目次
- 栄養士の志望動機は職種ごとに求められるスキルを把握してまとめよう
- そもそも栄養士とは? 具体的な仕事内容をチェックしよう
- まずはここから! 栄養士になるために押さえておきたい業界動向
- ①食への関心の高まりから栄養士の需要は高い
- ②病院や企業など志望先によって就活時期が異なる
- ③資格を持っているとキャリアの幅が広がる
- 志望動機に盛り込みたい栄養士に求められる3つのスキル
- ①食への探究心と情報収集力
- ②周囲と連携するチームワーク
- ③栄養指導などにつながるコミュニケーション能力
- 栄養士の志望動機例文7選|就職先別に作成時のポイントも紹介
- ①病院の例文
- ②保健所・保健センターの例文
- ③学校・給食会社の例文
- ④福祉・介護施設の例文
- ⑤食品関連会社の例文
- ⑥スポーツ関連会社の例文
- ⑦大学や企業の研究機関の例文
- 栄養士の志望動機は食にまつわるエピソードとなぜその就職先かの結びつきが重要
- オリジナリティを出そう! 栄養士の志望動機を作るための5ステップ
- ステップ①栄養士になりたいと思ったきっかけを振り返る
- ステップ②志望先の事業内容や企業理念から求められる人物像を把握する
- ステップ③志望先で自分の強みがどう活かせるかを整理する
- ステップ④栄養士として将来どうなりたいのかキャリアビジョンをまとめる
- ステップ⑤志望先と自分の共通点を整理して言語化する
- 参考にしよう! 栄養士の志望動機でよくある失敗例
- 失敗例①栄養士を目指す理由に具体性やオリジナリティがない
- 失敗例②企業研究が足りず「使い回せる志望動機」になっている
- 失敗例③働く条件や待遇ばかり言及している
- 栄養士の志望動機は職種ごとに異なる食にかかわる強みを明確にしてまとめよう
栄養士の志望動機は職種ごとに求められるスキルを把握してまとめよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「栄養士の志望動機の例文を知りたいです」
「栄養士の志望動機はどのようにまとめたら良いですか?」
といった相談を受けることがあります。栄養士は栄養バランスの良い献立を考えたり、アレルギーのない安全な素材を選んだりして、人々の食を豊かにする魅力的な仕事ですよね。
栄養士とひとことにいっても職場となる企業や団体は幅広いため、志望動機もそれぞれに合わせたものを作成する必要があります。食にまつわる自分なりの強みを盛り込んで、オリジナリティを出すことが大事ですよ。
この記事では、栄養士に求められるスキルや栄養士の志望動機の例文を交えながら、実際の志望動機の作り方について解説していきます。ほかの人とは違う、独自の志望動機を作ることができるように一緒に進めていきましょう。
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そもそも栄養士とは? 具体的な仕事内容をチェックしよう
まず栄養士の基本的な情報や仕事内容をチェックしましょう。資格は栄養士と管理栄養士の2種類に分けられています。
- 栄養士:栄養士養成施設を卒業して都道府県知事から免許を取得した人
- 管理栄養士:管理栄養士養成施設を卒業して栄養士免許を取得した後、国家試験を受けて厚生労働大臣から免許を取得した人
栄養指導や献立を作るといった仕事は栄養士と管理栄養士で共通していますが、管理栄養士は病院で病気の人のための栄養指導や、特定保健指導で健康増進のためのアドバイスをするなど、できる業務が広がります。
また、栄養士が活躍できる勤務先は幅広いです。
- 病院
- 保健所
- 学校・給食会社
- 福祉・介護施設
- 食品関連会社
- スポーツ関連
- 大学や企業の研究機関

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まずはここから! 栄養士になるために押さえておきたい業界動向


就活生
栄養士になって学校の給食の献立を考えたいと思っています。

キャリアアドバイザー
良いですね。子どもたちの成長を支えるやりがいがある仕事だと思いますよ。

就活生
栄養士になるにあたって何に気をつけた方が良いですか?

キャリアアドバイザー
就職先によって仕事内容などが異なります。まずは栄養士全体にかかわる業界の基本知識から把握していきましょう。
ここからは、栄養士になるために押さえておきたい業界動向について解説していきます。志望動機や就活の時期を考えるうえで大事な点があるので、理解を深めていきましょう。
①食への関心の高まりから栄養士の需要は高い
近年の食への関心の高まりや、栄養士を必要とする施設の増加などにより、栄養士に対する需要は高い傾向があります。
- 老人ホームやデイサービスなど高齢者向け施設の多様化
- 食物アレルギーの増加
- 生活習慣病予防など人々の健康意識の高まり
- 定食の宅配などデリバリーサービスの多様化
消費者庁がまとめた2021年度の「食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」によると、新規発症のうち木の実類のアレルギーの初発例の割合が2017年の57.8%から2020年は64.2%に増加しており、「食物アレルギーに関する一般の人の関心の高さ、診療レベルの向上」などの要因があるとしています。
アレルギーはショック症状で死に至る危険性もあるため、食事を提供する施設では個別のメニューを考えるといった対応が必要となり、栄養士が果たす役割も大きいです。

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業界全体を見ると栄養士の需要は高まっているものの、希望する就職先によっては募集枠が少なく、倍率が高くなる可能性もあります。
特に、病院、学校の給食センター、保育園、行政機関など、安定した職場は人気が集中しやすいです。また、都市部では栄養士の需要が高い一方、応募者も多いため、競争が激しくなる傾向にあります。
倍率が高い就職先ばかりを選んで受けていると、就活が苦しくなる可能性もあるため注意が必要です。人気の職場も受けつつ応募者がそこまで多くない業界も併願するなど、偏らない就活を意識することで、内定の確率がアップするでしょう。
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②病院や企業など志望先によって就活時期が異なる
栄養士は病院や企業など、志望先によって就活時期が異なるのは注意すべきポイントです。日程を把握していないと、資格取得のための勉強の時期と就活が重なって十分な時間を確保できなかったり、慌ただしくなったりする可能性があるからです。
- 一般企業:大学3年の3月から就活解禁、大学4年の10月に内定式
- 医療・福祉施設:大学4年の夏頃から採用試験を始めるところが多いが施設次第
- 行政機関:大学4年の秋から年明けに採用試験がおこなわれることが多い

キャリアアドバイザー
一般企業の場合はSPIの試験対策をしなければいけない可能性があるなど、資格に加えて志望先の試験内容を事前にチェックすることも大切ですよ。
就活を始める時期については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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③資格を持っているとキャリアの幅が広がる
栄養士はほかの資格を組み合わせることでキャリアの幅が広がる特徴があります。栄養士の資格をベースにほかの分野の資格を取得すると、より専門的な仕事にかかわることが可能です。
- 調理師
- フードコーディネーター
- 食育アドバイザー
- スポーツ栄養スペシャリスト
- 介護職アドバイザー
- 野菜ソムリエ
栄養士のなかには献立を考えることに加えて、調理師の免許も取得して栄養面の知識を実際の料理に活かしている人もいます。スポーツや介護などの専門性が高い資格や、複数の資格を保有していると就活や転職活動でも有利になります。

キャリアアドバイザー
専門学校によっては、栄養士と調理師免許を並行して学べるところもありますよ。

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栄養士は資格が必要な専門職であり、資格を持つこと自体はキャリアの第一歩です。しかし、資格があるから安泰というわけではなく、長期的なキャリアビジョンを見すえて就職先を選ぶことが重要です。
まずは、栄養士としてどの分野で活躍したいのか考えましょう。病院で患者のサポートをする臨床栄養、学校や保育園での給食管理、アスリートの栄養管理をするスポーツ栄養など、活躍できる場はさまざまです。自分の興味や強みをもとに将来進みたい分野を決めると、キャリアの方向性が定まりやすくなります。
また、キャリアプランは段階的に考えましょう。長期、中期、短期でプランを立てることが重要です。まずは「最終的に自分がどの分野でどのような姿になっていたいか」という長期の目標を掲げ、目標を叶えるために何をすべきか中期・短期スパンですべきことを定めると、キャリアビジョンが明確になるでしょう。
志望動機に盛り込みたい栄養士に求められる3つのスキル


就活生
栄養士に必ず必要なスキルは何でしょうか?

キャリアアドバイザー
食に関する知識は豊富なほうが良いですが、このスキルがあれば良いというわけではなく複数の要素が栄養士には求められますよ。

就活生
献立を考えることのほかにもやるべきことが多いですか?

キャリアアドバイザー
もちろんじっくり献立を考えることもありますが、ほかの人と相談する機会も多いのでコミュニケーション能力は大事ですね。いくつか栄養士に必要なスキルを紹介しますね。
ここからは、志望動機に盛り込みたい栄養士に求められる3つのスキルについて解説していきます。自分にどのスキルがあって、志望動機に書けそうかイメージしながら見ていきましょう。
①食への探究心と情報収集力
栄養士には食への探究心と情報収集力が求められます。食べることが好き、料理が好き、健康に興味があるといったきっかけで栄養士を志すケースがあるかもしれません。食への関心を深めていくことで栄養士に必要な知識を増やしていけます。
また、新しいアレルギー食物の情報など、常に最新の動向をチェックする力も栄養士には必要です。アレルギーに関する新薬や治療法も日々進化しているので、そうした情報にアンテナを張っておくことも、安全な食を提供するために大事になります。

キャリアアドバイザー
栄養士向けのセミナーや勉強会が開催されているので、栄養士になってからも学ぶ姿勢が大切ですね。
②周囲と連携するチームワーク
栄養士には周囲と連携するチームワークも重要です。献立を考えるときに材料を調達する人や調理師と協力しながら仕事を進める場面が多いからです。
- 調理師
- 医師や看護師
- 薬剤師
- 介護士
- 教師
勤務先によってはほかの職種の人の要望を聞くことを求められます。たとえば、病院であれば医師や看護師、患者の意見を献立に取り入れることが必要なケースがあります。スポーツチームを担当する場合は、選手の体作りや疲労回復のために食事の効果が実感できるか確認しながらメニューを調整することもあるでしょう。
③栄養指導などにつながるコミュニケーション能力
栄養士には栄養指導などにつながるコミュニケーション能力が求められます。食の栄養の効果をわかりやすく説明することや、要望に合わせた献立を作ることが必要だからです。
ほかの専門家の意見を聞く力も大事です。たとえば、病院では医師のアドバイスを受けて薬の効能を聞きながら、それと栄養を組み合わせることで、患者の回復を早めるメニューを考えることができます。
自分にない専門知識をほかの職種の人とのコミュニケーションで補うことも、栄養士として活躍するために重要な要素です。

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コミュニケーションを円滑にするためには、栄養士の仕事だけでなくほかの職種の人の仕事内容にも興味を持ち、共通の話ができるようにすることが大切ですよ。
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栄養士の志望動機例文7選|就職先別に作成時のポイントも紹介

就活生
自分の志望動機がどんな完成形になるのかイメージできなくて困っています……。

キャリアアドバイザー
それでしたら、例文を見ながらイメージを膨らませましょう。

就活生
例文を見たら書き方がわかりそうです。

キャリアアドバイザー
ただ、例文は参考程度にして、自分の独自の志望動機を作ることが大切ということは忘れないでくださいね。
ここからは、栄養士の志望動機の例文を就職先別に解説していきます。求められるスキルなど作成時のポイントも紹介するので、自分の志望動機の完成形を想像しながらチェックしてください。
①病院の例文
病院の栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴院を志望するのは、栄養士の知識を活かして患者様が早く回復するような食を提供したい思いがあるからです。
私は料理が好きで、両親が共働きだったこともあり、中学生の頃から夕食を作ってきました。私には妹がいるのですが、妹が病気がちだったため、妹の分はほかの家族と少しメニューを変える工夫が必要でした。
この経験が栄養士を志したきっかけです。貴院では薬に頼りすぎない食を通じた治療に力を入れており、その目標に私も貢献したいと考えております。
- 実際に病気の人の食にかかわった経験があれば盛り込む
- 病院の治療方針など食に関する特徴を調べる

キャリアアドバイザー
実際に病気の人の食にかかわった経験があれば盛り込むようにしましょう。選考で有利になりやすいですよ。また、志望する病院の治療方針など食に関する特徴を調べることも、効果的な志望動機を作るうえでは欠かせません。
病院の志望動機の書き方は、こちらの記事も参考にしてください。
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病院の志望動機例文を職種別で16選紹介していきます。熱意が伝わりやすい志望動機の構成や、押さえておきたいポイント、注意したいことなどもキャリアアドバイザーがしっかりと解説しているので、志望動機作成の参考にしてみてくださいね。
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②保健所・保健センターの例文
保健所・保健センターの栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私はより多くの人の健康を食で支えたいという思いがあり、保健所の栄養士を志望しております。
私は高校生の頃に無理なダイエットをして体調を崩してしまったことがあります。そのとき感じた食べることの大事さと栄養に対する理解の重要性から、栄養士になりたいと思うようになりました。
人それぞれ体型が違うように、栄養指導もその人に合ったものが求められると考えています。保健所では幅広い年齢や職業の人に栄養に関するアドバイスができるため、自分の知識を活かしていきたいです。
- 地域住民に寄り添う気持ちを伝える
- 公務員としての規律や責任感を意識する

キャリアアドバイザー
保健所や保健センターの志望動機では、地域住民に寄り添う気持ちを伝えましょう。また、公務員として働くことになるため、規律や責任感を意識することも大切ですよ。
③学校・給食会社の例文
学校・給食会社の栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴社を志望するのは、さまざまなジャンルの食の知識を活かし、給食を通じて子どもの成長をサポートしたいからです。
私は小学生のとき、給食の時間が一番の楽しみで、その頃から将来は給食に携わる仕事をしたいと思っていました。また、ホテルのレストランでキッチンのアルバイトをしており、和・洋・中華の多ジャンルの料理を提供しています。
学校では栄養学を専攻し、資格を取得したので、調理の経験を活かしながら献立を考えられる栄養士になりたいです。子どもたちを飽きさせない、毎日が楽しくなるようなメニューを考えたいと思っています。
- 子どもの成長や食育にかかわる熱意を盛り込む
- 大量調理やバリエーションの豊富さなど給食の特徴に合うスキルを入れる

キャリアアドバイザー
学校や給食会社の志望動機には、子どもの成長や食育にかかわる熱意を盛り込むようにしましょう。また、大量調理やバリエーションの豊富さなど給食の特徴に合うスキルを入れると、他者との差別化ができますよ。
④福祉・介護施設の例文
福祉・介護施設の栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴施設を志望するのは、入所している方々に食の楽しみを提供したいからです。
私は高校生の頃から栄養士を志し、家族の食事を作ってきました。祖父母と同居しているのですが、祖父が年とともに噛む力が弱くなってしまったため、個別のメニューを考えてきました。
祖父は3年前に他界してしまったのですが、私が作った料理が美味しいと毎日笑ってくれた顔が今でも思い浮かびます。貴施設は「食の喜び」を運営方針に掲げています。そのため、栄養士の資格を活かし、高齢の方がより食事を楽しめる献立を考えていきたいと思っております。
- 利用者や入所者への思いやりが伝わるエピソードを盛り込む
- 介護食などに関する正しい知識があることをアピールする

キャリアアドバイザー
福祉・介護施設では人柄も重視されるため、利用者や入所者への思いやりが伝わるエピソードを盛り込むのがおすすめです。介護食などに関する正しい知識があることをアピールするのも効果的ですよ。
福祉業界の選考を通過するコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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⑤食品関連会社の例文
食品関連会社の栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴社を志望するのは、「食でより良い人生を」という企業理念に共感するからです。
私は長く眠りが浅い悩みがあり、毎日怠さを感じていたのですが、貴社の機能性表示食品を利用してその悩みが改善された経験があります。それをきっかけに、栄養士の資格を活かして、貴社で高機能な食品の商品開発に携わりたいと思いました。
食の力を通じて、私のような悩みを抱えた人が一人でも減り、より良い人生を送っていくことに貢献したいと考えております。
- 企業と出会ったきっかけのエピソードを盛り込む
- どの事業に栄養士の資格が活かせるのかを説明する

キャリアアドバイザー
食品関連会社の選考では「なぜ他社ではなくうちなのか?」が重視されるため、企業と出会ったきっかけのエピソードを盛り込むのがおすすめです。どの事業にどう栄養士の資格が活かせるのかを説明することも欠かせません。
食品業界の志望動機の書き方は、こちらの記事も参考にしてください。
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⑥スポーツ関連会社の例文
スポーツ関連会社の栄養士の志望動機の例文を紹介します。
私が貴社を志望するのは、スポーツ栄養士としての知識を活かし、チームの順位向上に貢献したいと思うからです。
私はサッカークラブで働きたい夢があり、大学で管理栄養士とスポーツ栄養プランナーの資格を取得しました。また、サッカー部のマネジャーを務め、部員の体作りのためのタンパク質量や疲労回復のための食品摂取の管理を担当してきました。もちろん選手の頑張りがあったからこそですが、夏場に1週間で5試合を戦う過酷な大会を勝ち抜けた要因の一部を担えたと思っております。
この経験を活かして今度はプロの世界に挑戦し、栄養士としての知識やアドバイスの引き出しを増やしていきたいと考えております。
- 自身のスポーツ経験やサポート経験を盛り込む
- スポーツの分野で活かせる知識やスキルを入れる

キャリアアドバイザー
スポーツ関連会社の志望動機では、自身のスポーツ経験やサポート経験を盛り込むのが他社との差別化ポイントです。これまでの経験やスキルを盛り込みながら、自分にしか書けない内容を意識してみてくださいね。
スポーツ栄養士の仕事については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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⑦大学や企業の研究機関の例文
大学や企業の研究機関の志望動機の例文を紹介します。
私が貴研究所を志望するのは、貴研究所が力を入れており、私が大学で専攻した腎臓病に対する食事療法の研究をより深めたいと思うからです。
私は農学部で管理栄養士の資格を取得し、腎臓病を食事で治療する方法を学んできました。私は父が腎臓病を患い、人工透析を受ける姿を間近で見てきたため、腎臓病と闘っている人の苦痛を食でやわらげたいと思ったのがこの道を志した理由です。
大学ではミネラル含有量を減らす野菜栽培の研究に取り組みましたが、結果が出るまでに数カ月かかることも多かったので粘り強く研究を進める必要がありました。その手法や身に付けた知識を貴研究所で活かしていきたいと考えております。
- これまでの研究実績や活かせる専門知識を盛り込む
- 失敗しても地道に研究を続ける忍耐力をアピールする

キャリアアドバイザー
大学や企業の研究機関では専門性が重視されるため、これまでの研究実績や活かせる専門知識を盛り込むことが欠かせません。失敗しても地道に研究を続ける忍耐力も強いアピールポイントとなりますよ。
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栄養士の志望動機は食にまつわるエピソードとなぜその就職先かの結びつきが重要
栄養士の志望動機は食にまつわるエピソードと、なぜその就職先かの結びつきが重要です。栄養士としての就職先は幅広く、志望先によって仕事内容に違いがあり、食事を提供したり、栄養指導したりする対象が異なるからです。
また、なぜその志望先かという理由が弱いと、採用担当者から「うちではなくてほかのところでも良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。自分の強みやエピソードを交えて、その志望先でなければならない理由がしっかり伝わるようにしましょう。
ここからは、栄養士の志望動機を作るためのステップや注意点について解説していきます。オリジナリティの高い志望動機を作れるように、一緒に進めていきましょう。
オリジナリティを出そう! 栄養士の志望動機を作るための5ステップ


就活生
栄養士の志望動機をうまくまとめられるか不安です……。

キャリアアドバイザー
一気に全体を書こうとすると難しいので、必要な要素を一つずつ積み上げていくと良いですよ。

就活生
具体的にどうやれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
5つのステップに分けて説明していきますね。
ここからは、栄養士の志望動機を作るための5ステップについて解説していきます。その志望先でなければならない理由が伝わる志望動機を作るためにも、一つずつ実践してください。
ステップ①栄養士になりたいと思ったきっかけを振り返る
まず、栄養士になりたいと思ったきっかけを振り返りましょう。なぜ栄養士なのか、自分なりのエピソードを掘り起こすことが大切です。
- ノートに自分が思いつく経験を書き出す
- 家族など身近な人に自分の食にまつわるエピソードを聞く
たとえば、「食べることが好きだから」というシンプルな理由だけだと、ほかの多くの人にも当てはまり差別化することが難しいです。「美味しいものを食べ歩いて100件以上の記録をつけているうちに、お店ごとの栄養面の違いに興味を持って志した」など、自分にしかない経験を盛り込むようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
栄養士になりたいと思ったエピソードが食に関することだと、ほかの人と被ってしまうこともあるかと思います。被らないようにほかのエピソードを選ぶ人もいるかもしれませんが、話したいエピソードに強い思い入れがある場合は、たとえ被ったとしても自分のエピソードを大事にすることをおすすめします。
ただしその分、エピソードに独自性を持たせることが重要です。たとえば「料理が好き」であれば、「どんな料理を作るのが好きか」「その料理を好きな理由や背景は何か」「料理を作ることで学んだスキルや経験はあるか」など細かい背景や当時の感情を掘り下げることで、独自性のあるエピソードになります。
就活では、エピソードそのものよりも、その経験から何を学び、どのように行動したかが評価されます。ほかの人と似たエピソードでも、自分なりの気付きや価値観を示すことができれば問題ありませんよ。
ステップ②志望先の事業内容や企業理念から求められる人物像を把握する
次に、志望先の事業内容や企業理念から求められる人物像を把握しましょう。志望先によって必要なスキルや合う人柄が異なるため、ミスマッチを防ぐためにもどのような人が求められているのか理解することが大切です。
たとえば、学校給食に携わる栄養士は大量の食材を効率良く調理できるように献立を考えるスキルが求められ、企業の商品開発にかかわる栄養士には発想力が必要になります。志望先についてしっかりリサーチすることが「なぜその志望先か」を説明するためにも大事です。

キャリアアドバイザー
志望先への理解を深めるためにはOB・OG訪問をして働いている人の声を聞いたり、ニュース記事を検索したりして最新の動向をチェックするのがおすすめですよ。
企業が求める人物像を知る方法は、こちらの記事も参考にしてください。
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求める人物像を知ることは最も重要な就活対策|4つの方法で徹底分析
企業が求める人物像は就活対策する際に重要な要素です。この記事ではキャリアアドバイザーが企業が求める人物像とは何かや就活での活かし方などを解説します。求める人物像をもとに志望企業に適性があるかのチェック方法も紹介するので、参考にしてください。
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ステップ③志望先で自分の強みがどう活かせるかを整理する
そして、志望先で自分の強みをどう活かせるのか整理しましょう。志望先の採用担当者に自分が仕事で活躍する姿をイメージしてもらうことが大切だからです。
- 老人ホームのボランティアで培ったコミュニケーション能力を介護食作りに活かしたい
- 農学部で学んだ栄養教育の知識を学校給食に活かしたい
- アルバイトリーダーで人をまとめた経験を病院で他部署と連携しながらの献立作りに役立てたい
強みを盛り込むときは、具体的にその志望先の仕事のどの部分に活かせるかを考えることが大切です。その志望先でなければならない理由を強め、自分が合う人材であるとアピールすることにもつながります。

キャリアアドバイザー
仕事の内容を具体的にすることは、採用担当者からの「事業内容を理解している」「企業研究をしっかりしている」といった評価につながる可能性がありますよ。
ステップ④栄養士として将来どうなりたいのかキャリアビジョンをまとめる
次に栄養士として将来どうなりたいのか、キャリアビジョンをまとめましょう。将来の目標やビジョンが明確になっているほうが、志望先から成長意欲があると評価を高めることができるからです。
栄養士になったら、5年後、10年後にどんな仕事や役割を務めたいのか、なりたい自分の姿を描きましょう。
- 5年後までに栄養士の給食チームのリーダーを務める
- 5年後までに特定保健用食品の新製品開発に携わる
- スポーツ栄養士として働き、10年後までに書籍を出版する

キャリアアドバイザー
まだ働く前でキャリアビジョンのイメージがわきづらいときは、先輩に働き方や仕事の目標を聞いて参考にすると良いですよ。
キャリアビジョンの作り方については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事
キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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ステップ⑤志望先と自分の共通点を整理して言語化する
最後に、志望先と自分の共通点を整理して言語化しましょう。選考を突破するためには、自分が志望先にマッチする人材であるとアピールすることが重要だからです。
- 「食を通じて人を幸せにする」という企業理念に3年間のキッチンのアルバイトの経験を活かしたい
- 「アレルギーの不安を献立で減らす」会社の目標に、自分がアレルギーで悩んできた体験と大学で学んだ栄養の知識で貢献したい
- 献立でフードロスを減らす目標に大学で学んだ食品加工の知識を活かしたい
志望先と自分の共通点を盛り込むことで、採用担当者の「うちに合う人材」という納得感を高めることができます。

キャリアアドバイザー
企業であればホームページの企業理念、施設の場合はパンフレットなどに言語化するうえで鍵になるフレーズが載っていることが多いので、参考にすると良いですよ。
参考にしよう! 栄養士の志望動機でよくある失敗例


就活生
こんな志望動機だと選考を通過しにくいというようなポイントはありますか?

キャリアアドバイザー
そうですね、その人がどのような人なのか志望動機からほかの人との違いがわかりづらいと、志望先に響かないことがあります。

就活生
どのような点に気をつけると良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
いくつか注意したほうが良い点があるので、説明していきますね。
ここからは、栄養士の志望動機でよくある3つの失敗例について解説します。独自の志望動機を作るためにも、これらの失敗例が当てはまっていないか気をつけながら進めるようにしましょう。
失敗例①栄養士を目指す理由に具体性やオリジナリティがない
志望動機の失敗例の一つとして、栄養士を目指す理由に具体性やオリジナリティがないことが挙げられます。この場合、志望先に熱意が伝わらず、採用担当者がほかの人よりも採用したいと思う理由が見えない可能性があります。
- 食べることが好きで食にかかわる仕事がしたいから
- 世の中の食への関心が高まり、栄養士が大事な仕事だから
- 栄養士は多くの人の健康をサポートできるから
栄養士は栄養面で人々の健康をサポートできますが、具体的な理由やエピソードがないと、ほかの人にも当てはまる志望動機になってしまいます。「なぜ?」と自問自答しながら、自分にしかない経験を盛り込むのがオリジナリティが高い志望動機を作るポイントです。
失敗例②企業研究が足りず「使い回せる志望動機」になっている
企業研究が不十分で「使いまわせる志望動機」になっているのも、よくある失敗例です。ほかのところにも通用する志望動機だと、採用担当者から「うちではなく別のところでも良いのでは?」と疑問を持たれる可能性があるからです。
- 安全な食を通じて社会に貢献したい
- 食で人々を健康で幸せにしたい
- 一人でも多くの栄養指導に携わって生活習慣病を予防したい
使いまわせる志望動機は、「なぜその志望先か」が弱い内容とも言えます。具体的な事業内容や企業理念、経営方針などをふまえて、自分がやりたい仕事や自分の思考との共通点を盛り込むことが大切です。

キャリアアドバイザー
独自色があるか、ほかとの違いを出せているか確認したいときは友人に志望動機を読んでもらうなど、第三者の視点を参考にするのがおすすめですよ。
失敗例③働く条件や待遇ばかり言及している
志望動機で働く条件や待遇ばかりに言及しているのも、失敗例の一つです。条件や待遇など自分本位な内容が多いと、どのように企業に貢献できるかという点が伝わりにくいからです。
- 残業が少ない環境で働きたい
- できるだけ高い給与を得たい
- 長期休暇が取れる会社で働きたい
志望先からすると「待遇面にしか魅力を感じていないのだろうか」と疑問を持つのと同時に、「長く働く意欲があるのだろうか」「すぐに転職してしまわないだろうか」といった不安にもつながります。

キャリアアドバイザー
働きやすい環境は就職先を選ぶうえで大事ですが、前面に押し出しすぎず、その志望先での目標や貢献できる点をまず押さえるようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
栄養士の志望動機では、食にかかわる内容は必須ですが、食以外のエピソードも盛り込むことで、人間的な魅力やオリジナリティを伝えることできます。
ただ、栄養士としての専門性や興味を示すために、食に関するエピソードを中核にしましょう。食に関するエピソードを補強する形で食以外のエピソードを取り入れると良いですね。たとえば「ボランティア活動で人と触れ合うなかで、人の健康を支える食の重要性に気がついた」といったイメージです。
もし食に直接関連しないエピソードであっても、栄養士としての適性があるストーリーにつなげると良いでしょう。たとえば、挫折を経験して乗り越えたことを「困難な状況でも学び続けられる」と、栄養士としての成長意欲につなげることができます。
栄養士の志望動機は職種ごとに異なる食にかかわる強みを明確にしてまとめよう
栄養士の活躍の場は幅広く、就職先によって仕事内容や求められる人物像にも違いがあるため、志望動機で自身の強みと就職先の仕事を結びつけることが大切です。食で人の健康を支えたり、喜びを作ることができる栄養士の仕事は、やりがいがあるはずですよ。
栄養士としての仕事を充実させるためにも、食にかかわる強みを明確にして、自分に合った就職先を見つけてください。
管理栄養士の養成施設は4年制で、栄養士の養成施設は2〜4年の幅があります。