目次
- 会社訪問の機会は良い印象を残す絶好のチャンス
- まずは会社訪問に行く際の3つの心構えを知ろう
- 会社の雰囲気を知る貴重な機会であることを覚えておく
- 企業の好意で対応してくれていることを忘れない
- 限られた時間で効率よく企業を調べるように意識する
- 会社訪問の事前準備は何をすればいい?
- アポイントをとる
- 企業研究を念入りにおこなう
- 当日の質問を用意する
- 会社訪問での質問は何個までOK?
- 聞く姿勢も大切! 質問時のマナーを押さえておこう
- 聞きたい内容の要点を明確にする
- 積極的にメモを取る
- スマホの電源はオフにする
- 社員への挨拶や感謝の言葉を忘れない
- 会社訪問で聞く質問を選ぶ際の3つの視点
- ①仕事や業務に関する視点
- ➁企業そのものや社内環境に関する視点
- ③就活に関する視点
- 会社訪問で聞くべき質問例【仕事編】
- どのような研修があるのでしょうか?
- 仕事で大変だと感じることは何ですか?
- どんなときにやりがいを感じますか?
- どんなときに喜びを感じますか?
- 1日の流れを教えてください。
- その他の仕事に関する質問の例
- 会社訪問で聞くべき質問例【会社編】
- 社内の雰囲気について教えてください。
- 会社の考え方としてよく言われることはありますか?
- 〇〇についての具体的な取り組みを教えてください。
- 入社して良かったと思うことを教えてください。
- 会社訪問で聞くべき質問例【就活編】
- 〇〇さんの志望動機は何でしたか?
- 他に検討した業界や職種はありましたか?
- 就活時にしておいたほうがいいことはありますか?
- 入社前から身につけておくといいスキルは何ですか?
- その他の就活に関する質問例
- 会社訪問で避けるべき質問
- 企業理念など調べればわかる質問
- 離職率など先輩社員が答えにくい質問
- 残業や給与など条件面に偏った質問
- 質問がないときの回答方法
- 会社訪問での質問はお互いにメリットになる内容を考えよう
会社訪問の機会は良い印象を残す絶好のチャンス
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職活動時期になると、
「会社訪問の前に準備することはありますか?」
「会社訪問では何を聞いたらいいのでしょうか?」
といった質問を受けることがあります。
会社訪問では企業側に時間をとってもらうのですから、最低限のマナーや準備が必要です。特に、せっかくの機会に聞いておくべき質問を準備しておくことで、就活の役に立つだけでなく、企業に良い印象を残すことができます。
この記事では、会社訪問前に必ず考えておきたい質問内容や心構えについて解説します。会社訪問の機会を有効に活かすための秘訣が凝縮されているので、ひとつずつ見ていきましょう。
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まずは会社訪問に行く際の3つの心構えを知ろう
会社訪問とは、就活生自らが会社にアポイントをとり、会社に訪問して担当者と話す機会のことをいいます。就活の初期段階に企業理解や業界研究の一環としておこなうのが一般的です。
会社訪問と似ているものに、会社説明会があります。会社説明会は、企業が設定した日時に就活生が予約をしたうえで参加するイベントであり、合否はありませんが、面接に進む前段階の企業理解として設定されています。
一方で会社訪問は選考の一部ではなく、あくまで学生の自発的な依頼から機会が生み出されるものです。だからこそ企業の人に失礼がないように、3つの心構えを覚えておくと良いでしょう。
会社の雰囲気を知る貴重な機会であることを覚えておく
会社説明会では企業から情報を受け取る時間がほとんどですが、会社訪問では人事担当者や社員にこちらから質問をして話を聞く機会があり、説明会では触れられないようなよりリアルな社員の働き方を知ることができます。
また、その会社を実際に訪問できるというのも貴重です。会社説明会は参加人数が多いため、外部の会場を借りる会社が少なくありません。また、近年では説明会がオンラインで開催される場合もあります。
会社訪問でオフィスを訪れ、自分の目でその企業の雰囲気を実感できるのは、昨今の就職活動では貴重な機会といえるでしょう。
キャリアアドバイザー
企業の好意で対応してくれていることを忘れない
会社訪問で対応してくれる人事や社員は、通常業務の時間を割いて機会を作っています。学生と会うことで、会社の採用につながる=会社にとってもメリットがあるのはもちろんですが、会社訪問は「学生の就職活動を手助けしたい」という気持ちに支えられていることを忘れないようにしましょう。
会社訪問の担当者にとって、学生からの「知りたいことがわかった」「就活や仕事への理解が深まった」「働くイメージが湧いた」といった声が何よりの喜びです。反対になんとなくで参加され質問もないようでは、最悪の場合志望度の低さを疑われてしまうかもしれません。
キャリアアドバイザー
会社訪問時に志望先を決めておく必要はありませんが、「この業界で働きたい」「この職種に興味がある」など、その企業に会社訪問をする意欲はきちんと伝えましょう。
限られた時間で効率よく企業を調べるように意識する
会社訪問を企業の担当者と学生双方にとって有意義な時間にするために、積極的な気持ちで参加しましょう。担当者の話をよく聞き、気になる点は質問します。そのためには、十分な下調べが大切です。
どんなサービスを提供している会社なのか、どんな職種の人が働いているのか、こうした大枠を知っておくだけで、会社訪問当日で質問する内容が具体的になります。
また当日は、オフィスの様子にも気を配っておきましょう。廊下やエレベーターホールなど、デスクがある場所以外で社員の素の表情が表れます。活き活きと社員同士会話をしている企業には活気があります。どこを見るか、何を聞くかを意識するだけで得られる情報量が変わりますよ。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
企業側からすると会社訪問に来てくれる学生は、会社に興味を持ってくれ、意欲的で志望度も高い人物であろうと期待をしています。それだけに、実際に会ってみて、自社が求める人物像にマッチすれば、採用につなげていきたいとも思っています。
また、基本的には自社に長く勤め続けてくれる人材を望んでいることが多いので、会社訪問に来た学生には自社のことをよく知ってもらい、本人の興味・価値観・将来の目標・志向・活かせる長所やスキルなどがマッチするかどうかをしっかり検討したうえでエントリーしてほしいと思っているはずです。
会社訪問は企業から好意的に受け入れられる第一歩ともいえます。企業のことをよく知ろうとするのはもちろんですが、このチャンスを最大限活かし、しっかり自己アピールをする心持ちで会社訪問に臨んでくださいね。
会社訪問の事前準備は何をすればいい?
会社訪問に行く際には、まずアポイントメントを取るところから始めます。会社訪問の日程が決まったあとは、企業研究をおこない、当日聞きたい質問内容をまとめます。
会社訪問が企業の人と直接やり取りをする初めての経験となる学生も多いでしょう。アポイントメントの取り方や、下調べのポイントを押さえておきましょう。
アポイントをとる
訪問したい企業をピックアップし、アポイントメントを取りましょう。アポイントを取る方法は、基本的にはメールもしくはSNS経由でおこないます。突然の電話は担当者につながりにくい場合もあるため控えましょう。
一般的なのは、企業の採用ページのお問合せフォームからメールを送ることです。SNS経由の場合、その企業の公式アカウントが採用専用であるかどうかを確認しましょう。商品PRなどに利用されているアカウントや、出版社のレーベルといった部門別のアカウントでは人事が関与していないため対応してもらえない可能性が高くなります。
- 企業の採用専用SNSであることを確認する
- 送信者名やアカウント名はハンドルネームではなく本名を使う
- 問い合わせをするアカウントでマナーに反する投稿をしない
アポイントメントを取る際のメール文面は、こちらの記事を参考にしてください。
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企業研究を念入りにおこなう
会社訪問前に企業のことを理解しておくのは、ビジネス上最低限守るべきマナーです。事前の企業研究では以下の点をチェックしておきましょう。
- ミッションやビジョン
- 事業内容
- 募集職種と採用条件
ミッションやビジョンとは、企業の方向性を示すものです。個人でいえば価値観に当たります。ミッションやビジョンの企業精神を知ることで、その会社がどのように社会と関わっていきたいと考えているのかわかります。企業のミッションやビジョンは、働く人がどんな風に仕事をしていきたいか、生きていきたいかという想いにも影響します。
事業内容は、その企業が展開している事業やサービス内容のことです。ある程度知っているつもりでも、新規事業の情報が公開されている場合もあるため、必ずホームページで最新情報をチェックしましょう。
採用ページでは募集職種や条件のほかに、求める人物像などが述べられています。現役社員のインタビューが掲載されていることもあるので、働くイメージを膨らませるのに役立ちます。
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当日の質問を用意する
会社訪問で「何か質問はありますか?」と聞かれると、つい遠慮してしまうかもしれません。しかし、会社側からすれば、積極的な態度は興味の強さを感じさせてくれます。少人数の会社訪問だからこそのチャンスと考え、ぜひ質問してみてください。
もちろん会社訪問をしながら疑問に思ったことを聞くのも良いですが、事前にいくつか考えておくことで、焦ることなく、聞きたいことを整理して質問できます。下調べした会社の情報を元に、知りたいポイントをメモしておきましょう。
会社訪問での質問は何個までOK?
質問の数は、会社訪問当日の時間次第といっていいでしょう。予定時間が押した場合は、ああり質問に答えてもらえないケースもあります。また、複数人が参加している会社訪問では、1人が質問時間を独占するのは良い印象を与えません。
時間が限られていたり、複数人が参加している場合は、「質問が〇個あります」と先に断ってから質問内容に移るとスムーズです。
聞きたい質問を5~6個用意し、優先順位を決めておくといいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
企業や仕事と自分とのミスマッチを防ぐためには、相手(企業・仕事)を知るだけではなく、自分自身のこともよく知っておく必要があります。自分がどういう人間であるのかわからなければ、せっかく会社訪問をしてもその企業や仕事が自分に合っているかどうかも自分自身で判断ができないからです。会社訪問を有益なものにするためにも、事前に「自分とはどういう人間であるのか」自己分析をしっかりとおこなっておきましょう。
会社訪問は面接ではありませんので、面接のような深掘りした質問はされないものの、「なぜ自社を訪問先に選んだのか」「どんな業界や職種を目指しているのか」「将来の夢は」「学生時代にどんなことに打ち込んできたのか」「長所は」など、面接時とも重なる質問をされる可能性もあります。その答えによって、相手は「それなら自社ではこの仕事で活かせるよ」とアドバイスされ、より企業の仕事内容を知ることもできますよ。
聞く姿勢も大切! 質問時のマナーを押さえておこう
- 聞きたい内容の要点を明確にする
- 積極的にメモを取る
- スマホの電源はオフにする
- 社員への挨拶や感謝の言葉を忘れない
会社訪問で質問をするときは、マナーに注意することも重要です。マナーが守れていない行動は、相手やその場を軽んじている印象を与えてしまいます。
聞く姿勢や質問時のマナー全体から、企業や担当者への感謝の気持ちを表現する心構えが必要です。以下の点に注意すると、相手を困らせず、「意欲的に聞いてくれているな」という印象を与えることができますよ。
会社見学のマナーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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聞きたい内容の要点を明確にする
積極的に質問をしても、質問内容が曖昧だと答える側も「結局何を聞きたいの」と困ってしまいます。要点を抑えた質問をするためには、先ほども述べたように事前準備が大切です。質問は事前に文章にして、何を聞きたいのかわかりやすいよう推敲しておきましょう。
また、質問する際は先に要点を述べてから具体的な質問に移ると、相手も答えやすくなります。
- 「営業の仕事内容についてお聞きしたいです」
- 「御社の企業理念である〇〇について質問があります」
- 「社員の皆様の働く環境についていくつか教えてください」
積極的にメモを取る
質問を学生がただ聞いているだけだと、話している側は「ちゃんと伝わっているかな?」と疑問を感じてしまいます。教えてもらった内容を忘れないよう、質問をする際は手元にペンとノートを用意し、メモを取りましょう。
キャリアアドバイザー
ポイントを書き残しておくだけでも、あとから見返した際にその時の印象を思い出すことができます。また、質問の回答に興味があるという姿勢を伝える意味でも効果的です。
スマホの電源はオフにする
質問タイムだけではなく、会社訪問時は受付の前にスマホの電源をオフにしておきましょう。マナーモードにしていても、カバンの中での振動は意外と響くもの。話している人の邪魔にならないように、電源を切っておくのが社会人のマナーです。
社員への挨拶や感謝の言葉を忘れない
就活生
挨拶やお礼くらいはできると思いますよ。
キャリアアドバイザー
それが、緊張して忘れてしまうこともあるのです。実際にお礼をせずに立ち去ってしまったという学生もいるので注意が必要です。
複数人で会社訪問している場合は、質問をする前に、まず会社訪問に時間を割いてもらったお礼を述べ、大学名と名前を伝えたうえで質問しましょう。答えてもらったあとは、「仕事のイメージが湧きました。ありがとうございます」などとお礼を伝えましょう。
そして、会社訪問が終了した後にも「本日はありがとうございました。御社の魅力を肌で感じ、理解することができました」などとお礼を伝え、お辞儀をしてから立ち去るようにしましょう。
会社訪問で聞く質問を選ぶ際の3つの視点
就活生
会社訪問での質問ってどんな風に選べばいいんですかね? 質問自体は結構あるんですけど、時間も限られているだろうし。
キャリアアドバイザー
確かにその通りです。企業の社員は忙しいので質問はなるべく吟味して厳選したものを聞くようにしましょう。会社訪問で聞く質問を選ぶ際の3つの視点をお伝えしますね。
学生によっては、そもそも会社訪問で聞く質問を事前に考えようと思っても、うまく思いつかないという場合もあるかもしれません。そんなとき、会社に関する質問の多くは、大きく分けて3つに分類されると覚えておくと考えやすくなります。
①仕事や業務に関する視点
仕事や業務に関する視点とは、その企業で働いている人の仕事について知るための質問です。会社訪問では、ホームページには載っていないリアルなエピソードを直接聞くことができます。
- 「1日のスケジュールを教えてください」
- 「〇〇職で一番大事なスキルはなんですか」
- 「今までの仕事で辛かった経験はありますか」
- 「この仕事のやりがいを教えてください」
こうした質問は、仕事内容を知るだけでなく、働いている人の価値観にも触れるものです。新しいプロジェクトにどんどん関わるチャレンジングな環境を好むのか、特定のクライアントと長期間付き合い信頼関係を築く仕事を好むのか、適性は人それぞれです。質問への回答を聞きながら、自分がどんな仕事にわくわくを感じるのかを確かめることができるでしょう。
自分の中で仕事を選ぶ基準があると質問を考えやすくなります。
仕事を選ぶ基準についてはこちらの記事で解説しています。
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➁企業そのものや社内環境に関する視点
どのような事業を展開しているか、どんなミッションを掲げているか、こうした内容はホームページを通じて確認できます。しかし、働いている人にしかわからない会社の雰囲気があります。こうした内容を聞くには、会社訪問は打ってつけの機会です。
- 「入社後にギャップを感じることはありましたか」
- 「好きな社内カルチャーについて教えてください」
- 「ミッションを実現するために御社が具体的に取り組んでいることを教えてください」
また、最近では働き方改革やテレワークのように、長時間労働を見直したり、柔軟な働き方を認めたりする企業も増えています。社会事情に合わせて、会社がどのように変化しているのか、新しく始まった取り組みや制度があるかを聞いてみるのも会社のあり方を知るきっかけとなります。
社風の分析方法についてこちらの記事で確認してください。
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③就活に関する視点
会社訪問で主に会うのは企業の人事担当です。人事は、その会社の採用方針を理解し、学生に会社の魅力伝える重要な役割を担っています。また、選考などのスケジューリングをおこなうのも人事担当者です。会社訪問では、選考に関わることや就職活動について質問することで、その企業が求めている人物や活躍している社員像について理解することができます。
- 「御社の新入社員はどのような理由で入社を決めたのですか」
- 「御社で活躍している人材の特徴について教えてください」
- 「どんな人材が〇〇という職種で活躍すると思われますか」
- 「どんな人と一緒に働きたいとお考えですか」
会社訪問で年次の若い社員が参加している場合は、「内定を獲得するために努力したこと」「自己分析のポイント」など就職活動のリアルな話を聞いてみるのも良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
会社訪問で聞く質問を選ぶ際の3つの視点について述べてきましたが、訪問先の企業自体や業務内容に関する興味の強さや意欲を示すためにも、特に①の「仕事や業務に関する視点」を中心にした質問を多くしたほうが良いでしょう。どういったカテゴリの質問をしてくるかで企業が離職リスクを図っている場合もあるので、注意が必要です。
質問によってはたずねすぎると逆効果になることもある
学生に中には 「企業そのものや社内環境に関する視点」や「就活に関する視点」での質問もぜひしたい人もいますよね。しかし、入社前に社内環境について多く質問しすぎると「新たな環境への適応性」に疑問を抱かれてしまったり、就活に関する質問では「本来の自分らしさよりも会社のカラーに無理に合わせようとしているのではないか」と捉えられてしまう可能性もあります。質問相手がOB・OGなのか人事担当者なのかによっても受けとり方は変わりますよね。
説明を聞くパートと質問をするパートは分けなくてもOK
基本的に、「企業の説明パート」と「逆質問パート」の時間は分けた方があまり失礼がないかと思います。しかし、企業側から事業や業務に関する説明がされるときに黙ってひたすらメモを取り続けるのではなく、時折質問を挟みながら話を聞いてもかまいません。そうすることで、相手は熱心に話に耳を傾けてくれているという印象を受けやすくなりますし、自分も理解が進みますよね。
質問は考えつく限り多く用意していったとしても、そのときの状況や時間によって、臨機応変に数やタイミングを調整しましょう。企業によっては最初に逆質問の時間を設けているパターンもあるので、そういった場合にも動揺しないよう気をつけてくださいね。
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会社訪問で聞くべき質問例【仕事編】
ここからは会社訪問で聞くべき具体的な質問例を挙げながら、その質問によってどんなことが理解できるのかを解説します。
まずは仕事に関する質問です。以下はあくまで例なので、それ以外にも気になるポイントがあれば聞いてみましょう。
どのような研修があるのでしょうか?
未経験で入社する新卒社員がどのように成長できるのかは気になるところですよね。研修制度には、主にOJTと呼ばれる現場に出て実際の仕事を体験しながら教育担当の先輩から教わるやり方と、OFF-JTと呼ばれる研修で学ぶ方法の2種類があります。
たとえば、営業や接客といった職種はOFF-JTだけではなくOJTで「体験しながら学ぶ」方法のほうが早く成長できるといわれます。しかし、エンジニアなど専門知識が重要になる職種では、とりわけ未経験の新卒社員の場合、座学から学ぶOFF-JTが欠かせません。
また新入社員への研修だけでなく、中堅社員向けなど全社的な研修制度を聞いておくと、その会社でどのようにキャリアを積むことができるのかイメージができます。
キャリアアドバイザー
研修に関する質問は、その会社の人材育成についてのあり方を知る大事な質問です。自分のキャリアプランを考えるうえでも、ぜひ聞いておけると良いですね。
キャリア形成の考え方はこちらの記事で確認してください。
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キャリア形成とはなりたい自分に近づくためのステップ! 考え方を徹底解説
キャリア形成とは仕事の経験やスキルを計画通りに積んでいくことです。このビジョンが明確だと周囲と差別化できますよ。 この記事ではキャリア形成のために必要な力や方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、学生のうちから考えを深めておきましょう。
記事を読む
仕事で大変だと感じることは何ですか?
働くうえで、どんな大変さがあり、どんな風に乗り越えているのかを知ることは、その仕事と自分の相性を判断する基準になります。仕事に楽しさは重要ですが、実際働いてみると、どんな仕事でも「大変だ」「辛い」と感じるシーンが出てきます。
「たくさんの人とコミュニケーションをとり皆が納得できる代案をつくることが大変」であったり、「1人で黙々と作業をしながら、集中力を切らさないように一つのものを作り上げる」大変さであったりと、仕事の大変さは千差万別です。それを聞くことで、「これなら乗り越えられそうだけど、これは自分には無理そうだ」など、自分と仕事との相性が見えてくるでしょう。
キャリアアドバイザー
大変なこと、辛かったことを聞くのは必ずしもネガティブな質問ではありません。大変だったことを聞いたあとには、ぜひ「それをどう乗り越えたのか」を聞いてみましょう。大変さを乗り越えて働き続ける姿を知り、仕事の奥深さに触れるきっかけとなります。
どんなときにやりがいを感じますか?
大変さと同様、仕事のやりがいもさまざまです。仕事のやりがいは働く喜びであり、その会社に入社することのメリットの一つになります。また、仕事のやりがいへの答えを通じて、社員が何を働くモチベーションとしているのかを知ることができます。
お客さまの困りごとを解決した瞬間がやりがいと思う人もいれば、大きな売上目標を達成できた瞬間がやりがいと思う人もいるでしょう。
大事なのは、教えてもらった「やりがい」に対して、自分が魅力を感じられるかどうかです。質問に答えてくれた社員と同じように喜びを感じられそうであれば、その会社はあなたにとって良い職場となるでしょう。
どんなときに喜びを感じますか?
働く面白さについてたずねる質問です。ただ、先に述べた「やりがい」の質問と重なる部分があるため、もし既にやりがいに関する話題が出ている場合は、別の質問に変えたり、聞き方を変更するといいでしょう。
たとえば、「仕事ではじめて『うれしい』と感じた瞬間を教えてください」「〇〇の仕事で働く面白さについて教えてください」など具体的に質問してみてはいかがでしょうか。
1日の流れを教えてください。
働くイメージをつかめる質問です。ほかにも、「集中する作業タイム」を設けていればメリハリをつけて仕事をするように工夫する企業であり、「上司やチームでの定例MTG」を設けていればコミュニケーションを意識的に増やそうとしているなど、その会社の特徴を知ることができます。
また、最近では仕事でテレワークを導入している会社も少なくありません。その場合は、オフィス勤務とテレワークの日の働き方の違いなども聞いてみると良いでしょう。
- 「テレワーク時のチーム間での情報共有はどのようにしていますか」
- 「テレワーク中に困ったときはどんな風に相談しているのですか」
- 「客先への訪問とオンラインでの比率はどのくらいですか」
その他の仕事に関する質問の例
その他、仕事に関する質問として考えられるものは以下の通りです。企業を志望するうえで、自分の中で引っかかっていることや気になっていることがあれば優先的に聞いてみましょう。
- 「新入社員研修の期間はどれくらいありますか?」
- 「新入社員はどのような部署に配属されますか」
- 「資格取得やスキルアップのための支援制度はありますか」
- 「〇〇の仕事で、入社前に勉強しておくべきことを教えてください」
- 「仕事をするうえで、普段から心掛けていることを教えてください」
- 「仕事で失敗した経験と乗り越えた方法について教えてください」
- 「仕事でのモチベーションを保つ工夫ではどんなことをされていますか」
- 「入社からこれまでどのような仕事や部署を経験されてきましたか」
- 「入社してから3年、5年、10年で任される仕事はどのように変わりますか」
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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会社訪問で聞くべき質問例【会社編】
就職では仕事内容だけでなく、職場環境も重要です。会社についての質問では、社内の雰囲気や会社の方向性について聞くものが中心になります。こうした内容は、会社のホームページで紹介されているケースがよくあります。必ず事前に確認したうえで、さらなる質問をしてみましょう。
- 企業精神
- サービス内容
- 代表からの言葉
- 社員の声
「結婚している社員」「子どもがいる社員」「若手の社員」「中堅社員」など、会社訪問で登場する社員もさまざまです。たとえば女性社員であれば、「女性として働くうえで大変だと思う点と乗り越え方を教えてください」という風に、相手の立場や状況に合わせて、聞く質問を変えてみるのもおすすめです。
社内の雰囲気について教えてください。
チームで仕事をする職場もあれば、個人が黙々と仕事をする時間が多い職場もあります。テレワークが中心という職場もあるかもしれません。こうした職場の内側を知るには、直接見て聞くのが一番です。
派手なイメージがある会社でも社員は個人プレイが多かったり、地味なイメージの会社でも実は社員同士の仲がとても良く、和気あいあいとしていたりと、外側からはわからない一面があります。
また、この質問では社員同士の連携の仕方なども知ることができます。「もしミスがあればチームでフォローする」といった話題が出れば、個人に負担をかけすぎない、働きやすい環境といえるでしょう。
会社の考え方としてよく言われることはありますか?
会社が重視する考え方について知るための質問です。顧客第一主義なのか、社員の育成を重視しているのか、事業成長と社会貢献を両立しようとしているのかなど、企業が大事にしている領域があなたが大事にしたいポイントと重なるほど、「働きやすさ」を感じることができるでしょう。
キャリアアドバイザー
回答で挙げられた考え方について、「それを実現するための御社での取組みについて教えてください」と続けると、より会社の考えを深堀することができます。
〇〇についての具体的な取り組みを教えてください。
会社の制度や現場の在り方について知ることができる質問です。たとえば、「年次有給休暇の消化率について教えてください」といった聞き方はストレートすぎて、聞かれた社員も答えに迷ってしまうかもしれません。
しかし、「最近の働き方改革の一環で、取り組んでいる事例について教えてください」という聞き方であれば、相手にとって無理のない範囲で残業や有給などの話題を聞くことができます。
ほかにも、ホームページ等で知った新規事業や新商品、新しい制度についてより詳しく聞きたいときは、この質問の仕方を取り入れてみるといいでしょう。
入社して良かったと思うことを教えてください。
入社したあとのミスマッチを減らすための質問です。イメージだけで入社を決めてしまうと、「こんなはずではなかった」という後悔に捕らわれることがあります。入社後のリアルな感想を聞くことで、実際の企業の姿を知ることができるでしょう。
より直接的に「入社してから、イメージと違った部分はありましたか」と聞いてみるのも良いでしょう。
キャリアアドバイザー
「休みの日の過ごし方」「上司や同僚との関係性」といった質問でも、入社後のリアルな姿を垣間見ることができますよ。
- 「御社でもっと良くなればいいと感じる制度があれば教えてください」
- 「テレワークが広まってきていますが、御社での取り組みを教えてください」
- 「近年言われている『働きやすさ』を推進するための制度や取り組みにはどんなものがありますか」
- 「競合他社と比べて、御社の商品(サービス)の強みを教えてください」
- 「社員の評価制度について教えてください」
- 「職場の風通しの良さを感じる部分について教えてください」
- 「育児と仕事を両立している方の働き方を教えてください」
- 「スキルアップを支援する制度や取り組みを教えてください」
- 「テレワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方で導入しているものはありますか」
会社訪問で聞くべき質問例【就活編】
就活生
就活についてはやっぱり聞いてみたいですよね。
キャリアアドバイザー
会社訪問は就活について直接質問できる機会でもあります。ただし、誰に何を聞くのかを考えたほうが良いですよ。
就職活動についての質問は、社員に聞く質問と人事担当者に聞く質問とで分けて考えましょう。実際の就職活動でどんなことをしたのかといった内容の場合は、社員に聞くことをおすすめします。
その会社を受けるうえで心掛けたほうが良いことや、欲しい人材についての質問は人事担当者に聞くようにしましょう。
〇〇さんの志望動機は何でしたか?
志望動機というのは、その会社の特徴が別の言葉で表されたものです。「人に惹かれた」のであれば、魅力的な社員がたくさん集まっている会社ということになります。「やりたいことがやれると思った」であれば、仕事内容が充実している、あるいはキャリア設計が整っている会社ということでしょう。
人事と社員の両方に質問できる内容ですが、人事担当者に向けて尋ねる場合は、「御社に入社する方の入社の決め手にはどんなものがありますか?」と、人事視点に言い換えてみても良いでしょう。
他に検討した業界や職種はありましたか?
就職活動を経た先輩にこの質問をすることで、志望企業を決める際に参考にすることができます。自分が興味のある企業に務めている先輩は、それだけ価値観や方向性が近いということですから、貴重な意見が聞ける可能性があります。
キャリアアドバイザー
もし他の業界や職種を検討していたら、その理由を聞いてみましょう。そちらからも内定をもらい、この会社に決めたということであれば、ぜひ「この会社に決めた理由を教えてください」と深堀してみましょう。
就活時にしておいたほうがいいことはありますか?
就活全般についての質問です。会社訪問は、今後選考が本格化するというタイミングで実施するのが通常です。そのため、早い時期に先輩からの就活のアドバイスを受けられるのは、大きなアドバンテージになります。
また、質問する際は「この会社を受ける際の業界研究はどのように進めましたか?」「面接の際に心掛けていたことを教えてください」など具体的に聞いてみると、より詳しいアドバイスがもらえる可能性が高まります。
入社前から身につけておくといいスキルは何ですか?
就職活動だけでなく、入社前にやっておくべきことについてたずねることは、積極性や意欲をアピールするポイントになります。
また、先輩社員が「やっておいたほうがよかった」と思う点は、社会人生活では時間が取れないといった理由で取り組むのが難しかったり、身に着けておかずミスをしてしまったと後悔している部分でもあります。素直に取り入れ、卒業までの生活に活かしましょう。
その他の就活に関する質問例
- 「面接で心掛けた点はありますか」
- 「会社を選ぶ際に重視したポイントについて教えてください」
- 「御社の面接ではどのような部分を見るのですか」
- 「御社に適していると思う人材の特徴について教えてください」
- 「良い意味と悪い意味で印象に残っている学生を教えてください」
- 「御社で活躍する若手社員の共通点を教えてください」
会社訪問で避けるべき質問
これまでするべき質問について話してきましたが、避けるべき質問もあります。それは、調べればすぐにわかる内容であったり、あまりにも条件面に偏りすぎた質問です。
絶対に質問してはいけないというわけはありませんが、あなたの印象を左右するものでもあるため、会社訪問の際はできれば避けるようにしましょう。
企業理念など調べればわかる質問
ホームページ等で掲載されている質問をすると、「まったく調べてきていないな」「うちに興味がないんだな」という印象を与えてしまいます。これは会社訪問だけではなく、会社説明会や面接全般を通じていえることです。調べればすぐにわかる内容とは、企業のコーポレートサイト・採用サイトに掲載されている内容のことをいいます。
公開されている情報でも、わからない点や気になる部分があれば「御社のホームページで〇〇と拝見したのですが、これは△△という意味でしょうか」という風に質問の仕方を工夫しましょう。
また、すでに会社訪問で担当者が話した内容と重複する内容を質問することも避けましょう。その場合も、「先ほど〇〇とお伺いしたのですが、この点について詳しく教えていただけますか」というように、実例を紹介してもらえるような聞き方を心掛けましょう。
キャリアアドバイザー
直接企業の社員に会える会社訪問は、「調べてもわからないこと」を聞く場です。必ず事前準備で公開情報に目を通してから、質問内容を準備しましょう。
企業理念についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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離職率など先輩社員が答えにくい質問
離職率や退職理由といった質問は、気になる点ではありますが、離職に至る理由はさまざまであり、今働いている社員が社外の学生に回答するのは難しいものです。また、数字で答える質問は先輩社員が詳しいデータを知らない場合もあります。
離職率、残業、有給の消化率、定時で帰れる日があるかどうかなど、どれも働き方についてたずねるものですが、聞き方次第では「仕事への熱意が低い」「批判的」と受け止められてしまう可能性があるので避けたほうがいいでしょう。
残業や給与など条件面に偏った質問
働く上で給与や残業など条件面は重要なポイントです。しかし、最初から条件面の質問だけをすると、「より良い条件の会社があればすぐに移ってしまうのでは」という印象を与えることにもなります。
金銭面の話は、聞き方によっては非常にプライベートな領域と重なります。そのため、「現在の給与はどれくらいですか」という直接的な聞き方も避けましょう。
キャリアアドバイザー
どうしても給与について気になる場合は、「長期的に一社で働くことを考えているのですが、昇給と昇格のモデルケースがあれば教えてください」など、自身のキャリアプランに絡めて質問するように工夫しましょう。
会社訪問で避けるべき質問は、面接での逆質問で避けたほうが良い質問と重なります。面接での逆質問で避けるべき内容についてはこちらの記事で確認しておきましょう。
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質問がないときの回答方法
充実した内容の会社訪問であった場合、質問はを聞かれても特に疑問点が無いこともあるでしょう。そんなときは、無理に質問する必要はありません。無理やり質問しようと、すでに聞いた内容をたずねてしまったり、長時間考え込んでしまったりすると、かえって印象が悪くなります。
その場合は、慌てずに会社訪問へのお礼を丁寧に伝えましょう。
大変詳しくご説明いただきましたので、御社の仕事内容や職場の雰囲気についてイメージが湧きました。企業理解と同時に志望度も高まりました。丁寧にご説明くださり、ありがとうございました。
キャリアアドバイザー
このとき、「特に〇〇についてのお話が興味深かったです」など感想を添えてみると、意欲的に参加していたことを示すことができるでしょう。
会社訪問での質問はお互いにメリットになる内容を考えよう
会社訪問の限りある時間の中で実りある回答を引き出すためには、相手が「はい・いいえ」で終わらない具体的な質問を心掛けると良いでしょう。
また事前準備の段階で企業について深掘りして調べ、興味関心を持つことで、より良い質問が考えられるようになるはずです。せっかく憧れの企業に足を運ぶのですから、企業にとっても、自分にとっても有意義な時間になるように記事のポイントをひとつずつ踏まえながら質問を考えてみましょう。
受付の様子や、オフィスで働く人の表情、担当者とのちょっとした会話が、自分が働く際のイメージを膨らませるのに役立つことがありますよ。