目次
- キャリアビジョンに悩んだら例文を参考にしてみよう
- キャリアビジョンとは
- 人生や仕事において自分のなりたい姿
- キャリアビジョンを考えるのはなぜ重要かを把握しよう
- 重要性①人生を考えるきっかけとなる
- 重要性②新しい自分が知れる
- 重要性③ビジョンの実現に向けた行動が明確になる
- 重要性④仕事のモチベーションにつながる
- キャリアビジョンを作成する前に企業が尋ねる4つの意図を理解しよう
- ①人柄や性格を見るため
- ②行動の一貫性を見るため
- ③自社で働くイメージをするため
- ④長期的な視点を持っているか確認するため
- 魅力的なキャリアビジョンを作成するための5つの事前準備
- ①自己分析をする
- ②自分の現時点の興味・関心を整理する
- ③業界分析・企業分析
- ④結果が出やすい目標から考える
- ⑤できるだけ詳しくビジョンを立てる
- キャリアビジョンを作成するために4ステップ
- ステップ①自分の過去の経験を洗い出す
- ステップ②自分がやりたいことを書き出す
- ステップ③過去の経験とやりたいことを関係づける
- ステップ④志望企業の社員やOB・OGを参考に内容を具体化する
- 注意しよう! キャリアビジョン作成時に意識したい6つのこと
- ①仕事とプライベートをわけて考える
- ②いつまでに達成したいのか決める
- ③現実的にイメージする
- ④定期的に見直す
- ⑤企業の方向性と一致させる
- ⑥すぐに達成可能な目標は避ける
- キャリアビジョンを伝える際の3つの必須事項を把握しよう
- ①企業に関連するキャリアビジョンを伝える
- ②長く働く気持ちを伝えて志望意欲もアピールする
- ③職種・役職ごとにアピールの仕方を変える
- 職種別に紹介! キャリアビジョンの例文11選
- ①事務・管理系
- ②営業系
- ③企画系
- ④販売・サービス系
- ⑤クリエイティブ系
- ⑥IT・エンジニア系
- ⑦医療・介護系
- ⑧教育系
- ⑨技術系
- ⑩研究・開発系
- ⑪金融系
- キャリアビジョンで避けたい内容を解説
- 私生活に関する内容
- 採用するメリットが感じられない内容
- 自分勝手な内容
- 会社で達成できない内容
- 会社を踏み台にしようという意図がみえる内容
- 要チェック! キャリアビジョンのNG例文を紹介
- ①3年後までに家庭を持ちたい
- ②仕事とプライベートを両立させたい
- ③入社3年間は離職しないように頑張りたい
- キャリアビジョンを明確にして将来像をアピールしよう!
キャリアビジョンに悩んだら例文を参考にしてみよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「キャリアビジョンの答え方がわからないです! 」
「そもそもどうしてキャリアビジョンを聞くのですか? 」
といった質問を受けます。キャリアビジョンを答える際に重要なのはキャリアビジョンの考え方や具体性ですが、いきなり具体性のあるキャリアビジョンを考えるのは難しいと言えます。そのため、キャリアビジョンに悩んだらまずは例文を参考にしてみることも有効的です。
この記事では、職種別に例文を紹介していき、より具体的で将来像をイメージしやすくさせるキャリアビジョンの伝え方について解説します。この記事を読めば、面接官に刺さるキャリアビジョンが完成するでしょう。
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キャリアビジョンとは
キャリアビジョンとは、人生や仕事において「将来自分がなりたい理想の姿」をさします。採用面接で問われることも多く、3年後や5年後といった短期的なビジョンから、10年20年後という長期的なビジョンまで幅広く想定しておくと安心です。
キャリアビジョンを語るには、まず正確な企業理解と、将来自分がなりたい姿を想像し、それをかなえるために必要なスキルや経験を明確にすることが必要となります。
人生や仕事において自分のなりたい姿
人生や仕事における将来像や理想像を明確にしておくことで、目的意識をもって仕事に取り組んだり、人生を豊かに過ごすきっかけとなります。
仮に現時点で将来像が漠然としてたものであったとしても、その目標のためにどのような取り組みが必要なのかを、順を追って考えていくことで、次第にその将来像が具体的なものとして見えてきます。
面接やエントリーシートで聞かれずともキャリアビジョンを明確にしておくことは、自分の人生や仕事を充実させるきっかけとなってくれるでしょう。
キャリアプランやキャリアデザインとの違い
キャリアビジョンと似た言葉に、「キャリアプラン」や「キャリアデザイン」というものがあります。
- キャリアプラン
将来仕事を続けることを前提として、今後の人生でどのようにキャリアを重ねていくかを計画していくもの - キャリアデザイン
キャリアビジョンを実現するための計画を考えること
簡単にまとめると、キャリアビジョンが将来の「姿」を示すのに対し、キャリアプランやキャリアデザインは将来の姿の実現に向けた「計画」を示すものという違いがあります。
キャリアプランを面接で答える方法はこちらで解説しています。
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面接でキャリアプランを聞かれたときは、最終的な目標と、目標を叶えるための計画、達成に向けてすべき努力について述べましょう。今回はキャリアプランを考えるメリットやキャリアプランの評価基準を解説していきます。またキャリアアドバイザー監修のもと、キャリアプランの考え方や面接での伝え方も例文付きで紹介しますよ。
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キャリアビジョンを考えるのはなぜ重要かを把握しよう
人生や仕事において絶対に譲れない価値観や考え方を明確にし、具体的にキャリアビジョンを描いていくことで、仕事に興味や意欲を持って取り組むことができるようになります。
続いては、キャリアビジョンが重要な理由について詳しく説明していきます。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
重要性①人生を考えるきっかけとなる
キャリアビジョンの策定は仕事のみならず、人生についても考えるきっかけになります。自分が仕事においてどのようなキャリアを積んでいきたいか、そのためにはどのような努力や経験が必要となっていくかを順を追って考えていくことで、自ずと自分の人生の歩み方にもつながっていくでしょう。
就職活動をきっかけとして、仕事への考え方にとどまらずに、人生についても考えるせっかくの機会を無駄にせずに、大切に時間をかけて取り組んでみましょう。
重要性②新しい自分が知れる
自分の将来像や目標を策定するには、まずは自分の考え方や信念を明確にする必要があるため、キャリアビジョンを描くことで自己分析につながります。
自己分析を進めていく中で、自分の価値観や譲れない部分を改めて知るきっかけとなりますし、新しい自分を理解したうえで企業選びを進めていくと、これまでに出会うことのなかった企業との出会いや、仕事への興味が湧いてくるチャンスが生まれます。
重要性③ビジョンの実現に向けた行動が明確になる
目先の内定獲得だけを考えて、志望動機の作成や自己分析を進めていても、それはうわべだけのものとなってしまい、たとえ志望度が高い企業であっても、その熱意は伝わり切りません。
しっかりと将来の目標を明確にし、それに向けてどんなスキルが必要なのか、またどんな経験が生かされるのかなどを考えていくことで、キャリアビジョンの実現に向けた行動が明確になっていきます。
目的意識をしっかりと持って行動することのきっかけとなるという意味でも、キャリアビジョンの策定は非常に重要な役割を担っているでしょう。
企業選びの基準が明確になる
企業を選ぶ際には、知名度や年収、企業規模といった目先の情報に左右されてしまうこともあるかもしれません。
しかし、あくまでもそういった情報はごく一部のものであり、それよりもどんな仕事をしたいか、どんなキャリアアップを図っていきたいかを明確にしたうえで、企業とのマッチングを図ることが、上手な企業選びのコツです。
自分が設定したキャリアビジョンが実現できる企業を選ぶという方法は、入社後のミスマッチを防いでくれます。
企業選びの軸の適切な選び方はこちらを参考にしてみてください。
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企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業選びの軸を面接前にしっかりと決めておきましょう。今回は、回答例40選とともに、自己分析によって企業選びの軸を決めるときの手法をキャリアアドバイザーが紹介していきます。企業選びの軸をしっかりと決めることで、ミスマッチを防ぐことができますよ。
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今やるべきことが分かる
特に、3年〜5年と短期的なスパンで策定したキャリアビジョンを実現させるためには、今何をすべきなのかを考えることで、目標に向かって回り道することなく効率的に行動することができるようになります。
キャリアを重ねながら実現していくものは、入社後の行動になりますが、学生時代から身に付けられるスキルや経験があるのならば、積極的に取り組んでいきましょう。
重要性④仕事のモチベーションにつながる
仕事に限らずどんなことにおいても、目標のあるなしでは取り組みに対するモチベーションが大きく変わってきます。明確な目標があれば、困難なども乗り越えることができるものです。
途中で嫌になったり、心が折れそうになるようなことがあったとしても、明確な目標を掲げることで、最後までその目標に向かって突き進むきっかけとなってくれるでしょう。
キャリアビジョンを作成する前に企業が尋ねる4つの意図を理解しよう
- 人柄や性格を見るため
- 行動の一貫性を見るため
- 自社で働くイメージをするため
- 長期的な視点を持っているか確認するため
就活生
そもそも面接の場で、なぜ将来のビジョンなどを尋ねてくるのでしょうか? 過去の成果などを聞いた方が評価しやすい気もしますが…。
キャリア
アドバイザー
良い質問ですね。理由はさまざまですが過去の成果だけでは見えてこない部分があるため将来のキャリアビジョンを尋ねていると理解しておくと良いですよ。
企業側がキャリアビジョンについての質問をする際に見ているポイントは大きく分けて4つあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
①人柄や性格を見るため
先述の通り、キャリアビジョンは仕事に関することだけでなく、その人の人生においてなりたい姿を指します。
仕事を通じてどのような成長を遂げたいと考えているのか、またどの様な目標を掲げて入社後仕事に取り組んでいくつもりなのかなどのスタンスを見ることで、その人の人柄や性格を垣間見ることができるものです。
人柄や性格の部分は、自己PRで見られているという認識が多いかもしれませんが、実はキャリアビジョンの中でもしっかりと見られているポイントです。
アピールにつながる性格についてはこちらを参考にしてみてください。
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②行動の一貫性を見るため
キャリアビジョンと志望動機を重ねることで、しっかりと企業や仕事を理解し、一貫性をもって志望しているのかどうかを確認しています。仮に一貫性がなかったとしたら、おそらく入社後のギャップに苦しんだり、働く理想像が崩れてしまって挫折してしまうかもしれないからです。
それは、企業にとっても本人にとっても避けたいところです。志望動機とキャリアビジョンをそれぞれに作り上げたら、まずはそれぞれが一貫したものかどうかを確認しましょう。
③自社で働くイメージをするため
明確なキャリアビジョンがあれば、入社後にどのような業務を担ってもらえるかをイメージしやすくなります。したがって、キャリアビジョンは配属を決めるうえでも非常に重要なポイントとなるのです。
学生の多くは、志望企業を選ぶ際にその企業でどのような仕事に就きたいかまで考えるでしょう。自分の志望する企業で希望する仕事に就けるきっかけとなるのであれば、やはりキャリアビジョンは力を入れて作り上げていく必要があるものだといえます。
④長期的な視点を持っているか確認するため
学生の中には、目先の配属や仕事に気を取られてなかなか将来像まで描き切れていない人もいるかもしれません。もし、10年、20年といった長期的な視点での将来像を描けている学生とそうでない学生がいたとしたら、面接官はもちろん前者を採用したいと思うでしょう。
長期的な視点を持っているということは、すなわち企業の仕事についてしっかりと理解できており、また十分な自己分析がなされているという根拠になるからです。したがって、キャリアプランにまつわる質問で評価を得るにはしっかりとした企業分析及び自己分析が必須となります。
キャリア形成の考え方はこちらを参考にしてみてください。
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魅力的なキャリアビジョンを作成するための5つの事前準備
実際にキャリアビジョンを作成する際に押さえておきたい5つのポイントをご紹介していきます。これらを知っておくことで、より魅力的で相手に伝わるキャリアビジョンが作れるようになります。
①自己分析をする
キャリアビジョンを描くうえで、まず初めに必要なのが自己分析です。これまでの自分の経験を振り返って、どんなことで感動したか、どんな挫折があったか、それをどのようにして乗り越えたか。などを思い起こし、将来の理想像につなげていきます。
いきなり初めから、将来像を描こうとしても漠然としたイメージしかできずにありきたりなものになってしまいがちです。
まずは、自分の過去をしっかりと分析してそのうえで未来を想像していくことで正しいキャリアビジョンを見出すことができます。
自己分析の方法についてはこちらを参考にしてみてください。
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②自分の現時点の興味・関心を整理する
過去の経験等も踏まえたうえで、現時点での興味関心を明確にしていきましょう。
たとえば、今保有している資格やスキル、学生時代の経験などについても実際に書き出してみることで、頭の中で想像するよりもはっきりと現状を把握しやすくなるのでおすすめです。
どんな仕事をしてみたいか、過去の経験をどのように生かしてみたいのかなど、自分自身に質問しながら回答していくと自然と答えが出てくるものです。それらをまとめていくことで、だんだんと理想とする将来像に繋がっていくでしょう。
③業界分析・企業分析
自分の理解がある程度深まったら、次は企業や仕事に対する理解を深めていきます。その企業だからこそできる仕事や、ほかにはない魅力、知名度や人気度だけでは測れない企業の良さをそれぞれに分析していくことで、企業理解と志望度を上げていくことができます。
自己分析による自分が重視したい点と、企業分析によるその企業でできる仕事ややりがいが合致すれば、その企業には自分の描いたキャリアビジョンを実現するフィールドが存在するといえるでしょう。
周りと差がつく業界研究のやり方はこちらを参考にしてみてください。
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企業研究のコツはこちらを参考にしてみてください。
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④結果が出やすい目標から考える
はじめの段階では、あまり難しすぎる目標や、長期的なスパンで考えすぎると、具体的に話を膨らませることが難しくなってしまいます。
ですので、まずはどんな社会人になりたいか、どんな資格を取得して仕事に生かしたいか、数年後はどのような仕事をしてみたいのかなどといった、短期的で結果が出やすい目標から考えてみることをおすすめします。
そうすることで、その先の目標を決めるときでも、モチベーションを維持しながら前向きに積極的に進めていくことができます。
⑤できるだけ詳しくビジョンを立てる
最後は、キャリアビジョンの具体化です。立派な社会人になりたい、営業成績ナンバーワンを取りたい。といった目標を立てるのは構いませんが、これだけでは具体的にどのような行動をとっていく必要があるのかが見えてきません。
実現のために必要なことを、1つずつ挙げていきそれをどのようにして達成していくのかを明確にしていくことで、はじめて具体的なキャリアビジョンが完成されます。
たとえば、営業成績ナンバーワンを取りたいというのであれば、
- 顧客の理解度を高め、納得して商品を購入してもらうためには、まず自分の知識量を増やす必要がある。
- そのためには、資格を取得して知識を身に付けよう。
- 販売に必要な資格にはどのようなものがあるか?
- 資格取得のための学習方法は、何を選ぶか?(通信教育、参考書を用いた独学、スクールに通う)
- 資格取得にかかる時間はどれくらいか?
- いつから始めるべきか?
そのためには、
- たくさんの知識を身に付ける必要がある
- それならば必要な資格を取得しよう
- 役に立つ資格はどのようなものがあるか?
- どのようにして学ぶか?通信教育?参考書?
- どのくらい時間をかけて学ぶ必要があるか?
- どのくらいの時期から始めるのか?
といったように、目標を達成するための動きをより具体的に書き出していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
事前準備なしにキャリアビジョンを考えてしまうと、空想論や一般論に留まってしまう場合がよくあります。就活はテストと違って正解・不正解がある世界ではなく、その人なりの思いや考えのもと自分の未来を切り開いていくものです。
手っ取り早くネットで検索して真似をしたり、他人からの受け売りでキャリアビジョンを作ったりしてしまうと、形はできたとしても中身が伴わないことになります。ある学生は、事前準備なしに面接に挑み、キャリアビジョンを聞かれ「困っている人を助ける人になりたい」とだけ答えたところ「なぜ、そのようなことを思うのか」「過去に困っている人を助けた経験はあるのか」等の深堀質問をされ、答えがしどろもどろになってしまったそうです。
これは、事前準備の一つでもある「自己分析」をおろそかにしてしまったからだと言えます。
採用担当者からすると、その学生はうわべだけしか見ることができないため、内定を出すのに不安を感じると思いますよ。応募の際はしっかりと事前準備を行い、キャリアビジョンを明確にして面接を突破できるよう準備しましょう。
キャリアビジョンを作成するために4ステップ
先ほどの事前準備をもとにして、実際にキャリアビジョンを作り上げていくためにはどのようにして進めていくのが良いかお伝えしていきます。
この4つのステップに関してもノートに書き出して見える化することで進めやすくなるのでおすすめです。
ステップ①自分の過去の経験を洗い出す
自己分析をおこなう際に過去の経験を洗い出すため、すでに実施済みの場合には、改めてやる必要はなく、今一度見返してみれば問題ありません。自分のこれまでの人生において、印象的だったことや、心動かされたできごとについて振り返ってみましょう。
自分の経験であるため、ある程度は頭の中に記憶として残っているものの、実際に書き出してみると忘れていた記憶がよみがえってきたり、想像以上にさまざまな経験をしていることに気づかされるものです。
ステップ②自分がやりたいことを書き出す
やりたいことに関しては、年数を区切って書き出してみるのがおすすめです。いきなり10年、20年後といっても漠然とした目標になってしまうため、まずは、1年、3年、5年とイメージしやすい年数ごとに書き出していくと目標も定まりやすくなります。
また、その目標と現在の自分を比較することで、今の自分に不足しているものが明らかになり何をやるべきなのかが明確になります。
それにより、目標達成に向けた行動計画を立てやすくなるというメリットがあります。なお、自分がやりたいことは仕事だけでなく、結婚や出産等の人生設計も踏まえたうえで考えていくと、よりキャリアビジョンのイメージを広げていくことができます。
理想の将来像を考える
短期的から順に長期的に渡るまで自分がやりたいことを書き出せたら、いよいよその先の理想の将来像が見えてくるはずです。
あくまでも理想の形なので、もしかしたら最終的な目標までは実現できないかもしれません。しかしながら、その理想の将来像に近づくために1つずつステップを踏みながら、近づいていくことは努力次第で可能です。
将来像を叶えるために必要なことを明確にする
将来像を叶えるためには、段階的な目標を複数掲げ、1つずつ達成していくのが、モチベーションの維持と長期にわたる目標の維持に役立ちます。
段階的な目標というのは、最終的な将来像から逆算して見つけていくのがおすすめです。最終的な大きな目標から、だんだんと今の自分でもできる目標に細分化していくことで、今からキャリアビジョンを見据えた動き方ができるようになります。
将来像を叶えるために3年後どうあるべきか考える
学生の段階の今と、仕事をして3年の自分では、観に就いたスキルも経験も全く異なるはずです。まずは、3年という短期的なスパンで見たときに、どれくらい自分の将来像に近づいているべきなのかを考えてみましょう。
どの様な自分になっていたいか、そのためにはどんな努力が必要なのかを考えてみるとイメージが膨らんでいきます。
ステップ③過去の経験とやりたいことを関係づける
過去の経験とこれからやりたいことを明確にしたら両者の関係性を見出してみます。もしかしたら直接的には結び付かないという場合もあるかもしれませんが、やりたいことはたいていの場合、過去の経験に基づいて生まれてくるものです。
一部分でも構いませんので、何らかの関係性を見つけることで、自分がどのようなキャリアやライフプランを望んでいるのかが見えてきます。
ステップ④志望企業の社員やOB・OGを参考に内容を具体化する
自己分析や企業分析に基づき、キャリアプランは作っていくものですが、それだけではどうしても具体性に欠けてしまう面もあります。その部分を補うには、実際に働いている社員やOB・OGの話を参考にしていくことをおすすめします。
入社3年、5年、10年とそれぞれの立場の人たちの仕事のやりがいや、生活スタイルを見聞きすることで、自分の将来像のイメージをより膨らませることができるようになります。また、そういった先輩社員の方々が就職活動をしている際にはどのようなキャリアビジョンを描いていたのかを聞いてみるのも、非常に参考になるでしょう。
OB・OG訪問をおこなう
OB・OG訪問では、通常の企業説明会ではなかなか聞くことのできない、マンツーマンだからこそのより深い話を聞くことができます。
年齢の近い人の話であれば、実際に就職活動のときに描いていたビジョンと、現在の仕事がどのくらい合致しているかどうかを聞いたり、年齢がより上の人であれば、若いうちにやっておいた方が良いことなどのアドバイスを聞くのもおすすめです。
OB・OG訪問のコツはこちらを参考にしてみてください。
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OB・OG訪問をして周囲と差をつけよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「OB・OG訪問って必要なんですか?」「OB・OGってどうやって見つければいいんですか?」 就活生から、こんな声を聞くことがあります。 […]
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社員紹介記事に目を通す
もしOB・OG訪問や社員訪問が難しいようであれば、パンフレットやホームページに掲載されている社員の声を参考にしてみましょう。社員の声では、志望動機や入社を決めた理由、実際に働いてみてのギャップはなかったかなど、学生が知りたいあれこれが掲載されています。
こちらも、キャリアビジョンを作成するうえでの参考になるので、しっかりと目を通すようにしましょう。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう!
注意しよう! キャリアビジョン作成時に意識したい6つのこと
就活生
キャリアビジョンの重要性や作成方法について理解できました。さっそく作成してみます!
キャリア
アドバイザー
ちょっと待ってください! 実は作成するにあたって注意すべき点が6つあります。まずは注意点を押さえておきましょうね。
キャリアビジョンを作成するにあたって気をつけておきたいポイントが6つあります。これを知らずに作成すると企業側から共感を得られにくいため、作成時には意識しておきましょう。
①仕事とプライベートをわけて考える
キャリアビジョンというと、キャリアという言葉がついているがゆえに、仕事の方ばかりに視点を寄せてしまいがちですが、仕事だけではなく自分自身の生活を含めた人生全体を踏まえながら考える必要があります。
したがって、仕事に関するプランと、たとえば結婚、出産などのライフプランの双方を分けて考えていき、最終的にそれらをすり合わせて1つの人生プランとして設計していくというのがおすすめです。
もし、仕事に関するキャリアプランがなかなか広がらないという場合には、プライベートのキャリアプランから考えていき、それに付随させていくという方法で進めてみるのもおすすめです。
②いつまでに達成したいのか決める
キャリアプランは、いつまでに達成したいかという期限を設けることで、より具体的な話として見えてくるものです。何年後、何歳を目途にといった数字を示すことで、面接で話す際にも、印象に残る話となるでしょう。
また、自分自身にとっても目標設定が明確になり、その達成に向けて動きやすくなるというメリットもあります。
キャリア
アドバイザー
時間軸を持って話をすることは社会人としては当然のことですので、学生のうちからそこを意識して話せるようになることは良いことですよ。
③現実的にイメージする
あまりにも将来像が現実とかけ離れていて、どう考えても成し遂げられないような目標であっては、具体的なキャリアビジョンを描くのも難しくなります。実現可能な範囲で、かといってあまりにも易しすぎる目標設定ではモチベーションにもつながりませんので、しっかりとやる気を保って取り組めるような目標を定められるのが理想です。
また、キャリアビジョンは志望している企業ごとに定めていく必要があります。使いまわしてしまうと、いざ蓋を開けてみると、その企業の仕事にはそぐわない目標設定であった、なんていうことも起こりえます。
ベースの部分は同様であっても構いませんが、企業ごとで変える必要がある部分は必ず一度目を通して確認するように心がけましょう。
④定期的に見直す
特に長期的な視点で作り上げたキャリアビジョンに関しては、年数を重ねることで、興味や関心が変わってくることや、経済や社会の変化に伴い、変えていく必要があることも出てきます。
そういった場合には、一度決めたライフプランを変更させてみましょう。さまざまな変化に合わせて柔軟に見直しをしていくことで、より良いキャリアビジョンが作り上げられていきます。
必要な変更点や、追加すべき目標が見えるよう、定期的な見直しをするようにしましょう。
⑤企業の方向性と一致させる
企業側は、キャリアビジョンを聞いてその人が将来自社で活躍する姿を想像することができるか、また自社の目指すところと同じ方向性をもってビジョンを形成しているかというところを見ています。
したがって、自分の思い描くキャリアビジョンと、企業の経営方針や組織風土などの取り組みの方向性が、ある程度一致していなくては評価されないといえます。
キャリアビジョン作成の際には、「この企業だからこそできること」を意識しながら、取り組んでいくと良いでしょう。
会社ホームページや説明会を参考に
企業の方向性と一致させるうえでは、企業理解が深まっていることが前提となります。うわべだけの企業研究では、どうしても浅い内容になってしまうので、会社ホームページや説明会参加などをもとに、しっかりと企業研究を深めていきましょう。
流れとしては、説明会参加の前に会社ホームページである程度理解を深め、そこで生まれた疑問やもっと知りたいことを明確にしたうえで、説明会に参加するのがおすすめです。
どの企業でも回答できるような内容は避けよう
キャリアビジョンは、使いまわすようなことはせずに、企業ごとにある程度作り変えていく必要があります。どの企業でも使えるような内容では、企業側は「うちじゃなくても良いのでは? 」という認識になってしまうからです。
プライベートのライフプランの部分は、ほとんど変える必要はないかと思いますが、仕事に関する部分は、企業の方向性や特徴を踏まえたうえで作っていくようにします。
⑥すぐに達成可能な目標は避ける
目標を期間に分けて細かく決め、その1つがすぐに達成可能である分には構いません。しかしながら、最終的な目標がすぐに達成可能なものであると、それは自分にとってはモチベーションの維持が難しくなってしまいますし、企業にとっても将来の活躍像がイメージできなくなってしまいます。
キャリアビジョンは、時間をかけて達成に向けて取り組んでいくものであるという認識の下で、計画を立てていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
キャリアビジョンを自力で考えることができないという学生は、インターンシップや説明会を振り返り、憧れる社員や尊敬できる社員がいなかったかを考えてみましょう。自分が目指したいと思える先輩社員がいれば、その人はどのような考えを持って働いている人なのか、魅力は何なのか考察することをおすすめします。
目指したいモデルとなる人が見つかれば、その人のキャリアの築き方を辿っていくと、自分自身の5年後、10年後どうありたいのか目標が立てやすくなるはずです。また、得られた情報から、自分なりのスタイルを加えたり、時代に合わせたキャリアビジョンにアレンジすることでオリジナリティーもうまれてきます。
インターンシップや説明会でも社員の方々と話す機会はありますが、他にもOBOG訪問もおすすめです。OBOG訪問だと1対1での会話となるため、じっくりキャリアビジョンを聞けるでしょう。また学生の中には、自身のキャリアビジョンを先輩社員に聞いてもらって、感想をもらったという人もいます。キャリアビジョンを作成するときには、社会人や先輩社員の話を聞いてみることもおすすめします。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
キャリアビジョンを伝える際の3つの必須事項を把握しよう
ここでは、キャリアビジョンの伝え方についてご説明していきます。面接官へのアピールとなる、キャリアビジョンの伝え方には3つの必須事項があります。
企業側はキャリアビジョンの回答を通じて特にこの3点に注目してみていることが多いため、意識しておきましょう。
①企業に関連するキャリアビジョンを伝える
企業がキャリアビジョンを問うのは、自社で活躍する姿をイメージしたいからです。どの企業にも使えるようなうわべだけのキャリアビジョンを語っても、それが伝わらないため、確実に企業ごとに関連したキャリアビジョンとするのが必須です。
入社後のミスマッチを防ぐという意味でも、自社のことを正しく理解できているかという観点からも見られていますので、正確な企業分析も併せて必要となります。
②長く働く気持ちを伝えて志望意欲もアピールする
企業は、欲しい人材が最後まで自社で働き続けてくれることを望んでいます。そういった意味では、長く働く気持ちを伝えることも大きなアピールポイントとなります。
短期的なものだけでなく、長期的なキャリアビジョンを伝えることで、自ずと志望意欲もアピールすることができるといえるのです。
③職種・役職ごとにアピールの仕方を変える
職種や役職によって、求められるスキルや能力は変わってきます。したがって、まずは自分が描くキャリアビジョンで求められるスキルや能力を洗い出してみましょう。そのうえで、それに合わせた目標設定とアピールポイントを作っていく必要があります。
職種や役職ごとにアピールの仕方を変えることで、面接官もその人の将来像をより具体的にイメージしやすくなります。
職種別に紹介! キャリアビジョンの例文11選
さて、続いてはいよいよキャリアビジョンの例文を紹介していきます。
キャリアビジョンについては、これまで解説してきたポイントを押さえることで、作成することは可能ですが、いきなり作れない人に関してはまず例文を参考にしてみるとよいでしょう。
今回は職種別に紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
①事務・管理系
私は、「この人に任せれば安心だ。」と信頼してもらえる人を目指して取り組んでいきたいと考えています。具体的には、短期的な目標として、実務に生かすことのできる資格取得に取り組んでいきます。
授業で学んだ際に興味をもって、現在は簿記3級の資格取得に向けて、勉強を進めています。仕事をしながらの資格勉強は大変なものだと思いますが、社会人として時間を効率的に使うことを心がけながら取り組み、資格取得を目指します。
長期的な目標としては、取得した資格を生かして、確実で迅速な仕事をおこない、周りからの質問に対して的確に答えることができたり、後輩への指導にも積極的にかかわっていきたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリア
アドバイザー
特に事務・管理系の仕事は資格取得によりスキルアップを図ることのできる職種です。具体的な、資格名などを出すことで、より分かりやすく明確な目標設定を提示することができます。
②営業系
私は日ごろから営業成績の達成を目指し、10年後には成績ナンバーワンを目指します。学生時代は、居酒屋でのアルバイトをしておりました。商品の提供や会計、掃除といった基本的な仕事以外にも、おすすめ商品の売り上げ向上のための声掛けや、チラシ作りなどに取り組み、売り上げ目標を達成したときの充実感は今でも忘れられません。
社会人になったら、もっと大きな目標を掲げてそれに向けてモチベーションを維持しながら取り組んでいきたいと考えています。将来的には、後輩から尊敬されるような仕事のできる人間を目指していきたいです。
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学生時代の経験を加えることで、実際に社会人になってからの活躍する姿をイメージしやすくなります。
③企画系
私は貴社で商品の企画や開発に携わり、これまでにない製品を作り上げてみたいと考えています。貴社の取り扱う商品は、多くのものが顧客の日々の生活の役に立つものであり、なくてはならないものであります。
日常生活に密着した、必需品だからこそ日々変わりゆく顧客ニーズを取り入れ、商品の開発に生かしていくことが必要となってくると考えます。自分の長所である、人の話を聞く力を生かし、そのニーズを組んだ商品の開発に取り組んでいきたいと思います。
まずは5年後までに、商品開発部の仕事に携わることを目標に、10年後にはチームのリーダーとなって、皆を率いていけるような立場になっていたいです。
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5年後、10年後という陽に期間を区切ってそれぞれに目標設定をすることで、より相手に伝わりやすいキャリアプランとなります。
④販売・サービス系
私は、顧客のニーズを汲み取り、それに合った提案がスムーズにできる人間を目指します。販売・サービス業では、顧客とのコミュニケーションが非常に重要になると考えています。
学生時代に最も力を入れて取り組んだサッカー部の活動では、練習時の声掛け及び毎日ミーティングでの意見交換がおこなわれていました。その中で、自分が思ったことをどのように相手に伝えるのが良いのかを学んでいくことができました。
たとえ相手にミスがあったり、指摘するようなことがあっても、頭ごなしに言うのではなく、相手を思いやる気持ちを必ず言葉に込めて伝えるのが大事であると考えています。この経験を生かして、顧客との円滑なコミュニケーションを大切にしながら、仕事に取り組んでいきたいと思います。
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販売・サービス業に必要と考えるコミュニケーション力をエピソードを交えて話すことで、自社で働くイメージを膨らませることができます。
⑤クリエイティブ系
私は、貴社の仕事の中でWebデザイナーの仕事に携わりたいと考えています。学生時代にデザインやマーケティングなどを学び、ものを作り上げていくことの楽しさを感じました。
入社後は、Webデザインの仕事に就き、先輩方の仕事からさまざまなノウハウを学び、10年後は自分が責任者となって企業のニーズに沿った提案ができるような人になっていたいと考えています。
貴社は、結婚出産を経て職場復帰をされている方も多いと聞きました。私自身も、結婚出産をしても仕事を続けていきたいと思いがありますので、ぜひ長い視点で目標を掲げて取り組んでいきたいと思います。
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仕事と人生に関するプランを合わせてキャリアプランを伝えることで、長期的な視点をもって働くことを考えているのが伝わります。
⑥IT・エンジニア系
私は、プロジェクトマネージャーになることを目指しています。貴社の説明会に参加した際に、プロジェクトマネージャーである社員の方の話を聞き、大変魅力を感じたからです。
入社後は、大学で学んだことを生かしてできるだけ早く仕事のスキルを高めていきたいと考えています。そして、10年後を目標に、自分のスキル習得だけではなく、プロジェクトの達成のために周りを巻き込んで1つの目標達成に向けて取り組んでいくことのできるような統率力を身に付けていきたいです。
そのためには、周りから信頼されるような技術と知識、そして人間性を身に付けていけるように努力します。
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直近の目標と、10年後という長期的な目線での目標を取り入れることで、成長過程を想像するきっかけにもつながります。
⑦医療・介護系
私は、介護の現場において、言われる前に気が付き動くことのできる人間になりたいと考えています。顧客のニーズは一人ひとり異なり、年齢を重ねるごとに不自由を感じたり、できなくなることも増えてきます。
そういった面をしっかりとカバーし、より生きやすい環境を作っていくお手伝いがしたいと思い、この業界を志望しました。
まずは、3年後を目標に介護福祉士の資格を取得し、より実践的な知識を身につけていきます。また、現場での仕事を通して、日々経験値を高めていくことに重点を置いて取り組んでいきたいと考えています。
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キャリア
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目標とする資格名を示すことで、より具体的なキャリアビジョンを示すことができます。
⑧教育系
私は入社後5年間は、塾に通う子供たちの指導に当たり現場の声や状況を実際に体感することで、現場のニーズを正しく理解することに努めていきたいと考えています。
10年をめどに、塾の運営にも携わり、指導方針や経営方針にもかかわっていきたいと思います。こういった中枢にかかわるには、やはり現場での経験が生かされると思いますので、できるだけ時間をかけて現場での経験を積んでいきたいです。
最終的には、塾の教室長となり、子供たちの学びやすい環境づくりや、社員がモチベーションを維持して働ける職場を目指します。
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アドバイザー
⑨技術系
私は、貴社の設計業務の中でも設備設計の仕事に大変興味があります。大学の専攻で学んできたことを実践的におこなうことができるという点でやりがいを感じられると思ったからです。
設備設計は、電気や水道といった人々の生活に欠かすことのできない、インフラの設計に携わります。入社後は、まずは現場に立ち場数を踏んで経験を増やしていきたいです。
そして、10年後にはその経験を生かして、現場をまとめ、指揮をとれる人間に成長していたいと思います。
キャリア
アドバイザー
大学時代に学んだことをどのような形で生かしていきたいかを、より詳しく話すことで、面接官が入社後の活躍するイメージを具体化することができるようになります。
⑩研究・開発系
私は貴社の最新の技術を取り入れた商品の開発に非常に魅力を感じています。大学時代に学んできたことを生かして、研究職として生産技術の研究に携わっていきたいと考えています。
入社5年までを目途に、基礎研究に携わり、新技術や新素材の発見を目指します。また、その後は応用研究に携わり、基礎研究の内容を製品開発に活用していきたいです。
時代のニーズを反映した商品の開発は、人々の生活を豊かにすることができます。私もその一端を担い、貢献していきたいと思います。
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キャリア
アドバイザー
企業研究をしっかりおこなうことで、より具体的な仕事内容について話すことができるようになります。
⑪金融系
私は、入社後は窓口業務に携わり、顧客のニーズや現場の状況を身をもって体験したいと考えています。やはり、現場の声を知るには実際に経験することが一番だと考えるからです。自分の強みであるコミュニケーション能力を生かして、取り組んでいきます。
そして、10年後までには、いくつかの支店を回り、それぞれの地で経験を積んでいきたいです。その経験を生かして、20年後までには部下の育成や支店の業績アップに向けて、管理職として目的意識をもって仕事に取り組んでいきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
こちらも、直近の仕事への取組みから、20年後という長期的な視点での目標までを伝えている例になります。しっかりと、企業研究を重ね仕事の理解ができているという評価にもつながります。
キャリアビジョンで避けたい内容を解説
- 私生活に関する内容
- 採用するメリットが感じられない内容
- 自分勝手な内容
- 会社で達成できない内容
- 会社を踏み台にしようという意図がみえる内容
最後にキャリアビジョンを作成するうえで避けたほうが良い内容について解説していきます。
これから説明していくものに関しては、どんなに熱く語っても、面接官には良い印象で伝わらないため、すでにキャリアビジョンを作成している方も、今一度避けたいポイントが含まれていないかどうかを確認してください。
私生活に関する内容
キャリアビジョンは、仕事のみならず自身の人生に関する点も含めて考えていくものであって構いません。しかしながら、私生活に関する部分はあくまでも仕事に付随するものであって、企業が主として知りたいものではありません。
自分の結婚観や出産後の計画に関して、重きを置いて語りすぎてもそれはあくまでもプライベートなものであり、企業側が介入できるものでもないからです。
あくまでも、キャリアビジョンの主軸は仕事として語るべきです。なぜなら、採用面接を受ける企業は、仕事をする場所であるからです。
採用するメリットが感じられない内容
企業がキャリアビジョンを問う理由は、入社後の姿をイメージし、どの様な活躍をしてくれるかを想像するためです。また、キャリアビジョンから仕事への意気込みや熱意をはかったり、自社との相性を見極める意図もあります。
したがって、キャリアビジョンから採用するメリットが見いだせない場合には、採用は見送られることとなります。しっかりと、企業側の意図を汲み取ったうえで、キャリアプランを作成していくことが求められているのです。
自分勝手な内容
キャリアビジョンはあくまでも、周囲とのかかわりがあってのものです。もちろん自分のキャリアプランであるので、自分を軸として考えていくのは構いませんが、それが自分勝手なものになってしまってはなりません。
たとえば「数年後には絶対ここの部署で働きたい。」「配属先はここが良い。」といったような、自分一人では決定できないような事項について、断定的に計画に含むのは好ましくありません。
会社や社会への貢献を含むものや、誰かのためになるようなキャリアプランが高い評価へとつながります。
会社で達成できない内容
キャリアビジョンは、志望する企業ごとに作り替えたり作りなおす必要があります。というのも、自身の人生の軸自体はどの企業に入社しようとも変わらない部分かもしれませんが、仕事に関わる部分は入社する企業や職種によって変わってくるからです。
その会社で達成できないプランを延々と話されても、この人が活躍する場は内にはない。といってはじかれてしまうでしょう。あくまでも、キャリアプランは実現可能なレベルのもので、それが達成できる場所かどうかを見定めたうえで計画していく必要があります。
会社を踏み台にしようという意図がみえる内容
仮に、将来的に転職や独立といった希望があったとしても、入社を希望する企業に対してそこまで先の展望までを話すのは良いことではありません。そこまで話してしまうと、その企業を踏み台にしていると捉えられてしまうからです。
あくまでも、採用面接時に企業に伝えるべきキャリアプランは、その企業で達成できるレベルまでのものとしましょう。企業側も自社でどのような活躍をしてくれるのかを見定めたいのです。
要チェック! キャリアビジョンのNG例文を紹介
- 3年後までに家庭を持ちたい
- 仕事とプライベートを両立させたい
- 入社3年間は離職しないように頑張りたい
キャリアプランのNGとなる例文をいくつかご紹介していきます。それぞれどういった点が良くないと言えるのかも含めて解説していきますので、参考にしてみてください。
①3年後までに家庭を持ちたい
私は、貴社の女性の比率の多さにひかれて入社を希望しております。私自身も、3年後までには結婚して、貴社の女性社員のように家庭を持っても活躍できるような人材になりたいと考えています。
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結婚しても仕事を続けていきたいということ自体は良いのですが、この例文の場合だと、使途とよりもプライベートに重きを置いているように見えてしまいます。あくまでも企業の採用面接であることを忘れずに、自分にプライベートのプランよりも仕事についてより具体的な話を展開していくことが求められます。
②仕事とプライベートを両立させたい
私は働くようになったら、仕事もプライベートも充実させ、満足感の高い人生を送っていきたいと考えています。具体的には、特に女性にとって大きな転換期となる結婚や出産をしても、長く働き続けていき、貴社に貢献できる人間になりたいです。
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キャリア
アドバイザー
確かに仕事とプライベートの両立というのは、多くの人が目指すところではあると思いますが、やはり企業が聞きたいことは何か?ということを今一度考える必要があります。キャリアプランを作るうえで、プライベートのプランをしっかりと作り込むのは構いませんが、それをESや面接の際に力説する必要はありません。むしろ、さらっと触れる程度で良い話だといえます。
③入社3年間は離職しないように頑張りたい
近年は入社3年の壁という言葉があるように、入社して3年たつと仕事の慣れやプレッシャーなどにより、目標を見失ってしまうことがあるといえます。しかしながら、私はその壁を乗り越えた先に、仕事のやりがいや面白さがあると思うので、乗り越えられるように頑張りたいと思います。
キャリア
アドバイザー
嘘偽りなく、入社3年の壁を越えたいという意気込みなのかもしれませんが、企業にとってはネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。採用側の視点を意識するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
上述の中でも、「③入社3年間は離職しないように頑張りたい」というキャリアビジョンは、特に避けた方がいいでしょう。本人は「3年間精一杯頑張ります」とアピールしたつもりでも、企業からすると「3年勤めた後は退職するんだろうな」と思われてしまいます。
また「将来は起業したい」などをキャリアビジョンに盛り込む際には注意が必要です。1つの会社で長く働いてほしいと思っている企業に対しては、「いつかは退職するんだな」というイメージを持たれ、マイナス印象になってしまう可能性がありますよ。起業したいことを盛り込む際は会社の考え方もチェックしておきましょう。
入社3年後、5年後と短期的なものから、10年後、20年後といった長期的なものまで、将来の自分がこの会社でどうありたいのか、目指す方向性は何なのかを明確に述べられるようにしましょう。
キャリアビジョンを明確にして将来像をアピールしよう!
キャリアビジョンは志望する仕事や業界によってそれぞれに作り込んでいく必要がありますし、また短期的、長期的なスパンで考えることも求められるため、作るのにはそれなりの時間がかかります。
しかし、ベースとなる部分は自己分析や企業分析の延長になるものであるため、それらとうまくつなぎ合わせながら、自分の理想と企業のニーズに合ったキャリアビジョンを作っていくようにしましょう。
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学生にとっては「③ビジョンの実現に向けた行動が明確になる」という点が特に重要だと思いますよ。ビジョンが明確に定まっていない就活生は、目先のことだけが気になってしまい、就活のゴールが「内定」になってしまうケースがよくあるので注意しましょう。
本来、就活は「自分に合った企業」や「自分らしく働ける職場」を探すことが大切なはずなのに、キャリアアビジョンが定まっていないと「どこでもいいから、とにかく内定をもらえればいいや」といったマインドになってしまいがちです。企業説明会は積極的に参加するけど、自己分析には手をつけないという学生も見られますが、そのような就活生は、後々応募書類の作成や面接でうまく表現できないという事態が発生します。
一方で、キャリアビジョンが明確な学生は、目指すべき人物像や企業選びの軸が確立されていて、「何のために自己分析をやるのか」「ビジョンに合わせて今何をやるべきか」が見えてくるため、自己分析も熱心に取り組みます。自分軸で就活ができる人は、面接でも説得力が増し、内定に繋がりやすくなりますよ。