転職で最終面接に進んでもほぼ合格ではない! 合否を分ける6対策

この記事のアドバイザー

最後に見られるポイント解説「ほぼ合格」ではない! 命運を分けるのは○○

目次

  1. 転職の最終面接=ほぼ合格ではない! 確実に合格するための準備を始めよう
  2. 転職で最終面接まで進んでもほぼ合格とは言えない3つの理由
  3. ①転職は特に適性が重視され経営者目線でもシビアに評価されるから
  4. ②同評価の候補者が残るケースでは経験者を採用する企業もあるため
  5. ③企業側の事情で採用できなくなる可能性もあるため
  6. どこを評価される? 転職の最終面接で企業が見るポイント
  7.  ①数ある企業のなかでなぜ転職先に自社を選んだのか
  8.  ②前職とのギャップを感じて離職してしまうことはないか
  9.  ③経営者の目線から見ても転職後活躍できそうな人材か
  10. もう一歩理解を深めよう! 最終面接のパターン別の傾向
  11.  一次面接が最終面接:入念に評価をされる場合が多い
  12.  二次面接以降が最終面接:最終確認の場である可能性もある
  13. 基本のおさらいが肝心! 転職の最終面接で好印象を残すための6つの極意
  14.  ①これまでの面接での回答内容を振り返る
  15.  ②転職理由や自己PRをブラッシュアップする
  16.  ③前職との違いを含め志望企業への理解をさらに深める
  17.  ④前職の経験を活かしどのように貢献できるか端的にまとめる 
  18.  ⑤最終面接での頻出質問に確実に答えられるようにする
  19.  ⑥役員以上の相手にするのに相応しい逆質問を用意する
  20. これって不合格? 転職の最終面接でよくある4つの不安要因とその実態
  21.  ①緊張してしまい思ったようにアピールができなかった
  22.  ②面接中ずっと緊張感のある雰囲気だった
  23.  ③回答内容の深掘りをされなかった
  24.  ④ほかの選考よりも結果の通知が遅い
  25. 転職で最終面接に進んでもほぼ合格ではない! 6つの極意で対策し内定をつかもう

転職の最終面接=ほぼ合格ではない! 確実に合格するための準備を始めよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。

転職活動を進めていき、ついに最終面接までたどり着いた人からこんな質問をもらうことがありました。

転職の最終面接に進んでもほぼ合格ではない! 確実に合格する極意を知ろう

やっとたどり着いた最終面接だからこそ絶対に落ちたくないですよね。その不安から「転職で最終面接まで来たってことはほぼ合格なのでは」と信じたい気持ちはとてもよくわかります。

ただ、アドバイザーとしては「まだまだ合格ではない」と言わざるを得ません。「最終」とはいえ、面接が設けられるということはまだ見極めが終わっていないということ。ここで気を抜いたことが原因で最終面接で落ちてしまうことも考えられますよ。

この記事では、転職の最終面接が「ほぼ合格」といえない理由や、合格可能性を高める対策について解説します。気を抜かず最後まで行動し、内定獲得へ着実に駒を進めましょう。

転職で最終面接まで進んでもほぼ合格とは言えない3つの理由

転職で最終面接まで進んだにもかかわらず不採用となることはよくあることです。それにはいくつかの理由が考えられます。それらの理由を事前に把握し、対策方針を立てることがとても大切になります。

ここからは最終面接まで進んでもほぼ合格とは言えない大きな理由を3つ解説していくので、すぐに動き出せるよう、ここで理解を深めておきましょう。

①転職は特に適性が重視され経営者目線でもシビアに評価されるから

転職時に最終面接まで進んでもほぼ合格とはいえない理由の一つとして、企業とのマッチ度の高さを重視されるため、新卒就活のとき以上にシビアに評価されるケースがあることが挙げられます。

転職で適性が重視される理由
  • 職場の雰囲気になじめるかどうかを重視されるため
  • 前職の企業文化に染まっていて教育がしづらい事態を避けるため
  • 早期に活躍できる人材を採用するため

転職となると、企業側も新卒のように一から教育していくことを前提としていない場合が多くあります。そのため、ある程度企業文化になじみやすかったり、早期に活躍できそうな人材かどうかをシビアに評価される可能性が高いですよ

松下 建都

松下 建都

経営者目線で自社で活躍できる人材か、必要とするスキルや能力を持っている人材かを判断されるため、そこで企業文化と合致しなければ不採用となる可能性は十分にあることを覚えておきましょう。

②同評価の候補者が残るケースでは経験者を採用する企業もあるため

最終面接にいたるまでの評価がほぼ同じである候補者がいた場合、これまでの経験を重視して採用する企業が多いことも、最終面接まで進んだからといってほぼ合格とは言えない理由の一つです。

企業が経験者を積極採用する理由
  • 仕事内容を一から教える必要がなく教育コストを削減できるから
  • 欠員補充のために中途採用をする企業も多く即戦力を求めている場合が多いから

転職である以上、新卒の頃とは違いライバルには経験者も多くいる可能性があります。ときにはベテランのビジネスパーソンと席を奪い合うこともあるでしょう。

そのため最終面接まで残ったとしても、自分よりも実務経験がある人材がいればそちらが優先的に採用される可能性が高いのです

本田 百合香

本田 百合香

経験者のライバルもいることをふまえると、未経験の分野に挑戦するならよりいっそうポテンシャルのアピールに力を入れる必要があることがわかりますね。

③企業側の事情で採用できなくなる可能性もあるため

転職活動の際に最終面接で進んだとしても、企業側の事情が原因で不採用となる場合もあることは覚えておきましょう。こういった不測の事態も考えられるため「最終面接まできたから合格だ」とは言えないわけです。

考えられる企業側の事情
  • 採用人数が定員に達した
  • ほかの魅力的な候補者に内定を出した

加えて、中途採用枠は新卒採用枠に比べて少なく、そもそも狭き門であることが多いですよ。人材補充の目的で募集する企業も多いため、十分に確保できた段階で打ち切ったりなど採用状況自体が不安定であることもあります。

米田 有希

米田 有希

こうしたことも考えれば、ほぼ合格だろうと行動を止めてしまうことには大きなリスクがあるとわかりますね。今後の進路が確定するまでは、何があるかわからないというマインドで動き続けることが大切です。

そのほかにも最終面接がほぼ合格とはいえない理由について知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。あわせて対処法も解説していますよ。

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どこを評価される? 転職の最終面接で企業が見るポイント

どこを評価される? 転職の最終面接で企業が見るポイント

転職で最終面接まできたことが合格を示すものでないとわかったところで、では具体的にどういった点で最終面接の合否が決まるのかが気になりますよね。

ここからは転職の最終面接で企業が特に気にする、3つの重要指標を解説します。対策の際の行動指針にもなるのでしっかりと理解を深めておきましょう。

 ①数ある企業のなかでなぜ転職先に自社を選んだのか

最終面接は「本当に入社する気があるのか」という意欲の面を見られやすいです。その点で、数ある企業のなかからなぜその企業を選んだのか、はチェックされやすいポイントです。

転職先にも多様な選択肢があるため、そのなかからなぜ志望企業を選んだのかをこれまでの社会人経験をふまえて明確に伝えましょう。

志望企業でなければならない理由を伝える際のポイント
  • その企業を志望するきっかけとなったエピソードを交えて説得力を上げる
  • 志望企業にしかない強みに言及する

志望動機に関しては一回で終わらず「なぜそう思ったのですか」と深掘りして聞かれる可能性があるので、深掘り質問にもしっかりと対応できるようにしておくことが大切ですよ

米田 有希

米田 有希

志望動機は転職の最終面接でもほぼ必ず聞かれる重要なポイントなので、あなたの価値観や転職の軸を交え、回答をブラッシュアップしておきましょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望度の回答で迷ったときは

本田 百合香

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「志望先が第一志望」と答えるのがおすすめ

転職先に自社を選んだ理由を回答した際、面接官から「自社が第一志望か」と質問されるケースもあります。もちろん第一志望ならそのまま伝えて問題ありませんが、仮に第一志望でなかったり、迷ってる企業がある場合、回答に悩む人もいると思います。

その企業の志望度が高い場合は、第一志望と回答するのが無難です。この質問で志望度の高さを見極めている企業も多く、内定辞退を防止する目的で志望度の高い人材を優先的に採用する企業もあるため、第一志望と答えるのが最もリスクの少ない回答になります。

場合によっては「第一志望群の一つ」や正直に迷っていることを話すのもあり

もし内定辞退の可能性があるにもかかわらず第一志望と伝えることに抵抗がある場合は、「第一志望群の一つ」と答えるのがおすすめです。ほかの企業と迷ってはいるものの、入社意欲自体は高いというニュアンスが伝わるため、企業側がネガティブにとらえる可能性も低くなります。

このほか、企業側も転職者が複数企業を受けることは理解しているため、「御社にも興味はあるが、ほかに迷ってる企業もある」と、正直に話すのも一つの方法です。なぜ迷っているのかを正直に伝えることで、誠実な人柄が高評価につながるケースもあります。

 ②前職とのギャップを感じて離職してしまうことはないか

前職とのギャップを感じる可能性がないかどうかも、「相性」を重視する転職の最終面接で見られるポイントの一つです。

新卒と違い、転職者はこれまで働いていた企業の文化や仕事の方法に慣れてしまっていることもあります。だからこそ新たな環境になじめずミスマッチとなる可能性がないかを確認されていますよ。

前職とのギャップがないことを確認する方法
  1. 自分がどのような価値観を持って働きたいのかを明確にする
  2. 志望企業ではどのような働き方ができるのかを調べる

前職とあまりに違う点があると、企業側も「自社でうまく働いていけるのかな」と不安に感じる可能性があります。この懸念を解消するためには、志望企業でどのような働き方がしたいかを明確にし、それを実現できる根拠を伝えることが重要です

松下 建都

松下 建都

候補者がマッチしていない環境で働くことになるのは本人にも良いことがないのはもちろん、企業としても早期離職者が出てしまったり、生産性が下がる可能性がある点でデメリットになるのです。

 ③経営者の目線から見ても転職後活躍できそうな人材か

転職の最終面接では、転職後にしっかりと活躍できる人材かどうかを経営者の視点から判断されます。

経営者の目線から見た際の判断基準
  1. 企業で長く活躍できる人材か
  2. 企業の未来を担えるほどの意欲を持っているか
  3. 企業の社風になじむことができるか
  4. 必要としている人材像に近いか

経営者は一次面接や二次面接の面接官よりも、企業の展望に対する意識を強く持っています。そのため、企業の未来を担う一員として活躍できるかどうかを見ている場合が多いですよ。

本田 百合香

本田 百合香

経営者と同じ目線とはいかないまでも、企業の今後の成長に向けて貢献する意欲があることをアピールすれば、好印象を残せる可能性が高くなります。

もう一歩理解を深めよう! 最終面接のパターン別の傾向

もう一歩理解を深めよう! 最終面接のパターン別の傾向

転職の最終面接は、どのタイミングで実施されるかによって評価の傾向が変わることがあります。大きく分けたパターンとして2つあり、それぞれのパターンと傾向を知っておくことで対策がしやすくなりますよ。

ここからは最終面接の2つのパターンについて解説していくので、しっかりと確認をして対策の方向性を定めましょう。

 一次面接が最終面接:入念に評価をされる場合が多い

企業のなかには、一次面接を最終面接とし1回の面接で選考を済ませるところもあります。この場合は一次面接を役員クラスの社員が担当する場合が多いですよ。

一次面接が最終面接の場合の特徴
  • 一次面接を役員クラスの社員が担当する場合が多い
  • しっかりと時間をかけて入念な評価をされる場合が多い
  • 一次面接の時点でふみ込んだ深掘り質問をされる可能性が高い

一次面接が最終面接の場合は、初めから回答内容への深掘り質問をされる可能性を考慮し、志望動機や自己PRをしっかりと準備しておくことが重要です。また志望企業の事業内容や展望についてもリサーチしておき、質問があった際に答えられるようにしておきましょう。

米田 有希

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面接が一度しかないとなると、その場であなたの魅力をすべてアピールしきる必要があります。伝えたいことに抜け漏れがないよう、回答内容はしっかりと整理しておきましょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!選考プロセスの疑問に回答!

松下 建都

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最初から社長などが面接をする企業では一次面接が最終面接になるケースも多い

多くの企業が複数回の面接をおこなうため、一次面接が最終面接の企業に対し、「ブラックなのでは」と不安を感じる人もいますよね。たしかに離職率が高く、常に人手不足の企業ができるだけ早く人材を確保するために、一次面接を最終面接にしているケースもあります。

ただ、一概にすべての企業がブラックというわけではありません。たとえば社員数が少ないベンチャー企業などでは、一次面接から社長や役員クラスの人が面接官を担うケースも多く、実質的に一次面接が最終面接と見なされる場合もあります。

採用プロセスの簡略化や応募者の質によって面接回数が変わることもある

また、採用プロセスを簡略化するために、一次面接で必要な情報をすべて把握し、そのまま合否の最終判断を下すケースも考えられます。突発的な人員不足や繁忙期の対応で採用を急いでいる企業の場合、例外的に上記のような採用プロセスを導入することもあるのです。

このほか、書類選考や筆記試験の段階で応募者の質や適性が高いと判断し、一次面接を最終面接に位置づけるケースもあります。企業側の事情によって採用プロセスも変化するため、面接回数が少ないからといって、過度に不安を感じる必要はないですよ。

 二次面接以降が最終面接:最終確認の場である可能性もある

二次面接以降が最終面接の場合は、しっかりとした評価の場というよりは最後の意思確認の意味合いが強い企業もありますよ。

二次面接以降が最終面接の場合の特徴
  • 一次面接や二次面接よりも深掘りした回答を求められる場合が多い
  • 入社に対しどの程度の意欲があるのかを重点的に見られる場合が多い
  • 志望動機や自己PR以外はあまり深掘りされないこともある

二次面接以降が最終面接である場合は、これまで回答してきた志望動機や自己PRをさらにブラッシュアップしておくことが大切です。同じような回答ではなく、より志望企業に貢献できることが伝わる内容にしましょう。

本田 百合香

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前職での経験をふまえ、あなたの強みやスキルをしっかりとアピールしてくださいね。

転職の二次面接がどういった位置づけになるのかはこちらの記事でも詳しく解説しています。

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転職の最終面接で好印象を残すためには、これまでおこなってきた対策をただ繰り返すだけでなく、さらにブラッシュアップさせていくことが重要です。

ここからは転職の最終面接の合格を勝ち取るための極意を解説していくので、参考にしながら最終面接対策の質を上げていきましょう。

個別の対策以前に、前回の面接から時間が空いているという場合は面接全体の流れについても振り返っておくのがおすすめです。当日慌てることもなくなりますよ。

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 ①これまでの面接での回答内容を振り返る

最終面接にあたって企業側はこれまでの回答内容などを資料として担当者に共有しています。整合性のある回答をするためにも、これまでの面接でどのような回答をしたかをしっかりと振り返りましょう。

特に、志望動機や自己PRの内容がこれまで回答してきたものと一貫性のないものになってしまうと説得力がなくなります。軸のある回答を改めて考えることが大切です。

回答内容を振り返る際に意識したいこと
  • 最終面接で伝える予定の内容に一貫性はあるか
  • これまでの回答内容をふまえてさらにブラッシュアップした内容にできているか

とくに志望動機は志望する企業ごとに内容が変わるため、ほかの企業のものと内容が混ざってしまわないよう入念にチェックしておきましょう。

 ②転職理由や自己PRをブラッシュアップする

転職の最終面接の対策をするときは、転職理由や自己PRのブラッシュアップを忘れないでください。特に自己PRでは企業にどのように貢献できるかをより具体的に伝えることが重要です

回答内容のブラッシュアップの方法
  1. より具体的に伝えることができないか考える
  2. 志望企業での実際の業務内容と絡めて伝える
  3. 志望企業にどのように貢献したいかを明確にする

最終面接では企業にどれくらい貢献できるのか、中長期的に貢献していくビジョンがあるかが重視される傾向にあるので、これまでの経験をふまえてどのように企業で活躍していけるかをあなたのなかでも明確にしておきましょう。

松下 建都

松下 建都

志望企業で活躍している社員についてもしっかりとリサーチし、できるだけ志望企業で働く姿をイメージしておくことが大切です。

企業に響く転職理由の伝え方についてはこちらの記事で解説しているので、参考にして内容をブラッシュアップしてくださいね。

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 ③前職との違いを含め志望企業への理解をさらに深める

転職時の最終面接への対策をするときは、志望企業への理解をさらに深めておくことも忘れないでください。またその際、前職との違いをピックアップしておくことも大切です。

前職と志望先にはどういった違いがあって、その違いがあってこそ転職を決めた、ということを論理的に話すことができれば、このうえなく説得力のある志望動機になりますよ。

志望企業への理解をさらに深める方法の例
  • インターネットで検索しまだ入手していなかった情報がないか確認する
  • 企業名+役員クラスの社員の名前で検索しインタビュー記事などがないか確認する
  • 志望企業のIR情報など企業運営にかかわる情報を探す

また最終面接では今後企業の一員として働いていけるかという意欲をしっかりとみられます。示すためにも、その点で、志望企業の中長期的なビジョンを確認しておくことが大切です。ビジョンを理解し、同じ方向を向いて頑張っていきたいという意欲が伝われば内定に一気に近づきますよ。

本田 百合香

本田 百合香

業務内容などはマーケットの変化に合わせて変わることも考えられますが、ビジョンは変わることのない、いわば企業の「背骨」です。それほど重要な部分に共感や理解を示してくれる人材は、多くの企業が採用したいと考えるでしょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!転職の最終面接だからこその対策ポイント!

米田 有希

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最終面接ではその企業に関する時事問題を事前に必ず押さえておこう

最終面接では面接官が役員クラスになるケースがほとんどであり、経営目線での質問も増えるため、業界全体の動向や最新の企業情報など、より俯瞰的な視点で幅広く志望企業について理解しておく必要があります。まして一人のビジネスパーソンとして扱われる中途採用となれば「これくらい理解していて当然」という前提で話が進んでいくことも考えられます。

特に、その企業に関する時事問題は必ず押さえておきましょう。たとえば金融業界であればマイナス金利政策解除への対応など、最新の社会情勢とそれに合わせた企業の動きなどを質問されるケースも多いですよ。

役員クラスの人たちは、時事問題に関する質問を通じて、業界や企業への関心の高さなどを確認し、入社後の定着率や将来性を見極めています。時事問題に関する最低限の知識もないと判断されれば、志望度も低いと評価されるため、事前に必ず調べておきましょう。

 ④前職の経験を活かしどのように貢献できるか端的にまとめる 

転職の最終面接対策では、前職の経験を活かしてどのように貢献できるのかを具体的に、かつ端的にまとめることが重要です。

転職は新卒就活と違ってより具体的な「採用するメリット」を重視されやすく、また企業としての利益に誰よりも敏感な経営層が相手となる最終面接となれば、この点にフォーカスしたアピールは欠かせません

前職の経験を活かしどのように貢献できるか端的にまとめた例
  • 前職での営業経験を活かし、顧客の潜在ニーズを引き出す接客をして満足度向上に貢献します
  • 商品企画の経験を活かし、これまでになかった新しいアイディアを発案して顧客の課題解決に努めます

どのように貢献できるかを端的にまとめておくことで、自己紹介を求められたり最後の自己PRを求められた際にもしっかりとアピールをすることができます。

アピールチャンスは逃さず、着実に印象アップを狙うためにも伝えたい内容は簡潔にまとめておくのが大切です。

松下 建都

松下 建都

最終面接の担当者が役員クラスの社員である場合、面接時間が限られる場合があります。短い時間のなかであなたの魅力を余すことなくアピールできるよう、伝えたいことは簡潔にまとめましょう。

 ⑤最終面接での頻出質問に確実に答えられるようにする

転職の最終面接では、事業内容に触れるような質問や意欲のアピールを求められる質問をされる場合が多くあります。この質問に確実に答えられるよう、頻出質問対策も徹底しておきましょう。

最終面接の頻出質問の例
  • これまでの経験は当社の事業運営にどのように活かしていくことができますか? 
  • 当社の事業を今後どのように成長させていきたいと考えていますか? 
  • 当社以外に志望している企業はありますか? 

事業に関する質問に答えるためには、志望企業がどのように事業運営をしているのか、目指すべきところはどこか、何を対象としているのかといった運営にかかわる部分の理解を深めておくことが大切です

これらの情報は志望先のホームページからでも十分に得ることができるので、しっかりと確認し自分のなかで噛み砕いて理解しておくようにしましょう。

米田 有希

米田 有希

志望度の高さをアピールするためには、熱意や意欲のアピールも欠かせません。志望しようと思った経緯を示すようなエピソードもふまえ、説得力ある内容にしましょう。

最終面接でどのような質問をされることが多いのか知りたいときは、こちらの記事がおすすめです。参考にして対策を徹底しましょう。

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 ⑥役員以上の相手にするのに相応しい逆質問を用意する

最終面接を突破するには、逆質問の際にも気を抜いてはいけません。役員クラスの面接官にするのに相応しい、高い視座を持っていることが伝わる逆質問をすることで印象アップを狙うことができますよ。

最終面接でおすすめの逆質問の例
  • 御社が新たに参入された〇〇の分野では、今後△△の事業が伸びていくように思われますが、それに対して御社がおこなっているアクションと課題点を教えてください
  • 今後のビジョンとして海外に事業展開し国際社会での影響力を強めていきたいという旨をお話ししてらっしゃいましたが、影響力を強めるためにどのようなことに取り組んでおられるのかを教えてください

逆質問の際には、しっかりと志望企業についてリサーチをしたことが伝わる内容にするのがベストです。志望度の高さや意欲のアピールになるほか、志望企業で働いていく未来を見すえていることが伝わりますよ。

本田 百合香

本田 百合香

志望企業の課題についての逆質問は、「課題に対し自分ならどう行動をしていくか」という回答につなげられるとより印象アップを狙うことができます。

最終面接の際におすすめの逆質問例をこちらの記事で紹介しているので、参考にして逆質問対策をしておきましょう。

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ここまで最終面接に通過するための極意を解説してきましたが、すでに最終面接を終えた人は、自分の受け答えやその場の雰囲気から「不採用なのでは」と結果が気になってしまうこともあるでしょう。それで「最終面接まで来たらほぼ合格といえないか」と調べた人もいるかもしれません。

面接結果を事前に知ることはできないので過度に不安になるのは避けるべきですが、気になっている状態では前に進めないこともありますよね。そこで、ここからは転職の最終面接で感じやすい不安と、実際のところ不採用となっている可能性があるのかどうかについて解説します。

落ち着いて結果を待つためにも、ここからの内容にもぜひチェックしておきましょう。

一般的に面接に落とされるサインといわれるものについては、こちらの記事で詳しく解説しています。結果を待つまでの不安を解消するためにも、参考にしてください。

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 ①緊張してしまい思ったようにアピールができなかった

転職の最終面接に臨んだ際、緊張のあまり思うようにアピールができなかった人も少なくないでしょう。振り返ったときに悔いが残っていると、「不採用かも」と不安に思ってしまうのも無理はありません。

しかし、面接官もあなたが緊張していることは十分に理解しています。そのうえで自分の魅力や意欲を伝えようとする姿勢や熱意は評価ポイントの一つとなる場合も多いため、過度に不安に思う必要はありませんよ

松下 建都

松下 建都

緊張してしまうのは、あなたがそれだけ対策を頑張っていたり、志望度が高いことの表れです。企業側もそれを理解していることは忘れないでくださいね。

面接での緊張を和らげる方法については、こちらの記事で解説しています。参考にしながら全力を出し切るための解消法を身に付けましょう。

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 ②面接中ずっと緊張感のある雰囲気だった

最終面接の際の雰囲気が良くないことも、「不採用なのでは」と不安に思う要素の一つですよね。何を答えても面接官の反応が悪かったり、終始緊迫した雰囲気が漂っているとなると不安に思うのも仕方がありません。

しかし、面接中の雰囲気は、選考の合否には基本的に関係がないものと思っておきましょう。面接官の人柄や考え方も人それぞれなので、一見印象が良くないと思われているように感じても合格だったケースはいくらでもありますよ。

本田 百合香

本田 百合香

雰囲気が悪いように感じられても面接官本人はその気がないケースもあるので、あまり気にしすぎないことが大切です。

 ③回答内容の深掘りをされなかった

最終面接で回答に対してあまり深掘りした質問がされなかった場合も、不採用フラグとして不安に感じることがあると思います。

しかし、最終面接は単なる意思確認の場として設けている企業もあり、「これまでの面接を通過してきたから軽い確認で大丈夫」と考える面接官もいます。深掘り質問をされなかったとしても過度に不安に思う必要はありませんよ。

米田 有希

米田 有希

最終面接に進んだ時点でほぼ合格とする企業もなかにはあり、そういった場合は面接が短時間で終わるケースもあります。企業によるので油断はできませんが、心配しすぎないようにしましょう。

 ④ほかの選考よりも結果の通知が遅い

最終面接の結果連絡がこれまでの面接よりも遅く、「不採用なのかも」と不安に思うこともあるでしょう。しかし最終面接の結果通知までに時間を要するのはよくあることです。

最終面接の結果通知が遅くなる理由
  • 上司の承認に時間を要しているから
  • 選考結果に関する意見が割れているから
  • 社員として受け入れるか慎重に協議しているから

最終面接となるとこれから企業に新たに迎え入れるかどうかを判断するため、これまでの面接よりも慎重に協議される場合があります。また社内の上位層からの承認が必要な場合もあり、その手続きに時間がかかっていることも考えられますよ。

松下 建都

松下 建都

最終面接の結果は、企業にとっても重要なものです。そのためほかの面接よりも時間がかかることは多くあり、過度に不安に思う必要はありません。

キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ不安が拭えないあなたへ

本田 百合香

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「最終面接まで進んだ」という自信を持って次に向けた準備を進めよう

転職の最終面接における不安要因やその実態については把握できたものの、どうしても不安になってしまう人もいると思います。最終面接の合否は入社できるかどうかを決めるものなので、結果を待つ期間に不安を感じるのも仕方のないことです。

ただ、最終面接が終わった以上、応募者にできることは結果を待つことしかありません。これまで積み重ねてきた成果が出せた人は自信を持って結果を待つべきですし、もし思うように実力が発揮できなかったのであれば、その反省を次に活かすことが大切です。

「落ちたらどうしよう」と不安を感じる気持ちも十分理解できますが、そのまま立ち止まっていても状況は変わりません。「最終面接まで進んだ」という自信を持ちつつ、最終面接に落ちた場合に備えて、改善点の洗い出しや次に向けた準備を進めていきましょう。

転職で最終面接に進んでもほぼ合格ではない! 6つの極意で対策し内定をつかもう

ここまで、転職の最終面接はほぼ合格といえるのか、合格するためにはどうすれば良いのかを解説してきました。

企業の選考を受けるうえでは、どのようなときでも「ほぼ合格」ということはないと思っておきましょう。最終面接であっても油断せず、徹底した対策をしたうえで挑むことが重要です。

一歩ずつ着実な対策をしていけば、内定を獲得することはできます。ここで紹介した6つの極意をふまえて対策を固め、最終面接で悔いのない結果を残しましょう。

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