目次
- オープンカンパニーは企業選びに役立つ! インターンとの違いを知って有効活用しよう
- そもそもどんなもの? オープンカンパニーの概要を解説
- 概要:25卒からスタートした新制度
- 対象:大学1年生からの全学年
- 目的:業界や企業について幅広く知ってもらう
- 参加方法:企業サイトや大学・就活情報サイトから参加を申し込む
- 機会を最大限に活かそう! オープンカンパニーとインターンの違いと使い分け方
- 違い:職業体験や選考への影響の有無
- 使い分け方:目的や参加時期に合わせて変える
- 早めの参加がおすすめ! 学生がオープンカンパニーに参加する3つのメリット
- ①業界や企業の雰囲気を体験できる
- ②1日など短期間なので忙しくても参加しやすい
- ③就活が本格化する前から行動できる
- 具体的には何をする? オープンカンパニーの3つのおもな内容
- ①企業の概要や企業文化の紹介
- ②業界の現状や課題の紹介
- ③ごく短期間の業務体験
- オープンカンパニーをさらに有意義な時間にするための3つの方法
- ①きちんと目的意識を持って参加する
- ②当日は積極的に質問する
- ③参加後は振り返りをおこない就活時に役立てる
- オープンカンパニーについてよくある質問に回答!
- オープンカンパニーは業界・企業選びのヒントになる! 早めの参加で就活に活かそう
オープンカンパニーは企業選びに役立つ! インターンとの違いを知って有効活用しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「オープンカンパニーとインターンって何が違うのですか?」
「オープンカンパニーに参加するメリットを教えてください。」
といった相談が寄せられています。従来は、多様な目的・形態・期間の就活イベントをひとまとめに「インターンシップ(インターン)」と呼んでいましたが、混同を避けるため、明確に区別されるようになりました。
オープンカンパニーとインターンではまったく内容が異なるため、両者の違いを理解することが今後の就活対策には欠かせません。オープンカンパニーの特徴を知り、うまく活用することで企業選びに役立てましょう。
この記事では、オープンカンパニーの基本的な情報から、就活に役立てる具体的な方法まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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そもそもどんなもの? オープンカンパニーの概要を解説
就活生
キャリアアドバイザー
25卒の就活から始まったものなので、まだあまりなじみがない人もいるかもしれませんね。
就活生
インターンのようなものですよね?
キャリアアドバイザー
オープンカンパニーは、インターンとは違うものとして定義されています。まずはオープンカンパニーの概要を理解しておきましょう。
オープンカンパニーを活用するためには、最初にどのようなものなのか知っておく必要があります。オープンカンパニーの対象者や目的、参加方法を確認しましょう。
概要:25卒からスタートした新制度
25卒から政府によってインターンなどのキャリア形成支援活動の定義が見直され、次の4つのプログラムに細分化されました。これにより、オープンカンパニーはインターンとは違うものと定義されています。
インターンとオープンカンパニーの違いについては後ほど詳しく解説しますが、まずはオープンカンパニーの定義について見ていきましょう。
- オープンカンパニー:会社説明会やイベント
- キャリア教育:大学の授業や企業による教育プログラム
- 汎用的能力、専門活用型インターンシップ:5日間以上の職業体験をともなうプログラム
- 高度専門型インターンシップ:より専門的な職業体験をともなうプログラム
従来は職業体験の有無にかかわらず、あらゆる就活イベントが「インターンシップ」と呼ばれ、その定義や内容は企業によってバラバラでした。
これが学生の間で混乱を招く原因にもなっており、25卒からはプログラム内容を理解しやすい呼称に分けられています。このなかで、オープンカンパニーは短期間の会社説明会やイベントを指すものとして位置付けられました。
対象:大学1年生からの全学年
オープンカンパニーの特徴は、対象学年と実施時期に制限がないことです。
汎用的能力・専門活用型インターンの場合は「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間」と定められています。一方、オープンカンパニーには制限がなく、大学1年生からでも参加可能です。
キャリアアドバイザー
実施時期も長期休暇期間のみに限定されていないので、あまり時間に余裕がないときでも参加しやすい点が魅力ですね。
目的:業界や企業について幅広く知ってもらう
企業がオープンカンパニーを実施する目的は、「個社や業界に関する情報提供・PR」です。従来は「1dayインターン」と呼ばれていたものが、オープンカンパニーという呼称に変わっています。
具体的なプログラム内容には以下のようなものがありますよ。
- 企業や業界についての説明
- 座談会
- 職場見学
- ごく簡単な業務体験
- グループワーク
学生側の視点では、企業や業界の情報を収集し、自分の将来を考えるヒントにすることが参加目的になります。
参加方法:企業サイトや大学・就活情報サイトから参加を申し込む
参加方法はおもに「企業サイトから直接申し込む」もしくは「大学・就活情報サイトを経由して申し込む」の2通りです。
- 企業サイト:直接スムーズに応募できる
- 大学・就活情報サイト:他社と比較検討しながら応募できる
企業サイトから直接申し込む方法は、探す手間をほとんどかけることなくスムーズに応募できる点が魅力です。志望先をある程度イメージできている人は、ぜひ各企業のサイトを覗いてみましょう。
一方、大学・就活情報サイトを経由して申し込む方法は、いろいろなオープンカンパニーを見比べながら検討できる点がメリットです。
大学や就活情報サイトを経由した申し込み方法は、志望先がまだ決まっていない人や、どんなオープンカンパニーがあるのかとりあえず見てみたい人におすすめですよ。
25卒の就活の進め方について悩んでいる人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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25卒の就活をやばいと聞いて不安になっているかもしれませんが、なぜやばいと言われているのかを理解したうえで対策をすれば、順調に就活を進めるとができますよ。やばいと言われる理由からやばい状況を回避する方法までキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
オープンカンパニーの実際の参加状況について見てみましょう。学情が2023年10月に発表した「25卒あさがくナビ就職活動意識調査レポート」によると、オープンカンパニーに参加したいかの質問に対して「はい(67.7%)」、「いいえ(32.3%)」という結果があります。また、参加した感触として「期待以上のものが得られた(46.0%)」となっています。
また開催状況について、学情が2023年5月に発表した「2025年卒対象のインターンシップ/オープン・カンパニーに関する企業調査」によれば、インターンやオープンカンパニーの開催開始時期の最多は7月~8月(49.5%)で、次いで9月~10月(14.3%)、そして5月~6月(12.6%)と続きます。今年度の開催もほぼ同時期、もしくは若干前倒しになる可能性が高いと考えられるので、開始時期に乗り遅れないように参加を検討しましょう。
早めに多くのオープンカンパニーに参加すれば、業界研究や企業研究にじっくり取り組むことができます。これと同時に自己分析にも取り組み、自分と企業の両方を理解しながら選考を進めていってくださいね。
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機会を最大限に活かそう! オープンカンパニーとインターンの違いと使い分け方
就活生
オープンカンパニーのインターンとの違いがまだよくわかりません。
キャリアアドバイザー
どちらも学生にとって企業や業界について知ることができる機会ですが、内容が少し異なりますよ。
どちらか一方ではなく、両方を上手に活用することで、より自分の適性を見極めやすくなります。オープンカンパニーとインターンの違いを紹介するので、就活の段階に合わせて使い分けてみてくださいね。
違い:職業体験や選考への影響の有無
オープンカンパニーとインターンの違い
オープンカンパニー | インターン(汎用的能力・専門活用型インターンシップ) | |
目的 | 企業・業界の情報提供 | 適性や進路の見極め |
就業体験 | なし(必須ではない) | 必須 |
対象者 | 全学年 | 汎用:3・4年生 専門:修士1・2年生 |
実施期間 | 半日~1日 | 汎用:5日以上 専門:2週間以上 |
採用活動への活用 | 不可 | 可 |
オープンカンパニーとインターンの違いの一つは職業体験の有無です。インターンには職業体験がありますが、オープンカンパニーにはありません。
また、選考に影響するか否かも大きな違いです。インターンはすべてでないにしろ、直接選考にかかわる場合がありますが、オープンカンパニーはあくまで「業界や企業の理解を深めるためのもの」であると理解しておきましょう。
キャリアアドバイザー
「職業体験が5日間以上あるプログラム」をインターンと呼ぶため、オープンカンパニーで本格的な職業体験はできない点に注意してくださいね。
インターンの内容や目的については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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使い分け方:目的や参加時期に合わせて変える
「オープンカンパニーとインターンのどちらに参加すれば良いのかわからない」「より優先すべきなのはどっちだろう」と悩む人も少なくありません。
そんなときは、目的や参加時期に合わせて柔軟に使い分けるのがおすすめですよ。それぞれどんな目的の人に合うのかを紹介するので、自分の状況と照らし合わせながら参加を検討してみてくださいね。
インターンとオープンカンパニーのおすすめの使い分け方
参加時期や目的 | オープンカンパニー | インターン |
大学1・2年生 | ◎ | × |
大学3・4年生ないし修士1・2年生 | 〇 | ◎ |
広く企業や業界について知りたい | ◎ | 〇 |
個別の企業について自分の適性を見極めたい | △ | ◎ |
インターン:第一志望の企業や業界で自分の適性を見極める
インターンは、志望先をある程度イメージできている人におすすめです。対象は大学3・4年生ないし修士1・2年生であり、それ以外の学年では参加することができません。
職業体験を通して細かな業務内容や適性を確認し、その業界・企業で自分が働く姿を具体的にイメージできますよ。直接選考に影響するインターンが多いため、第一志望の企業が定まっている人にもぴったりです。
キャリアアドバイザー
インターンは長期間、一つの企業で職業体験をすることで自身の適性を見極めることが目的なので、「広く浅くさまざまな業界について知りたい」という場合には適さないことも理解しておいてくださいね。
オープンカンパニー:就活の視野を広げるために早くから参加する
オープンカンパニーは、志望先がまだぼんやりとしかイメージできていない人におすすめです。
「業界や企業について知ってもらう」ことを重視しているため、就活の視野を広げるきっかけになりますよ。大学1年生から参加できることもあって、これから就活を始める人や始めたばかりの人にぴったりですね。
インターンより参加のハードルが低い点が魅力ですが、職業体験をともなわない点には注意が必要です。
キャリアアドバイザー
オープンカンパニーに参加した後、実務を体験したい場合は、対象の年次になってからインターンに参加してみることをおすすめします。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
オープンカンパニーとインターンを活用する際にはポイントがあります。まずは業界や企業について手軽に知れるオープンカンパニーに参加して、イメージをつかみましょう。そして、志望業界をある程度定めたうえでインターンに参加するのがおすすめです。
オープンカンパニーの大きな特徴は大学1~2年生から参加できることです。1年生から計画的に参加することで自身の価値観や興味を深掘りすることができます。一方、インターンの対象は3年生以上となります。たとえば1年生1~2年生でオープンカンパニーに参加して幅広い業界への理解度を高めておき、3年生で興味のある業界や企業のインターンに参加すると、徐々に理解を深められるのでおすすめですよ。
また、これらを活用する際には、いくつ参加するかも考えておくと良いでしょう。たとえば、志望業界が決まっている場合、オープンカンパニーでは志望業界を2~3社、他業界で1~2社参加すると志望業界との差がわかりやすくなります。志望業界が決まっていないときは、興味のある業界のなかで3~4社、さらに同業界内で1~2社参加できると、視野を広げて業界を検討しやすくなるでしょう。インターンでは、オープンカンパニーへの参加で、ある程度理解が深まっていることをふまえて、1~2社を目安に参加すると良いですよ。
早めの参加がおすすめ! 学生がオープンカンパニーに参加する3つのメリット
- 業界や企業の雰囲気を体験できる
- 1日など短期間なので忙しくても参加しやすい
- 就活が本格化する前から行動できる
就活生
オープンカンパニーってやっぱり参加したほうが良いのでしょうか……?
キャリアアドバイザー
オープンカンパニーを活用することの学生にとってメリットを知ることで、参加するかどうかの判断をできるようになりますよ。
オープンカンパニーがあることは知っていても、参加しようか迷っているうちに時間が経ってしまった、ということもよくあります。オープンカンパニーのメリットを正しく理解して、積極的に就活の視野を広げていきましょう。
①業界や企業の雰囲気を体験できる
企業内で開催されるオープンカンパニーに参加すれば、「どんな環境で働いているのか」「どんな人たちが働いているのか」などを確認できますよ。
社内の雰囲気や働く人の熱量など、実際に自分の目で見てみないと読み取りづらい情報は多々あります。そうしたリアルな情報を収集できるのが、オープンカンパニーに参加するメリットですね。
短期間なので複数のオープンカンパニーに参加することで、気になる企業や業界を比較することもできます。
キャリアアドバイザー
また、なかには座談会や交流会の時間が設けられているオープンカンパニーもありますよ。企業で働く社員との会話を通して、仕事の理解を深めることが可能です。
就活でおこなわれる座談会の流れや質問例については、こちらの記事で解説しています。
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②1日など短期間なので忙しくても参加しやすい
オープンカンパニーは1日で終わる短期のものがほとんどです。
実施時期も長期休暇期間に限らず随時開催されているため、忙しくても参加しやすいのがメリットですよ。
また、学業との両立に配慮し、オンライン型のオープンカンパニーも多く開催されています。オンライン型では対面時と比較して業界や企業の雰囲気を知るのが難しいことがありますが、わざわざ会場まで足を運ぶ必要がないところが魅力的ですね。
キャリアアドバイザー
オープンカンパニーには参加条件や定員が設けられている場合があります。条件は企業によって異なるため、早めに情報収集するように心掛けましょう。
③就活が本格化する前から行動できる
就活イベントでは、「大学3・4年生が対象」などと条件が設けられているケースが少なくありません。一方、オープンカンパニーにはそうした制限がなく、就活が本格化する前の大学1年生からでも参加可能です。
早くから行動することで、企業や業界についての視野を広げ、その中から自分が本当に興味がある仕事は何なのか、じっくりと検討することができますよ。
本格的に就活が始まるとやることが多くて混乱する人も多いなか、1・2年からオープンカンパニーに参加しておくことで、時間と気持ちに余裕を持って就活を進められます。
キャリアアドバイザー
焦る必要はありませんが、ぜひ大学1・2年生の早い時期から少しずつ準備を始めてみてくださいね。そのきっかけとして、オープンカンパニーに参加するのはとても効果的です。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
オープンカンパニーを効果的に活用することで、業界研究や仕事理解、自己分析などを早い段階から深めることができ、自分ならではの「就活の軸」も定まりやすいです。そうすると、自分ならではのエピソードを示せるようになり、ほかの就活生と差別化しやすくなりますよ。
社内の雰囲気や社員の働き方を実際に見れることもオープンカンパニーの魅力です。就活の軸を明確にしながら、企業との相性もチェックできるでしょう。また、オープンカンパニーは短期間やオンライン開催などもしており、学業との両立にも配慮されています。低学年時から積極的に活用できれば、早くから自分や企業、職業のことを理解しやすくなりますよ。
このように、オープンカンパニーを活用し早い段階で就活の軸を定めていれば、就活が本格化してから応募企業や入社すべき企業などを判断しやすくなります。オープンカンパニーを活用しなかった場合と比べると判断のスピードや精度が上がり、自分にマッチした企業を見つけやすくなるので、ぜひ積極的に活用しましょう。
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具体的には何をする? オープンカンパニーの3つのおもな内容
- 企業の概要や企業文化の紹介
- 業界の現状や課題の紹介
- ごく短期間の業務体験
オープンカンパニーのおもな内容は、業界や企業についての紹介です。ただ、単に概要を説明するだけでなく、業界の現状や課題の紹介、簡単な業務体験やワークなどが実施される場合もあり、その後の仕事選びや適性の見極めに大いに役立つことがあります。
ここからはオープンカンパニーのおもなプログラム内容を3つ紹介します。
①企業の概要や企業文化の紹介
オープンカンパニーのメインプログラムに位置付けられるのが、企業の概要や企業文化の紹介です。具体的に何をしている企業なのかを学生に説明し、興味を持ってもらう目的がありますよ。
企業の情報は、インターネットで自分でもある程度集められますが、細かな業務内容や企業文化まで把握するのは難しいですよね。自力で把握しづらい情報を集めたいときに、オープンカンパニーが効果的な手段になりますよ。
キャリアアドバイザー
単純な企業説明だけでなく、企業によっては働く社員との対話や職場見学の時間を設けている場合もあります。インターネットに載っていない情報に触れることで、企業についての理解を深めることができますよ。
就活では自分に合う社風かどうかを見極めることも大切であり、オープンカンパニーで企業を訪れることで社風への理解を深められます。社風のとらえ方についてはこちらの記事で解説しています。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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②業界の現状や課題の紹介
業界の現状や課題の紹介も、オープンカンパニーのプログラムの一つです。ビジネスの最先端で働く人から業界の状況や実際の企業の仕事内容についての説明を受けることで、働くイメージがつきやすくなりますよ。
「社会での業界の役割」「何で利益を出しているのか」「今後の課題」などを理解することで、その後の志望動機をまとめる際にも役立ちます。
キャリアアドバイザー
自分で調べても理解しづらい業界の仕組みや課題を、オープンカンパニーで知ることができますよ。
業界の課題を知ることで、志望する業界を絞ることができます。そのほかの就活で業界を絞る方法はこちらの記事で解説しています。
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就活が一気にはかどる業界を絞る方法|絞り方・注意点・時期まで解説
就活で業界を絞る際には、焦らず自分でしっかりと判断することが大事です。今回は就活で業界を絞る際に気をつけたいことや、業界の絞り方を4ステップでキャリアアドバイザーが解説します!正しい絞り方を身に付けて、自分に合った業界を選びましょう!
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③ごく短期間の業務体験
中には、簡単な業務体験やワークを実施するオープンカンパニーがあります。インターンのような本格的な職業体験ではありませんが、遊び感覚で楽しみながら仕事のイメージを広げられますよ。
たとえば、衣料チェーンの西松屋は、オリジナルの製造小売業体験ゲームをオープンカンパニーに取り入れています。製造小売業で活躍する職種や、大まかな仕事の流れを理解できるゲームです。
ほかにも、大手ゼネコンの鹿島建設のオープンカンパニーでは、社員研修で実際に使用する設備を使って、施工管理の仕事を体験できます。
キャリアアドバイザー
「ただ話を聞くだけなのは退屈かも……」と感じる人は、こうした遊び心のあるオープンカンパニーを探してみるのもおすすめですよ。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
オープンカンパニーをさらに有意義な時間にするための3つの方法
就活生
とりあえず気になったオープンカンパニーに参加してみたいと思います。
キャリアアドバイザー
良い心掛けですね。ただ、せっかく参加するなら有意義なものにしたいですよね。そのためにはしっかりと目的意識を持ち、当日聞きたいことなどを考えておくと良いですよ。
オープンカンパニーは参加して話を聞くだけでも十分に価値はありますが、しっかりと目的を決めて臨むことで、さらに学びが大きくなります。オープンカンパニーをより有意義な時間にするためにも、次のポイントを心掛けてみましょう。
①きちんと目的意識を持って参加する
まずは目的意識を持つことが大切です。たとえば「友達が参加するから自分も一緒に参加する」という理由も、きっかけとしては悪くはありませんが、それだけでは自分の就活にあまり活かすことができない可能性があります。
ただ形式的に参加するだけにならないよう、何を知りたいのかを事前に明確にしておきましょう。目的がはっきりとしない人は、以下の例を参考にしてみてくださいね。
- 〇〇業界が社会でどんな役割をこなしているのか知りたい
- 〇〇職の働く魅力を知りたい
- 〇〇職に求められるスキルを把握したい
- 働く人たちの様子を自分の目で確かめたい
- 仕事の苦労を働く社員に直接聞いてみたい
目的を決める際には、自分が企業、業界、職種のどれに興味があるのか、なぜその企業や業界が気になっているのかなどを考えてみるといいですね。
キャリアアドバイザー
目的意識を明確にすることで、参加するオープンカンパニーを選びやすくなるメリットもありますよ。
②当日は積極的に質問する
当日は、ぜひ自分からも積極的に質問しましょう。自分の疑問を直接聞くことで、業界や企業への理解がさらに深まります。
事前に用意していた質問をするのはもちろん、当日の説明のなかで気になったことを深掘りしてみるのもおすすめです。たとえば、社内の研修制度についての説明があったなら、
就活生
この研修は業務のどんな場面で役立ちますか?
就活生
教材は未経験でも理解しやすい内容でしたか?
などと聞いてみると、より詳細な答えを得られますよ。概要を聞くだけでは有意義な業界・企業研究につながりにくいため、説明してもらった内容を発展させた質問を心掛けてみましょう。
インターンでも質問をすることで企業の理解を深めることができます。インターンでの質問例はこちらの記事を参考にしてください。
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インターンを充実させる50個の質問集|上手に質問をするコツも伝授
インターン期間中は質問することで会社の実情を知れる絶好の機会なので、事前に質問をまとめておきましょう。 この記事では、インターンで使える質問や注意点、質問の仕方などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、充実したインターンにしてくださいね。
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③参加後は振り返りをおこない就活時に役立てる
参加後は振り返りをし、オープンカンパニーで得た学びと気付きを整理しましょう。どんな学びを得られたか、どこがうまくいかなかったのかを考えることで、経験を今後の就活に活かせます。
- 説明のなかでどの職種や企業理念が気になったか
- 自分の適性と照らし合わせたときにどんな点が気になったか
- あまり興味が持てなかったのであれば、それはなぜなのか
たとえば、小売業界の企業のオープンカンパニーに参加し、企画やバイヤー、営業、カスタマーサポートなどの幅広い職種があると学んだとします。
そのなかでバイヤーの仕事に特に興味を持ったのなら、「バイヤーの仕事を体験できるインターンに参加してみよう」といったように、次の行動につなげられますよね。
このように、参加後の振り返りを丁寧におこなうと、今後の就活の方向性を定めやすくなりますよ。
キャリアアドバイザー
早い段階で参加した場合は、本格的に就活が始まったときにもう一度振り返ることができるよう、メモに残しておくと良いですね。
オープンカンパニーのメモは業界研究ノートに残しておきましょう。業界研究ノートの意義や作り方は、こちらの記事で解説しています。
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業界研究ノートは就活成功に近づくツールです!今回は周りと差をつける業界研究ノートの作り方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、業界研究ノートに書くべき7つの項目や業界研究ノートの例も紹介しているので、業界研究ノート作成の参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
オープンカンパニーを最大限に活用できると自分と企業の理解が深まり、その後の就活をスムーズに進めることができます。上記3つの方法を実施しなかった場合と比較しながら考えてみましょう。
たとえば、目的意識が低い状態で参加すると、自分のなかでポイントを絞れていないため、当日見聞きしたり体験したことをしっかり吸収できません。また、当日疑問点があるのに質問をしないと業界や企業を理解するチャンスを逃してしまいます。このように当日の時間をうまく活用できないと、後々後悔してしまうでしょう。それだけでなく、参加後の振り返りも大切です。当日の内容や自分が感じたことを忘れないように、しっかりメモしておきましょう。
このように、オープンカンパニーはただ参加するだけだと今後の就活に役に立ちにくくなってしまいます。せっかく貴重な時間を使って参加する以上は、ぜひ有意義な時間にして今後の就活に役立てましょう。
オープンカンパニーについてよくある質問に回答!
25卒からスタートした新しい制度ということもあり、オープンカンパニーについてはよくわからない点が多いと思います。ここからはオープンカンパニーに関して学生からよく寄せられている質問にキャリアアドバイザーが答えていくので、参加する前に疑問と不安を解消しておきましょう。
-
オープンカンパニーとは何ですか?
オープンカンパニーは職業体験をともなわず、1日程度の短期間で実施する就活イベントです。プログラム内容には「業界・企業についての説明」「ごく簡単な業務体験・ワーク」などがありますよ。従来はこうした就活イベントも含めてすべてインターンと呼ばれていましたが、混同を避けるため、25卒からは明確に区別されるようになりました。
今後は、職業体験をともなわない場合は「オープンカンパニー」、5日間以上の職業体験をともなう場合は「インターン」と呼ぶようになります。両者の違いをしっかりと理解しておいてくださいね。
-
オープンカンパニーに参加するメリットを教えてください。
オープンカンパニーは業界や企業への理解を深められる点がメリットです。細かな業務内容や企業文化、働く人たちの熱量など、自分で進める企業研究では見えづらい要素は多々あります。インターネットやパンフレット上だけでは読み取れないリアルな情報を、オープンカンパニーを通して収集できますよ。
オープンカンパニーはインターンとは異なり、対象学年と実施時期に制限がありません。就活が本格化する前の大学1・2年生のうちから、参加できる点も大きな魅力ですね。
オープンカンパニーは業界・企業選びのヒントになる! 早めの参加で就活に活かそう
オープンカンパニーで集めた情報は、志望先の業界・企業を選ぶヒントになります。大学1・2年生も対象としているうえ、長期休暇期間以外でも随時開催されているので、ぜひ早いうちから参加してみてくださいね。
参加して話を聞くだけでも十分に価値はありますが、きちんとした目的意識を持つことでより有意義な時間になります。オープンカンパニーを通して何を知りたいのか、事前に明確にしてから臨みましょう。
最近オープンカンパニーという言葉を耳にするようになりました。