目次
- SPIの最大の壁は時間切れになってしまうこと! 適切な時間配分や対策を学ぼう
- 対策の第一歩! 知っておくべきSPIに関する3つの基本知識
- ①SPIの種類
- ②SPIの受験形式・特徴
- ③制限時間・問題数
- SPIを時間内に解き終えるおすすめの時間配分
- ①【能力検査】言語分野
- ②【能力検査】非言語分野
- ③性格検査
- ④構造的把握調査
- ⑤英語検査
- これで完璧! SPIで時間切れを回避するための対策10選
- ①問題の傾向を把握しておく
- ②一つの問題集を何度も解く
- ③未回答は避けて解けない場合も一つ選択肢を選ぶ
- ④基本的な公式はすべて覚える
- ⑤練習ではストップウォッチを使って時間を測定する
- ⑥わからない問題は潔くあきらめる
- ⑦苦手分野を把握して徹底的に対策する
- ⑧電卓とパソコンの操作練習をする
- ⑨暗算やメモ用紙で計算する練習をする
- ⑩ペーパーテストの場合は得意な問題から解く
- 自分に当てはまるか確認! SPI検査で時間切れになってしまう3つの原因
- ①時間配分の目安を把握していない
- ②十分な対策ができていない
- ③わからない問題に時間をかけている
- SPIは適切な時間配分がカギ! 時間切れを回避して高得点を狙おう
SPIの最大の壁は時間切れになってしまうこと! 適切な時間配分や対策を学ぼう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「SPIの受験(制限)時間や時間配分がわかりません」
「時間切れにならないように、問題を早く解けるようになりたいです」
という相談を学生からよく受けます。
制限時間があると、焦りで実力を発揮できないこともあるかもしれません。SPIの受験に慣れていないと「どれくらいのペースで解けば良いのか」がわからず不安もあるでしょう。適切な時間配分を身に付ければ、焦らず問題に集中して実力を発揮できるようになりますよ。
この記事では、SPIを解く際の適切な時間配分や時間切れを防ぐ対策などを解説します。SPIを受験するときの適切な時間配分を学び、時間切れを防いで高得点を取れるようになりましょう。
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対策の第一歩! 知っておくべきSPIに関する3つの基本知識

SPIの時間配分を組むためには、SPIの種類、受験形式・特徴、制限時間・問題数の3つの基本知識を押さえておく必要があります。
基本知識を理解しておくと、受験するSPIの形式に合わせた時間配分を考えられるので、本番で慌てずに計画的に問題を解けるようになりますよ。
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SPIの対策は効率的に進めながら、他の対策に力を入れて選考を突破しましょう!
①SPIの種類

SPIの種類には、能力検査と性格検査の2種類があります。能力検査では、中学〜高校レベルの問題が出題されます。社会人として働くうえで必要な「知的能力」を測定するものです。
性格検査では、どのような価値観や考え方の癖があるか、人柄かなどが測定されます。性格検査の結果をもとに「自社の求める人物像にマッチするか」「将来活躍してくれそうな人材か」などを見極められています。
能力検査
社会人として活躍するうえで必要な「知的能力」を測定している能力検査は、「言語分野」と「非言語分野」の問題から出題されます。
- 語句の意味や長文の読解力があるか
- 数的な処理ができるか
- 論理的思考力があるかどうか
出題内容は中学生〜高校生レベルのものなので、対策をして臨めば難易度はそこまで高くないと言えます。

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企業によっては、能力検査で「英語」の問題が出題される場合もあるので、テストを受ける企業の出題内容を把握しておきましょうね。
企業が出題するテストの種類の見分け方は、以下の記事で解説しています。
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性格検査
「性格検査」は、あなたの性格や考え方を診断するテストです。約300問の質問に答えることで、学生について以下のような特徴がわかります。
- 困難な状況にどう向き合うか
- 他人との対立をどう解決するか
- 目標達成に向けてどう行動するか
性格検査の結果から、あなたの得意・不得意や向いている業務、職場環境なども判断されます。企業によっては、配属先を決める際の参考として利用するケースも多いです。

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性格検査の結果をもとに面接で詳しく質問されることがあります。「強みは何ですか」「友人からどんな性格と言われますか」などの質問に対する回答が、性格検査と矛盾しないよう、素直な回答を心掛けましょう。
性格検査のポイントはこちらで解説しています。
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②SPIの受験形式・特徴
SPIには以下の4種類の受験形式があります。
- ペーパーテスト
- テストセンター
- Webテスティング
- インハウスCBT
受験形式によって制限時間や受験場所、電卓の使用可否などが異なります。受験するSPIの特徴を把握して、適切な時間配分を立てられるようにしましょう。
ペーパーテスト
ペーパーテストとは、企業あるいは企業が用意した会場でマークシート方式で受験する形式です。
問題数が多く回答時間も長いのが特徴で、言語40問(30分)、非言語30問(40分)の計70問を70分で解く必要があります。回答順は自由に決められるので、試験開始時に全体の問題を把握してから解けるのがメリットです。
- テスト開始時に全体を確認してから時間配分を決める
- 得意な問題から解いて時間を確保する
- 言語は1問45秒、非言語は1分20秒を目安に解く
- わからない問題は後回しにして解ける問題を優先する

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ペーパーテストは1問ごとの制限時間がないですが、1問につき1分で解く必要があるので各問題に時間をかけすぎないよう注意しましょう。
SPIのペーパーテストを突破するコツは、以下の記事で解説しています。
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テストセンター
テストセンターとは、専用会場のパソコンで受験する形式のSPIテストです。設問ごとに時間制限があり、前の問題に戻ることができないという特徴があります。どのくらい正解できたかによって次の問題の難しさが変わる点は覚えておきたいポイントです。
- 画面右上に表示される1問ごとの制限時間を確認しながら解く
- わからない問題は悩まず選択肢を選んで次へ進む
- 電卓使用不可のため暗算力を鍛えておく
- 未回答よりは間違いでも回答しておいたほうが良い

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テストセンターでは前の問題に戻れないので、制限時間内に確実に回答することを心がけてください。受験結果は他社の選考でも使い回せるので、良い結果が出るまで何度か挑戦するのも戦略の一つですよ。
テストセンターの概要や、練習問題は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
テストセンターとは|予約・受験当日の手順と最速で高得点を取るコツ
【テストセンター問題例】気になる出題形式と対策方法を詳しく解説
Webテスティング
Webテスティングとは、自宅などのパソコンから受験する形式で、好きな時間・場所で受験可能です。設問ごとに時間制限があり、入力式の問題が多いことが特徴です。テストセンターとは違い、電卓の使用が認められています。
- 設問ごとの制限時間を意識しながら解く
- 電卓を使って正確かつ迅速に計算する
- 入力式が多く選択肢からの推測ができない
- 普段から電卓操作に慣れておく
- リラックスした環境を整備して集中力を保つ

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Webテスティングは電卓が使えるメリットがありますが、それを前提とした複雑な問題が出題されます。スムーズに電卓で計算できるように、数をこなして問題に慣れておきましょう。
Webテスティングで落ちる原因は、以下の記事で解説しています。
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インハウスCBT
インハウスCBTとは、企業に訪問してパソコンで受験する形式です。導入企業は少なく、内容はWebテスティングとほぼ同様です。ほかの学生と同じ会場で受験するため、集中力を保ちながら問題を解く力も必要になります。
- 基本的にWebテスティングと同じ対策でOK
- 電卓持ち込み可能(企業によって異なる場合もあり)
- 周囲の雑音に惑わされず集中する力が必要
- 面接と同日実施の場合は体力配分の考慮も大事

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インハウスCBTは実施企業が少ないため、遭遇する確率は低いです。基本的にWebテスティングの対策をしておけば問題ありませんよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!多様なSPIの受験形式
会場受験は地方に不利になりやすいためスケジュール管理が必須
適性検査はさまざまな種類や受験形式がありますが、なかでもSPIは特に受験形式が多様です。基本的に企業から指定された方法で受験することになりますが、それぞれの形式には異なる特徴があります。たとえば、オンライン選考となるWebテスティングは、好きな場所・時間を選べるため、交通費の心配がなく、卒論研究などほかのスケジュールとの調整もしやすいでしょう。
一方、企業へ出向く必要のあるペーパーテスト、インハウスCBTは、他社の選考との調整が必要です。しかし、この形式では、適性検査と同時に面接が実施される場合も多いため、学生にとっては一度に選考が進められるというメリットもあります。
そして、リクルート社が用意した全国各地の会場で受験する「テストセンター方式」は、ピーク時をのぞけば比較的予約は取りやすいものの、地方学生にとっては交通費や移動時間の負担が大きい形式です。ペーパーテストやインハウスCBTとは異なり、基本的に移動の目的はSPIの受験のみとなるため、その後の面接選考がいつになるのかを事前にしっかりと確認し、余裕を持ったスケジュール管理が必要です。
③制限時間・問題数
時間内に解き終えるための対策や、どこで時間を使うべきか判断できるように、SPIの問題数と制限時間を把握しておくことが大切です。
たとえば、すべての問題に目を通して自分のペースで解ける形式もあれば、1問ごとに制限時間があり前の問題に戻れない形式もあります。SPIごとの出題数や制限時間を理解しておくと、失点を防げるようになりますよ。
ペーパーテストの場合
ペーパーテストは制限時間が長く、自分で時間配分を決められる特徴があります。マークシート方式で全問題を一度に確認できるので、難易度を見極めてから解く順番を決められるのもメリットです。
- 能力検査(言語40問・非言語30問):70分で計70問
- 性格検査:35分で約300問
- 70分を言語・非言語に自由に配分できる
- 問題を見てから時間配分を調整できる
- 得意分野に時間をかけて確実に得点する戦略を取れる
- 1問平均1分のペースで解く必要がある

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ペーパーテストは、得意な問題から取り組んだり時間のかかる問題を後回しにしたりなど、戦略を立てながら解くのがポイントですよ。
テストセンター・Webテストの場合
テストセンターやWebテストのようにパソコンで受験する形式では、1問ずつ画面に表示され、問題ごとに制限時間が設定されています。ペーパーテストと比べて制限時間が半分になるので、回答のスピードも求められます。
- 能力検査(言語・非言語):35分
- 英語検査:20分(実施企業のみ追加される)
- 性格検査:30分で約300問
- 1問ごとに制限時間が決められている
- 前の問題には戻れない
- 制限時間は画面右上に表示(緑→黄→赤で変化する)
- 時間切れになると自動的に次の問題へ進む
- ペーパーテストの半分の時間で解く必要がある

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テストセンターやWebテストは、1問ごとに制限時間が決まっているので、じっくり考えて解く余裕はあまりありません。わからない問題に時間を使いすぎず解く練習を重ねておくことが重要ですよ。
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SPIを時間内に解き終えるおすすめの時間配分

就活生
SPIを受験するときは、どのくらいのペースで解けば良いんですか?

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あらかじめ「1問にかけられる時間」の感覚を持っておくことが大切です。その感覚が身に付いてくれば、点数を落とさずに制限時間内に解き終えられるようになりますよ。
SPIで高得点を取るためには、問題の種類ごとに適切な時間配分を決めておくことが重要です。
ここからは、能力検査の言語・非言語分野、性格検査の構造的把握調査・英語検査それぞれの時間配分の目安を解説します。問題の種類ごとの時間配分を知っておけば、本番で「この問題にどれくらい時間をかけて良いの?」と迷うことがなくなるでしょう。
①【能力検査】言語分野
能力検査の言語分野では、問題の種類によって必要な時間が異なります。問題を見た瞬間に「この問題は◯秒で解く」と判断できるようになれば、制限時間内に解き終えることができます。
短時間で解ける問題で時間を節約し、難しい問題により多くの時間を使うという戦略を取ると良いでしょう。
- 暗記系:1問あたり15~20秒
- 空欄補充:1問あたり30秒~1分
- 長文読解、文の並び替え:1問あたり1分
暗記系の問題(二語の関係、語句の意味など)は知識があればすぐに解けるため、迷わず短時間で回答できるように練習しましょう。長文読解は内容を理解する時間が必要なので、時間をかけて解けるようにペース配分が大切です。

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ペーパーテストは全体の時間配分をコントロールできるので、1問1分程度を目安に解くと良いでしょう。
SPIの言語対策は、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてくださいね。
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SPIの言語対策は語彙力と傾向の把握が重要! 直前の対処法付き
SPIの言語問題の対策は基礎的な問題も多いため、慣れが高得点の鍵となります。この記事では、効率的な対策方法からおすすめのサイトやアプリをキャリアアドバイザーが徹底解説。さらに高得点を狙うためのコツも解説していくので、SPIを受けるのが直前で焦っている人も参考にしてみてください。
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②【能力検査】非言語分野
能力検査の非言語分野は、計算や論理的思考が必要な問題が中心なので、問題の難易度に応じた時間配分をしましょう。推論系の問題は時間がかかるケースが多いので、ほかの問題で時間を節約するのがポイントです。
- 推論、順列・組み合わせ:1問あたり1分半~2分
- そのほかの問題:1問あたり1分以内
推論や順列・組み合わせの問題は、条件を整理して論理的に考える時間が必要です。計算問題や図表の読み取りなどは、慣れれば短時間で解けるようになるので、練習問題で解答スピードを上げておくことをおすすめします。

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アドバイザー
非言語分野を解くときは「わかる問題」と「時間がかかりすぎる問題」を見極めることです。2分ほど考えてもわからない問題はあきらめて、確実に解ける問題に時間を割くほうが点数が上がることも多いですよ。
③性格検査
性格検査は約300問を短時間で回答する必要があるので、1問あたり6~7秒のペースで進めましょう。考えすぎずに直感的に回答することで、性格や価値観を偽ることなく答えられます。
性格検査には正解がないので、企業の求める人物像に合わせようとして回答を作り込む必要はありません。直感的に回答したほうが問題全体の一貫性を保ちやすいです。面接で性格について深掘りされたときに、回答のずれが生まれる心配を減らせます。

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倫理観などに大きな問題がある場合を除き、性格検査の結果が原因で落ちることは少ないでしょう。無理に良い回答をしようとせずに、素直に回答してくださいね。
SPIの性格検査で落ちる原因は、以下の記事で解説しています。
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キャリアアドバイザーが読み解く!性格検査を受ける際の注意点
ありのままの自分で回答しよう
実際に性格検査では、企業が求める人物像に合わせようと、本来の自分とは異なる選択肢を選んでしまう学生が少なくありません。しかし、これをやってしまうと、企業が性格検査をおこなう本来の目的である「自社とマッチする人を見極める」ことや「入社・配属後のマネジメントの参考にする」ことなどが難しくなってしまいます。
性格検査は膨大な数の質問にテンポ良く答えていく形式ですが、検査を進めていくと、同じような質問が繰り返し出題されることがあります。ここで、本来の自分とはかけ離れた人物像を演じようとすると、質問ごとに一貫性のない回答を選んでしまい、結果的には「回答内容が信用できない」という最も避けるべき評価となってしまいます。だからこそ、偽りのない、等身大の自分で回答することが何よりも大切なのです。
④構造的把握調査
構造的把握調査は、問題の構造や関係性を素早く見抜く能力を測るテストです。1問あたり1分程度で解く必要があります。問題文をじっくり読むよりも、全体の構造を客観的に考える力が求められます。
構造的把握調査を実施する企業は少ないので、「志望企業が実施するのであれば対策する」程度にとらえておくと良いでしょう。志望企業で構造的把握調査が実施される場合、類似問題を解いて、パターンをつかんでおくとスムーズに回答できるようになります。

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構造的把握調査は慣れが必要なテストです。制限時間を気にしすぎると焦りでミスが増えやすいテストでもあるので、問題の傾向と対策をつかんでおいてくださいね。
構造的把握調査の対策方法は、以下の記事で解説しています。
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⑤英語検査
英語検査では、制限時間が20分の間に30問程度を解く必要があります。そのため、問題の種類によって時間配分を分ける解き方がコツです。単語や文法問題をスピーディーに解いて、長文読解に時間をかけると制限時間内に終えられるでしょう。
- 長文読解:1問あたり1分程度
- そのほかの問題:1問あたり20~30秒
英語検査は企業によって実施可否が異なります。いつ実施されても万全の状態で受けられるように、基礎的な単語や表現を学び直しておくのがおすすめです。

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英語検査は完璧な回答を目指すよりも、確実に解ける問題で得点を積み重ねましょう。わからない単語があっても文脈から推測できるものも多いので、制限時間ギリギリまで諦めずに得点を高めてくださいね。
SPIの英語検査を対策する人は、以下の記事も参考にしてみてください。
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SPIを対策なしで臨むのは危険!
本番の問題を解いてみよう
SPIは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。
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これで完璧! SPIで時間切れを回避するための対策10選

就活生
SPI検査で時間切れになってしまう原因はわかりました。時間切れを回避するための具体的な対策も教えて欲しいです!

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SPIで時間切れを回避するためには、問題の傾向の把握や公式の暗記、問題を解く順番などの戦略が大切です。どのような対策があるか見ていきましょう。
ここからは、SPIで時間切れを回避するための対策10選を解説します。すべてテスト本番で実践できるように対策をして、1点でも多く点数を積み重ねられるように準備しましょう。
SPIで高得点を取る勉強法は、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
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①問題の傾向を把握しておく
SPIで時間切れを防ぐためには、出題されやすい問題の傾向を把握しておくことが大切です。SPIは中学〜高校レベルの基礎的な内容が中心ですが、問題形式や出題パターンに慣れていないと、解ける問題でも時間をロスしてしまいます。
- 言語分野:語句の意味、空欄補充、文の並び替えなど
- 非言語分野:表の読み取り、確率・割合、順列・組み合わせなど
SPIは難易度の高い問題を解けるかどうかよりも、対策していれば点数を取れるテストです。同じレベルの問題でも、形式に慣れているかどうかで解答スピードも変わるでしょう。

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SPIの問題集や模試を解いて、分野ごとの出題傾向を押さえておいてくださいね。
②一つの問題集を何度も解く
SPI対策では、1冊の問題集を繰り返し解くことがおすすめの勉強方法です。多くの問題集を広く浅く対策するよりも、間違えた問題の反復練習を重ねたほうが、短期間で力が身に付きます。
SPIの問題集や参考書は書店・Webなどでたくさんありますが、わかりやすい1冊に絞って勉強しましょう。間違えた問題にチェックを入れておき、2回目3回目で確実に解けるようにすれば点数アップにつながります。
時間配分の練習では、同じ問題を何度も解くことで「この問題パターンなら◯秒で解ける」という感覚が身に付いてきます。

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問題を見ただけで解き方や回答のコツを判断できるようになるまで、1冊の問題集を繰り返し解いてくださいね。
SPIの対策におすすめの問題集は、以下の記事で紹介しています。
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③未回答は避けて解けない場合も一つ選択肢を選ぶ
解けない問題があっても、必ず選択肢を選んで回答しておきましょう。未回答のまま次の問題に進むよりも、推測でもかまわないので選択肢を選んでおけば、偶然正解する可能性もあります。
時間配分の面でも、わからない問題に何分も悩むよりは30秒程度で選択肢を絞って回答するのがコツです。次の問題の回答時間を増やせるので、全体の得点アップにつながります。
テストセンターやWebテスティングでは、一度次の問題に進むと前の問題に戻れないので、その場で回答を選んでおくと良いですよ。

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完全にわからない問題でも、明らかに間違っている選択肢を省いて回答するなど工夫してみてくださいね。
④基本的な公式はすべて覚える
制限時間内で問題を正解に解くためには、基本的な公式を覚えておくことが不可欠です。公式を覚えておくだけで時間をかけずに解ける問題もあれば、公式を知らなければ正解に辿り着けない問題もあります。
- 順列:nPr
- n個の中からr個取り出して並べる方法は何通りあるか
- nPr=n ×(n–1)×(n–2)×…をr回繰り返す
- 距離=速さ×時間
- 時間=距離÷速さ
- 速さ=距離÷時間
- 分=時間×60
- 原価:商品を仕入れたときの値段で、仕入れ値ともいう
- 定価:商品を売るときの、割引前の値段
- 売価:商品を売るときの、割引後の値段(実際に売った値段)
- 割引率:定価から差し引く額の割合
- 利益=売価 – 原価
- 定価=原価×(1+利益の割合)
- 売価=定価×(1–割引率)

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特にSPIの非言語問題では、公式を暗記していないと解けない問題が複数出題されます。中学・高校で習うレベルのものばかりで難易度は高くないので、覚えておきましょうね。
⑤練習ではストップウォッチを使って時間を測定する
SPI対策をするときは、制限時間を意識しながら問題を解く練習をしましょう。どの問題にどれくらい時間をかけるべきかを把握していないと、時間切れにつながってしまいます。
- 1周目は内容理解をメインに解く
- 2周目以降はストップウォッチを使って解答時間を測る
「言語は1問40秒以内」「非言語の難問は1分半以内」など、分野別に目標時間を決めておくと、時間配分や苦手な問題がわかりやすくなります。
ペーパーテスト形式は問題全体に目を通せるので、「時間がかかる問題は後回しにする」などの戦略を立ててから解くと良いでしょう。

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ストップウォッチを使って普段から制限時間のプレッシャーに慣れておけば、本番で不必要に焦ることも減らせますよ。
⑥わからない問題は潔くあきらめる
SPIのテストで出題された問題は傾向がありますが、必ずすべてを解けるとは限りません。また、全問正解できないと合格できないテストでもないので、わからない問題は潔くあきらめて次に進むことも大切です。
わからない問題に時間を掛けても、正解に辿り着くとは限らずほかの問題に費やせる時間が減ってしまいます。

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「3分考えてもわからなければ、次の問題に進む」などとルールを決めておけば、迷わず判断できるのでおすすめです。
「少しでもわからない問題を減らしたい」という人は、以下の記事も参考にSPIの対策をしてみてくださいね。
CUBIC適性検査は4つの対策で万全! 役立つ模擬例題と解答付き
【例題付き】ケース問題とは? 初心者でもわかる考え方と練習方法
⑦苦手分野を把握して徹底的に対策する
SPIの対策をするなら、苦手分野を把握しておきましょう。苦手な問題に時間をかけすぎると、「解けるはずの問題に時間を割けなかった」という問題を防げます。また、苦手な問題だとわかっていれば、落ち着いて解けるのでケアレスミスを減らせるでしょう。
苦手分野を見極めるために、問題集を一周解いてみて正答率が低い分野や時間がかかった問題を調べてみてください。
苦手分野を対策するときは、基本的な公式を理解して問題のパターンをつかみましょう。問題を見ただけですぐに解き方が思い浮かぶレベルまで反復練習すると、徐々に安定して点数を取れるようになりますよ。

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対策を頑張りつつ、本番で苦手分野が出たら「悩みすぎずに解ける問題で点数を重ねよう」という気持ちで挑みましょう。
⑧電卓とパソコンの操作練習をする
試験当日に戸惑わないように、電卓とパソコンの操作練習をすることも大切です。当日に練習の成果を発揮するためには、日ごろから当日を想定した環境で練習しましょう。
ペーパーテストやテストセンターでは電卓が使用禁止とされているものの、それ以外の方式では電卓を使用できます。電卓を使用しないと解ききれない問題数なので、スムーズに電卓を使えるように普段から利用しておくと良いですよ。

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パソコン操作に慣れておくことも重要です。パソコンの操作に慣れておらず操作でミスをして、問題に集中できなくなることが起きないように練習しておきましょう。
⑨暗算やメモ用紙で計算する練習をする
テストセンターとペーパーテストでは電卓が使えません。そのため、スムーズに解答するためには暗算やメモ用紙で計算する練習をしておくことも大切です。
特に非言語問題の場合、計算問題は必ず出題されます。テストセンターでは、会場でA4のメモ用紙を数枚渡され、その用紙を使って計算問題を解くケースが多いです。テスト当日に焦らず解けるように、練習の段階から暗算やメモ用紙で計算する癖を付けておきましょう。

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SPIの受検中は、基本的に追加でメモ用紙はもらえません。用紙の使い方などにも注意してくださいね。
⑩ペーパーテストの場合は得意な問題から解く
ペーパーテストでは、得意な問題から優先的に解くことがおすすめです。ペーパーテストはすべての問題を見ることができるので、解く順番を自由に決められます。
- 問題全体を見て苦手そうなものにマークを付ける
- 苦手な問題を飛ばして、解ける問題だけを回答する
- 苦手な問題を残りの時間内で解く
得意な問題から解くことで、精神的な余裕が生まれて、後半の難しい問題にも冷静に取り組めます。最初に確実に解ける問題で得点を重ねておけば、全体の時間配分も把握しやすくなるでしょう。

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自信のある問題から解いて良い流れのまま、苦手な問題も解いてくださいね。
キャリアアドバイザーが読み解く!一つの問題集を繰り返し解こう
問題形式に慣れて出題パターンを明確に理解するのが大切
これまで10の対策法を解説してきましたが、そのなかでも特に重要視してほしいのが、「一つの問題集を何度も解く」という学習法です。SPIの出題形式は毎回同じなため、まずはその形式に慣れることが大切だからです。問題形式への慣れが不足していることは、SPIで時間切れになってしまう大きな原因だと言えます。
あれこれと複数の問題集に手を出すよりも、1冊を繰り返して解き、出題パターンを覚えることがもっとも効果的かつ効率的な学習法ですよ。この対策を重点的におこなうことで、時間配分のコツや苦手分野の把握など、ほかの対策も自然とカバーできるようになります。
とにかく、「この1冊の問題集を完璧に解けるようになるまでやりこむ」という強い心意気で、対策を進めましょう。それが、SPI突破の一番の近道です。
自分に当てはまるか確認! SPI検査で時間切れになってしまう3つの原因


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SPIで時間切れになってしまう人の原因ってあるのでしょうか?

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SPIで時間切れになる人には、明確な3つの原因があるのでどれに当てはまるのか見ていきましょう。
ここからは、SPI検査で時間切れになってしまう学生に共通する3つの原因を解説します。原因を理解することで、効率的に対策をして制限時間内に問題を解けるようになりますよ。
①時間配分の目安を把握していない
各問題にかけられる時間の目安を把握していないと、時間切れになりやすいです。
言語問題では暗記系は15~20秒、長文読解は1分ほどで解くのが目安です。すべての問題に1分以上かけてしまうと、前半で時間を使い切り、解けるはずの後半の問題に進めないことがあるでしょう。
また、ペーパーテストとテストセンターでは制限時間が異なるので、受験する形式ごとで目安の回答時間を把握しておくことも大切です。

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問題数が多いテスト形式では「正確に早く解く力」が必要です。模試や問題集を解きながら、ストップウォッチを使って実際のスピード感に慣れておきましょう。
②十分な対策ができていない
そもそも十分な対策ができていない場合も時間切れの原因となります。SPIは中高生で勉強する範囲が大半なので難易度は高くありません。しかし、限られた時間で多くの問題を解く必要があるため対策なしで高得点は狙えないでしょう。
- 1問にかける時間配分
- テストの出題傾向
- 頻出質問の公式

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多くの学生は十分に対策をして試験当日を迎えます。時間切れになったり実力を発揮できなかったりしないように、十分対策しておきましょう。
以下の記事では、SPIと一般常識問題の対策について解説をしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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③わからない問題に時間をかけている
わからない問題に固執しすぎると、全体の時間配分が崩れてしまいます。設問ごとに時間制限があるテストだと、時間を過ぎると強制的に次に進む仕組みなので、「無回答」になってしまうリスクもあります。
時間配分が自由なペーパーテスト形式でも、わからない問題に時間をかけすぎると、「全問解く時間が残っていない」ということになりかねません。SPIを受けるときは100点を目指すのではなく、解ける問題で確実に点数を重ねましょう。

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どうしてもわからない問題は消去法で回答を選んで、少しでも正答率を高めてくださいね。
SPIは適切な時間配分がカギ! 時間切れを回避して高得点を狙おう
SPIは出題形式ごとの特徴を理解して、問題に応じた時間配分を決めて解くことで高得点を狙えます。
SPIで時間切れを防ぐためには、一つの問題集を何周も解いて「この問題は◯分以内に解こう」などの傾向をつかむことが大切です。繰り返し問題を解くことで苦手分野も減り、テスト本番でも最後まで解き切る力が身に付きます。
SPIは対策次第で確実に点数アップできるものです。志望企業の内定を獲得するためにも、時間切れを回避して高得点を狙いましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!SPIが課される背景や理由
キャリアアドバイザー
根岸 佑莉子
プロフィールをみる面接や書類だけではわからない能力を測るため
SPIは、何十年もの改良を積み重ねてきた「客観的な判断材料」です。面接や書類だけでは見えにくい学生の多様な側面を知るために、企業が選考過程の一つとして導入しているという前提があります。
そのうえで、企業には「ある一定の知識・思考能力を有しているか」を測る目的も当然あります。顧客と接する際や、企画を考える段階ではもちろんのこと、企業に所属すれば本来の業務と直接関連しない役割を求められることも少なくありません。そのため、どのような状況でも対応できる基本的な思考力は備わっていてほしい、というのが企業側の本音でしょう。
人柄やコミュニケーション能力は面接で確認できますが、目視の印象だけでは判断しきれない論理的思考力や基礎学力といった部分をSPIで見ているのです。