目次
- 技術営業に向いている人の特徴を理解して自分の適性を見極めよう!
- そもそも「技術営業」とはどんな仕事?
- やりがいを感じやすい部分
- ストレスに感じやすい部分
- 技術営業に向いている人の特徴6選
- ①自社の製品やサービスに高い関心を持てる
- ②理系や工学の分野に関する専門性の高い知識を持っている
- ③複雑な知識でも積極的にキャッチアップできる
- ④コミュニケーション能力が高い
- ⑤プレゼンテーション能力が高い
- ⑥問題解決能力が高い
- 技術営業が向いているか判断する3ステップ分析
- ステップ①現時点で技術営業に活かせるスキルがあるか考える
- ステップ②技術営業の仕事のメリットとデメリットを比較する
- ステップ③技術営業の仕事に就いた際の具体的なビジョンを描く
- 技術営業に向いている人の特徴を知って理想のキャリアの実現につなげよう!
技術営業に向いている人の特徴を理解して自分の適性を見極めよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。技術営業の仕事に興味を持っている学生から、
「技術営業にはどんな人が向いていますか?」
「自分は技術営業に向いているのか知りたいです」
といった質問をもらうことがあります。技術営業は専門的な知識と営業職への適性が求められる仕事です。だからこそ自分に向いているかどうかは気になるところですよね。
アドバイザーとしての支援経験から言えるのは、技術営業に向いている人には「複雑な知識でも積極的にキャッチアップできる」など、確かに共通点があるということ。それを知ればあなたの適性を測ることもできますよ。
この記事では、技術営業に向いている人の6つの特徴や自分の適性を判断する方法を解説します。自分に技術営業の仕事が合っているのかを確認して行動指針を立てていきましょう。
技術営業(セールスエンジニア)についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事が参考になります。
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技術営業の仕事を目指している人の中には「自分は技術営業に向いているのかな」「どういう人が向いているのだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。この記事では、キャリアアドバイザーが技術営業に向いている人の特徴と適性を見極める方法を解説します。
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そもそも「技術営業」とはどんな仕事?


就活生

キャリアアドバイザー
確かに、あなたには技術営業の仕事がぴったりかもしれませんね。ただ、技術営業というのは単に理系向けの営業職、というわけではありません。

就活生
ということは、理系であっても向いていない可能性があるのでしょうか?

キャリアアドバイザー
そういうことです。自分に向いているかを見極める第一歩として、技術営業のやりがいを感じる部分とストレスを感じやすい部分を整理しましょう。
技術営業とは、自社製品に関する専門知識を活かして営業活動をおこなう職種です。セールスエンジニアと呼ばれる場合もあり、技術系の知識を活かしやすい職種として理系から目指す人が多いですよ。
ただし、技術営業に向いているかを判断するには仕事内容以外にも着目すべきポイントがありますよ。ここから「やりがいを感じやすい部分」「ストレスに感じやすい部分」の観点で詳しく解説していきます。
やりがいを感じやすい部分
- 専門的な知識を活かしながら活躍できる
- 最新の技術にいち早く触れることができる
- 顧客と密な信頼関係が構築できる
- 課題解決をした際の達成感が大きい
技術営業のやりがいといえば、自分の興味のある分野の知識を広く深く、いち早くキャッチできること。「最新の技術を誰よりも早く知りたい」「自分の知識を活かして顧客の課題を解決できる提案がしたい」と思っている人には最適な職種と言えます。
興味・関心を持って積極的に知識やスキルを身に付けることが、仕事の質に直結する職種でもあるので、最新技術に興味がある人は活き活きと働き続けることができそうですね。
技術営業は、仕事の特性上BtoBと呼ばれる法人営業のケースが多くあります。BtoBの営業に興味がある人は、こちらの記事にも目を通しておくのがおすすめです。
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ストレスに感じやすい部分
- トレンドの移り変わりが激しくキャッチアップが大変
- 高度な専門知識の習得が必要になる
- 業界内の競争が激しく安定性が低い可能性がある
- 技術分野での幅広い知識が必要になる
科学技術は日々進歩しており、特にIT業界ではトレンドの流れが非常に速い傾向にあります。一つ新しいものを覚えても、それがすぐに古い知識になるようなスピード感のなかで働いていくには、常に知識・考え方のアップデートが必要です。
また企業によっては営業ノルマがあったり、自分が顧客に提案した製品にトラブルがあればすぐに対応する必要があったりと、インプット・アウトプットの両面で負担を感じやすいシーンがあるのも実態として挙げられます。

キャリアアドバイザー
技術営業の実態を正しく理解したうえで、それでも魅力を感じられるか、意欲的に働き続けることができるかどうかをしっかりと考えましょう。
営業として働くことに不安を感じる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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技術営業に向いている人の特徴6選

就活生
技術営業にもやはり大変なことがあるのですね。ただ、実態を理解してもやっぱり技術営業の仕事には興味があります! 私にもできるでしょうか?

キャリアドバイザー
では、次はどういった人が技術営業に向いているのかを確認してみましょう。ここから向いている人の特徴を紹介するので、自分に当てはめて考えてみてください。
技術営業として活躍している人には大きく分けて6つの特徴があり、あなたも当てはまる資質を持っていれば技術営業に向いている可能性が高いですよ。
ここから解説する6つの特徴を参考にして、自分に技術営業として働いていくスキルがあるのか、どのようなシーンで自分の能力を活かせるのかを確認しましょう。

キャリアアドバイザー
当てはまらない場合は、技術営業を目指すうえで獲得しておきたい資質・スキルとして目標にすえてみるのも手ですよ。
①自社の製品やサービスに高い関心を持てる
技術営業に向いている人の第一条件は、自社製品やサービスに高い関心を持っていること。技術面から自社製品・サービスの魅力を伝える必要があるので、誰よりも深い知識を持っていなければなりません。
- 顧客への説明や質問に対する回答をするとき
- 新製品やサービスについて学ぶとき
営業として自社製品やサービスを売り込むには、魅力を押し出すのはもちろん、デメリットも正確に理解することが必要不可欠です。すべてを理解したうえで顧客に本当に勧められるか、何を押し出せば売り上げにつながるかを判断する必要がありますよ。

キャリアアドバイザー
志望企業を探す際には、「この企業の製品・サービスは魅力的だな」「技術に興味があるな」と思えるところがないかを意識してみると良いですよ。
②理系や工学の分野に関する専門性の高い知識を持っている
技術営業として働くうえでは、前提として自社の製品・サービスに対して技術者並みに詳しくある必要があります。
営業する相手もそれを前提に深く質問をしたり説明を求めたりすると考え、それに応じたうえできちんと契約につなげるためにも、理系や工学の分野に関する専門性の高い知識が求められるのです。
とは言え入社前からプロ級の知識をもっていなければならないということではなく、新卒の時点では土台となる基礎知識や、それを吸収していけるような基礎が固められていれば十分です。そういった資質があれば、向いていると言えますよ。
- 製品やサービスについて深く理解するとき
- 顧客に製品やサービスの仕組みや魅力をわかりやすく噛み砕いて解説するとき

キャリアアドバイザー
学生として理系・工学系の分野を学ぶなかで、自分に向いているのか、興味関心を持てるのかといったこともある程度わかるはず。向いているかどうかを判断する指標になりますよ。
③複雑な知識でも積極的にキャッチアップできる
技術営業は、扱う商材によっては営業の際に専門的かつ高度な技術について的確に説明する必要があります。そのため最新の知識のアップデートが欠かせません。そういった知識を積極的にキャッチアップできるなら、技術営業に向いていると言えます。
日々の学びのなかで、特に難しい知識やスキルを習得していたり、知識の習得を苦に感じない人は技術営業として活躍できるはずですよ。
- 専門知識を身に付ける際に誰よりも意欲的だと感じる
- 知識欲があり自主的に難しい知識のキャッチアップをしたことがある

キャリアアドバイザー
むしろ難解な問題にこそ燃える、というような人は、技術営業の仕事に楽しんで向き合うことができそうですね。
④コミュニケーション能力が高い
技術営業は、専門的な知識を持つ専門家であるとともに、相手に自社の製品・サービスの魅力を伝えて契約につなげる営業のプロフェッショナルであることが求められます。
その点で、相手の悩みや課題を聞いた際に「相手が何にどの程度困っているのか」といった心情を理解できるほどの高いコミュニケーション能力が必要とされる仕事でもあります。
- 相手が抱えている課題を会話の中から適切に汲み取る力
- 顧客の課題を聞き必要なものを正確に判断する力
また専門性の高い仕事だからこそ、専門知識のない相手にもわかるように製品・サービスの魅力を伝える、通常の営業職以上の言語化能力が求められます。

キャリアアドバイザー
コミュニケーション能力はすぐに身に付くものではありません。普段から自分の専攻分野に関してできるだけ専門用語を使わないで説明してみるなど、訓練をしておくのがおすすめです。
⑤プレゼンテーション能力が高い
技術営業として活躍するためには、顧客に自社製品やサービスの魅力を説明し的確に理解してもらうことが必要となります。そこで重要になるのが、プレゼンテーション能力です。
- 自社の製品・サービスがいかに顧客の抱える課題解決に役立つかを伝えるとき
- どのように顧客の課題を解決できるか、プロセスをわかりやすく伝えるとき
どんなに多くの知識を持っていたとしても、それをうまく伝えられなければ売り上げには結びつきません。
どうアプローチすれば顧客に「欲しい」と思ってもらえるかといったノウハウを身に付けていける人や、プレゼンテーションに苦手意識のない人は、技術営業として活躍できるでしょう。

キャリアアドバイザー
プレゼンテーション能力が鍛えられるのが、ゼミの発表です。発表者として積極的に取り組み、発表を成功に導く経験は大きな糧になりますよ。
⑥問題解決能力が高い
技術営業は、顧客の課題を聞いて自社製品やサービスがいかにその解決への手助けになるのかを専門的な知見からも伝える必要があります。
その点で、顧客の課題への解像度と提案するアプローチの精度、その両方が高く備わっている、いわば問題解決能力が高い人が向いている職業と言えます。
- 自社製品やサービスをどう使えば課題を解決できるか検討する
- どの製品・サービスが顧客にとって最適かを検討する
問題解決能力が備わっていれば、数ある自社製品・サービスのなかから顧客に必要なものを正確に選び、活用法を提案することができます。そのため技術営業に向いていると言えるのです。

キャリアアドバイザー
日頃から「どうすれば解決できるだろう」と考える癖がある人は、問題解決能力が高い可能性がありますよ。
キャリアアドバイザーの体験談実際に技術営業として採用された学生の共通点
強みを押し出すエピソードとコミュニケーション能力が重要
アドバイザーとして技術営業を志望する学生を何人かサポートしてきましたが、採用される人にはいくつか共通した素質がありました。
まず技術営業として活躍するには、製品の魅力を的確に伝えられることはもちろん、顧客のニーズを引き出しそれに合った提案ができることが重要です。面接を通し、そういった印象を残すことができれば採用の可能性は高くなります。たとえば誰かの課題や悩みを解決した経験などがあれば、積極的に押し出すと良いですね。
加えて、技術営業は顧客と長期的な関係を築いていくことも求められる仕事です。それができるような高いコミュニケーション能力がある人は歓迎されやすいでしょう。
技術営業が向いているか判断する3ステップ分析


就活生
技術営業に向いている人の特徴を見たら、いくつか私に当てはまるものがありました。この場合は技術営業に向いていると考えても問題ないですか?

キャリアアドバイザー
その可能性が高いといえますね。ただ、あくまでも指標の一つと考えてください。それだけでは技術営業が本当に向いているか見極めることはできません。

就活生
え! 技術営業に向いている人の特徴に当てはまるなら、技術営業の仕事に就くべきだと考えられると思ったのですが……。

キャリアドバイザー
大切なのは、将来をしっかりと見すえたうえで技術営業として働いていけるのかを判断することです。ここで自分と向き合い、冷静に見極めましょう。
どんなに技術営業としての素質を持っていたとしても、それを仕事にした際のビジョンが描けていなければ「向いている」とは言えません。適性を見極めるなら、技術営業の仕事に就いた未来を想定し、問題なく働いていけるかを考えましょう。
ここからは、技術営業が向いているか判断する方法を3ステップで解説します。一緒に手を動かしながら考えてみてください。
ステップ①現時点で技術営業に活かせるスキルがあるか考える
技術営業は技術職・営業職両方のスキルが求められる高度な仕事です。仕事そのものの難易度が高いからこそ、学生のうちから実務につなげられるようなスキル、またはその素養を備えているかが適性を測る指標になります。
- 高いコミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 理系・工学系の知識
特に理系・工学系の知識は技術営業の仕事をするならどの企業でも必要です。今までまったく理系・工学系の分野を学んだことがない場合は、目指すうえでは改めて学ぶ必要があることを心得ておきましょう。
ステップ②技術営業の仕事のメリットとデメリットを比較する
現時点で技術営業に活かせるスキルを持っている場合は、次に技術営業として働くうえでのメリットとデメリットも確認しておきましょう。「そもそも「技術営業」とはどんな仕事?」の内容を参考にしてください。
働くうえで大切にしたいことは何かを考えたうえで、あなたにとってメリットのほうが大きいのか、デメリットのほうが大きいのかを考えてみましょう。
たとえデメリットがあったとしても意欲的に働いていけると思えるなら、スキルや活かせる資質があるかといった以前の、大前提の「仕事との相性」が良く、向いていると判断できます。

キャリアアドバイザー
特にデメリットはよく確認しましょう。技術営業の仕事を続ける限りつきまとうものなので、それに耐え得るかどうかは適性を判断するうえでの重要な指標になります。
ステップ③技術営業の仕事に就いた際の具体的なビジョンを描く
最後に、技術営業の仕事に就いた際にどのようにキャリアを積み、何を目指して働いていきたいのかを明確にします。
ここで注目すべきは、志望企業では入社後すぐに技術営業の仕事に就けるのかどうか。企業によってはある程度経験を積んでから任されるケースも多いので、それもふまえたうえで現実的なビジョンを描いてください。
- 1年目:技術職として幅広い知識を身に付ける
- 3年目:営業について学びながら技術営業として働く
- 5年目:技術営業として業績を残し後輩の育成に携わる

キャリアアドバイザー
志望企業が明確な場合は、説明会などで実際に技術営業として活躍している人のキャリアパスを聞いてみるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ技術営業としてやっていけるか不安な人へ
今の自分にできることに焦点を当てよう
初めての仕事ですから、「できる・できない」や「向いている・向いていない」で判断するのは難しい部分もあるでしょう。そのようなときは、「自分の強みを活かせるかどうか」という視点で考えることが大切です。
新卒で入社する以上、最初から仕事ができなくて当たり前です。現時点での能力を心配するよりも、自分の強みと企業が求める人材の間にある共通点をしっかりと伝えることを意識してください。「この人は興味があるだけでなく、入社後も活躍してくれそうだ」というポテンシャルを示すことにつながるはずです。
キャリアビジョンの立て方は、こちらの記事でより詳しく解説しています。キャリアビジョンは具体的であればあるほど希望をかなえやすくなるので、参考にして明確なビジョンを描きましょう。
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技術営業に向いている人の特徴を知って理想のキャリアの実現につなげよう!
ここまで、技術営業に向いている人の特徴や適性の見極め方を解説してきました。
技術営業は難易度が高い仕事である分、本当に向いているのかを見極めなければ仕事そのものがストレスになってしまう可能性が高いもの。志望するなら、向いている人の特徴などをふまえて慎重に判断してください。
一緒に技術営業に向いているのがどのような人なのかを理解し、自分にとって適性の高い仕事といえるのかをじっくり考えてみましょう。
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理系出身で営業に興味があるので、技術営業が向いているのではないかと思うのですが、どうでしょうか?