目次
- ITパスポートは工夫をして就活でアピールしよう
- ITパスポートとはITの基礎知識が身につく資格
- ITパスポートの試験概要
- 受験資格
- 試験実施日と試験会場
- 試験の内容
- ITパスポートが人気な2つの理由
- ①難易度が低く敷居が低いから
- ②どの業種に就職しても役に立つから
- ITパスポートを取得する3つのメリット
- ①幅広くIT知識が身に付く
- ②ビジネスの基礎知識が身に付く
- ③文系のIT系志望者にはアピールになる場合もある
- ITパスポートを取得する際の注意点
- ITパスポート単体では役に立たない
- ITエンジニアを目指すなら上位資格が必要
- 有利に進めよう!ITパスポートの就活への活かし方
- 志望職種に有利になる他の資格と合わせて取得する
- ITパスポートを取得した過程をアピールする
- 今後どう活かしていくのかをアピールする
- ITパスポートの勉強方法
- 独学
- 通信講座
- スクール
- 資格を組み合わせよう!ITパスポートと一緒に取得したいおすすめの資格一覧
- IT系職種で就職する場合
- 事務職で就職する場合
- 経理職で就職する場合
- ITパスポートを活かした自己PR例
- ITパスポートと他の資格の組み合わせ:基本情報技術者・応用情報技術者
- ITパスポートと他の資格の組み合わる場合:MOS試験
- ITパスポートと他の資格の組み合わせる場合:簿記資格
- 文系からの就職でIT系への熱意をアピールする場合
- IT系志望者は必見! ITパスポートに関連した資格一覧
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト
- ITサービスマネージャ
- プロジェクトマネージャー
- システム監査技術者
- システムアーキテクト
- データベーススペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
- 情報セキュリティスペシャリスト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- ITパスポートは他の資格と組み合わせてアピールしよう
ITパスポートは工夫をして就活でアピールしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「ITパスポートは就活に有利になるのでしょうか?」
「ITパスポートを就活に活かすにはどうしたらいいのでしょうか?」
という声を耳にします。ITに関する基礎的な知識を習得できるITパスポートは近年受験者数が増加しており非常に人気の高い資格です。しかし、ITパスポートは無駄である、就活に有利にならないといった意見も散見されます。
そんなITパスポートですが、結論から言うと、工夫次第ではITパスポートを就活に活かすことは可能です。今回はITパスポートを就活に活かす方法について以下の流れで詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ITパスポートに関する基本情報や就活に活かす方法を理解したうえで、他の学生よりも有利に自分をアピールすることができるようになるでしょう。
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ITパスポートとはITの基礎知識が身につく資格
ITパスポートとは経済産業省認定の国家資格であり、ITに関する基礎知識や基本的なパソコンスキルを習得できるプログラムで構成されています。
そのため、IT分野の資格の中では、IT未経験者でもしっかり知識を身につければ合格できる初心者向けの資格と言うことができるでしょう。近年IT関連の需要が高まっていることからITパスポートの知名度も上昇しており、今後もIT業界への足がかりとして受験する人は増加していくと考えられます。
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ITパスポートの試験概要
ITパスポートの就活への活かし方を紹介するにあたり、まずはITパスポートを取得するために理解するべき試験概要について解説していきます。ITパスポートはCBT方式を採用していることから、パソコンでの受験となるため覚えておきましょう。
受験資格
ITパスポートの試験の目的は情報技術の基礎知識をあらゆる世代へ発信することにあるため、受験制限は設けておらず学生から社会人まで誰でも受験することができます。
そのため、門戸が広く、これからIT関連の道を歩み始める人や、ITに関する基礎だけでも把握しておきたい人などにおすすめの資格です。
試験実施日と試験会場
ITパスポートの試験は全国47都道府県において月に2回から3回の頻度で実施されています。試験実施日は主に土日であり、時間帯は午前・午後・夕方の時間帯でおこなわれていますが、会場によって多少のばらつきがあるため、あらかじめ自分の受験会場を確認しておくと良いでしょう。
各試験実施日、試験会場とも、受験者の定員が決まっているため、受験の予定が決まっている場合はできる限り早めに申し込みをしておくことをおすすめします。
試験の内容
ITパスポートの試験内容はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から100問出題されます。各分野の出題範囲をみると、
- ストラテジ系:企業の経営戦略やマーケティングなど
- マネジメント系:ソフトウェア開発やシステムのマネジメント方法など
- テクノロジ系:コンピュータの仕組みやネットワーク、セキュリティなど
となり、ITに関する幅広い知識が問われます。
合否はこれら3分野の評価点と総合評価点によって決まります。評価点とは解答結果から算出される受験生の公正を期すための独自の点数制度で、具体的な指標は明記されていません。
ITパスポートが人気な2つの理由
ITパスポートは年々受験者数が増加しており、Web業界の資格の中でも非常に人気の高い資格の1つです。ITパスポートが人気である理由としては、「難易度が低く敷居が低いから」「どの業種に就職しても役に立つから」の2点が挙げられます。
それぞれを解説していきます。
①難易度が低く敷居が低いから
ITパスポートはIT、ビジネス関連における必要最低限の知識が幅広く出題されます。幅が広い分、分野一つひとつについてはあまり深掘りされないため難易度が低く、IT未経験者でも十分に手が届くレベルの試験内容となっています。
未経験者にとっては取っつきにくいIT関連の資格の中でも敷居が低い初心者向けの試験であることが人気の一因であると言えるでしょう。
②どの業種に就職しても役に立つから
もう1つの理由として挙げられるのが、どの業種に就職しても役立つという点です。ネットが普及している現代では、コンピュータを使用する仕事が増えており、IT関連以外の業種でも、コンピュータの操作技術が求められます。
ITパスポートで得られるスキルはITに関する基礎知識であることから、IT専門職にとっては物足りない資格となりますが、他の業種であれば十分に基礎知識で対応することができます。
ITパスポートを取得する3つのメリット
ITパスポートは学生から社会人まで多くの方が受験している資格ですが、この資格を取得することによって得られるメリットは3つあります。それぞれを理解してITパスポート取得に挑みましょう。
- 幅広くIT知識が身に付く
- ビジネスの基礎知識が身に付く
- 文系のIT系志望者にはアピールになる場合もある
①幅広くIT知識が身に付く
現代においてITはあらゆる職種にかかわっており、どの企業に就職してもIT関連の知識は必要となるでしょう。そのため、幅広くIT知識を学べるITパスポートは非常に有益であると言えます。
ITパスポートを取得するとIT知識を体系的に習得することが可能であるため、情報セキュリティやコンプライアンスの強化、ひいては、それらの知識を活用することにより業務の効率化や顧客に対する営業力の向上も見込めるのです。
②ビジネスの基礎知識が身に付く
ITパスポートはその名称からもITに関する資格だと思われがちですが、その実、ITパスポートにおいて出題される半分近くがビジネスの基礎知識に関する内容です。そのため、IT技術者以外にもITパスポートの志望者は多数おり、社内研修としてITパスポートの取得を導入している企業もあります。
IT関連やビジネスの知識はネットが普及している現代において欠かすことのできないものであることから、それらの基礎知識を網羅しているITパスポートは社会人にとって非常に有用な資格であると言えるでしょう。
③文系のIT系志望者にはアピールになる場合もある
就職の中でも特に文系のIT系志望者による就活、転職の場合はITパスポートをアピールの道具としても使えます。というのも、理系より文系の人の方がエンジニア等のIT関連の就職を志望するのは珍しいため、ITパスポートを取得することでIT関連への興味と熱意を表現することが可能だからです。
当然ITパスポートを所持しているという事実自体はあまり評価の対象にはなりませんが、伝え方を工夫すれば、文系のIT未経験者がITパスポートを取得するまでに要した努力や意気込みを伝えることができるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
IT業界を目指している人はもちろんのこと、通信関連のメーカーやサービス業界に関心がある人にはITパスポートの取得をおすすめします。また、昨今はこのような企業ではなくてもIT化やDX化を推進する傾向にあります。IT推進部のような場所や法務総務など、いわゆる一般管理業務と言われている部署に関心がある人も、ITパスポートの取得がプラスに働くことが多いでしょう。
一般管理業務は、営業職などフロントに立つ人たちを支える仕組みを作っています。どのようにすれば仕事を効率的におこなえるかシステム戦略を立てたり、昨今おこなわれているテレワークを推進するときに必要な情報や手続きを行ったりするケースもあるでしょう。その際にITパスポートの知識が役に立つことが多いはずです。
このような意味でも、仕組み作りをしてみたい、誰かをサポートすることが好き、といった人にもぜひおすすめをしたい資格の1つです。
ITパスポートを取得する際の注意点
ITパスポートを取得するメリットがある一方で注意点もあります。就活では注意点を理解したうえでITパスポートを活用しなければ、良いアピールができないため、ぜひ参考にしてみてください。
- ITパスポート単体では役に立たない
- ITエンジニアを目指すなら上位資格が必要
ITパスポート単体では役に立たない
ITパスポートがIT関連の基礎知識を習得できる資格であることは先ほどお伝えした通りですが、それらの基礎知識は社会人として身に付けていて当然とも言えるスキルであり、ITパスポートの資格を所持しているからといって有益に働くことはほとんどありません。
あくまでもITパスポートの取得はIT関連業界へ踏み出すスタートラインであり、その後さらに知識をつけていくための土台作りのようなものと捉えておくと良いでしょう。
ITエンジニアを目指すなら上位資格が必要
IT関連に就職するのであればITパスポートは取得しておいて損はない資格ですが、本格的にITエンジニアを目指すのであればさらに上位の資格が必要となります。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
これらの試験はITエンジニアを目指すうえでの登竜門ともいえる資格となるため、ITパスポートの取得はさらに上位の資格を取得することを見越して勉強すると良いでしょう。
有利に進めよう!ITパスポートの就活への活かし方
ITパスポートの資格を利用することで就活を有利に進めたい場合、まずはITパスポートの有無自体はあまり評価に値しないという事実を認識しましょう。
理解したうえで今から説明する3点を実践すると、より就活を有利に進めることができるでしょう。
志望職種に有利になる他の資格と合わせて取得する
ITパスポートを就活で活かす場合は志望職種に有利になる他の資格も取得しておきましょう。
事務職であれば「MOS試験」、ITエンジニアであれば「基本情報技術者試験」、経理職であれば「簿記検定」など、それぞれの職種に必要なスキルと併せてIT関連の基礎知識をアピールできれば、ITパスポート単体でのアピールよりも格段に自分のスキルを伝えることができるでしょう。
ITパスポートを取得した過程をアピールする
就活でITパスポートをアピールする際に、取得した過程もアピールすると説得力が増します。
たとえば
就活生①
周りが取っていたので自分も取得しました。
就活生②
IT関連業界に携わるうえで最低限の知識を網羅し、今後それらを活かすことでスキルアップを目指していきたく取得しました。
ではどちらの理由の方が説得力があるでしょうか。
おそらく大半の人が後者を選択すると考えられます。というのも、取得した理由が明確に示されている方が仕事に対する心構えや意気込みが感じられ、熱意が伝わるからです。もともとIT関連に苦手意識があった人であれば、それも含めて伝えるとより仕事に対する意欲を感じさせることができるでしょう。
今後どう活かしていくのかをアピールする
ITパスポートを使って今後仕事にどう活かしていくのかアピールするのも有効な手段です。
たとえば、「ITパスポートで培った基礎知識を用いて業務の効率化を推進していきたい」など、ITパスポートで得た知識の使い道を示し、企業の今後にとって有益な情報を与えることができれば、説得力を持った形で自分をアピールできるでしょう。
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10年以上の歴史を持つITパスポートは、最近は学生でも取得する人が増えてきた注目の資格です。しかし、実は数年前までは一部の業界や部署の人しか関心を持っておらず、社会人の中でもITパスポートの存在を知らない人もゼロではありません。
人事は資格の人気度の変遷を把握しているケースが多いのですが、人事ではない人や社歴の長い人が面接官を務めた場合、その人がITパスポートのことを知らない恐れもあります。もし聞かれた場合には、誰が聞いてもわかるようにその資格を受けた理由を話せるようにしておきましょう。
そもそもITパスポートとは何か、という説明を求められる場合もあるので併せて端的に話せるようにしてください。また、志望動機や今後会社でやりたいことを聞かれたときに、ITパスポートの内容と絡めて話をしてみるのも効果的です。
繰り返しになりますがITパスポートは今後働くうえで非常に大切な知識を身につけられます。相手が知らないからこの資格は大したことがないのでは、などと不安にならずに自信を持って回答しましょう。
ITパスポートの勉強方法
- 独学
- 通信講座
- スクール
ITパスポートはIT業界の資格の中では難易度が低く、取得しやすいと言われていますが、合格率はおおよそ50%ほどです。しっかり勉強すれば合格できる反面、出題される分野が幅広いため、体系的な学習ができなければ合格に至らない可能性は十分にあるので注意が必要です。
そのためこれから紹介する勉強法を参考にすることで自分に合った勉強法を確立しましょう。
独学
独学の場合、参考書を購入して勉強することになると思われますが、ITパスポートに関する参考書は非常に充実しており、試験の内容がしっかり網羅されていることから、独学であってもITパスポートの合格は可能となります。
独学によるデメリットは疑問点の解決が難しい点にあります。また自主性も問われるため、勉強するのに慣れていない、疑問点をすぐに教えてもらいたいといった人は通信講座やスクールがおすすめです。
通信講座
通信講座のメリットはプロの指導を仰げることに加えてある程度自分のペースで勉強できる点が挙げられます。
通信講座は資格取得のためのプログラムをもとにテキストや映像を用いて講義がおこなわれるため、独学に比べると体系的な学習がしやすくなります。また方法は通信講座によって異なりますが、課題の添削や疑問点の質問なども可能であるため、非常に効率良く勉強ができるでしょう。
通信講座によってテキストメインや映像メインなど学習スタイルが異なるため、受講料も含めて、複数の通信講座を見比べて自分の合った通信講座を見つけるのがおすすめとなります。
スクール
スクールはプロの指導のもとでの勉強を希望しており、なおかつ、まとまった時間が確保できる人に向いている勉強法です。
スクールの場合は対面やオンラインで実際にコミュニケーションを取りながら学ぶことができるため、紹介した3つの中では最も勉強内容を理解しやすい方法と言えます。しかし、スクールには当然それに見合った多額の受講料が発生するため、金銭面に余裕がある場合に検討すると良いでしょう。
資格を組み合わせよう!ITパスポートと一緒に取得したいおすすめの資格一覧
ITパスポートの他にも職種に合った資格を取得するべきであるということはすでに説明しましたが、以下ではその参考情報として「IT系職種」「事務職」「経理職」への就職を希望する場合、どのような資格を取得するべきかを紹介します。
IT系職種で就職する場合
IT系職種で就職する場合はITパスポートに加えて、その上位資格である「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」を取得するのがおすすめです。両者ともITエンジニアを目指すうえで必要なスキルを習得するための資格ですので、IT系職種を希望する場合はぜひ取得しておきましょう。
IT業界が求める人物像はこちらで解説しています。
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基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はIPAが実施する国家資格であり、ITパスポートのようにすべての社会人に対してではなく、IT業界において基礎知識を実践的に活用できる人を対象としています。
ITパスポートよりもIT業界で活躍していくうえで必要なより専門的な知識・技術が求められるため、IT関連に携わる人にとっては取得しておきたい資格です。
キャリアアドバイザー
基本情報技術者試験の内容は新卒者が持つべき知識を網羅できていることから、その知識を身に付けていれば、現場での理解度が高くなり、即戦力として活躍できるようになります。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験に合格した人が次に目指すべき国家資格です。基本情報技術者試験と出題範囲はあまり変わりませんが、当然ながらより深い内容が出題されます。
受験者はほとんどが現役エンジニアですが、合格率が20%ほどであることからも実務経験があっても合格するのは容易ではないことがわかるでしょう。難易度が高い難関資格ですが、応用情報技術者試験を取得すれば就職の際は非常に有利に働きます。
キャリアアドバイザー
志望先により確実に入社するためにぜひ取得しておきましょう。
事務職で就職する場合
事務職として就職する場合はパソコンでの仕事がメインになると考えられます。
そのため、WordやExcel、Powerpointのスキルを習得できるMOS資格を取得し、ITパスポートと併せて提示することができれば、ITの基礎知識とパソコンの基礎スキルを一通り身に付けている証明となります。以下ではMOS資格についてもう少し詳しく見ていきましょう。
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MOS資格
MOS資格とはマイクロソフト・オフィシャル・スペシャリスト資格の略称であり、マイクロソフトが運営している国際資格です。
MOS資格はスペシャリストレベルとエキスパートレベルの2コースがあり、それぞれ事務職で必要となるWordやExcel、Powerpointなどの編集・操作スキルに関する内容が出題されています。
MOS資格では一般知識のみならず、資料作成など実際に業務に必要な実践的スキルを測る問題も出題されることから、これらのスキルを習得できれば事務職の業務効率化が可能となります。
キャリアアドバイザー
業務遂行の効率が良くなれば、より企業に対する貢献度も上がるため就職の際には有益な資格として扱われるでしょう。
経理職で就職する場合
経理職は主にお金の管理に関わる仕事であり、事務職同様パソコンを使用した業務が多いためITパスポートで得たITに関する基礎知識は非常に役立つでしょう。
そんな経理職に就職する際に同時に取得しておくべき資格は簿記資格です。簿記資格がなくても経理職に就職することは可能ですが、経理の就職の際は主に経験や資格が重要視されます。
キャリアアドバイザー
簿記資格とITパスポートの両方を提示できれば、採用の可能性は格段に高くなるでしょう。
簿記資格
簿記に関する資格としては主に
- 全商簿記実務検定
- 全経簿記検定
- 日商簿記検定
の3つがあります。
この中でも就職に有利に働くのは「日商簿記検定」であり、当資格の所有を採用条件にしている経理職もあるほどです。
日商簿記検定のレベルは初級、3級、2級、1級の4つに分けられており、企業の採用条件として多く提示されているのは2級となります。3級があれば簿記の基礎知識は証明できるものの、経理職としての活躍の場を広げたいのであれば2級を取得するのがおすすめです。
しかし2級は合格率が20%ほどの難関資格となるのでかなりの勉強量が必要になる点は理解していきましょう。
ITパスポートを活かした自己PR例
ITパスポートの他に取得すべき資格について理解したことを踏まえて、以下ではITパスポートを活かした自己PRの例文を紹介します。
すでに解説した重要事項について改めて言及すると、ITパスポートを活かすためには他の資格と併せてアピールするのが肝要です。資格を保持している事実の他にも資格取得に至った経緯や資格で入社後活かせることを具体的に述べるとより良い自己アピールになるでしょう。
ITパスポートと他の資格の組み合わせ:基本情報技術者・応用情報技術者
まずはITパスポートと基本情報技術者試験を組み合わせた自己PR文を紹介します。
これらの資格を取得しているということは、ある程度のITスキルを有している証明になります。しかし、基本情報技術者試験のレベルではIT企業の即戦力になるほどではないため、それを踏まえたうえで、現場での理解・成長が早いといった現実的なアピールをしましょう。
- 基礎的なITスキルを有していること
- 企業の即戦力として早く成長できること
上記の2点を意識して自己PRができれば、何も資格を有していない他の学生との差別化を図ることもできるでしょう。
回答例
私はかねてよりIT関連の企業に携わりたいと考えており、ITパスポートと基本情報技術者試験の資格を取得しました。
そのため、IT関連の基礎知識と情報処理に関する基礎スキルはすでに有しており、ゼロからのスタートに比べると、入社後実務経験を通しての仕事の理解がスムーズになり、いち早く即戦力として活躍できるまでに成長できると考えております。
また、すでに次のステップである応用情報技術者試験の勉学に励んでおり、資格を取得することで得た知識や貴社での実務で培うことになる経験を活かして、さらなるスキルアップを目指していく所存です。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
IT関連の基礎知識を土台にして実務経験を積み、即戦力になるまでのプロセスを思い描くことができているので、ただ資格を示すよりも自分の有用性を効果的にアピールできています。向上心がうかがえるのもポイントです。
ITパスポートと他の資格の組み合わる場合:MOS試験
次に事務職が志望先である場合におけるITパスポートとMOS資格を組み合わせた自己PR文を紹介します。ITパスポートとMOS資格の両方を有している場合は以下の点に気をつけて自己PRをしましょう。
- Word、Excel、Powerpointの操作スキル
- IT関連にも対応できること
上記を意識したうえで自己アピールができれば、事務職に必要なスキルに加え、IT関連への対応力も示すことができるでしょう
回答例
私が学生時代に力を入れたことは資格の取得です。私は元々事務職を志望していましたが、あまりパソコンに詳しくなかったため、自分に足りないパソコンスキルの穴を埋め、入社後少しでも企業に貢献したいという思いに至り、ITパスポートとMOS資格の取得を決意いたしました。
資格の中でもITパスポートとMOS資格を選択した理由は、事務職ではパソコン操作がメインであり、特にWord、Excel、Powerpointの操作スキルやパソコンに関する基礎知識は社会人の常識レベルのスキルとして必要であると考えたからです。
特にMOS資格は実践的スキルの習得が必要であったため、パソコンが苦手であった私にとっては非常に難易度の高いものでしたが、疑問点は大学の教授等に聞くことで、工夫しながら半年ほど勉学に励んだ結果、両資格を取得することができました。
両資格を取得した現在は、オフィススキルを駆使することによる業務の効率化が可能であり、さらにITに関する知識も有していることから、システムの改善点や不具合の原因などを発見することができます。
キャリアアドバイザー
自分の欠点を補うことでスキルアップしていく姿勢から向上心の高さが伝わります。また、自分の現状のスキルと具体的にできることを提示することで、どうやって企業に貢献していくのかを明確にしているので、現状把握能力や問題解決能力もアピールすることができています。
ITパスポートと他の資格の組み合わせる場合:簿記資格
経理系への就職を志望していてITパスポートと簿記資格を組み合わせたい場合は以下のポイントを理解したうえで文章を作成しましょう。
- 簿記資格の種類と具体的に何ができるかということ
- IT関連の基礎知識も有していること
簿記資格を有していれば経理に必要な基礎的スキルを兼ね備えているとの判断がつきますが、改めて自分の言葉でスキルを示し、どう企業に貢献できるのかについて言及することで採用を盤石なものにできるでしょう。
回答例
私は常々縁の下の力持ちとして活躍できる経理職に興味を抱いており、簿記の勉学に励んできました。大学3年次には経理の仕事により貢献したいと考え、段階的に自分の弱点を分析、克服しつつ日商簿記検定の対策を進めたところ、日商簿記検定2級を取得することができました。
具体的には、伝票や決算書の作成などの一般的経理業務はもとより、財務諸表の読解もできることから、経営状況を把握することで改善点など見出し、提案することができます。また、ITパスポートを取得することで情報処理に関する知識や専門用語などを体系的に学び直し、IT関連の基礎を固めることができておりますので、安心して経理をお任せいただけます。
今後も実務経験を重ねつつ、自分でも勉強を継続することでさらなるスキルアップを目指していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
自分の弱点を理解・克服し資格を取得できたという事実により、分析力や課題解決能力をアピールできます。また、IT関連の基礎知識も仕事に活かせる旨を伝えることで、ITパスポートの資格もうまくアピールできています。
文系からの就職でIT系への熱意をアピールする場合
文系からの就職でIT系への熱意をアピールする際は、現状IT部門で活躍できる十分なスキルを身に付けていない場合が多いと考えられるため、ポイントを絞ってアピールしましょう。
- IT系を志すに至った経緯
- 目標に向かって努力できる姿勢
上記2つのポイントを理解して、ITパスポートを取得した事実を盛り込みつつ熱意をアピールしましょう。
回答例
私は文系学部の出身ですが、大学3年次のインターンシップで世の中がITによって支えられている事実を実感したことをきっかけにIT業界に興味を抱くようになりました。しかしもともとIT関連に関しての知識は全くなかったため、IT関連企業に就職するためには仕事に役立つための知識やスキルを身に付ける必要があると考え、インターンを機に独学で勉強を始めました。
これまでITに関してまったくかかわって来なかった自分にとってITの知識は真新しいことが多く、習得するのに非常に時間を費やしましたが、大学教授のお力添えもあり、ITパスポートを取得することができました。
ITパスポートはあくまでITやビジネスに関する基礎知識を身に付けるための資格であることは重々承知しており、現在も習得した基礎知識をもとに基本情報技術者試験合格に向けて勉強を継続しております。ゆくゆくは応用情報技術者試験の資格も取得することで、いち早く貴社の即戦力となれるよう努力していきたいと考えております。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
これまでなじみのなかった分野を自分の意志で切り拓いていき資格の取得に至った事実からIT業界に対する熱意が伝わります。また、高い目標を据えて邁進していく姿勢を示すことで向上心があることをうまくアピールできています。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
IT系志望者は必見! ITパスポートに関連した資格一覧
IT系を志望している人はITパスポート以外の資格も把握しておきましょう。「基本情報技術者試験」をはじめ、IT業界にはIPAが主催している資格が多数あります。
ここで紹介する資格はいずれも就活の際に提示できれば即戦力のアピールとなるため、以下の解説を参考にして、自分の将来のビジョンに合った資格を取得しましょう。
なかには実務経験豊富な現役エンジニアばかりが受験している資格や、受験者の平均年齢が40歳代といった資格もあるため、現時点では歯が立たないものが多いと予想されますが、あらかじめ高い目標を据えて勉強を進め、入社後経験を積むことで効率的に資格を取得できるようにしましょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITパスポートの上位に位置する難度レベル2の国家資格です。ITパスポートよりも踏み込んだ、ITエンジニアを目指すうえで必須とも言える知識・スキルが出題されます。
専門性が高くなった分内容が濃く、試験時間が午前と午後で合計300分に及ぶ試験であり、合格率は例年25%前後の推移となります。しかし、ITパスポートの問題と構成が似ていることから、基礎知識を押さえたうえでさらに勉強を重ねれば確実に合格できる資格と言えます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は難度レベル3に該当する国家資格であり、基本情報技術者試験の上位に位置しています。基本情報技術者試験よりも専門的知識が問われることから、ITエンジニアとしてより高いランクを目指したい人が受験する資格となります。
午後の問題は記述式となっており、専門性はさることながら、問題に対し簡潔明瞭に回答する文章力も求められるため、難易度が格段に跳ね上がっています。そのため、就職時には非常に有利となり、難度レベル4に位置する資格においても応用情報技術者試験の出題範囲の問題が選定されているため、より高みを目指すためにも取得しておくと良いでしょう。
ITストラテジスト
ITストラテジストは情報技術者試験の区分の中でも高難易度の経営戦略マネジメントに関する試験です。IPAの試験難度でいうとレベル4に位置する難関資格であり、実務経験を重ねている現役エンジニアが多く受験していますが、例年の合格率は15%ほどであることから、試験がいかに難しいかがわかるでしょう。
ITストラテジストは最新のIT技術を把握し、それを利用した新規事業の立案や実行を主導していく立場であるため、高いスキルと経験が必要になります。成長戦略の企画は企業にとっての命綱でもあることから非常に需要が高く、資格を持っているだけで重宝されるでしょう。
ITサービスマネージャ
ITサービスマネージャはIPAが主催する高度情報技術者試験の中でも最高難易度を誇る試験です。ITサービスマネージャとはITサービスのマネジメントができる人材のことを指し、ITサービスの管理運用や品質の改善などを通して顧客に安全なサービスを提供することを目的としています。
特に難易度が高いのは午後2部の問題であり、出題された文章に関する自分の意見を論述式で解答する内容となっています。例年の合格率は13〜14%前後で推移しており、非常に難しい試験であることがわかるでしょう。ITサービスマネージャはIT業界の資格の中でも最高峰の資格であることから取得できれば相当の実力をアピールできるでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャとは文字通り、プロジェクトのマネジメントをおこなう職業であり、プロジェクトを進めていくうえで営業職や技術職など異なる業種の管理指導をおこなう必要があるため、幅広い業務に精通していなければなりません。
プロジェクトマネージャはプロジェクトの最高責任者として現場を指揮する役割であり、求められるスキルの幅が広く且つ専門性も限りなく高いことから、合格率は13%前後と非常に狭き門です。しかしその分希少性が非常に高く、就職にはかなり有利になると言えるでしょう。
システム監査技術者
システム監査技術者試験とはIPAが運営する試験で経済産業省が認定している難関の国家資格です。システム監査は経営におけるIT機器の導入・設計・運用上におけるシステム障害の可能性など、情報処理システムによって起こり得るリスクを事前に把握・指摘するのが主な仕事となります。そうして情報処理システムの企画開発から運用までのあらゆる過程に携わることで、システムによって生じる事故を未然に防ぐ重要な役割を担っているのです。
システム監査技術者の試験は他の高度情報技術者試験と同様の4部構成となっており、内容的にはシステム監査の計画・実施・報告・管理に関する知識やスキルが問われます。合格率は例年15%ほどで受験者はほとんどが現役エンジニアであり、合格率が例年15%ほどであることからも試験の難易度は相当高いと言えるでしょう。
システム監査技術者の資格を有していることにより、企業の情報セキュリティや経営マネジメントに関するスキルを証明できるため、エンジニアとして幅広い業務に挑戦してみたい方は受験してみるのがおすすめです。
システムアーキテクト
システムアーキテクトとはシステムエンジニアがさまざまなシステム機能を設計する前段階におけるシステムの大元となる基本設計が主な仕事となります。基本設計に狂いがあればシステムの構築や運用において不具合が生じてしまうことから、システムアーキテクトには非常に高い設計スキルが求められます。
また、基本設計以外にもプロジェクトの管理やシステムを運用していく中でのトラブルへの対応も兼務しているため、システム全般のスキルやマネジメントスキルなども必要となります。
午後の部ではシステムアーキテクトに関する専門的な知識の他、クライアントの抽象的な構想を具体的な設計に落とし込むスキルが問われます。また、午後の問題は記述式・論述式であることから、知識以外にも文章力や論理的思考力も求められるでしょう。
システムアーキテクトには幅広い知識とスキルが求められることから、IT業界における需要は高まっているため、資格を取得しておくと就職の際に相当有利に働くでしょう。
データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストとは、文字通りデータベースに関する専門知識を有している技術者を指し、その知識を駆使してシステムの企画から運用にまで幅広く参画することを仕事としています。
データベーススペシャリストの試験は午後の部の問題はすべて記述式であり、論述問題は出題されていません。記述式ではデータベースの企画開発・運用保守・企画全般に関する専門的スキルが問われています。
データベーススペシャリストは現代において需要の高い職であり、今後社会がさらにIT化していくことを考慮すると非常に将来性がある役割と言えるでしょう。資格を取得できればデータベースを使いこなせる実力の証明にもなるので、IT系志望者にとってはぜひ目指すべき資格の1つです。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは経済産業省に認定されている難関国家資格の1つであり、取得するにはIT全般の専門的知識はもちろん、ネットワークに関わるスキル、マネジメント能力、コンサルティング能力も必要となります。
午後の部はネットワークに関する記述式問題で、内容的にはネットワークの企画開発や運用保守、ネットワークサービスの活用、アプリケーション技術に関することまで幅広く出題されています。
ネットワークスペシャリストの資格はネットワークに精通している客観的証明を示すことができるため、大手のIT企業などの志望者は取得しておくと即戦力として用いられる可能性が非常に高くなるでしょう。
情報セキュリティスペシャリスト
情報セキュリティスペシャリストの資格は合格率15%前後の難関国家資格であり、主に情報セキュリティに関する専門的知識が問われます。
試験の午後の部は記述式であり、情報システムの分析や評価、システムにおける驚異に対する対応力、マネジメント力が要求されるため難易度が高いと言えるでしょう。
情報セキュリティスペシャリストは情報システムの企画から運用に携わることでシステムの脆弱性を明確にし、リスクを回避するためのセキュリティを構築・管理することができます。企業からすれば喉から手が出るほど欲しい人材であることから、情報セキュリティスペシャリストの資格を取得できれば、就職の際に心強い武器になるでしょう。
エンベデッドシステムスペシャリスト
エンベデッドシステムスペシャリストはエンベデッドシステムの専門家を目指すうえで欠かせない資格です。エンベデッドシステムとは我々が日常的に使用している家電や車といった機器に組みこまれているシステムのことを指し、資格を取得するにはこの組込みシステムに精通する必要があります。
午後の部は記述式のみであり、組込みシステムに関する専門性が問われます。具体的には組込みシステム自体の設計開発をはじめ、組込みシステムのソフトウェアやハードウェアの設計製造、loTやAIに関する知識やスキルなど多岐にわたって出題されます。
エンベデッドシステムスペシャリストの資格を取得すると、非常に今後の就職活動において役立つでしょう。というのも、loT化が進んでいる現代において組込みシステムに特化しているエンジニアはさまざまな分野で活躍することができるからです。合格率が15%前後と非常に難易度が高くはなりますが、時間をかけて取得する価値が十分にある資格となります。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
これらの資格は難易度が高いものが多いため、就活中に絶対に取らなければいけないとは一概には言えません。入社後に即戦力人材として働きたいため少しでもPRできる要素を持っておきたい、入社後に取得が義務づけられているが早めに自分で取得をして入社後は別の勉強をおこないたい、など明確な理由がある場合には狙う意味があるでしょう。
また、学校でもその分野を専攻しておりその成果の裏付けするために資格を取得するのも1つの手です。ES上でどんなに学業で頑張ったことを記載しても、その頑張りはあくまでも主観で記載されています。そのため、採用担当者からは学生の学力や知識がどれくらいあるのか明確に判断をすることは難しく、特にIT関係の技術職や専門職の採用になればなるほど入社後に「思ったよりもスキルがなかった」と判断されてしまうリスクが生じます。しかし、資格がある場合には少なくともそこで求められる力を有していることの証明になるため採用する側も安心感を得られるでしょう。
ITパスポートは他の資格と組み合わせてアピールしよう
今回の記事では就活におけるITパスポートの活かし方について解説してきましたが、ITパスポートは他の資格と組み合わせてアピールすることが重要となります。
ITパスポートはITやビジネスに関する基礎知識を習得することができますが、その知識は社会人として常識レベルのものであることから、ITパスポート単体ではアピール不足となります。
そのため、ITパスポートを就活に活かす場合は、自己PRにおいてITパスポート取得までの努力やIT業界への熱意なども盛り込み、志望先に合った他の資格と組み合わせて企業に貢献できることをアピールしていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
リテラシーをつける意味でもITの基礎知識は非常に大切です。たとえば入社後に「これくらいなら大丈夫だろう」という気持ちでネットワークのパスワードの設定を怠ったりファイルの保管方法を誤ったりした場合、情報漏洩や大きな問題に発展する可能性がないとは言い難いです。
もちろん企業は、こうしたことを未然に防ぐために社員教育をおこない、IT専門の問い合わせ窓口を設置するなど管理体制を整えています。しかし、自分自身が少しでも知識を持っているとより安心であると肝に銘じておきましょう。
当然、実務でもITの知識を持っていると仕事を効率的におこなえたり、打ち合わせで相手が言っている内容を理解できて取引先との会話がスムーズに進んだりと、メリットがたくさんありますよ。