目次
- 面接のキャリアプランは答え方と具体性が合否を左右する
- 面接で聞かれる「キャリアプラン」と類語を解説
- キャリアプラン
- キャリアビジョン
- キャリアパス
- ライフプラン
- 面接でキャリアプランを聞かれたときの答え方
- ①最終的な目標を伝える
- ②目標をかなえるための計画を伝える
- ③達成に向けてしていくべき努力を伝える
- 【職種別】キャリアプランの例文6選
- ①営業職×スペシャリスト
- ②営業職×経営者
- ③販売職×企画職
- ④販売職×マネージャー
- ⑤事務職×スペシャリスト
- ⑥技術職×ゼネラリスト
- 簡単3ステップ! 面接官を納得させるキャリアプランの作り方
- ステップ①将来なりたい像を具現化する
- ステップ②現状と将来像のギャップを埋める方法を考える
- ステップ③「その企業ならではのキャリアプランか」をチェックする
- 思いつかない人向け! キャリアプラン作成に行き詰まったときの発想転換
- ①身に付けたいスキルの深さ・広さから考える
- ②役職から考える
- ③キャリアチェンジしたい職種から考える
- ④ライフプランから考える
- 面接で聞かれるキャリアプランを差別化する3つの工夫
- ①抽象的な目標は細かく掘り下げて具体化する
- ②企業への貢献意欲を具体的に示す
- ③現在取り組んでいることを交えて回答する
- 頻出注意! 「キャリアプラン」によく似た質問と回答のヒント
- 将来の目標について
- 将来の自分について
- 入社後にやりたいこと
- 「その企業ならではのキャリアプラン」を伝えて面接突破を目指そう!
面接のキャリアプランは答え方と具体性が合否を左右する
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接では過去の経験に関する質問だけでなく、自分の未来についての質問をされることもあります。そのなかで
「志望企業に合わせたキャリアプランをどう作れば良いですか?」
「キャリアプランってどう答えれば良いですか?」
という声を聞くことがあります。まだ社会人経験のない段階では、今後のキャリアを描くことは難しいと感じる人もいるでしょう。しかし、将来どのような成長を遂げたいかは、合否を左右する重要な要素でもあります。
この記事ではそんなキャリアプランを考えるためのヒントや面接での回答について解説していきます。
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面接で聞かれる「キャリアプラン」と類語を解説

就活生
この間企業の面接でキャリアビジョンを問われたのですが、キャリアプランとキャリアビジョンは違うものなのですか?

キャリア
アドバイザー
良い疑問ですね! 似たような言葉ではありますが意味が違います。この機会にこれらの似た意味の言葉の違いを明確にしておきましょう。
「キャリアプラン」のように、将来について指す言葉は複数あります。就活を通して「キャリアビジョン」「キャリアパス」などの言葉を耳にした人もいるのではないでしょうか。
これらは一見似たような言葉ですが、実は少しずつ意味が変わってきます。「自分はキャリアプランを話しているつもりだったのに面接官は回答にずれを感じていた」なんて事態にならないよう、まずはこれらキャリアプランと似通った言葉の意味を把握しておきましょう。
キャリアプラン
キャリアプラン:働くうえでの将来像をかなえるための具体的な行動計画
人それぞれなりたい将来像はあると思いますが、ただ「なりたい」と考えているだけでは、その将来像をかなえることはできませんよね。
キャリアプランとは、仕事をするうえでの「〇〇になりたい」という願望そのもののことではありません。
なりたい将来像に対して、どのようなスキルを習得し、どのような経験を積み重ねていくのかを逆算して立てる計画のことを指す言葉なのです。
この記事では具体的なキャリアプランを描くための方法を解説しています。
関連記事
例文11選付き|キャリアプランが思いつかないときの5つの対処法
就活にてキャリアプランが思いつかないという学生も少なくないでしょう。キャリアプランを考えるためには、自己分析と企業の質問の意図を知る必要があります。キャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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キャリアビジョン
キャリアビジョン:働くうえでのなりたい将来像
キャリアプランが「将来像をかなえるための計画」を指すのに対し、キャリアビジョンは「自分のなりたい将来像そのもの」を指します。
キャリアプランがなりたい将来像への過程を指すならば、キャリアビジョンはその過程を経て目指すべき到達点と考えると良いでしょう。
キャリアパス
キャリアパス:1つの企業内でのステップアップ
キャリアビジョンは個人が自由に考えられる将来像であり、いわゆる願望です。一方キャリアパスとは、キャリアを重ねるためにその企業の中ですでに決まっているルートです。
たとえば、「20代のうちに年収1,000万に到達する」というキャリアビジョンがあったとしても、その企業では昇進できる年齢や勤続年数があらかじめキャリアパスとして定められている場合、思い描く将来像をかなえるのは難しいですよね。
自分のなりたい将来像をかなえるために、またなりたい将来像とその企業が合っているかを確認するために、キャリアパスを把握することは非常に重要です。
ライフプラン
ライフプラン:人生においてなりたい将来像をかなえるための行動計画
キャリアプランが「働くうえでの将来像をかなえる計画」であるとすれば、ライフプランは働くことだけではなく結婚や出産などのライフイベントを交えた人生設計のようなものと言えます。
結婚や出産などをライフプランとして考えている場合は、自身が描きたいキャリアもそれによって時期などが変動します。ライフプランそのものを面接で聞かれることは少ないですが、働くことはあくまでも人生の一部であるため、キャリアプランを考えるうえでライフプランも視野に入れておくべきでしょう。
面接でキャリアプランを聞かれたときの答え方

ここからは、実際に面接でキャリアプランを問われたときの答え方を解説します。
せっかく良いキャリアプランが考えられても、それが面接官に刺さらないのは残念ですよね。どのようにアピールすべきかを一緒に確認していきましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!キャリアプランで見られるポイント
キャリアプランだけでなく「なぜ」という背景まで聞かれる可能性も
企業にとって、「自社でキャリアを支援できるか」どうかは非常に大切です。たとえば将来海外で働きたい学生がいたとします。しかし、志望企業は国内での業務が大半で、僅かな人員だけが海外で働いている、という場合、面接官は「なぜ海外勤務に興味があるのか」という背景を深く聞くでしょう。その背景を知ったうえで「万が一に国内勤務になっても大丈夫か」を確認しているのです。
こう聞くと、「『海外にこだわりがある』と思われたらすぐにお見送りになるのでは」と考える人もいるかもしれませんが、そうではありません。企業は、学生を落とすためではなく入社後のギャップによる早期離職などを防止するために、ポジティブな意味で相互のすり合わせをおこないたいのです。
学生が現段階における「想像」で話をしている、ということは企業も想定内です。入社後に希望が変わってしまっても仕方がありませんので、合否を恐れすぎずにできる限り素直な気持ちを伝えましょう。
①最終的な目標を伝える
私は将来お客様からご指名をいただけるような、販売員のプロになりたいです。
キャリアプランは現状から将来のビジョンまでの過程を示すものです。そのため、まずは将来なりたい姿を簡潔に述べるようにしましょう。
簡潔にビジョンを述べる際は、ただ「プロになりたい」だけでなく「顧客に寄り添う販売員のプロになりたい」というようなキャッチフレーズを付けると、聞き手もイメージしやすくなります。
②目標をかなえるための計画を伝える
入社後はまず現場で接客の基礎を学びます。御社では3年間は半年~1年スパンで店舗異動があると伺っているので、その期間はさまざまな人の接客を学ぶ機会にできればと思います。
そのうえで、3年後にはまずはひとつのお店に腰を落ち着けて、お客様との信頼関係の構築に務め、ゆくゆくは一日にさまざまなお客様から指名が入るような販売員になりたいと考えています。
目標をただ述べるだけではそれは「プラン」とはいえません。目標達成に向けた計画こそがキャリアプランであるため、この計画の部分は特に力を入れて伝えましょう。
このときキャリアを1年目、3年目、5年目、10年目などと細かく区切って伝えるのがおすすめです。年次ごとの目標ややるべきことがはっきりしていると、計画性の高さも感じられるほか、最終的な目標を見失わずに進んでいきそうな印象も持てますね。
③達成に向けてしていくべき努力を伝える
現在の私は、自分の祖父母世代への接客は得意としているのですが、同年代の客層との会話に苦手意識を感じています。入社後の3年間はその点の強化に努めていきたいです。
また、指名を受けるためにはその人それぞれに合った商品の提案が欠かせないとも考えています。接客スキルはもちろんですが、お客様一人ひとりに最適な商品のご提案ができるよう自社製品への知識も身に付けていきます。
なりたい将来像と現在の自分の間には知識や経験、専門的なスキルなどのギャップがあるはずです。そのギャップを埋め、将来像をかなえるためにやるべき努力を伝えることも忘れないようにしましょう。
キャリアプランを「計画」だけで終わらせずどのような努力を重ねていくかも伝えることで、そのキャリアプランに説得力が増すほか必ずかなえる意志の強さのアピールにもつながりますよ。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ就活をきっかけに自分の将来と向き合ってみよう
卒業すると自分でその続きのレールを敷く必要がある!
大半の人は、小学校、中学校、高校、大学という年数が決められた組織に身を置きながら成長をしていきます。学校では自分が特に何かをしていなくても、決められたことをこなしていけば周囲と一緒に入学と卒業を繰り返すことができます。
しかし、企業で働くことを考えてみるとどうでしょうか。もちろん年次によって肩書きに変化が生じたり、給与が上がったりすることはありますが、「〇年働けば卒業ですよ」という明確な基準は定年までありません。自分の意志で、「〇歳でここまで到達する」「〇年後に〇〇に挑戦する」という目標を立てなければ、誰もキャリアに責任を取ってくれません。少し厳しい言い方をすると、大学を卒業した後はこれまでの決められたレールがなくなり、自分で自分の進路に責任を取る必要があります。
このような意味でも、就活でキャリアプランを考えることは、今後の自分の長い人生を考えるうえでも最初のきっかけとして非常に重要であることが想像できるのではないでしょうか。
【職種別】キャリアプランの例文6選
ここからは、キャリアプランの例文を6つ紹介していきます。ファーストキャリアでよく就く職種と、そこから考えられるキャリア像を掛け合わせた例文になっているので、自分の目指す将来像があればぜひ参考にしてみてください。
キャリアビジョンの例についてはこの記事でも紹介しているので、こちらも併せて確認しておきましょう。
関連記事
キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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①営業職×スペシャリスト
私は将来営業職のスペシャリストとして、第一線で働き部署一の契約数を誇る存在になりたいと考えております。
入社後半年ほどは先輩の営業に帯同させていただくことが多いと思いますので、まずはそこで営業テクニックやノウハウを学んでいきます。また顧客には「ぜひ契約したい」と思ってもらえることが重要だと思っています。自分がその商品のファンでなければ相手にその魅力は伝えられないと思うので、まずは自分が商品知識を付け、誰よりも商品に詳しくなろうと考えています。商品知識、トークスキルなどを地道に身に付け、時期に制限は設けずに、営業一筋で頑張りたいです。
人に何かを伝えることは得意ですが、人の話をよく聞いたり推察することが苦手に感じています。今後はその点を特に強化していくことで、営業に必要なスキルの研鑽に励んでいきたいです。

キャリア
アドバイザー
「第一線で働きたい」という言葉を使いつつも、しっかりと具体性のある内容になっていますね。苦手な部分に対しても誠実に向き合っていこうという姿勢が感じられる例文です。
営業職の志望動機の作り方は、こちらの記事で紹介しています。
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競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説
営業職は競争が厳しいので、具体性と意欲をアピールした志望動機で差別化を図ることが重要です。 この記事では営業職の志望動機の書き方や例文、アピールになる4つのスキルなどをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にぜひ自分なりの志望動機を作ってみてくださいね。
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②営業職×経営者
以前から自分のやりたいこととして経営者になることを掲げていました。やりたいことに合致する企業を探すよりも、自分でやりたいことを始めることで自分の希望通りの仕事ができると考えたためです。
とはいえ現状はビジネスに関する知識やスキルがありません。その中で、商品はもちろん企業そのものを売り込み、何かあったときに自社を守るために欠かせないものが営業力であると考え、まずは御社で営業力を身に付けようと考えております。
5年後には経営者として独立を考えております。限られた時間で営業力を身に付けるにはスピードと効率が大切だと思うので、御社において1年目はまずはがむしゃらに仕事にぶつかっていこうと思います。
2年目以降は新規の顧客獲得などに力を入れ、御社のさらなる成長と人脈の拡大に力を入れていきたいです。3年目以降は営業職についての理解が深まってきていると思うので、その時点で必要なもの・さらに伸ばすべきものを取捨選択して効率良く営業力をつけていきたいです。

キャリア
アドバイザー
最終的には独立を考えているという内容ですがそこで終始せずに、企業へどう貢献していくかというところがきちんと話せている例文ですね。
③販売職×企画職
私は御社において、多くの消費者に愛されるお菓子を一から作りたいと考えております。
御社では企画職に就くためには、現場での実務経験が数年必要だと伺っております。まずは販売員として現場で働きながら、お客様のリアルな声や実際のニーズを理解していく機会にします。
そのうえで、セカンドキャリアで企画職に就ければと考えているので、商品の見せ方やお店の装飾など、商品にこだわらずできる場面でさまざまな企画を自主的に考え出していきたいです。

キャリア
アドバイザー
セカンドキャリアについて触れている例文です。企画職に就くために必要なスキルに関してすでにリサーチを重ねていることがよくわかりますね。
企画職を志望している人は、この記事で押さえておきたいポイントをチェックしておきましょう。
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④販売職×マネージャー
私は将来はエリアマネージャーとして周辺地域の店舗を統括する立場になりたいです。
もともと人をまとめることが得意で、部活やアルバイトでもリーダーのポジションを任されていました。チームをまとめることが自分のモチベーションにもつながるので、エリアマネージャーになることで常にモチベーション高く働きたいと考えています。
初めは一店員として、経営や販売の基礎を学んでいきます。その後1年でまずはチーフのポジションにつき、ひとつのチームをとりまとめたいです。そこからおよそ5年ほどでマネージャーに昇格する人が多いと伺っておりますが、3年ほどでマネージャーまで登り詰められればと思っています。
私は人と話すことや人をまとめることが好きで得意なことではありますが、次に何が売れるかなど、情報を集めてこれからの流れを予測することが苦手です。現在は新聞やニュースを積極的に見るなどして、情報収集の癖づけに励んでおります。入社後は収集した情報を現場に活かすことを学び、マネージャーとして必要な、仕入れるべき商品の選択など、技術的な面を鍛えていきたいです。

キャリア
アドバイザー
数字を用いて短期的な目標と中長期的な目標の2つの視点でキャリアプランについて話している点が好印象な例文ですね。苦手な物事に対する努力も垣間見えます。
販売職の仕事内容ややりがいについてはこの記事で解説しています。
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⑤事務職×スペシャリスト
私は将来事務職のスペシャリストとして、会社全体を円滑に回せるようになりたいです。
几帳面さや周囲に求められていることを先んじておこなえることが自分の強みだと感じております。入社後はいち早く仕事に慣れ、迅速かつ正確な業務をおこなうことを目標とします。その後は周囲のサポートだけでなく、業務フローの改善提案もできるようになり、事務部門はもちろん会社全体の効率的な運営に貢献したいと考えています。
そのために、現在はまず事務職に活かせそうな簿記や経理、PCスキルの習得に勤しんでおり、ゆくゆくは事務にかかわる資格の取得もできればと思います。

キャリア
アドバイザー
自分の強みをキャリアプランの話に上手に盛り込んでいる点が良いですね。資格の取得の話でまとめている点も向上心が伺えます。
事務職志望の人はこの記事を参考に、面接官に刺さる志望動機を作成してみましょう。
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⑥技術職×ゼネラリスト
私は、エンジニアのゼネラリストとして、専門的かつ広い知識を持ったエンジニアになりたいと考えています。
もちろん、1年目は仕事に必要なスキルを身に付けていくことが大前提ですが、ゆくゆくは開発プロセス全体やそれに関連する技術、さらにはビジネスサイドまでを理解し、プロジェクトを俯瞰的に捉えて推進できる人材になることを目標にしています。
入社後は、まず任された仕事のやり方や必要な知識を身に付け、技術者としての基礎を固めます。そのうえで、関連する他分野の技術や、最先端技術の流行を押さえつつ、しっかりと勉強をして知識の幅を広げていきたいです。
得られた知識やスキルを活かして、異なるチームの橋渡し役になったり、新しい企画を率先して進めたりすることで、会社全体の役に立てる人材になりたいと考えています。

キャリア
アドバイザー
技術の流行り廃りが激しいエンジニア職だからこそ、それに追いつくための向上心が見られる例文です。
エンジニアや専門的な技術を扱う仕事を志望する人は、この記事を参考に魅力的な志望動機を作成しましょう。
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技術職の志望動機で刺さる内容を書くためには職種理解が必須です。今回は技術職の志望動機で必須な3つの要素と、職種別の志望動機の例文5選をキャリアアドバイザーが解説します。他の応募者と差別化するコツも紹介しているので、参考にしてみてください。
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簡単3ステップ! 面接官を納得させるキャリアプランの作り方

ここまで、キャリアプランの答え方や例文を紹介してきました。
それらを踏まえて、ここからは実際にあなたのキャリアプランを考えてみましょう。
働いたことがない学生にとって一見考えるのが難しそうなキャリアプランですが、実は3ステップで簡単に形にすることができます。これから説明する3ステップに沿って、ぜひ一緒に考えてみてくださいね。
ステップ①将来なりたい像を具現化する
自己分析でこれまでにどのような役割でどのように立ちまわってきたかがわかったら、それをもとに将来なりたい像を具体的に言葉にします。
たとえば、組織のトップとしてチームをまとめることが多かった人は「マネージャー」の道を検討しても良いかもしれません。人より優れていることにこだわりたい人は「スペシャリスト」、組織の調整役だった人は幅広い視野が必要な「ゼネラリスト」というように考えてみると良いでしょう。

キャリア
アドバイザー
役職だけでなく、「誰もが知るヒット商品を生み出す」などとやりたいことベースで考えるのでもかまいませんよ。
また、企業によっては、「10年後の自分は何をしていますか」などとそのキャリアを細かく限定した質問がされることもあります。
そのため、キャリアプランを考えるときは、具体的に「何年後にかなえたい将来像か」、そして「そのために何年後にはどのようなスキルや知識を習得していたいか」を一緒に考えておくと良いでしょう。
10年後の自分を考える方法についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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業界・職種別の例文14選|「10年後の自分」が見つかる5つの方法
10年後の自分についてを面接で聞かれることはよくあります。この記事では、10年後の自分の考え方から、回答方法、また回答の参考となる例文を11個紹介しています。キャリアアドバイザーのアドバイスも交えて解説するので、ぜひチェックしてくださいね。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「なりたい姿」が思いつかない人へ
自分の「欲しい」「こうなっていたい」という思いから逆算してみよう
過去に支援した学生に「社会人としてどうなりたいかは、実際に働いてみないとわかりません」という人がいました。その学生に、まずプライベートでどのような生活をしたいかを聞いてみると、「〇歳で結婚して、子供は何人欲しい」といったビジョンをはっきりと持っていました。
そこで、そのライフプランを実現するためには、どれくらいの収入が必要になるかを算出し、それに合致するキャリアプラン(収入が高くなりやすいベンチャー企業など)を提示しました。このようにアドバイザーは、「そのプライベートの目標を達成するためには、これくらい仕事に本気で取り組む必要がある」というマインドセットを促し、仕事への意欲を高めるサポートをしています。
「将来なりたい姿がわからない」という人は、このように「これが欲しい」「これを得たい」という視点と、それをかなえる手段を考えるのが効果的です。なお選考の場では、上記のように考えたプライベートのビジョンをそのまま伝えるのではなく、あくまで「仕事におけるキャリアプラン」として伝えることを忘れずにいましょうね。
ステップ②現状と将来像のギャップを埋める方法を考える
キャリアプランは「そのビジョンをかなえるための計画」である以上、その理想像に到達するために不足しているものも明確にしておかなければなりません。
たとえば、将来チームをまとめるマネージャーを目指す場合、チームの士気を上げられる存在になったり、マネジメントとはどういうものかを知り、実務経験を通してスキルを身に付けたりする必要がありますよね。
このように、「もし〇〇の役職に就くとしたら何を求められるんだろう」という視点から、現在の自分に足りない要素を分析してみましょう。
将来はマネージャーになりたい
↓
組織のマネージャーになるには能力やスキルを裏付けるマネジメント経験が必要
↓
ひとつの小さなプロジェクトをマネジメントする実績が不足している
↓
まずは携わっているプロジェクトでの実績を積み重ね、新人賞を受賞する
将来はIT系の仕事のスペシャリストになりたい
↓
業務では○○というITスキルを使うことが多い
↓
現状はまだ完璧にそのITスキルを使いこなせていない
↓
まずは実務経験を積みつつ、関連資格を取得する
ステップ③「その企業ならではのキャリアプランか」をチェックする
キャリアプランが完成したら、その企業だからこそ実現できるプランになっているかを確認しましょう。どの企業でもかなえられる抽象的なキャリアプランでは、なかなか志望度も伝わりません。
自分の考えたキャリアプランが以下の項目を満たしているかを確認しておきましょう。
- 仕事に関係があるものか
- 自分にとって実現可能か
- 企業の方針や志向性と合っているか
- 志望理由と一貫性があるか
上記のチェックリストを満たさないと感じたら、ステップ②に戻り、企業の情報を集めたり、ほかの回答と一貫性が出るような回答にアレンジしたりと手直しをしましょう。
思いつかない人向け! キャリアプラン作成に行き詰まったときの発想転換
ここまでキャリアプランの作り方を解説してきましたが、そもそも「将来像」という言葉が広義で「0から100まで具体的にイメージできない」という人もいますよね。
そんな人向けに、ここではキャリアプランの作成に役立つ4つの視点を紹介します。自分のなりたい姿に近いものがないか、探しながら読み進めてみてくださいね。
①身に付けたいスキルの深さ・広さから考える
その仕事をするうえで身に付けられる知識や経験から、どのような人材になりたいかを考える視点です。例としてイメージしやすいのは、1つのことを突き詰める「スペシャリスト」と、まんべんなくスキルを身に付ける「ゼネラリスト」でしょう。
この考え方はどの業界・業種でも通用するため、志望する企業が求める人物像を調べながら、自己分析で「狭く深く」か「広く浅く」のどちらになろうと思うのか、考えてみてくださいね。
②役職から考える
2つ目の視点は、将来的にどんな役職に就いていたいか、から考えることです。昇進をしていくと、ゆくゆくは現場を離れ、管理職としてチームをまとめあげる、という選択肢も出てきます。
そのなかで、「ずっと前線でプレイヤーとして結果を出していたい」という人もいれば「どんどん昇進して将来はマネージャーまで上り詰めたい」という人もいます。その企業でかなえられるキャリアパスと相談しながら、どんな立場でありたいかを考えてみてください。
③キャリアチェンジしたい職種から考える
すべての企業にあてはまるわけではありませんが、ある程度経験を積んでからでないと配属ができないという職種も存在します。たとえば、マーケティング職や経営企画職など、現場で実際に得られる知識・経験がものをいう職種がこれにあてはまります。
そのため、新卒での配属では実現しなかった職種を目標に据えて、キャリアプランを考えるのもおすすめです。ただし、「すぐにキャリアチェンジをしたいと考えている」と捉えられないように注意しましょう。
④ライフプランから考える
人生を通して達成したいライフプランを主軸にキャリアプランを逆算することも可能です。
たとえば、「35歳までに自分の家を購入したい」という人であればその年齢までに相応の給料がもらえるまで昇給している必要があります。それを仕事に落とし込んでみると、「〇歳までにここまでの役職にいる必要がある」といった指標が見えてきます。
例では家を購入することを挙げましたが、ライフプランは結婚や子育て、自家用車の購入なども選択肢に含まれるため、「将来はこんな暮らしをしていたい」という視点から考えてみてくださいね。
40点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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面接で聞かれるキャリアプランを差別化する3つの工夫

面接で聞かれるキャリアプランは、情報収集や入念な自己分析でほかの就活生に差を付けることができます。
ここでは、面接で聞かれるキャリアプランをブラッシュアップし、面接官にとって魅力的な回答にするための工夫を紹介します。
①抽象的な目標は細かく掘り下げて具体化する
「成長したい」「社会に影響を与える人材になりたい」という結果に至った人もいるのではないでしょうか。しかし、これだけでは抽象的で、面接官も「その将来像がどう企業に紐づいているのか」がわかりません。
そのため、自分の考えたゴールをより具体的に、かつその企業でどう実現するかに絡めて回答できるようにしておきましょう。
「成長したい」であれば「御社の営業部門で成果を出し、マネジメントができる管理職まで成長したい」、「社会に影響を与えたい」であれば「企画職としてのキャリアを積み、社会問題を解決するような事業を立ち上げたい」まで掘り下げると、面接での説得力もアップします。
②企業への貢献意欲を具体的に示す
仕事をするうえで「こんな風になりたい」という将来像は人それぞれですが、企業はあなたの理想像を実現するためにある組織ではありません。
そのため、自分のキャリアプランを通して、どのように企業に貢献するか、どこまで主体性をもって自分から成長していく覚悟があるのかを見せることも、差別化のコツになります。
「私は将来こんな風になりたい」だけでなく「企業のこんな制度を通して成長しながら、〇〇の事業に貢献していきたい」など、企業への貢献意欲を示すことを意識しましょう。
③現在取り組んでいることを交えて回答する
前にも解説した通り「こうなりたい」と考えているだけでは、将来像とのギャップを埋めることはできません。
だからこそ、将来なりたい姿を実現させるためにおこなっているアクションがあれば、キャリアプランに交えるだけでぐっと説得力が増します。
「将来はこうなりたい、だから今こんな行動を起こしている」というように、将来像に関連する活動がないか考えてみましょう。
頻出注意! 「キャリアプラン」によく似た質問と回答のヒント

就活生
この間面接で「将来の目標」について聞かれました。用意してなかったので、咄嗟にキャリアプランを答えてしまったのですが、合っていたのでしょうか……。

キャリア
アドバイザー
そうだったんですね。基本的には大きくかけ離れてはいないので安心してください。最後に、キャリアプランとよく似た質問の回答方法についてもお伝えしますね。
面接では、キャリアプランのように学生の未来を問う質問がいくつかされます。将来にまつわる質問である以上、答え方にコツがあります。この機会に類似質問の答え方も押さえておきましょう。
将来の目標について
将来の目標は、先ほど説明した「キャリアビジョン」と同じようなものだと捉えると良いでしょう。仕事において成し遂げたいことやなりたい姿を指します。
「将来の目標」は目標そのものにフォーカスして答える必要があります。そのため、目標そのものに加えてその目標を掲げる理由やきっかけなども回答に組み込むことが大切です。
ただし、面接で将来の目標を問われたからといって目標やその理由だけを伝えるのではあまり響きません。その目標をかなえるための道のりや、今している努力、これからやるべきことなども併せて伝える必要があります。
将来の目標の回答を考える際はこちらの記事を参考にしてみてください。
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将来の目標で面接官をうならせる回答一覧|評価ポイントも解説
将来の目標は、入念な自己分析や企業研究をおこない明確に答えると活躍イメージを持ってもらえます。この記事では企業が将来の目標を聞く意図、回答のポイント、目標の決め方などをキャリアアドバイザーが解説します。動画や例文も参考に自分のキャリアに向き合いましょう。
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将来の自分について
「将来の自分」も、キャリアビジョンと大きな違いはないと捉えて良いでしょう。しかし「将来の目標」や「キャリアビジョン」に比べて、少し抽象的なものだと考えてみてください。
またキャリアビジョンでは「○○を成し遂げたい」というように、やりたいことベースでキャリアを考える人もいるでしょう。しかし将来の自分はあくまでも「社会において自分がどのような人になりたいか」という視点で答える必要があります。答え方としては「〇〇な存在・人になりたい」と述べるのが良いですね。
将来の自分の考え方についてはこちらの記事を読んでみると良いでしょう。
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面接で「将来の自分像」を聞かれることは少なくない こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接で志望動機と並んでよく聞かれる質問項目が「将来の自分像について」です。具体的に、「5年後、10年後の自分の姿をどう想像して […]
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入社後にやりたいこと
将来の目標や将来のビジョン、キャリアプランは自分のキャリア全体を見据えた広義の質問になります。しかし「入社後にやりたいこと」はもう少し狭義であり、かつなりたい自分についてはあまり触れなくてもかまいません。
あくまでも「入社してからその企業でやってみたいこと」であり、将来像と結びつけなければならないわけではありません。今後のキャリアについて知りたいという意図はそれほどないので、ここでしっかりキャリアプランを語ってしまうのは「質問の意図を理解できていない」と逆効果になる恐れもあるので十分注意しましょう。
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例文8つ|入社後の目標で企業を納得させる3つのコツ
就活の面接では入社後の目標についてよく聞かれますが、企業側の質問意図を知ることで答え方がわかってきます。 この記事では、面接官の質問の意図などを考えながら、目標の考え方やヒントなどをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。 入社後の目標で面接官を納得させるコツや事務職・営業職などの職種別の回答例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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「その企業ならではのキャリアプラン」を伝えて面接突破を目指そう!
学生にとってキャリアプランを考えることは少し難しいかもしれません。しかし、キャリアプランは社会人になる自覚があることや、その企業で働くイメージが詳細に持てていることの表れでもあるため、面接ではよくたずねられる質問です。ここをきちんと答えられるかが合否に関係するといってもおかしくないでしょう。
志望企業ごとに描けるキャリアプランもさまざまです。自分がなりたい将来像と、志望企業とを掛け合わせながら、オリジナルのキャリアプランを描いてみてくださいね。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

キャリアアドバイザーが読み解く!企業が「キャリアプラン」で注目するポイント
キャリアアドバイザー
乾 花穂子
プロフィールをみるキャリアプランと別の回答の関連性を意識しよう
キャリアプランについて質問する企業は、成長意欲の高い人材を求める業界、たとえばベンチャー企業、スタートアップ企業、メガベンチャー、職種で言うと営業職などに多い傾向があります。これらの企業がキャリアプランの回答時に注目しているのは、その学生が語る将来のプランに、ほかの話との「一貫性」があるかどうかです。
たとえば、面接の志望動機として「成長したいから」「若いうちに裁量権を持ちたいから」と語っているにもかかわらず、キャリアプランはかなり安定志向な内容だった場合、「一貫性がない」と判断されてしまいます。反対に、「2年目でマネジメントに挑戦したい」といった具体的な目標がこれまでの話と一貫していれば、企業側も「本気でそれを目指しているのだな」と納得し、学生の目指すプランに説得力が生まれます。
このように、その学生の描くキャリアプランと、それを実現させる意欲・熱意があるかなどの一貫性は、面接官がチェックしているポイントの一つです。「キャリアプラン」を考える際にはそういった視点も気にしてみてくださいね。