書式自由の自己PRを魅力的に作成するコツを実例10選で解説!

この記事のアドバイザー

目次

  1. 自己PRの「書式自由」を恐れる必要はない!
  2. 企業が書式自由の自己PRを求める理由
  3. 志望度の高さを知りたい
  4. 表現力の高さを知りたい
  5. 効率的に人柄を知りたい
  6. 企業とのマッチ度を判断したい
  7. 「書式自由」はどこまで自由でOK?
  8. 人と差別化できれば高評価につながる
  9. TPOや企業文化はわきまえること
  10. そもそも自己PRには何を盛り込むべき?
  11. 強みとなる資質
  12. 強みを裏付けるエピソード
  13. これまでに得たスキルや資格
  14. 入社後に強みやスキルをどう活かすか
  15. 書式自由の自己PRだからこそできるアピールとは
  16. 太字や見出しによる最も伝えたいことの強調
  17. イラストや写真を使った視覚的なアピール
  18. 形式ばらない個性のアピール
  19. 書式自由の自己PRを作成する5つの手順
  20. ①自己分析をしてアピールする内容を絞り込む
  21. ②アピールしたい内容が伝わる構成を考える
  22. ③レイアウトを検討する
  23. ④イラストや写真を準備する
  24. ⑤見出しと文章を作り込む
  25. 書式自由の自己PRを作成する際の注意点
  26. 書式自由のメリットを無視した内容にしない
  27. 文章のみでまとめようとしない
  28. スペースを無駄にしない
  29. レイアウトにこだわり過ぎない
  30. 書式自由の自己PR実例
  31. ①文章を読みやすくレイアウトする
  32. ②伝えたい点1つを強調する
  33. ③伝えたい点3つを並列する
  34. ④わかりやすく図解する
  35. ⑤写真を加えて視覚的にアピールする
  36. ⑥イラストで個性とインパクトを出す
  37. ⑦漫画風にまとめる
  38. ⑧新聞風にレイアウトする
  39. ⑨自分史を使用する
  40. ⑩グラフや表を使用する
  41. 書式自由の自己PRで自分らしさをアピールしよう

自己PRの「書式自由」を恐れる必要はない!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

志望する企業の自己PRが「書式自由」だった場合、

「何をどう書いたらいいかわからない……」
「クリエイティブなことは苦手だから、自分には無理かも」

と、頭を悩ませてしまう学生が多いようです。

一見難しそうに思える書式自由の自己PRですが、ポイントさえ押さえれば決して恐れる必要はありません。

そこで今回は、企業が選考過程に書式自由の自己PRを取り入れる理由や、書式自由の自己PRの作成手順、作る際の注意点などを実例を交えて詳しく解説します。ポイントを押さえて、ぜひ周りと差のつく自己PRを完成させてくださいね。

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企業が書式自由の自己PRを求める理由

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就活生

志望先の企業の自己PRが『書式自由』なんです……!

困ったなぁ。

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キャリアアドバイザー

確かに、書式自由の自己PRにはフォーマットがないため、どうしたらいいかわからないという人もいますよね。

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就活生

やっぱり、『おっ』と思わせるような創造性をアピールしないといけないんですよね……?

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キャリアアドバイザー

創造性も大切ですが、企業が書式自由の自己PRを求める理由はそれだけではないのですよ。

確かにある程度の創造性を発揮することは大切ですが、企業が学生に書式自由の自己PRを提出させるのには、他にも重要な理由があります。作成に入る前に、企業が書式自由の自己PRを求める理由について理解しておきましょう。

志望度の高さを知りたい

フォーマットが決まっている通常の自己PRと比べ、書式自由の自己PRは完成させるまでに多くの労力を要します。何をどんなふうに書くのかを考える時間や、実際に作成する際の手間などを考えると、完成度の高い自己PRを作り上げるには学生側の熱意が欠かせません。

つまり、書式自由の自己PRは、志望度の高い学生とそうでない学生とで、完成度の高さの差が顕著に出やすい選考パターンなのです

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キャリアアドバイザー

書式自由の自己PRを求める企業の多くは、学生の志望度の高さを図るためにあえて自己PRを書式自由にしている可能性が高いということを知っておきましょう。

表現力の高さを知りたい

書式自由の自己PRは特定の決まりがない分、自身の考えや魅力を企業にいかにわかりやすく伝えられるかが重要なポイントとなります。そのために欠かせないのが、学生の「表現力」です。

表現力の高い人材は、どの業界・業種でも重宝されるものです。特にメーカーや広告業界など、表現力や発想力が求められる業界では、表現力の高い学生は選考を通過しやすい傾向にあります。

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キャリアアドバイザー

学生の表現力の高さを知るために書式自由の自己PRを求めている企業も多くあるので、自己PR作成時には既存のアイデアにとらわれすぎないよう気をつけましょう。

効率的に人柄を知りたい

書式自由の自己PRは、学生が自身のアピールポイントを自由に表現できる分、通常の自己PRよりもその人の個性や人柄が色濃く出ます。

学生時代に部活動やサークルでどんな功績をあげたか、ということももちろん大切ですが、採用担当者が何よりも知りたいのは学生の「人柄」や「人間性」です

部活動で受賞するためにどんな目標を立てて練習に取り組んだのか、サークルを活性化させるためにどんな努力をしたのかなど、書式自由の自己PRは「結果」だけでなく「過程」の部分を思う存分記述できるのがメリットです。

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キャリアアドバイザー

つまり書式自由の自己PRでは、より人柄が表れるような内容を心掛けることが重要です。

企業とのマッチ度を判断したい

就活を円滑におこなううえで、学生と企業のマッチ度は非常に重要です。ミスマッチの多い学生は入社後に離職してしまう可能性が高いため、どの企業もマッチ度が高い学生を優先して採用活動をおこなっています。

書式自由の自己PRを選考に取り入れることで、企業は学生の志望度の高さや人柄を手っ取り早く知ることができます。つまり、自己PRに目を通すだけで、自社と学生とのマッチ度をスムーズに判断できるのです

川﨑 瑛久

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「 企業とのマッチ度を判断すること」は書式自由を指定する最も重要な理由

書式自由の自己PRを作成するときは、紹介した4つを意識することが大切ですが、特に「マッチ度を図っている」という意図を意識しましょう。

そもそも自己PRは「入社した後に強みを発揮して活躍できるかどうか」を判断するためにエントリーシート(ES)で質問されています。しかし就活生によっては、強みを最もアピールできる方法が一般的な文章ではない可能性もありますよね。このマッチ度を適切に判断するために、形式を指定せず就活生がアピールしやすい方法を採用しているということです。

そのため、表現力の高さをアピールしようとするあまり、自分の強みが伝えられなくなってしまうと本末転倒になってしまいます。あくまでも強みを伝えることが目的で、表現の方法は手段のひとつです。手段と目的が入れ替わってしまわないように注意してくださいね。

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「書式自由」はどこまで自由でOK?

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就活生

『自由』といわれると、どこまで自由にしていいのか悩んでしまいます。

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キャリアアドバイザー

そうですね。

いくら『書式自由』といっても、社会に出るうえでの最低限の常識やルールは守らなければなりません。

また、「書式自由」=「自分の好き勝手に書いてOK」というわけでもなく、選考を勝ち進むには企業が求める自己PRがどんなものなのかを自分なりに推測し、それを形にする必要があります。

そう聞くと「余計に難しく感じる……」と尻込みする学生もいるかもしれませんが、安心してください。これから紹介する2つのポイントを押さえておけば、書式自由の自己PRをスムーズに制作しやすくなりますよ。

人と差別化できれば高評価につながる

ネットで検索すれば、書式自由の自己PRのテンプレートやフォーマットは誰でも簡単に見つけられます。もちろんそれらを参考にすること自体に問題はありません。むしろ参考にすることで、一般常識やルールに乗っ取った、社会人から見ても恥ずかしくない自己PRが完成するはずです。

しかし、それだけでは選考を勝ち抜くのは難しいのが現状といえます。特に倍率が高い人気企業の場合は、ありふれた自己PRでは採用担当者の目を引くことはできない恐れがありますね

内容はもちろんですが、書式でも人と差別化することができれば、高評価につながります。

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キャリアアドバイザー

書式自由だからこそ、「どうすれば企業の目に留まる自己PRを作れるのか」を分析し、自分なりの回答を出す必要があります。

TPOや企業文化はわきまえること

書式自由の自己PRといっても、最低限のTPOはわきまえなければなりません。ルールを意識せず、ただ自分の好き勝手に書いた自己PRを企業に提出しても、採用担当者からは「常識のない学生だ」と思われてしまいます。

書式自由の自己PRでわきまえるべきTPOの例
  • ビジネスマナーにのっとった言葉遣いで書く
  • 読む順番がわかりやすいなど読み手ファーストを意識する
  • 相手を不快にするような色遣いや表現は避ける

また、企業文化を事前にきちんと把握しておくことも重要なポイントです。

たとえば、「自由な社風で個性を発揮すること」が求められている企業に対して、「型を破らずルールを遵守する性格である」ということをアピールしても、選考を通過する可能性は低いですよね。

選考通過率の高い書式自由の自己PRを作るには、最低限の常識はしっかりと守る、応募企業にマッチしたPRをする、といったことを心掛けましょう

就活での正しい言葉遣いはこちらの記事でチェックしておきましょう。

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吉川 智也

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書式の自由度はOB・OG訪問を活用しよう

自分の自己PRが適切かどうか判断したいときには、エントリーした企業ですでに活躍しているOB・OGへヒアリングすることがおすすめです。すでに同じ形式の選考を経験しているため、どのような形式の自己PRを作成したのか確認ができますよね。

また、実際に働いている社会人へ聞くことで、書式自由が選考で採用されている理由を具体的に知ることができます。たとえば、入社後は自由な発想やクリエイティブな資料がもとめられる、などですね。実際に活躍している人を訪問して、他の就活生と差をつけましょう。

OB・OG訪問ができない人はキャリアセンターや就活エージェントを活用しよう

就活生によってはOB・OG訪問をする社会人が見つからず、どこまで自由か確認ができないこともありますよね。そのような就活生は、大学のキャリアセンターや就活エージェントへ相談しましょう。キャリアセンターや就活エージェントは、就活支援のプロであるだけでなく社会人として働いているため、一般的なマナーがある自己PRかどうかチェックしてもらえます。

社会人からの客観的なアドバイスをもらうことで、マイナス評価になってしまう自己PRは避けられますよ。

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そもそも自己PRには何を盛り込むべき?

書式自由といっても、自己PRとして必要な内容は盛り込まなければなりません。そこで、自己PRに欠かせない4つのポイントについて詳しく解説します。

強みとなる資質

自己PRに盛り込む内容として欠かせない項目が、あなたの「強み」です。あなたの強みをいかに企業に伝えられるかが、選考をスムーズに勝ち進めるための重要なポイントといえます

部活動やサークル活動、学業やアルバイトなど、今までの学生生活を振り返ってみて、自身の強みだと思う項目をメモ用紙などに思いつく限り書き出してみましょう。最初はあまり深く考え過ぎず、簡単に書き留める程度で構いません。

ある程度自身の強みをピックアップできたら、次はその強みをわかりやすく端的な言葉でまとめてみましょう。自身の強みを一言で表すことができれば、その後の自己PR作成が楽になりますよ。

強みとなる資質の例
  • 主体性を持って物事に取り組める
  • どんなことにも積極的に挑戦する
  • 相手の話を公平に聞くことができる

強みの見つけ方はこちらの記事でも解説しています。

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強みを裏付けるエピソード

自身の強みを簡潔に表すことができたら、次はその強みを裏付けるエピソードを考えてみましょう。具体的なエピソードを盛り込むことで、より説得力のある自己PRを作ることができます。

「積極性」の強みを裏付けるエピソードの例
  • 学園祭の実行委員に立候補して、ステージを盛り上げるために1から企画を練った
  • 英語力の向上のため、校内の留学支援プログラムに応募して半年間留学した
  • 伝統芸能に興味を持ち、家元を訪ねて弟子入りした

実際にエピソードを書式自由の自己PRに記載する際は、あまり長くせず、コンパクトにまとめましょう。文字量を抑えることでイラストや写真などのレイアウトを有効活用しやすくなり、自己PRの完成度が高まりますよ。

これまでに得たスキルや資格

学生時代に取得したスキルや資格がある場合は、ぜひ自己PRに盛り込みましょう。スキルや資格は実際に仕事に活かせるものであれば申し分ありませんが、もし仕事に直結しないものでも記載しておくことをおすすめします。

そうすることで、目標に向かって努力する心意気や、前向きに自己啓発する姿勢を企業にアピールできます。資格取得のきっかけや、どのように勉強したのかについても書いておくと、よりあなたの魅力を伝えられます

もし記載できるスキルや資格がなかったとしても、悲観する必要はありません。特定の資格取得が応募条件である場合は別ですが、ほとんどの企業は「学生がどんな資格を取得しているか」ではなく、「目標に向かって意欲的に取り組めるか」という点を重要視しています。

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キャリアアドバイザー

何も資格がない場合は、「現在◯◯の資格取得に向けて挑戦中」などと記入しておくのも効果的ですよ。

入社後に強みやスキルをどう活かすか

「なかなか選考を突破できない……」という学生の多くは、「私の強みは◯◯です」「その理由は◯◯だからです」と、自己PRの内容が自身の強みを裏付けるエピソードまでで終わりがちです。

これだけでは、企業側は「この学生は入社後にどんな活躍ができるか」というイメージを持ちづらいのです。

自己PRで次の選考に進むためには、

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就活生

私の強みである積極性と傾聴力を活かし、貴社で顧客の潜在的なニーズがわかる営業として活躍したいです。

など、自身の入社後の姿にまで話を膨らませることが重要なポイントです

入社後の具体的な活躍を採用担当者にイメージさせられる自己PRを作ることで、志望企業の選考を突破できる確率はぐっと高まります。

書式自由の自己PRだからこそできるアピールとは

次は書式自由の自己PRだからこそできる、3つのアピール方法について詳しく解説します。採用担当者の目を引く自己PRを完成させるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

太字や見出しによる最も伝えたいことの強調

「書式自由の自己PR」と聞くと、つい全体のレイアウトや、どんなイラストを使うかということばかりに意識が集中してしまいがちです。しかし、文章そのものも装飾できることも忘れてはいけません

いくらデザインを工夫したとしても、「文章部分についてはただ文字を並べただけ」という状態では、その自己PRは書式自由の良さを活かしきれていないのです。

文字の装飾によって強調する方法の例
  • 文字の大きさや色を変える
  • 見出しを設ける
  • 強調したい内容の前後に空白を設ける

こうした工夫を凝らすことで、あなたの良さや考えを企業によりわかりやすくアピールできますよ。

イラストや写真を使った視覚的なアピール

イラストや写真を挿入できるのは、書式自由の自己PRならではのメリットです。イラストや写真を有効活用することで、あなたが伝えたいことを企業に視覚的にアピールできます。

イラストや写真を使った視覚的なアピールの例
  • 英語が得意なことをアピールするために留学中の写真を貼る
  • サッカー部で成長したことを示すためにサッカーボールのイラストを描く
  • 継続力を示すために趣味として続けてきたバレエの写真を添える

イラストや写真を使うことで、読み手はあなたの特徴や長所を瞬時に捉えることができます。

専門職でない限り、美術的なセンスはあまり選考結果に影響しません。肝心なのは、「読み手ファーストを意識して心を込めて作ったか」ということなので、絵心や写真技術に自信がなかったとしても、安心してくださいね

継続力を効果的にアピールするコツや例文はこちらの記事で解説しています。

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形式ばらない個性のアピール

これまでにもお伝えしてきたとおり、書式自由の自己PRは自身の個性をアピールするにはぴったりの選考方法です。

発想次第でライバルと差のつく自己PRを作ることができるので、自己PR作成時にはあまり形式ばらないよう気をつけましょう

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キャリアアドバイザー

どうしたら自分の個性を表現できるのか、一度気持ちをラクにして自由に考えてみましょう。

上原 正嵩

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まずは文章で自己PR作成してから表現方法を探そう

自分にとって適切な書式が見つかるかどうか不安な就活生も多いですよね。このように悩んでいる人は、まずは一般的な企業と同じように文章で自己PRを作成することがおすすめです。書式自由であっても、伝えたい内容は一般的な自己PRと本質的に変わらないですよね。伝えたいことがブレないようにするためにも、まずは何を伝えたいかを文章で整理しましょう。

文章で整理した後に、伝えたいことを表現するには文章が良いのか、それ以外の方法が良いのかを探しましょう。たとえば、実際に取り組んだことがアピールできる写真があるならば、文章だけでなく写真を組み合わせると説得力が生まれて、面接官の印象にも残りますよね。

自己PRのすべてを自由に表現しようとするのではなく、文章以外の手段を活用して補うという考え方で取り組むと、書式自由の自己PRで効果的に強みがアピールできますよ。

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自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。

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書式自由の自己PRを作成する5つの手順

書式自由の自己PRを作成する際は、これから紹介する5つの手順を踏むようにしましょう。順を追って作成準備を進めることで、魅力的な自己PRをスムーズに作れるはずです。

①自己分析をしてアピールする内容を絞り込む

自己PRを作るためにまずやるべきことは自己分析です。自己分析をすることで自身の長所や短所を客観的に理解できるようになり、自分という人間を企業にアピールしやすくなります

自己分析で考えるべき内容の例
  • 学生時代にどんな経験をしたか
  • そこからどんなことを学び、どう感じたか
  • その学びをどう活かしていきたいのか

これまでの自身のおこないを振り返り、その結果をもとに、企業に伝えたい自身のアピールポイントは何なのか考えてみてください。

「人より秀でたアピールポイントがない」という人も、心配する必要はありません。なぜなら、アピールポイントは優劣があるものではないのです。平凡に思えても、真剣に考えてたどり着いた自分ならではのアピールポイントは就活を進めるうえで武器になります。

こちらの記事で自分に合った自己分析方法を見つけてみてください。

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②アピールしたい内容が伝わる構成を考える

自分のアピールポイントをいくつかピックアップできたら、次は自己PR全体の構成要素を練ってみましょう。アピールしたい内容が最も伝わる構成要素を事前に考えておくことで、迷いなく自己PR作成に取り掛かれます

自己PRの構成要素の例
  • 自身の強みは何か
  • その理由は何か
  • 具体例となるエピソード

各要素をしっかりと組み立てておくと、無駄がなくわかりやすい自己PRが作れます。

③レイアウトを検討する

次は自己PRのレイアウトを決めていきましょう。本文のどこに見出しをつけて、イラストや写真、表などはどのあたりに挿入するかなど、ざっくりとで構わないのでレイアウトを考えていきます

書式自由の自己PRには「こんなレイアウトにするといい」という正解はないので、まずは自分でアイデアを練ってみましょう。詳細についても考える余裕がある人は、装飾の仕方や文字の色使いなど、細かなパーツについてもアイデア出しをしておくとこの後の作業が楽になります。

④イラストや写真を準備する

イラストや写真は、読み手の理解度を高めるために非常に効果的なアイテムです。文章だけでは伝わりづらいことも、イラストや写真を挿入することで視覚的にアピールできます

ただし、イラストや写真を無意味に多用するのはおすすめしません。あまりにも多いと、肝心の文章を記述するスペースが狭くなってしまうため注意が必要です。

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キャリアアドバイザー

伝えるべき内容を企業にしっかり読んでもらうためにも、視覚的効果のあるアイテムは適材適所で使うことを心掛けましょう。

⑤見出しと文章を作り込む

最後に自己PRの細かな部分を作り込んでいきましょう。

まず考えるべきなのは、「見出し」の内容です。見出しをつけることで、自己PR全体が読みやすくなるだけでなく、特に注目してもらいたいポイントを読み手に明確に伝えることができます。

端的にまとめたアピールポイントをそのまま見出しにしてもいいですが、周囲と差別化を図るためにも、見出しに自身のキャッチコピーを持ってくるのもおすすめです。その下や周辺にアピールポイントを裏付けるための「文章」を入れ込むことで、自分がどんな人間なのかを採用担当者にわかりやすく伝えられます。

書式自由の自己PRを作成する際の注意点

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就活生

なんだか自分にも書式自由の自己PRが作れそうな気がしてきました!

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キャリアアドバイザー

それはよかったです。

ただし、作成する際には注意点もあるので押さえておきましょう。

書式自由の自己PRには、気をつけなければならない注意点がいくつかあります。代表的な4つの注意点について解説するので、作成前には必ず読んでおいてくださいね。

書式自由のメリットを無視した内容にしない

書式自由の自己PRには通常の自己PRにはないさまざまなメリットがあります。

そのため、企業が自己PRの形式を「書式自由」としている場合は、そのメリットをいかに活かせるかが選考を勝ち進むうえでの重要なポイントとなります

逆に、書式自由の自己PRを通常形式の自己PRと同じようにまとめてしまった場合、

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採用担当者

この学生はこちらの意図をまったく汲み取っていないな。

と思われてしまいます。

志望企業の内定を勝ち取るためにも、書式自由の自己PR作成時には「自由」であることのメリットを決して無視しないよう気をつけてください。

文章のみでまとめようとしない

たとえクリエイティブなことが苦手であっても、書式自由の自己PRを平坦な文章のみでまとめるのは避けたほうが無難です。他の応募者が写真やイラストを駆使して表現している中で、つらつらと文字のみが並んだ自己PRは、採用担当者に退屈感を与えてしまいます

文字をメインにする場合にも、見出しを使用するなどして、見やすさに配慮することがマナーです。

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キャリアアドバイザー

どうしても文字のボリュームが多くなってしまう場合は、できるだけ文字のサイズを大きくする、一文を長くし過ぎない、といった工夫をすることも忘れてはいけません。

スペースを無駄にしない

書式自由の自己PRにどの程度の白紙部分を設けているかは、企業ごとにさまざまです。「数行程度のスペースを埋めればOK」というところもありますが、企業によっては「A4サイズ数枚」など、多くの白紙スペースを設けているところもあります。

白紙の分量が多い場合、企業はそれだけ自己PRから学生の本気度や人柄を図ろうとしている可能性が高くなります。そのため、スペースの分量が多過ぎて書くことがないからといって、白紙のままにしたり、意味のないイラストや写真を多用するのはNGです

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キャリアアドバイザー

自己PRの白紙スペースを無駄にしないためには、事前に全体のレイアウトをしっかりと考え、すべてのスペースを有効活用することが大切なポイントです。

レイアウトにこだわり過ぎない

「しっかりとレイアウトを組むことが大事」とお伝えしましたが、レイアウトをどうするか悩み過ぎて、必要以上に時間をかけ過ぎてしまうのは考えものです。

クリエイティブ職に応募するのであれば問題ありませんが、それ以外の職種に応募する場合、多くの企業では自己PRの「美的センス」よりも「内容」を重視しています

レイアウトばかりにこだわってしまうと、自己PRの中身がお粗末になりがちです。書式自由の自己PR作成時には、レイアウトよりも自身の強みや企業に貢献できるポイントを洗い出す作業にたっぷり時間をかけるようにしましょう。

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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけ裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!

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書式自由の自己PR実例

最後に、クリエイティブなことが苦手な人でも取り入れやすい書式自由の自己PR実例10選を紹介します。それぞれの作成時のポイントなどについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

①文章を読みやすくレイアウトする

自己PRを読みやすくするには、文章にメリハリのある装飾を凝らすことが大切です。冒頭に見出しを使用する、特にアピールしたい文章は色や線の太さを変える、などの工夫は、誰でもできる基本的なテクニックです。ぜひ下記の例文を参考にしてください。

例文

「何事も諦めずに継続して続ける力」が私の強みです。

私はすぐに結果が出なくても、ひたむきに努力できる人間です。この力を発揮したのが、大学で所属していたテニスサークルの関東地区予選で、3位に入賞した経験です。

私は中学の時にテニス部に所属していたため、サークルに所属した当初はテニスに自信があったのですが、サークルには自分よりうまい人が大勢いて、まったく通用しないレベルでした。

しかし、「やるからには絶対に上を目指したい」という想いから、①素振りと打球練習、②練習をスマートフォンで録画し、当日中に反省点を振り返るという努力を継続しておこないました。

新人戦では入賞を逃し悔しい想いをしましたが、諦めずに努力を続けた結果、2年生の時に出場した関東地区予選では3位入賞というサークル史上初の成績を残すことができました。

この経験から、私は努力を継続することで結果を出すことの達成感を味わうことができました。貴社においても、どんな時でも実直に前を向き、努力を続け業績に貢献していきたいです。

②伝えたい点1つを強調する

要点1つをキャッチコピー的に大きく配置し、その下に具体的なエピソードをつけるのも効果的な手法です。①の例文の場合、下記のようなキャッチコピーを冒頭に大々的に掲げ、その後にエピソードを綴っていきましょう

例文

困難にぶつかっても諦めずに成長する「雑草魂」の持ち主

③伝えたい点3つを並列する

最初に紹介した①、②では、文章の書き方自体は通常の自己PRとあまり変わりなく、レイアウトを工夫して要点をアピールする手法を紹介しました。

もちろん上記のような方法でも問題ありませんが、文章の作り方にさらにもう一工夫加えたい場合は、「要点を3つ程度に絞ってレイアウトする」という方法がおすすめです

例文

困難にぶつかっても諦めずに成長する「雑草魂」の持ち主

◎◎何事も諦めずに継続して続ける力◎◎

私はすぐに結果が出なくても、ひたむきに努力できる人間です。この力を発揮したのが、大学で所属していたテニスサークルでは、地道な練習を続け、関東地区予選で3位に入賞することができました。

◇◇前向きに問題解決に取り組める◇◇

中学の時にテニス部に所属していたのですが、大学のサークルに入った当初は自分よりうまい人が大勢いて、まったく通用しないレベルでした。しかし、「やるからには絶対に上を目指したい」という想いから、レベルの高い先輩に話を聞き、どうしたら上達できるか考えました。

☆★小さな努力を続け実際に結果を残せる★☆

検討の結果、①素振りと打球練習、②練習をスマートフォンで録画し、当日中に反省点を振り返るという努力を継続しておこないました。新人戦では惨敗し悔しい想いをしましたが、2年生の時に出場した関東地区予選では3位入賞というサークル史上初の成績を残すことができました。

④わかりやすく図解する

自身の強みをまとめた文章を図解していくと、より企業の目に留まりやすい自己PRを作ることができます。

図解する際は、下記に紹介する1〜5の項目に分けて考えるのがおすすめです。①の例文をもとに、実際に図解してみましょう。

【冒頭は一番伝えたい内容を目立たせる】
→何事も諦めずに継続できる力

【冒頭の内容を使ってどんな人材になれるか伝える】
→困難な取引先にもめげずに営業できる人材です!

【自己PRの要約をわかりやすく書く】
→この強みは、大学時代に所属していたテニスサークルで毎日実直に練習を続け、「関東地区予選3位入賞」という結果を残したことで身につけました。

【自己PRの具体的なエピソードを書く】
→大学で所属していたテニスサークルでは、「やるからには上を目指したい」という強い想いから、日々練習に励みました。「素振りと打球練習」「練習をスマートフォンで録画し、当日中に反省点を振り返る」という努力を継続しておこなった結果、大学2年時に関東地区予選3位入賞を果たしました。

【入社後の姿を具体的に書く】
→上記の経験から、私はどんな困難な取引先を前にしても、どう攻略すべきか問題解決に努め、諦めずに結果が出るまで行動し続けることができます。

⑤写真を加えて視覚的にアピールする

写真は視覚的なアピール効果が期待できるため、書式自由の自己PR作成時にはぜひ有効活用しましょう。また、写真やイラストなどを使う場合、文章はなるべく短めに収めることが大切なポイントです。

①の例文に写真を添える場合は、下記のようなものを用意するとイメージしやすくなります。

【冒頭に添える写真:大会で入賞した時の笑顔の写真】
→写真に吹き出しをつけて、本人が自身の強みが何かを喋っているかのような構図にするとわかりやすいです。

【中間に添える写真:素振り姿や反省点をまとめたノートなど、実際の練習内容がわかる写真】
→頑張ってきた証を写真として残すことで、説得力が増します。

【文末に添える写真:トロフィーを片手に、スーツでガッツポーズを取る写真】
→「貴社でも努力を続け、業績に貢献していきます!」などの吹き出しをつけるのもいいですね。

⑥イラストで個性とインパクトを出す

絵に自信がある人は、イラストを使って自己PRに個性とインパクトを加えるのもおすすめです。絵が苦手な場合は無理にイラストを描く必要はありませんが、最近では無料でダウンロードできるフリーのイラストサイトなども豊富なので活用してみましょう。

①の例文にイラストを加える場合は下記のようなものを用意すると、よりオリジナリティ溢れる自己PRになります。

【冒頭に加えるイラスト】
→目が炎のように燃えている状態で、両手にテニスラケットとトロフィーを持っている自分の似顔絵

【中間に加えるイラスト】
→汗だくになって練習している自分のイラストや、自宅で夜中に録画した練習風景を真剣に見返している自分のイラスト

【文末に加えるイラスト】
→冒頭のイラストの手に持ったテニスラケットとトロフィーをビジネスバッグとスマホに替え、仕事への意欲を表すイラスト

⑦漫画風にまとめる

自己PRを漫画風にアレンジしてみるのも一つの手法です。漫画風にまとめることで、あなたのユーモアや表現力を企業にアピールできます

①の例文を4コマ漫画風にしたい場合は、下記のようにまとめるといいですね。もちろんイラストだけでなく、適宜吹き出しなども挿入するとわかりやすくなります。

⑧新聞風にレイアウトする

文章にボリュームを持たせたい場合は、自己PRを新聞風にレイアウトするのがおすすめです。実際の新聞の1面トップを参考にしながら、自身の強みを全面に押し出せる新聞風のレイアウトを考えてみましょう

ただし、新聞風のレイアウトは一歩間違えると文字だけの自己PRより読みにくくなってしまう危険性もあります。文字が多すぎて何が伝えたいかわからない、文字が小さくて読みづらい、ということがないよう注意しましょう。

⑨自分史を使用する

自分の人生を年表にして表した「自分史」を活用するのも、書式自由の自己PRには有効です。自分史は今の自分がどうやって形成されてきたかを可視化できる、自己分析方法のひとつとしても知られています

自分史を年表にせず、モチベーショングラフとして表現するのもおすすめです。どんな時にモチベーションが上がり、そこでどんな学びを得たかなど、企業にアピールしたい箇所にだけコメントをつけると、視覚的にもわかりやすい自己PRができます。

自分史の作り方については、この記事で詳しく解説しています。

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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。

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⑩グラフや表を使用する

自己PRの一部を、グラフや表として表現するのもおすすめのレイアウトです。①の例文にグラフや表を挿入するのであれば、下記のような内容がいいですね。

書式自由の自己PRに載せるグラフや表の例
  • 毎日の練習量をあらわす表
  • 大会で成績が向上したことをあらわす表
  • 入社後の自分の営業成績を予測したグラフ

グラフや表があるだけで、企業は一目見てあなたの頑張りや人間性を判断しやすくなります。すでに自己PRの文章を考え済みであれば、そこにグラフや表にできそうな内容がないか、今一度読み返してみましょう。

書式自由の自己PRで自分らしさをアピールしよう

書式自由の自己PRは、「作るのが大変そう」と思われがちです。しかし、今回解説したポイントを参考にすれば、きっと自分らしさに溢れる自己PRが作れるはずです。

あなただけのオリジナリティを輝かせて、ぜひ内容の充実した魅力的な自己PRを作ってくださいね。

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