IT業界の志望動機の書き方|企業が求める人物像や例文をご紹介

この記事のアドバイザー

熊野 公俊

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教育学などを学ぶ。卒業後、大手総合人材サービス企業にて人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て現職。将来の目標はキャリアコンサルタントとして幅広い人たちの前向きな一歩をサポートすること。皆さんのより良い一歩を応援できるご支援が出来ればと思います。

コラムの目次

  1. IT業界の志望動機に悩む就活生は多い
  2. IT業界の志望動機の書き方ポイント3つ
  3. IT業界が求める人物像
  4. IT業界の現状と今後の課題
  5. IT業界の志望動機例文2選
  6. IT業界の志望動機NG例文2つ
  7. IT業界に詳しくなってオリジナルな志望動機を完成させよう

IT業界の志望動機に悩む就活生は多い

IT業界に漠然と魅力を感じているが「志望動機が書けない」と悩む就活生はたくさんいます。志望動機が書けない要因はいくつかあります。例えば、IT業界についての知識がまだまだ浅い、心の奥底ではIT業界へ入りたいと思っていない、良い志望動機と悪い志望動機の違いを理解していない、などです。

この記事ではそんなIT業界の志望動機で悩んでいる就活生に、志望動機を書く時のポイントやIT業界の基礎知識を紹介していきます。業界への理解が深まれば、なぜIT業界に入りたいと自分で感じているのか理解することができるでしょう。ここからは自己分析と業界研究を同時に進める感覚で読み進めてください。

IT業界の志望動機の書き方ポイント3つ

まずIT業界の志望動機を書く時のポイントを3つ紹介します。IT業界に限らず、志望動機はある程度固まった書き方があります。それをここで紹介します。他の業界にも共通して言えることもあるので、参考にしてください。

志望動機は入社への熱意です。どれだけ志望する企業に入社したいのか、を主に見られることになります。その熱意は話や文章の「具体性」によって伝えることができます。より具体的に伝えるためには、より詳細なIT業界への理解と、自分の理解が必要です。これを頭に入れた上で紹介する3つのポイントを読み進めてください。

①なぜIT業界を選んだのか

なぜIT業界を選んだとのかを明記することは大切です。「かっこいいからIT業界を選んだ」「なんとなくIT業界を選んだ」では当然熱意を感じることはできません。IT業界について理解した上で、IT業界の◯◯なところに魅力を感じて〜〜、IT業界で◯◯に携わることで成長していきたい、などIT業界を志望する理由を固めましょう。

IT業界を選んだ理由を固める時のポイントは、自問自答を繰り返すことです。

「それは他の業界ではできないのか」
「なぜそう感じるのか」

など深ぼることがポイントです。これを繰り返すことで、より具体的で、論理的なIT業界を選ぶ理由になるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

IT業界は時代に合った商品やサービスを提供することができる

IT業界は、今後の景気の変動に左右されにくい業界だといわれています。それはなぜか?簡単な話です。例えばiPhone。以前のバージョンの商品の方が新しいバージョンのものより人気が出ることはないですよね?それと同じく、便利なものはさらに便利に進化していきます。

そして、消費者も同じようにさらに便利なものを求めます。それは景気に左右されることなく、時代の流れと共に進化していくものです。また、そんな成長業界で働くことで他の業界に比べて成長できるスピード感も変わってくるかもしれませんね。

②その中でもなぜ該当企業なのか

IT業界への理由が固まったら、次は企業個別の志望動機を考えましょう。これも上で伝えた内容と同じで、自問自答を繰り返し、深ぼることが大切です。「なぜその企業を志望するのか」「他の企業ではなくその企業でなくてはならない理由はなんなのか」「なぜそう感じるのか」を繰り返しましょう。

企業の採用担当者は志望動機を見て、就活生の志望度の高さを見極めます。薄い内容や、どこの企業でも使い回せる志望動機では「志望度が低い」「採用してもすぐにやめてしまうリスクがある」と捉えられてしまい、選考を通過することはできません。志望度の高い企業であればあるほど、あなたとその企業でしか話せないオリジナルな志望動機を完成させましょう。

③入社後どのように貢献できるのか

志望動機のなかに「入社後どのように貢献できるのか」を入れることもポイントです。あなたはどんな強みを持っていて、それは志望する企業でどのように活かせるのか、を具体的に伝えることができれば、志望動機として完成度が高いと言えます。

自分の強みを理解すること、志望する企業での事業内容や仕事内容を理解すること、の2つが必要になります。自己分析、企業研究を進めることでこの2つへの理解が深まります。入社後の貢献をより鮮明に採用担当に伝えることを意識して、志望動機の完成度を高めましょう。

IT業界が求める人物像

企業によって様々ですが、IT業界全体で求める人物像には共通項があります。その共通項を3つ紹介します。IT業界は30〜20年前から急速に発展した業界です。これがIT業界の1番の特徴でしょう。また今後も確実に成長を続ける業界と言われています。この2点を踏まえて、ここからのIT業界の求める人物像の特徴を読み進めてみてください。

勉強熱心な人

IT業界は急速に市場が伸びています。市場が伸びている業界は変化が激しい業界と言えます。技術的な進化、トレンドの変化、人材の変化など、様々な変化が激しいです。その変化が激しい業界では勉強熱心な人が求められています。なぜなら「学ぶ」という行動をやめてしまうと、すぐに業界の変化についていけず、取り残されてしまうからです。

次々と新しい技術やトレンドが発生するIT業界では、それらを学び、身につける勉強熱心な人材が求められます。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

勉強熱心な学生の特徴は「細かなことを気にする」

私が面談を通じて多くの学生を見てきた中で、勉強熱心な学生に共通していることは「細かなことを気にする」ことです。わからないこと、知らないことはどんなに細かなことでも知らないままにするのではなく、積極的に質問しています。

そして、それをしっかりとメモをしたり自身の記憶にとどめようとする人は多いです。勉強ができる、できないはそこまで重要ではありません。それ以上に、知らないことを常に学ぶ姿勢があることが技術職では必要とされます。

コミュニケーション能力が高い人

IT業界ではコミュニケーション能力が高い人が評価され、求められています。営業、エンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャなど色々な立場の人が関わって、システムやサービスを開発します。それぞれの人の経験やスキルが違うなかで、密なコミュニケーションが成立しないと開発は進みません。コミュニケーション能力が高い人は、バックボーンが違う人にもわかやすく伝える、またヒアリングする力が優れているため、IT業界では求められます。

またIT業界では無形のサービスやシステムを扱います。有形の商品を扱う業界に比べて、専門用語が多く、概念が理解しづらい業界です。概念が理解しづらいので、それをカバーするのは「コミュニケーション」になるため、コミュニケーション能力が高い人材が求められる傾向にあります。

パソコンスキルが高い人

IT業界ではPCスキルが高い人を求めています。当然ですがIT業界では他の業界に比べてパソコンで仕事する時間が長いです。そのため、パソコンスキルを求められます。パソコンスキルとは、パソコンがどれくらい使いこなせるかのスキルです。

例えば、Microsoft Wordのソフトを使ってドキュメントの作成ができるか、Microsoft Excelを使って管理表を作れるか、コマンドプロンプトからサーバーの起動ができるか、などパソコンではたくさんの事ができます。職種により様々ですが、どの程度パソコンが使いこなせるかというのも、IT業界では求められます。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

「変化への順応力」や「新しいものを受け入れる姿勢」があると理想的

IT業界はAIやビックデータなど、最新のテクノロジー技術を駆使している企業が多いことから、マインド面では「変化への順応力」や「新しいものを受け入れる姿勢」、スキル面では最低限の「PCリテラシー」や「知的好奇心の旺盛さ」があると活躍できるでしょう。

業界柄、様々な業種の企業と取引することになりますので、ビジネスへの広い理解があると営業やエンジニアとして価値提供する際に役立ちます。ビジネス感度を磨けると、既存の仕組みをITを使って変えていく視点も生まれるかもしれません。

IT業界の現状と今後の課題

IT業界の理解を深め、志望動機の完成度をあげるために、現状と今後の課題についても紹介します。この2つを抑えることで「現状◯◯なIT業界で■■がしたい」「今後◯◯なIT業界で■■に携わっていたい」と志望動機につなげることができます。

志望する企業の現状と今後の課題も調べた上で、志望動機にのなかに入れるとなお良いでしょう。ここからは現状のIT業界のトピックスと今後の課題を説明します。

IoTの進化

IoTとは「Internet of Things」の略です。モノのインターネットを訳すことができますが、モノがインターネットに接続することを意味します。様々なモノがインターネットに接続されることにより、利便性が向上します。例えば、腕時計をIoT化したものがAppleが商品として販売している「Apple Watch」です。腕時計型のデバイスでインターネットに接続しています。そこからメッセージの確認、地図の表示など様々なことができます。

また家電のIoT化も進みつつあります。冷蔵庫、エアコン、電子レンジなどの家電もインターネットに接続することで、利便性の向上が期待できます。このようにIT業界では「IoTの進化」が話題です。今後生活のあらゆるモノがインターネットにつながる時代が近い将来くるでしょう。その時に「どんな世界を実現したいか」の考えを用意しておくのも、採用面接では大切です。

人材が不足している

急速に発展していて、変化の激しい業界では人材が慢性的に不足する傾向にあります。市場が伸びれば伸びるほど、労力が必要になります。人材不足はIT業界の課題です。スタートアップ企業やベンチャー企業、中小企業では、人材が足りてないです。

このIT業界の今後の課題に対して、あなたなりの解決策を用意すると良いでしょう。例えば、中途のキャリアチェンジを促すサービスを考えてみる、もしくは新卒でIT業界を目指す学生を増やすにはどうすればよいのかなどです。多くの就活生はIT業界の課題解決までは考えていないので、間違いなく差別化に繋がります。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

IT業界では主体性や能動的な姿勢が評価されやすい

IT業界は、技術や知識の面でもスピード感持って仕事することを求められやすい業界です。そのため、研修や新卒社員へのフォローアップ体制が後手に回ることもあり、会社にじっくり育成してもらうことを前提とする人には合わない業界ともいえます。

規模も比較的小さい、いわゆるベンチャー企業といわれるような成長中の企業が多い業界だからこそ、与えられるものよりも自分から仕事を創り出せる主体性や能動的な姿勢が評価されやすい傾向があります。そういった意味で、未経験から始められるお仕事でも積極的に取り組もうとする気持ちは大切です。

IT業界の志望動機例文2選

IT業界の実際に志望動機の例を紹介します。上記で説明したことを踏まえて、実際に志望動機を考えていきましょう。考える際、手が止まってしまうこともあるでしょう。そんな時にここで紹介する例文を参考にしてみてください。企業と自分をつなぐ志望動機がまったく同じになることはないので、完全にオリジナルなものに仕上げる必要がありますが、参考にするのは問題ありません。自分と志望動機と例文を比較し、改善できるポイントは改善していきましょう。

例文①

例文

業務効率化システムを扱っている御社でエンジニアとして働きたいと考えています。業務効率化システムの分野ではシェア率No.1の御社で「日本の業務効率化」を支えたく志望しました。3年間続けた居酒屋のアルバイトで、業務効率化システムのカスタマイズに携わったのが、「業務効率化システム」に興味を持ったきっかけでした。
カスタマイズ次第で働くスタッフの業務が効率化されるのを感じ、元々無駄が嫌いな性格であったため業務を効率化するシステムを作っている企業で働こうと考えました。御社では◯◯というシステムに携わって、細かいユーザーからの要望に答えて、業務効率化に携わっていきたいです。

例文②

例文

御社はWebを中心に新規事業開発に力を入れているのが志望理由です。◯◯というサービスを扱っている企業のCEOのお話を聞く機会があって、その時に感銘を受けました。Webのサービスで世の中を豊かにできることを知って、私も将来Webを軸にしたサービスを開発したいと考えました。御社の新規事業開発事業部で、新規事業の開発に携わり、世の中の「困った」を少しでも減らしたいと考えています。

IT業界の志望動機NG例文2つ

最後に志望動機のNG例文を紹介します。たくさんの就活生が書いてしまいがちなNG例文をピックアップしています。自分の志望動機と比較しながら読み進めましょう。もしNG例文で挙げているものと似た志望動機だった場合、すぐに改善しましょう。NGである理由を理解した上で改善することが大切です。

志望動機は企業により、個別で考える必要があるため、疎かにしがちですが、逆手に取れば差別化できるポイントとも言えます。志望度が高い企業なら、改善を繰り返し、より高い完成度の志望動機を目指しましょう。

NG例文①

例文

御社にはエンジニア未経験の人でも成長できる教育制度が整っているので志望します。大学の授業で「C++」を学びました。その時にプログラミングの面白さを知り、仕事として携わりたいと考えるようになりました。御社の教育制度のプログラミング熟練者がしっかりと教えてくれるという点に魅力を感じています。御社でプログラマーとして成長していきたいと考えております。

この例文では「受け身の姿勢」が目立ちます。そもそも「教育制度」に頼っている点が、受け身を感じさせる大きな理由です。本当にプログラミングに面白さを感じたのなら、授業で学んだ後、自分でもスキルを磨こうとしたり、その後も継続的にプログラミングに関わろうとするでしょう。

企業の教育制度が整っていることを志望理由にするのはおすすめできません。またこの志望動機は「教育制度が整った企業」ならどこでも使い回せてしまいます。その会社だけに言えることではないので、その点もNG理由です。

NG例文②

例文

iPhoneを買ったときからゲームアプリに夢中です。ゲームアプリの制作を手がける御社で、プレイする側から、制作する側になりたいと感じ御社への入社を志望します。現在では様々なゲームアプリが世の中に存在します。その中でもユーザーに「おもしろい」と感じてもらえるような、ユーザーに熱狂してもらえるようなアプリを御社で作りたいと思っています。

これも上のNG例文同様、ゲームアプリを制作している企業ならどこでも通用してしまう志望動機です。どこの企業でも通用する志望動機は採用担当者には志望度の低さとして写ってしまうので注意が必要でしょう。「この会社でしか通用しない」と採用担当者に感じてもらえれば、入社後の離職リスクが低いことをアピールできます。

IT業界に詳しくなってオリジナルな志望動機を完成させよう

IT業界の志望動機を悩んでいる場合、IT業界について知らない、もしくはIT業界に対しての志望度が低い、のどちらかでしょう。IT業界について研究し「面白い」「この業界で仕事がしたい」と感じたら、1度その気持や、何に面白いと感じたのか紙に書き出してみましょう。自分の価値観や、どんなことに興味があるのか発見できます。

IT業界の志望動機を考えるには、自己分析、業界研究、企業研究の3つが大切です。就職活動中はやるべきことがたくさんあり大変ですが、この3つは手を抜かないよう気をつけましょう。

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