目次
- 職場見学の目的を理解して質問を準備しよう
- 企業の本音をチェック! 職場見学を実施している理由
- 企業理解を深めてもらうため
- 選考だけでは見ることのできない部分を確認するため
- 職場見学で学生がチェックすべきポイント
- 社風
- 職場環境
- 立地環境
- 一緒に働く人
- 職場見学で良い質問をするための4つの注意点
- 質問の意図をわかりやすくする
- 調べればわかることを聞かない
- 企業が答えづらいことを聞かない
- 給与や福利厚生など条件ばかり質問しない
- 職場見学を有意義にするための準備
- 自己分析をする
- 業界研究・企業研究をする
- 質問リストをつくる
- 職場見学で気をつけるべきマナー5選
- ①服装・身だしなみに気を配る
- ②遅刻をしない
- ③携帯の電源を切る
- ④きちんと挨拶をする
- ⑤メモを取る
- 職場見学へ参加するときの必要な持ち物
- A4サイズが入るカバン
- クリアファイル
- 履歴書と証明写真
- 学生証などの身分証
- スマートフォン・モバイルバッテリー
- 筆記用具とメモ帳
- 身だしなみを整えるもの
- 折りたたみ傘
- 職場見学終了後に気を付けるべきのマナー
- 担当者へ挨拶をしてから職場見学を終える
- 休憩は会社から離れたところでとる
- 参加後はお礼のメールを送付する
- 職場見学を有意義にする質問例10選
- 企業についての質問例
- 仕事内容についての質問例
- 求める人物像についての質問例
- 万全の準備をして職場見学へ参加しよう
職場見学の目的を理解して質問を準備しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「会社の職場見学があるのですがどのような質問をすれば良いでしょうか」
「職場見学で意識するべきことはありますか」
就活生からこのような質問をされることが多くあります。職場見学はすべての企業で実施しているというわけではなく、選考中の職場理解や内定後のフォローとして一部の企業で実施されています。
ただ、選考中に職場見学が実施されるときは、そこでする質問の内容や参加への姿勢によって評価に影響を及ぼすケースがあります。また、内定後の実施であっても質問によってミスマッチを防ぐきっかけになるため、職場見学の準備をすることは就活においてとても重要です。
ここでは、職場見学をおこなう目的やチェックすべきポイント、質問例などを解説します。職場見学へ参加する前には、必ず確認するようにしてくださいね。
企業の本音をチェック! 職場見学を実施している理由
- 企業理解を深めてもらうため
- 選考だけでは見ることのできない部分を確認するため
職場見学が具体的にどのような目的で実施されるかを知らないまま参加すると、的外れの質問をしてしまう可能性がありますよね。まずは、職場見学を実施する企業の意図を把握することが大切です。
ここからは企業の意図として考えられる3つの職場見学の実施理由を説明します。自分が参加する職場見学はどのような目的で実施されるのか考えながら確認してください。
企業理解を深めてもらうため
事前の企業説明会や配布する説明資料だけでは、企業の理念や方針、社風といった部分を完全に理解することは難しいですよね。企業としてもその点は理解しているので、実際に現場を見ることでより理解を深めてもらうために職場見学を実施しているケースがあります。
就活生の企業への理解が深まればより志望度が高くなることもありますし、なにより本当にマッチした環境なのかということを就活生側が把握することができ、結果的に採用のミスマッチを避けることができます。企業にとっても、就活生にとってもメリットがあるからこそ、実施されているわけです。
選考だけでは見ることのできない部分を確認するため
選考だけでは見ることのできない部分を確認し、合否の判断材料にするため、というのも職場見学の実施目的の1つに挙げられます。
エントリーシート(ES)や面接だけでは、就活生のすべてを判断することはできません。たとえば、現場の社員とのコミュニケーションが取れるか、社風にあっているかなどは、限られた時間、限られた資料からでは判断ができない部分です。
採用する以上は自社にマッチした人材を採用したいのが企業の本音。だからこそ、さまざまな角度から就活生の情報を仕入れ、本当に採用すべき人材なのかを見極めるべく職場見学という機会を設けているわけです。
職場見学で学生がチェックすべきポイント
職場見学に参加しても、どのようなことを意識して参加すれば良いかわからない学生が多いと思います。何も意識せずに参加をすると、せっかく職場見学が用意されていてもそのチャンスを十全に活かすことができません。
ここでは、職場見学へ参加するときにチェックすべき4つのポイントを解説しますね。参加の前には必ずこの4つのポイントを意識するようにしてください。
社風
仕事をするうえで、どのような職場で仕事をするのかは重要な要素と考えている学生が多いのではないでしょうか。特に社風は企業によって大きく異なるためチェックすべきポイントです。
具体的には、同僚同士、上司と部下、それぞれの関係性の人たちがどのようにコミュニケーションをとっているのか、職場はどのような雰囲気なのかをチェックすると、社風を知ることに役立つでしょう。
社風について詳しく調べたい人はこちらの記事も合わせて確認しておきましょう。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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職場環境
どのような雰囲気で社員が働いているかといった社風のチェックに加えて、職場環境のチェックも大切です。書類が整理整頓されていなかったり、清掃が行き届いていなかったりするオフィスだと、仕事が忙しくて手が回っていないことも考えられます。
仕事内容には一見関係ないようにも見える職場環境ですが、どんな場所で働くのかというのは、仕事をするうえでのモチベーションに大きくかかわります。働く自分をイメージして、その場所で気持ちよく働くことができそうかはしっかりとチェックしておきましょう。
立地環境
職場見学のときには、オフィスの周辺環境についても確認しましょう。企業の中には、飲食スペースがなく外食が必要になることもあります。飲食店やコンビニの有無を確認しておくと、実際に働いて1日を過ごすときにミスマッチを感じることを避けられます。
また、可能であれば通勤ラッシュの時間の周辺環境や、ランチ時間の周辺環境を確認できると、入社後のギャップを減らすことができますよ。
一緒に働く人
社内でどのような人が活躍しているかチェックすることも職場見学では大切です。面接では人事担当者や役職者が採用をおこなっているため、一緒に働く人とコミュニケーションを取る機会は意外にも少ないです。そのため、一緒に働く現場の社員がどのように仕事をしているのかは必ずチェックしてくださいね。
たとえば、コミュニケーションをとりながら仕事をしているのか、黙って仕事をしているのかでは働き方が異なりますよね。実際に働き始めてからギャップを感じないよう、事前にチェックしておきましょう。
職場見学で良い質問をするための4つの注意点
職場見学の質問が選考に影響するのではないかと不安な学生も多いのではないでしょうか。質問が原因となって選考に落ちるといったことは基本的にありません。しかし、質問内容によっては企業からの学生への印象が変わることはあります。
好印象を得て、少しでも内定に近づくためにも、これから紹介する4つの注意点をきちんと把握して質問を考えましょう。
質問の意図をわかりやすくする
聞きたいことだけを聞こうとしてわかりづらい質問をしてしまうと、質問の意図が伝わらず、回答する社員が困惑してしまうことがあります。すると、知りたかった質問の回答が得られないどころか、コミュニケーションが苦手な人なのかなといった印象を抱かれてしまう可能性も。
質問をするときには、聞きたいことはどんなことで、なぜその質問をしたのか、相手が意図を理解しやすいよう工夫することを忘れないでくださいね。
調べればわかることを聞かない
企業のホームページ(HP)で調べたらわかることや、説明会ですでに解説されている内容の質問は控えましょう。調べればわかることを質問すると、情報のリサーチ不足や理解力が足りないといった印象を持たれてしまう可能性があります。
職場見学は社員の業務時間の合間を縫って調整されているので、その場でしか質問できないことを聞くことが大切であり、礼儀です。その人にしか答えられなさそうな質問などを準備するようにしてくださいね。
企業が答えづらいことを聞かない
職場見学で質問をするときに「何でも聞いてください」と言われますが、企業が答えづらいような質問は避けるのがおすすめです。
たとえば、残業時間やノルマ、離職率などは職場見学での質問は避けましょう。ネガティブな質問が多くなると、入社意欲が低いと感じられてしまう可能性があります。そのため直接的に質問をすることは避ける方が良いですね。
とはいえ、そういった情報も入社を判断するうえでの大切な指針になることは間違いありません。「1日のスケジュール」や「入社した同期でも活躍している人は多いですか」など間接的に質問するようにすることをおすすめします。
給与や福利厚生など条件ばかり質問しない
給料や福利厚生などの条件面ばかりを質問するのもマイナスな印象になるので避けるようにしましょう。条件面の質問が中心になると、「条件が当てはまる企業であれば、就職先はどの企業でも良いと考えている」と思われてしまいます。
しかし、福利厚生も就職するかどうか判断する重要なポイントですよね。どうしても条件面について質問をしたいときは、質問をする背景や理由を詳しく述べてマイナス印象を与えないように工夫しましょう。
職場見学を有意義にするための準備
職場見学でチェックすべきポイントは、人によって異なります。自分が何を気にして職場見学に参加するべきか知るためには、事前の準備が欠かせません。準備をせずに参加すると、選考が進んだ後に内定を承諾するかどうか悩んだり、参加態度がマイナス評価されてしまったりする可能性もあります。
また、準備をすることで質問に苦手意識がある人も、高評価が得られる質問をすることができるようになりますよ。質問に対して苦手意識がある人は特に、これから紹介する3つの準備に時間をかけて取り組みましょう。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
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自己分析をする
職場見学に参加するうえでもっとも大切なことは、ミスマッチなく働けるかどうかを判断することです。そのためには、自分がどのような価値観を重視しているのかを把握しておく必要がありますよね。すると、職場見学に参加したときに、何を重視して職場を見学すれば良いか明確になります。
たとえば、一緒に働く人を重視しているのであれば、職場でどのようなコミュニケーションがおこなわれているのかチェックすれば良いということがわかります。まずは自己分析を入念におこなうところから準備を始めていきましょう。
業界研究・企業研究をする
職場を見るうえで、自分に合っているかどうかだけでなく、他社と比較してどのような特徴があるかを把握することも大切です。その企業ならではの情報をしっかりと仕入れておけば、職場見学もその点にフォーカスして参加でき、より理解を深めやすくなりますよ。
さらにいえば、質問を考えるうえでもその企業ならではの特徴を押さえた内容のものを考えることができるので、入社意欲の高さをアピールすることも可能です。志望企業の属する業界、同業他社を中心に情報を集め、他社とはどんな違いがあるのか、事前にリサーチしておきましょう。
企業研究の進め方について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。
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質問リストをつくる
自己分析と企業分析を進めていくと、「こんなことが聞きたいな」と質問したいことが出てくるでしょう。それらを忘れないよう質問リストとしてまとめておくことがおすすめですよ。
質問内容は覚えておけると思う学生がいるかもしれませんが、職場見学に参加すると緊張してしまい質問を忘れてしまうこともあります。せっかく考えた質問を無駄にしないためも、メモを残しておくようにしましょう。
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職場見学で気をつけるべきマナー5選
ここまでは質問を考えるときの注意点や事前準備の説明をしました。ここからは、実際に参加するときのビジネスマナーについて解説します。まだ社会人として働いていない学生とはいえ、職場に足を踏み入れる以上は、一定レベルのビジネスマナーは求められています。
職場見学で自分の評価を下げないためにも基本的なマナーを押さえましょう。
①服装・身だしなみに気を配る
職場見学に参加するときの服装・身だしなみは第一印象に影響するため、印象をよくするためには意識することが大切です。スーツやシャツにシワがあったり、埃がついていたりすると清潔感がないと感じられてしまいます。身だしなみには気をつけて参加しましょう。
服装は企業によって指定がある場合とそうでない場合があります。ここでは「スーツ指定」以外の服装のときの服装の選び方について解説します。
「指定なし」は基本スーツ
服装の指定がされていないときには、スーツで職場見学に参加しましょう。スーツ以外で参加のときには、その旨が案内に記載されています。そのため、特に指定がされていないときには、就職活動の一環としてスーツ着用で参加するようにしましょう。
「私服可」はオフィスカジュアル
私服可と指定されているときは、スーツよりもカジュアルダウンしてオフィスカジュアルでの参加がおすすめです。スーツで参加をすると、他の学生やオフィスの雰囲気になじまないことがあるので、オフィスカジュアルで参加している学生が多いですよ。
オフィスカジュアルといっても、カジュアルな服装とは異なります。色味を押さえた黒や紺、グレーの服装にして、ジャケットを羽織ったスタイルで参加しましょう。また、靴もサンダルやスニーカーなどカジュアルなものではなく、革靴を履いていく方が良いですね。
オフィスカジュアルについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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②遅刻をしない
予定の時間に遅刻しないことは、社会人として基本的なことなので、職場見学でも時間厳守で参加しましょう。もし遅刻をしてしまうと、企業だけでなくほかの学生の迷惑になってしまうこともありますよ。
また、入社後に取引先へ迷惑をかけてしまう可能性があることを懸念し、選考で大きなマイナス評価になってしまうこともあります。そのため、交通機関のダイヤの乱れを考慮して、参加時刻の15分前には企業の近くに到着することを目標に予定を立てましょう。
③携帯の電源を切る
職場見学へ参加中は、携帯電話・スマートフォンの電源は切っておくようにしましょう。社員が会社や職場について説明をしているときに着信音がなってしまうと、職場見学の流れが妨げられてしまいます。
職場によっては、着信音が業務の妨げになってしまう可能性もあるため、オフィスに入る前にマナーモードにするか、電源を切っておくことをおすすめします。
④きちんと挨拶をする
職場見学に参加すると、現場で働いている社員と顔を合わせる機会が何度もあります。その際はきちんと挨拶をするようにしましょう。声を出せない環境の場合は、社員と目があったときに会釈をすると良いですよ。
エントリーした企業や職種が人とかかわる業界・職種の場合には、職場で挨拶ができるかどうか見られている可能性もあります。きちんとコミュニケーションが取れることをアピールするためにも、挨拶は自分から率先してするようにしてくださいね。
⑤メモを取る
メモを取ることで職場見学の内容を後で振り返ることができます。さらには話をきちんと聞いている姿勢を社員へアピールすることができるので、職場見学中は意識的にメモを取るようにしましょう。ただし、ずっとメモをとっていて目も合わせないようではむしろ逆効果の可能性も。
一言一句すべてをメモするのではなく、担当者の目を見て話を聞き、必要に応じてメモを取ることを意識してくださいね。
マナーについて詳しく確認したい人はこちらの記事もぜひ確認してくださいね。
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メモを残すときは話していたことをすべて記載するのではなく、後から振り返ってもわかるようにキーワードだけを残すようにしましょう。すべて残そうとすると目線が下がってしまい、マイナス印象になってしまうこともあります。振り返れるようにメモを残すことも大切ですが、メモを取ることで企業からどのような印象を持たれるかも意識しましょう。
一度取ったメモを振り返ったときに、何が書かれているのか分からなくなってしまった経験はありませんか。このような学生は、どのようなことをメモに残すべきか把握していないことがほとんどです。メモすべきことが分からない人は、このような点をメモに残すことがおすすめですよ。
・入社後に必要なスキル
・具体的な仕事内容
・社員への質問と回答
・他社と違う点、差別化がわかりやすいポイント
メモを取るときにも、できるだけ相手の目を見て話を聞きながらメモを取れるようにしましょう。
職場見学へ参加するときの必要な持ち物
職場見学へ参加するときになって、忘れ物をしてしまうは、準備不足であるとマイナスな印象になってしまうことも。忘れ物をすると気持ちも焦ってしまうので、本当に聞きたかったことを聞きそびれてしまう可能性もあります。
そういったことを避けるためにも、これから解説をする必要な持ち物を参考に、事前に準備すべきことを確認するようにしてください。
A4サイズが入るカバン
職場見学では会社のパンフレットや説明資料が配布されることがあります。そのときに、書類を折り畳まずにしまえるよう、A4サイズの書類が入るかカバンを持参しましょう。また、メモを取るときにカバンをおけるように、自立するカバンがあるとなお良いですね。
クリアファイル
配布された書類を管理するためにクリアファイルも持参しましょう。企業によっては、職場見学で選考時に提出するESが配布されることもあります。ファイルがないとシートにシワや汚れがついてしまう可能性がありますよね。
職場見学で配布された資料を綺麗な状態で管理するためにも、ファイルは必ず用意しておきましょう。
履歴書と証明写真
企業によっては職場見学でエントリーのための履歴書を提出できることがあるため、予備の履歴書と証明写真を用意しておくことがおすすめですよ。
後に書類で送付をするとなると、郵送の準備をするなど手間が増えてしまいます。またその場で確実に渡すことで、郵送中の事故や、締め切りを過ぎてしまうといったことをすべて避けることができるので、履歴書と証明写真は準備しておくようにしてくださいね。
学生証などの身分証
企業によっては入館するときに身分証が必要になることがあります。この身分証がないと職場見学に参加することができないため、必ず準備しておきましょう。
自分を証明する身分証としては免許証などを使用できるケースもありますが、大学を経由して参加した職場見学の場合、学生証の提示が必須であることも。忘れず準備しておくようにしてくださいね。
スマートフォン・モバイルバッテリー
企業から届いてる職場見学の案内や企業への交通経路などを確認するためにスマートフォン(スマホ)は欠かせないですよね。また交通機関の乱れで遅刻をしてしまうかもしれないときにも、担当者へ連絡をする必要があります。
また、入館するときに事前にQRコードが発行されていることもあります。そのような場合には、スマホの電源がないと入館することができません。急なバッテリー消費があっても対応できるように、モバイルバッテリーも用意しておくことがおすすめですね。
筆記用具とメモ帳
メモを取るときに「スマホでメモを取れば良い」と思ったのではないでしょうか。ですが、スマホでメモを取ると別の作業をしていると勘違いされてしまうためおすすめではありません。
そのため、紙のメモ帳とボールペンなどの筆記用具を用意しましょう。また、ボールペンは消せるタイプのものもありますが、提出後に文字が消えてしまう可能性があるため、消せるタイプではないボールペンを持参しましょう。
身だしなみを整えるもの
自宅で身だしなみを整えても、移動をすると髪や服装は乱れてしまいます。第一印象をよくするためには、会社へ着いたタイミングで身だしなみを整えてから職場見学へ参加することがおすすめです。
スーツの埃を取れるものや整髪スプレー、最低限の化粧品や替えのストッキングなどを用意しておくと安心ですね。
折りたたみ傘
準備に慌てていると天気予報を見ずに家を出ることもあるのではないでしょうか。そのときに急な雨に降られてしまうと、身だしなみが崩れてしまいますし、濡れた状態でオフィスに入り汚してしまうのはマナー的にも避けるのが無難です。急な悪天候に備えられるように、折りたたみ傘を常備しておくようにしましょう。
職場見学終了後に気を付けるべきのマナー
- 担当者へ挨拶をしてから職場見学を終える
- 休憩は会社から離れたところでとる
- 参加後はお礼のメールを送付する
職場見学は参加して終わりではありません。参加した後にいくつか意識することで、他の学生と差をつけることができますよ。
担当者へ挨拶をしてから職場見学を終える
基本的なことですが、職場見学のお礼を兼ねて担当者へ挨拶をしてから職場見学を終えましょう。採用活動をおこなっている企業の中には、職場見学を実施していないこともあるため、実施が当たり前だと思わず、丁寧に挨拶をすることがおすすめです。
もし担当者と個別で話す時間があれば、職場見学の感想や感謝を伝えられるとより好印象になるでしょう。
休憩は会社から離れたところでとる
就活を始めると1日に複数社を訪問する予定があり、カフェなどで休憩を取ることがありますよね。もちろん休憩を取ることは問題ないですが、可能なら職場見学に参加した企業から離れた場所で休憩を取るようにしましょう。
職場見学に訪問しているときは緊張感があり、ビジネスマナーを意識できている人がほとんどだと思います。ですが、職場見学が終わると少し気が抜けてしまいますよね。気を抜いた姿を見られると、タイミングによってはマイナス評価になってしまうかもしれません。
職場見学が終わった後でも、会社の近くでは担当者と会う可能性があることを覚えておきましょう。
参加後はお礼のメールを送付する
職場見学に参加したお礼をメールで送付すると、さらに好印象になるため実践しましょう。感謝の気持ちを伝えられることはもちろん、志望する熱意をアピールすることもできますよ。
メールを送付するときには、職場見学へ参加した当日あるいは、遅くても翌日の午前中までに対応することがおすすめです。担当者は多くの学生と会っているため、職場見学へ参加してすぐに連絡するとより印象に残りやすくなりますよ。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【職場見学のお礼】〇〇大学 港太郎
株式会社〇〇
人事部
〇〇 〇〇様
いつも大変お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部 港太郎でございます。
本日は職場見学の機会をいただき誠にありがとうございました。
説明会や選考ではイメージが湧かなかった
実際の業務のイメージを深めるきっかけになりました。
貴社の強みである〇〇により魅力を感じ、
入社をして〇〇を実現したいという想いがより強くなりました。
職場見学のお礼のご連絡をいたしました。
ご多忙かと存じるので、ご返信は不要でございます。
今後ともよろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
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企業に送るお礼メールのポイントはこちらの記事でさらに詳しく解説していますよ。
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職場見学を有意義にする質問例10選
最後に、職場見学へ参加するときに企業理解が深まり、かつ、企業へ自分の熱意をアピールできる質問の具体例を紹介します。具体的な質問をいくつかストックしておくことで、職場見学でスムーズに質問ができますし、入社の熱意をアピールすることもできます。
企業についての質問例
企業に関する質問は、説明会や採用担当者への問いかけても回答をもらうことができます。ですが、職場見学で現場で活躍している人へ質問することで、実態がどうなっているのかを確認することができますよ。
- 今後の中長期のビジョンと取り組みを具体的に教えてください
- 評価制度・昇進制度のメリットとデメリットを教えてください
- 入社前後でギャップはありますか
- 社内の雰囲気はどのような特徴がありますか
求人票に書かれていることをより具体的に理解することができますし、会社で働くことに興味がある姿勢をアピールすることができますよ。
仕事内容についての質問例
仕事内容についての質問も、説明会や面接だと一般的で抽象的な話しか聞けないことが多いです。そのため、職場を実際に見たうえで質問をすると、より理解が深められるためおすすめですよ。
- 入社後にどんな仕事を担当しますか
- 1日のスケジュールを教えてください
- 仕事を通じてどんなときにやりがいを感じますか
仕事の理解を深めることで、自分がチャレンジしたことができるのかどうか、自分がやりがいに感じる経験ができるかを確かめることができますね。
求める人物像についての質問例
現場で働いている人が「どのような人と働きたいと感じているか」を把握することは、人間関係でのミスマッチを避けるためにも大切です。
- 新入社員に期待するスキルや考え方はありますか
- 活躍している社員の特徴はありますか
- 学生のうちに習得すべきことがあれば教えてください
ただし、配属される部署やチームによって求められるスキルや考え方は変わることもあるため注意が必要です。たとえば、事務職と営業職ではコミュニケーションの機会が異なりますし、折衝の機会があるかないかも異なりますよね。そのため、求められているスキルや経験がないからといって自分をマイナス評価する必要はありませんよ。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
職場見学で質問をし、前向きな姿勢をアピールすることも大切です。ですが、すでに採用ページで公開されていないかどうかは事前にチェックしましょう。すでに採用ページに公開されている情報を職場見学で質問すると、「事前に会社について調べていない」とマイナス評価になってしまうこともあります。
採用ページに情報が公開されていても、具体的なイメージが湧かないこともありますよね。そのようなときには、職場見学で質問することで高評価が得られることもあります。
たとえば、「採用ページを拝見し、求める人物像にリーダーシップがあると書かれていました。具体的には、どのような場面で必要になるのでしょうか」などです。このような質問をすると、採用ページを事前に確認していることのアピールだけでなく、企業理解を深めることもできますよ。
万全の準備をして職場見学へ参加しよう
職場見学でどのような質問をすれば良いか悩んでいた学生も、目的や準備すべきことを把握して、どのような質問をすべきかイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
たしかに質問をするとなると苦手意識がある人が多いですが、質問をすることが目的になってしまうとせっかくの職場見学の機会がもったいないですよね。
職場見学の質問を有意義にして、入社のミスマッチを防ぐだけでなく入社の熱意をアピールできるようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
職場見学はただ単に職場を見学するだけではなく、どのように会社の利益を生み出しているのかを理解することも重要です。ビジネスモデルを把握することで、訪問した企業の仕事をシンプルに理解することができます。すると、会社の強みや課題を見つけやすくなりますよ。
たとえばサブスクリプションモデルの企業へ訪問するときに、ビジネスモデルを理解しておくと、商品・サービスの販売や開発、フォローアップの仕組みなどが重要であることがわかります。すると、訪問するときに何に着目をすれば良いのかや、どのような質問をすべきかが明確になります。
また、その業界全般の課題について調べておくのもおすすめです。似たような事業をやっている会社でも、その課題に対するアプローチで差別化ができるので、競合と比較しやすくなりますよ。
訪問する企業を理解しやすくしたり、他の企業と比較しやすくしたりするためにも、職場見学へ訪問する前にビジネスモデルや業界の課題を調べておきましょう。