目次
- 面接で緊張しない方法は存在する! 方法を把握して選考を有利に進めよう
- 面接で緊張してしまう4つの理由を押さえよう
- ①初対面の面接官と話しをするから
- ②社会人とのコミュニケーションに慣れていないから
- ③面接の結果が自分の将来を左右するから
- ④準備が不足しているから
- 緊張する人は状況別に面接で緊張しない方法を押さえることが大事
- 【事前準備編】面接で緊張しないための4つの方法
- ①想定質問を考える
- ②発声練習をする
- ③鏡の前で笑顔の練習をする
- ④模擬面接を繰り返しする
- 【面接当日編】面接で緊張しないための4つの方法
- ①時間に余裕を持って面接会場に到着する
- ②大きく深呼吸をして落ち着く
- ③あえて面接官に「緊張している」と素直に伝えてみる
- ④聞かれたことだけに答える
- 【心構え編】面接で緊張しないための4つの方法
- ①完璧に話そうとしない
- ②適度な緊張は熱意が伝わることを理解しておく
- ③意識してゆっくりと話す
- ④回答を丸暗記しないようにする
- 【オンライン編】面接で緊張しないための2つの方法
- ①インターネット回線の速度を確保しておく
- ②デュアル画面でメモを用意しておく
- 緊張で面接時に頭が真っ白になったときに実践したい2つの対処法
- 正直に頭が真っ白になったことを伝えもう一度聞く
- 「少し考えてもよろしいでしょうか」と伝えてみる
- 面接の緊張を和らげる対策を知って普段から取り組もう
- 腹式呼吸を意識する
- 緊張を抑える効果のある食べ物を摂る
- 初対面の人と積極的に話す
- 就活エージェントを利用して面接練習をしてもらう
- 面接で緊張しない方法を押さえて選考を突破しよう
面接で緊張しない方法は存在する! 方法を把握して選考を有利に進めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「緊張しやすい性格なので、面接が苦手です。」
「面接で緊張しないための方法はありますか? 」
といった相談を受けます。ほとんどの学生は、面接に慣れていない状態で就職活動をスタートします。人は経験のないことに対して不安や恐怖を抱きやすいため、必要以上に緊張してしまい、面接に苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。
しかし、面接で緊張しないための方法を適切に把握し、対策をしていくことでそういった不安や緊張を減らしていくことができます。
今回は面接で緊張してしまう理由から、状況別の対処法まで広くお伝えしていきます。記事を読み、方法を実践していくことで自身の魅力を最大限発揮し、選考を有利に進めていきましょう。
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面接で緊張してしまう4つの理由を押さえよう
就活生
キャリア
アドバイザー
具体的な方法を説明する前に、そもそも、なぜ面接で緊張してしまうのか理由を正しく理解していくことから始めましょう。理由を押さえておくことで、対策も立てやすくなります。
面接で緊張してしまう理由の中で、代表的なものを4つ挙げていきます。今の自分に足りないことを知り、これから何をすれば良いのかを明確にしていきましょう。
①初対面の面接官と話しをするから
人によって程度の差はありますが、初めて行く場所で、初対面の人と話しをするのは緊張するものです。面接官は学生の情報を事前に知った状態で面接をスタートしますが、学生にとって面接官は初対面のため、どういった人なのか何も知りません。
そのため、面接官が無表情というだけで、「こわい面接官だ」、「私のことを良く思っていないのかな」など、面接官に対するイメージが勝手にふくらみ、さらに緊張してしまうこともあるでしょう。
キャリアアドバイザー
「失敗したくない」という思いが強いほど、ささいなことにも大きく動揺しやすく、緊張の度合いも高まりますよね。
②社会人とのコミュニケーションに慣れていないから
社会人とのコミュニケーションに慣れていないことも、緊張してしまう理由の1つにあります。学生生活の中でも、教授や大学教員、OB・OGの先輩、アルバイト先の上司など、社会人と接することはあります。
しかし、それらは人間関係がすでに構築され、お互いのことをよく知っている状態でのコミュニケーションが基本となります。そのため、年上であってもあまり気を使わず、気軽に話せることが多かったのではないでしょうか。
一方、面接は、初対面の社会人(=面接官)とコミュニケーションを取ることになります。基本的な礼儀やマナーはもちろんですが、口調や声の大きさ、相手を気遣った振る舞いなど、普段あまり気にしていなかったことまで細かく配慮して対応することが必要です。
敬語に慣れていないから
目上の人に敬語を使う機会はあっても、そのときに正しい敬語を使えているか、と聞かれたら、自信を持って「はい」と答えられる人はあまり多くないでしょう。ただでさえ緊張する面接で、慣れない敬語を使いこなそうと思うとさらに緊張するものです。
なお、よくある間違いとしては、「~っすね」「なんか」「みたいな」「~的な」などの若者言葉、「〇〇でぇ〜」「〇〇だとぉ〜」といった語尾の延ばし、「よろしかったでしょうか」などのバイト言葉があります。
こうした間違いを多用すると面接でマイナス評価を受けることもありますので、選考が始まるまでに直しておく必要があります。言い回しの癖は自分では気づきにくいため、模擬面接で第三者にチェックしてもらうと良いでしょう。
③面接の結果が自分の将来を左右するから
「面接の結果は自分の将来を左右する重要なものだ」という考えが緊張につながることもあります。
特に志望度の高い企業では、「この企業にだけは落ちてはいけない」という思いから失敗を過剰におそれ、自分の一挙一動が気になってさらに緊張していきます。
たしかに面接の結果によって、将来自分が長く働くことになる企業が決まっていきます。しかし、あまりに面接を重くとらえていると、かえって自分の本領を発揮できなくなってしまいます。
面接で失敗したから必ず不合格になるわけではありませんし、1つの企業に落ちたらそれは企業との相性が合わなかったというだけの話です。自分の人生全てが就活で決まるわけではないということを忘れず、適度な緊張感で面接に臨めるようにしましょう。
④準備が不足しているから
面接に緊張するのは、準備が不足していることが理由の場合もあります。
「きちんと面接の対策ができていない」という自覚があるため、面接で成功するイメージが湧きづらく、思考もネガティブになります。「何を聞かれるんだろう」、「志望動機について細かく言及されたらどうしよう」と不安が募っていき、それが緊張につながっていきます。
事前に企業研究をし、面接対策をしっかりとおこなっておけば、「どんな質問でも答えられる」という自信がつきます。そうすると回答にも自然と説得力が増し、面接をスムーズに進めていくことができるようになるでしょう。
面接に向けた準備についてはこちらを参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
本文でも紹介していますが、志望度が高ければ高いほど緊張を感じやすくなるのではないでしょうか。「③面接の結果が自分の将来を左右するから」と考えると、やはり気持ちも高ぶりますよね。中には「周囲からのプレッシャーもあって」と相談されることもあります。
また、面接で聞かれる全ての質問を予想することは難しいため、「何を聞かれるんだろう」「答えられなかったらどうしよう」と、想定外の質問にどう対処すればいいか考えれば考えるほど、緊張してしまうでしょう。特に初めての面接では、慣れていないこともあり、より緊張感も高まると思われます。
そのようなときは「自分は将来のことを真剣に考えているよな」とか「憧れの企業の人と話せてラッキー」など、自分のことをポジティブに客観視するようにしましょう。面接当日、緊張感が襲ってきたとしても「やるだけのことはやったから挑戦してみよう」と、緊張をプラスのエネルギーに変換し挑めるといいですね。
緊張する人は状況別に面接で緊張しない方法を押さえることが大事
緊張は、「緊張しないようにしよう」と思ってすぐになくなるものではありません。しかし、自分は緊張している、という状態を受け入れ、可能な限り対策をしていくことで、緊張とうまくつきあっていくことはできます。
「私は緊張しやすい性格だから、面接が苦手だ」と決めつけてはいけません。状況別の対処法を知り、実践していくことで過度な緊張感を取り除き、面接を有利に進めていくことができます。
- 事前準備編
- 面接当日編
- 心構え編
- オンライン編
4つの状況に分けて1つずつ解説していきますので、面接で緊張しないための方法をしっかりと押さえていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
緊張する要因は人それぞれなので、自分がどの場面で緊張しやすいのか把握しておくと対策も立てやすくなりますよ。たとえば、初めて訪れる場所、初めて見る光景に緊張を感じやすくなる人もいます。そのような人は、あらかじめインターンシップや職場見学などに参加することもおすすめです。
また、面接を受ける日までに交通ルートを確認しながら企業の外観だけでも見に行くのもいいですね。その際、心の中で「面接当日、緊張するかもしれないけど、自分らしく頑張ってみよう」と決意するのもいいかもしれません。
このように緊張は土地感覚や初対面の面接官など、さまざまな要因が絡み合って起きるものですが、緊張することは悪いことではなく、むしろ真剣に取り組んでいる表れでもあります。面接官から「緊張している感じだけど、一生懸命伝えようとしている姿勢に好感が持てる」と評価された人もいるくらいなので、深く考えすぎないようにすることも大切ですよ。
【事前準備編】面接で緊張しないための4つの方法
- 時間に余裕を持って面接会場に到着する
- 大きく深呼吸をして落ち着く
- あえて面接官に「緊張している」と素直に伝えてみる
- 聞かれたことだけに答える
就活生
面接で緊張しないために、何か事前に準備しておけることはありますか?
キャリア
アドバイザー
はい。では面接当日までにぜひ実践してほしい方法をお伝えしていきますね。面接までにどれだけ準備できていたかが、当日のコンディションに大きく影響しますので、準備は入念におこなうことが大切です。
先述した面接で緊張する理由のほとんどは、事前に準備をおこなうことである程度対策ができます。それでも当日の緊張を完全になくすことは難しいですが、事前の準備によって自分の中で自信がつき、面接に対して前向きに考えることができるようになります。
それでは、4つの方法を1つずつ確認していきましょう。
①想定質問を考える
面接官からの質問を想定し、回答をあらかじめ用意しておきましょう。
事前に何度も練習しておくことで心に余裕が生まれます。また、面接当日、想定された質問にスムーズに答えることができればさらに自信がつき、リラックスしてその後も回答していくことができます。
想定質問は自己PRなどの基本的な質問のほか、企業HPや口コミサイト、OB・OG訪問で得た情報などから企業ごとに想定される質問を考え、一通り回答を作成しておくと良いでしょう。さらに、志望動機については企業への本気度を試すために深掘りされることが多いです。言及されやすい箇所を想定し、回答を用意しておくことをおすすめします。
キャリアアドバイザー
あらゆる角度から質問を想定し考えておくことで、面接で想定外の質問をされた際も、慌てずに対応していくことができますよ。
面接の質問対策はこちらを参考にしてみてください。
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②発声練習をする
緊張しやすい人は、発声練習をおこない、適切な声量でハキハキと話すことができるようにしていきましょう。リラックスしていこう! と思っていても、当日はある程度緊張してしまうものです。そうすると、声が小さくなったり、目線を合わせず下を向いてぼそぼそと話してしまうことがあります。
声が小さいと、面接官は何度も聞き返したり、注意して聞き取る必要があるためストレスに感じ、そういった雰囲気を感じて自分はさらに緊張が増すという悪循環が起こります。
発声練習はいろいろとありますが、よく用いられるものとして「あ・え・い・う・え・お・あ・お」という順番で、ア行からワ行まで声に出す方法があります。姿勢を正して下腹部に力を入れ、口を大きく開けて、1句ずつはっきりと発音していきましょう。
キャリア
アドバイザー
発声練習を繰り返し、面接当日もハキハキと話すことができれば、会話がスムーズとなり、自然と緊張も取れていくはずですよ。
③鏡の前で笑顔の練習をする
笑顔の練習をすることもおすすめです。笑顔は面接官への第一印象を良くするだけでなく、緊張をほぐし、心の状態を安定させる作用もあるからです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、これらがバランスよく機能することで人は健康を維持しています。緊張しているときは交感神経が優位になり、心拍数が上がり、筋肉が固くなって表情がこわばっていきます。面接で緊張してドキドキするのはこのためですね。
逆に、意識して笑顔をつくることによって、副交感神経が優位となり、心をリラックスさせ、自律神経が整います。また、笑顔によって「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが脳内で分泌され、緊張によるストレスが軽減されるという効果もあります。
キャリアアドバイザー
笑顔の練習によって、面接本番でも自然な笑顔を作り、緊張をほぐしていきましょう。
④模擬面接を繰り返しする
模擬面接を繰り返すことで面接形式に慣れ、本番への緊張を和らげるという方法もあります。模擬面接は、大学のキャリアセンターや企業が開催しているセミナーで実施しています。慣れない場所で知らない人を相手にして話すことで、本番と同じ緊張感の中での練習ができるほか、客観的な視点からアドバイスをもらうことができます。
また、それとは別に家族や友人に面接を見てもらうのも良いでしょう。親しい間柄だからこそ、話し方の癖や、わかりにくい言い回しがないかなど、細かく指摘してもらうことができます。
さらに、自分で面接の様子を録画して見直すことも練習として有効です。目線や声量、表情など、自分で確認することで今まで気づかなかった改善点を見つけ、修正していくことができます。
模擬面接をおこなう際のポイントはこちらを参考にしてみてください。
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面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
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【面接当日編】面接で緊張しないための4つの方法
- 時間に余裕を持って面接会場に到着する
- 大きく深呼吸をして落ち着く
- あえて面接官に「緊張している」と素直に伝えてみる
- 聞かれたことだけに答える
面接までにしっかりと準備をしてきても、当日になるとどうしても緊張するものです。特に就活序盤の面接や、志望度の高い企業だとなおさらです。
ある程度の緊張感は、面接官に企業への本気度を伝えるためにも有効ですが、当日になって思った以上に緊張してしまい、頭が真っ白になりそう、という場合は、対策が必要です。
そうした際は、「どうしよう……」と悩む前に本章で説明する方法を実践し、緊張感をほぐしていきましょう。
①時間に余裕を持って面接会場に到着する
時間に余裕を持って面接会場に到着できるよう、会場までの道のりは事前に確認しておき、当日は早めに家を出るようにしましょう。電車の遅延などで到着がギリギリになった場合、慌てて行動することになります。焦った気持ちは緊張感につながり、心の準備ができないまま面接を受けることになってしまいます。
30分程度早めに着くように行動していれば、多少のトラブルがあっても対応できるでしょう。ただし、あまりに早く会場に行くのは失礼にあたるため、会場近くに到着後、企業の受付に行くのは面接開始10分前を目安にすると良いです。
会場の近くまで着いたら、カフェで気持ちを整えたり、身だしなみのチェックをしておくと心に余裕ができ、リラックスして面接を受けることができるでしょう。
万が一面接に遅刻した際の対処法も理解しておくようにしましょう。
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②大きく深呼吸をして落ち着く
面接直前になったら、一度大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。先述した通り、過度の緊張は交感神経を優位にします。そうすると呼吸が浅く早くなっていき、心臓はドキドキして身体はこわばります。
副交感神経を活発にし、自律神経を整えるために有効なのが深呼吸です。深呼吸によって血流をよくさせ、脳に酸素を送り、気持ちをリラックスさせる効果があります。
なお、深呼吸をするときは、余計なことは考えず、呼吸の動作のみに集中します。副交感神経は「吐く」動作によって優位になりますので、吸うよりも吐くことを意識して、ゆっくりと呼吸をおこないましょう。鼻から4秒吸って、口から8秒で吐く、を繰り返していくと、自然と心が落ち着いていくはずです。
③あえて面接官に「緊張している」と素直に伝えてみる
面接に入っても緊張感が全く取れない場合は、面接官に緊張していることを伝えてみるのも1つの手です。
脳は否定形を理解するのが苦手なため、「緊張してはいけない」と強く思うほどに、緊張は高まっていきます。そのため、無理に取り繕ったり、緊張を抑え込もうとするのは逆効果です。
面接で「緊張している」とあえて言葉に出すことで、自分の中で緊張状態を受け入れ、心に余裕ができて余計な緊張を取り除くことができるでしょう。
また、面接官も学生が緊張していることがわかれば、少し雑談をするなど、一緒に緊張をほぐそうとしてくれることもあるかもしれません。「御社が第1志望なので、とても緊張しています」など、企業へのアピールもしておけば、それが好印象につながることもあります。
④聞かれたことだけに答える
緊張していると、「早くこの状況から抜け出したい」という焦りから早口になり、とりあえず何か答えようとして質問からずれた回答をしてしまうことがあります。
そうすると面接官は質問の意図に沿った回答を得ることができず、「この学生はコミュニケーション能力がないな」とマイナスのイメージを持たれてしまうことがあります。
緊張している場合は、面接官の質問に意識を集中させ、聞かれたことだけに簡潔に答えるようにしましょう。テンポよく会話が進んでいくことで、自分の中でも調子が出てきて緊張が解け、面接をスムーズに進めていくことができます。
面接で会話をスムーズにおこなうためのコツはこちらを参考にしてみてください。
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【心構え編】面接で緊張しないための4つの方法
- 完璧に話そうとしない
- 適度な緊張は熱意が伝わることを理解しておく
- 意識してゆっくりと話す
- 回答を丸暗記しないようにする
ここまで【事前準備編】と【面接当日編】を説明してきました。本章では、【心構え編】として、面接を受けるにあたって覚えておいてほしいことをお伝えしていきます。
本章でお伝えする方法を理解し、心の中に常にとどめておくことによって、自分の精神状態を安定させ、気持ちにゆとりを持って面接に臨むことができます。
それでは、面接を受ける心構えとして知っておくべき4つの方法について、1つずつ確認していきましょう。
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
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①完璧に話そうとしない
「完璧にしなければならない」と強く思うほど、自分で自分にプレッシャーをかけ、失敗への恐怖心により緊張状態から抜け出せなくなることがあります。
完璧に話すことばかり考えていると、少し失敗しただけで「これではダメだ」と自己否定をし、気分も落ち込んでしまいます。そして次こそは失敗したくない、とさらに強く思うことで緊張状態が続くという悪循環に陥ります。
面接で1度も失敗せず、内定までスムーズに進む人はほとんどいません。多くの人は多かれ少なかれ失敗をしながら、何度も選考にチャレンジして内定を獲得していきます。
完璧な理想像にとらわれすぎず、「少しぐらい失敗してもいいや」と思うくらいの気持ちで面接に臨んでいきましょう。そうすることで緊張感がほぐれて自分の良さをうまくアピールできるようになります。
②適度な緊張は熱意が伝わることを理解しておく
頭が真っ白になり、全く話せないほど緊張するのは避けたいですが、適度な緊張は面接に効果的に働く場合があります。
緊張しているということは、それほど企業に対する志望度が高く、入社への熱意があるということです。緊張して言葉に詰まったり、時間をかけて考えたりしながらも一生懸命に伝えようとする姿は面接官にとって好印象です。
また、適度に緊張した状態は、交感神経の働きでアドレナリンが作用し、集中力が増します。そうした意味でも、「緊張してはダメだ」と自分を追い込むのではなく、緊張状態を受け入れながら面接に良い状態で臨んでいくことが大切です。
③意識してゆっくりと話す
面接では、普段よりも少しゆっくりかな? と思うくらいのスピード感を意識して話すようにしましょう。
緊張すると心が落ち着かず、頭の中がうまく整理できないため、考えをそのまま全て口に出してしまい、早口になりがちです。早口で話すと声も小さくなり、面接官は内容を聞き取ることができず、会話のキャッチボールがうまくできません。
意識してゆっくりと話すことで、話す内容を考える時間ができ、必要な情報を簡潔にまとめて伝えることができます。心と身体はつながっていますから、口調をゆっくりとすることで、自分の精神も安定し、緊張も和らいでいきます。
キャリアアドバイザー
話し方に加えて、お辞儀や入退室の仕方などの動作もゆっくりおこなうようにすると良いでしょう。ゆったりとした動作は、面接官に対して「落ち着いている」、「自信がありそう」などの印象を持ってもらうことができます。
④回答を丸暗記しないようにする
回答を丸暗記した場合、面接でその中の1文を忘れてしまったときにパニックになり、頭が真っ白になってしまうおそれがあります。また、緊張から途中の文を飛ばし、文章として不自然な流れになってしまうこともあります。
回答は要点をキーワードで書き出し、箇条書きにする程度にしておきましょう。そして回答を書いた後に、模擬面接でそれらを言葉にしていく練習を繰り返しおこないます。そうすることで、面接で一部内容を忘れたとしても、慌てずにスムーズな回答をしていくことができます。
【オンライン編】面接で緊張しないための2つの方法
- インターネット回線の速度を確保しておく
- デュアル画面でメモを用意しておく
最近はコロナ禍の影響もあり、オンライン面接をおこなう企業が増えてきました。大学でオンライン授業をおこなうところもあり、新しい形式に慣れてきた学生も多いでしょう。
しかし、「慣れているから大丈夫」と思わず、面接の前には、ここで紹介する内容を確認し、しっかりと準備を整えて面接に臨むようにしましょう。
オンラインは直接顔をあわせて話すことができない分、面接中のトラブルに対して必要以上に慌ててしまい、余計な緊張を感じることもあります。それとは逆に、オンラインだからこそ緊張を軽減する方法として使えるものもありますので、オンライン面接を予定している方はぜひ参考にしてください。
①インターネット回線の速度を確保しておく
オンライン面接の際は、インターネット回線の速度を確保しておくようにしましょう。
ポケットWi-Fiや、フリーWi-Fi、スマートフォンのテザリング機能などは、通信速度が遅く、回線が不安定になる可能性が高いため、あまりおすすめできません。オンライン面接は、自宅で安定したインターネット通信環境が確保できるWi-Fiか、有線LANを用いておこなうようにしましょう。
なお、ZoomやSkypeなど、個人が無料で使用できるツールを指定された場合は、事前にアプリをインストールして、動作を確認しておくと良いでしょう。家族や友人と試しに使ってみると、操作方法や通信速度の確認、画面の角度など細かい点まで実際に確認ができます。
回線が不安定だと慌てやすい
通信状況が悪いと、面接途中に画面がフリーズしたり、音声が途切れる、タイムラグが発生するなどの可能性があります。
通信環境を別に用意しているのであれば良いですが、代替手段がない場合は面接中に改善しない可能性もあり、どうしたら良いかわからず慌ててしまいます。焦る気持ちから緊張感が増し、集中力も途切れてしまいます。
面接官も、再開の度に中断前の会話を確認するところから始めるため、スムーズに面接を進めることができず、あまり良い印象を抱きません。
こうしたトラブルを可能な限り避けるためにも、事前に安定した通信環境を準備することが大切です。また、万が一トラブルが起こった場合も慌てず、正直に状況を話して面接官から指示されたとおりに対応していくようにしましょう。
②デュアル画面でメモを用意しておく
面接になるとどうしても緊張して頭が真っ白になってしまう、という場合は、デュアル画面でメモを用意しておく方法があります。たとえ面接中に確認しなくても、「言いたいことを忘れてしまってもメモがある」という安心感からリラックスできるでしょう。
パソコンの近くにメモ帳を置いたり、ふせんを貼っておく人もいますが、それだと画面の角度によってはメモが映ってしまう可能性があります。
デュアル画面であれば、メモが面接官に見えてしまうことがありませんし、カメラの位置に近いところに画面があるため、メモを見る視線が不自然になりにくいといったメリットがあります。
画面を見過ぎないように目線は注意する
ただし、デュアル画面だからといって、メモをずっと見てしまうのは良くありません。面接官はオンライン面接を多く経験してきていますから、学生が一定の方向を注視していれば、すぐにメモの存在に気づきます。
メモを作成する際は、原稿ではなく、キーワードのみ、もしくは箇条書きで簡単に書く程度にしましょう。文章が書いてあるとどうしてもきちんと読もうとして画面を長く見てしまいますし、「原稿をただ読んでいる」という感じが伝わります。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
近年はオンラインでの会社説明会やインターンシップが多く開催されるようになり、学生もオンラインコミュニケーションに慣れてきたのではないでしょうか。その反面「対面形式の面接はより緊張してしまう」という声がよく聞かれます。
対面形式の対策としては、模擬面接を繰り返しおこなうことが効果的ですよ。対面形式の面接では、入室から退室までの一連の動作や全身を見られるなど、気を配ることが多いため緊張を感じやすくなります。ぶっつけ本番で挑んでしまうと、お辞儀やあいさつのタイミングが分からず、おどおどした態度になってしまい、面接官に消極的な評価を与えかねてしまう可能性があります。過去には「ノックは何回するんだっけ」「お辞儀のタイミングが分からず焦った」と、話す内容以外のことで戸惑ってしまい、実力を発揮できなかったという人がいますよ。
そのため、対面の面接を受ける際には大学のキャリアセンターなどを利用し、本番に近い形式で練習することをおすすめします。事前に対面での模擬面接を繰り返しておけば、入退室のマナーを習得できたり、全身を見られたりすることに抵抗感がなくなったりするため、本番でも堂々とアピールできるようになりますよ。
緊張で面接時に頭が真っ白になったときに実践したい2つの対処法
就活生
第1志望の企業の面接に向けて、準備を万全にしてきました。しかし実際に面接に入って万が一、頭が真っ白になってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
面接中にそうなってしまった場合の対処法は2つあります。頭が真っ白になったからといって諦めず、冷静に対処して緊張感をほぐしていきましょう。
どれだけ準備をおこない、練習を重ねても、緊張で面接時に頭が真っ白になってしまうことはあります。そのときは、対処法を実践し、自分の調子を取り戻せるように試みてください。
正直に頭が真っ白になったことを伝えもう一度聞く
面接中に頭が真っ白になってしまったら、面接官に、正直にその旨を伝えてみましょう。回答に詰まってただ黙ってしまうと、面接官も対応に困ってしまいます。
就活生
申し訳ありません。ただいま非常に緊張しておりまして、考えてきたことを忘れてしまいました。再度質問をお聞きしてもよろしいでしょうか?
と、素直に、丁寧に聞き返しましょう。そうすれば面接に対して真剣に取り組もうとしていることが面接官にも伝わります。
質問を聞き返すことによって考える時間を得ることができますし、面接官も緊張しているという前提で面接を進めてくれるでしょう。
「少し考えてもよろしいでしょうか」と伝えてみる
想定外の質問をもらったときは、慌ててしまい、余計に頭が真っ白になってしまうことがあります。そのときは面接官に考える時間をもらえるようお願いしてみるのも良いでしょう。
頭が真っ白になっている中で無理に何か話そうとすると、考えがまとまっていないうちに思いついたことをそのまま口に出していくことになります。そうすると話が冗長になりがちで、質問からずれた回答をしてしまうことがあります。
そうなる前に一度考える時間をもらい、冷静になることが大切です。頭の中で質問の意図をきちんと汲み取り、それに適した回答を落ち着いて考えていきましょう。
ただし、あまり長く考え込んでしまうのは良くありません。長くても1分程度で考えをいったんまとめ、回答していくようにしましょう。
面接の緊張を和らげる対策を知って普段から取り組もう
面接で緊張しないための方法を説明してきましたが、本章では、普段から緊張を和らげるためにできる対策をお伝えします。
ここで学んだ対策法をおこなうことによって、面接だけでなく、この先就職した後、さまざまなプレッシャーがかかる場面でもうまく対応できるようになってきます。
日常生活の中で意識しながら対策を実行していくことで心の状態をコントロールし、ほどよい緊張感で面接に臨めるようにしていきましょう。
腹式呼吸を意識する
普段の生活でも腹式呼吸を意識することで自律神経のバランスを整え、心身の状態を安定させることができます。
腹式呼吸とは、息を吸ったときにお腹がふくらみ、息を吐いたときにお腹がへこむ呼吸法です。この動作により、自律神経が密集している横隔膜が刺激されていきます。
鼻から息を吸って、吸った時間の倍の時間をかけて、口からゆっくりと息を吐いていきましょう。「吐く」動作によって副交感神経が活発化してリラックスできます。
さらに腹式呼吸は、大きな声を出したり、遠くまで響くような声を出したいときにも有効で、長時間、話をしても疲れにくくなる効果があります。そのため、腹式呼吸をマスターすることで、面接で緊張しても声が小さくならず、面接官に伝わりやすい声量、トーンで話せるようになります。
キャリアアドバイザー
通学時や就寝前など、時間のあるときに意識しておこなってみましょう。
緊張を抑える効果のある食べ物を摂る
緊張を抑える効果のある食べ物を摂るという方法もあります。
セロトニンは、緊張やストレスを感じたときに放出されるノルアドレナリンの過剰な働きを抑え、不安や緊張感を緩和し、精神を落ち着かせる効果があります。
そのセロトニンの合成に必要なのが、トリプトファンという栄養素と、ビタミンB6であり、緊張を抑えるには、この2つが多く含まれる食べ物を摂ることが効果的です。
- 豆腐、納豆などの大豆製品
- チーズやヨーグルトなどの乳製品
- 卵
- レバー
- まぐろ
- かつお
- ニンニク
また、上記以外でおすすめしたいのは、バナナとナッツです。これらには、トリプトファンとビタミンB6がバランスよく含まれており、そのまま食べることのできる手軽さもあります。
初対面の人と積極的に話す
「初めて行く場所で、初対面の人と話す」ことは、日常生活の中であまり多くありません。その特殊な状況が面接の緊張感、不安感のもととなります。
そのため、普段から初対面の人と積極的に話すようにすることで慣れていくのも、緊張を和らげるためには効果的です。
他大学との交流イベントや就活セミナーなど方法はたくさんありますが、時間がある人はぜひボランティア活動に参加してみましょう。ボランティアでは、さまざまな年代や経歴を持つ人が集まって活動をおこなうため交流の幅が広く、経験として得られるものも多いです。
人見知りが強い場合でも、ボランティアは交流ではなくあくまで「社会貢献のための活動」が目的のため、仕事や役割をこなしながら自然に初対面の人と話すことに慣れていくことができます。
就活エージェントを利用して面接練習をしてもらう
面接そのものへの恐怖心や緊張感を和らげるためには、面接と同じ状況を何度も経験し、形式に慣れていくことも大切です。そのための手段の1つとして、就活エージェントがあります。
就活エージェントは基本的に無料で利用でき、専任のキャリアアドバイザーが個別にサポートをしてくれますが、選考対策として面接練習をしてもらうこともできます。
面接練習では、これまで多くの学生を内定に導いてきた経験から、プロの視点でアドバイスをしてくれます。その結果、面接におけるマナーや話し方など総合的な面接力が向上し、それが自信につながっていきます。
本番同様の練習で面接に慣れ、自信をつけていくことで、面接当日の緊張を和らげ、どんな質問に対しても落ち着いて対応していくことができるようになります。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
緊張感を和らげるのに効果的なのは、やはり場数を踏むことではないでしょうか。初めてで慣れないことに挑戦する際は、大半の人は緊張してしまうものです。そのため、本番に近い環境で面接練習をこなし、経験値を高めることも効果的です。
過去の先輩たちを見ても、本番さながらの面接練習を重ねた人と内定獲得は比例しているように思えます。面接当日、練習どおりの受け答えができたり、入退室のマナーも自信を持って実践できたりすることが多く、面接官に好印象を持たれるケースも多くありますよ。
また面接練習する際、毎回同じ面接官役の人とだけ練習すると緊張感は薄れてしまうので、いろいろな人にお願いすることをおすすめします。そうすることで本番に近い環境で練習することができるだけでなく、多面的なフィードバックをもらうこともできますよ。
面接で緊張しない方法を押さえて選考を突破しよう
今回、面接で緊張しないための方法をさまざまな観点からお伝えしてきましたが、これから自分が何をしていくべきか、どういうときに何をすれば良いのか、イメージはつかめたでしょうか。
緊張を完全になくすことは難しいですが、適切な方法を実践していくことで、過度な緊張を和らげていくことはできます。本記事でお伝えした方法を押さえて状況別に対処し、落ち着いて面接対応をしていくことで選考を突破していきましょう。
面接ではいつも緊張して頭が真っ白になってしまいます。緊張しないための方法を教えてください。