目次
- 回答例20選を参考に「大切にしている言葉」の答え方を理解しよう!
- 「大切にしている言葉」を聞かれたときのおすすめ回答例20選
- 努力・継続を大切にしている人
- 主体性・チャレンジ精神を大切にしている人
- 真面目さ・誠実さを大切にしている人
- 前向き・ポジティブを大切にしている人
- 「大切にしている言葉」なんてない……悩んだときに実践したい3ステップの見つけ方
- ①自己分析で自分の価値観を理解する
- ②企業研究で企業が求める人物像への理解を深める
- ③自分と企業の価値観で重なる部分はどこか考える
- 「大切にしている言葉」を聞かれた際の回答例文4選
- ①「千里の道も一歩から」の場合
- ②「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の場合
- ③「初心忘るべからず」の場合
- ④「雨降って地固まる」の場合
- 「大切にしている言葉」からあなたの価値観を企業にアピールして選考を突破しよう
回答例20選を参考に「大切にしている言葉」の答え方を理解しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。先日、面接で「大切にしている言葉は何ですか?」と聞かれうまく答えられなかった学生から、
「面接で大切にしている言葉を聞かれて困ってしまいました……」
「どのように答えたら良いのでしょうか?」
という相談をもらいました。普段から「大切にしている言葉」を意識していなかった場合、面接でいきなり考えようとしても難しいですよね。アドバイザーとして学生と話しているときにも「思い浮かばなくて焦りました」という話を聞くことがあります。
この記事ではそんな「大切にしている言葉」について聞かれたときにおすすめの回答例や考え方について紹介します。次に面接で同じことを聞かれたときにはしっかり答えられるように、この記事を最後まで読んで対策していきましょう。
「大切にしている言葉」を聞かれたときのおすすめ回答例20選

就活生

キャリアアドバイザー
普段から意識していないとなかなか難しいですよね。そういうときは、あなたの価値観を伝えられる言葉を選ぶと良いですよ。

就活生
価値観ですか……。

キャリアアドバイザー
おすすめの回答例をいくつか紹介するので、良いものがあるか探してみてください!
面接官は多くの場合「大切にしている言葉」を通してあなたの価値観や考え方を知りたいと思っています。そのため「大切にしている言葉」を聞かれたときは、それらを伝えられる言葉を選ぶのがベストです。
ここでは「大切にしている言葉」の例を20個を紹介しているので、自分の考え方に当てはまるものはどれか考えてみてくださいね。
「大切にしている言葉」のほかにも似たような質問で「座右の銘」を聞かれる場合もあります。「座右の銘」の答え方に関してはこちらの記事で解説しているのでぜひあわせて確認しておいてくださいね。
関連記事
一覧と例文つき|面接で聞かれる「座右の銘」には3ステップで対策!
座右の銘を面接で聞かれてもすぐに答えるのは難しいので、事前に決めておくことが大切です。 この記事では、座右の銘を面接で聞く理由や上手な伝え方、アピール例文や注意点をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるのでぜひ参考にしてくださいね!
記事を読む

努力・継続を大切にしている人
- 継続は力なり(小さなことでも継続すれば必ず力になるということ)
- 千里の道も一歩から(どんなに遠い道のりでも小さな一歩から始まるということ)
- 塵も積もれば山となる(小さなことでも積み重ねればいずれ大きなものになるということ)
- 雨だれ石を穿つ(小さな努力でも根気強く続ければいずれ大きな成果をあげるということ)
- 石のうえにも三年(つらいことでも辛抱強く続けていればいつかは報われるということ)
努力や継続力はどんな企業で働くうえでも重要です。個人、組織問わずなにか目標を達成するためには必ず地道な努力の積み重ねが求められます。
そこで、「大切にしている言葉」を通して困難にぶつかっても粘り強く継続できる姿勢をアピールすれば、面接官から評価してもらえる可能性が高いですよ。

キャリアアドバイザー
出世に時間がかかる傾向のある大手企業や、成果が出るまでに多くの時間を要する研究職の面接では、特に努力や継続力が重視されます。
主体性・チャレンジ精神を大切にしている人
- 失敗は成功の母(失敗から学びを得て改善することで成功につながるということ)
- 意志あるところに道は開ける(強い意志をもって挑戦すれば必ず道は開けるということ)
- 進取果敢(自ら進んで新しいことに挑戦して、思い切って実行するということ)
- 案ずるよりも産むが安し(心配するよりもまずはやってみたら意外とうまくいくということ)
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず(大きな成果を得るためには危険を冒す必要があるということ)
科学技術が急速に発展し目まぐるしく変化する現代では、変化を恐れずに挑戦できる人材が求められているケースが多いです。
これらを大切にしている言葉として挙げれば、未知の課題に対しても挑戦できる人材という印象を面接官に残せる可能性が高いですよ。

キャリアアドバイザー
新しい領域に挑戦する機会の多いベンチャー企業や、まだ世の中にはないものを生み出す企画職では特にチャレンジ精神が重視される傾向にあります。
真面目さ・誠実さを大切にしている人
- 一生懸命(全力を尽くして物事に取り組むこと)
- 謹厳実直(慎み深く、真面目で誠実であること)
- 誠心誠意(嘘偽りなく、真面目に取り組むこと)
- 初心忘るべからず(物事を始めたばかりのころの気持ちを忘れてはならないということ)
- 人事を尽くして天命を待つ(できるかぎりのすべての努力を尽くしたらあとは天に任せるということ)
ほとんどスキルのない状態で入社する新卒社員に対しては、どれだけ誠実に業務にあたれるかという点が重視されます。
実際に2021年にマイナビニュースが発表した「先輩社員1,000人に聞いた新卒社員に最も求めることランキング」によると、社会人が新卒に求めることとしてコミュニケーション能力、協調性に次ぐ3位に誠実性がランクインしていますよ。
これらの言葉で真摯に物事に取り組む姿勢をアピールできれば、入社後にも誠実に働いてくれそうという印象につながり、採用したいと思ってもらえる可能性が高いです。

キャリアアドバイザー
顧客の大切な資産を扱う金融系の業界や、市民の生活を支える役目のある公務員は特に誠実さが重視されることが多いですね。
前向き・ポジティブを大切にしている人
- 雨降って地固まる(困難な状況の後に、良い方向に進むこともあるということ)
- 明日は明日の風が吹く(今日の悩みにとらわれすぎるのは意味がないということ)
- 笑う門には福来る(いつも笑顔で明るくいれば、幸福は訪れるということ)
- 塞翁が馬(何が良いことで何が悪いことかはあとになってみないとわからないということ)
- 雲外蒼天(困難を乗り越えれば、その先に明るい未来が待っているということ)
仕事をするうえではさまざまな困難に直面することが数多くあります。特に新卒の場合、わからないことや初めての経験が多いなかで業務に取り組むので、失敗するシーンも多いでしょう。
そういったときに落ち込みすぎずに前向きに課題解決に取り掛かれる人材は、「入社後にもモチベーション高く業務に当たってくれそう」と高く評価されることが多いです。

キャリアアドバイザー
ホテル・アパレルといった接客業や個人営業職など、顧客と直接対面する仕事では常に明るい笑顔と丁寧な対応が求められるため、前向きさが特に重視されます。
「大切にしている言葉」なんてない……悩んだときに実践したい3ステップの見つけ方


就活生
例を参考にしてみたのですが、何となくしっくり来ないです……自分なりに考えてみたいのですが、どうすれば良いでしょうか?

キャリアアドバイザー
そんなときは自己分析と企業研究がおすすめです!

就活生
え? 自己分析ならまだしも、企業研究なんて自分の価値観と関係ないですよね?

キャリアアドバイザー
実はとっても重要なんですよ。ここから詳しく解説します。
どうしても「大切にしている言葉」が思い浮かばない、選べないという人もいると思います。そこでここからは面接で最適な「大切にしている言葉」を見つけるまでの3ステップを解説していきます。
ステップに沿って一緒にあなたの「大切にしている言葉」を見つけていきましょう。
①自己分析で自分の価値観を理解する
「大切にしている言葉」を考えるうえでもっとも重要なのが自己分析です。自分がどのような価値観、考え方を持っているのかを理解できていないと、それに対応するような「大切にしている言葉」もわかりませんよね。
そこで自己分析で自己理解を深め、仕事をするうえで何を大切にしたいのか、どのような社会人になりたいのかなどを考えてみましょう。
- 自己分析ノート
- 自分史
- マインドマップ
- モチベーショングラフ
これらの自己分析方法の詳しい取り組み方についてはこちらの記事で解説しているのでぜひあわせて確認してみてくださいね。
自己分析ノート:自己分析ノートの活用術を伝授! 基本の作り方から徹底解説
自分史:自分史の書き方3ステップ|記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
マインドマップ:実例付き|マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ
モチベーショングラフ:テンプレ・見本付き! モチベーショングラフの書き方&活用法を解説
すでに自己分析に取り組んだという人はこちらの記事を参考にして、自己分析の質をさらに上げていきましょう。
関連記事
題材20選|「大切にしている言葉」就活での回答例と見つけ方を解説
学生から面接で「大切にしている言葉」を聞かれて回答に困ってしまったという相談を受けることが多くあります。たしかに普段から意識していなかった場合、用意無しで即座に回答できる人はめずらしいと思います。もしまた次に同じことを聞かれたときにはスムーズに答えられるようにしておきたいですよね。そこでこの記事ではキャリアアドバイザーが「大切にしている言葉」を聞かれた際の回答例や考え方について解説していきます。
記事を読む

②企業研究で企業が求める人物像への理解を深める
自分の大切にしている価値観がわかったら、次は企業が大切にしている価値観について考えてみましょう。多くの企業は企業理念やパーパスといった形でどのような考えや価値観を行動指針としているかを公表しています。
- 企業の公式ホームページの企業理念の項目を見る
- 導入制度を見て、どのような働き方を奨励しているのか考える
- IR情報を読み、企業の事業戦略を知る
- 中期経営計画書を読み、将来のビジョンを学ぶ
- 社長や役員のインタビュー記事から価値観を知る
企業研究の方法については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせて確認してみてください。
関連記事
就活の企業研究を効果的にする4ステップ! 見本つきで実施法を解説
就活では企業研究により自分に合う企業を見つけ、説得力のある志望動機を作成することで内定に近づきます。この記事では企業研究の目的、おすすめの方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 具体的な活用方法も紹介するので、ポイントを絞ったアピールで周囲と差をつけましょう!
記事を読む

③自分と企業の価値観で重なる部分はどこか考える
自分自身と志望企業の価値観がそれぞれ洗い出せたら、その2つで共通している部分はどこにあるかを考えてみましょう。たとえ自分がどれだけ大事にしている価値観でも、企業の持っている価値観とマッチしていなければ高評価にはつながりにくいです。
双方の価値観で共通する部分を見つけたら、その価値観をアピールできる言葉を「大切にしている言葉」として選びましょう。
- あなたの価値観:常に新しい業務にチャレンジできる環境で働きたい
- 企業の価値観:ジョブチェンジ制度を導入していて、いつでも新しいことに挑戦できる環境を整えている
- 共通する価値観:新しいことへのチャレンジが大切
- 選ぶべき「大切にしている言葉」:「進取果敢」のようなチャレンジ精神をアピールできる言葉

キャリアアドバイザー
志望企業の理念に沿った「大切にしている言葉」を伝えることができたら、面接官にかなりの好印象を残すことができますよ!
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「大切にしている言葉」が思いつかないときはどうする?
エピソードから先に考えて後付けするのも効果的
「大切にしている言葉」が思いつかないときは、まず自己PRや具体的なエピソードを先に考えて、それに合う四字熟語やことわざを後付けする方法が効果的です。
企業が知りたいと思っているのは言葉そのものよりも、「なぜその言葉を大切にしているのか」「どんな経験からその価値観を持つまでに至ったのか」という背景です。「大切にしている言葉」に紐づくあなたのストーリーを面接官に伝えられるように準備しておきましょう。
「大切にしている言葉」を聞かれた際の回答例文4選

就活生
自分の価値観を表すのにぴったりな言葉を選ぶことができました! これを本番で伝えれば良いのですね!

キャリアアドバイザー
そうですね。ただ、面接で伝えるなら伝え方も非常に重要です。

就活生
え? 聞かれたらただ答えれば良いんですよね……?

キャリアアドバイザー
それだけではなく、具体的なエピソードとあわせて話すことを意識しましょう。そうすることで、より面接官に刺さる内容にすることができます。
「大切な言葉」を伝える際に最も意識してほしいのが、具体的なエピソードとともに話すこと。なぜその言葉を大切にするようになったのかの背景がはっきりしていると、面接官にもよりいっそうあなたの価値観が伝わりやすくなりますよ。
ここからはいくつかの例文を紹介するので、これらを参考に面接でどのように話すかを考えてみてくださいね。
①「千里の道も一歩から」の場合
私が大切にしている言葉は「千里の道も一歩から」です。
私は大学時代ソフトテニスサークルにまったくの未経験で入部しました。周りは経験者がほとんどで、最初のころは練習についていくのが精一杯でした。
しかし毎日コツコツと練習を続けた結果、1年後にはほかの部員たちとも互角程度に試合ができるようになり、4年生の最後の大会では県でベスト8まで進出することができました。
この経験から、小さなことでも地道に継続すれば最後には大きな成果を得られることを学びました。御社に入社後も、この継続力と努力を武器に、研究職として新製品の開発に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
この言葉を大切にするようになった背景がわかりやすく解説されていますね。継続力を重視した結果どのような成果につながったのかが具体的でわかりやすいです。
②「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の場合
私が大切にしている言葉は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」です。
私は学生時代、外国人客の多い飲食店でアルバイトをしていました。英語が得意ではなかった私は、外国人の接客は避けてほかの人に任せるようにしていました。
しかしあるタイミングで勇気を出して接客をしたところ、思いのほかうまくコミュニケーションが取れ、そこから英語が好きになり今ではTOEICで800点を取れるまでになりました。
この経験から、たとえ苦手なことでも挑戦することで得られるものがあるということを学びました。御社に入社後も戦略コンサルタントとして、積極的に新しい形での業務改善にチャレンジしていきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
成果を得るためにはリスクを取らなければならないというこの言葉の意味に沿った具体的なエピソードを伝えられていて良い内容ですね。
③「初心忘るべからず」の場合
私が大切にしている言葉は「初心忘るべからず」です。
私は学生時代吹奏楽サークルに所属していました。自分の演奏技術には自信があったため、基礎練習をおろそかにしていたところ、夏のコンクールに出場するメンバーから外されてしまいました。
自分の慢心を反省した私はそこから毎日基礎練習を欠かさずするようにしたところ、翌年はコンクールのメンバーに選んでもらうことができました。
この経験から、どれだけ自分の得意だと思っていることでも、決して初心を忘れずに鍛錬することが重要だと学びました。御社に入社後も常に慢心することなく、お客様の大切な資産を守る銀行員としての自覚を高く持って日々業務に当たっていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
失敗を経て反省から学びを得たという、その言葉を大切にするようになるまでのプロセスがわかりやすいのが良いポイントですね。
④「雨降って地固まる」の場合
私が大切にしている言葉は「雨降って地固まる」です。
私は大学受験の際に第一志望に落ちてしまい第二志望の大学に進学しました。
最初は落ち込んでいましたが、進学先の大学で履修したマーケティングの授業が非常におもしろく、そこから小売業に興味を持って今では販売士検定の資格を取るまでになりました。
この経験から、たとえ失敗だと思えるようなことでも、のちのち素晴らしい成果につながることもあると学びました。御社に入社後、アパレル店員としてなにか困難に直面することがあっても、常にプラス思考で笑顔で接客をしていきたいと思います。

キャリアアドバイザー
具体的なエピソードだけでなく、その価値観をもとに入社後にどのような形で貢献していくかについても言語化されているのが素晴らしいですね。
「大切にしている言葉」からあなたの価値観を企業にアピールして選考を突破しよう
ここまで、面接で「大切にしている言葉」を聞かれた際のおすすめの言葉や選び方について解説してきました。
企業は「大切にしている言葉」を通して、あなたの価値観や考え方を知りたいと思っています。自分の価値観を適切に伝えられる言葉を選んで、企業に自分がどのような人間かを最大限アピールしましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
この前面接で「大切にしている言葉は何ですか?」と聞かれたのですが、うまく答えられませんでした。なんと答えれば良いのでしょうか?