目次
- Web面接でカンペを使用する際は注意が必要! マナーを厳守しよう
- Web面接でカンペを使用したくなる理由
- 伝えたいことを漏らさず話すことができる
- 複雑な内容を整理して伝えられる
- 忘れやすい固有名詞を確認できる
- 緊張して頭が真っ白になったときにも安心
- 企業側の受け取り方は人によって異なる
- アリ派の意見①:言いたいことを効率的に理解できるため
- アリ派の意見②:カンペの使用より内容で判断するため
- ナシ派の意見①:対面面接と同じ条件で臨んでほしいため
- ナシ派の意見②:臨機応変な会話力が知りたいため
- ナシ派の意見③:棒読みでは人柄がわかりにくいため
- Web面接でのカンペ使用がマナー違反になる3つのケース
- ①面接中にキーボードを操作してカンペを調整する
- ②ずっと下を向いてカンペを読んでいる
- ③一方的にカンペを読むだけで会話が成立していない
- Web面接を成功させるカンペ作成の4つのコツ
- ①ポイントだけを箇条書きで書く
- ②話す順番をわかりやすく書く
- ③絶対に伝えたいことを絞り込む
- ④カンペを見ながら自然に回答する練習をする
- Web面接でカンペ使用がバレないための対策
- カンペに頼り過ぎず臨機応変な回答を練習しておく
- カンペを見る時間を短縮し面接官と目を合わせる
- カンペは小さめのサイズを選ぶ
- 文字は目を凝らさなくても読める大きさで書く
- カンペの置き方を工夫する
- Web面接前に準備! 不自然にならないカンペの置き方
- カメラの背後に置く
- PCのカメラなら周辺に付箋を貼る
- カンペの置き場所を一カ所にまとめる
- それでもカンペ使用がバレたときはどう対応する?
- 正直に簡単なメモを使用していると伝える
- 自分からメモを使用することを伝えるのもあり
- カンペ以外にもある! Web面接にオススメのツール
- スマホを固定するツール
- 有線のイヤホン
- 高感度マイク
- カンペを有効活用してWeb面接を成功させよう
Web面接でカンペを使用する際は注意が必要! マナーを厳守しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。Web面接を実施する企業が増えている影響で
「Web面接でカンペを使うのはアリですか?」
「カンペを見ながらの受け答えは不快に思われませんか?」
といった相談を学生からよく受けます。面接に向けては誰もが徹底した準備をするものですが、緊張で頭が真っ白になってしまうこともあるため、Web面接ではカンペを用意しておきたいと考える学生も多くいます。
そこでこの記事では、Web面接でカンペを使うメリットや、企業側の受け取り方を紹介します。カンペを使用する際の置き方や使い方、バレない方法なども紹介するので、ぜひ面接対策に役立ててくださいね。
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Web面接でカンペを使用したくなる理由
就活生
キャリアアドバイザー
画面に映る部分しか見えないWeb面接では、カンペの使用を考える学生が増えているようですね。
就活生
そうなのですね、カンペは使ったほうがうまくいくのですか?
キャリアアドバイザー
それは人によりますが、カンペがあることで安心感を得る学生も多いですね。まずはWeb面接でカンペを使用するとどんな効果があるのか、そのメリットを確認してみましょう。
Web面接をおこなう際にカンペを使用する学生も存在します。では、カンペを使用する学生はどのような想いから使用したいと考えるのでしょうか。まずは、カンペを使用するメリットについて確認していきましょう。
伝えたいことを漏らさず話すことができる
メリットの1つは伝え忘れのリスクをなくせることです。もちろん面接中に準備してきたことすべてを伝えるのが理想ですが、普段とは違う雰囲気のなかで会話する面接ではどうしても伝え忘れがひとつやふたつあるもの。
面接が終わった後に
就活生
あの話を伝え忘れてしまった……。
と思い出して不安になるのは、就活でよくやりがちな失敗です。その点、カンペを用意しておけば伝え忘れのリスクはなくなります。「自己PRでは〇〇のエピソードを伝える」「逆質問では〇〇のことを聞く」といったようにメモしておけば、どうしても伝えておきたいことを忘れずに伝えられます。
面接の不安を取り除くコツについて、こちらの記事で解説しています。
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複雑な内容を整理して伝えられる
話を整理して伝えられるのもカンペの大きなメリットです。特に複雑な内容を伝えるときは、きちんと順序立てて話さなければ内容を理解してもらえませんし、何を最もアピールしたいのかが伝わりません。
「受け答えは基本的に結論から」という面接の鉄則を頭では理解できていたとしても、緊張によって突然エピソードから話し始めてしまうような失敗も想定されます。そのような場合でも、話の順序を書いておけば自分で整理しながら伝えられるのがカンペのメリットとなります。
キャリアアドバイザー
話す順番によって、相手の理解度も大きく変わってきますよ!
忘れやすい固有名詞を確認できる
伝えたいことや話の順序だけでなく、忘れやすい固有名詞の確認にもカンペは役立ちます。普段使い慣れている商品やサービスならともかく、あまり使い慣れていないものは名前を覚えにくい傾向にあります。そんな忘れやすい固有名詞でも、カンペを用意しておけば安心です。
- 商品名
- サービス名
- 技術名
- 部署名
- 担当者名
面接はその企業に入りたい熱意を伝える場であるにもかかわらず、商品名やサービス名をうっかり間違えてしまうのは致命的。実際は企業にあまり興味がないと思われ、マイナスポイントになってしまいます。
緊張して頭が真っ白になったときにも安心
カンペを用意する一番のメリットはやはり、頭が真っ白になったときでも落ち着いて対応できることです。いくら練習を重ねても、練習よりはるかに大きい緊張やストレスを感じる本番の面接では、頭が真っ白になる可能性を0にはできません。
そのような誰にでも起こりうる状況に対処するための方法の一つがカンペです。想定した質問への回答を簡単にまとめてカンペに書いておけば、緊張して頭が真っ白になったときでも落ち着いて対応できますよ。
- 「緊張で頭が真っ白になってしまいました」と正直に伝える
- 少し考える時間をもらう
など、頭が真っ白になったときの具体的な対処法をカンペに書いておくのも効果的です。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
ゼミなどでパワーポイントを用いて人前で発表をする際に、自分にだけ原稿が表示される設定を使ったことがある人もいるかもしれません。働き始めてからも、抜け漏れがないように発表用原稿を念のため手元に置いてプレゼンテーションをおこなうケースもゼロではありません。
このようにカンペの使用は決していけないことではありません。ただし、一言一句漏らさずに文章を用意していたら、今自分がどこを読んでいるのかわからなくなってしまい、かえってデメリットになってしまいます。カンペには、上述の通り忘れそうな固有名詞や絶対に伝えたい単語を目立つように書きましょう。また、詳しくは後述してありますが、文章が長くなってしまう場合には箇条書きにしておくことをおすすめします。
企業側の受け取り方は人によって異なる
就活生
カンペがあると確かに安心ですね! でも、カンペがあると知ったら企業にはやっぱり嫌がられますよね……?
キャリアアドバイザー
企業側の受け取り方は、面接を担当する人によって異なるようです。
実際にカンペに対して企業側にどのような意見があるのかを紹介します。企業によって、カンペを用いることの考え方は変わってきますので、必ず確認しておきま粗油。
アリ派の意見①:言いたいことを効率的に理解できるため
アリ派の意見で多いのは「言いたいことを効率的に理解できるため」という理由です。カンペを使うほうがむしろ話の要点をまとめやすく、学生と面接官どちらにもプラスに働くと考える声があります。
実際、プレゼンや会議、顧客との商談など、ビジネスシーンにおいてメモを見ながら話してはいけないというルールはないため、面接でカンペを使用しても問題ないと考える担当者も多いようです。
キャリアアドバイザー
就活もある意味ビジネスの一部ですから、双方に利益があるカンペを、わざわざ禁止する必要はないと考える担当者もいます。
アリ派の意見②:カンペの使用より内容で判断するため
アリ派には「カンペを使用しているかどうかより内容が大切」という意見もあります。この場合、カンペといっても結局は学生自身がつくったものですから、考えをまとめたカンペを読むのと、頭の中の考えをそのまま伝えるのとで大した違いはないと考えられています。
つまり、面接ではカンペの有無ではなく、どのような考え方や経験をしてきたかが評価ポイントなので、学生の人柄がわかれば問題ないということです。このような考えを持つ面接官が相手の場合は、カンペを使用しているかどうかより、いかに自分の考えを伝えられるかが重要になります。
ナシ派の意見①:対面面接と同じ条件で臨んでほしいため
一方のナシ派の意見には「対面面接と同じ条件で臨んでほしい」というものがあります。画面に映る部分しか見えないWeb面接だからこそ浮上するカンペ問題ですが、対面面接でカンペを持って本番に臨むことは一般的ではありません。
Web面接であってもできる限り対面面接と同じ条件で学生を評価したいため、カンペは使ってほしくないと考える面接官がいるようです。
キャリアアドバイザー
カンペを使うにしても使わないにしても、面接官との会話を大切にし、対面面接と同じような緊張感を保つ必要があります。
ナシ派の意見②:臨機応変な会話力が知りたいため
「臨機応変な会話力が知りたい」という意見もあります。面接ではマナーや受け答えの内容だけでなく、予想外の状況に学生がどう対応するかも見ています。
- 質問への回答をさらに深掘りするような質問をする
- 面接対策本にはないようなちょっと変わった質問をする
- ストレス耐性を確かめるような質問をする
頭が真っ白になったときでも対応しやすくなるのがカンペのメリットですが、どんなことにも対応できすぎてしまうのがデメリットともいえます。とっさの反応を見られなくなるため、カンペを嫌う面接官が少なからずいるようです。
ストレス耐性を面接で聞かれたときの回答方法はこちらの記事でまとめています。
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ナシ派の意見③:棒読みでは人柄がわかりにくいため
「カンペの棒読みでは人柄がわかりにくい」というのもナシ派によく見られる意見です。面接では入社の熱意を伝えることが重要ですが、感情のこもっていない棒読みでは熱意が伝わりません。
事前に丸暗記してきた回答が棒読みになりやすいように、文章を読むだけのカンペではなおさら発言に感情が入らなくなってしまいます。感情のこもっていない受け答えは当然、人柄が読みづらくなるため、カンペに対して良い印象をもたない面接官も多いようです。
キャリアアドバイザー
準備した文章を読み上げるだけでは書類選考と変わりません。カンペの利用はあくまでも補助と考えることが大切です!
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
面接の練習をたくさんしてスムーズに話せるようにすることは大切です。しかし、面接はコミュニケーションをおこなう場なので、どんなに事前に練習をしても臨機応変に対応したり、ゆっくりと考えながら話したりする場面が出てくるはずです。
カンペをそのまま読んでる場合、このように「考えながら話す」ということが不足して、あまりにもスラスラと読んでしまう傾向が高くなります。感情があまりこもっていない話し方は、残念ながら面接官の頭にあまり入っていきません。
カンペを読むことが必ずしも悪いことではありませんが、カンペを使うことで棒読みの話し方になってしまうと、企業にネガティブな印象を与えてしまうことを忘れないようにしてくださいね。
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Web面接でのカンペ使用がマナー違反になる3つのケース
- 面接中にキーボードを操作してカンペを調整する
- ずっと下を向いてカンペを読んでいる
- 一方的にカンペを読むだけで会話が成立していない
「メモの持ち込みは禁止」というルールがない限り、カンペを使用したら即不合格ということはありません。しかし、使い方によってはマナー違反になるケースがあります。失礼な態度をとって不必要に自分の評価を下げないためにも、どんな使い方がマナー違反につながるのかをしっかりと確認しておきましょう。
面接の基本的なマナーについてはこちらの記事を読んでください。
関連記事
面接対策|就活の基本マナーやよくある質問5つの回答例文
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①面接中にキーボードを操作してカンペを調整する
パソコンに搭載されているメモ帳やWordで作ったカンペを使う場合は、キーボードのタイピング音に注意が必要です。カンペを使用して面接を受けながら、すでに話した内容を消したり、見やすいよう文字を拡大させたりといった調整をしていると、タイピング音が思った以上に気になる場合があります。
面接中にカチャカチャと音を鳴らすと、真剣に学生を判断しようとしている相手に不快感を与えてしまうことがあるため、余計な操作はしないようにしましょう。カンペの調整はもちろん、メモを取る場合にも同じことが言えます。
面接でメモを取る際のマナーについてはこちらの記事を確認してください。
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②ずっと下を向いてカンペを読んでいる
受け答え中の目線が明らかにおかしいのはマナー違反です。特に、手元やキーボードにカンペを貼って読む場合に起こりやすくなります。ずっと下を向いているとカンペを読みながら話しているのがすぐにわかりますし、会話中に相手のほうを見ないのも失礼にあたります。
パソコンやスマホの画面を通じて顔を合わせるWeb面接は、カメラの位置が相手の目線になります。会話中は基本的にカメラを見て、相手の表情を確認するためにときどき画面を見るのがポイントです。
キャリアアドバイザー
上半身しか映らない分、対面面接以上に目線が目立つことを頭に入れておきましょう。
③一方的にカンペを読むだけで会話が成立していない
用意したことを淡々と読み上げるだけになりがちなのがカンペの大きなデメリットです。一方的にカンペを読むだけで、面接官とのコミュニケーションがおろそかにならないよう注意しましょう。
「面接では会話のキャッチボールが大切」とよく言われるように、相手の反応に合わせて、適度な感情やユーモアを交えることで初めて面接が成立します。カンペを読むだけでは感情が含まれないため、面接官は話に共感も納得もできず、不快感しか生まれません。
キャリアアドバイザー
カンペに頼りすぎるあまり、質問に対して機械のように答えるのはやめましょう。
面接での会話を円滑にする方法についてはこちらの記事を読んでください。
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Web面接を成功させるカンペ作成の4つのコツ
使い方によってマナー違反になるケースはありますが、カンペの使用自体がNGなわけではありません。より自分の考えや強みをアピールできるように、いくつかのポイントに注意しながらうまく活用していきましょう。Web面接を成功させるカンペ作成のコツを紹介します。
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①ポイントだけを箇条書きで書く
カンペはポイントだけを箇条書きでまとめるのがおすすめです。面接で話す文章をそのまま書き込むのではなく、すぐに話の内容を思い出せるキーワードとして書いておきましょう。不自然な目線や棒読みなど、マナー違反につながるカンペの使い方はいずれも文章が長すぎることが原因です。
キーワードだけを書いておけば長時間カンペに目線を向ける必要はなく、伝えたい内容を思い出しながら自分の言葉で話せます。
・相手の感情を読み取る力(PRしたい強み)
・ゼミのミーティング(エピソード)
・顧客との信頼関係構築(強みの仕事での活かし方)
②話す順番をわかりやすく書く
ポイントと合わせて話す順番を書いておくとより効果的です。どんな話を伝えるときも要点を理解してもらうには順番が大切ですが、面接では緊張のせいで話が一気に飛んでしまうケースがあります。そのような失敗を避けるための保険を用意しておくのが、カンペの効果的な作り方です。
結論:相手の感情を読み取る力が強み
理由:ゼミのミーティングで発揮した
効果:周りに好影響を及ぼした
展望:顧客との商談に役立つ
③絶対に伝えたいことを絞り込む
ポイントだけをまとめたとしても、想定される質問すべてにメモを用意したのでは膨大なボリュームのカンペになってしまいます。質問のたびにカンペを見なくて済むよう、メモは絶対に伝えたいことを絞り込むようにしましょう。
たとえば、志望動機や自己PRのような優先度の高い質問はしっかりとメモを用意し、そのほかの質問はポイントを一つだけメモしておくようにすれば、余計なものが書かれていないカンペを作れます。あれもこれも用意しようとするとアピールポイントが見えづらくなってしまうため、伝えたいことを絞り込みながらカンペを作ってみてください。
④カンペを見ながら自然に回答する練習をする
カンペを見ながらでも自然に話せるよう事前に練習しておきましょう。ポイントだけ、話す順番だけをメモしたカンペだとしても、カンペを見ながらの受け答えに不慣れな状態では無意識に不自然な点が出てしまいます。
「カンペばかり見すぎない」「一方的に話さず、会話を心掛ける」の2つに注意しながら練習するのがポイントです。
キャリアアドバイザー
可能であれば誰かに協力してもらい、目線や読み方を確認してもらうとより自然に答えられるようになります。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
Web面接でも対面面接でも、面接官が知りたいポイントは変わりません。しかし、多くの学生にとって対面のほうが緊張する傾向は強いようです。反対に、自宅やリラックスできる環境で臨めるWeb面接は、たとえば相槌の打ち方が雑になってしまう、油断をして友達と話すような口癖が出てしまうなど、ふとした瞬間に普段の習慣が出てしまう可能性が高いともいえます。
Web面接を成功させるためには、模擬面接をWeb上でおこない、録画をして自分の姿を客観的に見てください。カンペを読んでいるときに目線がどのように動くのか、どこに置けば改善できそうか、話し方はスムーズかどうか、など気づくことがたくさんあるはずです。対面での面接よりも、ある意味至近距離で表情を見られるため、自分の癖には早めに気づいておきましょう。
Web面接でカンペ使用がバレないための対策
就活生
やっぱり、カンペを使っていることはバレないほうがいいですよね……?
キャリアアドバイザー
使用禁止ではないとはいえ、カンペを快く思わない面接官が一定数存在するのは確かなので、なるべくカンペを使っていることがわからないようにすると安心ですね。
面接でカンペを用いることに対しての意見は企業によってそれぞれです。そのため、基本的にはカンペを用意したとしても、相手にバレないように意識することが重要になると言えるでしょう。
カンペに頼り過ぎず臨機応変な回答を練習しておく
カンペはあくまでも、Web面接での受け答えをスムーズにするための補助ツールです。カンペに頼り過ぎず、自分の言葉できちんと話せるように練習しておきましょう。
面接で聞かれる質問は、志望動機や自己PRなどの事前に回答を用意しやすい頻出質問だけではありません。万全の準備をしていても、誰も想定できないような予想外の質問をされることもあります。そのような質問をされたときに、カンペに頼り過ぎていてはうまく答えられないでしょう。
深掘りするような質問、突飛な質問に対し臨機応変な対応ができるよう、事前に面接練習を重ねるようにしましょう。
面接の練習方法についてはこちらの記事で解説しています。
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カンペを見る時間を短縮し面接官と目を合わせる
カンペ使用がバレる理由の一つは不自然な目線です。通常であればWeb面接中の目線は正面を向くはずですが、カンペを読みながら話すと目線がおこなったり来たりと不自然な動きになるためです。
そのためカンペ使用をバレないようにするには、面接官と目を合わせることが重要になります。カンペを見る時間は可能な限り短縮し、面接官の目を見ながら話すよう心掛けましょう。
キャリアアドバイザー
Web面接ではパソコンやスマホの画面ではなく、カメラの位置を見るのがポイントです。
カンペは小さめのサイズを選ぶ
付箋などの小さなサイズ(必要な単語を記載)
A4用紙などの大きなサイズ(文章全てを記載)
目線をなるべく動かさないようにするために、カンペのサイズは小さめにしましょう。A4用紙のような大きなものは避け、付箋やメモ帳程度のものにとどめるのがおすすめです。小さめのサイズを推奨する理由は、カンペのサイズが大き過ぎるとそれだけ情報量が増えるためです。
情報量が多ければ当然目で追う範囲も広くなり、目線を動かさないようにするのが難しくなってしまいます。カンペはあくまでも補助ツールですから、それほど大きなものは必要ありません。簡潔な内容の小さいカンペを作成しましょう。
文字は目を凝らさなくても読める大きさで書く
カンペを見る時間が少なかったとしても、文字を読むために凝視しているようではすぐにバレてしまいます。目を凝らさなくても読めるよう、文字は大きめのサイズにしましょう。
たとえばブロックタイプの付箋をカンペに使う場合は、付箋いっぱいに文字を書き込むのではなく、簡単なキーワードを1・2個だけ書いておくのがポイントです。そうすれば目を凝らさなくてもパッと見で読めるうえ、感情のこもっていない棒読みになるのも避けられます。
カンペの置き方を工夫する
臨機応変な回答を練習する、面接官と目を合わせるといった心掛けは大切ですが、それ以前にカンペの置き方を工夫しなければすぐに使用がバレてしまいます。
下を向かなければ読めない位置、目を凝らさなければ読めないほど遠い位置では、いくら目線を動かさないようにしてもわずかな動きでカンペの存在がバレてしまうためです。
下を向いたり横を向いたりしなくて済むように、面接官と目線を合わせながら確認できる位置に置きましょう。具体的な置き方については、以下の方法を参考にしてください。
キャリアアドバイザー
カンペ使用がバレないようにするには、置き方が最も重要といっても過言ではありません。
Web面接前に準備! 不自然にならないカンペの置き方
- カメラの背後に置く
- PCのカメラなら周辺に付箋を貼る
- カンペの置き場所を一カ所にまとめる
カンペをバレずに使うためには、置く位置をきちんと考える必要があります。下を向かなければ見えない手元やキーボード上、目線が横になるモニターの横縁部分などは避けましょう。自然に答える練習を入念におこなったとしても、置き場所によっては不自然さを消せません。
カメラの背後に置く
一番のおすすめはPCやスマホに付いているカメラの背後です。カメラの背後におけば目線がほとんど動かないので、面接官に怪しまれることはありません。本番中に油断してしまい、カンペがカメラに映りこむような失敗を避けられるのもこの置き方のメリットです。
カメラの背後の壁に貼り付ける、スタンドを使って固定するなどの方法でカンペを置いてみましょう。ただし、カメラの背後に置く場合は、位置が遠くなりすぎないよう注意が必要です。遠すぎると無意識に目を凝らしてしまい、面接官をにらんでいるような目線にならないようにしてくださいね。
PCのカメラなら周辺に付箋を貼る
カメラ横のスペースが広いPCなら、カメラ周辺に付箋を貼る方法もおすすめです。あまりスペースのないスマートフォンでは難しい方法ですが、スペースの広いPCなら比較的簡単です。置く位置が遠すぎず、さらにカメラに映りこむ心配がないので、本番中も自然にカンペを使えます。
バレる可能性が極めて低い置き方といえますが、付箋を貼る位置が横に広がりすぎると目線が広がり、バレやすくなってしまうので注意が必要です。
キャリアアドバイザー
付箋をベタベタ貼りすぎると、どこに貼ったか探さなくてはいけなくなり、目線が動いてしまうので気をつけてください。
カンペの置き場所を一カ所にまとめる
受け答えのたびに目線が左右に動くのを防ぐため、カンペは一カ所にまとめるのが無難です。目線が動かないようにうまく置いても、複数の場所にカンペを置けば微妙な目線の変化でバレる可能性が高まります。
一カ所だけでは置ききれずに悩むようであれば、そもそもカンペの作り方が間違っているということです。
キャリアアドバイザー
「ポイントだけ」「絶対に伝えたいことだけ」などの点に注意しながら作成し、一カ所に置ききれるだけの量に絞り込みましょう。
それでもカンペ使用がバレたときはどう対応する?
就活生
カンペ使用がバレたら、余計に焦ってしまいそうです。
キャリアアドバイザー
目線や読み方、置き場所に注意してもカンペ使用が絶対にバレないわけではありません。万が一バレた場合は、落ち着いて誠実な対応を心掛けましょう。
カンペ使用を指摘されて焦るのは当然ですが、慌ててごまかそうとしてもますます印象を悪くしてしまうだけです。メモの使用を禁じられている場合を除き、落ち着いて対応できれば大きな問題にはなりません。
正直に簡単なメモを使用していると伝える
面接官にカンペの存在に関する質問をされた場合、ごまかして嘘をつくなどの対応はマイナス評価につながります。
面接官
何か見ているのですか?
というように、カンペの使用を指摘されたときは「簡単なメモを使用しています」「事前に提出した書類を手元に用意しています」などと正直に伝えましょう。
面接官全員がカンペに対してネガティブな印象を持っているわけではなく、なかには何とも思わない面接官や、反対にポジティブな印象を持っている面接官もいます。カンペ使用がバレたからといって必ずしも評価が下がるわけではないので、無理に言いわけをせず誠実な対応をしましょう。
就活で嘘をつくことのリスクはこちらの記事で解説しています。
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自分からメモを使用することを伝えるのもあり
面接官から指摘されるのが怖い場合は、自分からメモを使用する意思を伝えるのもありです。緊張で話の内容が飛んでしまったときや、用語をど忘れしてしまったときなどに
就活生
メモを確認してもよろしいですか?
などとたずねましょう。
急に黙り込んだり、何も言わずにメモを確認するよりは、自分から許可を求めるほうが好印象です。きちんと説明してから行動に移している点で、コミュニケーション能力が備わっていると評価してもらえます。
カンペ以外にもある! Web面接にオススメのツール
カンペ以外にもWeb面接に役立つツールが多く存在します。本番で通信トラブルが発生しないように環境をきちんと整え、心に余裕をもってWeb面接に臨みましょう。
デジタル化された音声と映像を通じてやり取りするWeb面接では、「自分の表情と声を相手にはっきり伝えられる」かつ「相手の声を確実に聞き取れる」環境を整えることが大切です。
スマホを固定するツール
スマホを使ってWeb面接を受ける場合は必ずスタンドで固定しましょう。手で持つとブレが激しくなるだけでなく、面接官との目線も合わせづらくなってしまいます。壁に立てかけたとしてもちょっとした振動で倒れるリスクがあるため、スマホを手で持って受けるのは避けるべきです。
スマホスタンド選びのポイントは、高さ・角度が調整できるかどうか。デスクに座ったときに面接官と目線を合わせやすい位置にセットするため、高さ・角度を調節できるものを選ぶのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
スマホスタンドは100均でも購入できるので、自分のスマホに適したものを探してみてください。
有線のイヤホン
会話をスムーズにするため、イヤホンを使いましょう。面接官の声を聞き取りやすくなるため、聞き間違いや聞き逃しを防げます。イヤホンには有線タイプと無線タイプがありますが、Web面接では有線タイプが最適です。無線タイプのように充電切れの心配がなく、遅延や音飛び、切断の心配もほとんどありません。
また、なるべくシンプルなデザインのイヤホンを使うことが大切です。派手な色のイヤホンや、サイズの大きいヘッドフォンなどは目を引くため、不快に思われる可能性があります。
- 有線タイプ
- シンプルな色
- 目立たない通常のサイズ
高感度マイク
自分の声を面接官に届けやすくするため、感度の高いマイクを用意しましょう。ほとんどのPCにはマイクが内蔵されていますが、その性能にはばらつきがあります。集音や音声出力に不安があるようなら、内蔵マイクとは別にマイクを用意すると安心です。
選択肢としては、ピンマイクやマイク付きイヤホンなど。USBポートが複数用意されているPCであればイヤホンとマイクを別々に用意しても問題ありませんが、差込口が限られているスマホではそれが難しいかもしれません。そのような場合には、イヤホンジャックやLightning端子に対応したマイク付きイヤホンを選ぶのがおすすめです。
- (イヤホンと別々に使用する場合)ピンマイク
- イヤホン付きマイク
- PCの端子に対応したもの
ヘッドセットを使用している人はこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考してみてください。
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Web面接の準備についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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カンペを有効活用してWeb面接を成功させよう
Web面接には、対面面接と比べて場の空気を読みづらいというデメリットがあります。それを補えるのが、カンペを使えるというメリットです。今回紹介した方法を参考にして作ったカンペを有効活用し、Web面接を成功させましょう。
「カンペを使うのは印象が悪いのでは」と心配する人もなかにはいるかもしれませんが、あくまでも補助的に用い、不自然な目線や、感情がこもっていない読み方にならなければ問題ありません。マナー違反にならないよう注意しつつ、カンペをうまくWeb面接に活かしましょう。
Web面接でカンペを使っているという学生もいると聞いたのですが本当でしょうか?