NG例
私の短所は、物事を慎重に考えすぎてしまうところです。
塾講師のアルバイトでは、生徒に教える内容を完璧に理解してから授業に臨みたいという思いが強く、予習に非常に多くの時間をかけていました。ときには納得がいくまで調べ物をしてしまい、ほかの業務に手が回らなくなることもありました。
しかし、最近では「慎重さは自分の長所でもある」と考え、できるだけ早く取り掛かるように意識しています。入社後も、この慎重さを活かして、ミスなく丁寧に仕事に取り組んでいきたいと考えています。
この例文は、自分のこだわりを優先して、ほかの業務を止めてしまう危険性を感じさせてしまいます。
ビジネスでの誠実さは「納得感」ではなく納期を守ることです。
また、対策が「意識する」という精神論のみで、具体的な仕組みがないのも致命的。
これでは企業は「忙しくなればまた停滞するのでは」という不安を抱いてしまうでしょう。
慎重さをどう抑え込み、全体のスピードに合わせるかという視点が不可欠です。
②先のことを考えすぎてしまうタイプ
私の短所は、先のことを考えすぎて不安になり、行動が慎重になりすぎることです。
サッカー部の合宿運営の際、雨天時のメニュー変更や会場トラブルを過度に心配し、肝心の練習メニューの確定が遅れることがありました。
そこで私は「不安をタスク化する」工夫を始めました。懸念点をすべて書き出し、自力で解決できるものと、周囲に相談すべきものを分類して優先順位をつけました。
その結果、冷静に準備を進められ、当日はイレギュラーな事態にも迅速に対応できました。入社後も、この「リスクの言語化」を徹底し、不測の事態を防ぐ力として活かしていきます。
先のことを考えすぎてしまうのは、それだけ将来への予測ができるということ。
このタイプは、不測の事態への対応力が求められるイベント運営や企画、営業職で重宝されます。
ポイントは、漠然とした不安を「タスクとして書き出し、分類した」という具体的な仕組み化ができている点です。
ただ悩むのではなく、不安をリスク管理という強みに昇華できている点が評価できますね。
企業には、「最悪を想定しつつ、最短で動ける準備力がある」と印象づけることができますよ。
NG例
私は先のことを考えすぎて、ネガティブな想像をしてしまうのが短所です。
部活動では「大会当日に怪我人が出たらどうしよう」といった不安を一人で抱え込み、練習中も集中力が切れてしまうことがありました。
最近は「なるようになる」とポジティブに考えるように心掛けています。入社後も、先のことを考えすぎずに、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組み、明るく頑張っていきたいと考えています。
感情に振り回されてパフォーマンスが落ちる例です。
不安を一人で抱え込む姿勢は、ビジネスでは「報連相の欠如」とみなされてしまいます。
また、対策の「ポジティブに考える」は根拠のない精神論であり、問題の根本解決になっていません。
入社後にトラブルが起きた際、「フリーズして周りに悪影響を与えてしまうのではないか」という懸念を払しょくできていないため、評価されにくい回答となっているでしょう。
③細かくスケジュールを組まないと安心できないタイプ
私の短所は、細かく計画を立てないと不安を感じ、着手が遅れる点です。
大学の学園祭実行委員としてマニュアル作成を担当した際、細部にこだわりすぎて作業開始が遅れ、周囲を待たせてしまう課題がありました。
そこで私は「中間目標の設定」を徹底しました。全体の20%の段階で一度進捗を共有するルールを設け、細部にこだわる前に「骨組み」を完成させるよう意識しました。
その結果、精度を維持したまま納期よりも2日早く納品できました。入社後も、この計画性と柔軟な共有を両立させ、確実な成果を上げます。
このタイプは、納期厳守が絶対の事務、物流、建設、エンジニア職などで高く評価されます。
ポイントは、一人で計画を抱え込まず「20%の段階で共有する」という周囲との連携力を見せた点です。
企業は計画が倒れてしまうことを嫌うため、柔軟に軌道修正できる仕組みを持っていることをアピールできると、「精度の高い工程管理ができる人材」だと信頼につながりますよ。
NG例
私は何事もスケジュールを細かく決めてからでないと動けないのが短所です。
サークル活動でも、合宿のしおりを1分単位で作り込んでしまい、予定が少しでもズレるとパニックになって周りに当たってしまうことがありました。
今は「予定は未定」と自分に言い聞かせ、もっと大雑把に考えるように努力しています。入社後も、スケジュールをきっちり立てる長所を活かしつつ、あまり悩みすぎないように仕事を頑張りたいと思います。
イレギュラーへ対応できない、というウィークポイントが生じてしまっています。ビジネスに突発的な事態は付き物。
しかし、そこでパニックになる人は「現場を混乱させる存在」とみなされかねません。
また、対策の「大雑把に考える」は、あなたの長所である緻密さを捨てているだけ。
予定がズレることを見越した余裕の持たせ方など、具体的な管理手法を語るとより良い対処法の提示ができるでしょう。
④責任感が強すぎて人を頼れないタイプ
私の短所は、責任感が強すぎるあまり、一人で問題を抱え込んでしまう点です。
サッカー部の広報担当として、例年の2倍の分量の会報誌作成を引き受けた際、「自分がやると決めたのだから」と周囲に相談せず、作業がパンクして発行を遅らせそうになった経験があります。
そこで私は「進捗率による共有ルール」を設け、作業が3割終わった段階で一度状況を共有し、予定より遅れている場合は即座にサポートを依頼するようにしました。
その結果、周囲と協力して期日内に高品質な誌面を完成させることができました。入社後も、チーム全体の成果を最大化するために、適切なタイミングでの共有・相談を徹底します。
この回答のポイントは、責任感が必要な目線を個人からチームに移すことができている点です。
数値を用いて具体的なルールを決めることで、企業側は「この学生は自分の限界点を客観視でき、組織のことを考えた立ち回りができる」と感じることでしょう。
NG例
私の短所は責任感が強く、何でも自分一人で解決しようとしてしまうことです。
アルバイト先でトラブルが起きた際も、店長に迷惑をかけたくないという一心で自分だけで対応し、結果的に対応が遅れてお客様をお待たせしてしまいました。
今は「もっと人を頼っても良いんだ」と自分に言い聞かせ、肩の力を抜くように心掛けています。入社後も、あまり気負いすぎずに、周りの先輩方にアドバイスをもらいながら頑張っていきたいと考えています。
このタイプで企業が恐れるのは、報連相ができずにチームや組織に被害が出てしまうことです。
迷惑をかけたくないという思いは「勝手な判断」とみなされかねません。
なぜ人を頼るべきなのかをあなた自身が理解したうえで、相談するという行動ができることをアピールするようにしてください。
⑤目標が未達になってしまうのを不安視してしまうタイプ
私の短所は、掲げた目標が達成できないことに対し、過度に不安を感じてしまう点です。
カフェのアルバイトで「新商品の販売数を1日50杯にする」という店舗目標を任された際、客足が伸びない時間帯があると「目標に届かないかもしれない」と焦り、接客に余裕がなくなってしまうことがありました。
そこで私は、不安を解消するために「目標の逆算とアクションの可視化」をおこないました。1日の目標を2時間単位の小さな目標に分解し、未達の場合は「声出しを増やす」「試飲を配る」といった具体的な挽回策を事前にリスト化して実行しました。
その結果、常に冷静に次の打ち手を打つことができ、最終的に期間内の目標を完遂できました。入社後も、高い目標に対して着実なプロセスを構築し、成果に貢献します。
1日の目標を細かく設定するという対応策がこの学生ならでは。
企業が求めているのは不安だからこそどうすれば達成できるかを考えて動ける人です。
この伝え方なら、「プレッシャーを力に変えられる」と判断してもらえるでしょう。
数値への執着が求められる営業職やマーケティング職でこの対処法を伝えられると、高い評価につながるかもしれませんよ。
NG例
私の短所は、目標が達成できないとすぐに不安になり、落ち込んでしまうことです。
ゼミの共同研究で、予定していたアンケート数が集まらないときに「このままでは発表に間に合わない」とパニックになり、周囲に弱音を吐いて雰囲気を悪くしてしまいました。
今は「失敗しても死ぬわけじゃない」と前向きに考えるようにしています。入社後も、あまり自分を追い詰めすぎず、目標が達成できなくても次があると考えて、元気に取り組みたいと思います。
ビジネスの現場で目標は「解決すべき課題」。
そこに感情を持ち込んでしまうと「生産性を下げる人材だ」とネガティブにとらえられるリスクが高いです。
必要なのは、「不安解消のため、どのように行動量を増やしたり戦略を練り直したりしたか」という具体的なリカバリー策のため、この点を深く考えるようにしましょう。
短所を「心配性」にする際によくある質問
短所が心配性だと感じている人のなかには、この短所がどれほどマイナスに働いてしまう可能性があるのか、どのように解決策を伝えるべきかなどを気にする人もいるでしょう。
ここからは、短所を「心配性」にする際によくある質問について回答していきます。
「心配性」の短所が一発NGになってしまう業界や職種はありますか?
A.金融ディーラー、接客業、BtoBの商社やコンサルでは避けるべきだと思います。
スピード感が命の金融ディーラーや、臨機応変な対応が求められる接客業では、「納得しないと動けない心配性」はリスクと取られるので避けたほうが良いです。
また、BtoBの商社やコンサルなど納期遅延が数千万円の損失につながる業界では、心配による決断の遅れが致命傷になるので評価が下がる可能性が非常に高いと言えます。
新規の顧客と会う機会の多い営業系の仕事においても、心配性という短所はコミュニケーション面への不安につながるリスクがあります。
選考に臨む前に、心配性という短所が志望職種で致命的な欠陥にならないか客観的に考えるようにしてくださいね。
「心配性=メンタルが弱い」と思われそうで不安です……
A.「心配」を「悩む時間」にしか使えていない学生は、メンタルが弱いと判断されやすいです。
たしかに心配性という短所は、「メンタルが弱い」「ストレス耐性がない」という印象に映ってしまう可能性があります。
そう思われないためには、自分の弱さを理解したうえで、どのように改善しようとしているかを伝えることが一番のポイントです。
たとえば、「優先順位をつけ、今一番やらなければいけないことを明確にして行動に移すようにしている」といった具体的な改善策を話すことで、メンタルの不安を払しょくできます。
心配性をリスク回避の具体的な行動に変換できている学生は、むしろ「危機管理能力が高く、セルフコントロールができる人」として高く評価されますよ。
心配性を克服したエピソードが思いつきません……
A.「克服=心配しなくなること」という考えをまず変えてみましょう。
エピソードが思いつかない」と悩む人は、克服を「心配しなくなること」だと誤解していませんか。
大切なのは、あなたの性格を変えることではなく、心配な気持ちを抱えたまま仕事をやり遂げるための自分なりの対処法を見つけることです。
たとえば「忘れ物が怖くて、前日に3回持ち物チェックをした」といった些細なことでも構いません。
それはビジネスでは「ミスを防ぐ仕組み化」という立派なスキルです。
派手な成功談ではなく、心配だったからこそ、念のためにやっておいたプラスアルファの行動を思い出してください。
自分の心配性のおかげで、未然に防げたトラブルこそが、企業が最も知りたい克服エピソードになりますよ
自己PRのエピソードの選び方については、下記の記事を参考にしてください。
自己PRのエピソードは3ステップで発見! ないときの対処法も解説
「心配性」の短所は伝え方次第で印象が変わる! 傾向別に対策を考えよう
「心配性」と言っても、その種類はさまざまです。
心掛けておきたいのは、「企業が知りたいのは、心配性という性質をあなたがどのように理解し、コントロールできるか」ということ。
ここで解説した心配性のタイプ別やその対策などをヒントに、「心配」を具体的な行動に変化させてみてください。
この行動が示せることで、企業の抱く懸念点を軽くできるはずです。
「心配性だから就活で不利になるかも」と不安になるのではなく、あなたの心配の傾向をしっかりと理解し、次のステップにつなげてください。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
メンタルが弱いと思われないか、心配になります。