目次
- BtoB営業の意味を理解して就活に臨もう
- BtoB営業とは
- BtoB営業:法人営業
- BtoC営業:対個人営業
- BtoBtoCやCtoCについても認識しておこう
- BtoB営業の特徴
- 新規開拓とルート営業がある
- 企業を納得させる工夫が必要
- BtoB営業のやりがい
- 顧客と信頼関係を築いて仕事ができる
- 扱う金額や数量が大きい
- BtoB営業はきつい? 難しいと思われがちな理由
- 決裁者と話せるわけではないから
- 担当者に会ってもらえない場合があるから
- ノルマや目標の達成が難しいから
- BtoB営業で成功するための3つのコツ
- ①自社の営業方法をよく理解する
- ②一度ダメだったからといってあきらめない
- ③売り込む気持ちを忘れない
- デジタル化によるBtoB営業の変化
- オンライン化に対応したスキルも必要に
- Webマーケティングのニーズの拡大
- BtoB営業がおこなわれるのはどんな業界?
- IT
- 人材
- 広告・メディア
- インフラ系
- メーカー系
- BtoB営業の仕事内容
- 訪問準備
- 商談
- アフターフォロー
- BtoB営業が向いているのはどんな人?
- 人の話を聞くのが得意
- 人を助けるのが好き
- 長期的な人付き合いが得意
- BtoB営業の志望動機の書き方
- 結論から書く
- なぜその企業なのかを明確にする
- 強みをどう生かせるのかで締めくくる
- 強み別! BtoB営業の志望動機例文
- 人の話を聞くのが得意
- 人を助けるのが好き
- 長期的な人付き合いが得意
- BtoB営業を知り就活に説得力をもたせよう
BtoB営業の意味を理解して就活に臨もう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
就活で営業を目指している学生から、こんな質問をよく受けます。
「BtoB営業はBtoC営業と何が違うのですか?」
「BtoB営業はきついって本当ですか?」
BtoB営業には確かに厳しい部分もありますが、やりがいや魅力も多くあります。そこでこの記事では、BtoB営業の特徴や業界、きついと言われる理由、最近の変化などを解説します。最後に志望動機例文も紹介しているので、BtoB営業についてしっかりと理解し、就活に役立ててください。
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BtoB営業とは
就活生
キャリアアドバイザー
実際に携わってみないとイメージがつきにくいかもしれませんね。
就活生
面接などで聞かれるかもしれませんし、理解していないとまずいですよね。
キャリアアドバイザー
そうですね。
特に志望先でBtoB営業を担当する可能性がある場合は、しっかりと理解しておく必要があります。
まずは、そもそもBtoB営業とはどのような営業のことなのか確認していきましょう。似たような言葉としてBtoC営業、BtoBtoC、CtoCといったものもあります。合わせて概要を見ておくとBtoB営業の特徴がよりつかみやすくなるので、一緒に解説していきます。
BtoB営業:法人営業
BtoB営業とはBusiness to Businessの略であり、法人対法人、つまり他の法人・企業に対して自社の商材を売ることを指します。
扱う商材はパソコンやコピー機といった機材、人材紹介サービスなど、有形無形を問わず企業が事業をおこなううえで必要とするものです。
BtoB営業をおこなう企業は個人としての消費者とは接点がないことも多いので、世間一般的な知名度は低い傾向にあります。
キャリアアドバイザー
知名度は低くても良い商品・サービスを売り、業績も好調だというBtoB企業はたくさんあります。
その点にも留意して企業選びをしてみるのもおすすめですよ。
BtoC営業:対個人営業
BtoC営業はBusiness to Customerの略で、法人対個人、つまり個人としての消費者に自社の商材を売り込むことを指します。
たとえばテレビで流れるCMや郵便受けに入っているチラシなどは、個人に対して自社の商品やサービスを売り込むためのものなので、BtoC営業の一環といえます。
BtoC営業では個人としての消費者に広くアプローチするため、世間一般的にも企業や商品・サービスの知名度が高くなりやすいです。
キャリアアドバイザー
有名企業で働きたいと思っている場合には、BtoC営業をしている企業の方が向いているかもしれません。
リテール営業(個人向け営業)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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BtoBtoCやCtoCについても認識しておこう
営業スタイルをもう少し細かく見てみるとBtoBtoC、CtoCといったものもあります。
これらの概要・特徴は次の通りです。
- BtoBtoC
Business to Business to Customerの略
企業と個人としての消費者との間に入っておこなう営業活動のこと
メーカーの商品を消費者に売る小売業者など - CtoC
Customer to Customerの略
個人が個人に対しておこなう営業活動のこと
フリマアプリでの個人間の取引など
就活においては、CtoCを意識することはほとんどありません。一方で、たとえばカーディーラー、ECサイトの運営会社などはBtoCと捉えられがちですが、厳密にはBtoBtoCに該当します。
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世の中にはあらゆる仕事がありますが、B to Bの仕事はイメージがわかないという理由で避けてしまう学生もいるかもしれません。しかし実際に働いてみると、たとえば荷物を受け取ったり、店舗のシステム導入に立ち会ったりという些細なことであっても企業を相手にやり取りをする場面に何度も遭遇するはずです。
このように考えると、「自分には馴染みがないから」「toC向けにしか興味がないから」という理由だけでBtoB営業の仕事内容を理解しようとしないのは非常にもったいないです。どのような仕事であれBtoBでやり取りをするものであるからこそ、就活の段階からある程度研究を進めて、自分の適性を見極めるなどの対策に繋げられるようにしましょう。
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BtoB営業の特徴
- 新規開拓とルート営業がある
- 企業を納得させる工夫が必要
BtoB営業という言葉の意味がわかっても、それがどういうことなのか理解していないと、入社後のミスマッチにつながる恐れがあります。自分の適性を考えるためにも、特徴を理解しておきましょう。
新規開拓とルート営業がある
BtoB営業には、新規開拓とルート営業という2つの手法があります。
- 新規開拓:これまで取引のなかった企業に対して営業をおこない、新規の顧客を獲得する
- ルート営業:すでに取引している企業を巡回し、商品やサービスに対する不満や困りごと、新たなニーズを確認したり、新商品を紹介したりして、継続的な取引を促す
売上やシェア率を伸ばすためには、新たな顧客を獲得することが重要です。新規開拓は、そのためにおこなわれます。
一方で、すでに取引のある顧客企業と長期的な関係を築くことも売上維持のために重要です。そのため、途中で競合他社に切り替えられてしまわないよう、定期的にフォローするのがルート営業です。
企業を納得させる工夫が必要
企業は、個人としての消費者よりも慎重に商品やサービスの購入を決定する傾向にあります。
BtoB営業で取引される商品やサービスは、顧客企業にとって大きな買いものであったり、事業の今後を左右する重要なものであったりすることが多いからです。
個人の消費者は何となくのイメージや気分、好みで商品を購入することもありますが、顧客企業はその商品を購入するメリットや費用対効果が十分に確認できていないと、購入まで踏み切りません。
よって、顧客企業に対してしっかりと自社商材の特徴・良さをアピールし、納得してもらう工夫が必要になります。
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BtoB営業のやりがい
就活生
BtoB営業のやりがいってどんなことなのですか?
キャリアアドバイザー
主には、企業と長期的な関係を構築できることと、規模の大きさにあります。
就活生
なるほど。
なんとなくわかります。
キャリアアドバイザー
やりがいについてよくイメージしておくことで、志望動機を書きやすくなりますよ。
それでは、BtoB営業のやりがいについて詳しく見ていきましょう。
顧客と信頼関係を築いて仕事ができる
BtoB営業のやりがいの一つは、顧客と信頼関係を築いて仕事ができるということです。
BtoB営業では顧客企業に信頼してもらい、納得してもらったうえで取引が始まります。また、一度取引すれば、その後も長く付き合っていくことが多くなります。
取引が長くなるにつれて、企業が抱える課題や問題についてより深く相談してもらえたり、より的確な提案・サポートができるようになったりします。
一方、BtoC営業は広告などを通しておこなわれ、直接消費者と顔を合わせないことも多く、顧客とお互いを認識し合い、信頼関係を築いて仕事ができるのは、BtoB営業ならではのやりがいといえます。
扱う金額や数量が大きい
BtoB営業では、一度の取引で動く金額や数量が多いという特徴があります。たとえばパソコンは、BtoC営業では買い手が個人なので一度に一台程度しか売れませんが、BtoB営業なら一度に複数人分、場合によっては全社員分発注されることもあります。
自分の営業で大量の商品を購入してもらえた、高価なサービスを導入してもらえたという事実は、やりがいや自信につながります。
キャリアアドバイザー
その分、失敗したときの損失は多くなるためプレッシャーもありますが、それを乗り越え目標を達成することに喜びを感じる人にとっては、非常に魅力的な仕事です。
BtoB営業はきつい? 難しいと思われがちな理由
- 決裁者と話せるわけではないから
- 担当者に会ってもらえないから
- ノルマや目標の達成が難しいから
営業というときつい、つらいと言われることも多いため、敬遠している学生もいるかもしれません。実際、BtoB営業にはやりがいばかりではなく、大変さも多くあります。
しかし、なぜきついと言われるのかを論理的に理解できていれば、その難しさをやりがいや楽しさに変えていくこともできます。BtoB営業がきついと言われる理由を見ていきましょう。
決裁者と話せるわけではないから
BtoB営業が難しいと言われる理由として、決済者と話せるわけではないということが挙げられます。
企業が大きな買いものをする時、最終的な決定権は社長や役員、部長などが握っています。しかし、営業のために企業を訪問をしても、いきなりこうした決裁者に会うことはほとんどありません。
決裁権を持つ人との間に他の担当社員を挟まなければならないため、決裁者までうまく商材の魅力が伝わらず、苦労することがあるのです。
直接話した担当者の反応は良かったのに決裁者の一言で頓挫してしまった、という悔しさを感じやすい点も、BtoB営業のきつさにつながっているといえます。
担当者に会ってもらえない場合があるから
BtoB営業で新規開拓をする場合は、決裁者どころか担当者にすら会ってもらえないことも多く、これもBtoB営業の難しさにつながっています。
新規開拓ではまず電話でアポイントメントを取り付け、ターゲット企業に訪問する流れが一般的です。しかし、アポの時点で門前払いされてしまい、そもそも商談をする段階までに至らないことも多々あるのです。
キャリアアドバイザー
商談まで進み取引が成立すれば大きな数量・金額が動くものの、そこに至るまでの道のりは厳しいことが、BtoB営業は難しいと言われる理由の一つです。
ノルマや目標の達成が難しいから
BtoB営業ではノルマや目標が厳しく設定される傾向にあります。すでに解説したとおり1つの取引で大きな数量・金額が動くため、取引成立まで進められれば一気にノルマ達成まで近づくものの、地道に少しずつノルマ達成に近づいていくということがしにくいのです。
各社員のノルマ達成状況がわかる場合も多いので、周りと比べて焦りを感じたり、悔しさを感じたりすることもあります。
キャリアアドバイザー
ノルマが心配な場合は、志望する企業がどういったノルマや目標を設けているのか、チームで取り組めるのかなどを確認しておきましょう。
BtoB営業で成功するための3つのコツ
BtoB営業はやりがいもある一方、難しさもあることもわかり、「やりたいけれどできるか不安」と自信がなくなってしまったかもしれません。そこで次は、BtoB営業で成功するコツを解説していきます。
入社前からこれらのコツを理解していれば、営業マインドやセンスがあるとして採用時に適性を評価される可能性もありますよ。
①自社の営業方法をよく理解する
まずは、自社の営業方法をよく理解することが重要です。
新規開拓をメインとするのかルート営業をメインとするのか、電話営業をするのか対面営業をするのかは、企業の営業目的、ターゲット層などによって変わってきます。
目標設定にしても、テレアポ数・企業訪問数・成約数など細かく区切って管理されることもあれば、最終的な成約数のみノルマが設定されていることもありさまざまです。
自社がどのような営業方法を取っているのか、その営業方法を取っている理由は何なのかを理解していなければ正しいアプローチはできないため、自社の営業方法をしっかり理解することが重要です。
②一度ダメだったからといってあきらめない
特に新規開拓の場合は、一度目のアプローチでうまくいくとは限りません。たとえば「今はその商品は必要ない」と言われて断られたとしても、別のタイミングでアプローチすれば
顧客担当者
ああ、ちょうど必要だったんだよ。
と受け入れられる可能性もあるのです。
「新規の営業はお断りしています」と門前払いされた企業でも、繰り返しアプローチすることで話だけでも聞いてみようと思ってもらえるケースもあります。
自社商材を売り込むまでに時間がかかることは決して珍しくないため、あきらめずに継続的に相手企業の様子を確認し、粘り強く営業していくことがポイントです。
③売り込む気持ちを忘れない
BtoB営業を成功させるためには、顧客企業に良い印象を持ってもらい、信頼関係を築くことが非常に重要です。しかし、良い印象を持ってもらおうとするあまり、自社商材の売り込みが弱くなってしまっては意味がありません。
BtoB営業担当
今日は〇〇さんと楽しくお話できて良かったです!
では、また来ますね。
顧客担当者
……あれ、売る気はないのかな?
担当者と仲良くなることは営業を成功させる第一歩ですが、仲良くなれば自社商材を買ってもらえるわけではありません。あくまで営業のためにかかわっていることを忘れず、自社商材はどのようなもので、どのようにその企業にメリットをもたらすのかをしっかり説明することが重要です。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
新規であれ既存顧客への営業であれ、一度も断られたことがない人はいないでしょう。しかし、営業を受ける側も社内の事情があるため、上層部が変わるなどの事情で事態が変わることもあります。大変なことも多いですが粘り強く接点を持つことで信頼関係を掴んでいきましょう。
こうした実績を積み続けると、大きな要望を受注することができるなど、自分自身のキャリアアップに繋がる経験にも携わることができるでしょう。たとえば海外赴任を狙っている人にはそのチャンスが回ってくることもあるかもしれません。BtoB営業は、相手との会話次第でどんどん自分で仕事を生み出せます。たくさんの経験を糧に、成長に繋げていきましょう。
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デジタル化によるBtoB営業の変化
BtoB営業は、かつてはテレアポで日時を押さえて企業に訪問し営業、もしくは飛び込み営業といったような対面スタイルがメインでした。
しかし、時代とともにBtoBの営業スタイルにも変化が生じています。就活では、志望する企業や業界の動向を知ることが重要ですが、志望する職種の動向を知ることも同じくらい重要なので、確認していきましょう。
オンライン化に対応したスキルも必要に
BtoB営業も近年ではオンライン化が進んでいます。これにより、対面での営業スキルのみならずオンラインでの営業スキルも必要になってきました。
オンラインの場合、対面で有効なプレゼンスキルが通用しない、実際に商品を見たり触ったりしてもらえないといった難しさがあるため、以下のスキルがあると重宝されます。
- パソコン上でも見やすい資料を作るスキル
- 商材を説明する動画を作るスキル
- オンラインでも相手と距離を詰められるスキル
就活の段階では、オンライン説明会やオンライン面接の際に、オンラインでのやり取りの上手さをアピールするチャンスがあります。オンラインの営業では、対面以上に短時間で理解できる明確さが必要です。対面面接とオンライン面接で作戦を変えてみるのもおすすめですよ。
Webマーケティングのニーズの拡大
かつては自社の方から顧客企業に接近するスタイルがメインでしたが、近年では顧客企業側がWeb上で自社を見つけて連絡してきたり、自社と競合他社を比較したりすることも増えてきました。
そのため、自社サイトを検索上位に表示させたり、自社サイトを通して自社商材の魅力をアピールしたりするWebマーケティングのニーズも拡大しています。
Webマーケティングは見込み客を集め、購買意欲を高めるフェーズを担うため、営業パーソンは今後、最後の一押しを担うことが多くなると考えられます。
キャリアアドバイザー
そのため、営業パーソンにとっては今後、クロージングのスキル向上が非常に重要になると考えられます。
BtoB営業がおこなわれるのはどんな業界?
- IT
- 人材
- 広告・メディア
- インフラ系
- メーカー系
BtoB企業は個人としての消費者との接点が少ないため、BtoB営業をしたいと思っても具体的にどのような企業を目指せば良いのかわかりにくいですよね。
そこで次は、BtoB営業がおこなわれる業界を解説していきます。同じBtoB営業といっても業界ごとに特徴が違う場合もあるので、合わせて確認していきましょう。
IT
IT業界では、経理や顧客情報の管理などで使うツール、マーケティングやWebサイトの運営・アドバイスといったサービス、セキュリティシステムなどを企業に売っています。
- 既存の商材を売るのではなく、顧客企業のニーズに合った商材を開発・カスタマイズして売るソリューション営業が多い
- 商材を売り込むだけでなく、顧客企業のニーズを聞き出し開発側に伝える能力も必要
- 自社商材導入後も、アフターフォローをおこなう
IT業界のBtoB営業では、商材の性質上IT知識が必要なのはもちろん、顧客企業の事業に直接的にかかわる商材も多いので、顧客企業の事業の仕組みを理解し、課題を見出す力も必要になります。
IT業界で求められる人物像や志望動機の書き方についてはこちらの記事を読んでください。
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人材
人材業界のBtoB営業では、すでに取引のある企業から継続的に求人をもらい人材を紹介したり、まだ取引のない企業から求人をもらうための新規開拓をおこなったりします。
人材業界のBtoB営業は打たれ強さが必要と言われることが多いですが、その理由は次の通りです。
- 新規開拓では、採用については自社内で十分にできているなどの理由で断られたり、人材紹介の営業だとわかった途端に電話を切られたりすることもある
- 既存の顧客企業に関しては、複数の人材紹介会社と契約している企業も多いため、他社の営業担当者と比べられることもある
- 採用の面から顧客企業の経営をサポートできる、経営者目線を学べるといったやりがいがある
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広告・メディア
広告・メディア業界のBtoB営業は、さまざまな企業に対して広告枠を売ることが仕事ですが、それだけではありません。
- 広告枠の販売
- 広告制作のフォローと進行管理
- 出稿した広告の効果測定
このほか、企業によっては広告の企画や提案をおこなうこともあります。広告というとこれまでは雑誌や新聞、テレビCM、電車の中吊りなどが中心でしたが、最近ではインターネット上の広告も増えてきました。
よって、広告やメディア業界の営業パーソンであっても、ある程度のIT知識が求められることもあります。
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インフラ系
インフラ業界のBtoB営業では、企業や病院、学校などに電気・水道・通信・鉄道などのサービスを売ります。たとえば企業に対してお得な電気プランを売り込んだり、学校に対して学生専用の直通バスの契約を提案したりします。
- 企業などが事業をおこなううえで欠かせない商材が多いため成約しやすい
- 残業が少なく福利厚生が安定している傾向にある
- 営業職の中ではライフワークバランスがとりやすい
インフラ業界の仕事内容や志望動機例文はこちらの記事で解説しています。
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メーカー系
メーカー業界のBtoB営業は、車や食品、電化製品といった自社の製品を企業に対して販売します。
具体的にはスーパーなどの小売店で自社商品を売ってもらうよう営業したり、自社の車を営業車として使ってもらうよう営業したりします。
また、別のメーカー企業に対して自社の部品を使ってもらうよう営業することもあります。
キャリアアドバイザー
メーカー企業の中には海外展開している企業や世界でも希少な製品を作っている企業もあるため、海外の企業に対して営業活動をおこなうこともあります。
メーカーに就職するメリット・デメリットや就活対策についてはこちらの記事を確認してください。
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BtoB営業の仕事内容
就活生
BtoB営業についてだいたい理解できた気がします。
キャリアアドバイザー
自分がBtoB営業をしている姿をイメージするには、具体的な仕事の流れも押さえておくと良いですよ。
次は、BtoB営業の仕事内容を見ていきましょう。もちろんメインとなる仕事内容は顧客企業に対して自社商材を売り込むことですが、その前後にも仕事があります。
訪問準備
まずは、顧客企業に訪問するための準備をします。具体的な準備の内容は、次の通りです。
- ターゲットリストの作成
- アポイントメントをとる
- 顧客企業の課題分析
- 自社商材を紹介するための資料作成
まずは業界や企業規模などから営業戦略に合った企業を選定して一覧にまとめ、電話をかけたりメールを送ったりしてアポイントメントをとります。
ルート営業の場合はスムーズに訪問日を決めやすいですが、新規開拓の場合は訪問自体を断られることも多いため、このフェーズに時間がかかりがちです。
企業への訪問が決まったら、相手企業の業界動向やIR情報、HPなどで情報を収集して課題を分析し、どう自社商材をアピールするか戦略を練ります。
商談
商談では、相手企業の課題やニーズを確認します。これを飛ばして自社商材を売り込んでも、的外れなアピールしかできない可能性があるので、ヒアリングは重要です。
単に相手が話す内容を聞くだけでなく、「こういう課題を抱えているなら、こんな点についてもお困りではないですか?」といったように、積極的に相手の課題を深掘りしていくこともポイントです。
そして、課題やニーズを聞き取ったら、それらを解決する手段として自社商材をアピールし、クロージングに入ります。
アフターフォロー
BtoB営業は顧客企業に自社商材を売って終わりではありません。長く取引してもらえるよう、アフターフォローをすることも重要です。
- 自社商材導入後に困ったことはないかのヒアリング
- 自社商材をよりよく生かすアイデアの共有
- 新たな課題やニーズは出てきていないかのヒアリング
ここで顧客企業と信頼関係を築くことができれば、営業をかける前に相手の方から発注してもらえたり、より深い課題について相談してもらえたりする可能性が高まります。こうした関係構築は、企業の売り上げを安定させるためにも重要です。
BtoB営業が向いているのはどんな人?
BtoB営業はやりがいのある仕事ですが、数字で評価される職種である分、厳しい面もあります。そうした中でも活躍できるのはどんな人なのか、見ていきましょう。
人の話を聞くのが得意
人の話を聞くのが得意な人は、BtoB営業に向いているといえます。
自社商材を売り込むためには、ただ一方的に自分の話をするのではなく、相手の話に耳を傾け、相手が何を求めているのか正確に把握しなければなりません。
ただし、ここで言う「話を聞く」とは、単に聞き役になることではありません。相手の話を聞きつつもっと話を深掘りする「質問力」、相手の話からさまざまな仮説を立てる「思考力」も必要です。
キャリアアドバイザー
こうしたスキルも含めて人の話を聞くのが得意な人(コミュニケーション能力に長けている人)は、BtoB営業に向いています。
コミュニケーション能力を効果的にアピールするための言い換え表現はこちらの記事で解説しています。
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人を助けるのが好き
人を助けるのが好きな人も、BtoB営業に向いているといえます。
BtoB営業の仕事の目的は単に自社商材を売り込むことではなく、「自社商材を通して顧客企業を助ける」ことです。
人を助けるのが好きな人なら、自社商材を通して顧客企業の課題を解決することにやりがいを見出せるはずです。
また、BtoB営業では、自社商材を多くの企業に導入してもらうことで、間接的にその先にいる消費者も助けられる場合があります。
キャリアアドバイザー
たとえば自社の医薬品を多くの医療機関に使ってもらうことで、その薬を必要とする人々を助けられるなど、想像力を持って仕事ができる人に向いています。
長期的な人付き合いが得意
BtoB営業では、新規開拓においてもルート営業においても、長期的な人付き合いが重要なポイントになります。
- 新規開拓:初回のアプローチですぐに成約となることは少ないので、ある程度長期的に関係性を構築しながら成約まで進める必要がある
- ルート営業:継続的に取引してもらい、途中で競合他社に乗り換えられることを防ぐためにも、長い付き合いを維持しつつどんどん関係性を深めていくことが重要
人と長期的に良い関係を築くには、その場の会話力だけでなく、顧客から信頼される誠実さも必要です。
真面目さや誠実さを評価につなげるためのアピール方法についてはこちらの記事で読んでください。
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長所で真面目さをアピールするときは、具体的なエピソードを交えて効果的にアピールしていきましょう。今回はキャリアアドバイザーが、真面目さをアピールする際に必要な3ステップや具体的なアピール方法を紹介していきます。3つの例文も紹介するので、自分に合ったアピール方法を探してみましょう。
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キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
すでに既述の通り、BtoB営業は、ある程度は自分の裁量で物事を動かすことができるとはいえ最終的な判断は会社が行います。極端な話ですが、せっかく汗水たらして頑張ってきたけれども自分の意図せぬ場所で事態が変わってしまいすべてが水の泡になってしまうこともあるかもしれません。
一方、BtoC営業は決裁者である個人を相手に直接話ができるため、自分の努力がダイレクトに反映されやすいです。その分、顧客からの難しい注文や、少し理不尽なクレームにも対応をするケースもあるため相手に振り回されてしまうリスクはあります。しかし、それでも1人1人に寄り添いたい人や、短期的にPDCAサイクルを回したい人、目に見える成果がモチベーションに繋がりやすい人などはこうした営業を検討してみてもいいかもしれません。
BtoB営業の志望動機の書き方
BtoB営業の仕事を理解し、就活で生かすために、BtoB営業の志望動機の書き方を押さえておきましょう。
志望動機の内容が浅かったりまとまっていなかったりすると、せっかくBtoB営業について理解していても書類審査の段階で落とされてしまい、面接まで進めない可能性があります。
結論から書く
志望動機を書く際にまず重要なのが、結論から書くということです。どんなに良い志望動機でも、最初に結論が示されていないと、読み手は要点を得ないまま文章を読むことになります。これでは、多くの学生の志望動機を読む採用側に対して親切な書き方とは言えません。
また、志望動機に素晴らしいエピソードを書いたとしても、結論が先に示されていなければ、何を伝えるためのエピソードなのかが伝わりにくくなってしまいます。
結論は誰が聞いてもわかるようにわかりやすく端的である必要があります。
私は御社の〇〇という企業理念に共感し、BtoB営業でより多くの企業に広めたいと思い志望しました。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
なぜその企業なのかを明確にする
企業に提出する志望動機は、あくまでも「なぜその企業を志望したのか」を伝えるためのものであり、「なぜBtoB営業をしたいのか」を伝えるためのものではありません。
話の流れ上、BtoB営業を志望する理由に触れることはあるかもしれませんが、なぜその企業なのかが明確になっていないと、「他の企業でBtoB営業をすれば良い」と判断されかねません。
また、BtoB営業の場合はその企業に対する思い入れ・熱意がそのままその企業の商材を売る熱意につながると判断されやすいので、なぜその企業で働きたいのかをしっかりアピールしましょう。
この分野において効率化だけでなく、ここまで地球環境に配慮した製品を作っているのは貴社のほかにありません。地球環境への配慮は私たち若者や次世代にとって絶対に忘れてはならない重要なポイントです。そのために、私は御社の製品を一つでも多く広めることで、企業と環境に貢献したいと強く願っています。
強みをどう生かせるのかで締めくくる
志望動機は「なぜその企業を志望するのか」を伝えるためのものですが、そこで働きたい理由だけを伝えても、書類審査通過の決め手にはなりません。
企業側は費用をかけて採用活動をおこなう以上、ある程度活躍が見込める学生を採用したいと思っています。そのため、自分にはどんな強みがあり、それをその企業でどう生かせるのかもアピールする必要があるのです。
志望する企業の営業戦略や業界の特徴などを踏まえ、どのような強みならBtoB営業の際に生かせるのかを考えてみましょう。
私の強みは長年の趣味である俳句で培った、要点を捉え、伝える力です。この強みを貴社でますますニーズが高まるオンラインでのBtoB営業に生かしたいと思っています。
強み別! BtoB営業の志望動機例文
最後に、BtoB営業の志望動機の例文を紹介・解説していきます。
BtoB営業は業界や企業によって内容が異なりますが、強みをアピールするべきなのは同じです。適性や想いをしっかりと伝えられるよう、参考にしてみてくださいね。
人の話を聞くのが得意
私が貴社の営業職を志望したのは、傾聴力を生かして顧客企業の経営課題を解決したいと思ったからです。
以前、人事部で働く兄から、さまざまな課題の解決には人材採用が重要である一方、どのような人材を採用すべきかは多角的に判断すべきで、その深掘りが難しいと聞き、採用をプロの目線でサポートする人材紹介業の介在価値に魅力を感じました。
特に貴社は、即戦力かつ重要な存在となるミドル層の紹介に注力されており、人材を求める企業と求職者双方の潜在的なニーズを汲み取る必要がある、私にとってやりがいの大きな仕事です。
私はよく、友人や後輩から「たくさん質問してくれるので自然と考えが深まったり整理されたりする」と言われます。この強みを生かし、一人でも多くの的確な人材紹介をしていきたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
なぜ人材紹介業界なのか、なぜその企業なのかが、自分の言葉で説明できています。
周りからの評価を交えて強みをアピールしている点もポイントです。
人を助けるのが好き
私が貴社の営業職を志望したのは、貴社の医療機器を多くの医療機関に使ってもらうことで、多くの人を助けたいと思ったからです。
私はもともと医師を目指していましたが、医学部には進学できませんでした。それでも医療を通して人を助けたい気持ちは変わらず、情報収集を続けていたところ、貴社が世界でも珍しい医療機器を販売していると知りました。
貴社の機器は、まだ導入数は少ないものの、重要な治療で使われています。この機器をもっと広める活動をすることで、営業として多くの患者を救えると思いました。
人を救いたいという気持ちを仕事への熱意に変えて、積極的に粘り強く、営業活動の先にいる患者のことを思いながら、営業として活躍したいと思います。
キャリアアドバイザー
その企業の医療機器を売りたいという明確な理由が示されており、熱心に活動してくれそうなイメージがあります。
ただ物を売るのではなくその先にいる人のために売るという本質を理解している点もポイントです。
文系でも高評価につながる医療業界の志望動機の書き方については、こちらの記事で解説しています。
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医療業界の志望動機を作成する際には、まずは医療業界を詳しく知ってから書き始めましょう。今回は医療業界に属する企業と仕事内容を押さえ、志望動機作成のコツをキャリアアドバイザーが解説します。職種別の例文も紹介しているので是非参考にしてください。
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長期的な人付き合いが得意
私が貴社の営業を志望したのは、貴社の新商品を多くの人に届けたいと思ったからです。
貴社は定期的に斬新な新商品を発売されていますが、その斬新さゆえか、長年取引のある小売店に営業をかけても断られるケースも多いと聞きました。
実際、私は貴社の新商品のファンですが、売っている店が少ないため露出も少なくなり、貴社がおもしろい商品を出していること自体、あまり知られていません。
私は人付き合いにおいて、どんなときも嘘を言わず誠実に向き合うこと、相手のために一生懸命になることを大切にしているため、こちらが困ったときには「あなたのためなら一肌脱ぐよ」といってもらえる経験をしてきました。
こうした強みを生かして取引先と長期的な良い関係を築き、貴社の商品を広めていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
企業の課題を適切に把握し、それに対して自分の強みを生かしながらどうアプローチするか明確に説明できています。
企業分析や自己分析がしっかりできていることから、志望度の高さもアピールできます。
BtoB営業を知り就活に説得力をもたせよう
BtoB営業は、企業に商材を売り込む難しさもある一方、やりがいも大きい仕事です。また、同じBtoB営業といっても業界によってさまざまな特徴があります。
就活も、自分を志望企業に売り込む点では営業と同じです。BtoB営業の仕事について理解を深め、自分の適性や生かせる強みを洗い出し、就活に活かしていきましょう。
仕事について調べているとBtoB営業という言葉がよく出てくるんですよね。
ただ、正直よくわからなくて……。