SPIは時間との勝負!時間切れを回避するための対策10選!

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目次

  1. SPIの最大の罠は時間切れになってしまうこと
  2. 企業がSPIを実施する3つの目的
  3. ①面接者の絞り込みをするため
  4. ②知的能力や論理的思考力をチェックするため
  5. ③人柄や適性を把握するため
  6. SPIの種類と時間については大きく2つに分類される
  7. SPIの種類
  8. SPIの時間
  9. SPIの受験形式とそれぞれの特徴を把握しよう
  10. テストセンター
  11. ペーパーテスト
  12. Webテスティング
  13. インハウスCBT
  14. SPI検査で時間切れになってしまう3つの原因
  15. ①時間配分のコツがわかっていない
  16. ②十分な対策ができていない
  17. ③わからない問題に時間をかけている
  18. SPIで時間切れを回避するための対策10選
  19. ①問題の傾向を把握しておく
  20. ②とにかく1つの問題集を何度も解く
  21. ③1分を上限に解く癖をつける
  22. ④基本的な公式はすべて覚える
  23. ⑤練習ではストップウォッチを使って時間を測定
  24. ⑥わからない問題は潔く諦める
  25. ⑦苦手分野を把握して徹底的に対策する
  26. ⑧電卓とパソコンの操作練習をする
  27. ⑨暗算やメモ用紙で計算する練習をする
  28. ⑩ペーパーテストの場合は得意な問題から解く
  29. SPIを受検する際に時間切れ以外で気を付けたいこと
  30. 性格検査は適当におこなわないこと
  31. 事前にPCにJavaがインストールされているか確認する
  32. SPIは時間切れを回避して高得点を狙おう

SPIの最大の罠は時間切れになってしまうこと

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「SPIで時間が足りなくてどうすれば良いか困っています」
「時間切れにならないように、問題を早く解けるようになりたいです」

という声が寄せられています。せっかく対策をしても、時間切れになってしまって思うように結果が出ないという学生は案外多いものです。問題そのものがわからないことよりも、解けるはずだった問題にすら手をつけられなかったというケースは一番もったいないですよね。

この記事では、SPIの時間切れ回避のための対策を紹介します。SPIの時間切れで困っている人はぜひ一度読んでみてくださいね。

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企業がSPIを実施する3つの目的

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そもそも企業はなぜSPIを実施するのでしょうか?

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企業側がSPIを実施する目的は大きく3つありますよ。ここで詳しく解説していきますね。

採用試験では、応募者の限られた情報の中から短期間でその応募者の特性を理解し採用を判断する必要があります。そのため、SPIなどの適性検査を用いて判断材料としています。

SPIを実施する目的
  • 面接者の絞り込みをするため
  • 知的能力や論理的思考力をチェックするため
  • 人柄や適性を把握するため

①面接者の絞り込みをするため

会社の規模によっても異なりますが、特に大企業だと応募者が数万人に及ぶことも珍しくありません。

そのため、企業が選考で応募した学生全員に会うことは現実的に難しく、面接に呼ぶ学生の優先順位づけをしていく必要があります。このように、面接者の絞り込みをする判断材料として履歴書やエントリーシート(ES)に加えて、SPIなどの適性検査のデータを活用しています。

②知的能力や論理的思考力をチェックするため

社会人として活躍するうえで、目的に向かって効果的・能率的に物事を進めていく知的能力や、課題に対して論理的に考えてアプローチする論理的思考力は必要不可欠と言えます。

この能力は業種や職種を問わず必要とされ、どの企業も応募した学生がどの程度「知的能力」「論理的思考力」を持っているのかをチェックしています。SPIの能力検査では「知的能力」や「論理的思考力」を測定しているので、SPIの結果を基に学生の能力をチェックすることが可能です。

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企業ごとに「求める能力水準」は異なり、必要とされる能力検査の得点水準はさまざまです。「高い得点を取らないとどの企業も不採用になる」ということはありませんので必要以上に不安にはならないでくださいね。

③人柄や適性を把握するため

企業が成長するうえで優秀な人材の獲得は重要な課題です。どの企業も自社の求める優秀な人材の獲得ができるように採用活動をしています。SPIでは性格特性や基礎的な知的能力を測定できるため、応募した学生の人柄や適性の把握ができます。

そのため、企業側が「自社が求める人材なのか」を判断する材料としてSPIが活用されています。また、SPIは採用試験に限らず、入社後の配属先を決めるための参考にしたり、入社後に配属された先の上司に人柄や適性を理解してもらったりするための情報としても使用されます

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根岸 佑莉子

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履歴書や面接では把握しきれない就活生の一面を見られる判断材料

SPIは何十年も改良を積み重ねてきた客観的な判断材料となり、面接や書類からではわからない学生の一面を知ることができるため、どんな学生なのかをより知るために選考過程の1つとしておこなっているということが前提としてあります。

そのうえである一定の知識・思考能力を有しているかを測るという目的はもちろんあります。お客様と接する際や企画を考える段階ではもちろんのこと、企業に所属すれば本来の業務と関連のないことも役割として求められることがあるため、基本的な思考力は備わっていてほしいというのが本音でしょう。人柄などは面接でわかりますが、目視の印象だけではわからない部分をSPIで見ているのです。

SPIの種類と時間については大きく2つに分類される

SPIとひとくちに言っても、その内容は大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分かれます。また、SPIの時間も「ペーパーテスト」とそれ以外で異なります。

ここからはSPIの内容と時間について解説しますので、自分が受ける企業がどの受検形式なのかを把握して、SPIを受験しましょうね。

SPIの種類

SPIの種類

まず、SPIは大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分かれます。具体的には能力検査では、社会人として活躍するうえで必要な「知的能力」を測定しています。

一方で、「性格検査」は日ごろの行動や考え方に関する質問の回答から、応募者の性格特徴を測定しています。

それぞれの具体的な特徴は次に解説していきます。

①能力検査

社会人として活躍するうえで必要な「知的能力」を測定している能力検査は、「言語分野」と「非言語分野」の問題が出題されます。

言語分野で見られているポイント
  • 言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できるかどうか
非言語分野で見られているポイント
  • 数的な処理ができるか
  • 論理的思考力があるかどうか

出題内容は中学生〜高校生レベルのものなので、対策をして臨めば難易度はそこまで難しくないと言えるでしょう。また、企業によっては能力検査で「英語」の問題が出題される場合もあるので、自分が受ける企業の出題内容を把握しておきましょうね。

②性格検査

「性格検査」は日ごろの行動や考え方に関する質問の回答から、応募者の性格特徴を測定しています。約300問の質問の回答を統計的に処理することで、人との接し方や仕事への取り組み方、目標の持ち方等と関係の深いさまざまな性格特徴を測定しています

測定結果には、応募者の性格的な特徴に加えて、どのような業務内容や職場の雰囲気に適応しやすいか等が数値化されます。

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応募者の課題点を面接で深掘りするための質問項目も用意されているので、企業が異なるのに毎回似たような質問をされる場合は自身の課題点を深掘りされていると捉えると良いでしょう。

性格検査のポイントはこちらで解説しています。

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SPIの時間

実はSPIの制限時間は一律ではありません。「ペーパーテスト方式」か、それ以外の形式かによって異なります。ペーパーテスト以外には「テストセンター」「Webテスティング」「インハウスCBT」というパソコンで受験する方法があります。

制限時間が変わると解き方や時間配分も変わってくるため、自分が希望する企業がどの方式なのか確認して臨むようにしましょうね

ペーパーテストとそれ以外で異なる

形式ごとのSPIの制限時間は次の通りです。

  • ペーパーテストの場合
    能力検査(言語・非言語):70分
    性格検査:35分
  • 「テストセンター」「Webテスティング」「インハウスCBT」の場合
    能力検査(言語・非言語):35分
    ※英語がある場合は20分追加
    性格検査:30分

ペーパーテスト形式の能力検査は合計70分の時間を自分の好きな時間配分で解くことができますが、パソコンで受検する形式では問題が1問ずつ表示され、問題ごとに画面上に制限時間が表示されます。そのためペーパーテストとは異なり、1問に使える時間にも制限があるので注意が必要です

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SPIの受験形式とそれぞれの特徴を把握しよう

SPIの受検形式は「テストセンター」「ペーパーテスト」「Webテスティング」「インハウスCBT」の4つあります。受検形式ごとに特徴があり、問題数や使用できる機器にも違いがあるので注意が必要です。

SPIを受検する前にそれぞれの特徴についてしっかりと理解を深めていきましょう。

テストセンター

テストセンターは、予め用意された専用会場のパソコンで受検する形式です。指定された受検期間の中から都合の良い日程と希望する会場を予約し、受検ができます。

テストセンターの形式では、企業の採用担当がテストを実施する負担が減らせますし、替え玉受検ができないため公平性の面でもメリットがあるため、多くの企業がこの受検形式を採用しています

設問ごとに時間制限がある

テストセンターでは、設問ごとに時間制限が設けられています。そのため1つの問題をじっくり考えて解くほどの時間はありません。1問ごとの制限時間はパソコンの画面右上に表示され、制限時間の残りに合わせて、緑・黄・赤の表示に切り替わる仕様です。

出題範囲は、偏りなく網羅的に素早く解く練習をしておくと良いでしょう。解答速度もテストセンターでは評価の対象となります。制限時間内にいかに早く正解を回答できたかを見ていることになります。一番大切なのは制限時間内に正解を導くことですが、さらに正解を導き出す速度が早いほど高評価につながるということです。

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テストセンターの場合は、前の問題に戻ることができず、制限時間内に回答できなかったら、強制的に次の問題へ進みます。そのため、わからない問題がでてきた場合は悩んで時間を費やしてしまうよりはとりあえず回答して、次に進むことも1つの手段です。

正答率によって難易度が変わる

受験者の回答の正誤によって次に出題される問題の難易度が変動していくのも特徴の1つです。仕組みとしてはたとえば、1問目の問題を正解した場合は、2問目はより難しい問題が出題されます。反対に、1問目の問題が不正解だとより簡単な問題が出題される、というような仕組みです。

制限時間がまだ残っているうちに回答することが理想ですが、それが不正解だった場合次の問題からより簡単な問題になってしまいます。制限時間を意識しつつ正解をしていくことが求められています。

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誤謬率つまり「回答した問題の中で間違えた問題の割合」は見られません。もし問題が解けなかった場合も、未回答で次の問題に進んでしまうのではなく、選択肢のいずれかをチェックすることをおすすめします。

電卓は使えない

テストセンターでは電卓を使えません。電卓を使用すると不正行為にあたり、その場で受検を中断され、企業に連絡されてしまいます。テストセンターで受検するときは必ず注意しましょう。

電卓を使用せず自力で計算しなければならないので、非言語問題への対策として、計算力を高めることが必要です。テストセンターでは1問にかけられる時間が限られているため、電卓がなくても素早く正確な計算ができる力を日々の練習で身に付けましょう。

使いまわしが可能

エントリーする企業ごとに毎回SPIを受検する必要がなく、一度受けたSPIの結果を他の企業に使いまわして提出することができます。

すなわち、何回かテストを受験して「良い結果だ」と思えるものや、テストセンターのボーダーラインが高い企業に通過した結果を提出することが可能です

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提出できるのは「前回の成績のみ」となるため、2回以上前の受検結果は対象外となるので注意しましょう。

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書店で問題集を購入する前に、まずはこちらを解けるようになりましょう。

ペーパーテスト

ペーパーテストは応募した企業側が用意した会場で、マークシート方式で受検する形式です。試験が開始される前に、問題が掲載されている冊子が配布され、制限時間内に問題を解いていきます。

最近は新型コロナウィルスの影響もありパソコン受験できる方式が人気ですが、面接と同タイミングで実施が可能な「ペーパーテスト方式」で実施する企業は数多くあります

問題数が多く回答時間は長い

ペーパーテストは問題数が多く回答時間も長いことが特徴です。また、「言語」と「非言語」では問題数と回答時間も異なります

  • 言語:問題数は40問。制限時間は30分

言語問題は問題数も多く、平均1問1分以内に解いても終わらないため、スピード感を持って問題を解くことが大切です。

  • 非言語:問題数は30問。制限時間は40分

制限時間が40分の中で30問の問題数をこなす必要があるので、正確さが問われる非言語分野も同様にスピード感が大切になってきます。

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ペーパーテストはそれぞれ合計して70分で70問の問題を解くため集中力も必要なのが特徴と言えますね。

時間配分の自由度は高い

回答順が自由であるため、試験開始時に問題の全体を確認できることがペーパーテストの大きな利点です。パソコンで受験する方式では1問ずつ画面に出てくるので、どんな問題が出るのかはわかりませんが、ペーパーテストは最初に問題数や内容を把握できるので、時間配分の自由度は高くなります。

パソコン方式では1問ごとに時間制限があるため、焦ってしまいケアレスミスが生じやすいですが、ペーパーテスト方式では、1問に対する時間のかけ方をある程度想定しながら解くことができると言えますね

Webテスティング

Webテスティングは、インターネット環境に接続できるパソコンから受検する形式です。指定された受検期間の中で、受検者が都合の良い時間や場所のパソコンから受検します。Webテスティングは対面を避けることができる特徴から、新型コロナウィルスの影響もあり、多くの企業で実施されるようになりました。

ただ、スマホからの受検は認められていない点は注意が必要で、パソコンからの受検が必須条件となる点は押さえておきましょう

好きな時間・場所で受験できる

Webテスティングは指定された受検期間の中で、受検者が都合の良い時間に自宅や学校などのパソコンから受検が可能です。好きな時間・場所で受検できるので、より日常に近いリラックスした状態で受検に臨めることが嬉しい特徴です。

受検期間は企業から指定されており、その中から自由に選択できますが、受検期間直前はアクセスが集中しサイトにアクセスできなくなってしまう可能性もある点は注意が必要です。

早めから対策し、受検期間締切間近ではなく日にちに余裕を持って受検することをおすすめします

設問ごとに時間制限がある

テストセンターのSPI同様にWebテスティングにも設問ごとに時間制限があります。そのため1つの問題をじっくり考えて解くほどの時間はないといえます。

時間制限があることで、焦りからミスをしてしまう可能性もあるため、日ごろの練習から時間を意識して問題を解くことを意識することが大切です。また、ペーパーテストとは異なり、自分が得意な設問を素早く回答することで、難しい設問に時間を費やせるわけではありません。出題範囲は、偏りなく網羅的に素早く解く練習をしておくと良いでしょう

入力式が多い

Webテスティングで出題される問題は、選択式よりも入力式で回答を求められることが多いです。選択式だと、問題文と解答の選択肢を見ただけで解ける問題もありますが、入力式の場合はきちんと正確な答えを導き出す必要があります

しっかりと事前に対策をしながら苦手分野を少しでも減らす工夫が求められると言えますね。

電卓が使える

Webテスティングでは、テストセンターやペーパーテストとは異なり電卓の使用が認められているため、計算に時間が取られない特徴があります。

ただ、電卓の使用が認められているということは、それを前提とした問題の構成になっているのは当然ですので油断は禁物です。複雑な式を扱う問題も出題される等、電卓なしでは回答が難しい場合があります。

また、普段から電卓を使い慣れていないと素早く解けないこともあるので電卓を使う練習も対策としてやっておきましょう。

このほか、Webテスティングの特徴などはこちらの記事でより詳しく解説しています。

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Webテスティングの対策は、出題される問題形式を把握し、問題を繰り返し解くことが大切です。今回は企業がWebテスティングを実施する意図を知るとともに、主要なWebテストについて解説していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、Webテスティングで落ちる原因や突破するための対策も紹介しているので、Webテスティングに自信がない人はチェックしてみてください。

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インハウスCBT

インハウスCBTは、応募した企業に出向き、その企業のパソコンで受検する形式です。前述した「テストセンター」「ペーパーテスト」「Webテスティング」と比較すると実施している企業は多くありませんが、実施企業に遭遇した場合に備えて特徴を理解しておきましょう。

内容はWebテスティングと同様

インハウスCBTの内容はWebテスティングと同様ですので、受検場所が企業か自分で選べるかの違いと理解しておきましょう。そのため、電卓は持ち込んで使用することができますし、設問ごとに時間制限があるという点も同じです。

ただ、Webテスティングとの違いは自分1人のリラックスできる環境ではなく、他の受検者も同じ会場で受けるという点です。周りの雑音などによって自分のペースを乱すこともあるので注意しましょう。

導入している企業は少ない

繰り返しになりますがインハウスCBT方式を導入している企業は多くありません。ただし、一部の企業では不正防止の観点や面接と同タイミングで実施することを目的にインハウスCBTでSPIを実施している企業もある点は把握しておきましょうね

辻 華菜子

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オンライン選考が広がりつつある昨今、会場受験は地方に不利

適性検査は種類もさまざま、受験形式もさまざまですが、その中でもSPIは特に受験形式が多様です。基本的には企業から指定された方法で受験することになりますが、オンライン選考となるWebテスティングであれば、好きな場所・時間で受けられますので、交通費を気にしたり、卒論研究とのスケジュール調整もしやすいでしょう。

それに比べて、企業へ出向く必要のあるペーパーテスト、インハウスCBTは他社の選考との調整も必要となります。このケースでは、適性検査実施にあわせて面接をおこなう場合も多いため、学生にとっては一度に選考が進み助かるといった面もあります。

一方、テストセンター方式は、リクルート社が用意した全国各地の会場で受験しますので、ピーク時をのぞき地方学生には負担の大きいものになります。ペーパーテストやインハウスCBTとは異なり、基本的に移動の目的はSPIの受験のみとなるため、その後の面接選考はいつになるのかをしっかりと確認し、余裕をもってスケジュールを管理することが必要です。

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SPI検査で時間切れになってしまう3つの原因

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SPIは受検形式によって特徴がさまざまなんですね。ところでSPIは時間切れで上手くいかない人も多いと聞いたことがありますが、原因はなんでしょうか?

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「時間切れで上手くいかない」という人も確かにいますね。ただ時間切れになってしまう原因は3つにまとめられます。

SPIが時間切れになってしまうのは、原因があります。時間切れになって失敗するのを回避するには時間切れになる原因について理解しましょう。

時間切れになる4つの原因
  • 時間配分のコツがわかっていない
  • 十分な対策ができていない
  • わからない問題に時間をかけている

原因について1つずつ説明していくので、自分自身に当てはまるものがあれば、改善してみてくださいね。

①時間配分のコツがわかっていない

まずSPIを解く際に時間配分のコツがわかっていないと時間切れを招く原因につながります。SPIではやさしい問題から難しい問題まで多種多様に出題され、その難易度によって時間を掛けるべき問題、時間を掛けずに解く問題、飛ばした方が良い問題があります

また、時間配分の自由度があるペーパーテストでは時間配分のコツを理解せずに最初の問題から順番に解いてしまい時間切れになることもあります。

あらかじめSPIの対策をするなかで、自分の得意・不得意を把握して時間配分を意識していきましょう。

②十分な対策ができていない

そもそも十分な対策ができていない場合も時間切れの原因となります。SPIは中学~高校レベルの問題が出題されるので決して難問ではありませんが、限られた時間で多くの問題を解く必要があるため対策なしでは高得点は狙えません

問題に掛ける時間、出題傾向、公式を覚える等、多くの学生がしっかりと対策をして試験当日を迎えます。十分な対策ができていないと時間切れで悔しい思いをしてしまいます。

こちらの記事では、SPIと一般常識問題の対策について解説をしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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③わからない問題に時間をかけている

SPIでは1問にかけられる時間は多くなく、基本は即答していくイメージを持ちましょう。そのため、制限時間ギリギリまで悩んでいると、瞬時に次の問題に頭が切り替わりにくいので注意が必要です。

また、ペーパーテストは1問ごとの時間制限があるわけではないため、1つの問題に固執してしまい時間切れになってしまうことが多いので気をつけましょう

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SPIで時間切れを回避するための対策10選

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SPI検査で時間切れになってしまう原因はわかりましたが、時間切れを回避するための具体的な対策も教えて教えてもらいたいです!

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これから時間切れを回避する10個の対策を紹介していきますね。

SPIで時間切れを回避するにはここで紹介する10個の対策を実践することが必要です。この記事を読んでいる人にはすでにできている対策もあれば、まだ対策ができないないものあるでしょう。あなた自身が「これはできていないな」と思うものがあれば、是非今日から実践してみてくださいね。

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SPIで高得点を取れる勉強法についてはこちらで解説しています。

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①問題の傾向を把握しておく

SPIを解くうえで、あらかじめ問題の傾向を把握しておくことで時間切れを回避することにつながります。SPIの難易度は中学~高校レベルですので高いわけではありませんが、出題される問題には特徴や傾向があります。

言語の中で出題されやすい問題はどういった問題なのか、さらには非言語ではどのような問題の出題がされるのかをきちんと把握したうえで対策をしていきましょう

SPIは何も対策をしないで臨んで良い成績がとれるほど甘くはありません。しっかりと問題集を解きながら出題される問題の傾向を把握するようにしましょう。

②とにかく1つの問題集を何度も解く

問題集を何度も解いて問題に慣れておくことも効果的な対策です。SPIの問題集や対策本を1冊購入し、それを何度も解くことが大切です。

また、書店やWebにもSPIに関連する本がさまざまあり目移りしてしまいますが、複数の本を購入することはおすすめしません。なぜなら、いろいろな問題を1問ずつ解くよりも、間違えた問題の反復学習に時間をかける方が効率良く点数を上げられるからです。

間違えた問題については問題集に印をつけて、自分が苦手な分野を把握し、次に解く場合には必ず正解できるようにしましょう

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解答は問題集に直接書き込まず、別にノートやメモ用紙を用意すると良いです。そうすることで問題集を2周目、3周目と進めていく際も、前の回答に影響されずに解くことができますよ。

③1分を上限に解く癖をつける

解答時間を意識して解くことも意識しましょう。特に能力検査では30分で40問の問題を解くことが求められるため、1問にかける上限時間を1分に設定して解く癖をつけておくと良いです。

タイマー機能やストップウォッチを利用して1分間測定し、1分間が実際どれくらいなのか感覚をつかむことができます。また、自分自身が問題1問に対してどのくらい時間が掛かっているのかもわかります。

解答時間を把握することで自分の得意・不得意を理解できるので、不得意な問題については1分以内で解けるように何度も繰り返し問題を解いておきましょう

④基本的な公式はすべて覚える

基本的な公式を覚えることは、制限時間内で問題を正解に導く近道です。公式を覚えておくだけで時間をかけずに解ける問題もあれば、公式を知らなければ正解に辿り着けない問題もあります。

そのため、SPIの能力検査(特に非言語問題)の対策には公式の丸暗記は必須です。中学・高校で習ったものの、忘れているものも多いので、しっかりと覚えておきましょうね。

公式例
  • 「場合の数」
    順列:nPr
    n個の中からr個取り出して並べる方法は何通りあるか
    nPr = n ×(n – 1)×(n – 2)×…をr回繰り返す
  • 「速度算」
    距離 = 速さ×時間
    時間 = 距離÷速さ
    速さ = 距離÷時間
    分 = 時間×60
  • 「損益算」
    原価:商品を仕入れたときの値段で、仕入れ値ともいう
    定価:商品を売るときの、割引前の値段
    売価:商品を売るときの、割引後の値段(実際に売った値段)
    割引率:定価から差し引く額の割合
    利益 = 売価 – 原価
    定価 = 原価×(1 + 利益の割合)
    売価 = 定価×(1 – 割引率)

⑤練習ではストップウォッチを使って時間を測定

「1分を上限に解く癖をつける」の部分でも伝えましたが、当日に今までの勉強の成果を発揮するためには、常に当日の様子を想像しながら練習することが大切です。

問題集を3周解く場合、最初の1周目は特に時間を気にしなくて良いですが、2周目・3周目では自分が問題を解くのにどのくらい時間が掛かっているかをストップウォッチを使って把握すると良いでしょう。

時間を測定することで、どの分野にどのくらい時間が掛かっているかを把握でき、対策した方が良い分野が明確になりますし、ペーパーテストの場合は、先に解いた方が良い問題が把握できるようになります

⑥わからない問題は潔く諦める

SPIの対策は可能な限り網羅的におこないたいところですが、必ずしもすべての問題が解けるとは限りません。また、SPIは必ずしも全問正解を狙わないと突破できない試験でもありません。

そのため、どうしてもわからない問題は潔く諦めることも場合によっては大切です。わからない問題に時間を掛けても、正解に辿り着くとは限らず他の問題に費やせる時間が減ってしまいます

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時間を掛けて問題を解こうとしてその問題が解けなかった場合、「なんであの問題を解けなかったんだろう」とモヤモヤした気持ちが、その後に影響してしまう可能性もあるため、わからない問題は潔く諦めて次にいくことも大切です。

⑦苦手分野を把握して徹底的に対策する

限られた時間で多くの問題を回答しなければならない能力検査では、苦手な問題があると問題を解くのに時間がかかってしまいます。

誰にでも不得意分野はありますが苦手分野に時間を取られてしまうと、時間の余裕がなくなり焦りが生じてしまうため、普段わかる問題にもケアレスミスが生じかねません。それを防ぐためにも事前準備の段階では苦手分野に焦点をあてて、徹底的に苦手分野の対策をおこなっておきましょうね。

⑧電卓とパソコンの操作練習をする

試験当日に戸惑わないように電卓とパソコンの操作練習をすることも大切です。当日に練習の成果を発揮するためには、日ごろから当日を想定した環境で練習するようにしましょう

テストセンターとペーパーテストでは電卓は使用できませんが、それ以外の方式ですと電卓が使用できます。そのため、電卓使用を前提とした問題数の設定になっているので、電卓操作でつまづいていてはいけません。

また、パソコンについても同様で、普段からパソコンを使用するのに慣れていない場合、パソコン操作でミスをして、問題に集中できなくなるなんてことが起きないようにしましょう。

⑨暗算やメモ用紙で計算する練習をする

電卓が使える形式がある一方で、テストセンターとペーパーテストでは電卓が使えません。そのため、スムーズに解答するためには暗算やメモ用紙で計算する練習をしておくことも大切です

特に非言語問題の場合、計算問題は必ず出題されると言っても過言ではありません。テストセンターでは、会場からA4のメモ用紙が2枚渡され、その用紙を使って計算問題を解くことになります。日ごろから暗算かメモ用紙で計算する癖をつけておきましょう。

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キャリア
アドバイザー

受検中にメモ用紙を使い切っても追加でもらうことは基本的にはできませんので、注意しましょう。

⑩ペーパーテストの場合は得意な問題から解く

ペーパーテストの場合は制限時間内であれば、問題を解く順番は自由です。そのため、ペーパーテストでは得意な問題から解くことも意識するようにしましょう。

ペーパーテストの特徴としては試験開始直後にすべての問題を見渡すことで、どのような問題が出題されているかを把握できます。これはペーパーテストにしかない特徴なので、この利点はしっかり活用しましょう。

SPIの対策をする中で、自分の中で「得意な問題」と「不得意な問題」が出てくると思いますので、まずは「得意な問題」からどんどん解いていくことで高得点を狙いましょう

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書店で問題集を購入する前に、まずはこちらを解けるようになりましょう。

SPIを受検する際に時間切れ以外で気を付けたいこと

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就活生

SPIの時間切れ対策がだいぶ理解できました。教えてもらった10個を意識していきますが、時間切れ以外にも意識した方がいいことはありますか?

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キャリア
アドバイザー

そうですね…時間切れ以外には大きく2つのことに気をつけましょう。いくら紹介したSPI対策をきちんとおこなっていても、それ以外のところで抜けていては台無しになってしまいますよ。

SPIでいい結果を出すためには、時間切れ回避以外にも大切なことは次の2つです。

  • 性格検査を適当におこなわないこと
  • 事前にPC環境を確認すること

どちらも大切なことですので、是非参考にしてみてください。

性格検査は適当におこなわないこと

SPIの性格検査は約300問とかなりのボリュームで内容も多角的です。また、1問の回答時間も短いためじっくり考えるより直感で回答していくことが大切です。

ただ、適当に回答したり、自分をよく見せようと嘘の回答をするのは絶対にやめましょう。特に、この選択肢の中で「一番正解に近い回答は何だろう?」「この回答を選べば評価されるのでは?」などと考えて自分を良く見せようと日ごろの考えや行動と異なる回答をすることはおすすめできません

自分を良く見せようとして嘘をついて入社した会社だと、会社とマッチせずに入社後に苦労することも考えられます。

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キャリアアドバイザー

性格検査には「正解」「不正解」はありませんので、気負わずに日ごろの自分の行動や考え方に最も近い選択肢を回答してくださいね。

回答に一貫性を持つことや企業との相性が大切

SPIの性格検査を実施する企業は、性格検査の結果から応募者の人柄や特性を判断し、SPIの結果と面接での印象に差がないかどうかを見ています。

回答に一貫性がなかったり、SPIの回答と面接での受け答えの内容が異なったりすると、企業側もその学生に対して「どちらが本当なのか?」と疑問を抱いてしまうでしょう。それを防ぐためには、回答に一貫性を持たせることが重要です。

また、企業ごとに「求める人物像」が異なりますので、学生と企業の相性も大切になります。そういった意味でも性格検査は取り繕わず、回答することが入社後の活躍につながるともいえます。

事前にPCにJavaがインストールされているか確認する

Javaはインターネットのサービスやソフトウェアの開発等で使われるプログラム言語の1つです。実はパソコンにJavaがインストールされていないとSPIが受検できません。

特に、Webテスティングで受検する人は、遅くても前日までには自分のパソコンにJavaがインストールされているかの確認と、インターネットが問題なくつながるかの確認をしましょう

酒井 栞里

キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる

性格検査では、ありのままの自分で回答しよう

実際に性格検査において、企業の求めている人物像に近づこうと、本来の自分とは異なる選択肢を選ぶ学生は一定数います。しかしこれをやってしまうと、本来の目的である「自社とマッチする人を見極める」ことや「入社・配属後のマネジメントの参考にする」ことなどが難しくなってしまいます。

性格検査は膨大な質問にテンポよく答えていくものですが、進めていくと同じような質問を繰り返されることがあります。本来の自分とかけ離れた人を演じてしまうと、そのときどきで一貫性のない回答を選ぶことになり、結果的には「回答内容が信用できない」という最も避けるべき評価となってしまうのです。

SPIでは英語力を問われる問題を出題する企業もあります。SPI英語の対策をおこないたい学生は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。

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SPI英語は外資系・総合商社などで出題される傾向が高く、難易度は高校レベルですが、問題構成を知って対策を立てることが結果に大きく影響します。 この記事では特徴や問題構成、解答のポイントを例題付きでキャリアアドバイザーがしっかり解説します。 これを参考に、十分に対策をして自信を持って望みましょう。

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SPIは時間切れを回避して高得点を狙おう

SPIは短時間で多くの問題を解く必要があります。そのため、何も対策をしなければ「時間切れでまったく解けなかった」という事態に陥ってしまう可能性が高くなります。

今回の記事では、SPIの目的や受検形式ごとの特徴をお伝えしたうえで、SPIの時間切れになる原因とその対策方法を中心に解説しました。SPIは事前に十分な対策をすることで時間切れを防ぐことができるので、まずは時間切れを回避する対策をおこなったうえで高得点を狙っていきましょう。

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詳しい解説付きなので、ぜひ活用して志望企業の選考を突破しましょう。

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