目次
- 自己PRで部活経験のアピールは有効だけど注意も必要
- 意外と知らない! 部活の自己PRで知っておくべき注意点
- ①部長やマネージャーなど役割に優劣はない
- ②実績ではなく強みを活かした過程をアピールする
- ③企業が求めている強みを自己PRする
- ④数字を使って定量的にアピールする
- ⑤ひとつのエピソードに絞る
- ⑥自分が貢献したことを明確にする
- 部活経験でアピールできる5つの代表的な強み
- ①忍耐力・ストレス耐性
- ②継続力
- ③リーダーシップ
- ④チームワーク・協調性
- ⑤チャレンジ精神
- 必ず押さえる! 部活経験の自己PRの書き方6ステップ
- ①結論:自己PRしたい強み
- ②概要:強みを活かした部活経験の概要
- ③課題:当時の部活の課題
- ④行動:強みを活かした具体的な行動
- ⑤結果:行動をした結果
- ⑥貢献:強みを活かしてどのように貢献するか
- 部活経験をよりアピールするためのチェックポイント
- 部活のエピソードはコンパクトにまとまっているか
- 専門用語を使っていないか
- 中高ではなく大学時代の部活について話しているか
- 選考落ちしてしまう部活の自己PRのNG例文
- NG例文①結論から述べられていない
- NG例文②抽象的でわかりづらい
- NG例文③自分でなく部活のことを述べている
- 役割・部活パターン別の自己PR例文13選
- 例文①部長・キャプテン
- 例文②副部長・副キャプテン
- 例文③部員
- 例文④マネージャー
- 例文⑤陸上
- 例文⑥水泳
- 例文⑦サッカー部
- 例文⑧野球部
- 例文⑨バスケ部
- 例文⑩テニス部
- 例文⑪演劇部
- 例文⑫吹奏楽部
- 例文⑬ボランティア部
- 例文を参考に部活経験の自己PRで内定を勝ち取ろう
自己PRで部活経験のアピールは有効だけど注意も必要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「部活経験を自己PRしたいけど実績がなくて何を書けばいいかわからない」
「部活経験の自己PRを作成したけど、ありきたりな内容で内定が取れるか不安」
エントリーシート(ES)を作成している学生や面接を控えている学生からこのような質問をされることがあります。たしかに、自分よりも成果や実績がある人がいるのではないかと考えると、何を書けばいいか不安になりますよね。
ここでは、部活で自己PRをするときのポイントや注意点、アピールしやすい強みについて解説します。
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意外と知らない! 部活の自己PRで知っておくべき注意点
就活生
キャリアアドバイザー
実は、企業が自己PRで重視しているのは必ずしも実績や役職だけではないですよ。
部活を自己PRするときの注意点をいくつか紹介しますね。
部活で自分よりも優秀な人がいると、部活経験で自己PRできるのか不安になりますよね。ですが、部活に所属して活動している人は誰でも部活経験を使って強みをアピールできますよ。
ここでは、部活経験を自己PRするときに、学生が意外と知らない5つの注意点について解説します。
①部長やマネージャーなど役割に優劣はない
部活で自己PRするには、部長やキャプテンとして部活・サークルを引っ張った経験がないとアピールできないと思っている学生もいるでしょう。実は、役職や役割は関係なく部活経験はアピールできますよ。
企業が重視しているポイントは、「何を担当したか」ではなく「何をしたか」です。そのため、たとえ部長やキャプテンを経験していたとしても、「何をしたか」を伝えられないと高評価を得ることはできません。
このように部活経験をアピールするときには、役割は大切ではないということを覚えておきましょう。
②実績ではなく強みを活かした過程をアピールする
部活の役割の次に多い勘違いが、部活での実績や成果がなくアピールできないということです。ですが実績や成果は重要でなく、「どのように取り組んだのか」である取り組みの過程が重要ですよ。
一見、実績があると高評価につながると感じますが、同じような実績が就職後にも作れるかどうかわからないですよね。そのため、実績を上げるまでの取り組みを重視しているのです。
③企業が求めている強みを自己PRする
周りの部員が優秀で比較したときにアピールできる強みがないと考えている人も要注意です。企業は就職活動で必ずしも優秀な成績を残した人だけを採用するということはありません。同じ企業であっても、採用活動をおこなっている職種によって異なる人材を募集しています。
どんなに実績を残していたとしても、企業が求めていない強みや部活経験を自己PRしても選考を通過することはできないのです。そのため、自分の経験を周りの人と比較して評価をするのではなく、企業がどのような人材を求めているのかを正しく把握することが大切になるのです。
④数字を使って定量的にアピールする
「部活の実績や成果がないから数字を使って自己PRできない」と考えている人が多いですが、実績や成果以外は数字を使って説明できないという考えも注意が必要です。数字を「実績をアピールするために使うもの」と捉えがちですが、初めて部活の話を聞いた採用担当者がイメージしやすくするものと考えるようにしましょう。
たとえば、
就活生
サッカー部で積極的にコミュニケーションをとった。
と表現すると、イメージが湧きづらいですよね、ですが、
就活生
サッカー部で練習が始まる30分前は、毎日コミュニケーションを取った。
と表現するとどうでしょうか。はじめて部活のエピソードを聞いた人もイメージできますよね。
このように、成果や結果だけでなく部活の取り組みについても数字を使ってアピールするようにしましょう。
⑤ひとつのエピソードに絞る
部活の経験を自己PRするときには、複数のエピソードではなく、一つのエピソードに絞ってアピールするようにしましょう。
「複数のエピソードを伝えた方が強みがアピールできる」と考えた人がいるかもしれません。ですが、説明したとおり「どのようなことに取り組んだか」を説明することが自己PRにおいては大切になります。
複数のエピソードを説明すると、ESの限られた文字数や面接の限られた時間では、取り組みについて詳しく伝えることができなくなってしまいます。
⑥自分が貢献したことを明確にする
部活として実績や成果を残している人は、その実績・成果に対して自分がどのように貢献したのかを伝えることが大切です。自分の過去の取り組みを深く分析していないと、はじめてエピソードを聞いた採用担当者は「あなたのその行動がなければ、部活は実績を残すことができなかったのか」という疑問を持ってしまいます。
部活経験をより魅力的にアピールしたい人は、こちらの記事でもポイントを紹介しています。あわせて参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
部活経験をアピールしたい人の中には、実績や成果がなく自己PRのエピソードとして使えるか悩んでいる人がいるかもしれません。ですが、実績や成果を重視している企業はほとんどないですよ。企業が重視しているポイントは、実績や成果ではなくどのように取り組んだかなので、部活経験の具体的な伝え方を工夫しましょう。
部活の経験をアピールするときは、入社して仕事を担当するときに再現性があることをイメージできるよう伝えることが大切です。そのためには、数字を使ったり実際の言動・セリフを伝えたりしましょう。たとえば「積極的に声かけをおこなった」ではなく「週3日の練習で30名の部員に自分から声をかけた」などですね。後者のように数字を使い、具体的な行動を伝えると、はじめてエピソードを聞いた人でもイメージが湧きますよね。
この説明から分かるとおり、実績や成果などは関係なく取り組みが大切になります。自分の経験に自信を持って自己PRをしましょう。
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部活経験でアピールできる5つの代表的な強み
ここからは、部活経験で自己PRできる5つの強みについて解説します。自分がアピールできる強みがあるかどうか確認しながら読み進めてくださいね。
①忍耐力・ストレス耐性
部活に所属している人は、試合や大会に向けた練習や合宿などに取り組んできたのではないでしょうか。自分にとっては当たり前に感じることであっても、採用担当者の目線では強力な強みに感じるアピールポイントですよ。
企業は1人の学生を採用するのに多大なコストがかかると言われています。そのため、社会人生活になじめず早期に離職する学生の採用は避けたいと考えています。部活経験を通じて忍耐力やストレス耐性があることをアピールすると、長期間活躍してくれる学生と高評価を得られるのです。
忍耐力・ストレス耐性があることを正しく伝えるためには、練習の頻度や時間などを詳しく伝えると良いですね。
たとえば
就活生
年間300日以上練習し、平日は授業前に毎朝1時間練習をしていました。
などです。このように数字を使って説明すると、イメージが湧きやすくなりますよ。もっと詳しく知りたい人はこちらで紹介しているので参考にしてください。
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②継続力
企業は早期離職を避けたいと考えているだけでなく、長期的に働いてくれることや任された仕事を最後までやり抜くことも期待しています。そのため、部活を長期間続けていることや、任された役割や仕事を最後までやり抜いた経験も強みとして高い評価が得られます。
継続力を自己PRするときは、「何を継続したか」と「なぜ継続できたのか」を伝えましょう。継続力を活かした部活のエピソードを具体的に伝えることで、入社後にも担当する仕事をやり切ることができるとアピールできますよ。
継続力を自己PRするときには、他にいくつか注意点があります。詳しく知りたい人はこちらをチェックしてください。
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③リーダーシップ
リーダーシップは部長やキャプテンなどの役職がある人が持っている強みと考えられていますが、実は役職は関係なくアピールできますよ。
たとえば
就活生
バスケットボール部のマネージャーとして対戦相手のプレーを補欠メンバーと分析する取り組みを主導でおこない、練習メニューの提案をしています。
などです。このようにマネージャーやメンバーであってもリーダーシップは、主体的に行動したエピソードを通じて自己PRできるのです。
就職すると組織で働くので、チームを取りまとめたりリーダーシップを発揮したりするシーンは非常に多くあります。企業でリーダーシップを発揮するときも、課長や部長など役職がある人だけでなくメンバーとしても発揮できます。リーダーシップを自己PRするときには、入社後どのように活かしたいかも考えてアピールするとより説得力があるので実践しましょう。
④チームワーク・協調性
テニスやバドミントンなどの個人競技であっても、部活に所属していると部員と協働するシーンが多数あると思います。必ずしもプレイヤーとして活動した内容だけでなく、部活の運営についてアピールすることもできますよ。
たとえば、
就活生
部活の方針を決めるときに50名の部員が1人1つ以上の意見が出てしまい収集が困難でしたが、まとめ役として要点をまとめて部員の意見を分類した。
などです。部活の運営についても強みを活かした経験は自己PRの材料になります。
入社後の仕事でも、1人がすべての仕事を担当することはなくチームで分担することになります。事務処理が得意な人がいたり、プレゼンが得意な人がいたりするため、ある人の弱みをチームで補って仕事をしているのです。チームワーク・協調性を自己PRする方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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⑤チャレンジ精神
最後に紹介する部活の自己PRはチャレンジ精神です。部活では試合や大会の目標設定をすることが多いですよね。設定した目標が当時の部活や個人の状態からは高い目標であるときにはチャレンジ精神がアピールしやすくなります。
チャレンジ精神をアピールするときは、「どのようなチャレンジ精神なのか」を具体的に説明しましょう。チャレンジ精神といっても、「困難な目標にも立ち向かうこと」や「新しいことに挑戦すること」などがありますよね。どのようなチャレンジ精神が強みかによって、企業が評価するかどうか変わってしまいます。たとえば「新しいことに挑戦する」という意味のチャレンジ精神であれば、ベンチャー企業やスタートアップ企業は高く評価されますよね。
このようにチャレンジ精神の中にもいくつか種類があるので、自己PRするときには注意が必要です。アピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
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必ず押さえる! 部活経験の自己PRの書き方6ステップ
就活生
部活経験で自己PRを書くときにはどのような構成で書けば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
他のESと同じように強みの結論から述べて、具体的な部活のエピソードを語りましょう。
ただ、イメージが湧きづらいと思うので6つのステップに分けて説明しますね。
①結論:自己PRしたい強み
まずは、自分がアピールしたい強みを述べましょう。結論から述べることで、採用担当者はどのような強みを自己PRされるのか分かりますし、どのようなエピソードが語られるのかイメージが湧きやすくなります。
この結論から伝える方法は、就活だけでなく就職後にも必要になりますよ。就職後にも使えるように、就活から「私の強みは〇〇です」のように一言・一文で結論を伝えましょう。このときにキャッチフレーズを用いてアピールすると、面接官の印象に残りやすくなります。自己PRのキャッチフレーズ作成方法はこちらを参考にしてくださいね。
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②概要:強みを活かした部活経験の概要
結論を述べた次には、結論を説明する根拠として部活経験の概要を伝えましょう。具体的なエピソードをいきなり伝えてしまうと、冒頭に伝えた自己PRの強みの説明ができなくなってしまいます。また、概要を述べることで全体像が伝わり、読み手は自己PRが読み進めやすくなりますよ。
概要を伝えるときには
この強みを発揮したのが、〇〇部で未経験から日々練習をし大会出場まで果たした経験です。
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のように、エピソードを要約して伝えましょう。そうすることで、後にどのような説明がされるのか分かりやすくなりますね。
③課題:当時の部活の課題
概要を述べたあとは、当時の部活の状況について伝えます。強みを発揮したことでプラスの変化が起きたと思うので、その変化の前について説明するということですね。もし、当時のあなたが課題に感じていたことがあったときには、課題を具体的に伝えるようにしましょう。課題を書くことで「日々の取り組みでどのようなことに着目しているのか」を採用担当者に伝えることができるので、課題発見能力もあわせてアピールできますよ。
部活の課題を伝える具体例は、
私は大学から〇〇部に所属し、経験者が多い当部では、技術力がない私は大学2年生まで一度も試合に出場することができませんでした。
などです。このように伝えると、「周りの部員に比べて技術力が足りなかった」という課題が伝わりますね。
④行動:強みを活かした具体的な行動
課題を伝えた後に、「課題を克服するために強みをどのように活かしたのか」を伝えます。ここでは解説したとおり、はじめて部活の話を聞いた人が想像できるよう具体的に説明することが大切になります。
たとえば
経験者の技術力に追いつくために、他の部員よりも練習時間を確保し、部活の練習時間以外に2時間練習しました。また、効率の良い練習ができるように練習メニューの相談を経験者20人におこないました。
と伝えるとどうでしょうか。数字を使って説明がされており、具体的にどのような行動をしたのかイメージが湧きやすいですよね。
このように「積極的に」や「多数の」など曖昧な表現を使うことは避けて、エピソードを聞いた人が全員同じ想像ができるように詳しく説明しましょう。
⑤結果:行動をした結果
具体的なエピソードを伝えた後は、当初の課題がどのように解決されたのかを結果としてまとめます。結果を書くことではじめて強みを活かしたことが証明されるので、どのような変化が起きたのかを具体的に書くことも重要なポイントです。
先に具体例として説明した「試合に出られなかった」という課題を克服した例を考えると、
大学3年生になってから10試合中、3試合へ出場することができた。
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大学4年生の現在、大会メンバーへ選出された。
などです。このように数字を使って事実を解説し、課題を克服したことが伝えられると、部活で強みを活かしたことが伝わります。
⑥貢献:強みを活かしてどのように貢献するか
最後は、ここまでの自己PRを活かして、入社後どのように貢献したいかを伝えます。ただし、文字制限があるESでは文字数が足りなくなってしまうこともあります。そのときは、貢献については割愛をして面接で伝えるようにしましょう。
アピール方法の具体例としては、
部活の経験を活かして、入社後にも任された仕事に対して諦めず継続をし、貴社の中期ビジョンである売上◯円アップに貢献していきます。
などです。会社への貢献をアピールするためには、このように応募した企業のビジョンや職種の分析をしなければ、どのように強みを活かすか効果的なアピールができなくなってしまいます。そのため、企業研究に力を入れて取り組むようにしましょう。企業研究についてはこちらの記事を参考にしてください。
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また、企業への貢献は他にもさまざまなアピール方法があるので、こちらの記事もチェックしておくようにしましょう。
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キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
紹介した6ステップはすべて大切ですが、特に行動と結果を結びつけることができていない学生が多いです。そのため、行動と結果を結びつけられるようになると他の学生と差がつくので、必ず意識するようにしましょう。
NG例を先にお伝えすると「強みであるコミュニケーション能力を活かして、部活がはじまる前の時間に話しかけました。すると部活の会話が活性化し、チームの勝率アップをすることができました」などです。行動は具体的でわかりやすいですが、この例では会話をしただけで勝率アップしたと捉えられてしまいますよね。ですが、実際は会話が増えただけで勝率が上がることはほとんどないと思います。
このNG例の結果を改善して「会話を増やしたことで信頼関係構築につながり、今まで3名程度だったミーティングでの発言部員数が20名以上に増えました」とするとどうでしょうか。会話を増やしたことと発言回数は、直接的なつながりがあるため行動と結果が結びついているように感じられますよね。
部活の結果や成果を重視してしまうと、行動と結果が紐づかなくなってしまうことがあります。自分の行動が何につながったのかを説明するようにしてくださいね。
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自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう!
部活経験をよりアピールするためのチェックポイント
就活生
6ステップに当てはめて自己PRを仕上げたのですが、まだ内容に自信がありません。
キャリアアドバイザー
6ステップに当てはめれば構成はバッチリです!
ここからは、内容についてチェックポイントを紹介します。
部活のエピソードはコンパクトにまとまっているか
取り組んだ過程をアピールするとなると、長文で説明しなければとイメージがした人もいるのではないでしょうか。ですが、自己PRだけでなく志望動機やガクチカでもESは過不足なく伝えることが重要になります。
短いESでは具体的な取り組みが伝わらないですが、情報が多すぎると何が伝えたいか分からなくなってしまいます。そのため、自己PRで伝えたい「強みを活かした部活のエピソード」にまつわる経験以外は省略してまとめるようにしましょう。
専門用語を使っていないか
部活のエピソードを伝えるときに、つい専門的な言葉を使いたくなりますよね。自分にとっては当たり前の言葉であっても、面接官には伝わらない可能性もあります。すると、相手の目線に立って説明ができない人と思われてしまい、意図せずにマイナス印象を持たれてしまう可能性もあります。
専門用語の具体例として、運動部でよく使う「スタメン」という言葉も専門用語になります。まったく知識がない人に対して説明するつもりで、専門用語を使わずに説明するようにしてください。
中高ではなく大学時代の部活について話しているか
部活経験を自己PRしたい人の中には、大学時代よりも中学生や高校生のときの方が実績・成果が大きく、中高時代のアピールをしたいと考えている人がいるかもしれません。ですが、中高時代のエピソードではなく大学時代の部活のエピソードを自己PRしましょう。
もし、中高時代の経験をアピールするとなると、大学時代には強みを活かせなかったと捉えられてしまう可能性があります。すると、本当に活かせる強みは別にあるのではないかと勘違いされてしまいます。このように判断されてしまうと、強みをアピールできなくなってしまうため、中高時代のエピソードは避けて自己PRしてください。
選考落ちしてしまう部活の自己PRのNG例文
部活経験を自己PRするポイントを説明しましたが、具体的なイメージがまだ湧いていない人もいるのではないでしょうか。ここからは、学生がやってしまいがちな選考落ちする自己PRによくある注意点を例文を使って解説します。
NG例文①結論から述べられていない
私は大学生になってから始めたテニスサークルで強みを発揮しました。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
この例文は一見すると結論から述べられているように感じますが、「何が強みか」が述べられていませんよね。このままでは、強みが何か分からずに自己PR文を読み進めることになってしまいます。
自己PRをするときには「強みは〇〇です」と、強みが何かという結論を述べましょう。
NG例文②抽象的でわかりづらい
私の強みは、コミュニケーション能力です。
この例文は結論から述べられているものの、「どのようなコミュニケーションが得意か」が書かれていないため採用担当者は強みをイメージすることができないですよね。コミュニケーションをアピールすることは効果的ですが、誰でもわかるように具体化することが必要です。
たとえば、「相手の話を引き出すコミュニケーション力」などのように具体化をしましょう。具体化をすると「聞く・伝える・理解する」どのコミュニケーションか理解しやすくなりますね。
コミュニケーション能力以外にも、初めてESをみたり面接で聞いたりした採用担当者が理解できるようにしましょう。
NG例文③自分でなく部活のことを述べている
私の強みは、サポートを惜しまずにできることです。大学ではサッカー部に所属しており、補欠メンバーとしてチームのサポート面で強みを発揮しました。当初は、練習試合で3回連続の負けが続いており、モチベーションがないという課題がありました。この課題を解決するために、練習試合の分析にメンバー全員で取り組みました。
この例文はきちんと自己PRが書けていますが、内容に問題があります。取り組んだ課題が部活について書かれていることは問題ないですが、具体的な取り組みまで部活でおこなったことが書かれています。すると、個人の強みがアピールできなくなってしまいますよね。
意識をしないと、自分ではなく部活のPRをしてしまう可能性もあるため、自分個人が取り組んだことの自己PRをするようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
部活経験をアピールしたい人の中には、全国大会出場やメディアからも注目されるような輝かしい実績がある人もいるのではないでしょうか。たしかに部活への貢献をした結果、部が実績を残しているのだと思います。ですが企業が知りたいことは部ではなく、あなたの経験であるということを再認識しましょう。
部活について説明すると、同じ成果をあげられるかどうか企業は判断することができなくなってしまいます。同じ結果・成果を出せることを企業が判断するためには、「どのように取り組んだのか」や「どのような価値観を持って取り組んだのか」が必要です。
よく考えると、部活経験をアピールしたい人が企業に伝えたいことは「自分はこれだけ努力した」という過程なのではないでしょうか。この過程を熱量持って伝えると、仕事に対する想いをアピールすることもできますよ。
あらためて「自分が伝えたいこと」と「企業が知りたいこと」が何かを考えて、部活経験をアピールしましょう。
役割・部活パターン別の自己PR例文13選
ここまでのポイントを踏まえて、部活パターン別の自己PRを紹介します。
自分が所属している部活だけでなくほかの部活の例も参考にすると、どのように部活を題材に自己PRできるか深く学ぶことができます。何度も読んで部活の自己PRの参考にしてくださいね。
自己PRでは内容だけでなくタイトルもとても重要になります。是非こちらの記事で確認してみましょう。
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自己PRのタイトル付けはテクニックを身につければセンスは関係ありません。 この記事では、自己PRのタイトルをつけるメリット、テクニック、OK・NG例文をキャリアアドバイザーが解説します。 印象に残るタイトルを作成し、選考を突破しましょう!
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例文①部長・キャプテン
私の強みは、チームがやるべきことを判断し発信するリーダーシップです。大学ではサッカー部の部長を担当しており、大会に向けてチームの意見を取りまとめたときに最も強みを発揮しました。
大会シーズンが始まる前に、シュートミスが多いなど10個以上の課題があり、すべてを消化することはできず取捨選択が必要でした。ですが、それぞれのメンバーが課題の優先度に対して異なる意見を持っており、優先的に取り組むべきことが決められずにいました。この課題を解決するために、メンバーと会話する時間を設けて、課題の認識合わせをおこないました。そして詳しく話を聞くと、メンバーがみんな同じ課題感を持っていることがわかり、優先度をスムーズに決めることができました。
行動した結果、チームはバラバラになることなく練習の一体感はより増しました。そして、チーム初となる県大会への出場をすることができました。
この経験を通じて一人ひとりと向き合い発信する大切さを学びました。この経験を活かして、入社後にもさまざまな人と協働して、より良いチーム運営に貢献していきます。
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例文②副部長・副キャプテン
私の強みは、1人も置き去ることなく協調性を持って協働できることです。大学でテニス部の副代表を務めており、部活をまとめる立場として活動するときに強みを活かしています。
私がテニス部へ入った当初は、トップダウンの練習メニューが多く運営側への不平不満が多い部活でした。また、離脱率が高く1年後には60%以上のメンバーが辞めていました。
この課題を解決するために、部活の運営にかかわるメンバーへ学年代表を設けて、全学年が部活の運営にかかわるように新しい体制を提案・実現しました。
その結果、不平不満を聞く機会は減り離脱率も10%程度に抑えることができました。この経験から、副代表として部活のマネジメントだけでなくメンバーに寄り添うことの大切さを学びました。この経験を活かして、将来はメンバーに寄り添えるマネージャーを目指し貢献していきます。
例文③部員
私の強みは、困難な状況でも自分ができることと向き合う真面目さです。大学でバドミントン部に所属しており、大会に向けた練習で強みを発揮しました。
当部には高校時代に全国大会出場歴のあるメンバーがおり、目標としていた大会メンバー選出のためには技術と体力に課題がありました。そこで自分の強みである技術に注力し、得意なプレーを伸ばす練習と向き合いました。
その結果、全国大会出場メンバーとの練習試合で、勝てる回数が増えていきました。この経験から、自分の強みと向き合うことの大切さを学びました。入社後にも、自分の強みを最大限に活かして仕事に取り組み、個人だけでなくチームの成果を最大化できる人材になります。
例文④マネージャー
私の強みは、チームワークを向上させるために本音を引き出す傾聴力です。私はバレーボール部でマネージャーを担当しており、チームを取りまとめるときに発揮しました。
マネージャーとして日々練習のサポートをしていく中で、大会が近づくと雰囲気が悪くなり衝突が多いことに課題を感じていました。コミュニケーションが少ないことが原因だと考え、練習中に少しでも揉めたメンバーは、呼び出してお互いの考えを話し合う場を設けるようにしました。
するとコミュニケーションを取る機会が増え、大会に対する想いがメンバーは皆同じであることを認識し、メンバーの衝突が起こらなくなりました。
この経験を通じて、一緒に過ごすだけでなくコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。入社後は部活の経験を活かし、社員と積極的に会話するように意識し、チームづくりに貢献していきます。
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例文⑤陸上
私の強みは、一度決めたことは諦めずにやり抜く忍耐力です。この強みを発揮したのは、陸上部でタイムが伸びないときにも練習を続けるときです。
陸上部で短距離走を専門にしており、大学入学以降に半年以上もタイムが縮まらないという課題がありました。そこで自分の練習を撮影や監督へのヒアリングを徹底的におこない、筋力が少ないという原因の特定をしました。この問題を解決するために、部活の練習時間以外に週3日以上1時間の筋肉トレーニングを2年以上続けています。
その結果、タイムは入部当初よりも0.3秒縮めることができました。この経験から、諦めずに継続をすれば着実に成長できることをあらためて学びました。入社後、思い通りに仕事ができないこともあると思いますが、自分と向き合い営業として成果を残せる人材になります。
例文⑥水泳
私は、高い目標に対して計画を立てて着実に成長できることが強みです。この力を最も発揮したのは、水泳部で目標タイムを達成するために練習プランを作成した経験です。
4人のメンバーがリレー形式でタイムを競うメドレーリレーとして試合出場しており、目標タイムまで2ヶ月間で個人で約5秒縮める必要がありました。
この練習を大会までに達成するために、週ごとに達成目標を設定して進捗管理をおこないました。達成できなかったときには目標を再設定し目標どおりに新しいフォームが決まり、練習に打ち込むことができました。
その結果、私個人のタイムは3秒縮めることができました。この経験から、目標設定と定期的に目標メンテナンスする重要性を学びました。入社後にも目標に固執しすぎず、自分を客観視して着実に成長し事業へ貢献していきます。
例文⑦サッカー部
私の強みは、責任感を持って物事に取り組めることです。この強みは、大学で所属しているサッカー部のマネージャーとして部活以外の時間に、テーピングを学ぶときに発揮しました。
大学から未経験でサッカー部のマネージャーを担当しています。ですが、知識がなく入部から6ヶ月が経ったときに、部活へ貢献できていないことに課題感を感じました。
そこで、部員が怪我をしたときにテーピングなどの応急処置が対応できるようになると、実務的な貢献ができると考え、自ら講習を調べてテーピングを習得しました。その結果、選手の怪我が長期化することが減り、他の部活のマネージャー向けにテーピング講習を実施するまでになりました。
この経験から、チームのためにできることを考えて行動することの大切さを学びました。社会人になってからも、自分にできることを模索し、会社に欠かせない人材として周囲のサポートにも力を入れたいと思っています。
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例文⑧野球部
私の強みは、行動しながら考えて適切な目標設定ができることです。この力を発揮した経験は、野球部で試合の戦略を考え練習の効率化を図ったことです。
私が所属する野球部は、年間通じて練習メニューが変わっておらず、技術の向上に乏しいと感じていました。この課題を解決するために、年間計画と3ヵ年計画を立てる必要があると考え、まずは個人で考えてから野球部へ提案をしました。
その結果、この計画を練習に反映することが決まり、毎月目標設定をして取り組む練習に変わっていきました。すると、部活初となる県ベスト8の成績をおさめることができました。
この経験から計画をするだけでも、部活の目的意識が高まり成果が大きく変わることを学びました。部活経験を活かして、将来的には中長期の目標を打ち出し会社の成長に貢献できるマネジメント層として活躍したいと考えています。
例文⑨バスケ部
私の強みは、何事にも興味を持って取り組む継続力があることです。この強みは、バスケ部で試合に向けて戦略を考えるときに発揮しました。
大学でバスケ部に所属しています。私が大学2年生のときに、課題として対戦相手チームにあわせた戦略が考えられていないことがありました。そこで、わたしは対戦相手の試合を分析する担当へ立候補し、相手チームの試合の分析をおこなうようになりました。
担当をし始めた当初は、どのような観点で試合を分析すれば良いか分かりませんでしたが、インターネットの情報収集を中心に分析力を身につけていきました。その結果、部員から「ここ1年間でさまざま戦術が身についた」という声をもらいました。実際に、今では10以上の戦術を試合相手によって使い分けています。
この経験から、自分が未経験であっても興味を持ちチャレンジし続けることで、チームに貢献できるという達成感を味わうことができました。入社後にもこの経験を活かして、自分が興味あることには積極的に挑戦し、会社に貢献できる人材になります。
例文⑩テニス部
私の強みは、結果を出すために努力を惜しまない負けず嫌いなスタンスです。この強みは、大学のテニス部で部内ランキングの伸び率トップを達成した経験で活かしました。
私が所属しているテニス部では入部してすぐに部内トーナメント戦があり、入部当初は50名中48くらいという結果でした。当時の私はトップ10にランクインするという目標を掲げていました。ランクアップするためには、体力をつけることが課題だったため、他の部員の練習メニューを1.2倍の量でこなすようにしました。練習時間で換算すると、毎日3時間以上練習時間になります。
人一倍練習をした結果、大学3年生のときに部内ランキング8くらいにランクインしました。特別プレーに強みがない私でしたが、自分に必要な練習を続けることで成長できることを学びました。この経験を活かして、入社後にも基本的なことを高い精度でこなせるようになり、高い成果を出す人材になります。
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例文⑪演劇部
私の強みは、知らないことに好奇心を持ち、興味を持ったことの本質的な情報をつかむ行動力です。大学で演劇部に未経験から所属し、イギリスへ短期留学した経験でこの強みを発揮しました。
大学入学当初、高校にはなかった部活に所属しようと思い、まったく知識がなかった演劇部に入部を決めました。入部したものの部員数は6名の小規模で、目標部員数20名が達成できていない状況にありました。
そこで、「もっと演劇について知りたい」という私の興味と「本場の演劇を学んで部活の魅力を高めたい」という思いから、演劇の本場であるイギリスへ2ヶ月間の留学へ行きました。学内外の留学報告会で、イギリスで学んだ演劇についてと演劇部のプレゼンテーションをし、演劇の魅力を発信し続けました。
その結果、演劇部の部員数は15名に増えて目標達成はできなかったものの、部活にプラスの影響をもたらすことができました。
この経験から自分が興味を持ったことを発信することの大切さを学びました。入社後にも、好奇心を活かして仕事に取り組み、社内外に良い影響を与えられる人材になります。
例文⑫吹奏楽部
私の強みは、未経験であっても前向きに取り組めるチャレンジ精神です。
大学で未経験から吹奏楽部に入部をし、先輩が卒業した後の新体制決めで力を発揮しました。代の入れ替わりのタイミングで、演奏会の曲決めを担当する代表がなかなか決まりませんでした。そこで立候補をし、曲決め代表を担当することになりました。
まずは過去の演奏会のアンケートを分析し、客層を分析しました。そして、お客さんの4割を占める30代が知っている曲を中心に選曲をおこないました。その結果、演奏会の満足度が過去最高となり、演奏会を終えることができました。
この経験からマーケティングの重要性を感じ、現在はマーケティングに挑戦できる企業を中心に就職活動をおこなっています。貴社へ入社後にもさまざまな仕事へ挑戦し、1日でも早く仕事を習得し事業へ貢献します。
例文⑬ボランティア部
私の強みは、利他精神で思いやりを持って行動できることです。
この強みを発揮したのが、ボランティア部でクラウドファンディングにかかわり、難民支援のNGO団体へ20万円の寄付に成功した経験です。この団体はアフリカ難民の支援をおこなっており、毎年クラウドファンディングを実施しているのですが、目標額10万円を達成することができておりませんでした。
達成するためにはSNSで団体を認知してもらう必要があると考え、ボランティア部でMGO団体のSNSを運用し、団体の活動やアフリカ難民の実態を発信しました。SNS運用をしたことがある部員がいなかったため、はじめの3ヶ月は認知度がまったく向上しませんでした。ですが、NGOの活動の素晴らしさを広めたいという思いから、マーケティングについて徹底的に調べて実践をしていきました。
その結果、目標額を達成しアフリカ難民の寄付に役立てることができました。
この経験から、何かに取り組むときの目的の大切さを学びました。貴社へ入社後にも、自分の取り組みが取引先企業や顧客のためになっているという社会的な価値を意識して、社会貢献をしていきます。
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例文を参考に部活経験の自己PRで内定を勝ち取ろう
部活経験で部長などのリーダー経験や、結果・成果がないと悩む人でも自己PRできることを紹介しました。企業が求めている自己PRは実績ではなく、入社後に活躍できるような経験をしているかどうかです。
周りの学生と部活の実績を比べるのではなく、自分の強みを活かした経験を具体的に伝えるようにしましょう。紹介した例文を何度も読み返して、採用担当者から高評価がもらえる部活の自己PRをし、内定獲得しましょう。
学生時代に部活しか経験していないのですが、アピールできる経験がなくて不安です。