志望動機が書けない理由と対処法|書き方のポイントや例文をご紹介

この記事のアドバイザー

熊野 公俊

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教育学などを学ぶ。卒業後、大手総合人材サービス企業にて人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て現職。将来の目標はキャリアコンサルタントとして幅広い人たちの前向きな一歩をサポートすること。皆さんのより良い一歩を応援できるご支援が出来ればと思います。

伴 美寿々

大学卒業後、宝飾店にてジュエリーアドバイザーを経験。最年少で副店長になり、店舗のマネジメントと人材育成を経験。業界トップの塾の社長・役員秘書を経てポートへ入社。「わからない」を自分ひとりで抱えこまず、一緒に新しい世界へ飛び込む準備をしていきましょう。

村井 俊介

大学時代に社会保障や少子化問題を学んでおり、働き方改革をしたいと考え、人材業界を目指す。大学卒業後、外資系の人材会社でコンサルタントとして、オフィス系からファクトリー系まで幅広い業界のお客様とお取引させえて頂いておりました。そこからポートへ転職をして、キャリアアドバイザーとして、学生さんキャリアの形成のお手伝いをさせていただいおります。一緒に明るい就活にしていきましょう!

コラムの目次

  1. 志望動機が書けないと悩む人は多い
  2. 志望動機が書けない理由
  3. 志望動機が書けない場合の対処法
  4. 志望動機の上手な書き方
  5. 志望動機の例文
  6. 志望動機が書けないなら自己分析から始めよう

志望動機が書けないと悩む人は多い

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。志望動機は就活の要ですが、「書けない」と悩む人は少なくありません。就職ジャーナルによると、約6割の人が志望動機が書けなくて困った経験「あり」と答えています。

志望動機は就活生にとって大きな関門と言えますね。例えば広告業界の企業を「なんとなく華やかでかっこいいから」という理由で選んだり、「安定していそうだから」と金融業界の企業を志望する就活生は多くいます。

このような就活生は、志望動機を書き進めることが難しいです。志望動機を書くには、志望動機が書けない理由と対処法を知ることが大切です。ゼロから志望動機を生み出すには何が必要なのか、作成のポイントを正しく理解して、就活の基本をしっかり組み立てていきましょう。

★★★CAからのコメント★★★

志望動機にはきっかけ・過去の実績・キャリアビジョンを含めよう

採用担当者が志望動機を見る際のポイントは3つです。

①希望職種へのきっかけ
②過去の行動実績
③キャリアビジョン

志望動機を記載する際は、この3点が記載されているかを確認してみて下さい。きっかけがないことには関心を持たないはずなので、①のきっかけの部分は自己分析を念入りにすることで、きちんと書けるようにしましょう。②については、定量的に記載することを忘れずに書きましょう。目的は何だったのか。そのためにどんなことをしたのか。その結果どうなったのか。の順番で振り返ってくださいね。

目的が明確でない行動は、結果含め評価しにくいです。③のキャリアビジョンについては、入社後に何に挑戦してどうなりたいかです。企業理解をした上で考えてみてください。やりたいことだけ意思表示をしても、企業との関連性がなければ成立しにくいですよね。企業についてさらに詳しく調べるには、IR情報も確認しましょう。HPより細かく企業情報や展望が記載されています。【笠原】

志望動機が書けない理由

①自己分析不足

志望動機が書けない理由の多くは、自己分析が不足していることにあります。自己分析は就活の基本中の基本です。自己分析によって自分のことを正しく理解していないと、自分が求めているものが分からず、業界や企業を志望する理由も思い浮かばないでしょう。自己分析の方法は複数ありますが、まずは過去の経験を洗い出し、自分とはどのような人間か、個性や能力を再確認することが大切です

自分自身について理解を深めることで、どのような業界、企業、職種が合っているかが何となく見えてきて、志望動機の作成にも繋げやすいでしょう。自己分析を怠ると、志望動機の作成どころか、その他就活のあらゆるシーンでつまづいてしまうため、注意しなければなりません。

仕事に関する価値観が定まっていない

自己分析がきちんとできていないと、仕事に関する価値観が決められず、これが志望動機が書けない理由になっている場合もあります。仕事への価値観とは、簡単に言えば仕事に対して何を望むかです。人によって仕事に求めるものは違い、お金を求める人、やりがいを求める人、ワークライフバランスの充実を求める人とさまざまです。

同じ業界、企業、職種に応募する場合でも、仕事に求めるものが違うなら志望理由も変わります。自分に合った適切な志望先を見つけられないと、アピール力の高い志望動機を作成するのは難しいため、仕事への価値観を定めて志望先を選定することも大切です。

自己分析を完ぺきにしたい方は、以下の記事を見ながら自分史やモチベーショングラフを作成してみましょう!

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②業界・企業研究不足

志望動機を作成する場合、業界・企業研究が必須です。「なぜ業界を志望するのか」「業界の中でもその企業を志望する理由は何か」が明確にならなければ、志望動機を書くことができません。企業に入社することでやりたいこと、成し遂げたいことは何でしょうか?それを押さえるためにも、業界・企業研究は必須です。

業界を絞ってその中から複数の企業を志望する就活生も多いですが、その場合、競合他社との違いや志望企業ならではの強みを押さえておく必要があります。理念や社風、事業内容、ビジョンなど、企業によってさまざまなカラーがあるため、どこに魅力を感じるのかを自分なりに考えることが大切です。

③志望度が低い

志望動機がどうしても書けない場合、もしかして志望度が低いのではないでしょうか?志望する企業を「とりあえず」で選んでしまっていませんか?志望度が低いと「企業に入社したい」と本気思っていないため、志望動機に何を書くことがなかなか浮かんできません。

企業へ入社した自分を思い浮かべて「ワクワクする」「楽しそう」「〇〇をしたい」「〇〇になりたい」「〇〇さんのように働きたい」などの前向きな気持ちが少しも持てない場合は、企業選びから見直した方がいいかもしれません。もしこれらの気持ちが少しでもあれば、「なぜ」を深掘りしてください。深掘りすることで、企業に魅力を感じていることや理想の働き方が見えてくるので、志望動機として組み立てていきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

志望動が低い企業の場合は「自分なりのその企業を受ける理由」が大切

第一志望ではない企業の志望動機を書く際は「自分なりのその企業を受ける理由」が不明確にならないように気をつけましょう。志望度が低い企業は志望動機が浅くなりがちです。そういった意味では、例えば「人材業界向け」「広告業界向け」のように汎用性のあるテーマを決めて書いていくのがおススメです。

最初に携わるであろう「その仕事である理由」に焦点を絞った書き方でもいいかと思います。その中に少しだけビジネスモデルやその会社がこだわっているポイント(例えば営業スタイルや店舗運営など)を載せられると他の会社との差別化も図れるかと思います。他社との差別化ポイントは、その会社の社員さんのOB訪問などから聞いて知ることも大切ですね!

志望動機が書けない場合の対処法

志望動機が書けないと悩むのは特別珍しいことではなく、多くの学生が同じ悩みを抱えています。志望動機が書けないと悩むなら、まずはベースとなる部分から考えることが大切です。いきなり全文を考えると難しいため、ベース部分を考える、作成するための方法を知っておきましょう。

①企業選びの軸を明確にする

志望動機を上手に作成するには、企業選びの軸を明確にしましょう。軸を明確にすることで、なぜ働くのか、何のために就職したいのかが見えてきます。働くことに対して漠然とした理解、意識しか持てていないと、志望動機も曖昧になって上手くアピールするのが難しくなるのです。

仕事を通してどのような人間になりたいのか、成し遂げたいことはあるのか、何を大切にして働きたいのでしょうか?志望動機が書けない場合は、企業選びの時点でつまずいている可能性が高いので、「なぜその企業に入社したいのか」を見直す意味でも企業選びの軸を明確にすることが大切です。

企業選びの軸一覧

  • 興味関心
  • 能力を活かせる
  • やりがい
  • 事業内容
  • 教育制度
  • 社風
  • 業績
  • 知名度
  • 企業規模
  • 将来性
  • 人間関係

②企業への理解を深める

志望動機は仕事全般に関する考えだけではなく、志望先の企業についても考えなければなりません。そのため、企業理解を深めることは重要で、自分が求める仕事の条件の中でも「なぜその企業を選んだのか」を明確にしておきましょう。条件に合うから志望するのは間違いではありませんが、就活で提示する志望動機としては弱いです。

条件に合うことだけを理由にしてしまうと、他にも条件がいい企業があるなら、そちらに行ってしまうと思われ、志望度が低い・やる気がないとも判断されかねません。その企業だからこそ志望した、その企業でなければならない理由を示すためにも、企業理解は細部まで深めることが大切です。ネットで情報を収集するだけではなく、OB訪問やインターン、説明会なども利用するとより理解を深めやすいでしょう。

企業研究で押さえておく内容
  • 社長、創業者の氏名
  • 創立年月日
  • 経営理念
  • 事業内容
  • 市場規模
  • 製品、サービスの特徴
  • 製品、サービスの対象者
  • 製品、サービスの提供方法
  • 今後力を入れていく領域
  • 売上
  • 社風
  • 求める人材像
  • 職場環境
  • 福利厚生

志望動機の上手な書き方

結論から書く

インパクトのあるアピールをするためにも、志望動機は結論から書き始めることが大切です。企業で何をしたくて志望したのか、どのような理由で志望したのかということは、必ず冒頭で示しておきましょう。最初に結論が提示されていないとまとまりのない印象になり、順序よく内容を伝えることができません。

採用担当者は何百枚、何千枚と履歴書を読んでおり、1枚あたりにそれほど時間をかけられません。最初に明確にアピールできていないと、それ以降読んでもらえない可能性もあるため注意が必要です。最初に結論を示しておくと、そこを読んだだけでも志望理由が分かり、アピールしたいことが確実に伝えられるため、好印象を与えやすいでしょう。

具体的なきっかけや理由を伝える

志望動機の中核は「なぜ志望したのか」であるため、そこをさらに深堀りしなければなりません。志望しきっかけや理由を具体的に伝えましょう。志望したようと思ったからには、きっかけがあるはずです。過去に経験したことが影響している場合や、「将来やりたいこと」に合致している場合など、人によって企業を志望したきっかけは違います。

それを踏まえた上で「企業のどのようなところに魅力を感じるのか」「なぜ自分にとって魅力的なのか」を深掘りして考えましょう。企業の仕事や魅力を「すごい」「共感した」で終わらせるのではなく、自分にとってどのような意味があるのかを伝えることが大切です。

企業でどのように活躍したいのか

最後に、入社後の展望について伝えましょう。新卒はポテンシャル採用と言われているため、入社後に成長しそうだと面接官に思われることが大切なのです。企業で携わりたい仕事や目標などがあれば、それに向かって努力するイメージを持ってもらえます。

企業で働くイメージができている学生とできていない学生では、企業に関する知識はもちろん志望度も一目瞭然ですよね。「企業で活躍したい」と言葉にするだけでなく、どのように働きたいのかまで伝えると説得力が増します。最初に言ったように新卒はポテンシャル採用なので、より具体的に熱意を持って伝えることが大切です。

志望動機の例文

例文①食品会社

例文

私は食品の提供を通じて毎日の食卓をサポートすることで、多くの人を幸せにしたいと思い、貴社を志望しました。貴社では冷凍食品の製造に強みがあり、業界でもトップシェアを誇っています。
手軽で美味しい冷凍食品をさらに多くの家庭に届けることで、一人で食事をしなければならないお年寄りや、家事育児が忙しいお父さんお母さん方に、冷凍食品を便利に美味しく楽しんでもらいたいです。入社後は、貴社の製品をひと世帯でも多くの家庭に広めるために、営業職としてクライアントとの橋渡しとなりたいです。

キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

営業でどう活躍したのかを具体的にしよう

この例文のいい点は論理的に文の構成が出来ている点と、結論の「入社後どのようなことが頑張りたいか」が記載されている点です。やりたいことの原体験がしっかりと明記されていることから、志望動機を読んだ側もイメージが沸きやすいですね!改善するといい点としては、最初の志望理由をもう少し具体的に明記することと「営業でどう活躍したいかの具体性」です。

多くの人を「どう幸せにしたいのか?」サポートすることで「どう幸せにさせることができるのか」を今一度具体的に考えシンプルに明記できると尚よいと思います!営業としてどのように努力したいのかを具体的にイメージできると、ほかの人との差別化もでき印象に残るでしょう!

例文②損保

例文

私が貴社を志望する理由は、人々に「安心」を届けたいからです。損保で補償される自動車は、私の地元では生活を営む上で欠かせない乗り物です。しかし、自動車がある生活は交通事故との隣り合わせでもあります。そこで、もしもの時の不安を取り除くためにも、損保という安心を届けたいと考えました。
特に貴社では、自動車保険などの商品において、お客様のライフスタイルに合わせた補償を提供しています。貴社に入社後は私も営業として、個人・家族・法人のニーズに沿った補償内容の提案やサポートをおこない、お客様ひとりひとりの満足度を向上させて「安心」を提供したいです。

キャリアアドバイザーコメント

村井 俊介

働くビジョンを加えて意欲をアピールしよう

良い点として、結論から始められていて、「」をつけるなどして強調しているため、伝えたいところが分かりやすくいいですね。そして、自身の経験からなぜ保険に携わり、安心を届けたいのかがわかりますし、本当にこの仕事をしたいというのが伝わりますね!

改善点としては、入社後も考えてお客様のニーズに答えていくという所もいいと思いますが、働くビジョンを加えてもいいかもしれませんね。なぜなら「会社でこういう人間なっていきたい」と話すことで、働くイメージがついていると企業にイメージさせることができます。どんどん企業に意欲をアピールしていきましょう!

NG例文①

例文

私は貴社の化粧品が好きで、ファンデーションからアイシャドウまで全て貴社の製品を愛用しています。新商品の発表をいつも楽しみにしており、特にクリスマスコフレの時期になると毎日SNSを見て情報収集をしています。昨年の〇〇ボックスに入っていたアイシャドウは今までにない限定色で、とてもテンションが上がりました。貴社に入社しましたら、貴社の化粧品の素晴らしさを多くの人に広めたいと思っています。

この例文からは、化粧品会社の製品のファンであることしか伝わってきません。もちろん、企業の製品やサービスが好きで入社したいと考える就活生も多くいるかもしれません。しかし、消費者目線だけの志望動機では不十分です。志望動機では企業の社員としての素質や意欲を見られているため、自分が企業の社員として適切であることをアピールしましょう。

NG例文②

例文

私は体力に自信があり、スポーツならなんでも得意です。体力が必要な仕事は何だろうと考えた時に、思い浮かんだのが貴社です。貴社のスポーツドリンクのCMにはいつも野球選手が出演しており、野球好きな私にとっても身近な存在です。私自身、スポーツ中の水分補給を大切にしているので、私のような者が社員になることで製品の説得力が増すと考えています。

この例文は、「なぜその企業がいいのか」という点が薄いです。自分がスポーツが得意なことや野球が好きという情報は入っていますが、企業についてはCMにしか触れていません。また、「私のような者が社員になることで〜」という文章からは自意識過剰さが感じられます。

志望動機が書けないなら自己分析から始めよう

就活の中でも志望動機の作成はつまずきやすいポイントで、書けないと悩む人は少なくありません。書けない理由は人によって違いますが、まずは自己分析から始め、基礎を作っていくことが大切です。自分を理解し、何がしたいか、何が向いているかを把握できると、少しずつ選択肢は見えてきます。

自分に向いていることややりたいことなら、仕事をする理由や意味も見出しやすく、志望動機の作成にも繋げやすいでしょう。さらに業界・企業研究もおこなうことで、志望動機はより具体性を帯びたものになり、アピール力も高まります。志望動機は考え方・書き方さえ分かっているなら、それほど難しくはありません。ポイントを抑え、やるべきことをきちんとやって上手に作成していきましょう。

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