目次
- 最終面接で聞かれることには共通点がある! 最終面接の特性を理解して対策しよう
- 最初に確認必須! 最終面接と一次・二次面接の選考の違いを知っておこう
- 一次面接・二次面接:人柄や能力・スキルを確認する場
- 最終面接:入社への本気度を確認する場
- 企業は何を見極めている? 最終面接で聞かれることの4つの系統
- ①今までの面接内容と整合性があるか
- ②本気で入社したいと思っているか
- ③会社にマッチした人材か
- ④将来会社を担っていける人材か
- 準備が大切! 最終面接で聞かれることに答えるための3つの事前対策
- ①今までの面接で回答した内容を整理する
- ②経営者や役員について調べておく
- ③企業のIR情報や経営方針を把握しておく
- 4つの系統別に紹介! 最終面接で聞かれる質問と回答例17選
- 【系統①】今までの面接内容と整合性があるか確認する質問
- ①自己紹介をお願いします
- ②自己PRをお願いします
- ③学生時代に力を入れたことを教えてください
- ④弊社を志望した理由を簡潔に教えてください
- 【系統②】本気で入社したいと思っているか確認する質問
- ⑤現在の他社の選考状況を教えてください
- ⑥当社が第一志望ですか
- ⑦複数社から内定をもらったらどうしますか
- ⑧なぜ他社ではなく当社なのですか
- ⑨当社について何か質問はありますか
- 【系統③】会社にマッチした人材か確認する質問
- ⑩当社の事業についてどう思いますか
- ⑪今の当社への印象を教えてください
- ⑫当社の社員への印象はどうですか
- ⑬当社の理念やビジョンについてどう思いますか
- 【系統④】将来会社を担っていける人材か確認する質問
- ⑭あなたの夢は何ですか
- ⑮入社後のキャリアプランを教えてください
- ⑯将来当社をどのように成長させていきたいですか
- ⑰入社後に当社にどのように貢献できると思いますか
- ただ答えるだけでは不十分! 最終面接で聞かれた質問に答える際の3つのコツ
- ①質問の裏にある意図を考えて回答する
- ②今までの面接での回答と一貫性を持たせる
- ③熱意や入社意欲を盛り込んで伝える
- 最終面接で聞かれることに関してよくある質問に回答!
- 最終面接で聞かれることは意図の理解が重要! パターンを把握して内定を勝ち取ろう
最終面接で聞かれることには共通点がある! 最終面接の特性を理解して対策しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「最終面接ではどんなことが聞かれますか?」
「答えるときに意識すべきことを教えてほしいです!」
といった質問や相談を受けます。
最終面接まで進んだけれど、何を聞かれるのか予想がつかず不安になっている人もいるのではないでしょうか。また、最終面接で何を見られているのか気になっている人もいるでしょう。
最終面接は一次・二次面接などとは異なった特性を持つ面接であり、最終面接に特化した対策が必要です。最終面接で聞かれることは、企業側の意図や背景を理解しておくことで適切に答えやすくなるといえます。
そこでこの記事では、最終面接の特性や企業が何を見極めているかを解説したうえで、聞かれる質問と回答例を紹介します。さらに、質問に答える際のコツも伝授するのでぜひ参考にして最終面接に臨んでくださいね。
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最初に確認必須! 最終面接と一次・二次面接の選考の違いを知っておこう
- 一次・二次面接:人柄や能力・スキルを確認する場
- 最終面接:入社への本気度を確認する場
就活生
キャリアアドバイザー
初めてだと不安になりますよね。
最終面接で聞かれることを予想するためには、まず最終面接の特性を理解しておくことが重要なので、一緒に確認していきましょう。
最終面接は一次面接や二次面接とは企業が応募者を見極めているポイントが異なります。この違いを知っておくことで質問の意図がわかり、聞かれたことに適切に答えやすくなるので、しっかり理解しておきましょう。
一次面接・二次面接:人柄や能力・スキルを確認する場
一次面接や二次面接では、選考を受けに来た人がその企業で仕事をするために必要な要素が揃っている人物であるか、などが判断される傾向にあります。
具体的には、以下のような観点で見極められています。
- 基本的なマナーや礼儀を守れているか
- 人柄や性格が企業の社風や目指している姿からズレていないか
- 業務をおこなう能力やスキルが身に付いている、もしくは身に付けれそうな素質があるか
つまり、企業にとってマイナスな部分がないか判断する場だといえますね。
キャリアアドバイザー
一次面接や二次面接では正式に内定を出すか否かの最終判断の場ではないため、少し企業の方向性がズレていたとしても、いったん面接を通過させて次の面接で再度見極めることもあります。
一次面接についてはこちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
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最終面接:入社への本気度を確認する場
最終面接は本気で入社したい意思があるのかを確認する場です。
最終面接に進むのは、その企業に人柄や能力などの適性があると判断された選りすぐりの応募者たちです。そのなかで企業は、定めている採用人数に絞らなければならないと考えると、最終面接で見られるのは以下のようなことになります。
- 本気でその企業に入社したいと思っているのか
- 内定を出したら入社してくれそうか
- 長期的に会社を引っ張ってくれる人材か
企業にとって、それまでの面接と最終面接との大きな違いは「もう次がない」ことであり、判断をいったん保留することができません。
つまり、最終面接では、企業にとってマイナスな部分がないことと、ほかの応募者にはない「決め手」となる魅力が必要になるといえます。
こちらの記事では最終面接に合格するためのコツなどを解説しています。あわせて読んで最終面接の対策に役立ててくださいね。
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企業は何を見極めている? 最終面接で聞かれることの4つの系統
就活生
最終面接は企業にとっても重要な場面なのですね。
そんな最終面接で何を見極められているのでしょうか?
キャリアアドバイザー
気になりますよね。
最終面接で企業が見極めていることはいくつかの系統に分けられます。企業側が質問する意図につながるものなので、しっかり確認しておきましょう。
企業は最終面接での質問を通じて応募者に内定を出すべきかを判断しようとしていますが、その際に4つのポイントを意識して見極めています。最終面接ではさまざまな質問をされることもありますが、この4つのポイントが分かっていると回答しやすくなるので、把握した状態で面接に挑みましょう。
①今までの面接内容と整合性があるか
最終面接の面接官は、企業全体の方向性を決めている社長や役員クラスであることが一般的です。その人たちが、今までの面接で部下が判断してきた内容や評価が間違っていないかを確認することがあります。
意思確認だけの企業もあるため一概には言えませんが、本人かどうかの確認から始まり、今まで面接で述べてきた自己PRや志望動機の内容と大きなズレがないかなどを、一次面接や二次面接と同じ意図の質問をすることで確認するのが一般的です。
キャリアアドバイザー
一次面接や二次面接と聞かれている内容自体は同じでも、聞かれ方が異なる場合もあります。
表現が異なる質問であっても意図をしっかり汲み取って整合性のある回答を意識しましょう。
②本気で入社したいと思っているか
最終面接には、それまでの面接で能力やスキル、人柄などについて企業が求めているものと合致していると判断された応募者しかいません。そこからさらに内定を出す人を絞るために「本気でうちに入社したいと思っているのか」という入社意欲や熱意を確認する場合が多いです。
そのため最終面接では能力やスキル、人柄などでほかの応募者たちと差をつけることは難しいと考えられるので、しっかりとした意思表示が重要になるでしょう。
また、企業は採用活動に多くの時間と労力、コストなどを掛けており、内定辞退されると多大な損失につながってしまいます。そのため、より入社意思が強く内定を出したら必ず入社してくれそうな人かどうかを見極めたいのです。
キャリアアドバイザー
「本気でうちに入社したいと思っているか」とストレートに聞いてくれる企業は多くありません。言葉や表現を変えて多方面から確認されると考えておきましょう。
③会社にマッチした人材か
最終面接は企業にとっても失敗できない段階です。そのため、企業の経営に携わる役員や経営者の視点で質問をし、本当に会社にマッチした人材であるかを見極めているといえます。
一次面接や二次面接でも会社に合う人材かどうかは見極められていますが、最終面接では現場で働けるかという視点から一歩進んで、会社規模でマッチした人材かどうか確認されているといえるでしょう。具体的には企業が掲げる価値観と合っているか、企業の将来の方向性に共感しているか、働く社員に雰囲気が合っているかなどが見極められる傾向にあります。
④将来会社を担っていける人材か
企業としては、新卒で入社する学生を一から教育し、後々は会社を引っ張っていく人材にしたいと考えていることが多いです。そのため、日々会社全体のことを考えている立場から、長期的なキャリアを聞き、将来的に長く活躍できる人材かを見極めています。
面接時に入社意欲や熱意があっても、入社後のキャリアが描けていないような人材であると、企業的には「うちの会社で長く働く気がないのかな」と不安になるのです。
教育した分だけ会社に貢献してくれる人材なのかを確かめることは、企業にとっては重要な質問といえますね。
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選考では、企業が学生を評価する印象を抱きがちですが、最終面接だからこそ「学生が企業を見極める」といった視点を持つことも重要です。就活は、企業が求める人材に合致した学生を採用するだけでなく、学生にとって最適な就職先を見つける活動でもあります。このことを忘れてしまうと、企業に評価されることが1番の目的となってしまい、面接で本来の姿をアピールできなくなってしまうでしょう。
特に最終面接では、社長や役員など役職の高い社員が面接官となるため、緊張により「評価されよう」という気持ちが先行してしまうことがあります。そうすると学生が自分も企業を選ぶ立場であることを忘れてしまい、自分に合っていない企業でも内定を承諾をしてしまう場合もあるので注意が必要です。
最終面接は、自分と企業がマッチしているかを確認できる最後のチャンスとなる可能性も高いです。だからこそ自分が「企業を見極める」という意識を忘れずに面接に臨むようにしましょう。
準備が大切! 最終面接で聞かれることに答えるための3つの事前対策
就活生
最終面接で企業が見極めたいことがよくわかりました!
そのほかにしておいたほうが良いことはありますか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね!
事前に対策しておくべきことがほかにもあるので、解説していきますね!
一次面接や二次面接でおこなってきたように、最終面接でも事前に対策しておくべきことがあります。特に最終面接で聞かれることに適切に答えるためには、最終面接ならではの準備が必要です。3つの事前対策について解説するので、参考にしながら準備を進めてくださいね。
①今までの面接で回答した内容を整理する
最終面接では、これまでの面接の回答内容と整合性があるかを確認されることがあります。前の面接からズレた回答をしないように、今まで面接で話した内容を振り返って整理しておきましょう。
また、最終面接では面接官が役員クラスになるため、質問を深掘りされることやそれまでの面接とは違った視点からの質問内容になる可能性もあります。これまでの内容を整理するだけでなく、より良い回答ができるように考えておくと良いですね。
キャリアアドバイザー
もし選考を受けるなかで気持ちや考えに変化があり回答が変わるようであれば、最終面接で回答する際に前置きするようにしましょう。
②経営者や役員について調べておく
一次面接や二次面接は現場社員や人事担当が面接官であるのに対し、最終面接は役員クラスや経営者が対応するのが一般的なため、面接官を特定しやすいです。最低限企業ホームページに掲載されている情報については調べて、頭に入れておきましょう。
- トップメッセージ
- 役員紹介ページ
- 社内インタビューページ
- 経歴
- 性格や価値観
- 今後の事業への想い
- 仕事への考え方
- 経営で力を入れているところ
など
面接官の考え方や価値観、メディアなどでの発言内容を把握しておくことで、面接時に話す話題ができたり、どのように接するべきかを考えてから面接に臨むことができます。どのような人なのか知っているのとそうでないのとでは、緊張度合いや話す内容も大きく変わってくるので、ひと通り調べておきましょう。
キャリアアドバイザー
特に、企業ホームページ以外でもほかのメディアのインタビュー記事や個人で発信しているSNSの投稿などにも目を通しておくと、より人物の特徴を知ることができるのでおすすめですよ。
③企業のIR情報や経営方針を把握しておく
最終面接では、それまでの面接よりも企業のことをより深く理解しているか、そして企業の今後を見越して自分のキャリアを考えられているか、などを見られる傾向にあります。そのため、企業の事業や経営について理解を深めるために、IR情報や経営方針を把握しておくと良いでしょう。
- トップメッセージ:経営方針や企業が求めていることを知る
- 決算説明資料:企業の過去と現在の状況を把握する
- 中期経営計画:企業のこれからの方針を知る
- 統合報告書:企業の個性や社会活動への取り組みを把握する
また、現在の事業やこれからの経営方針について直接的に意見を問われることも少なくありません。そのときに、漠然とした回答ではなくデータや数値に基づいた回答ができると、企業研究をしてきたことや企業の今後をしっかり考えられていると感じてもらいやすいので、ぜひ読み込んでおくことをおすすめします。
IR情報の見方についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にして見てくださいね。
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実は簡単なIRの見方を紹介|就活が有利になる4つの確認ポイント
IR情報の見方を知っておくと、重要な情報を得ることができ、企業研究、志望動機や自己PRの作成に重宝しますよ! この記事では、IR情報の概要、重要性、開示情報、読み方などをキャリアアドバイザーが解説します。 適切な読み方を理解し、就活を有利に進めましょう!
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
最終面接では、企業に関することに詳しい社長や役員が担当することから、ほかの面接よりも志望動機や企業について深掘りされることが多いです。そのため、企業研究や業界研究が非常に重要になります。最終面接までに企業研究や業界研究をしたことがあったとしても、最終面接前に再度おこなうようにしましょう。
また、最終面接では「入社したら会社の成長に貢献できるか」といった視点で評価される傾向があります。そのため、企業研究や業界研究ではただ事実を調べるだけでなく、自分なりの考え方やアイディアを練っておくことが重要です。たとえば「事業を伸ばすにはあなたならどうするか?」「競合他社と比較して何が弱みか、弱みをカバーするには何をすべきか?」など、学生の考えまで深掘りするような質問をされることもあります。さらに、自分の将来のキャリアプランを考えて、やりたいことが叶う企業なのかをほかの企業と比較しながら調べることも重要です。やりたいことが企業の事業の方向性などがズレていると、面接官にも深く聞かれるので、その企業でのキャリアプラン例なども参考にすると良いでしょう。
こういった質問に回答するには、企業情報について詳細までインプットしておく必要があるでしょう。企業にかかわる過去数年分のニュースやIR情報、SNSなどをチェックすることはもちろん、競合他社についても同様に調べておくと良いですね。また情報収集をする際に、「企業が自分にマッチしているか」といった視点をもって考えると当事者意識が働き、情報がインプットしやすくなりますよ。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
4つの系統別に紹介! 最終面接で聞かれる質問と回答例17選
就活生
最終面接前には念入りに対策しておくことが必要不可欠なのですね。
ちゃんと準備するためにもどんなことが聞かれるのか知っておきたいです!
キャリアアドバイザー
わかりました!
先に説明した最終面接で企業が見極めている4つのポイントに沿って聞かれる質問を紹介していきますね!
先ほど、企業は最終面接でおもに以下の4つのポイントを見極めていると説明しました。
- 今までの面接内容と整合性があるか
- 本気で入社したいと思っているか
- 会社にマッチした人材か
- 将来会社を担っていける人材か
企業はこの4つの意図を確認するためにあらゆる方面から質問をします。ここではこの4つの系統ごとに質問を区分し、具体的な質問内容と回答例を紹介していくので、自分ならどのように答えるのかを考えながら見てみてくださいね。
【系統①】今までの面接内容と整合性があるか確認する質問
- 自己紹介をお願いします
- 自己PRをお願いします
- 学生時代に力を入れたことを教えてください
- 弊社を志望した理由を簡潔に教えてください
最初に紹介するのは「今まで受けた面接内容と認識齟齬がないかを確認する質問」です。一次面接や二次面接で話した内容を振り返っておくことで対処できるので、事前準備をしっかりおこなっておきましょう。
よく聞かれる質問が4つあるので、順番に回答例とあわせて紹介していきますね。
キャリアアドバイザー
この質問には、経営者や役員目線で改めて応募者の素質や特徴を把握したいという意図もあるといえます。
①自己紹介をお願いします
最終面接でまず最初におこなうのが「自己紹介」です。当たり前だと感じている人もいるかもしれませんが、 企業にとっては今までの面接を受けてきた本人かどうかを確認するために必要な質問です。以下のように、シンプルかつ端的に必要事項を述べましょう。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年、〇〇〇〇と申します。大学1年生のときに立ち上げメンバーとして、東南アジアの国々で子供の教育や現地の人々の生活基盤を支えるボランティア活動に従事していました。現在も続けており、将来的には海外での活動も見すえて人々の暮らし全般を支えられるような力をつけたいと考えています。
本日は貴重なお時間を割き面接の場を設けてくださりありがとうございます。何卒よろしくお願いします。
キャリアアドバイザー
所属は省略せずに正式な学部学科まで伝えましょう。また、自己紹介時にアピールできることがあれば少し盛り込むことで、自分がどのような人物なのかが面接官に伝わりやすいですよ。
こちらの記事では、自己紹介の例を多く紹介しています。自分の自己紹介文を考えるときの参考にしてみてください。
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また、こちらの記事では簡潔に自己紹介するコツなどを解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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②自己PRをお願いします
自己PRは一次面接や二次面接でも頻出の質問ですが、最終面接でも改めて求められる可能性は十分にあります。これまでの面接とズレがないか確かめる意図や、経営者や役員クラスの目線から応募者の強みが自社で活かせるものか判断したい意図もあるといえますね。
私の強みは「チームの意見をまとめ成功に導くリーダーシップ力」です。
大学1年から3年生まで学園祭の実行委員として尽力し、特に3年生では全体で70人近くいるメンバーを率いるリーダーを任されました。最初の計画時から序盤の準備はスムーズに進んでいたのですが、中盤に差し掛かった頃に、部門内や部門間で主張がぶつかりあい、準備に支障が出始めました。
原因は部門長だけとやりとりしていたことだと反省した私は、一度全員が集まる場を作り、各部門やメンバーの意見の吸い上げをおこないました。そしてそれらの意見をまとめたうえで、学園祭への想いと方向性、成し遂げたいことを再度共有することで、皆が1つの共通目的をもったうえで自分の役割に取り組めるように調整しました。
その後も、現場メンバーと意見を交わしあうことを意識し、積極的に取り入れ調整することで、メンバー間も支えあいながら作業できるようになっていきました。
この経験で得たリーダーシップ力を活かして、日々のチームでの業務はもちろんのこと、御社で新たなプロジェクトがあった際は積極的に立候補してチームを引っ張っていく存在として活躍したいと考えております。
キャリアアドバイザー
自己PRの冒頭では、簡潔に自分の強みやアピールポイントを伝えましょう。
そこから強みを裏づけるエピソードや具体例を説明していく流れを作ると面接官も理解しやすくなりますよ。
自己PRについてはこちらの記事で網羅的に解説しています。あわせて読んで対策に役立ててくださいね。
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就活で上手に自己PRができないと内定が遠ざかる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自己PRってどうやって作ればいいんですか?」 「自己PRできる強みが見つかりません……」 という声を多く聞きます。 […]
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③学生時代に力を入れたことを教えてください
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)も自己PRと同様に、一次面接や二次面接でもよく聞かれる質問です。最終面接でも回答の軸は変えずに、自分の活躍できる姿がイメージできるように話しましょう。
私は大学2〜3年生の1年間でボランティア活動に尽力し「難しい課題にも真っ先に立ち向かう力」を身に付けた自負があります。
ボランティア活動では、おもに東南アジアのいくつかの地域を訪問して必要な物資を届けることをしていました。その活動を続けるなかで、勉強道具や設備が満足に整っていない状況で学習に励んでいる子どもたちを目の当たりにし「なんとかしたい」という気持ちが強くなっていきました。
私1人で解決するには難しい課題でしたが、誰かがやらなければ改善されないと強い気持ちをもって、まずは行動に移しました。関連団体に連絡し新しい物資の供給を依頼したり、新しい教室を立てるための企画案を作成し、団体のリーダーに提案しました。
その結果、少しずつ周りの人たちが動き出し、私が提案した企画がプロジェクトとして稼働することになりました。今でも後輩がリーダーを引き継ぎ、各地域の教育環境を支えています。
入社後はこの難しい課題にいち早く立ち向かう力を活かし、御社が難解な状況下に陥ったときにも積極的に課題にアプローチしていきたいと思っています。
キャリアアドバイザー
ガクチカでは経験したエピソードから何を学んだのかやどのような力を身に付けたのかを示すことが重要です。
最終面接までの回答との整合性を保ちつつも、それまでの面接よりもさらに大きな視点で会社に貢献できることをアピールできると良いですね。
こちらの記事では学生時代にもっとも打ち込んだことを伝える際のコツなどを解説しています。回答を考える際にぜひ参考にしてみてください。
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「学生時代に最も打ち込んだこと」の伝え方ガイド|ない人の対処法
「学生時代に最も打ち込んだこと」は面接で頻出なので、高評価を得るには題材選びが重要です。 この業界では学生時代に最も打ち込んだことの見つけ方、伝え方、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 念入りな対策で面接官の心を掴みましょう!
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また、学生時代に力を入れたことは「ガクチカ」とも呼ばれています。ガクチカが思いつかない場合は、こちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
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ガクチカは面接やESの頻出質問 こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から 「ガクチカで話すエピソードが見つかりません」「ガクチカでありきたりなテーマは避けたほうがいいですよね?」 といった悩みが多く寄せられて […]
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④弊社を志望した理由を簡潔に教えてください
志望動機はエントリーシート(ES)やそれまでの面接でもよく聞かれる頻出質問ですが、最終面接でも改めて聞かれることがあります。最終面接は面接官が企業経営の視点を持っていることを踏まえて、会社全体やより先のキャリアについても言及しましょう。
私は、「衣・食・住」すべての方面から人々の生活を支えている御社で、人々の暮らしだけでなく心も豊かにしたいと思い、志望しています。
私は以前から御社の商品を愛用しており商品自体に魅力を感じていました。そのため、応募当初は「御社の商品をいろいろな人に広める立場として仕事をしたい」という思いから志望していました。
しかし、選考を進めながら御社のことを深く知っていくなかで、御社の目指す「人々の豊かな暮らしの実現」に向けての取り組みに強く共感し、商品だけではなく暮らしへの考え方を広めていきたいと思うようになりました。
将来的には御社の目的を実現するために、新しいプロジェクトなどを企画・提案し、御社を牽引する存在として貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
まずは簡潔に答えて深掘る質問がされたら会話するように答えていきましょう。
また、もし選考中に志望動機が変化したり追加したい要素が出てきた場合は、例文のように前置きしておくと齟齬が生まれづらくなりますよ。
志望動機の作り方や面接での答え方のコツなどはこちらで解説しているので、ぜひ参考にして自分だけの志望動機を作成してみてください。
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【系統②】本気で入社したいと思っているか確認する質問
- 現在の他社の選考状況を教えてください
- 当社が第一志望ですか
- 複数社から内定をもらったらどうしますか
- なぜ他社ではなく当社なのですか
- 当社について何か質問はありますか
次に紹介するのは「本気で入社したいと思っているかを確認する質問」になります。
最終面接を受ける応募者は、企業が求める人材像にある程度マッチしており、能力やスキルも一定の基準を超えている人たちばかりですが、企業としては、内定を出して入社してもらえるかは別問題です。そのため、内定辞退をできるだけ防げるように、最終面接で入社の本気度を確認する質問を投げかける傾向にあります。
ここでは、よく聞かれる質問を5つ紹介するので、参考にして自分ならではの回答を考えてみてくださいね。
⑤現在の他社の選考状況を教えてください
企業としては、内定を出したとしても他社に入社されてしまうことを危惧しています。そのためこのような質問をし、リアルタイムの他社の選考状況を伺うことで「内定を出したらうちに入社してくれるかどうか」の温度感を確認しているのです。
私は生活雑貨を扱うメーカーや小売企業を中心に、御社を含めて5社の選考を進めています。一部食品メーカーもありますが、商品を自社で直接開発して人々の暮らしを支えている企業であることを重視して就活をしているため、食品関連も視野に入れて就活をしています。
具体的な選考状況としては、御社以外に最終面接の結果待ちが1社、2社は二次面接の結果待ち、もう1社は一次面接を控えている段階です。
キャリアアドバイザー
ここは素直に質問に答えましょう。
その際、選考を受けている業界や志望職種が異なっていると矛盾を感じてしまう面接官もいます。分野の異なる企業を受けている場合は、応募している軸に一貫性を持たせると納得してもらいやすいですよ。
選考状況の答え方については、こちらの記事でより詳しく解説しているのでぜひあわせて読んでみてください。
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⑥当社が第一志望ですか
こちらも、内定辞退を防ぐために志望度の高さを確認する質問です。先の他社の選考状況の質問のように事実ではなく、応募者の気持ちや意思を確かめているといえますね。
はい、御社が第一志望です。
私は〇〇という理由で御社を強く志望していますが、選考を重ねさまざまな面接官の方とお話をするなかで、その気持ちがよりいっそう強まりました。内定をいただけるのであれば、ぜひ御社に入社させていただきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
あいまいな回答は自信がないように見えたり企業に不信感を残しかねません。
第一志望だと主張する場合は、「はい、第一志望です」とはっきり言い切りましょう。
もし受けている企業が第一志望でない場合は、嘘をつくことは避けたほうが良いです。ただ「第一志望ではないです」と率直に答えるのではなく、「現在御社と〇〇社が第一志望群であり、どちらかに決めたいと考えています」とあくまで志望度の高さを伝えたうえで、素直に回答することをおすすめします。
「当社が第一志望ですか?」と聞かれた場合の答え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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⑦複数社から内定をもらったらどうしますか
こちらの質問は、より直接的に内定を出したら入社するかどうかを確かめている質問です。企業としては、最終面接の時点で「うちに入社するかどうか最終確認したい」という意思確認がメインの企業もあります。第一志望であれば、内定をもらったら入社しようとしている意思を伝えるようにしましょう。
御社に入社しようと考えています。
私は「自社で開発した商品を通じて人々の暮らしと心を豊かにしたい」ということを軸として、他企業の選考を進めています。現在、御社はそれらの企業のなかでも最も自分自身にマッチする企業だと考えているため、内定をいただけた場合はぜひ御社に入社したいと考えています。
キャリアアドバイザー
まずは結論を簡潔に伝え、そのあとに理由を述べましょう。
その際、もし第一志望ではない場合は「第一志望だから」と言葉にしなくてかまいません。選考中の企業の共通点や就活の軸を理由にマッチしていることを伝えれば、説得力を持たせることができます。入社したいと思っていることを素直に伝えましょう。
こちらの記事では、複数内定をもらったときに最適な1社を決める方法について解説しています。知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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内定を複数社もらって1つに絞る際は、自分と企業とを照らし合わせて考えてみましょう。 この記事では内定先を絞り込めない3つのタイプ、連絡方法、NG行為などをキャリアアドバイザーが解説します。 この記事を参考に、自分の納得のいく選択をしてくださいね。
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⑧なぜ他社ではなく当社なのですか
この質問は第一志望であると確認がとれたうえで、よく聞かれる質問といえます。ほかの企業と比べるような聞き方をすることで、入社への迷いがないかや内定を出したら入社してくれるかどうかを確かめようとしているのです。
私は、人々の生活をあらゆる方面から支え、人々の暮らしと心を豊かにしたいと考えています。
もちろん多くの企業が人々の生活を支えていますが、そのなかでも御社は「衣・食・住」すべての商品商品群において、企画開発から販売までを一気通貫しておこなっています。さらに、商品を通して企業の理念や価値観も伝えており、ライフスタイルの提案や考え方にまでアプローチし、本質的な暮らしの豊かさを提供しているとお見受けします。
他社に類を見ない御社の企業理念とビジネス展開に強く共感しているため、他社ではなく御社を志望しています。
キャリアアドバイザー
この質問には、自分自身が感じた他社にはないその企業だけの魅力を述べるようにしましょう。
また、その企業が強みにしている部分を強調するのも良いですね。自分自身の経験やエピソードと紐づけながら「その企業でなくてはならない理由」を伝えましょう。
⑨当社について何か質問はありますか
この質問は、企業のことをどの程度調べられているか、どれだけ興味があるのかなどを確認する質問です。入社意欲を確認するための質問ともいえますね。また、企業と応募者のミスマッチを防ぐための意図もあります。
最終面接は基本的に経営に直接携わっている面接官であるため、今後の事業展開やビジネスの方向性など、大きな視点で企業を見たときに自分自身が気になることを質問すると良いでしょう。
・私は以前面接でお伺いした〇〇という新規事業にゆくゆく携わりたいと考えているのですが、その業務に就くために必要なスキルはありますか?
・私は御社の〇〇という理念に共感しているのですが、今後の事業展開としてどのような方向性で進めていくのかお話できる範囲でお伺いできますでしょうか?
・御社に入社したら一刻も早く活躍したいと考えているのですが、入社前から取り組んでおくと良いことはありますでしょうか?
キャリアアドバイザー
逆質問をする際は、自分の意見やなぜその質問をしたのかといった質問の意図や背景を伝えることで、より熱意を伝えることができます。また、入社前に準備すべきことなども聞いておくと入社意思をアピールできるのでおすすめですよ。
逆質問についてはこちらの記事で説明しているので、より詳しく知りたい人はあわせて読んで理解を深めてくださいね。
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【系統③】会社にマッチした人材か確認する質問
- 当社の事業についてどう思いますか
- 今の当社への印象を教えてください
- 当社の社員への印象はどうですか
- 当社の理念やビジョンについてどう思いますか
次は「企業にマッチした人材かを確認する質問」を紹介します。
企業は最終面接の場で、一次・二次面接とはまた異なった視点から企業にマッチした人材かを確かめることも多いです。いくら能力やスキルが基準を超えていても、社風や方針にあわない人材だと、応募者としても企業としても良い選択にはならないからです。回答を考える際に自分がその企業にマッチしているかどうかも確認してみてくださいね。
⑩当社の事業についてどう思いますか
この質問では、事業レベルで企業をとらえたうえで志望しているかを確認しています。これから長く働くうえで会社全体で取り組んでいる事業への理解や共感ができていないとミスマッチを起こしかねません。
御社ではさまざまな事業を展開されていると認識していますが、なかでも特に地方の過疎化が進んでいる状況を深刻にとらえ、地方への移住支援の取り組みをおこなっているのが印象的です。
個人的な意見になりますが、御社の商品群は地域との親和性が高いうえ、暮らしのあらゆる場面に対応できる幅の広さを持ちあわせているとお見受けします。また、店舗が全国各地にあるため、支援もしやすい状況にあると考えられます。
今後都会から地方への移住の需要が増えていくことを考えると、ビジネス的にも理にかなっており社会課題も解決できるため、とても貢献性の高い事業だと思っています。
キャリアアドバイザー
まずは、企業のホームページやメディアでの情報などをはじめとして、業界地図や四季報などを活用して企業がおこなっている事業を理解しておきましょう。そして、自分の考えをまとめておき、面接で聞かれたときに意見をいえるようにしておくと良いですね。
事業内容とは何かについて基礎から知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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また、四季報の見方についてはこちらの記事で解説しています。
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⑪今の当社への印象を教えてください
この質問では、選考を受けるなかで企業への印象が変化したのか、応募者側と企業側から見た企業の印象に大きなズレがないか、などを確認しています。企業への印象と実態が異なってしまうとミスマッチにつながる可能性があるので、企業全体のことを理解している担当者が最終面接の場で今一度確かめるのです。
御社は自分たちが作り出した商品に誇りを持っており、その商品群や事業を通じて人々の暮らしをより良くしたいという信念を持っている印象が強くあります。
選考を受ける前は「人や地球に優しい企業」という印象が強くありましたが、選考を受けるなかでその印象にプラスして「使命感」のようなものを感じました。私も今、御社とともに自分自身が成すべき使命を果たしたいという思いが強まっています。
キャリアアドバイザー
もし選考を受けるなかで企業の印象が変化したり、より志望度が高まった経緯があればしっかり伝えましょう。「ちゃんとうちの会社を見てくれているな」と面接官からの印象も良くなりますよ。
⑫当社の社員への印象はどうですか
先ほどは企業への印象でしたが、働く社員への印象を聞かれることもあります。企業を経営する立場として、実際に社員たちと協力して会社を支えられるのかを見極めているといえますね。
御社で働く方々は、優しさのなかに仕事への信念を持っている人が多いと感じており、一緒に働きたいと強く感じています。
応募する前に採用ページを拝見させていただいた際は、皆さん笑顔が素敵で自己紹介の文章からも優しさが溢れていました。そして、選考を進めていくなかで社員の方と座談会の場をいただきました。お話を伺うなかで、皆さんの会社への想いと仕事で成し遂げたい信念の強さを感じたことで、自分も皆さんと一緒に働きたいという思いが強くなりました。
御社に入社したら、皆さんと一緒に御社をさらに成長させていきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
働く社員の印象は採用ページや面接、またオフィス見学や座談会など選考のなかで得た印象を伝えると良いでしょう。また、ただ印象を伝えるだけでなく、自分との相性やその人たちとどのような仕事がしたいのかも盛り込めると良いですね。
⑬当社の理念やビジョンについてどう思いますか
企業のオリジナリティが色濃く出るのが理念やビジョンです。そのため、企業が最も大切にしている要素であり、この理念やビジョンに共感してくれる人を求めているといえます。事前に文言や背景にあるメッセージを理解して、面接で個人の意見をいえるように準備しておきましょう。
御社の企業理念である「〇〇」は、自分が仕事をしていくうえで大切になる価値観と共通していると強く感じています。この理念には消費者にも社員にも商品にも、すべてに対して誠実に向きあうという意味が込められていると思ったからです。
私自身、中学生のときに部活でミスをした際、自分の責任だと思いたくなくて目を背けてしまい、ほかの人の責任だと勘違いされてしまったことがありました。このときに、最初からミスをしたことに誠実に向き合っていれば問題はほかの人に影響しなかったと思います。この経験を経て、今まで誠実であることをモットーに生活をしてきた私は、御社の大事にしている理念に共感し、仕事をするうえで大事にしたいことが共通していると感じたのです。
そして、今回の御社の選考を受けるなかで面接や企業説明を担当してくださった方々から、この理念を大切にして仕事に取り組んでいることを肌で実感しました。また、今世の中が抱えている社会課題を解決していくうえでも重要な指針になると考えています。
御社に入社後はこの理念を仕事の中心に置いて、日々の業務に取り組みたいと思っています。
キャリアアドバイザー
理念に共感していることを述べたうえで、なぜそう思うのかの理由を説明しましょう。また、どんなところに共感できるのかを深掘りして伝えるのも良いですね。
【系統④】将来会社を担っていける人材か確認する質問
- あなたの夢は何ですか
- 入社後のキャリアプランを教えてください
- 将来当社をどのように成長させていきたいですか
- 入社後に当社にどのように貢献できると思いますか
最後に紹介するのは「将来会社を担っていける人材かを確認する質問」です。
キャリアアドバイザー
最終面接をおこなう経営陣は、現場社員よりさらに長期的な目線で人材の採用を考えています。そのため、継続的に働いてくれる人材か、入社後の長期的なキャリアを考えられているかなどを質問で確認するのです。
⑭あなたの夢は何ですか
この質問をすることで、応募者の人生単位での方向性とその企業でのキャリアの方向性が一致しているのかを確認しています。個人の夢がその企業では叶えることが難しいものであると、入社後の離職につながる可能性が高いので、このような聞き方でミスマッチがないかを確かめるのですね。
私の夢は、自分が携わった商品で人々の心と暮らしを豊かにすることです。
きっかけは、幼少期に自分が作った工作物を祖父が長く愛用してくれた経験があり、人の役に立っている実感を得たことでした。そこから、自分が携わる商品でより多くの人の暮らしや心を豊かにしたいと思うようになりました。
御社は幅広い商品群を通じて多くの人々に豊かな暮らしを届けています。さらに、その範囲は日本だけにとどまらず海外にも進出しており、年々役に立つ幅も広がっているとお見受けします。私も御社で働きより多くの人々の役に立つ存在になりたいと思い、御社を志望しています。
キャリアアドバイザー
もし夢が見つかっていない場合は、正直に伝えても問題ありません。
ただし「夢はありません」で終わらせるのではなく「今夢といえるようなものはありませんが、仕事では〇〇という目的を成し遂げたいと思っています」というように、中長期的なキャリアを考えていることは示すようにしましょう。
⑮入社後のキャリアプランを教えてください
先ほどの夢に関する質問よりも、仕事で何を成し遂げたいのかをより具体的に聞いている質問ですね。どのくらい具体的に自分のキャリアを見すえて入社しようと考えているのかを確認しています。3年後、5年後、10年後などある程度期間を区切って聞かれることもありますよ。
入社後は3年目までに業務の基礎的な理解や実務スキルを身に付け、5年目にはリーダーとして新規案件を動かしていきたいと考えています。
特に御社では地方への店舗展開に力を入れているとお聞きしたので、1つの地方を新規開拓し新しい試みに挑戦したいと思っています。
まずは、基礎的なスキルを徹底して身に付けて、御社のなかでいつでも新しいチャレンジができるように準備しておきます。
キャリアアドバイザー
キャリアパスは職種や企業によっても異なります。
事前に採用ホームページなどで事例を確認しておくことや、OB・OG訪問などで現場社員に実際のキャリアステップを聞いておくと具体的にイメージしやすくなるのでおすすめですよ。深掘りされたときに答えられるようにもしておくと安心ですね。
こちらの記事では面接でキャリアプランについて聞かれたときの対応方法について解説しています。ぜひあわせて参考にしてくださいね。
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面接でキャリアプランを聞かれたときは、最終的な目標と、目標を叶えるための計画、達成に向けてすべき努力について述べましょう。今回はキャリアプランを考えるメリットやキャリアプランの評価基準を解説していきます。またキャリアアドバイザー監修のもと、キャリアプランの考え方や面接での伝え方も例文付きで紹介しますよ。
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また、こちらの記事ではOB・OG訪問のやり方について解説していますので、あわせて読んで実践してみてください。
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⑯将来当社をどのように成長させていきたいですか
最終面接では、自分個人だけでなく企業をどのように発展させていきたいかを問われることがあります。ここでは、将来的に会社を引っ張っていける人材なのかを判断しているといえますね。より視野を広げて、社会のなかでのその企業の立ち位置を把握しておく必要があるでしょう。
私は将来的に御社の商品が海外でも日常的に使われるようになるよう、海外への販路を拡大したいと考えています。
そのために、まずは御社の商品とテイストや方向性の合う商品を扱う海外企業とのタイアップができるように営業し、認知度向上を目指します。
ある程度の認知度を得た後は、海外支社を作り直営店舗を立ち上げてさらに販路を拡大していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
まずは、どうしていきたいのか目的を伝え、そのために自分は何をしようと思っているのかを具体的に話しましょう。今の現状では難しいものでも問題ありません。その企業を成長させていきたいという熱意と、ある程度論理的な道筋を示すことが重要です。
⑰入社後に当社にどのように貢献できると思いますか
この質問では、身に付けたスキルや強みが具体的に仕事でどのように活かせるのかを確認しようとしています。入社後すぐに活かせる力に加えて、中長期的な目線でその企業に貢献できる力を求めているのです。
私の「適応力」は御社の海外展開に貢献できる力だと考えています。
私は大学1年〜3年にかけて東南アジアの諸国を回りボランティア活動をしていました。最初は英語も現地の言葉も話せない状態でしたが、現地の人ととにかく接してコミュニケーションを取りにいくことで自然と身に付けることができました。
また、ときには辺境にある地域まで行くこともあり、その地域の文化になじむことが必要でした。その際も自ら文化を取り入れることで地域の人々に受け入れてもらうことができました。
海外展開を進める際には、現地の文化に慣れることや現地の人の輪のなかにいち早く溶け込むことが必須だと考えています。
大学生で身に付けた適応力を用いて、御社の海外展開事業を牽引してまいりたいと思います。
キャリアアドバイザー
就職活動で自分をアピールできる要素はいくつかあるかもしれません。そのなかでも、応募した企業で活かせる力を取り上げてアピールすることが大切です。事前に企業の求めている人材像を把握して準備しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
最終面接で聞かれる質問はある程度予測することはできますが、実際には想定外の質問をされることもあるでしょう。想定外の質問をされた場合には、慌てずに一度考える時間をもらうことが大切です。「早く回答しなければ」と焦ってしまうと、思ったように答えられなかったり、質問の意図とズレた回答をしてしまう可能性もあります。ただ、いきなり黙り込んでしまうと面接官からの印象が悪くなってしまうため「考える時間を30秒ほどいただけますか」など伝えるようにしましょう。
また時間を置いても回答に自信がない場合は、回答する前に前置きをはさむのもおすすめです。「まだ明確な答えは出ていないのですが」などと回答前に伝えると良いでしょう。限られた時間のなかで100%の回答が難しいことは面接官も理解しているので、前置きすれば印象が著しく悪くなることはありません。
重要なのは、最終的に自分なりの結論を出して回答することです。質問に対して何も答えられないのはマイナスな印象につながってしまいます。たとえ回答するまでの時間がかかったり、回答の内容が完璧でなくとも、自分の答えを伝えることに意味があります。この点を意識して想定外の質問に対処しましょう。
ただ答えるだけでは不十分! 最終面接で聞かれた質問に答える際の3つのコツ
就活生
たくさんの質問例と回答例を知れたので事前にしっかり対策できそうです!
ちなみに聞かれたことに答えるときのコツなどはあったりしますか?
キャリアアドバイザー
はい、ありますよ!
回答の事前準備に加えて、面接当日の回答の仕方も意識してみましょう。
聞かれることを事前に把握して回答内容を準備することも重要ですが、ただ答えるだけでは面接官に魅力が伝わりきらない可能性があります。面接当日に意識すべき答え方を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①質問の裏にある意図を考えて回答する
面接で質問されたら質問内容だけでなく、面接官が何を見極めようとしているのか、質問の裏にある意図を考えて答えましょう。
いくら回答内容が魅力的な内容であっても、聞かれた質問に対して的を得た答えを返し切れないと、「質問した内容がしっかり伝わっていなかったのかな」と面接官が不安な思いを抱いてしまいかねません。まずは、相手の質問を理解して本筋からズレた回答になるのを避けましょう。
また、最終面接で聞かれることは回答を準備したものだけとは限りません。突然聞かれたことでも「なぜ今この質問をしているのだろう」と考えるようにすると、動揺も少なく落ち着いて回答できますよ。
②今までの面接での回答と一貫性を持たせる
一次面接や二次面接でされたものと同じ質問だった場合は、今までの面接と一貫性のある回答を心掛けましょう。回答が異なっていると「本当に思っていることなのかな」と企業側も不安になりますし、発言への信憑性も失われかねません。
また、「質問の仕方」は異なっていても「質問の意図」は同じ場合があります。たとえば「自己PRをお願いします」と「あなたの強みは何ですか?」は質問の仕方が異なっていますが、面接官が聞きたいのはどちらも「強み」に関してです。
その場で突発的に答えるのは避け、質問の意図を考えたうえで今までの面接から大きく外れた回答をしないように気をつけましょう。
③熱意や入社意欲を盛り込んで伝える
面接官から聞かれた質問内容に対してだけ答えるのではなく、随所に熱意や入社意欲を盛り込むと効果的です。自己PRや志望動機でアピールするだけでなく、ほかのジャンルの質問でも積極的に自分をアピールしていきましょう。
たとえば「今の当社への印象を教えてください」と言われたら、「御社の印象は〇〇です」と答えるだけではなく、なぜそのような印象を持っているのか、その印象があるから強く志望しているのだということも伝えると良いですね。
また、ただ用意した回答を述べるのではなく、声に抑揚をつけたり表情を工夫することも入社意欲や熱意を示すことにつながります。回答内容だけでなく、伝え方にもこだわってみてください。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
最終面接において、聞かれた質問に回答する際に熱意を示すためには、話す内容や伝え方がカギとなります。最終面接では「入社意欲が高いかどうか」が企業の評価ポイントの1つであり、入社意欲の高さは質問に対する回答の伝え方や内容で左右されます。たとえば、志望動機では「競合他社ではなくなぜその企業なのか」「5年後、10年後といった長期的なビジョンが考えられているか」といったポイントが伝わる回答にすることが重要です。
また、自己PRでは単なるアピールではなく「その企業だからこそ入社後に活躍できる」や「企業の成長に貢献できる」といった点を押さえて伝えましょう。志望動機や自己PR以外にも、自身の長所や志望度の高さが伝わるような一言を組み込むなど、全面的にアピールすることで熱意が伝わりやすくなります。
また、一歩踏み込んだ逆質問をするのも効果的です。相手は経営にかかわる立場であるため、経営や事業方針に関する質問や、企業の将来的なビジョンを質問することで「入社後は熱意をもって事業成長に貢献してくれそうだ」とプラスの印象をもってもらえるでしょう。
最終面接で聞かれることに関してよくある質問に回答!
最終面接で聞かれることについて調べるなかで疑問や不安に思うことが出てきますよね。ここでは最終面接で聞かれることに関して学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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最終面接で聞かれることは何ですか?
企業は最終面接で「この応募者に内定を出すべきか」を見極めています。そして、見極めるポイントは大きく4つあり、これらを確かめるために最終面接で質問をします。4つのポイントとは「今までの面接内容と整合性があるか」「本気で入社したいと思っているか」「会社にマッチした人材か」「将来会社を担っていける人材か」です。
たとえば「今までの面接内容と整合性があるか」を見極める質問として、「学生時代に力を入れたことを教えてください」や「弊社を志望した理由を簡潔に教えてください」などの質問があります。また、「本気で入社したいと思っているか」を見極める質問としては「当社が第一志望ですか」「複数社から内定をもらったらどうしますか」などの質問が代表的です。
最終面接で聞かれる質問を把握するときは、企業がその質問で何を見極めようとしているのかを考えると的確な回答ができるので、意識してみてください。
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最終面接で聞かれることに答えるための対策を教えてください。
最終面接で聞かれることに答えるためには、まずは最終面接の特性を把握しておくことが重要です。一次面接や二次面接との特性の違いを理解しておくことで、「今なぜその質問をするのか」という企業の意図がわかります。次に、その企業の意図に関連する具体的な質問例を知っておき、事前にある程度自分なりの回答を用意しておくことがおすすめです。
最終面接で聞かれることは意図の理解が重要! パターンを把握して内定を勝ち取ろう
最終面接で聞かれる質問には、「本当に内定を出して良いか」を見極めたいという企業側の意図があります。そして、質問の系統は大きく4つのパターンに分けられるので、それぞれの質問に対してどのような回答をするのか、事前に準備しておきましょう。
最終面接で聞かれることを知っておき、事前に回答を準備しておくことで「答えられなかったらどうしよう」という緊張も少し和らぎます。さらに、回答内容だけでなく、声の抑揚を意識したり表情豊かに話すようにすると、熱意や入社意欲をより伝えることができますよ。
準備を万全に整えて最終面接に臨み、内定をつかみ取ってくださいね。
初めての最終面接を控えているのですが、何を聞かれるのか予想がつかず不安です……。
どうしたら良いでしょうか?