「spiは適当でも受かった」は本当? リスクと必須対策を集中解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. spiは適当でも受かるケースはあるものの対策して臨むのがベスト! 
  2. そもそもspiとはどのようなテスト? 
  3. 企業がspiを選考フローに組み込む3つの理由
  4. ①基礎的な学力を知るため
  5. ②価値観や人柄を知るため
  6. ③応募者を絞り込むため
  7. spiは適当でも受かるって本当? 
  8. なぜ受かった? 適当にspiを受けても合格できるケース
  9. 性格検査の結果が社風とマッチしていた
  10. 能力検査の合格基準点が低く設定されていた
  11. まぐれでもある程度の点数が取れていた
  12. spiを適当に受けると不合格になる3つの理由 
  13. ①問題数が多く対策なしでは解ききれないから
  14. ②苦手分野を潰さないと高得点は難しいから
  15. ③中高の学習内容が出題範囲なので復習が必須だから
  16. spiを適当に受けることのデメリット
  17. spiがなかなか突破できず内定獲得が遠のく
  18. 不合格がさらにモチベーションを下げる悪循環に陥る
  19. ここから始める! 点数を飛躍的に高める3つのspi事前対策
  20. ①相手を知る! 問題集を解いて問題の傾向を知る
  21. ②形式を理解する! ツールなどを使ってspiを体験しておく
  22. ③時間配分に慣れる! 本番の試験時間に合わせて過去問を解く
  23. これだけは覚えておきたい! 受験当日に意識したいspi攻略のコツ
  24. わからない問題には粘らず次の問題に進む
  25. 計算が得意なら「推論問題」に時間をかけすぎない
  26. 暗記で解ける問題から優先的に回答していく 
  27. 諦めるのはまだ早い! spiに自信がない人はESに力を入れよう
  28. 志望動機の質を上げる! なぜその企業がいいのかを明確にする
  29. 相性の良さで心をつかむ! 価値観や人柄のマッチ度をアピールする
  30. 周りに差をつける! 独自性のあるガクチカを用意する
  31. spiは適当でも受かることはあるがしっかり対策して合格率を上げよう! 

spiは適当でも受かるケースはあるものの対策して臨むのがベスト! 

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。spiに関して、

「spiが適当でも受かった友人がいるのですが、対策なしでも合格できるんですか?」
「spiが苦手なので、適当でも受かる方法があるなら知りたいです」

このような質問を受けることがあります。

たしかにspiは適当でも受かる場合があります。実際に、対策をせずにspiを通過する学生も一定数はいるでしょう。しかし、そのまぐれに頼るのはとても危険です。安全に志望企業に合格したいならspi対策は必須といえますよ。

そこで今回は、spiを適当に受験しても受かったケースと、運に任せて対策なしにspiに臨むリスクを解説します。そのうえで、spiに苦手意識を持っている人のために、受験当日でも間に合うspi対策を紹介します。spiを適当に受けようと思っていた人も、より安全に志望企業に合格できるよう一緒に対策していきましょう。

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そもそもspiとはどのようなテスト? 

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就活生

なんとなくspiを避けていたので、そういえばspi自体のことを詳しく調べたことはなかったです。

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キャリアアドバイザー

対策をするためにも、まずはspiがどんなテストなのか知っておきましょうね。

spiとは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、問題は能力検査と性格検査の2つに分けられます。

まず能力検査は、学生の学力を判断するテストです。問題は言語問題と非言語問題があり、言語問題は国語、非言語問題は数学とイメージしておくとわかりやすいでしょう。もう1つの性格検査は、行動パターンや思考の癖から、学生の人柄・価値観を判断するテストです。つまり、学力と人柄どちらの面でも分析ができるということです。

また、点数の高さで評価するわけではないこともspiの特徴の1つです。一般的なテストは問題数が決まっており、100点満点中何点取れたかで評価が決まりますが、spiは偏差値をもとにした7段階で評価されます。そのため、「〇問正解できたから合格した!」という判断はできないことも覚えておくと良いでしょう。

spiについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事で解説しています。

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企業がspiを選考フローに組み込む3つの理由

そもそもなぜ企業はspiを選考フローに入れているのでしょうか。

企業はただ学生の学力を判断するためだけにspiを導入しているわけではありません。実はそれぞれのテストでの判断軸があるのです。ここでは、どのような評価基準を設けているか解説します。

①基礎的な学力を知るため

学力面だけを見ているわけではないとはいえ、能力検査として国語や数学のような問題を出題しているので、基礎学力の判断基準としてはもちろん活用しています。

社会人になると、学校のテストのように学力を数値として比べられることはなくなりますが、基礎学力の差というのは仕事においても表れることがあります

たとえば国語を学ぶことで身に付けられる基礎的な読解力は、業務上の指示を理解するうえでとても重要になりますし、数学を学ぶことで身に付けられる論理的な思考は、説得力のあるプレゼンを考えることにも役立ちます。基礎学力という土台がしっかりとある人は仕事でも活躍しやすい傾向にあるのです。

こうした背景があるからこそ、企業は基礎的な学力がより身に付いている学生を採用するため、spiを選考フローに組み込むわけです。

②価値観や人柄を知るため

spiでは性格検査も重視されます。なぜなら、性格検査からあなたも気が付いていない価値観や考え方の癖が見つかる場合もあるからです。

自分でも気が付いていない部分は、当然エントリーシート(ES)や面接でもアピールできないですよね。このような価値観も含めて、企業とマッチしているかを判断するために、spiを活用しているのです

この判断軸を意識しすぎて、企業のもとめる人物像に寄せようと回答する人もいますが、それは避けましょう。偽った回答で入社できたとしても、それは本来の自分ではありません。結果入社後にミスマッチであることに気が付いてしまえば早期離職にもつながる可能性があります。

自身のこれからのキャリアのためにも、素直に回答をするようにしてくださいね。

③応募者を絞り込むため

spiは、応募者の数を絞り込むためにも使用されます。就活生からすると、「面接もせずに判断するなんておかしい」と感じるかもしれませんが、時間的に難しい面もあるのです。

というのも、数百人単位で新卒採用をしている会社だと、応募だけでもその数十倍、数百倍の数になります。膨大な数の学生全員と面接をすることは難しいので、どこかで数を絞る必要があるのです。

その点spiは、学力面でも人柄の面でも学生を客観的かつ効率的に判断できるので、企業にも重宝されているというわけです

塩田 健斗

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指標がわかりやすいからこそ応募者を絞りやすいツールです

面接や書類には様々な個性が表れます。そのため、企業が一人ひとりの情報を精査するのにそれなりの時間を要します。また、どんなに書類をきちんと書いていたとしても、明らかに社風が合わないと判断される場合や学力テストの結果が全く奮っていない場合などには、その学生を通過させるかどうか判断に迷うこともあります。

spiは、特に能力検査で言えることですが、ある程度同じ指標で学生ごとを比較することができるツールです。そのため、応募者を絞るためにspiを活用している企業も多く存在しています。反対に言えば、ある程度傾向を掴んで対策をすればspiで落ちるというリスクを減らしていけるとも言えるでしょう。spiの重要性を認識して、決して付け焼き刃の受験ではなく、しっかりと準備をして挑むようにしてください。

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spiは適当でも受かるって本当? 

結論から言うと、spiを適当に受けても合格することはあります。それは意外と点数が取れていたり、企業とのマッチ度が高かったりと要因はさまざまですが、どれも狙ってできるものでないことは確かです

ただ、spiの点数で応募者を絞りたいと考えている企業だと、合格は一気に難しくなります。ESの内容を加味してくれる場合もありますが、spiの結果のみで判断されることも十分ありえます。企業によって合否の基準も異なるため、企業Aでは適当でも受かったとしても、企業Bでは受からない可能性の方がずっと高いのです。

加えて、spiは問題数も多いので、対策をしないと最後まで解くことすらできずに終わってしまう可能性もあります。そのため、しっかりspi対策をして合格率を上げ、志望企業の選考へ確実に進めるように準備しましょう。

なぜ受かった? 適当にspiを受けても合格できるケース

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就活生

実際に適当でも受かった人はいるんですよね?

適当なspiでも受かった人は、どのような場合だったのでしょうか? 

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キャリアアドバイザー

やはり気になるポイントですよね。

どのような条件なら適当でも合格することがあるのか、詳しく解説していきます。

実際にspiを適当に受けても受かった人は、どのような条件だったのでしょうか。すべてがこの条件に当てはまるわけではありませんが、具体的に考えられる3つの条件を紹介します。

性格検査の結果が社風とマッチしていた

企業によっては、spi全体の総合評価ではなく、性格検査を重視するところもあります。そのため、能力検査の結果では合格の範囲に入っていなくても、性格検査で社風とマッチしそうな人材であれば、合格することがあります

企業は多くのコストをかけて採用活動をしているので、ミスマッチな人材を採用して入社後すぐに辞められてしまうのは、採用コスト的な面からも一番避けたいことです。そうした背景があることから、能力面よりも「自社の社風とマッチしているかどうか」というのを重要視するケースがあるのです。

能力検査の合格基準点が低く設定されていた

spiを適当に受けても合格できた場合、そもそも合格の基準点を企業が低く設定していたということも考えられます。

ある程度の絞り込みのためにspiを実施しているものの、spiの結果よりもESの内容であったり、その後の面接で見極めることを重要視している企業ではこういったケースがしばしばあるのです

しかし、選考を受ける前にspiの基準が低い企業を判断することは難しいので、どんな企業の選考であろうと、高得点をとれるようしっかりと対策しておく方が安全ですね。 

spiの結果が出るより先にスコアを知りたい! という人はこの記事を読んで自分のスコアを予測してみてください。

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まぐれでもある程度の点数が取れていた

適当にspiを受けたものの、まぐれで意外と点数が取れていて合格できたというケースもあります。spiはマークテストなので、とりあえず解答を埋めた問題がまぐれで当たることもあるのです

とはいえ運が良くて正答率が高かっただけなので、再現性は低いでしょう。別の企業の選考でspiを受けたときに、同じようにまぐれで合格できる可能性がかなり低いので、安心して選考を突破するには、やはり対策が必要ということですね。

根岸 佑莉子

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適当に受かることはあっても過信しないでください

このほかにも、適当に受けても通過するケースとして考えられるのは、書類や面接の内容が他の学生と比較をして飛び抜けて魅力的な場合です。たとえば世界大会に出場した、学生のうちから起業をしたなど、一度会って話をしてみたいと思われる経験をたくさんアピールしていると、たとえspiの結果が芳しくなくてもあまり関係がないかもしれません。

ただし、当たり前ですがどのような経験を求めているのかは企業によってさまざまですし、「飛び抜けている」の基準も曖昧です。また、「自分はすごい経験をしているからspiはやらなくていい」という考えでいると、たとえ入社ができたとしても物事を適当にこなす癖がついてしまい業務に支障が出てくるリスクがあります。

就活生の中には、「spiを適当に受けたけれども受かった」という人もいるかもしれませんが、対策をすれば選考を通過する可能性が高まることは明確です。事前に準備をする重要性は忘れないでくださいね。

spiを適当に受けると不合格になる3つの理由 

ここまででもわかる通り、spiは対策をしないと高得点を取ることは難しいです。能力検査はともかく、性格検査なら対策は必要ないと思っている人も多いかもしれませんが、性格検査も対策は必要になります。

ここでは、spiを適当に受けると不合格になる3つの理由を解説します。

①問題数が多く対策なしでは解ききれないから

spiはテストの形式によって問題数が変わります。ペーパーテストの場合は、言語問題40問、非言語問題30問で合計70問です。テストは70分間なので、すべて解くには1問1分で解く必要があります。

一方でWeb形式の場合は、1問ごとに制限時間が設けられ、時間制限の中で何問解けるかで問題数が決まります。全体の制限時間は35分と短く、その中でできるだけ問題を解かなければいけません。

また、能力検査だけでなく、性格検査も30分で300問ほどを解く必要があります。このようにspiは時間配分が鍵になるので、対策なしでは解ききることすら難しいのです

②苦手分野を潰さないと高得点は難しいから

spiの能力検査は言語(国語)と非言語(数学)に分かれています。また、それぞれ出題される問題の種類も幅広いです。

言語問題は「語句の意味」や「長文読解」などを含めた8種類ほど、非言語問題は「推論」や「確率」、「料金割引」などを含めた15種類以上の問題から出題されます。

問題はランダムなので、苦手分野をそのままにしておくと安定して得点を取ることができなくなります。だからこそ、対策なしでspiを突破することは難しいのです。

③中高の学習内容が出題範囲なので復習が必須だから

spiの言語・非言語の出題範囲は、中高で学ぶような基礎レベルの内容であることがほとんどです。難易度だけで考えると簡単に思えるかもしれませんが、とにかく範囲が広いので、時間をかけて復習することが必須になります

基礎レベルなら大丈夫と思っていても、時間制限がある中で解くと咄嗟に思い出せないこともあります。知識があいまいだと、解くのに時間もかかってしまいますよね。効率的に解くためにも、適当な準備で臨むのは避けましょう。

spiを適当に受けることのデメリット

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就活生

spi対策が重要なことはわかったのですが、自分は別に適当でもいいかなと思ってしまいます……。

やっぱり面倒臭くて……。

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キャリアアドバイザー

たしかに勉強時間を取るのも大変ですよね。

でもspiの対策をしないと、就職活動全体にも影響する場合もあるのです。

ここまででspiの対策が必要なことがわかったとしても、まだ面倒くさい気持ちが勝ってしまう人もいるでしょう。しかし、spiを適当に受けることのデメリットは、就職活動全体にかかわるのです。どのようなデメリットがあるのか、詳しく解説します。

spiがなかなか突破できず内定獲得が遠のく

spiは選考フローの1つなので、適当に受けてもそれ以外で挽回すれば良いという考え方もありますよね。しかし、基本的にspiは選考フローの最初の方に実施されるので、spi以外の部分で挽回しようと思っても、不合格になってしまえば挽回のチャンスは得られません。

特に毎年応募が多い人気企業だと、ES提出の段階でspiスコアの提出をもとめられることもあります。この場合、spiが適当だと、スコアで応募者を絞られて選考の土俵にも乗れない可能性があるのです

面接すら進めない状況だと、当然内定獲得も遠のいていきますよね。このように、たかがspiでも、選考全体にかかわっていることを忘れないようにしましょう。

不合格がさらにモチベーションを下げる悪循環に陥る

spiの時点で不合格が続くと、せっかく面接対策などに力を入れていたとしても、そもそも面接まで進めない状況が長く続くことになります。頑張ったことが報われない状況が続くなら、就活へのモチベーションもどんどん下がってしまいますよね

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就活生

就活のモチベーションが下がると、余計にspiへのやる気も下がってしまいます……。

上記のようにどんどん負の連鎖に陥ってしまう人も多いでしょう。そうならないためにも、spiは安心して通過できる状態を作ることが大切です。

今更勉強するのも面倒くさいと思っている人も多いと思いますが、実はとてもコスパのよい選考対策とも言えます。というのも、spiはスコアを使いまわせるので、一度頑張って高い点数をとっておけば、有効期限の1年ほどは高得点の結果を使いまわすことができるからです。今まで勉強へのやる気が出なかった人も、将来の自分を助ける気持ちで対策をしてみましょうね。

川﨑 瑛久

キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる

SPIを避け続けてしまうとチャンスが狭まってしまいます

なお、spiがあまりにも苦手だからという理由で、spiを課していない企業だけに絞って就活をすすめることは避けてください。確かに苦手な人には、対策をする時間すらもったいないと感じられてしまうかもしれませんが、選択肢を狭めてしまうことにつながってしまいます。

たとえばこれまでに、進学する学校を偏差値というわかりやすい基準で決めたことがある学生もいるかもしれません。その場合には、あまりにも偏差値がかけ離れているとわかれば、レベルの高い学校を諦めても後悔は少ないでしょう。

しかし、就活は企業ごとに指標が異なります。反対に言えば、いくらでもチャンスがあるということです。本当に行きたい企業であれば、spiが思い通りにできなかったとしても面接で挽回をすることもできるかもしれません。人生の選択肢が広がる可能性もあるのだと想像をして、平日は最低1時間、休日は最低2時間のように、定量的にコツコツと対策を進めてみてください。

SPIの本番まで時間がない人は、頻出問題だけでも必ず押さえておこう

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ぜひ活用して選考を突破しましょう。

ここから始める! 点数を飛躍的に高める3つのspi事前対策

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就活生

spi対策をしないデメリットを知って、やらないといけないことがあらためてわかりました!

でも何から始めたら良いのでしょうか? 

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キャリアアドバイザー

問題数も範囲も多いので、どこから手を付けたらいいか悩んでしまいますよね。

順番に解説します。

いざspi対策を始めようと思っても、何から対策すべきかわからない人も多いでしょう。ここではspiの点数を飛躍的に高める3つの事前対策を紹介します。まずはこの3つから始めて、自分なりに対策を進めていきましょう。

①相手を知る! 問題集を解いて問題の傾向を知る

事前にしておきたいspi対策としてまず挙げられるのが、問題集を解いて問題の傾向を把握するというもの。

spiは、言語問題は8種類、非言語問題は16種類からランダムで出題されます。しかしランダムといっても、出題率の高いもの、低いものの差はあります。そのため、問題の傾向から出題頻度をチェックすることで、出題率の高い種類の問題を重点的に対策でき、効率的に対策を進めることができるのです

やみくもに問題を解いても、それがまったく出題されなかったらもったいないですよね。効率的に対策するためにも、まずは問題の傾向をつかみましょうね。

②形式を理解する! ツールなどを使ってspiを体験しておく

問題の傾向がわかったら、実際にspiを疑似体験してみましょう。

spiは形式がいくつかありますが、紙かWebかの大きく2種類に分けられます。紙の場合は学校のテストと変わりないですが、Webの場合は操作に手間取る可能性もあるので、実際に体験をして慣れておくと安心ですよ

「問題は解けているのに操作ミスで解答できなかった……。」と後悔しないためにも、事前にこのツールで練習しておきましょう。

③時間配分に慣れる! 本番の試験時間に合わせて過去問を解く

spi対策では、本番の試験時間に慣れておくのも大切です。

時間通りに解けば、どの問題に時間をかけすぎたか、逆に予想よりうまくいった問題はあったかなど、さまざまな知見が得られます。一方で経験をしておかないと、本番で思ったように問題を解けず、実力を発揮できない可能性もあるのです。

「時間が足りず解き切れなかった」と本番で後悔しないためにも、事前に時間配分もしっかり決めて挑みましょうね。

spiの時間配分のコツは、この記事でより詳しく解説しています。

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これだけは覚えておきたい! 受験当日に意識したいspi攻略のコツ

事前の対策をしても、やっぱり受験当日は不安ですよね。緊張する中でも、これだけは意識して問題を解いてほしい3つのコツを紹介します。ぜひ本番前に見返して、少しでも得点を伸ばせるようにしましょう。

わからない問題には粘らず次の問題に進む

spiは時間との勝負です。どの形式で受けても、1問にかけられる時間は数分に限られています。

問題のレベルは中高生で習うような基礎レベルなので、時間をかければ解ける問題も多くあるでしょう。しかし、わからない問題を粘って考えていると、せっかく解ける問題も時間切れで解けなくなる可能性もあります。わからない問題はすぐに飛ばす意識を持っておきましょうね。

意識していても粘ってしまう人は、「〇秒悩んで解き方がわからなかったら飛ばす」というルールを自分の中で作るのをおすすめします。確実に解ける問題で正答率を上げるためには、諦めも肝心ですよ。

計算が得意なら「推論問題」に時間をかけすぎない

非言語の問題には「推論」という種類があります。これは、いくつかの条件から考えられる推論で正しい選択肢を選ぶ問題です。非言語の中でも文章を読んで考える必要があるので、計算でパッと答えが出せず、ここで時間を取られる人も多くいます。

そのため、計算問題の方が自信がある人は、推論に時間をかけすぎないというのも1つの手です。問題数の多いspiでは、より多くの問題を解くことが突破のカギとなってくるので、時間を有効活用することをぜひ意識してください

暗記で解ける問題から優先的に回答していく 

非言語でも言語でも、暗記した知識で解ける問題はあります。非言語なら公式に当てはめるだけの問題、言語なら語彙の意味を知っていれば解ける問題などです。

特に非言語が苦手な人は、本番前に公式を復習しておきましょう。たくさんの問題のなかでも、公式に当てはめられそうな問題を優先的に解くと、より良いスコアを目指せますよ。

苦手な分野こそ、暗記でカバーできる部分を見つけて、地道に点数を稼いでいきましょう

諦めるのはまだ早い! spiに自信がない人はESに力を入れよう

ここまで、基礎的なspi対策を紹介しましたが、対策を頑張ってもなかなか点数が伸びず不安な人もいるでしょう。そのような場合は、ESに注力することをおすすめします。

spiのスコアはES提出のタイミングでもとめられることが多いので、ESの内容と合わせて評価されます。つまりspiの点数が低かったとしても、ESの内容次第では合格をつかめる可能性があるわけです。ESのどこに力を入れるべきか解説します。

志望動機の質を上げる! なぜその企業がいいのかを明確にする

企業がESの中で重要視しているのは、やはり志望動機です。自社の何を魅力に感じて志望してくれているのかは、どんな企業も特に気になるポイントであり、評価にも大きくかかわるのです。

志望動機で特に意識してほしいのは、「なぜその企業なのか」です。世の中には同じようなサービスや商品を扱っている企業がたくさんあるので、その中でも志望企業を選んだ決め手を言語化しておくことが必要です。

その企業だけの価値を見つけるには、企業研究が必須になります。企業のことをより深くまで理解して、他社にはないその企業だけの強みを発見してアピールしてみてくださいね。

相性の良さで心をつかむ! 価値観や人柄のマッチ度をアピールする

spiの性格検査でもアピールはできますが、ESでも企業とのマッチ度は積極的にアピールしましょう。

採用する以上は自社とマッチしていて、入社後も長く働いてくれそうな人物を採用したいのが企業の本音。だからこそ、ESでもマッチ度の高さをアピールすることで好印象が狙いやすくなるのです

価値観のマッチ度をよりアピールするためには、企業のもとめる人材像などを見極めたうえで、それを意識したアピールをするのが効果的です。まずは企業のもとめる人物像と自分の性格を照らし合わせて、どこがマッチしているかを考えてみましょうね。

周りに差をつける! 独自性のあるガクチカを用意する

ガクチカも、企業が注目している大切な項目です。しかし、周りとの差別化が難しい質問でもあります。トピックとしてはアルバイトや部活、サークルなどが一般的ですが、どうしても似通ったエピソードになってしまいますよね。

そんな中でも差別化するために大切なのは、当時の感情・考えをエピソードに組み込むことです。企業がガクチカでもとめているのは、華々しい成績やまったく新しい経験ではありません。どのような考えや価値観で行動し、それがどう結果につながったかが知りたいのです。

一般的なエピソードでも、価値観や行動原理がわかるような体験を入れて、あなただけのガクチカで周りと差別化しましょう。

spiは適当でも受かることはあるがしっかり対策して合格率を上げよう! 

spiを適当に受けても受かった人はいますが、当然リスクがあります。そして、spiの対策をしないデメリットはただ単に1つの会社の選考に落ちるだけでなく、就活全体にも影響することがあります。

もしすでにspiを受けて後悔している人も、次からしっかり対策をすれば大丈夫です。まずは簡単な対策から始めて、徐々に問題に慣れていってください。対策をしたうえで、ESの内容もより良いものにして、志望企業の内定を勝ち取りましょう。

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