目次
- 面接の「最後に一言」は自分自身をアピールする最後のチャンス
- 面接官が「最後に一言」を求める2つの理由
- ①アピールのチャンスを与えるため
- ②面接では把握しきれなかった人柄を確認するため
- 例文付き! 面接で「最後に一言」を聞かれたときに伝えるべき5つの要素
- ①志望度の高さを伝える
- ②入社後に挑戦したいことを伝える
- ③自分の強みを伝える
- ④面接のお礼を伝える
- ⑤企業に対しての疑問点や不安点を質問する
- 面接で「最後に一言」と言われた際の3つのNG回答例
- ①「特にありません」と伝える
- ②根拠のない熱意を伝える
- ③ネガティブな内容を伝える
- 面接の最後の一言に不安を感じる学生からよくある質問に回答!
- 面接で「最後に一言」と聞かれるのはなぜですか?
- 面接で「最後に一言」と聞かれた際のおすすめの回答はありますか?
- 面接の「最後に一言」では熱意や強みを伝えて最後の一押しをしよう
面接の「最後に一言」は自分自身をアピールする最後のチャンス
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接対策を進めている就活生から、よくこんな相談を受けることがあります。
「面接で最後に一言どうぞといわれたのですが、戸惑ってしまいました」
「最後の一言って評価に影響しますか?」
「最後に一言」と面接の終わり際にいわれ、何と答えたら良いのかわからず、もやもやしたまま面接を終えてしまう──実はこういったケースは多いです。ここでうまく回答できていないせいで、不合格になってしまうことも少なくありません。
「最後に一言」は面接の締めくくりとなる質問で、全体を印象付ける大切なポイントと言えます。ここで「最後に一言」と言われた場合の答え方を把握しておきましょう。
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面接官が「最後に一言」を求める2つの理由

まずは、面接官が「最後に一言」と求める理由を知っておく必要があります。面接で聞かれることにはすべて意味や理由があり、何の目的もなく聞かれることはありません。
「最後に一言」を求められる場合も例外ではなく、企業は明確な意図を持ってこの質問を投げかけていますよ。

キャリアアドバイザー
これから解説する質問の意図を把握することで、的外れな回答を避けることができるでしょう。
①アピールのチャンスを与えるため
面接官が「最後に一言」という場合は、アピールのチャンスを与えようとしていることが多いです。企業への志望度が高く思い入れが強くても、緊張してうまく話せない就活生もいるので、緊張感が落ち着いてきた面接の最後にアピールの時間を設けることがあります。
就活生は面接中に「質問にうまく答えないといけない」という思いが強くなり、自分の思いを上手に話すのが難しくなるものです。
履歴書やエントリーシート(ES)でたくさんアピールしていても、いざ面接でアピールできないと悔いが残りますよね。「最後に一言」を求められる背景には、就活生に最後まで力を出し切ってもらいたいという思いがあります。
②面接では把握しきれなかった人柄を確認するため
面接では就活生の人柄についてたずねる質問が多く用意されますが、面接官側が「もう少し聞きたいな」「こういう性格で合っているのかな?」と感じた場合も「最後に一言」と言われることがあります。
面接中にアピールした人柄や、企業で活躍できると思う能力があれば、遠慮せずにアピールしましょう。
「最後に一言」も当然面接の一部なので、アピールの機会ととらえることが大切です。決まった質問ではなく、就活生が自由に答えられる形で「最後に一言」と投げかけているので、構えすぎる必要はありません。

キャリアアドバイザー
面接官がくれた最後のチャンスだと思って受け取りましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接に手ごたえがないときこそ最後に一言が重要
最後の一言で企業への熱い気持ちを伝えよう
最後の一言で印象をプラスに転換させることは可能です。特に、面接中の会話が緊張してうまく話せなかった場合、企業側としても最後の見極めとして、一言自分の思いを話させて試してみたいという思いがあるかもしれません。
最後のチャンスと考えれば、ここで働きたいという強い気持ちを伝えるのがおすすめです。「今日は非常に緊張してしまい、うまく私の思いを話せなかったですが、ここで働きたい思いだけは誰にも負けません。よろしくお願いします!」などと、最後に気持ちを乗せたメッセージを伝えるだけでも人事の印象はガラッと変わり、真剣な姿勢を読み取ってくれるでしょう。
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例文付き! 面接で「最後に一言」を聞かれたときに伝えるべき5つの要素
「最後に一言」を聞く質問のおもな意図は企業によって若干異なりますが、基本的にどの企業においてもこの質問への回答が面接の評価につながっていることは間違いありません。
そのため、少しでも評価されるにはどのような内容を伝えるべきなのかを考える必要があります。具体的には5つの軸を持って考えるとわかりやすいですよ。
ここからは、面接で「最後に一言」を聞かれた際の回答例文を紹介します。実際の面接で「最後に一言」を聞かれたときに自信を持って答えられるように、例文を参考にして回答の準備をしていきましょう。
①志望度の高さを伝える
本日は、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。面接を通して、御社の理念である○○に深く共感し、△△といった事業展開に大変魅力を感じました。改めて、私が御社の一員として、これまでの経験を活かし、〇〇の実現に貢献したいという思いを強くいたしました。入社できたら、一日も早く戦力となれるよう努力いたしますので、よろしくお願いいたします。
この例文では、面接を通して感じた企業の魅力と、改めてその企業で働きたいという強い気持ちを伝えています。入社への意欲が伝わるように、熱意を込めた言葉を選びましょう。
なお、面接全体を通じた熱意の伝え方はこちらの記事を参考にしてください。
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②入社後に挑戦したいことを伝える
本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。御社に入社できた際には、〇〇職として、まずは現場での業務をしっかりと学び、早くから活躍できるよう努めたいと考えています。将来的には、△△といった新しいプロジェクトにも積極的に挑戦し、御社の事業拡大に貢献していきたいです。
この例文では、入社後の具体的な目標や挑戦したいことを伝えています。目標や挑戦したいことは、より具体的に伝えられると良いですよ。主体性や成長意欲もあわせてアピールすることができます。

キャリアアドバイザー
なお、企業が求めているのは自社で活躍できる人材なので、「楽しく働きたい」や「学びたい」という言葉はあまりプラスに働きません。それよりも「貢献したい」「活躍したい」などの率直な意見を伝えましょう。
③自分の強みを伝える
本日はありがとうございました。面接を通して、私の〇〇という強みが、御社の△△という業務において貢献できると改めて感じました。これまでの経験で培ってきた〇〇のスキルを活かし、入社後も積極的に学び、成長することで御社に貢献していきたいと考えています。
この例文では、改めて自分の強みを簡潔に伝えています。面接を通して伝えきれなかった点や、特に強調したい点を述べるとより効果的です。企業の求める人物像と関連付けて、自分の強みを活かして活躍できることをアピールしましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「最後に一言」を伝える際の注意点
面接中の回答と違う方向性の発言をしないように気をつけよう
「最後に一言」と言われているのに、意気込みすぎて再度アピールすることに集中し、ダラダラとエピソードやプレゼンを続けないように注意しましょう。また、面接内で回答した内容とまったく方向性の違う発言をしないように意識してください。
最後の一言で一番失敗しないポイントは、面接中うまく回答できなかった質問を改めて回答させてもらうことだと思います! 面接官は学生が緊張していることを想定しているので、熱い思いを後悔のないよう伝えきりましょう。
④面接のお礼を伝える
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。面接を受けさせていただいたことで、より一層御社で働きたいという気持ちが強くなりました。本日はお忙しいなか、本当にありがとうございました。何卒よろしくお願いいたします。
この例文では、面接の機会をもらったことに対しての感謝の気持ちを丁寧に伝えています。感謝の気持ちを伝えることで、優しい人間性や気遣いができるといった点のアピールにもなり、評価にもつながりやすいです。
また、この場合は単に「本日はありがとうございました」と伝えるだけではなく、簡単に感想を伝えておくと良いでしょう。どのような点が印象的だったか、何を感じたかを述べてお礼を伝えることで、一段上のアピールになり評価してもらいやすくなります。

キャリアアドバイザー
なお、お礼の言葉は最初に述べたほうが印象が強くなりますよ。
⑤企業に対しての疑問点や不安点を質問する
本日はありがとうございました。最後に一点だけお伺いしたいのですが、入社後のキャリアパスについて、具体的にどのような制度や機会がありますでしょうか?
この例文では、どうしても解消しておきたい疑問点や不安点を質問しています。企業文化や入社後のキャリアパス、配属部署の具体的な業務内容など、入社後の働き方に関する質問が適切です。

キャリアアドバイザー
質問することで、志望度の高さや企業への関心の高さを伝えることができます。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接の手応えがない場合におすすめの一言はこれ!
最後に「熱意」を伝えることが大切!
「面接がなかなかうまくいかなかった……」と手ごたえを感じられなかったとき、「最後に一言」で特におすすめなのは、志望度の高さを伝えることです。
たとえば、「内定が出たら即座に就活を終了し、御社に入社したい」くらいの熱量で入社への強い意欲を示すと良いですよ。また、企業のどのような点が魅力的なのか具体的に伝えることも大切です。面接官も自分の会社の良い点を語られるのはうれしいはずなので、これは熱意を効果的に伝えるための一つの有効な手段として持っておくと良いでしょう。
面接で「最後に一言」と言われた際の3つのNG回答例

就活生
考えても出てこなかったら「特にありません」で切り抜けるのもアリですよね?

キャリアアドバイザー
面接官がチャンスをくれているともとらえられるので、「特にありません」で終わらせるのはもったいないですし、評価が下がる要因ともなってしまいます。
「最後に一言」は自分をアピールする最後のチャンスであるのに、このチャンスをうまく活用できずに企業にネガティブな印象を持たれてしまうのは避けたいですよね。
ここからは面接で「最後に一言」と言われた際に避けたほうが良いNG回答例と合わせて、注意点を3つ解説します。

キャリアアドバイザー
予防策としてここでしっかりチェックしておきましょう!
①「特にありません」と伝える
最後に一言と問われている以上、何らかの回答はしなければなりません。「特にありません」と答えるのは避けましょう。
「特にありません」と答えると「本当はそこまで志望度が高くないのでは?」と、志望意欲が低いと思われます。面接に真剣に取り組んでいるなら、少なからず何か一言くらいはあるはずと企業も考える傾向にあるため、必ず何か一言考えておきましょう。

キャリアアドバイザー
どうしても思いつかないなら、面接へのお礼でも大丈夫ですよ。
②根拠のない熱意を伝える

就活生
とにかく頑張ります! よろしくお願いいたします!
熱意を伝えるときは、必ず具体的な理由とともに伝えましょう。「御社への熱意は誰にも負けません」とだけ伝えても、どうしてそのように思ったのか面接官はまったくわかりません。
企業の特徴や面接を通じて感じたことなどを伝えて、根拠を示すようにしましょう。

キャリアアドバイザー
「入社したら頑張ります!」という言葉は、かなり抽象的で面接官には響きにくいです。何をどのように頑張るのか、入社後の目標を明確に伝える必要がありますよ。
③ネガティブな内容を伝える
本日の面接を通じて、正直御社で活躍できる自信が持てませんでしたが~。
面接では、自分を採用するメリットを企業に感じてもらうことが重要です。したがって、面接や企業への不満、選考結果への不安、自信のなさを示す弱気な発言といったネガティブな内容は、採用メリットを感じてもらいにくいため避けるべきです。

キャリアアドバイザー
企業は、前向きな姿勢で業務に取り組んでくれる人を求めています。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接で「最後に一言」と言われなかった場合はどうする?
自分から話す場合は相手の都合を伺おう
「最後に一言」と言われなかった場合に、自分から再度話す時間をもらうのは良いと思います。ただ、面接官もスケジュールを決めて面接を設けているので、相手の状況を気にかけて話しましょう。
こちらから頼んで時間をもらう際は一言「伝えきれていないことがあるのでお時間いただいてもよろしいでしょうか」と、相手の状況を伺うようにしましょう。また、時間を作ってもらったとしても話は端的にし、なるべく相手の時間を拘束しないよう意識してください。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう。
面接の最後の一言に不安を感じる学生からよくある質問に回答!
面接で「最後に一言」と聞かれた際に何を言えば良いのかわからない人や、企業が「最後に一言」を聞く理由を知りたい人もいるでしょう。最後にそういった人からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
面接で「最後に一言」と聞かれるのはなぜですか?
学生の本来の姿を見極めるのに「最後に一言」を質問する場合があります。ガクチカや志望動機などは前もって準備しておく学生が多いですが、「最後に一言を」という質問は定型的な質問と比べて、回答の自由度の高い質問です。そのため「最後に一言」を聞くことで学生の入社意欲の強さや、面接で把握しきれなかった人柄を確認しようとしているのです。
限られた時間で精一杯アピールできるように準備しておきましょう。
面接で「最後に一言」と聞かれた際のおすすめの回答はありますか?
「最後に一言」を聞かれた際は、志望度の高さをアピールするのがおすすめですよ。特に面接での採用担当者とのやり取りや、逆質問に対する返答内容を通じて、志望先企業の新たな魅力に気付いたり、仕事への興味や入社意欲が増したことを伝えるといいでしょう。
また自己PRをうまく伝えられなかった場合は、自分の強みを改めて伝えつつ、入社後どんな風に活躍できるのかなどを重ねて伝えるのもおすすめです。「最後の一言」は与えられた最後のアピールチャンスなので、精一杯活かしましょう。
面接の「最後に一言」では熱意や強みを伝えて最後の一押しをしよう
面接で問われる「最後に一言」は、評価を決定付ける重要な質問です。ここで何を言うかによって合否を決める企業も多く、アピール次第で命運が変わるといっても過言ではありません。
好印象を持ってもらえる答え方は複数ありますが、共通するのは「熱意」をアピールすること。面接への意欲や企業への興味、自分の強みを活かして活躍したいという就職意欲は、すべて熱意というポイントでリンクしています。
面接の最後に熱意を提示することで全体の印象も良くなり、プラスのイメージを持ってもらえて面接を終えられます。工夫した答え方で熱意を存分にアピールしましょう。
なお、面接の最後には何か質問はないか聞かれることもあります。こちらも最後のアピールチャンスとして対策しておきましょう。
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キャリアアドバイザーの体験談「最後に一言」の回答で内定をつかみ取ったエピソードを紹介!
キャリアアドバイザー
塩田 健斗
プロフィールをみる「最後に一言」で特に重要視されるのは熱意や入社意欲
私が支援していた学生は、本命企業の最終選考前の企業評価が内定が出るか出ないかのギリギリのラインでした。しかし、最終選考で面接官から「最後に一言」を求められた際に、「私は御社が大好きです」と熱い思いをシンプルに伝えたことで、無事内定を得ることができました。その熱意に面接官が心を動かされたようです。
企業側としては、内定承諾後の辞退を避けたいという思いがあります。学生の能力や優秀さだけでなく、「確実に入社してくれるか」という熱意や企業に対する強い思いが重視されるのです。