目次
- Web面接でカンペを使用する際は注意が必要! マナーの厳守が必須
- 企業側はどう思っている? Web面接でカンペを使うことへのリアルな意見
- アリ派の意見①:言いたいことを効率的に理解できるため
- アリ派の意見②:カンペの使用より内容で判断するため
- ナシ派の意見①:対面面接と同じ条件で臨んでほしいため
- ナシ派の意見②:臨機応変な会話力が知りたいため
- ナシ派の意見③:棒読みでは人柄がわかりにくいため
- キャリアアドバイザーが回答! Web面接でカンペはアリ?
- 迷っている人必見! Web面接でのカンペを使うメリット4選
- ①伝えたいことを漏らさずに伝えられる
- ②複雑な内容を整理して伝えられる
- ③忘れやすい固有名詞を確認できる
- ④緊張して頭が真っ白になったときも安心して対応できる
- 作る前に確認! Web面接を成功させるカンペ作成の4つのコツ
- ①カンペは小さめのサイズを選ぶ
- ②要点を話す順番通りに箇条書きで書く
- ③文字は目を凝らさなくても読める大きさで書く
- ④絶対に伝えたいことを絞り込む
- マイナス評価を防ぐ! Web面接でカンペ使用がバレないための4つの対策
- ①カンペの置き方を工夫する
- ②カンペを見ながら自然に話す練習をする
- ③想定外の質問にも臨機応変に回答する練習をする
- ④カンペを見る時間を短くし面接官と目を合わせる
- 要注意! Web面接でのカンペ使用がマナー違反になる3つのケース
- ①面接中にキーボードを操作してカンペを調整する
- ②ずっとカンペを読んでいて目線がずれている
- ③一方的にカンペを読むだけで会話が成立していない
- それでもカンペ使用がバレたときはどう対応する?
- 正直に簡単なメモを使用していると伝える
- 自分からメモを使用することを伝えるのもあり
- カンペ以外にもある! Web面接で役立つおすすめのツール
- スマホを固定するツール
- 有線のイヤホン
- 高感度マイク
- カンペを有効活用してWeb面接を成功させよう
Web面接でカンペを使用する際は注意が必要! マナーの厳守が必須
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。Web面接を実施する企業が増えている影響で
「Web面接でカンペを使うのはアリですか?」
「カンペを見ながらの受け答えは、企業はどのように思うのでしょうか?」
といった相談を学生からよく受けます。面接に向けては誰もが徹底した準備をするものですが、緊張で頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。そのため、Web面接ではカンペを用意しておきたいと考える人も多いはずです。
しかし、Web面接でのカンペ使用を良く思わない企業がいるのも事実です。そのため、カンペを使用する場合は、相手に不快感を持たれないよう、さまざまなマナーを守ることが不可欠です。
そこでこの記事では、まずWeb面接でカンペを使うことへの企業側の受け取り方や、カンペを使って良いのかを解説します。カンペを使用する際の置き方や使い方、バレない方法なども紹介するので、ぜひ面接対策に役立ててくださいね。
なお、Web面接での全般的なマナーについて以下の記事で一度確認してみましょう。
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Web面接のマナーは6つの鉄則さえ押さえればOK|図で流れを解説
Web面接は対面でないからこそ意識すべきマナーがあります。むしろ画面越しという限られた情報の中で判断される以上、より対策が必要になります。この記事ではキャリアアドバイザーが必要なマナーを6つに分けて解説します。
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Web面接でカンペはOK?知らないと損するメリット・デメリットを大公開!
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企業側はどう思っている? Web面接でカンペを使うことへのリアルな意見

就活生

キャリアアドバイザー
画面に映る部分しか見えないWeb面接では、カンペの使用を考える学生が増えているようですね。

就活生
そうなのですね! でも、カンペを使っていると知ったら企業には嫌がられますよね……?

キャリアアドバイザー
企業側の受け取り方は、面接を担当する人によって異なるようです。
Web面接でカンペを使いたいと思っても、企業側にどのように思われるのか不安な人もいるでしょう。ここでは、実際にカンペに対して企業側にどのような意見があるのかを紹介します。
企業によって、カンペを用いることの考え方は変わってくるので、必ず確認しておきましょう。
アリ派の意見①:言いたいことを効率的に理解できるため
まずアリ派の意見で多いのは、「言いたいことを効率的に理解できるため」という理由です。カンペを使うほうがむしろ話の要点をまとめやすく、学生と面接官どちらにもプラスに働くと考える声があります。
実際、プレゼンや会議、顧客との商談など、ビジネスシーンにおいてメモを見ながら話してはいけないというルールはないため、面接でカンペを使用しても問題ないと考える担当者も多いようです。

キャリアアドバイザー
仕事において特に禁止されていないのですから、双方にメリットがあるカンペを面接の場でも禁止する必要はないと考える担当者もいます。
アリ派の意見②:カンペの使用より内容で判断するため
アリ派には「カンペを使用しているかどうかより内容が大切」という意見もあります。この場合、カンペといっても結局は学生自身が作ったものであるため、考えをまとめたカンペを読むことと、頭のなかの考えをそのまま伝えるのとで大した違いはないと考えられています。
つまり、面接ではカンペの有無ではなく、「どのような考え方や経験をしてきたか」が評価ポイントであるため、学生の人柄が把握できれば問題ないということです。

キャリアアドバイザー
このような考えを持つ面接官が相手の場合は、カンペを使用しているかどうかより、いかに自分の考えを伝えられるかが重要になります。
ナシ派の意見①:対面面接と同じ条件で臨んでほしいため
一方、ナシ派の意見には「対面面接と同じ条件で臨んでほしい」というものがあります。画面に映る部分しか見えないWeb面接だからこそ浮上するカンペ問題ですが、対面面接でカンペを持って本番に臨むことは一般的ではありません。
Web面接であってもできる限り対面面接と同じ条件で学生を評価したいため、カンペは使ってほしくないと考える面接官がいるようです。

キャリアアドバイザー
カンペを使うにしても使わないにしても、面接官との会話を大切にし、対面面接と同じような緊張感を保つ必要がありますよ。
ナシ派の意見②:臨機応変な会話力が知りたいため
また、ナシ派には「臨機応変な会話力が知りたい」という意見もあります。面接ではマナーや受け答えの内容だけでなく、予想外の状況に学生がどう対応するかも見ています。
- 質問への回答をさらに深掘りするような質問をする
- 面接対策本には載っていないユニークな質問をする
- ストレス耐性を確かめる質問をする
頭が真っ白になったときでも対応しやすくなることがカンペの一つのメリットですが、どのような状況にも対応できすぎてしまうのがデメリットとも言えます。とっさの対応力を見られなくなるため、カンペを嫌う面接官が少なからずいるようです。
なお、ストレス耐性を面接で聞かれたときの回答方法はこちらの記事でまとめています。
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ナシ派の意見③:棒読みでは人柄がわかりにくいため
「カンペの棒読みでは人柄がわかりにくい」というのも、ナシ派によく見られる意見です。面接では入社の熱意を伝えることが重要ですが、感情の込もっていない棒読みでは熱意が伝わりません。
事前に丸暗記してきた回答が棒読みになりやすいように、文章を読むだけのカンペではなおさら発言に感情が入らなくなってしまいます。感情の込もっていない受け答えは当然、人柄が読みづらくなるため、カンペに対して良い印象を持たない面接官も多いようです。

キャリアアドバイザー
準備した文章をそのまま読み上げるだけでは、書類選考と変わりません。面接は、書類では伝えきれないあなた自身の人柄や価値観を伝える場だと考えましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!カンペを使うことのデメリット
棒読みはマイナスの印象に
面接練習を重ねてスムーズに話せるようになることは大切です。しかし、面接はコミュニケーションをおこなう場なので、どんなに事前に練習をしても臨機応変な対応や、じっくり考えながら話す場面が出てくるでしょう。
カンペをただ読むだけでは、このように「考えながら話す」という点が不足し、あまりにもスラスラと読んでしまう傾向があります。感情が込もっていない話し方は、残念ながら面接官の印象には残りづらいものです。
カンペを読むこと自体が必ずしも悪いことではありませんが、カンペを使うことで棒読みになってしまうと、企業にネガティブな印象を持たれてしまうことを忘れないようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーが回答! Web面接でカンペはアリ?
Web面接でのカンペ使用について、アリ派の企業もナシ派の企業もいることがわかりました。それらを踏まえて、Web面接でカンペ使用はアリなのでしょうか。
結論、Web面接でカンペを使うこと自体は問題ありません。ただし、カンペはあくまでも補助的なツールとして活用することが重要です。

キャリアアドバイザー
カンペに過度に頼らず、話の要点などをメモしておく程度にしましょう。具体的なカンペの作り方は、これから解説していきますよ。
ここでは、キャリアアドバイザーからのアドバイスを詳しく見ていきましょう。
キャリアアドバイザーの体験談Web面接でカンペを使うのはアリ?
企業はカンペの使用に否定的なケースも多い
Web面接でカンペを使用し、不合格になってしまった学生の事例があります。企業は、学生が企業に真剣に向き合っておらず、面接に対して適当な姿勢だと判断する傾向があるのです。目線が不自然に横に動いたり、カンペを丸読みしている印象があると、企業はすぐにそれに気付くものです。わずかな目線の動きでも、企業にバレる可能性が高いことをしっかり理解しておくべきでしょう。
一方、企業側は、学生がWeb面接でカンペを用意してくる可能性があることを認識しています。これは、ある種の「暗黙の了解」と言えるかもしれません。しかし、そうであっても、可能な限りカンペを使ってほしくないと考えている企業が多いと言えます。
そのため、もしカンペを使用する際は、文章を丸ごと書き出すのではなく、キーワードだけをメモすることがポイントです。詳しいカンペの作り方については、この後詳しく解説しますね。
迷っている人必見! Web面接でのカンペを使うメリット4選

就活生
Web面接でのカンペは、使い方を工夫することが大切だとわかりました! でも、実際の面接でカンペを使うかどうかはまだ迷っています……。

キャリアアドバイザー
そのような人は、Web面接でカンペを使うメリットを深く理解してから、使用するかどうか考えてみましょう。
ここからは、Web面接でカンペを使用するメリットについて解説します。これから解説するメリットを踏まえたうえで、Web面接でカンペを使うかどうか検討してみてくださいね。
①伝えたいことを漏らさずに伝えられる
カンペを使用することで、伝え忘れのリスクをなくすことができます。もちろん、面接中に準備してきたことすべてを伝えるのが理想ですが、普段とは違う雰囲気で会話する面接では、どうしても伝え忘れが一つや二つはあるものです。
面接が終わった後に、

就活生
あの話を伝え忘れてしまった……。
と思い出して不安になるのは、就活でよくやりがちな失敗です。
その点、「自己PRでは〇〇のエピソードを伝える」「逆質問では〇〇のことを聞く」といったようにメモしておけば、どうしても伝えておきたいことを忘れずに伝えられますよ。
なお、面接の不安を取り除くコツについてはこちらの記事で解説しています。
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②複雑な内容を整理して伝えられる
話を整理して論理的に伝えられるのも、カンペの大きなメリットの一つです。特に複雑な内容を伝えるときは、きちんと順序立てて話さなければ面接官に内容を理解してもらえませんし、アピールしたいポイントが伝わりません。
「受け答えは基本的に結論から」という面接の鉄則を頭では理解できていたとしても、緊張で突然エピソードから話し始めてしまうような失敗も想定されます。そのような場合でも、話の順序を書いておけば自分で整理しながら伝えられます。

キャリアアドバイザー
話す順番によって、面接官の理解度も大きく変わってきますよ。
③忘れやすい固有名詞を確認できる
伝えたいことや話の順序だけでなく、忘れやすい固有名詞の確認にもカンペは役立ちます。あまり使い慣れていない単語や聞きなじみのない単語は、なかなか覚えにくいものです。そのようなときでも、カンペを用意しておけば安心ですよ。
- 商品名
- サービス名
- 技術名
- 部署名
- 担当者名
面接はその企業に入りたい熱意を伝える場であるにもかかわらず、商品名やサービス名をうっかり間違えてしまうのは致命的です。企業からは「この学生は自社にあまり興味がない」と思われ、マイナスな印象につながってしまいます。
なお、面接で話す内容を覚えられないと悩んでいる人は、以下の記事にも目を通してみてください。面接で話す内容を暗記するコツについて解説していますよ。
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面接で話す内容を覚えられないときはどうしたらいい? 例文付き
面接で想定される回答を覚えられない人は、暗記のポイントを押さえると覚えやすくなります。 この記事では、暗記方法や文章の作り方、リラックスの方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 例文も紹介しますので、落ち着いて回答できるよう準備をしましょう!
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④緊張して頭が真っ白になったときも安心して対応できる
カンペを用意する一番のメリットは、頭が真っ白になったときでも落ち着いて対応できることです。いくら練習を重ねても、練習よりはるかに大きい緊張やストレスを感じる本番の面接では、頭が真っ白になる可能性が大いにあります。
誰にでも起こりうる、このような状況に対処できる方法の一つがカンペです。想定した質問への回答を簡単にまとめてカンペに書いておけば、緊張して頭が真っ白になったときでも落ち着いて対応できますよ。

キャリアアドバイザー
なお、緊張で頭が真っ白になったときは、正直にその旨を伝えることや、少し回答を考える時間をもらうと良いですよ。
どうしても面接で緊張してしまう人は、以下の記事で緊張しない方法や和らげる方法を確認してみましょう。
面接で緊張しない方法は存在する! 状況別で使える秘策を徹底解説
緊張を和らげる方法11選|自分に合った事前準備で就活に臨もう
作る前に確認! Web面接を成功させるカンペ作成の4つのコツ

就活生
カンペを使うメリットはたくさんあるのですね。効果的に活用してみたいと思いました。

キャリアアドバイザー
カンペを最大限に活用するためにも、複数のコツを押さえてカンペを作ることが大切ですよ。
ここまで解説してきたように、カンペの使用自体が必ずしも不適切というわけではありません。
より自分の考えや強みをアピールできるように、いくつかのポイントに注意しながらうまく活用していきましょう。ここからは、Web面接を成功させるカンペ作成のコツを紹介します。
①カンペは小さめのサイズを選ぶ
付箋などの小さなサイズ
A4用紙などの大きなサイズ
目線をなるべく動かさないようにするために、カンペのサイズはなるべく小さめにしましょう。A4用紙のような大きなものは避け、付箋やメモ帳程度のものに留めるのがおすすめです。
カンペのサイズが大き過ぎると、それだけ情報量が増えてしまい、目線を動かさないようにするのが難しくなってしまいます。カンペはあくまでも補助ツールであるため、それほど大きなものは必要ありません。

キャリアアドバイザー
必要な単語を記載できる程度のサイズで十分ですよ。
②要点を話す順番通りに箇条書きで書く
カンペはポイントや要点だけを、話す順番で箇条書きでまとめるのがおすすめです。面接で話す文章をそのまま書き込むのではなく、すぐに話の内容を思い出せるキーワードを書きましょう。
キーワードだけを書くことで、長時間カンペに目線を向ける必要がなく、伝えたい内容を思い出しながら自分の言葉で話せます。

キャリアアドバイザー
メモする文章が長すぎると、目線が泳いだり、棒読みになってしまったりして、企業はマイナスな印象を持ってしまいます。
キャリアアドバイザーが読み解く!カンペの使用で気を付けるべきこと
全文を書くのではなく箇条書きや単語でメモしよう
ここまで解説してきたとおり、カンペの使用がすべての場面で絶対にいけないことではありません。
たとえば、ゼミなどでパワーポイントを用いて人前で発表する際に、自分にだけ原稿が表示される設定を使ったことがある人もいるでしょう。また、働き始めてからも、伝え忘れがないように発表用原稿を念のため手元に置いてプレゼンテーションをおこなうケースもゼロではありません。
ただし、面接で一言一句漏らさずに文章を用意してしまうと、今どこを読んでいるのかわからなくなってしまうことがあります。カンペには、前述の通り、忘れがちな固有名詞や、絶対に伝えたいキーワードを単語でメモするようにしましょう。
③文字は目を凝らさなくても読める大きさで書く
カンペを見る時間が少なかったとしても、文字を読むために凝視したらすぐにバレてしまい、マイナスな評価につながってしまう可能性があります。目を凝らさなくても読めるよう、文字は大きめのサイズにしましょう。
たとえば、ブロックタイプの付箋をカンペに使う場合は、付箋いっぱいに文字を書き込むのではなく、簡単なキーワードを1、2個だけ書くのがポイントです。

キャリアアドバイザー
一目見ただけで、伝えたい内容や話のポイントを思い出せるようにしましょう。
④絶対に伝えたいことを絞り込む
ポイントだけをまとめたとしても、想定される質問すべてにメモを用意したのでは膨大なボリュームのカンペになってしまいます。質問のたびにカンペを見なくて済むよう、メモする内容に優先順位を付けて、絶対に伝えたいことのみを書くようにしましょう。
たとえば、志望動機や自己PRのような優先度の高い質問はしっかりとメモを用意し、そのほかの質問はポイントを一つだけメモしておくようにすれば、余計なものが書かれていないカンペを作れます。

キャリアアドバイザー
あれもこれも用意しようとすると面接の場でうまく活用できないリスクが高まるので、伝えたいことを絞り込みながらカンペを作ってみてくださいね。
マイナス評価を防ぐ! Web面接でカンペ使用がバレないための4つの対策

就活生
やっぱり、カンペを使っていることはバレないほうが良いですよね……?

キャリアアドバイザー
使用禁止ではないとは言え、カンペを快く思わない面接官が一定数存在するのは確かなので、なるべくカンペを使っていることがわからないようにすると安心ですね。
以前紹介したとおり、面接でカンペを用いることに対しての意見は企業によってさまざまです。そのため、基本的にはカンペを用意したとしても、相手にバレないように意識することが重要になると言えるでしょう。
ここからは、カンペがバレないようにするための対策を紹介します。カンペを有効活用するために、一つひとつ確認してみましょう。
①カンペの置き方を工夫する

カンペをバレずに使うためには、置く位置を工夫するのが大切です。上の図を参考にしてみてください。
カンペは、PCやスマートフォンに付いているカメラの背後に置くのがおすすめです。カメラの背後の壁に貼り付ける、スタンドを使って固定するなどの方法でカンペを置いてみましょう。
カメラ横のスペースが広いPCの場合は、カメラ周辺に付箋を貼るのもおすすめです。

キャリアアドバイザー
なお、カンペは一カ所にまとめましょう。いろいろな場所に設置すると、目線が動いてしまい、バレるリスクが高まってしまいます。
②カンペを見ながら自然に話す練習をする
カンペはあくまでも、Web面接での受け答えをスムーズにするための補助ツールです。カンペに頼り過ぎず、自分の言葉できちんと話せるように事前に練習しておきましょう。
先ほど解説した正しいカンペの作り方をしていても、カンペを見ながらの受け答えに不慣れな状態では無意識に不自然な点が出てしまいます。
- カンペばかり見ないでカメラ目線を意識する
- 一方的に話さず、面接官との会話のキャッチボールを心掛ける
- 身振り手振りを使う
- 自然な「間」を取り、スムーズな「つなぎ言葉」を意識する

キャリアアドバイザー
可能であれば誰かに協力してもらい、目線や読み方を確認してもらうとより自然に答えられるようになりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!Web面接を成功させるためには模擬面接が必須
録画で自分の姿を客観視して改善点を把握しよう
Web面接も対面面接も、面接官が知りたいポイントは同じです。しかし、多くの学生にとって対面のほうが緊張する傾向は強いようです。反対に、自宅などリラックスできる環境で臨めるWeb面接は、思わぬ落とし穴があることも事実です。たとえば、あいづちの打ち方が雑になってしまったり、油断して友達と話すような口癖が出たりと、ふとした瞬間に普段の習慣が出てしまう可能性が高いと言えます。
Web面接を成功させるためには、模擬面接をWeb上でおこない、その様子を録画して自分の姿を客観的に見てください。カンペを読む際に目線がどのように動くのか、どこに置けば改善できそうか、話し方はスムーズかなど、多くの改善点に気付くことができるはずです。対面での面接よりも、ある意味至近距離で表情を見られるため、自分の話し方の癖を早めに把握しておくことが大切です。
③想定外の質問にも臨機応変に回答する練習をする
面接で聞かれる質問は、志望動機や自己PRなどの事前に回答を用意しやすい頻出質問だけではありません。万全の準備をしていても、予想外の質問をされることもあります。そのような質問をされたときに、カンペに頼り過ぎていてはうまく答えられないでしょう。
深掘り質問や突飛な質問に対しても臨機応変な対応ができるよう、事前に面接練習を重ねるようにしましょう。
面接の練習方法や模擬面接を効果的におこなう方法について、以下の記事で解説しています。臨機応変な対応に苦手意識のある人は、見てみましょう。
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質問&チェック項目付き|模擬面接は6ステップのやり方で効果アップ
模擬面接は、面接対策として非常に有効な手段です。しかし、その効果を最大限引き出すためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。この記事では、模擬面接の具体的な流れや、よく聞かれる質問などについて、キャリアアドバイザーが丁寧に解説します。模擬面接を上手に活用して、志望企業の面接を突破できるよう、一緒に準備を進めましょう!
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接での臨機応変に対応する力を養うには
暗記ではなく「話す練習」を重ねよう
面接対策として、回答を完璧に暗記しようと考えている人もいるかもしれません。しかし、これは逆効果になる可能性があります。なぜなら、面接では事前に準備していない質問も多くされるからです。
そのため、面接練習の段階から、メモを見る場合も箇条書き程度に留めたものにして、一度話し始めたら、話し終えるまでやり直しをしない練習をすることをおすすめします。たとえメモとは異なる言葉が出てしまっても、自分でその場で訂正したり、話の順番を入れ替えて伝える練習をしておきましょう。そうすることで、本番で伝えたいことが飛んでしまったときも、自分の頭のなかで話の構成を論理的に組み立て直し、伝えたいことを最後まで伝え切ることができます。
インプットとアウトプットを徹底しよう
特に、面接で頭が真っ白になってしまう傾向がある人は、暗記に頼ると本番で内容が飛んでしまう可能性が高まります。このような場合は、徹底的な自己分析と企業研究が不可欠です。無意識のうちに、あるいは雑談のようなフランクな場面でも、企業の魅力やキーワードがすぐに口から出るレベルまで、徹底的に情報をインプットしておくことが重要ですよ。
重要なのは、たとえ噛み砕いた言葉であっても、自分の言葉で周りの人に説明できるレベルまで準備しておくことです。そうすることで、本番で伝えたいことが飛んでしまった場合でも、臨機応変に挽回できる可能性が高まりますよ。
④カンペを見る時間を短くし面接官と目を合わせる
カンペ使用がバレる理由の一つは不自然な目線です。通常であれば面接中の目線は正面を向くはずですが、カンペを読みながら話すと目線が泳いでしまい、不自然な動きになってしまうことが多いのです。
そのため、カンペを見る時間は可能な限り短縮し、面接官の目を見ながら話すよう心掛けましょう。

キャリアアドバイザー
なお、Web面接ではパソコンやスマホの画面ではなく、カメラを見るのがポイントですよ。
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要注意! Web面接でのカンペ使用がマナー違反になる3つのケース
「メモの持ち込みは禁止」というルールがない限り、カンペを使用したら即不合格ということはありません。しかし、使い方によってはマナー違反になるケースがあります。
失礼な態度をとって不必要に自分の評価を下げないためにも、どんな使い方がマナー違反につながるのかをしっかりと確認しておきましょう。
①面接中にキーボードを操作してカンペを調整する
パソコンに搭載されているメモ帳やWordで作ったカンペを使う場合は、キーボードのタイピング音に注意が必要です。カンペを使用して面接を受けながら、すでに話した内容を消したり、見やすいよう文字を拡大させたりといった調整をしていると、タイピング音が想像以上に目立つ場合があります。
面接中にカチャカチャと音を鳴らすと、真剣に学生の話を聞こうとしている面接官は不快に感じるでしょう。そのため、面接中に余計な操作は避けるべきです。

キャリアアドバイザー
カンペの調整はもちろん、メモを取る場合にも同じことが言えます。不必要なパソコン操作は控えましょう。
なお、面接でメモを取る際のマナーについてはこちらの記事を確認してください。
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面接でのメモのマナー知ってる? OKな場面や注意点まで徹底解説
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②ずっとカンペを読んでいて目線がずれている
受け答え中の目線が明らかにずれてしまうのは、マナー違反です。ずっと目線がずれていると、カンペを読みながら話しているのがすぐにわかりますし、会話中に相手のほうを見ないのも失礼にあたります。
特に、手元やキーボードにカンペを置くと、目線がずっと下がってしまうのでおすすめできません。
パソコンやスマホの画面を通じて顔を合わせるWeb面接は、カメラの位置が相手の目線になります。会話中は基本的にカメラを見て、相手の表情を確認するためにときどき画面を見るのがおすすめです。

キャリアアドバイザー
上半身しか映らない分、対面面接以上に目線が目立つことを頭に入れておきましょう。
③一方的にカンペを読むだけで会話が成立していない
用意したことを淡々と読み上げることも避けましょう。一方的にカンペを読むだけになってしまうと、面接官とのコミュニケーションがおろそかになってしまいます。
「面接では会話のキャッチボールが大切」とよく言われるように、相手の反応に合わせて、学生側も反応を示し、受け答えすることが必須です。カンペを読むだけでは学生側の感情が伝わらないため、面接官は話に共感も納得もしづらいのです。

キャリアアドバイザー
カンペに頼りすぎるあまり、質問に対して機械のように答えるのはやめましょう。
面接での会話を円滑にする方法についてはこちらの記事を読んでください。
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また、面接の受け答えに不安がある人は、以下の記事で受け答えで評価を上げるコツについてみてみましょう。
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それでもカンペ使用がバレたときはどう対応する?

就活生
どんなに気を付けていても、もしカンペ使用がバレたら、余計に焦ってしまいそうです。

キャリアアドバイザー
目線や読み方、置き場所に注意してもカンペ使用が絶対にバレないわけではありません。万が一バレた場合は、落ち着いて誠実な対応を心掛けましょう。
カンペ使用を指摘されて焦ってしまうのは無理もないですが、慌ててごまかしたり、嘘をつくとますます印象が悪くなってしまいます。メモの使用を企業側から禁じられている場合を除き、落ち着いて対応できれば大きな問題にはなりません。
カンペ使用がバレたときの適切な対処法を学んでいきましょう。
正直に簡単なメモを使用していると伝える

面接官
何か見ているのですか?
というように、カンペの使用を指摘されたときは、「メモを見ながらお話させていただいています」「事前に提出した書類を手元に置いています」などと正直に伝えましょう。
繰り返しになりますが、面接官全員がカンペに対してネガティブな印象を持っているわけではなく、なかには何とも思わない面接官や、反対にポジティブな印象を持っている面接官もいます。
カンペ使用がバレたからといって必ずしも評価が下がるわけではないので、無理に言い訳をせず誠実な対応をしましょう。
なお、「何も見ていません」と嘘をつくのは控えましょう。就活で嘘をつくことのリスクはこちらの記事で解説しています。
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自分からメモを使用することを伝えるのもあり
面接官から指摘されるのが怖い場合は、自分からメモやカンペを使用する意思を伝えるのもありです。緊張で話の内容が飛んでしまったときや、用語をど忘れしてしまったときなどに、

就活生
メモを確認してもよろしいですか?
などとたずねましょう。
急に黙り込んだり、何も言わずにメモを確認するよりは、自分から許可を求めるほうがマイナスな評価を防げます。

キャリアアドバイザー
きちんと相手に聞いてから行動に移しているため、不明点をそのままにせず、しっかり確認できる点が好印象です。
カンペ以外にもある! Web面接で役立つおすすめのツール

カンペ以外にもWeb面接で役立つツールが多く存在します。本番で通信トラブルが発生しないように環境をきちんと整え、心に余裕を持ってWeb面接に臨みましょう。
デジタル化された音声と映像を通じてやり取りするWeb面接では、「自分の表情と声を相手にはっきり伝えられる」かつ「相手の声を確実に聞き取れる」環境を整えることが大切です。
スマホを固定するツール
スマホを使ってWeb面接を受ける場合は、必ずスタンドで固定しましょう。手で持つとブレが激しくなるだけでなく、面接官との目線も合わせづらくなってしまいます。壁に立てかけたとしてもちょっとした振動で倒れるリスクがあります。
スマホスタンド選びのポイントは、高さや角度が調整できるかどうかです。デスクに座ったときに面接官と目線を合わせやすい位置にセットするため、高さ・角度を調節できるものを選ぶのがおすすめです。

キャリアアドバイザー
スマホスタンドは100均でも購入できるので、自分のスマホに適したものを探してみてください。
有線のイヤホン
会話をよりスムーズにするため、パソコン内臓のスピーカーではなくイヤホンを使いましょう。面接官の声を聞き取りやすくなるため、聞き間違いや聞き逃しを防げます。イヤホンには有線タイプと無線タイプがありますが、Web面接では有線タイプが最適です。無線タイプのように充電切れの心配がなく、遅延や音飛び、切断の心配もほとんどありません。
また、なるべくシンプルなデザインのイヤホンを使うことが大切です。派手な色のイヤホンや、サイズの大きいヘッドフォンなどは目を引くため、面接の場には適さないとマイナスな印象を持たれてしまう可能性があります。
- 有線タイプ
- シンプルな色
- 目立たない通常のサイズ
高感度マイク
自分の声を面接官に届けやすくするため、感度の高いマイクを用意しましょう。ほとんどのパソコンにはマイクが内蔵されていますが、その性能にはばらつきがあります。集音や音声出力に不安があるようなら、内蔵マイクとは別にマイクを用意すると安心です。
具体的な選択肢としては、ピンマイクやマイク付きイヤホンなどがあります。USBポートが複数用意されているパソコンであればイヤホンとマイクを別々に用意しても問題ありませんが、差し込み口が限られているスマホではそれが難しいかもしれません。そのような場合には、イヤホンジャックや、Lightning端子に対応したマイク付きイヤホンを選ぶのがおすすめです。
- (イヤホンと別々に使用する場合)ピンマイク
- イヤホン付きマイク
- PCの端子に対応したもの
なお、Web面接でのヘッドセットの使用についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
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Web面接でのヘッドセットの使用は失礼にはなることはありません。この記事ではキャリアアドバイザーがWeb面接で使うべき機材やそれぞれのメリット・デメリットを解説します。Web面接に適したヘッドセットの選び方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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Web面接の準備についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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Web面接のコツを知っておこう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。最近、Web面接の需要が高まっています。そんな中、就活生から 「Web面接をするのが初めてで何をすればいいかわかりません」 「Web面接って対面 […]
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カンペを有効活用してWeb面接を成功させよう
Web面接には、対面面接と比べて自身の考えが適切に伝わりづらいというデメリットがあります。しかし、カンペをうまく活用することで、その点を補うことができます。
カンペを使う際には、マナー違反にならないよう常に注意を払うことを忘れないでくださいね。今回紹介した方法を参考にして作ったカンペを有効活用し、Web面接を成功させましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

Web面接でカンペを使っている学生もいると聞いたのですが、本当でしょうか?