目次
- 長所を見つけることは実は簡単!
- 面接官が長所を質問する意図とは
- 自分自身を理解しているかどうか
- 人間性が社風に合っているかどうか
- 入社後に活躍できるかどうか
- 長所の見つけ方
- 自己分析をする
- 短所から見つける
- 他己分析をする
- 診断系ツールを使う
- 面接で評価されやすい「社会人基礎力」
- 面接で自分の長所を伝えるポイント
- ①結論から伝える
- ②長所を発揮した経験を伝える
- ③入社後のイメージを伝える
- 長所のOK・NG例文
- OK例文①長所:リーダーシップ
- OK例文②長所:効率的
- OK例文③長所:チームワーク力
- OK例文④長所:行動力
- OK例文⑤長所:責任感
- 長所として適さない内容
- 仕事と関係のない長所
- エピソードの状況説明だけで終わっている
- 自分の長所に関するよくある質問に回答!
- 自分の長所を見つけて企業とマッチすることをアピールしよう
長所を見つけることは実は簡単!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。「あなたの長所は何ですか」は、企業へのアピールに大きく影響する質問と言えますが、
「自分の長所がわからない」
「短所はあっても長所が見つからない」
という就活生の声をよく聞きます。しかし、自分の長所を見つけることは実は難しくありません。また、「面接での長所ってどんなものを答えればいいの?」と悩む就活生もいるでしょう。
このような就活生に向けて、面接官が長所を質問する意図についてもご紹介します。質問の意図を把握することで、企業へアピールする内容として適しているかどうかを判断しましょう。この記事では他にも、長所を効果的に伝える方法や例文などもご紹介していきます。
面接官が長所を質問する意図とは
キャリア
アドバイザー
長所の質問対策はできた?
就活生
いや、まだです。すごい長所じゃないと不採用になりそうで、なかなか考えつきません。
キャリア
アドバイザー
あなたについてもっと知りたいという意味合いが大きいから、そんなに肩肘張らなくても大丈夫!面接官の質問の意図について把握していきましょう。
自分自身を理解しているかどうか
まず第一に「自分のことをどれだけ理解しているか」を確かめるため、面接官は長所を質問します。就活は、まず自分自身のことを理解することが重要です。自分自身のことを深く理解するからこそ、どのような仕事や業界が向いているのかがわかり、最終的に自分に適した企業を選んで志望することができます。
長所を理解すると、仕事をする上で自分の活躍の場を見つけ、実際に成果を上げるために努力することができます。反対に、自分の長所を企業で活かすことができないと、仕事のやりがいを感じにくくなります。自分の長所を活かして働くと「向いている」「楽しい」と感じますが、向いていない場合は「辛い」「しんどい」などのネガティブな感情が多くなるものです。
人間性が社風に合っているかどうか
面接官が長所を質問する場合、就活生の人間性が社風に合っているかどうかを知りたいという意図もあります。人間性とは、簡単に言うと性格のことです。長所を質問することで性格について理解を深め、「企業の雰囲気や社風に合っているかどうか」「自社の求める人材像に合っているか」を見極めています。一緒に働く仲間を見つける採用活動において、就活生の人間性が社風に合うかどうかはとても重要なのです。
例えば、主体性が求められる企業に対してサポート力をアピールしても「自社に適している」とは評価されませんよね。企業は採用の際に求める人物像を掲げていることが多いので、一度確認しましょう。ただし、無理に合わせることはNGです。きちんと自分の長所を理解した上で、マッチする業界・企業を探しましょう。
入社後に活躍できるかどうか
入社後に活躍できるかどうかが知りたいというのも、面接官が長所を質問する理由です。新卒採用はポテンシャル採用と言われています。中途採用ではスキルや能力が重視されますが、新卒採用では「入社後に活躍するポテンシャル」が見られています。これには、成長が期待できるかどうかも含められていると考えましょう。
新卒の就活生には当然仕事の経験がないため、長所を伝える際のエピソードで成長の可能性を見極めています。学生時代にどのような経験をしたのか、どのようなことを乗り越えてきたのかを知ることで、入社後の働き方をイメージするのです。長所を発揮して問題を解決した出来事があれば、入社後に壁にぶつかっても同じスタンスで乗り越えてくれるだろうと推測します。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
長所の見つけ方
自己分析をする
自分の長所を見つけるには、自己分析をする必要があります。自己分析にはいくつか方法がありますが、おすすめの方法は自分史とモチベーショングラフの作成です。自分史とは、幼少期から現在までの出来事を時系列に並べたものであり、印象深い出来事を深掘りしていくことで価値観や強みをまとめていきます。
モチベーショングラフとは、縦がモチベーションの上下、横が時間軸になるように作成するグラフのことです。時間軸については小学生から記入してもいいですし、出来事について比較的詳細に思い出せる高校生から記入してもいいです。グラフが上がった理由について深掘りすることで、自分がどのような長所を発揮するのか、長所を発揮する物事や状況は何かを理解できます。
自分史とモチベーショングラフの詳しい作成方法は、この記事で確認できます。長所を見つけるために、これまでの出来事を振り返ってみましょう!
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短所から見つける
自分の長所を見つけるには、短所から見つけることも効果的です。長所と短所は表裏一体なので、短所であっても周囲の人にとっては長所に見えていることもあります。短所しか思いつかないという人は、短所を裏返して長所にしましょう。以下が、短所を長所に言い換えた一覧です。
- 優柔不断→多角的に検討する
- 自分でやらないと気が済まない→責任感がある
- 飽きっぽい→切り替えが早い
- 臆病→深く考えることができる
- プライドが高い→高みを目指している
- 他人に厳しい→何事にも上昇志向
- 計画性がない→臨機応変に行動できる
- じっとしていられない→行動力がある
- 人の真似をする→洞察力がある
- おせっかい→面倒見がいい
※この性格一覧は適職診断から抜粋しました。
たった30秒であなたの適職・性格がわかる「適職診断」
短所をプラスの印象に変える方法はこちらの記事も参考にしてみてください。
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他己分析をする
他己分析とは、自分以外の人に長所や短所について分析してもらうことです。他己分析をすることで、自分では気づけなかった長所を知ることができます。また、周囲の人からの客観的な意見を参考にすることで、長所により説得力を持たせることができるのです。自己分析だけでは「自分はこうありたい」「こうでないと就活では評価されない」という考えが先行してしまい精度が落ちてしまう恐れがあります。
自己分析の結果をより正確なものにするためにも、他己分析を活用しましょう。他己分析をお願いする人は、親しい友人や家族、先輩や後輩、バイト先の人などがおすすめです。親しい人であればあるほど、あなたのことをよく見ていますし、長所を発揮していた場面についても聞くことができるかもしれません。他己分析を終えたら自己分析と他己分析の結果を照らし合わせることが大切です。
他己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。
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診断系ツールを使う
自分の長所を見つける方法としては、診断系ツールの活用も挙げられます。いくつかの質問に答えるだけで自分をあらわす性格を提示してくれるので、時間のない就活生におすすめの方法と言えます。性格診断ができるサイトは数多くありますが、以下のサイトが内容が充実していておすすめです。
・自己分析診断ツール
・エニアグラム
・16Personalities
・S-KIT
長所の見つけ方はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。
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面接で評価されやすい「社会人基礎力」
長所としておすすめなのが「社会人基礎力」です。社会人基礎力とは「職場や地域社会などで仕事をしていく上で重要となる基礎的な能力」です。経済産業省が2006年に提唱した概念であり、具体的には「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の大きく3つの能力で構成されます。
採用時に社会人基礎力を重視する面接官は多いです。長所が見つからなくて困っている就活生は、社会人基礎力を参考にするのもおすすめですよ。
こちらの記事では、面接官が重視する社会人基礎力をランキング形式で紹介しています。面接官が求めるのはどのような学生なのでしょうか?ぜひ参考にしてみてくださいね。
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面接で自分の長所を伝えるポイント
①結論から伝える
自分の長所を伝える際は、まず結論から伝えましょう。これは、面接で回答する際の基本です。結論から話すことで、面接官が話の内容を理解しやすくなります。面接官に話の内容を理解してもらわなければ、どんなにいい内容をアピールしても効果が薄くなってしまうのです。
「私の長所は〇〇です」と冒頭で言い切っておくことで、面接官が話を聞きながら内容を整理することができます。結論→理由やまとめ→具体的なエピソードの順番で話すことで、簡潔でわかりやすく伝えることが可能です。面接では、長所に限らず全ての質問でこの流れで話すように心がけましょう。
自己PRの冒頭の重要性はこちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
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②長所を発揮した経験を伝える
結論の次に、長所を発揮した具体的な経験を伝えます。「どのような状況で・どのように長所を発揮して・どのような成果を残したのか」を伝えることが大切です。上記でもご紹介しましたが、面接官は長所のエピソードで「成長できるかどうか」についても見極めています。そのため、長所を活かして課題を乗り越えたエピソードや、長所があったからこその成果や得たものがわかるエピソードを選んでください。
エピソードを伝える際も、具体性が大切です。例えば、努力家という長所をエピソードで伝える際に「努力家なところを発揮して練習に励み、目標を達成した」と伝えるだけでは内容が見えて来ず、具体的な場面をイメージできません。「週に◯時間の練習を◯時間続けて〇〇を達成できた」という風に数字などを交えて面接官がイメージしやすいように伝えましょう。
努力家を長所として伝える際の効果的な伝え方はこちらの記事でも紹介しています。
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③入社後のイメージを伝える
長所を伝える際は、最後に入社後のイメージを伝えましょう。具体的な例を挙げると、「御社に入社後も責任感という強みを活かして、課題を投げ出さずに改善に向けて取り組むことを第一に業務に取り組みます」などです。自分の人間性と企業の価値観がマッチしているほど、アピール力が強くなります。企業が求める人物像に一致するほど、面接官にとっても就活生が働いている姿をイメージしやすく、高評価に繋がりやすいです。
再現性をアピールするためにも、強みを発揮した具体的なエピソードを述べた上で、それをどう企業で活かすのかを伝える必要があります。学生時代に起きた出来事を入社後に置き換えて考えてみましょう。例えば「アルバイト先の売上が下がったため、その理由を分析して改善策を打ち出した」というエピソードがあれば、「問題が生じた場合は理由を分析して改善させる」という問題解決力を企業でも再現できることをアピールできます。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
仕事での再現性を提示するためには、まずは志望企業のビジネスモデルを理解しましょう。どんな仕事をして、どうやって結果を出して、どう活躍できるのか?これを見据えた上で、自分の長所や強みの中からアウトプットすることが大切です。例えば、とにかく積極的に行動をして契約を取ってくるような営業職を志望しているのに、自分のアピールした長所が「細かい作業が得意」などであれば再現性はないですよね。たとえ素晴らしい長所や強みだったとしても、その仕事に結び付かないものであればそれは評価されにくいです。しっかりとビジネスモデルを理解した上で自分の強みや長所をアピールしましょう。
長所のOK・NG例文
OK例文①長所:リーダーシップ
私は、周囲を巻き込んでリーダーシップを取ることができます。大学時代、居酒屋のホールでアルバイトをしていました。毎週金曜日は満席になる忙しさで、キッチンのメンバーはとにかく効率を重視するという方針でした。しかし、ホールのメンバーからは「接客業として丁寧さが大切だ」という声もありました。
両者で意見が別れた時、私はホールのメンバー含めバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。この結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、常連のお客様10名程からの喜びの声も聞け、スタッフ同士の不満もなくなりました。御社でも、積極的にリーダーシップを取り、職場でのコミュニケーションを円滑にしていきたいです。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
リーダーとして主体的に動かれていていいですね。改善点としては、まず金曜日の忙しさがどのくらいなのか、平日との比較があったほうがいいですね。それで実際にどのくらい忙しいのかが伝わります。
そして、実際にリーダーとしてどのくらいの人をまとめたかなどがあったほうがいいですね。周囲を巻き込むリーダーシップをアピールしているので、人数をあげたほうがどのくらい周りを巻き込んでいるのかイメージがつきます!
こういったスキルは「周りを巻き込む力」としてもアピールができます。気になる人はこちらの記事も読んでみてください。
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OK例文②長所:効率的
私の長所は効率的なところです。作業を効率化するために試行錯誤することができます。大学時代は食品工場で袋詰めのアルバイトをしていました。袋詰めは商品を入れてパウチするというシンプルな作業ですが、数が多くスピードも求められるため、最初はミスもありました。
ミスをしないために正確に作業することを心がけると共に、スピードを意識するために1分間の目標作業量を設定しました。この結果、作業量を10%アップさせることができました。御社でも、目標を達成するために自分がすべき行動を考え結果に繋げていきたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
この例文のいい点は2点あります。まず「効率的」を具体的に「作業を効率化するために試行錯誤すること」と言い換えられている点がひとつ。2つ目は「作業量を10%アップ」と定量的な表現ができている点です。聞き手に状況が鮮明にわかる表現ができていることはポイントが高いです。
しかし、最後の「効率化」を具体的にどう活かしていきたいのかが不明瞭なのが気になりました。「効率化」を主張したいのであれば、目標達成するために企業でどう効率化して貢献していきたいかを伝えられるとよりよくなるでしょう。
OK例文③長所:チームワーク力
私の長所はチームワーク力が高いところです。大学入学後2年間、カフェで接客のアルバイトをしていました。20名程のスタッフが在籍しており、接客マナーや注文のスピードについてスタッフ同士の意見が食い違うことがありました。
そこで私は、週に1回、全員でミーティングを開催して話し合いの場を持つことを提案しました。その結果、全員で正しいマナーについて共有することができ、雰囲気も以前より仲良くなりました。入社後も、チームワーク力を活かして全員が楽しく働ける環境を構築していきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
この例文では、チームワーク力の高さを長所としてアピールしています。スタッフ同士の意見が食い違った際にミーティングの開催を提案したという内容から、問題をそのままにせずチームのために行動できる力をアピールできている内容です。スタッフを巻き込んでいい方向に導こうとするリーダーシップも見受けられるため、ミーティングでの振る舞いについても深掘りして質問されそうですね。
OK例文④長所:行動力
私は目標達成に向けて手段を考え、実際に行動に移すことができます。大学時代は本屋でアルバイトをしていたのですが、よくお店に来られていた子供連れのお客様から、絵本の種類が多すぎて選びきれないという声をいただいたことがありました。
そこで、店内の絵本を毎日10冊読み、ストーリーや対象年齢を記載したPOPを作成しました。接客でも、絵本コンシェルジュとして売り場に立ち、お客様の要望を聞いた上でおすすめの絵本を選びました。その結果、前月比1.5倍の絵本を売上げることができました。入社後も、目標を達成するために行動力を惜しみなく発揮していこうと考えております。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
この例文では、お客様からの要望に答えるために、自ら解決策を考えて実行できる行動力をアピールしています。絵本を毎日読みPOPを作成したことや、絵本コンシェルジュとして売り場に立ったことなどを具体的に伝えているため、行動した内容がイメージしやすいです。結果的に前月比1.5倍の絵本を売り上げたという点も、数字を使って定量的に表現してありわかりやすいです。
他にもこちらの記事で行動力を効果的にアピールする方法を紹介しています。
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OK例文⑤長所:責任感
私の長所は、課題をそのままにせず解決に向けた努力ができる責任感です。大学時代はバレーボール部に所属していたのですが、いい成績が残せない時期が続いていました。そこで課題の発見から始めようと思い、チームメンバーの練習メニューとその様子を見学しました。
すると、全員が同じメニューをこなすだけで、個人が課題を克服するメニューを組めていないことに気付きました。その後、全員に個人メニューの内容充実を提案しました。納得してもらうことができ、1人1人が監督、コーチと面談をした上でメニューを完成させました。メニューの導入から少しずつ課題を解消することができ、地区で10位だった成績を4位に上げることができました。
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この例文では責任感を長所としてアピールしていますが、「課題をそのままにせず解決に向けた努力ができる責任感」という風に、「どのような責任感なのか」が明確になっています。「課題の発見をするために」チームメンバーの練習メニューとその様子を見学したとあるため、課題解決に向けてひとつひとつ丁寧に行動できることが伝わってきますね。このように、ただ行動するだけでなく、「なぜ」「どのように」を説明することで人柄が伝わる内容になります。
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長所として適さない内容
仕事と関係のない長所
面接でアピールする長所は、仕事に活かせるものにしましょう。仕事に活かせない長所を答えると「質問の意図を理解していない」という印象を与えてしまいます。また、面接官は長所を質問することで「入社後に活躍できるかどうか」を評価しているため、仕事に関係のない長所だと適性が低いと評価されてしまいます。
仕事に関係のない長所とは、例えば「優しい」「感情豊か」「綺麗好き」などです。専門職など、仕事によっては評価される場合もありますが、一般企業では仕事に活かせないとして評価を受けられない可能性が高いです。それでも長所としてアピールしたい場合は、仕事に活かすにはどうすればいいのかを考えるといいでしょう。
NG例文
私の長所は、優しいところです。学生時代に洋服店でアルバイトをしていたのですが、お客様から「笑顔が素敵」「思いやりがある」などのお褒めの言葉をいただいたことがあります。
お客様が気持ちよくお買い物ができるよう心がけていたのもありますが、友人からもよく言われています。優しさは仕事をするうえで大切だと考えているため、御社に入社後も常に優しい態度で職場の方とコミュニケーションを取っていきたいです。
こちらのNG例文は、優しさを長所としてアピールしています。アルバイト先でお客様から「笑顔が素敵」「思いやりがある」と言われたという第三者の視点は、説得力があっていいですね。しかし、これらを仕事に活かすことは難しいです。
企業に貢献していく社員として、実際の業務で活かせる長所をアピールしましょう。この例文の場合は「お客様が気持ちよくお買い物ができるよう心がけていた」の部分に長所が隠されているはずです。「どのように?」と掘り下げていくことで、仕事に活かしていた長所が見えてくるでしょう。
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エピソードの状況説明だけで終わっている
エピソードを伝える際に、どのように長所を発揮したのかを具体的に述べていないものもNGです。長所を発揮した出来事の状況説明だけで終わってしまい、肝心の考え方や行動が抜け落ちてしまわないようにしましょう。状況説明はもちろん大切ですが、これは長所を発揮した内容についてわかりやすくするためのものです。
面接官が長所のエピソードを聞いて知りたいのは「どのように長所を発揮し、どのような成果や学びを得たのか」です。状況説明だけで終わってしまうと、上記の仕事に関係のない長所と同様に「質問の意図を理解していない」と思われてしまいます。余計な文章があるとアピールが十分にできないので、簡潔にわかりやすく話せるように内容を整理しておきましょう。
NG例文
私の長所は、周囲をまとめるリーダーシップです。大学1年生から3年生まで居酒屋でアルバイトをしています。アルバイト先には10名の学生が働いていたのですが、学年も性別もバラバラのため、仕事のやり方を巡ってトラブルになることが多くなりました。特にキッチンとホールの連携が上手く取れずに悩んだことがあったのですが、持ち前のリーダーシップで皆をまとめて解決することができました。御社でもリーダーシップを活かして率先して周囲のためになる行動をしていきたいです。
こちらのNG例文はリーダーシップを長所として取り上げています。居酒屋でのアルバイト同士のトラブルを解決させたことでリーダーシップを発揮したとしていますが、どのように解決したのかについて触れられていません。
トラブルになった時の状況説明が中心になっており、内容が薄く感じます。「御社でもリーダーシップを活かして〜」と最後に述べていますが、リーダーシップに関する具体的な内容がないため、面接官が働いている姿をイメージすることができません。
面接における適切な回答時間に関して知りたい学生は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。回答のまとめ方や練習方法について詳しく解説しています。
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就活ではよく「自分の長所」を質問されるので、どうやってアピールしたらいいか不安を抱える学生もいるでしょう。そういった悩みを抱える学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答しますよ。
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就活ではなぜ「自分の長所」を質問するのですか?
企業は長所を通じて、「入社後の活躍してくれる人材か? 」を見極めています。どんなに優れた長所でも、企業にマッチしない長所であれば入社後活かすことはできないでしょう。そうすると入社後ミスマッチを感じることにつながりかねないので、企業は学生の長所が自社にマッチしているかを慎重に判断していますよ。入社後の活躍イメージを持たせるためにも、何が長所か? だけでなく、具体的なエピソードやどんなときに活かされたかなど、具体的に伝えるようにしましょうね。
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自分の長所を見つけたいのですが、おすすめの方法ってありますか?
自分の長所を見つけるためには、自己分析を通じて過去の経験を振り返るのが効果的です。その際、活躍できた場面とその理由を考えてみると強みを見つけやすいですよ。また、周囲の人に自分の長所を聞く他己分析や、短所から長所を見つける方法などもあります。自分の長所を見つけるにはさまざまな方法があるので、自分に合った方法を試して長所を見つけていきましょう。
自分の長所を見つけて企業とマッチすることをアピールしよう
自分の長所が見つからないという就活生は、自己分析や他己分析、短所を言い換えることで長所を認識しましょう。面接官が長所を質問する意図としては「自分自身を理解しているかどうか」「人間性が社風に合っているかどうか」「入社後に活躍できるかどうか」が挙げられます。これらを確認することで、最終的に企業に適性があるかどうかを判断するのです。
自分の長所が企業の求める人物像に近いほど評価されますが、無理に合わせないように注意しましょう。ここで無理をしても、深掘りをされた際にボロが出てしまいます。また、自分を偽って内定をもらっても本当は適性がないため、入社後に苦労し、早期退職をする可能性もあります。就活に失敗しないためにも、自分の長所を正しく認識し、仕事で活かすことができる企業を選びましょう。
長所と短所はセットで考えるとどちらにも対応ができます。
こちらの記事も参考にしっかりと掘り下げておきましょう。
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