「大切にしていること」を自分らしくアピールするには|NG例文付き

大切にしていることを明確にして就活を突破しよう

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  • 上原 正嵩

    大学では、カンボジアなど途上国の学力水準を向上させる学生団体を大学内で設立・運営。副代表を… 続きを読む

  • 乾 花穂子

    大学時代は300人が在籍するESSという英語サークルに所属し、その1部門であるディスカッシ… 続きを読む

  • 塩田 健斗

    大学卒業後、ポートに新卒入社。メディア広告の営業とマーケティング職としてファーストキャリア… 続きを読む

コラムの目次

  1. 大切にしていることを明確にして周囲に差をつけよう
  2. そもそも就活で聞かれる大切にしていることとは?
  3. 大切にしていることを明確にするべき4つの理由
  4. ①多くの企業で聞かれる定番質問だから
  5. ②志望業界・企業を絞り込めるから
  6. ③志望動機や自己PRの説得力が増すから
  7. ④入社後のミスマッチを防げるから
  8. 大切にしていることを考えるには自己分析をしよう
  9. ①自分史を作成する
  10. ②モチベーショングラフを作成する
  11. ③マインドマップを作成する
  12. 大切にしていることの回答で差をつける3つのコツ
  13. ①PREP法を意識して伝える
  14. ②具体的なエピソードと関連付けて伝える
  15. ③仕事での活かし方まで伝える
  16. 大切にしていることを回答する際の4つの注意点
  17. ①自分を偽らずに正直に答える
  18. ②深堀りされる場合も想定しておく
  19. ③他の回答と矛盾しないようにする
  20. ④自分とは違う考えも尊重する
  21. 代表的な大切にしていることの例文を紹介
  22. 例文:チームワーク
  23. 例文:協調性
  24. 例文:向上心
  25. 例文:リーダーシップ
  26. 例文:社会貢献
  27. 選考を突破するには相手を知ることが重要
  28. 企業が求めているのは利益に貢献できる人材
  29. 企業研究で社風や価値観を知っておく
  30. 就職エージェントを活用するのもひとつの手
  31. 面接対策だけでなく就活をうまく進める役にも立つ

大切にしていることを明確にして周囲に差をつけよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「大切にしていることはなんですかという質問に、どう答えたら良いかわかりません」
「大切にしていることはどうやって見つければ良いですか?」

という相談をされることが増えています。就活には企業から良く聞かれる定番の質問があります。その中のひとつが、「あなたが大切にしていることは?」という質問。正解がなく人それぞれで答えも違うため、どう答えれば良いのだろうと悩む学生も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、大切にしていることを明確にする理由や例文を交えながら、回答で差をつけるコツまで解説していきます。この記事を参考に、自分ならではの大切なことを見つけておきましょう。

そもそも就活で聞かれる大切にしていることとは?

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就活生

就活で聞かれる大切にしていることって、なんのことを聞いてるんですか?

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アドバイザー

良い疑問ですね。大切にしていることに答えるには、まずその質問の意味を知っておきましょう。

就活で聞かれる大切にしていることは、基本的にあなたが行動したり決断するときの判断基準や信念を聞いていることがほとんどです。

ここで注意しておきたいのは、ただ大切にしていることの答えが知りたいのではなく、その答えに沿ってあなたがどんな行動や決断をしたのかを企業は知りたいということ。質問の聞かれ方によって多少の違いはありますが、それを念頭において答えるようにしましょう。

大切にしていることを明確にするべき4つの理由

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就活生

大切にしていることの意味はわかりました。つまり、その質問への答えさえ用意しておけば良いんですね。

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キャリア
アドバイザー

答えを用意することはもちろん大切ですが、大切にしていることを明確にする理由はそれだけではありませんよ。就活や今後の社会人生活にも関わってきます。

「大切にしていること」を明確にしておくことは、選考においても内定獲得後にも活きてきます。その理由を確認しておきましょう。

①多くの企業で聞かれる定番質問だから

企業が選考で重視する項目

そもそも新卒採用は、学生のポテンシャルを重視した採用が中心です。中途採用であればこれまでに身に着けたスキルや経験が評価されますが、新卒採用では今後の成長や活躍への期待を込めて採用をしています。

その際に、企業が大きな基準にしているのが学生の人柄です。就職みらい研究所「就職活動・採用活動に関する振り返り調査」によると、新卒採用をする企業の93.1%が人柄を重視しており、ほかのどの項目よりも重視されているという調査結果が出ています。

だからこそ、この人柄を知るための質問として、大切にしていることが多くの企業で聞かれるのです。シンプルな質問で学生の価値観や人柄を引き出そうと、面接やESなど就活のさまざまな場面で聞かれるため、答えられるようにしっかりと準備をしておきましょう。

②志望業界・企業を絞り込めるから

世の中には非常に多くの業界・企業があり、その中から自分に合った企業を探すことは簡単ではありません。特に新卒採用の募集要件は広く開放されていることが多いので、何か軸がないと、志望業界や企業を絞り込むのは時間がかかってしまうでしょう。

大切にしていることを明確にすると、就活全体に共通するひとつの軸が定まります。軸さえ定まってしまえば、おのずと業界や企業も絞り込めるようになるでしょう

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キャリアアドバイザー

漠然と企業を探していては、いくら時間があっても足りなくなってしまいます。「大切にしていること」の明確化は、自分に合った企業と出会う可能性を上げるためにも役立ちますよ。

③志望動機や自己PRの説得力が増すから

先ほど解説したように、大切にしていることを明確にすると就活の軸がひとつ定まってきます。軸が定まっていれば、その軸に合わせて業界や企業を絞り込んでいくわけですから、その分志望動機の説得力も増します。

自己PRについても同様です。大切にしていることを明確にすることは自分の価値観を知ることにもつながります。自己分析をして大切にしていることを明確にしていけば、自分の強みや弱みも理解できるでしょう

④入社後のミスマッチを防げるから

長い時間や労力をかけて就活したにもかかわらず、最近では入社後3年以内、早ければ半年以内に辞める人も少なくありません。もちろん辞める理由はさまざまですし、ポジティブな理由で辞める人もいるでしょうが、その多くは企業とのミスマッチによって発生しています。

大切にしていることを明確にして業界や企業を絞るということは、エントリーする企業は基本的にあなたの価値観にマッチしていることが前提になりますよね。自分に合った企業が見つけられるため、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

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アドバイザー

実際に入社してみたら「入社前のイメージと違った」という可能性もゼロではありません。しかし、大切にしていることを明確にすることでその可能性を多少なりとも低くできますよ。

キャリアアドバイザーコメント

上原 正嵩プロフィール

「大切にしていること」とは、原点に立ち返るための判断軸

普段誰かと行動をしていても「考え方が正反対だ」と感じる瞬間があるのではないでしょうか。会社も同じで、仕事の進め方は業界や経営者の考え方によってある程度の特徴があります。たとえば完成度が低くても前進するスピードを大事にするか、ゆっくりでもいいので職人のように完璧を目指す企業。また、数字に基づくか気持ちを大切にした決定をする企業か、などです。この考え方が自分と異なった場合、どうしても仕事をスムーズに進めることが難しいと感じることが多くなってしまいます。

大切にしていることとは、学生それぞれの人生における意思決定の「軸」とも言い換えられます。④に書いた通りミスマッチが起きないようにぜひ自分の振り返りを怠らないようにしましょう。

大切にしていることを明確化すると、咄嗟の事態にも落ち着いて対応できる

また、今後仕事をしていくと、想定をしていなかった事態に対して自分なりの判断軸を持って物事を進めていくことがたびたび発生するでしょう。そのときに大切にしていることを明確にしておけば納得して取捨選択をおこなうことができます。

就活の面接も同様で、用意をしていなかった質問を受けることもありますが、自分の意思決定軸を明確にしておけば、いつでもそこに立ち返って回答を導くことができます。

大切にしていることを考えるには自己分析をしよう

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就活生

大切にしていることって、どうやって考えれば良いんですか?

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そうですね、まずは自己分析から取り組んでみてはどうでしょうか。

大切にしていることの重要性はわかったけれど、どう考えれば良いのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そんな人は、まず自己分析に取り組んでみましょう。

今まで、どんなときに達成感や充実感を感じたのか、自分がどんな環境にいたのかを分析すると、大切にしていることを考えやすくなります。自己分析の方法をいくつか紹介するので、自分に合った方法を実践してみてくださいね。

①自分史を作成する

自分史

1つ目のおすすめの方法は、自分史の作成です。自分史というのは、過去から現在までの印象深い経験を時系列に整理したもの。まずは良いことも悪いことも含めて、小学校から現在までの印象深い経験を書き出してみましょう。

書き出すときは、「どんなときに楽しかったか」「どんなときに悲しかったか」のように喜怒哀楽を意識してみましょう。自分がどういうときに喜怒哀楽を感じているかがわかると、大切にしていることが見つかりやすくなりますよ。

過去の経験を深掘りする

過去の経験を深掘り

印象深い経験を時系列で整理できたら「大切にしていること」を明確にするべく、一つひとつの経験について更に深堀りしていきます。自分史を使った自己分析では、この深堀りがもっとも重要な作業になります。

深堀りするときには、例のように「取り組んだ内容」「取り組んだ理由」「工夫したポイント」「困難だったこと」「困難をどのように乗り越えたか」「取り組みから学んだこと」と項目を分けて進めると、考えやすくなるのでおすすめですよ

価値観や強みをまとめる

価値観や強みをまとめる

ここまで整理できたら、最後に自分の価値観や強みをまとめていきましょう。先ほど深掘りした経験について、「課題をどう解決したのか」「解決する過程でどんな考えや行動をしたのか」に注目して抽象化していきます

例のように、抽象化を繰り返して強みをまとめていくことで、「集団の先頭に立ち周囲をまとめるリーダーシップ」というキーワードだけでなく、必要に合わせてそれを裏付ける具体的なエピソードでアピールできるようになりますよ。

自分史の作成方法はこちらの記事でも紹介していますので、併せて確認してみてください。

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②モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフ

2つ目のおすすめの方法は、モチベーショングラフの作成です。

モチベーショングラフ
  • 過去から現在までのモチベーションの上下をグラフにすることで、自分がどんなときに力を発揮できるかを一目でわかるようにする自己分析の方法

作り方としては、「①縦軸をモチベーション、横軸を時間軸に設定」「②モチベーションの上下と印象深い経験を書く」で、自分のモチベーションを見える化します。自分がどんなときにモチベーションが高いのか、低いのかを把握して、大切にしていることを掘り下げていきましょう。

たとえば、「バイトリーダーに抜擢」でモチベーションが上がっていれば、周囲からの評価でモチベーションが上がったのか、新たな役職への挑戦でモチベーションが上がったのかなど、いくつかの理由が考えられますよね。その理由を掘り下げていくと、大切にしていることが明確になっていきますよ

モチベーショングラフについては以下の記事でも詳しく解説しているので、併せて読んでみてくださいね。

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③マインドマップを作成する

マインドマップ

3つ目のおすすめの方法は、マインドマップの作成です。

マインドマップ
  • 中心となるテーマから枝葉を広げるように、言葉やイメージをつなげていく自己分析の方法。これにより、頭の中を見える化することができる

自分史やモチベーショングラフでは過去の経験を掘り下げて自己分析しますが、マインドマップでは、「性格」「学生時代の経験」「やりたいこと」「好きなこと」などのテーマを設定して、派生するキーワードを次々につなげて深堀りしていきます。

派生させたキーワードが増えるほど、より深く自分を知ることができるので、一つでも多くのキーワードをつなげ「大切にしていること」のヒントを探るのがポイントです

やりたいことや好きなことの理由やより具体的な内容を掘り下げていくことで、普段の自分が「何を考えているか」「何を大切にしているか」を明確にすることができます。自己分析の中でも手軽に取り組める方法なので、マインドマップを作りながら楽しく自己分析を進めてみましょう。

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ただ、あまり時間もかけられませんよね。そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。

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大切にしていることの回答で差をつける3つのコツ

大切にしていることが明確にできたら、次はどう伝えるか考える必要があります。同じ回答でも、伝え方で受け取り方は全く変わってしまいます。相手に魅力的に伝えられるように、回答で差をつけるコツを押さえておきましょう。

①PREP法を意識して伝える

PREP法

大切にしていることの質問に限ったことではありませんが、就活の質問への回答では相手にわかりやすく伝えることが重要です。たとえば面接では、面接官とのコミュニケーションが大事になるので、長々とした抽象的な話し方だと要点がわかりにくく、本当に伝えたいことが伝わらない可能性もあります。

そうならないように、事前に要点をまとめて、相手に伝わるようにわかりやすく端的に回答するようにしましょう。PREP法を意識して結論から話すようにすると、要点がわかりやすくなるのでおすすめです。

②具体的なエピソードと関連付けて伝える

結論を伝えたあとは、その理由と具体例を伝えます。ここで注意しておきたいのは、大切にしていることという質問が抽象的なため、意識しないと回答も抽象的になってしまいがちなことです

「なぜ、それが大切にしたいことなのか」「いままでにどんな場面でその考えが影響したか」というように、自分が今までに経験した具体的なエピソードと関連付けて伝えられるようにしましょう。

エピソードをうまく伝えるコツは、5W1Hや感情描写を意識することです。これにより相手もエピソードをイメージしやすくなり、より伝わりやすくなりますよ。

5W1H
  • Who(だれが)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字をとったフレームワーク。この要素を意識すると、情報をわかりやすく整理しながら漏れなく伝えることができる。

③仕事での活かし方まで伝える

ここまでの回答でも評価はされますが、さらに魅力的な回答にするためには、仕事と関連付けられるとなお良いですね。今後の社会人生活、志望企業での仕事で、大切にしていることをどう活かすのかまで伝えられると魅力的な回答になりますよ

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仕事と関連付ければ企業で活躍する姿もイメージしてもらいやすく、評価もされやすくなりますね。また、「その企業だからこそできる働き方」だと、志望意欲の高さのアピールにもつながります。

大切にしていることを回答する際の4つの注意点

大切にしていることを回答する際の4つの注意点

大切にしていることをより魅力的な回答にするため、差をつけるコツと併せて注意点も知っておきましょう。注意点を把握できていないと、十分なアピールができなかったり、マイナス評価を与えてしまう可能性もあります。代表的な4つの注意点を紹介しますので、しっかり理解を深めておきましょう。

①自分を偽らずに正直に答える

企業に気に入られようと、自分を偽った回答はしないようにしましょう。本心から回答していれば問題ありませんが、自分を良く見せようとしているなら注意が必要です。

採用担当は人を見るプロですので、正直な回答でなければ嘘は見抜かれてしまうでしょう。気に入られようとした回答なのに、見抜かれてしまっては逆に悪い印象につながりかねません。

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万が一ウソをついて入社できたとしても、入社後もずっとそのウソに合わせて行動しなければいけません。大切にしていることには入社後のミスマッチを防ぐ目的もあります。そうならないためにも、自分を偽らずに正直に答えるようにしましょう。

②深堀りされる場合も想定しておく

面接以降では、回答内容に対して「なぜ?」「どうして?」とさらに突っ込んで深堀りされることも少なくありません。大切にしていることについても同様で、深堀りされてもうまく答えられるようにしておく必要があります。

深堀り対策としては、先ほど紹介した自己分析を繰り返すこと、差をつけるコツを改めてしっかり整理することが効果的です。その上で、実際に考えた大切にしていることを、模擬面接などで第三者に見てもらって、意図時に深堀りしてもらうとより実践的な対策になりますよ

③他の回答と矛盾しないようにする

大切にしていることの回答は、他の質問とも共通する軸になります。たとえば「大切にしていることは協調性」と回答しているのに、「短所は人と関わることが苦手」と回答している学生には矛盾を感じてしまいますよね。

企業側からすると「どれが本当?」「嘘をついているかも?」と不信感を抱きかねません。就活ではさまざまな質問で、学生の人柄や価値観を把握しようとします。矛盾した回答をしないように、念入りに自己分析をして自分の考えを整理しておきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗プロフィール

回答に対するウィークポイントも考えておくと矛盾に対応しやすい

強みと弱みは紙一重、ということを聞いたことはないでしょうか。たとえば長所として答えた内容でも他の質問に対して同じようなことを話すと短所と捉えられてしまう恐れもあります。そうした事態を回避するために、あらかじめ自分の話す内容について反対の表現を考えておくといいでしょう。たとえば強みとして「スピード感を大切にする」と伝える場合、「ミスや抜け漏れが多い」という短所も考えられます。両方の答えを考えておくと、自分の矛盾に気づきやすくなります。

また、もし矛盾した答えを言ってしまったことに途中で気が付いたらどうすればいいでしょうか。上記③の例の場合は「先ほどは人と関わるのが苦手と言いましたが、協調性を大切にするあまりに、異なるタイプの人と打ち解けることに時間がかかることもあります。そういう際には〇〇のような行動をすることを心掛けています」というように、自分で矛盾を認めながらもカバーできる話に持っていけるといいでしょう。

④自分とは違う考えも尊重する

大切にしていることは、人によってさまざまな考えがあります。より細分化していくと、100人いれば100通りあると言っても過言ではないでしょう。それだけいれば、中には自分の大切にしていることと相反するような考えを持つ人もいるかもしれませんね

大切にしていることはあなたを構成するひとつの軸でもありますから、簡単に変えたり譲ったりすることはおすすめしません。かと言って、「絶対に譲らない」というような頑固な姿勢では、企業にはさまざまな考えの人が集まるにもかかわらず、他の人と協力できないと判断されてしまう可能性もあります。

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自分の軸として大事にしながら、相手の立場に立って自分とは違う考えも尊重するという姿勢が重要になります。

ツール活用で自己分析を加速させよう

就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。 My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。

代表的な大切にしていることの例文を紹介

大切にしていることをアピールできるように、例文を参考に回答を考えていきましょう。OK例文だけでなくNG例文も紹介しますので、それぞれしっかりとチェックしてくださいね。特に、NG例文を参考に失敗しやすいポイントを知ることは重要です。良い点と悪い点の両方を参考にして、アピール内容を考えていきましょう。

例文:チームワーク

チームワークを軸に回答するときは、チームで協力して取り組んだ経験や人との関わりで学んだ経験がエピソードとして役に立ちます。

OK例文

私が大切にしていることはチームワークです。いま居酒屋でアルバイトをしているのですが、それまでにも飲食経験があったため店長からの期待も大きく、嬉しい反面それが私を天狗にしている要素でもありました。

ある日、私のミスで団体予約のダブルブッキングをしてしまったことがありました。しかし、それまで大きなミスをしたことがない私は、頭が真っ白でなにも対応できなくなっていました。そんな時に、同僚が近隣の系列店への確認と交渉を直ぐにしてくれ、片方の団体予約を系列店に振り替えてくれました。

仕事としては大きなミスですが、この経験からチームワークの大切さに私は気付かされました。それまでは個人の成果ばかり追い求めていましたが、この経験以降は後輩の教育や同僚が困った際には積極的に関わるようにしています。社会に出てからも、メンバーが気持ちよく働けるような環境づくりに目を配れるようにしていきたいと思います。

NG例文

私が大切にしていることはチームワークです。私のアルバイト先は、先輩後輩も関係なく仲が良く、みんなで休日を合わせて出かけたりもしています。

仲が良く風通しの良い職場では、仕事に対しても自分の意見を主張しやすいためより良いアイデアが生まれやすいと考えています。上司や部下の垣根を越えてフラットに対話できる雰囲気こそ、楽しい仕事につながる要素だと思います。

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NG例文には具体例がないので、理由が抽象的になってしまっていますね。その分、仕事への熱意も感じず、志望意欲が低いのかなとも取られかねません。一方、OK例文は失敗経験から学んだというエピソードでわかりやすくまとめられています。その後の自身の気持ちや行動の変化も記載されているのは良いですね。

例文:協調性

協調性のある学生はどこの企業も欲しい人材なので、具体例を活かしてうまくアピールしましょう。

OK例文

私が大切にしていることは協調性です。組織で活動する以上は、意見が合わなかったり性格の違う仲間と協力する必要も出てくると思います。私が学んでいる大学の学科は国際交流が盛んで、様々な国籍の留学生が在籍しています。しかし、国籍が違えば文化や風習も違うわけで、グループワークで課題に取り組んだ際には何度も衝突することがありました。

ですが、一度冷静になり相手の立場に立って考えてみると、理解できることも少なくありませんでした。もちろん、すべて譲るということではなく、「なぜ相手はこう考えているんだろう」という背景を知ろうとすることで、お互いにより納得度の高い活動ができたと感じています。
相手のペースに可能な限り合わせてみる力は、組織として何かに取り組む際には必ず求められる力だと思います。社会に出てからも、後輩や先輩、上司や取引先の人など、あらゆる立場の方と協力する姿勢を大切にしたいです。

NG例文

私が大切にしていることは協調性です。どんな仕事も自分ひとりで完結することはありません。相手の立場に立って気配りを徹底することで、相手が気持ちよく業務に取り組めたり、より高い満足を提供できると考えています。

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このNG例文も具体例がないため、ただの意思表示に感じられてしまいます。協調性を大切にしているから、どんな事をしたのか、どんな事を感じたのか、どんな事をしていきたいのか、といった要素を加えていくと良い回答になっていきますよ。

協調性の魅力的なアピール方法について知りたい学生はこちらも参考にしてくださいね。

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協調性を魅力的に自己PRするには|エピソード別の例文で徹底解説

例文:向上心

向上心を軸にした言葉を回答するときは、自分の努力の結果やコツコツと続けてきたことがわかるようなエピソードにすると、より伝わりやすくなります。

OK例文

私が大切にしていることは向上心です。大学で在籍していた陸上部では、一番のライバルにあと少しのところでいつもタイムが届かず悔しい日々が続いていました。そこで、なぜライバルに勝てないのか自分が劣っている点を徹底的に分析したり、ときにはライバルに教えを乞いてアドバイスをもらいながらフォームや練習方法を改善していきました。その結果、最後の大会では自己新記録でライバルに勝利し、大会入賞の成績も収めることができました。

結果を出したいという強い向上心、そしてライバルであり身近な手本でもあった仲間の協力があったからこそ、入賞することができたのだと思います。社会に出てからも、仲間と協力しながら、高い目標を達成していきたいと思います。

NG例文

私が大切にしていることは向上心です。大学で在籍していた陸上部には、どうしても勝てないライバルがいました。なんとかライバルに勝ちたかった私は、自分が劣っている点を徹底的に分析し、フォームや練習方法を改善していきました。

努力の甲斐あって、最後の大会ではライバルに勝利し、大会入賞できたことは自信になっています。社会に出てからも、最後まであきらめない執着と熱意で、高い目標を達成していきたいと思います。

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一見、NG例文のどこがNGなのと感じるかもしれませんね。しかし、OK例文に比べてNG例文は、個人での活躍や成長ばかりで協調性があるのか不安を感じます。向上心のような、自己成長に関する軸の場合は、協調性に不安を持たれにくい回答になるよう注意しましょう。

例文:リーダーシップ

リーダーシップを軸に回答するときは、さまざまなタイプのリーダーシップがあるため、より具体化して回答すると説得力が増します。

OK例文

私が大切にしていることはチームを支えるリーダーシップです。居酒屋でアルバイトをしているのですが、一度起きたミスをまた別の誰かがしてしまうことに課題を感じていました。私はスタッフ間のコミュニケーションがうまくいっていないことが原因だと考え、他のスタッフを巻き込んで業務マニュアルとミス履歴を掲載したスタッフノートを作成しました。

シフトで働く時間が違っても、ノートであれば誰でも気軽に見たり書くことができます。ミスが多く発生している業務だけでなく、お客様に褒められたことなども書き、スタッフのモチベーションアップにも活用しました。

その結果、仕事での重複ミスが大幅に減っただけでなく、スタッフ同士が現場で助け合うことも増えました。社会に出てからも、チーム全員がお互いに支え合えるような環境づくりに貢献していきたいです。

NG例文

私が大切にしていることはリーダーシップです。居酒屋でアルバイトをしているのですが、一度起きたミスをまた別の誰かがしてしまうことに課題を感じていました。私はスタッフ間のコミュニケーションが上手くいっていないことが原因だと考え、業務マニュアルとミス履歴を掲載したスタッフノートを作成しました。

シフトで働く時間が違っても、ノートなら誰でも気軽に見たり書くことができます。ミスが多く発生している業務だけでなく、お客様に褒められたことなども書き、スタッフのモチベーションアップにも活用しました。

その結果、仕事での重複ミスが大幅に減っただけでなく、スタッフ同士が現場で助け合うことも増えました。社会に出てからも、チーム全員がお互いに支え合えるような環境づくりに貢献していきたいです。

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OK例文とNG例文の文章はほとんど一緒です。しかしNG例文の方は、少しの文章の違いで、ただ課題解決をしたという内容になってしまっています。どこにリーダーシップが発揮されているのか、エピソードと大切にしていることとの関連性を意識すると、より良い内容になりますよ。

例文:社会貢献

社会貢献を軸に回答するときは、一見漠然とした印象を与えてしまうこともあるため、志望する企業に合わせてどう社会貢献に取り組みたいかを、具体的にアピールするようにしましょう。

OK例文

私が大切にしていることは社会への貢献です。以前、介護施設で1ヶ月の短期アルバイトをする機会がありました。そちらの介護施設では掃除や食事、レクリエーションなどをお手伝いしていたのですが、入所したばかりでふさぎ込んでいたおばあさんが、施設での活動や交流をするうちに日を追って明るく元気になって姿を目の当たりにしました。

自分の行動によって、周りの人を笑顔にできた貴重な経験で、そのときの喜びは今でも忘れません。誰かのために行動した結果、その人を喜ばせたり元気にすることはかけがえのないやりがいで、自分の存在意義を見出すきっかけにもなりました。

社会に出てからも、自分の仕事がお客様に、そして社会にどんな影響を与えているかを意識しながら、行動に責任とやりがいを持って取り組んでいきたいと思います。

NG例文

介護施設で1ヶ月の短期アルバイトをする機会があったのですが、その時に入所したばかりのおばあさんが元気になっていく姿を目の当たりにしました。自分の行動が誰かの役に立った経験で、そのときの喜びは今でも忘れません。この経験から、社会への貢献を大切にするようになりました。

社会に出てからも、自分の仕事がお客様に、そして社会にどんな影響を与えているかを意識しながら、行動に責任とやりがいを持って取り組んでいきたいと思います。

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OK例文とNG例文の回答は基本的には一緒ですが、結論が先にあるかどうかでわかりやすさが大きく違いますね。また、OK例文の方は感情面も含め、エピソードの描写を細かくしているのが特徴的です。これにより、受け手側はよりエピソードをイメージしやすくなります。

選考を突破するには相手を知ることが重要

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自分なりの大切にしていることが作れました。これでどの企業で聞かれてもバッチリです!

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ちょっと待ってください。その大切にしていることは、相手のことを意識した内容になっていますか?

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就活生

相手を意識する?どういう意味でしょうか?

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相手、つまり企業によって求める人材は違います。なら、大切にしていることも企業によって変わってきますよね。

いくら自分なりの大切にしていることが作れたとしても、相手に響かなければ意味はありません。選考を突破するには相手を知ることが重要です。相手によって変わることなので一概に正解はありませんが、これだけは押さえておきたいことをお伝えします。

企業が求めているのは利益に貢献できる人材

求める人柄や能力などは企業によって変わってきますが、どの企業でも「利益に貢献できる人材」ということ変わりません。そもそも採用自体が企業の利益をあげるための手段なので、どんな業界・職種であろうと、何かしらの形で企業の利益に貢献できる人材でなければ、企業からは必要とされません。

もちろん新卒採用の場合は、入社後に即戦力で利益への貢献を求められることは少ないでしょう。ですが、将来的に利益に貢献できる人材なのか、時間やコストをかけて育成すればそれ以上のリターンがある人材なのかが重視されている、ということは念頭に置いておきましょう。

企業研究で社風や価値観を知っておく

また、企業がどんな人材を求めているかをより詳しく知るには、企業研究が欠かせません。徹底的に企業研究をして、社風や価値観を知っておくことで、求める人材が見えてきます。

企業研究は企業HPや就活サイトが定番ですが、リアルな場だからこそ得られる情報もあるため、積極的に説明会やOB・OG訪問に参加すると良いですよ。

企業の求める人材がわかれば、自分の大切にしていることをどの切り口でアピールすれば良いのか、どう仕事で活かしていくのかが、より説得力のある内容になってくるでしょう。

企業研究の詳しいやり方については、こちらの記事も参考にしてください。

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就職エージェントを活用するのもひとつの手

とはいえ、徹底的に企業研究をして情報を集めるのはなかなか大変な作業です。1社、2社ならまだしも、業界をまたいでさまざまな企業にエントリーしていると、企業研究が進まないということもあるかもしれませんね。

そんなときは、就職エージェントを活用するのもひとつの手です。就職エージェントは就活を知り尽くしたプロで、ほかの情報源では得られない独自の情報を持っていることもあるので、企業研究を効率的に進めることができます。まずはひとつの情報源として、活用してみるのも良いのではないでしょうか。

キャリアアドバイザーコメント

乾 花穂子プロフィール

詳細を詰めることができなくても、雰囲気から企業を感じることも可能

企業研究に慣れていない段階では、いきなり事業内容や戦略を読んでもピンとこないことが多いかもしれません。その場合には、まずは企業の全体のイメージを掴んでみましょう。おそらくみなさんも気になるお店のHPを見て「自分向けのサービスかどうか」を判断した経験はあるのではないでしょうか。

同様に、たとえばHPの色合いやフォント、カタカナと漢字のどちらの表現が多いのか、社長の経歴などに企業のカラーが現れていることもあります。採用ページがカラフル、「!」が多い、図表や動画が多い企業は若手社員が多く、チームワークやスピード感を大切にしているケースが多いでしょう。一方、シンプルな配色、文字による説明が多い場合には着実に物事を進めることを大切にしている企業と言えます。

企業の感じ方は人それぞれ。だからこそ感覚を言語化して自分と照らし合わせよう

企業に対して感じることに「正解」はありません。公表されている事実に対しての捉え方は人それぞれなので、周りの学生と比べる必要もありません。「友達が”いい”と言った会社でも、自分には少し向かないと感じた」のであればそれで問題ありません。大切なことは、なぜ向かないと感じたのかを言語化して深めていくことです。どのような観点から研究をしても問題はないので、不安なことは相談をしながら進めていきましょう。

面接対策だけでなく就活をうまく進める役にも立つ

大切にしていることは就活で良く聞かれるため、まず明確にしておきたい質問のひとつです。ただしそれだけでなく、企業探しや志望動機など就活のあらゆる場面で役に立つ、ひとつの軸にもなります。就活をうまく進めるためにも、この記事で紹介した方法や例文を参考に、大切にしていることを明確にしておきましょう。

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記事の監修責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

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