目次
- 企業が求める人物像の概要を知って企業理解を深めよう
- そもそも就活における「企業が求める人物像」とは?
- 理想とする能力・価値観・パーソナリティを落とし込んだもの
- 企業が求める将来的な展望を叶えてくれそうな人物像のこと
- どうやって知る? 志望企業の「求める人物像」の調べ方
- ①企業のHP:理念や方針から必要となる人物像を予測する
- ②企業の採用ページや特設サイト:募集要項の歓迎条件を読みこむ
- ③企業のSNSなどでの配信:今後必要になる人材への言及がないか探す
- ④経営陣のインタビューや書籍:考え方や価値観を読み取り抽象化する
- 多くの企業の「求める人物像」で共通する7つの要素
- ①コミュニケーション能力
- ②意欲・積極性
- ③素直さ
- ④誠実さ
- ⑤明るさ
- ⑥前向きさ
- ⑦行動力
- 経済産業省が定義する「社会人基礎力」も求める人物像のヒントになる
- 就活全般で役立つ! 「求める人物像」の活かし方3選
- 企業選び:自分と企業の相性を確認してミスマッチを減らす
- 自己PR:企業が求めている特性を強みとしてアピールする
- 志望動機:企業が求める人物像を自分が将来なりたい姿にもつなげる
- 志望企業の求める人物像が自分に当てはまらない場合の対処法
- ①表現を言い換えて共通点がないか考えてみる
- ②求める人物像に近づくために努力している姿勢を示す
- ③一度その企業から離れてほかに合う企業がないか探してみる
- 企業の求める人物像に関してよくある質問に回答!
- 企業が求める人物像って何ですか?
- 志望企業が求める人物像に寄せたほうが良いですか?
- 志望企業が求める人物像に当てはまらないなら落ちますか?
- 企業が求める人物像の特徴を理解して自分にマッチした企業の内定を掴み取ろう
企業が求める人物像の概要を知って企業理解を深めよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「企業が求める人物像とは何ですか?」
「企業が求める人物像の調べ方を教えてほしいです。」
このような質問や相談を学生からよく受けます。
「求める人物像」に該当しない学生は、選考の通過率が下がってしまいます。しかし、求める人物像には多くの企業で共通するものがあるので、それらを理解しておけば選考突破の可能性を高められます。
この記事では、企業が求める人物像とは何かや調べ方、多くの企業で共通する求める人物像などを解説します。企業が求める人物像を知って企業理解を深めたうえで、選考突破できるように対策を進めていきましょう。
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そもそも就活における「企業が求める人物像」とは?

就活生

キャリアアドバイザー
求める人物像にはその企業の価値観や将来のビジョン、どんな人と一緒に働きたいかなどの背景が関係しているんですよ。
ここからは「そもそも就活における企業が求める人物像」とは何かを解説します。志望企業の求める人物像を調べる前に、まずは就活における求める人物像の意味を理解しておきましょう。
理想とする能力・価値観・パーソナリティを落とし込んだもの
企業が求める人物像とは、その会社が一緒に働きたいと考える学生を言語化したものです。なぜなら、どれだけ凄い実績やスキルがあっても、企業の考え方や働き方とずれていれば、入社後のミスマッチにつながりかねないからです。
たとえば、以下のような能力・価値観・パーソナリティを見ています。
- どんな考え方(価値観)を持っているか
- どんな能力を発揮できるか
- どんな性格や姿勢(パーソナリティ)で周囲と関われるか

キャリアアドバイザー
求める人物像を選考の評価軸にして、企業は採用不採用を決めています。一方的に求める人物像に合わせるのではなく、共通点を見つけて伝え方を工夫しましょう。
求める人物像を選考の評価軸にして、企業は採用不採用を決めています。一方的に求める人物像に合わせるのではなく、共通点を見つけて伝え方を工夫しましょう。
企業が求める将来的な展望を叶えてくれそうな人物像のこと
企業の求める人物像は、将来的に会社の成長や目標を支えてくれそうな人のことです。事業展開や組織づくりに向けて、長く活躍してくれる人を採用したいと考えているからです。特に新卒はポテンシャル採用なので、スキルよりも将来性が重視されます。
たとえば、今後グローバルに展開をする企業なら、「主体的に考えて動ける人」「変化に柔軟な人」などの求める人物像があるかもしれません。新しいサービスや事業を展開し続けている企業なら、「チャレンジ精神のある人」などが求める人物像のケースが多いです。

キャリアアドバイザー
企業がどんな人を採用したいか調べるときは、「入社後に志望企業でどう活躍できるか」という視点でも考えてみましょう。入社後のギャップを減らせますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!「求める人物像」と「採用条件」の違い
「客観的な指標で示せるか」が異なる
「求める人物像」と似たニュアンスの用語として「採用条件」があります。まず「求める人物像」は、個人の特性やスキル、そしてその人の持つ人間性など、数字では測れない要素に焦点を当てています。これは、応募者に企業文化やチームとの相性、将来の成長や適応力があるかを見極めるための基準になっています。
一方で「採用条件」は、客観的な指標に基づいた条件的なものです。たとえば、学歴、職歴、特定の資格や専門技術、勤務時間などですね。これらの要素は、応募者の資格や過去の経歴が、企業が求める最低限の条件を満たしているのかを判断するうえで重要な役割を担っています。
つまり、採用条件では「最低限の基準を満たしているか」を確認し、求める人物像では「今後企業を支えていける人材か」を見極めていると言えるでしょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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どうやって知る? 志望企業の「求める人物像」の調べ方


就活生
志望企業の求める人物像は何を調べたらわかりますか?

キャリアアドバイザー
自分が志望している企業の求める人物像をどうやって調べたら良いか気になりますよね。いくつか方法があるので紹介しますね。
ここからは、志望企業が求める人物像を調べる方法を4つ紹介します。企業が求める人物像を理解して、選考突破の可能性を高めましょう。
①企業のHP:理念や方針から必要となる人物像を予測する
求める人物像を調べる際は、まず志望企業のHPから確認してみると良いでしょう。企業は自社のHPで企業理念や企業方針を掲載しています。
企業の考え方や価値観、今後どのような方向性で経営していくのかを理解することで、そのために必要な人物像も予測しやすくなります。
HPに「求める人物像」という項目がなかったとしても、企業が大切にしている考え方や今後の方向性から、どのような人材が必要とされているのか想像してみてください。

キャリアアドバイザー
社員インタビューが掲載されていれば、あわせて読むのがおすすめです。企業が大事にしている価値観や考え方について言及している可能性もあるので、求めている人物像をより想像しやすくなりますよ。
②企業の採用ページや特設サイト:募集要項の歓迎条件を読みこむ
採用活動に力を入れている場合、採用ページや特設サイトを企業HPに設置しているケースもあります。募集要項に、求める人物像や必要な人材が書かれていることが多いです。
歓迎条件などがあれば、「仕事をするうえで必要な能力」や「求めている人材の特徴」など、求める人物像がより詳しく書かれている場合があります。そのため、歓迎条件を読み込むことで求める人物像が見えやすくなりますよ。

キャリアアドバイザー
募集要項を読み込む際は、新卒採用と中途採用で求める人物像が異なる場合もあることに注意しましょう。ページが分かれている場合、新卒向けかどうかを確認してくださいね。
③企業のSNSなどでの配信:今後必要になる人材への言及がないか探す
企業によっては、SNSで定期的に情報を発信しているところもあります。たとえば、以下のような内容から「どんな価値観を持つ人が活躍しているか」「どんなスキルや姿勢を重視しているか」などが見えてきます。
- 新規プロジェクトや事業の紹介
- 経営者や社員のインタビューやコメント
- 社風や働き方に関する発信
- 採用広報の投稿(例:内定者の紹介、選考の裏側など)
投稿で「◯◯力がある人材が揃っています」など、求める人材像に触れていることもあるので、見逃さずチェックしてみましょう。

キャリアアドバイザー
企業の公式アカウントだけでなく、社長や採用担当者の個人アカウントが発信している情報も参考になりますよ。
④経営陣のインタビューや書籍:考え方や価値観を読み取り抽象化する
大企業や知名度の高い企業では、経営者がメディアのインタビューを受けたり、書籍を出版していることがあります。企業のビジョンや価値観、事業に対する思いなどが語られていることが多いので、求める人物像の参考になります。
たとえば、以下のような言葉から背景にある考え方から、求める人物像を考えてみましょう。
- 変化を恐れず、新しいことに挑戦し続けたい:好奇心、チャレンジ精神などを求められている
- 社内外問わず信頼される会社でありたい:協調性、誠実性などを求められている

キャリアアドバイザー
上場企業などは中期経営計画でも経営方針を公開していることが多いです。書籍やインタビューとあわせて見ておけば、求める人物像の理解がさらに深まるでしょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「企業が求める人物像」が調べてもわからない場合は?
積極的に周りの人を頼って情報収集しよう
自分で調べても企業の求める人物像がどうしてもわからないときもあるでしょう。そのようなときは、OB・OG訪問で周りの人に聞いてみるのも有効な手段です。
OB・OG訪問では、実際に働いている人からリアルな声を聞ける貴重な機会です。現場での経験やそこから得られた見解など「生の情報」を得ることで、企業の文化や働き方、業務内容などをより具体的に理解できます。これらの要素を組み合わせることで、企業の求める人物像をイメージしやすくなるはずです。
また、就職エージェントに相談することも一つの方法です。就職エージェントは、業界や職種に関しての幅広い情報や深い知識を豊富に持っています。就活や企業に関して、信ぴょう性の高い情報やアドバイスをもらうことができるでしょう。一人で悩まずに周りの人を頼って志望企業の求める人物像を導き出してくださいね。
求める人物像を調べるときは、以下の企業研究の方法も役立ちます。
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就活では企業研究により自分に合う企業を見つけ、説得力のある志望動機を作成することで内定に近づきます。この記事では企業研究の目的、おすすめの方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 具体的な活用方法も紹介するので、ポイントを絞ったアピールで周囲と差をつけましょう!
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多くの企業の「求める人物像」で共通する7つの要素


就活生
企業が求める人物像を理解しておくことで良いことが多くあるのですね。ちなみに、求められる要素に共通するものはあるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
良い質問ですね。求める人物像は企業ごとに異なりますが、多くの企業に共通する要素はありますよ。
ここからは、企業が求める7つの人物像を紹介します。企業の求める人物像はさまざまですが、幾つかの共通点があるので、それらを知っておくことでアピール内容のヒントになるでしょう。
紹介する7つの要素が多くの企業で求められているということは、社会で活躍するために必要な力だといえます。性格や志望企業の求める人物像に合わせて、当てはまりそうな要素を選び、自己PRや志望動機でアピールしてくださいね。
①コミュニケーション能力
多くの企業の求める人物像で共通しているのは、コミュニケーション能力です。新卒採用の学生に対しては「将来どのような職種に就くとしても必要な要素」と考えている企業が多いです。
また、入社後に業務を教えることや今後育成することを考えたときにも、コミュニケーションが円滑に取れることは重要な要素になると考えられています。
- 丁寧なヒアリングが求められる接客業
- チームで連携して仕事を進める営業職や企画職
- 相手のニーズや要望を理解するカスタマーサポート
コミュニケーション能力は社会人として仕事を進めるうえでの基盤にもなるので、学生のうちから身に付ける努力をしておくと良いでしょう。

キャリアアドバイザー
コミュニケーション能力は、ほかの学生も取り上げやすい強みです。アピールする際は強みを自分らしい言葉で言い換えるなど、伝え方を工夫して差別化を図りましょう。
コミュニケーション能力の言い換え例は、以下の記事で解説しています。
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②意欲・積極性
コミュニケーション能力に加えて多くの企業が重視するのが、意欲や積極性です。新卒はまだ即戦力となるスキルや経験が少ないので入社後に主体的に学び、成長していく姿勢があるかどうかが評価のポイントになります。
入社後はまず業務を覚えることが最優先です。自分から目的や課題を見つけ、意欲的に取り組めるかどうかが、成長スピードや周囲との信頼関係にも関わってきます。
選考では、与えられたことをこなしただけでなく、「主体性を発揮した経験」や「壁を乗り越えた経験」を交えてアピールすると、積極性が伝わるでしょう。
- 新規提案や改善行動が評価される営業職や企画職
- 自主性が求められるベンチャー企業やスタートアップ企業
- 変化がある環境で臨機応変な対応が必要なカスタマーサクセス職

キャリアアドバイザー
積極性をアピールするときは、「なぜ行動したのか」「どんな工夫をしたのか」まで伝えると、説得力が増しますよ。
積極性をアピールする際は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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③素直さ
素直さも企業が求める人物像です。新卒で入社したばかりの時期は、仕事でわからないことが多く、周囲からのアドバイスや指摘を受けながら成長していくこともあるでしょう。
このときに素直に話を聞いて受け入れる姿勢があると、教えてもらったことを吸収しやすく、成長スピードも早まります。そのような理由から、企業は素直な人材を求めています。
- 研修やOJTが多く、先輩からの指導を受けながら成長する一般職
- 細かい指摘やフィードバックを受ける場面
- 多くの関係者と協力しながら進めるプロジェクト(広告・ITなど)

キャリアアドバイザー
素直さをアピールするときは、「指摘を受けてどう改善したか」など、変化や成長が伝わるエピソードを伝えるのがおすすめです。
素直さを強みとしてアピールする際は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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④誠実さ
誠実さとは、「言葉や行動に嘘がなく、物事に真摯に向き合う姿勢」のことです。企業は社員同士の信頼はもちろん、顧客や取引先など外部との信頼関係も大切にしています。そのため、誠実に仕事に取り組める人材は、長期的に活躍できると評価されやすい傾向にあります。
- ミスや問題を正直に報告する姿勢が求められる事務職・総務職
- 顧客との信頼関係が成果につながる営業職
- 情報管理や倫理観が重視される人事・経理などのバックオフィス職

キャリアアドバイザー
誠実さを伝えるには、「継続的に真面目に取り組んだ経験」や「正直に行動したエピソード」を伝えるのがおすすめです。すごい成果がなくても、コツコツ取り組んできた経験があれば強みになりますよ。
真面目さや誠実さをアピールするときは、以下の記事を参考にしながら考えてみましょう。
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⑤明るさ
明るさも、新卒で求められる人物像です。新しく職場に入ると、慣れない環境の中で先輩や同僚と関係を築いていく必要があります。さらに、仕事でわからないことを質問したり、指導を受けたりする場面も多くなるでしょう。
明るい雰囲気で周囲と接することができる人は話しかけやすく、職場の雰囲気を和らげる存在として好印象を持たれやすくなります。
- 第一印象が重視される接客業(販売、飲食など)
- 顧客との関係づくりがカギになる営業職
- チーム内の雰囲気づくりが成果に影響する教育・福祉系の職種

キャリアアドバイザー
明るさは表情や声のトーンなどからも伝わります。面接で受け答えするときも、明るい人柄が伝わるように意識しながら話してみましょう。
明るさをアピールする際は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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長所で明るいところをアピールする際には、具体的な表現を補足することでより効果的にアピールすることができます!今回は長所で明るいところをアピールする際に企業にわかりやすく伝える構成や、説得力を与えるコツを、キャリアアドバイザーが例文付きで解説していきます。
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面接での受け答えの方法は以下の記事で解説しています。
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⑥前向きさ
前向きな姿勢を持っている人も、多くの企業で求められる人物像の特徴です。仕事では、予定通りにいかないことや、思うように成果が出ないといった困難に直面することがよくあります。
そんなとき、「なんとかなる」「こういう捉え方もできる」と前向きに切り替えて行動できる人は、物事を前に進める力があります。落ち込んで立ち止まるのではなく、状況を受け止めたうえで改善に向かって動ける人は、組織にとっても頼れる存在になるでしょう。
- 失敗からの学びが求められる営業職や広報職
- イレギュラー対応が多いカスタマーサポートやサービス職
- 困難な課題に挑むことの多い開発・研究・企画系職種

キャリアアドバイザー
前向きさは抽象的なアピールになりがちなので、「困難に直面したときにどう行動したか」「どんな考え方で乗り越えたか」もセットで伝えてみてくださいね。
前向きさをアピールしたい人は、以下の記事もおすすめです。
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⑦行動力
仕事では知識やスキルも大切ですが、それらを活かすためには「行動力」が必要です。どれだけ論理的に物事を考えられても、実行できなければ成果にはつながりません。誰にも評価されることなく終わってしまいます。
その点、失敗を恐れず行動に移せる人は、チャンスをつかんで成長できる可能性が高いです。企業の成長に貢献できる存在として評価されやすいでしょう。
- 情報収集し、改善を進めていくマーケティング職
- 変化にスピーディーに対応する必要がある企画・開発職
- チャレンジ精神が成果につながるスタートアップ企業

キャリアアドバイザー
行動力をアピールするときは、「行動したきっかけ」「具体的な行動の内容」「結果どう変化したのか」を伝えると説得力が増しますよ。失敗した経験でも学びをポジティブに伝えれば、行動力がある人物だと思ってもらえるでしょう。
行動力が強みの自己PRを作成したい人は、記事も参考にしてみてくださいね。
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例文つき|行動力が題材の自己PRは4ステップで通過率を上げる!
行動力は自己PRにおすすめの強みで、具体的なエピソードと入社後どのように貢献したいかを伝えると高評価を得られますよ。 この記事では行動力のわかりやすい伝え方や自己PR例文などをキャリアアドバイザーが解説します。
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キャリアアドバイザーが読み解く!求める人物像は企業ごとに異なる
企業研究を徹底して正確に理解しよう
ここまで「企業の求める人物像」に共通する要素を紹介してきましたが、企業によって求める人物像はさまざまです。そのため、これまで解説した特徴がすべての企業に当てはまるわけではないことを理解しておきましょう。もし志望する企業に当てはまらない場合は、ほかの要素を探してみてください。
企業が求める人物像を理解する最も効果的な方法は、志望企業のホームページや求人情報を徹底的に確認し、企業研究をすることです。企業ホームページからは、その企業の理念や価値観を読み取ることができます。また、求人情報には求める人物像や資格、スキルが具体的に掲載されていることも多いでしょう。これらの情報から、企業が何を大切にし、どのような人物を求めているかをポイントを導き出きましょう。
そして、志望企業の求める特性をできるだけ正確に理解し、自分にマッチする要素をアピールして、選考突破を目指してくださいね。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
経済産業省が定義する「社会人基礎力」も求める人物像のヒントになる
経済産業省が2006年に調査した「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」に記載されている、「社会人基礎力」も求める人物像の参考になります。
社会人基礎力とは、「職場や地域社会で多様な人々と協働しながら仕事を進めるために必要な基礎的な力」です。「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と、12の能力で構成されています。
- 前に踏み出す力(アクション):主体性/働きかけ力/実行力(失敗を恐れずにまず動いてみる姿勢)
- 考え抜く力(シンキング):課題発見力/計画力/創造力(問題を見つけ、納得いくまで考え、価値を生む力)
- チームで働く力(チームワーク):発信力/傾聴力/柔軟性/状況把握力/規律性/ストレスコントロール力(周囲と協力しながら成果を出す土台)
このように社会人基礎力では、どう行動したか、どんな行動特性を持っているかが重視される傾向にあります。たとえば、「学生時代に力を入れたこと」では、「そのときどう行動したのか」「どんな課題にどう取り組んだのか」などを知りたいと考える企業が多いです。

キャリアアドバイザー
アピールする強みが、社会人基礎力のどの要素に当てはまるかを考えてエピソードを整理すると、説得力のあるアピールができますよ。
就活全般で役立つ! 「求める人物像」の活かし方3選


就活生
志望企業が求める人物像と共通する自分の特性を導き出せました。ちなみに、これをどうやって実際の選考対策に活かせば良いでしょうか?

キャリアアドバイザー
3つの活かし方があるので、一緒に確認していきましょう。
ここからは、企業が求める人物像を就活でどのように活かせば良いかを解説します。志望企業にとって採用したほうが良い人材だとアピールするためにも、求める人物像の活かし方を押さえておいてくださいね。
企業選び:自分と企業の相性を確認してミスマッチを減らす
企業の求める人物像を知ることで、自分と相性が良いか見極めやすくなります。自分に合う価値観や働き方を持つ企業を選べるので、入社後のミスマッチも防げるでしょう。
- ステップ①:志望企業が求める人物像を理解する
- ステップ②:自分の強みや人柄を振り返る
- ステップ③:企業の人物像と自分の共通点を見つける
まずは、企業HPや採用ページなどを見て、求めている人物像を把握しましょう。抽象的な表現なら自分なりの言葉で言い換えたり、事業内容と結びつけたりして具体的に考えるとイメージしやすいです。
次に、強みや人柄を整理します。過去の経験を振り返り、「どんなときにどう動いたか」を思い出してみましょう。モチベーショングラフや自分史を使うと、特性が見えやすくなりますよ。
最後に、企業の人物像と自分の特性を照らし合わせて共通点を見つけてみてください。

キャリアアドバイザー
伝えたい人物像が複数あるときは、一番伝えたいものに絞りましょう。自己PRや志望動機に活かせば、求める人物像に沿ったアピールができますよ。
モチベーショングラフや自分史の作成方法は、以下の記事を参考にするのがおすすめです。
モチベーショングラフ
テンプレ付き! モチベーショングラフの作り方と就活活用法を大公開
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
自己PR:企業が求めている特性を強みとしてアピールする
志望企業の求める人物像を理解しておくことは、選考がスタートし、自己PRをする場面になったときにも役立ちます。あらかじめ企業が求めている特性がわかるので、その企業にマッチした自分の強みを的確にアピールすることができるでしょう。
自己分析で、複数の強みが見つかった人も多いと思います。その中から、企業の求める人物像に一番マッチする強みをピックアップしてアピールしてみてください。
- 主体的に行動できる人材:アルバイト先で業務改善の案を提案した
- チームで協力できる人材:サークル活動で周囲の意見をまとめて企画を成功させた
- コミュニケーション能力がある人材:接客のアルバイトでお客様から感謝の言葉をもらった
- 柔軟性がある人材:トラブルが発生しても冷静に対応し解決した
- 粘り強く努力できる人材:苦手なこと継続的に取り組んで克服した

キャリアアドバイザー
志望企業が求める人物像以外もアピールして良いですが、企業との相性が重要だということは忘れないようにしてくださいね。
強みが一つしかないという場合、企業の求める人物像に合わせて言い換えてみましょう。言い回しや伝え方を変えるだけでも企業側に残る印象に違いが出ますよ。強みの言い換え方は、以下の記事を参考に考えてみてください。
リーダーシップの言い換え方
例文13選|リーダーシップを言い換えて強みを効果的にアピール!
傾聴力の言い換え方
傾聴力は言い換えが大事! 自己PR作成のポイントや例文を紹介
志望動機:企業が求める人物像を自分が将来なりたい姿にもつなげる
企業が求める人物像は、志望動機を述べる際にも活用できます。志望動機で入社後にしたいことやなりたい姿を述べる際に、企業が求める人物像の要素を盛り込んだ将来像を伝えると良いでしょう。
- 就活の軸などをもとに自分の将来像を想像する
- 企業が求める人物像にも共通する部分がないか探す
- 共通する部分を自分の将来像に組み込む
たとえば、どんな社会人になりたいか、どのように価値提供をしたいかを言語化します。そして、採用ページや理念から目指す姿と重なる要素があるかリサーチします。そのうえで「この企業でこそ実現できる」と結びつけてアピールする流れで考えてみてください。

キャリアアドバイザー
もし共通する要素がない場合、無理に結びつける必要はありませんよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「企業の求める人物像」と「自分らしさ」を両立するには?
複数の強みから企業に合わせてアピールポイントを変えよう
企業の「求める人物像」を意識しながら、自分らしさを失わずにアピールするのは難しいと感じている人もいるかもしれません。結論から言うと、自分にはない素質や強みを無理に作り出すべきではありません。
たとえば、コミュニケーションが苦手な人が「得意です」と偽っても、いずれ見抜かれますし、何より入社後に自分が苦しむことになります。大切なのは、求める人物像に自分を「寄せる」意識は持ちつつも、あくまで自分の持っている強みのなかから、その企業に合いそうなものを抽出してアピールすることです。
まずは、複数の強みを洗い出してみましょう。そして「A社ではリーダーシップの経験を、B社では目標達成のために努力した経験を」といったように、企業に合わせて自分の見せ方やアピールポイントを変えるのがおすすめです。
志望動機やキャリアビジョンの作成方法は、以下の記事で解説しています。
志望動機
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介
キャリアビジョン
キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
志望企業の求める人物像が自分に当てはまらない場合の対処法

就活生
企業が求める人物像を知っておくことで役立つことが多いですね。ちなみに、志望企業が自分に当てはまらない場合はどうしたら良いですか?

キャリアアドバイザー
そういう場合もありますよね。いくつか対処法があるので一緒に確認しておきましょう。
ここからは、志望企業の求める人物像が当てはまらない場合、どのように対処するのか解説します。解説する内容を取り入れて、選考に通過できる確率を高めましょう。
①表現を言い換えて共通点がないか考えてみる
企業が求めていない強みや人柄を押し出しても選考通過が難しくなるので、企業が求める人物像を別の言葉や表現に言い換えるのがポイントです。「求める人物像に当てはまっていない」と落ち込むのではなく、共通点がないか今一度考えてみましょう。
- 自分の考えや気持ちを正確に相手に伝えられる:コミュニケーション能力
- 志と謙虚な姿勢をもって仕事に取り組む:誠実さ
- 物事を柔軟にとらえ何でも吸収する:素直さ
少しでも共通点があれば、自己PRや志望動機でアピールしてみてください。どのような強みも魅力的で、企業にとって必要な要素です。

キャリアアドバイザー
志望度の高い企業だと、求める人物像が自分に当てはまっていなくても応募したいと思うこともありますよね。自分の気持ちに正直になり、諦めずに応募することをおすすめします。
②求める人物像に近づくために努力している姿勢を示す
求める人物像と完全に一致していなくても、近づこうと努力している姿勢が評価されることがあります。成長意欲や変化に前向きな姿勢は、どの企業でも求められる性格だからです。
- 自分の課題や弱みを素直に認識して伝える
- 現在どのような取り組みをしているかを具体的に伝える
- 企業の求める人物像と努力の方向性を結びつける
たとえば「人前で話すのが苦手ですが、克服するためにグループワークの司会に積極的に挑戦しました」「主体性を身に付けるために、サークルで新しいイベントを開催しました」などとアピールしてみてください。

キャリアアドバイザー
志望企業の求める人物像に近づくために取り組んでいる過程が伝われば、採用担当者からの評価も高まりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業の求める人物像があまり当てはまらない場合は?
企業の求める人物像に近づくための努力を示そう
新卒採用では、応募者に十分な就労経験がなく、即戦力となるスキルや実績で採用の可否を判断するのは困難です。そのため、企業は将来的な成長性や可能性、いわゆる「ポテンシャル」の見極めを重視する傾向があります。もし現段階で、志望企業に見合うポテンシャルや求める人物像に合致する要素が少なかったとしても、企業が求める人物像に近づくために努力する姿勢は必ず好印象につながりますよ。
たとえば、入社後も仕事に必要な知識やスキルを自ら積極的に学ぶ姿勢は評価されます。また、自分を成長させようと頑張っている行動を示すことで、志望企業の一員として働きたいという強い意志や熱意を伝えることもできるでしょう。
このように、自己成長への取り組みや挑戦と成長への意欲、そして努力する姿勢は、新卒採用において非常に重要です。志望企業に入りたい熱意も示して、好印象を獲得しましょう。
③一度その企業から離れてほかに合う企業がないか探してみる
企業の求める人物像から大きくかけ離れていると感じたら、一度距離を置き、ほかに自分に合う企業がないか探すのもおすすめです。
志望企業へのこだわりが強すぎると視野が狭まり、本来合っている企業や環境を見落としてしまうこともあるでしょう。
別の業界にも視野を広げてみたら、「この企業なら自分の強みを最大限に活かせそう」と感じる出会いがあるかもしれません。一度視野を広げて選択肢を増やすことで、就活に余裕が生まれるなどのメリットも多いです。

キャリアアドバイザー
業とのマッチ度が高まれば、志望動機や自己PRの説得力も増すので、選考突破につながりやすくなります。応募するかどうかに関係なく、ほかの業界や企業にも目を向けることは価値があるでしょう。
業界や企業の探し方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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企業の求める人物像に関してよくある質問に回答!
企業の求める人物像について調べるうちに、疑問に思うことやよくわからないと感じることもあるのではないでしょうか。ここからは、企業の求める人物像について疑問を持つ学生からよくある質問に、キャリアアドバイザーが回答していくのでぜひ参考にしてくださいね。
企業が求める人物像って何ですか?
企業が求める人物像とは、企業が今後も継続的に成長していくために必要な人材の特徴を、具体的にしたものです。企業にはビジネスとして成し遂げたいことや掲げているビジョンがあります。そこに近づくためには、企業の理念や社風にマッチしていて、企業の一員として活躍できる人材が必要です。
そこで、企業側にとって今必要な人材はどのような特徴を持った人なのかを、言葉でわかりやすく示しているのです。具体的には、能力や性格、人柄、行動特性、価値観や考え方など、数字では示すことが難しい要素を具体化しています。
特に新卒の採用活動では、学生に実務経験や即戦力となるスキルを示してもらうことが難しいため、明確な基準を設けることで採用可否を判断しやすくしているといえますね。
志望企業が求める人物像に寄せたほうが良いですか?
志望企業の求める人物像が自分の特性と合っていない場合、求める人物像に自分を寄せたほうが良いか迷う人もいますよね。結論として、必ずしも寄せる必要はありません。
しかし、選考突破の可能性を高めるためには、志望企業が求める人物像の要素を分解するなどして、少しでも共通点があるならばその強みや特性をアピールすることは効果的でしょう。
もしくは、今は企業の求める人物像と何も共通点がなくても、これから努力していく姿勢をアピールすることはできます。求める人物像と一致しなくても熱意が伝わり、採用したいと思ってもらえる可能性が高まります。
ほかにも一度その企業から離れて、自分に合う業界や企業がないか探してみるのも一つの手段です。自分が働きやすい企業に行くために就活していることを忘れず、視野を広げて考えてみてくださいね。
志望企業が求める人物像に当てはまらないなら落ちますか?
求める人物像に当てはまらないからといって、必ず不採用になるわけではありません。企業は求める人物像に完全に一致する学生を探しているのではなく、「入社後に活躍してくれそうかどうか」を判断する材料として使っています。
当てはまらない部分があっても、それを補える強みや経験があれば評価してもらえます。特に新卒採用はポテンシャル重視なので、将来性を認めてもらえれば選考に通過できる可能性は高いでしょう。
そのためには、強みと企業が求める人物像の共通点をアピールして、入社後にどう活かせるかを伝えることが大切です。もし求める人物像に完全に当てはまっていなくても、近づこうと努力している姿勢が伝われば、採用担当者からの評価を得られますよ。
企業が求める人物像の特徴を理解して自分にマッチした企業の内定を掴み取ろう
企業が求める人物像は、選考対策や企業選びでミスマッチを防ぐための判断材料になります。志望企業に応募する前に必ず確認し、強みや人柄との共通点をチェックしましょう。
就活の目的は、強みや価値観を活かせる企業で働くことです。そのためにも、求める人物像との共通点を把握し、選考で強みをアピールすることが大切です。
企業が求める人物像と自分との共通点を理解してマッチする企業を選び、納得のいく内定を勝ち取ってくださいね。
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企業の求める人物像って、そもそも何ですか?