目次
- 短所の質問に「考えすぎる」と答えてもマイナスとは限らない
- 面接で企業が短所を聞く理由
- 自分を客観視できるか知るため
- 素直さや成長意欲を判断するため
- 企業とのマッチ度を知るため
- あなたはどれに当てはまる? 考えすぎる人の3つのタイプ
- ①心配症
- ②周りの人の意見が気になる
- ③落ち込みやすい
- 企業から見た考えすぎる人の懸念点
- 仕事が遅い
- 行動力に欠ける
- ストレスに弱い
- 考えすぎる短所を評価につなげるコツ
- 自分が考えすぎる理由を理解する
- 企業が求める人物像を意識する
- 「考えすぎる」を言い換えた長所も伝える
- 短所「考えすぎる」を答えるときの構成
- ①「考えすぎる短所がある」という結論
- ②具体的なエピソード
- ③克服のために取り組んでいること
- タイプ別で紹介! 「考えすぎる」を短所として伝えるときの例文
- 例文①心配性
- 例文②心配性
- 例文③周りの意見が気になる
- 例文④周りの意見が気になる
- 例文⑤落ち込みやすい
- 例文⑥落ち込みやすい
- 短所に考えすぎる点を選んだ学生からよくある質問に回答!
- 考えすぎる短所を好印象につなげよう
短所の質問に「考えすぎる」と答えてもマイナスとは限らない
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「短所が考えすぎるところだと答えたら、評価が悪くなりますか?」
「考えすぎる性格は短所としてどのように伝えたら良いですか?」
という声をよく聞きます。考えすぎる性格を正直に伝えていいのか、不安に思う人は多いかもしれませんが、必ずしもマイナスになるとは限りませんので安心してください。大切なのは、企業の受け取り方を意識したうえで、伝え方を工夫することです。
この記事では、企業が短所について聞く理由や考えすぎる短所を評価につなげるコツを解説します。例文も紹介するので、考えすぎる短所を効果的にアピールする回答を一緒に考えていきましょう。
短所は「考えすぎる」を面接で高評価に繋げるコツ!例文を交えて徹底解説
面接で企業が短所を聞く理由
質問に対して効果的な回答をするためには、そもそもなぜ企業がその質問をしているのかを理解しておく必要があります。
企業の意図を把握することで、的外れな回答を避け、企業が知りたいと思っている内容を盛り込むことができるため、高評価につながりやすくなります。特に短所など答えづらい質問の場合、回答に対する不安を払拭し、自信を持って回答できるというメリットもありますよ。
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自分を客観視できるか知るため
企業は、就活生が自分を客観視できているかどうかを重視します。短所がきちんと言えるということは、就活生が自分を客観視し、自身と向き合っている証拠となりますね。
自分を客観視できることは、業務においても重要なポイントです。たとえば、何か失敗してしまったとき、自分を客観視できる人なら、自分と真摯に向き合い、直すべきところを見つけて対処することができます。一方、自分を客観視できないと、失敗を人や環境のせいにしてしまいがちです。
キャリアアドバイザー
素直さや成長意欲を判断するため
短所は誰にでもあるものですが、自分の短所をしっかり認めるのは簡単なことではありませんよね。自分の短所を認めて受け入れるには素直さが必要です。面接官は、短所を聞くことで、就活生に自分の短所を認めて受け入れる素直さがあるかどうか判断しています。
同時に、短所について改善や対処をおこない、成長する意欲があるかどうかも判断しています。短所が何かよりも、短所との向き合い方が重要です。前向きな姿勢ほど、プラスに評価されますよ。
キャリアアドバイザー
社会人としてスタートすれば、誰でも業務において、課題や困難などの新たな壁に直面するものです。
そんなとき、自分の至らない部分を素直に認めることができ、同時に壁を乗り越える意欲がある人なら、入社後きっと成長してくれるだろうと期待できますね。
企業とのマッチ度を知るため
採用において、企業には求める人物像があります。求める人物像と合致する要素が多い就活生ほど、企業とのマッチ度が高いと判断できます。短所を聞くのは、就活生が求める人物像にどの程度近いのかを探るためでもあります。
そのため、就活生が答えた短所が企業の求める人物像と大きく異なる場合、または業務への適正がないと判断される場合、短所がマイナス評価となり、不合格になってしまうかもしれません。
あなたはどれに当てはまる? 考えすぎる人の3つのタイプ
企業が知りたいことを盛り込みながら自分の短所について面接で説明するには、まずは自分自身の考えすぎる短所について、客観的に把握しておくことが重要です。
一口に「考えすぎる」といっても、その原因や傾向はさまざまですが、大きく3つのタイプに分けることができます。それぞれの特徴について説明しますので、自分がどのタイプに当てはまるのか、考えながら読み進めてみてくださいね。
①心配症
心配性とは、些細なことも気になって心配する性質のことです。いつも何かを心配している人、心配ばかりして疲れるという人は、心配性と言えます。心配性の人は、細かいことが気になってしまうため、さまざまなことに対して不安を感じる傾向があります。
たとえば、「面接で想定していないことを聞かれるかもしれない」「提出済みの履歴書にミスがあったかもしれない」などと不安になり、いつまでも「どうしよう、どうしよう」と考えすぎてしまう人は、心配性のタイプだと言えますね。
キャリアアドバイザー
心配性で考えすぎてしまう人には、細かいことにまで気を配ってしっかり準備ができたり、リスクを察知して慎重に行動できたりするといった良い面もあります。反面、単なる取り越し苦労になることもあるでしょう。
心配性だと感じる人はこちらの記事も参考になりますよ。
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心配性な短所を伝える際には、改善方法を示すことでプラスの印象を与えることができます。 この記事では短所を質問する意図、答える際のポイントと例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、短所の答え方のポイントを押さえておきましょう。
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②周りの人の意見が気になる
何かを発言したり行動に移したりするとき、周りにどう思われるか気になることは誰しもありますよね。「私はこう思った、だからこうする」とシンプルに自分の意見だけで動けないことも、時と場合によってはあるでしょう。
しかし、普段から周りの人の意見を過剰に気にしてしまう人の場合、そのことが原因で考えすぎているケースがあります。たとえば、「こんなこと言ったらどう思われるかな」「自分の考えはおかしいのではないか」などと考えたり、人の言葉や行動を深読みしてしまうタイプです。
キャリアアドバイザー
相手の立場を想像したり、どう思っているのか推しはかることは、人間関係で役立つ場面もたくさんあります。
しかし、余計なストレスを抱える原因になったり、自分の意思や考えを見失ってしまったりすることにもつながるでしょう。
③落ち込みやすい
人は、さまざまな要因で気持ちが落ち込むことがあります。就活生なら、ときには就活に対して漠然とした不安を感じることもあるかもしれません。
小さなことで落ち込んでしまうという自覚がある人や、失敗を長い間引きずってしまうという人は、落ち込みやすい人と言えます。
人は心が落ち込んでしまうと、「どうしてこうなってしまったんだろう」「あのときああすればよかった」などと、ネガティブな思考のループから抜け出せなくなりがちです。このため、落ち込みやすい人も、考えすぎる傾向があります。
キャリアアドバイザー
落ち込みやすい性格には、真面目さや謙虚さ、思慮深さなど、プラスの面も隠されています。
しかし、あまりにネガティブな考えにとらわれると気持ちが切り替えられず、失敗から学ぶことができなくなる場合もあります。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
上記3つの性格は短所の一方で、自分の個性の一つでもあり、仕事にメリットになることもありますよ。
①「心配性」の人は、物事を始める前からあれこれ考えてすぎてしまいますが、仕事の場面では、事前準備を入念におこなう人が多い傾向にあります。たとえば会議に参加する際に「あの質問されたらどうしよう」といろいろ考えて、事前に答えを準備し、万全の体制で会議に挑むでしょう。そのような仕事の姿勢は、周囲の人から真面目で信頼できる人と思われることもありますよ。
②「周りの人の意見が気になる」人は、自分の意見を押し通すのではなく、メンバーの意見に耳を傾けるため、チームワークの良い働き方ができるのではないでしょうか。たとえばチームで企画や開発のリーダーを任された際に、ワンマンプレーで仕事をすると、アイディアも乏しくなりますが、メンバーの意見を尊重できるリーダーだとアイディアが何倍にも広がるでしょう。周りの意見を大切にできる人は、協調性を発揮する仕事ぶりが期待できそうですね。
③「落ちこみやすい」人は、よく自分の発言や行動に「あの時、こうすればよかった」と反省することがあると思います。しかし仕事では、その反省の姿勢はとても大切で、改善点を模索することが、仕事の効率や生産性の向上につながるものです。反省することで改善・工夫が生まれ、それらを繰り返すことで、自分自身の成長や企業への貢献につながるのではないでしょうか。
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企業から見た考えすぎる人の懸念点
就活生
やっぱり、考えすぎる人って企業から見たらマイナスイメージですよね……
キャリアアドバイザー
そうですね。ただ、どういう懸念を持たれる可能性があるかを理解しておくことで、対処の仕方を考えることができますよ。
短所はそもそも、マイナスイメージの強い項目です。伝えた短所からイメージされる懸念点が致命的で、それをまったく払拭できずに終わってしまうと、評価に響く可能性もあるでしょう。
だからこそ、短所として伝える内容がどんな懸念点を企業に持たせてしまう可能性があるのか知っておくことは、非常に重要です。
考えすぎる人に対して企業が懸念する点は、次の3つです。面接の際には、これらの点をいかに払拭するかを考えながら答える必要があります。
仕事が遅い
考えすぎることを短所をとして挙げる場合、面接官から、「この就活生は入社しても仕事が遅いのではないか」と懸念される可能性があります。
たとえば、心配性の人は失敗やミスを不安に思うあまり、都度「これでいいのか」と考えすぎるため、そのたびに仕事の手が止まってしまうことがあります。また、周りの人の意見が気になるタイプでは、業務において自分の裁量で判断して良い場面でも、上司や同僚の確認が取れないと決断できず、結果として仕事のペースが遅れてしまうことがあります。
とくに、スピードが求められる業界・業種を志望する場合には大きなマイナスにつながりかねないため、改善したエピソードを盛り込むなどしてイメージを払拭すると良いですね。
- マーケティング職
- 営業職
- コンサルティング業界
- マスコミ業界
行動力に欠ける
何事も考えすぎてしまう人の場合、考えることに時間を割くあまり、行動に移すまでに時間がかかることがあります。このため、考えすぎることを短所として伝えると、企業から「この就活生は行動力に欠けるのではないか」と思われてしまう場合があります。
行動力は、企業が重視するもののひとつです。経済産業省が「さまざまな人と仕事をするうえで重要な基礎力」として提唱する社会人基礎力にも「前に踏み出す力」として掲げられています。
自主性や積極性を重んじる企業では特に、行動力に欠けると判断されることはマイナスです。短所は考えすぎることであるとしつつも、実際に行動できたエピソードや、意識して行動することを心掛けているとアピールするなど、伝え方を工夫してマイナスイメージを払拭しましょう。
- 商社
- サービス業
- 製造業などの営業職
ストレスに弱い
さまざまなことを考えすぎてしまう人は、「ストレスに弱い」というイメージを持たれることが多いです。実際に、心配ごとやネガティブな感情はストレスの原因になるため、考えすぎる性格の場合、常にストレスが溜まりやすい状況にあると言えます。
企業は、長く働いてくれる人材を採用したいと思っています。ストレスに弱いと、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と考える面接官もいるため、ストレスに弱いというイメージは、プラスではありません。
考えすぎる短所に対して前向きに対処している姿勢を見せることは、ストレスに弱いというイメージの払拭に役立ちます。または、ハキハキとした態度で受け答えするなど、面接での対応からストレスに弱いイメージを払拭するのもひとつの方法です。
- 金融業界
- コンサルティング業界
- 営業職
- 販売職
業界ごとの特徴や適性をこちらの記事でチェックしておきましょう。
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短所が考えすぎる人は、企業からすると上記にあるように「仕事が遅い」「行動力にかける」「ストレスに弱い」といった印象を持たれる可能性があるでしょう。この3つの中でもっとも注意すべきことは「ストレスに弱い」ことの印象ではないでしょうか。
「仕事が遅い」「行動力にかける」は、万が一そのような印象を持たれたとしても、企業は「今は未熟だけど、入社後、経験を積むことで改善できるかもしれない」と、今後の就活生の成長に期待する場合が多くあります。実際、社会人になって、仕事を通して改善されたケースを多く耳にします。
しかし「ストレスに弱い」という印象を持たれてしまうと、心の弱さが連想され、雇う側は少し不安に感じてしまうかもしれません。
現代社会はストレス社会でもあり、うつ病や適応障害で休職する人が年々増加傾向にあります。そのためストレスに弱い印象を持たれてしまうと、休職や離職につながらないかといった心配をされてしまう場合がありますので、注意しましょう。
考えすぎる短所を評価につなげるコツ
就活生
うーん……考えすぎる短所を伝えることが不安になってきました……。
キャリアアドバイザー
どんな短所にもマイナスイメージにつながるポイントはあるものですよ。まずは考えすぎる短所をどのように伝えれば効果的なのか考えてみましょう。
ここからは、懸念点を踏まえたうえで、考えすぎる短所を評価につなげるにはどうすれば良いかを解説します。大切なのは、自分自身が短所についてしっかり理解することと、同時に企業の視点を意識することです。
自分が考えすぎる理由を理解する
マイナスイメージの強い短所を評価につなげるには、面接官に対して説得力のある回答をしなければなりません。そこで、まずは考えすぎる短所について自分自身がしっかり把握しておく必要があります。具体的には、なぜ自分が考えすぎてしまうのか、その理由を理解しましょう。
短所は考えすぎることだと感じていても、なぜ自分が考えすぎるのかよくわかっていないという就活生は多いです。「なんとなく」などという漠然とした理由ではなく、自分のタイプや傾向を把握することが大切です。
- 心配性なため
- 完璧を求めるため
- 失敗したくないため
- 周囲の目が気になるため
企業が求める人物像を意識する
先ほど、企業は就活生に短所を聞くことで、自社が求める人物像に近いかどうか見ていることを説明しました。つまり考えすぎる短所が評価につながるかどうかは、企業が求める人物像次第と言えます。
企業が求める人物像を把握するには、ホームページ(HP)や募集要項で、その企業の理念や価値観をチェックしましょう。短所やそのエピソードからイメージする人物像が、企業が求める人物像とかけ離れないように意識することが大切です。
「協調性のある人」が企業の求める人物像の場合
×「心配性で何でも一人で抱え込んでしまう」エピソード
〇「周りがどう思っているのかが気になりすぎてしまう」エピソード
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「考えすぎる」を言い換えた長所も伝える
面接では、多くの場合、短所と長所の両方を聞かれます。考えすぎる短所を伝えるなら、長所では「考えすぎる」をプラスに言い換えたものを伝えましょう。
短所と長所はセットで評価され、面接官は両者の一貫性をチェックしています。短所と長所に一貫性を持たせることで、回答に納得感と信頼性を持たせることができます。また、短所を長所に言い換えて伝えることで、短所の持つマイナスイメージをプラス評価に転換させることができるでしょう。
- 慎重
- 相手の気持ちを尊重できる
- ものごとを多角的に考える
- 計画性がある
短所をプラスに変える自己PRの方法について、こちらの記事を確認しておきましょう。
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短所をプラスの印象に変える自己PRの答え方|例文・NG例文
「短所がある=落ちる」というわけではありません。自己PRにて短所を効果的にアピールできればプラスの評価を得ることができますよ。 この記事では、短所を質問する意図やNG回答、伝えるポイントや例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして、短所で高評価を狙いましょう。
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また長所の答え方はこちらの記事を参考にしてください。
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面接で聞かれる“長所”の見つけ方と効果的な答え方|例文あり
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短所「考えすぎる」を答えるときの構成
面接官からの質問に考えすぎる短所を答える場合、ただ単に「短所は考えすぎるところです」と伝えるだけでは、マイナスなイメージだけで終わってしまいます。企業が求める人物像を意識しながら、具体的なエピソードや短所と向き合う姿勢を含めて答えましょう。
では、具体的にどのように答えればいいのか、考えすぎる短所を答えるときの構成を、3つのステップに分けて説明します。
①「考えすぎる短所がある」という結論
まずは、考えすぎる短所があるという結論から伝えましょう。冒頭で短所について簡潔に伝えることで、面接官は就活生に対して「考えすぎる人なんだな」と理解したうえで耳を傾けます。すると、面接官にとって話の内容が整理しやすくなり、伝えたい内容が伝わりやすくなります。
反対に、結論を後回しにしてエピソードから話してしまうと、話がどこに向かうかわからないため、面接官にストレスを感じさせてしまいます。結論から伝えることは、面接の基本です。
簡単にどんな考えすぎるタイプなのかわかるように答えても良いでしょう。ただし、冒頭からあまり冗長にならないように気をつける必要があります。
私の短所は小さなことを気にして考えすぎるところです。
②具体的なエピソード
次に、考えすぎることが短所だとわかる具体的なエピソードを伝えます。具体的なエピソードは、短所の根拠となる重要なポイントです。どんなエピソードを伝えられるかが、面接官の納得感を左右します。
エピソードは、極力大学時代のものを選びましょう。あまりに昔のエピソードだと「長年短所を改善できていない人」という印象を持たれてしまい好ましくありません。アルバイトやサークル活動などで考えすぎてしまった経験がないか、思い出してみてください。
エピソードは、面接官が出来事を想像しやすいように、わかりやすく具体的に伝えるのがポイントです。
学生時代のゼミでチームで研究に取り組むことになり、私がリーダーを任されたのですが、どのようにおこなったら効率的か考えすぎたあまり、なかなか結論が出せずにスタートを遅らせてしまったことがありました。
③克服のために取り組んでいること
短所について答える場合、克服のために取り組んでいることまで伝えることが重要です。自分なりにどう対処し、どう短所を改善しようとしているのかを面接官にしっかり伝えられれば、考えすぎる短所が好印象につながります。
企業は、短所を認識し、改善に向けて努力できる学生を採用したいと思っています。短所に対してどんな姿勢で向き合っているのかアピールしましょう。
完全に考えすぎる性格が改善されていなくても問題ありません。改善に向けた取り組みや、改善の経過、程度について、具体的に伝えるのがポイントです。
この経験から自分は考えすぎる短所があるということに気づき、迷ったり立ち止まってしまったりしたときにはなるべくすぐに周りの人に相談することにしました。相談することで客観的な視点を持ち、他の人の意見を取り入れることができるため、より早く結論にたどり着けるからです。
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面接で弱みを聞かれたときの答え方についてはこちらの記事を参考にしてください。
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就活では弱みを問われることが多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接で弱みを言ったら評価が落ちそうで怖いです」 「なぜ強みだけではだめなんですか?」 という声を多く聞きます。弱みの質問について […]
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
上記の構成①~③の中で特に重要なものは「③克服のために取り組んでいること」を、面接官が具体的にイメージできるよう伝えることです。
就活生の中には、短所ははっきりと主張するのに、克服のために取り込んでいることはアバウトで精神論だけを伝える学生がいます。たとえば「考えすぎることを克服するために、普段から気持ちを楽にして物事を深く考え込まないように意識しています」といった回答では、具体的な改善策が盛り込まれていないため説得力がありませんよね。面接官も「本当に克服する気があるのだろうか」と疑問を持ち、採用に不安を感じるのではないでしょうか。
担当した学生の中には「私は考えすぎることがあるため、普段から計画を立てる際には締切を設け、締切日や締切時間までに決断するようにしています。」と具体的に伝えて、面接官から好評価を得られた学生もいましたよ。
短所を伝えるときの「克服するために取り組んでいること」は、具体的な行動レベルの話をし、面接官に向上心があることをアピールしましょう。
タイプ別で紹介! 「考えすぎる」を短所として伝えるときの例文
それでは、ここからは考えすぎることを短所として面接で回答するときの例文を紹介します。
考えすぎる人の主な3つのタイプ(心配性・周りの意見が気になる・落ち込みやすい)について、それぞれ2つずつ例文を紹介しますので、例文を参考にしながら好印象につながる伝え方について考えていきましょう。
例文①心配性
私の短所は、心配性で考えすぎてしまうところです。
大学ではジャズ研究会のリーダーをしていましたが、イベントを開催する際、ほかのメンバーから提案された新しいアイデアについて、懸念点ばかり挙げてしまい、雰囲気を悪くしてしまったことがあります。しかし話し合いの末、自分の心配を押し付けるのは間違いだと気付き、メンバー一丸となってアイデアの実現に取り組み、結果イベントは成功しました。
私はこの経験から、自分の心配性で考えすぎてしまう短所を自覚し、今では物事を悲観的に考えすぎず、前向きにとらえるように心掛けています。
キャリアアドバイザー
心配性で考えすぎてしまう短所を伝えつつ、自分の至らない点を改めメンバーとイベントを成功させた結果や、改善に向けた姿勢をアピールできている良い例文ですね。
例文②心配性
私の短所は、細かいことを考えすぎる心配性な性格です。
大学のゼミ合宿でスケジュールを作成する役割を担った際、私は細かい予定まで分刻みでスケジュールを立てたのですが、他のメンバーからやりづらいという声を聞きました。私の性格では、細かくスケジュールを立てないと不安だったのですが、メンバーの声を受けてざっくりしたスケジュールに変更したところ、自分でもやりやすさを感じるという発見がありました。
この経験から、自分だけであれこれ考えるのではなく他の人の意見を聞くことや、柔軟に対応することの大切さを意識するようになりました。周りの人に聞くことで心配が和らぎ、自信を持って行動することができます。
キャリアアドバイザー
他人の意見に耳を傾けることや柔軟性は、重視する面接官の多いスキルです。短所から得た発見と改善した結果を、簡潔にまとめています。
例文③周りの意見が気になる
私の短所は、考えすぎるところです。特に、周りの意見が気になってしまいます。
学生時代に始めたアルバイト先では、先輩に質問したいことがあっても、質問すると「今忙しいのに」「なぜ自分でもっと考えないのか」と思われるのではないかと言い出せず、結果、失敗してしまったこともありました。しかし、アルバイトを続けて自分が教える側になってみると、特に新人の頃はわからないことは何でもすぐに質問してくれたほうが良いことに気付きました。
社会人になれば、業務についてわからないことも必ず出てくるはずです。そのとき、自分で考えても解決できない場合には、臆さず聞くという行動に移したいと思います。
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キャリアアドバイザー
アルバイト先でのエピソードを通じて得た気付きについて紹介し、入社後に活かす意気込みで結んでいます。このように、今現在は短所を克服できていない場合でも、克服する意欲を見せるようにしましょう。
例文④周りの意見が気になる
私の短所は、周りの人がどう思っているか考えすぎるところです。
大学時代の地域ボランティアで、はじめは活動の進め方について自分の意見を言えませんでした。しかし活動を続けるうちに、周りの人の意見を気にして黙っていることが正しいのではなく、自分の意見を伝え、賛同してもらえるよう説得することも大事であると学びました。なるべく多くの視点からさまざまな意見が出たほうが、良い結果につながるからです。
今では、相手の意見は汲みつつ、自分の意見もしっかり伝えられるようになり、この短所を克服しつつあることを実感しています。
キャリアアドバイザー
ボランティア活動を通して短所を克服するために努力した経過を簡潔にまとめています。このように、短所を克服する努力を具体的な行動で伝えられると、面接官へ効果的にアピールできます。
例文⑤落ち込みやすい
私の短所は、考えすぎるところです。
大学に入ってから競技ダンスをはじめましたが、思うような成績が出せずに落ち込み、「向いていないのではないか」「辞めた方がいいのではないか」と考えることもありました。しかし、チームメイトがダンスを楽しみ、ひたむきに努力している姿を見て、落ち込んでばかりいてはダメだと気付くことができました。
今では落ち込むことがあっても、気持ちを切り替えて前向きに練習に取り組めるようになりました。社会人になり、課題や困難につまずきそうになっても、悲観的にならず努力し続けたいと考えています。
キャリアアドバイザー
考えすぎる短所の中でも、とくにストレスに弱いイメージを持たれやすいのが、落ち込みやすいタイプです。その懸念点を払拭するために、社会人になってからの意欲を伝えられている点が良いですね。
例文⑥落ち込みやすい
私の短所は、考えすぎるところです。特に失敗したことを引きずってしまうところがあります。御社を志望するにあたり、中国語検定2級を取得しましたが、実は1度落ちています。検定に不合格だったとき、考えすぎる短所から悲観的になり、しばらく勉強に取り掛かれませんでした。
しかし、どうしても合格したい想いから、なぜ落ちたのか分析することにしました。そして弱いところは重点的に勉強時間を取り、得意なところはキープできる程度に押さえ、全体の勉強時間を2倍にしました。
そんな努力をして気づいたことは、考える時間もないくらい精一杯に頑張れば、落ち込んだ気持ちもいつの間にか解消されるということです。こうして自身のメンタルを立て直して再度挑戦し、無事2級を取得できました。
自分の落ち込みやすいという短所を克服し、検定に合格できたことは自信になり、中国語の能力をさらに伸ばしたいという意欲にもつながっています。
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キャリアアドバイザー
失敗を引きずって考えすぎる短所を克服したエピソードです。志望する企業で活かせる資格の取得をあきらめなかった内容を伝えることで、強く志望していることのアピールにもつながっています。
短所に考えすぎる点を選んだ学生からよくある質問に回答!
短所で考えすぎる点をあげていいのか不安な学生や、伝える際の注意点を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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考えるすぎる点を短所で伝えても大丈夫ですか?
「考えすぎてしまう」ことを短所として面接で伝えること自体は問題ありません。どのようなときに考えすぎてしまうのかという具体的なイメージを持ってもらうように文章を組み立てましょう。企業によっては「うちの会社ではむしろそれくらい考える力が必要」と評価される場合もありますよ。
ただし、考えすぎることを短所として伝える際は、改善しようとしている姿勢もあわせて伝えることが重要です。
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短所で考えすぎる点を伝える際の注意点を教えてください。
考えすぎてしまう点を短所として伝える際は、「業務に支障が出る」と思われないように注意をしてください。考えすぎてしまう人に対しては「仕事が遅いのではないか」「行動力がないのではないか」と思われる場合がありますよ。そのため具体的な状況を用いながら、どのような場面で生じるのかやどのように克服しようとしているのかを伝えていきましょう。
また、考えることで培われる洞察力や分析力がプラスに働いた例もアピールすると、プラスの印象を持ってもらうこともできますよ。
考えすぎる短所を好印象につなげよう
短所の質問に「考えすぎる」と答えることは、必ずしもマイナスではありません。大切なのは、企業が短所を聞く意図や考えすぎる短所を伝えることで面接官に与えるイメージを把握したうえで、評価につながるような伝え方をすることです。
自身の短所としっかり向き合い、克服するために取り組んでいる姿勢まで伝えることで、考えすぎる短所を好印象につなげることができるでしょう。
就活で重要な自己分析でも、自分を客観視することは必要不可欠です。就活のタイミングで自分をしっかり客観視できていることは、就活への意欲や企業への志望度も高いと判断されます。