目次
- 一歩が差がつく保育士の自己PRにはコツがある
- 自己PRを作る前に! 絶対にやっておくべき事前準備
- 自分の強みや保有スキルを明確にしよう
- 園の特徴や求める人物像を把握しよう
- 担当する子ども像を理解しよう
- 保育士の自己PRで活かせる8つのスキル
- ①体力
- ➁歌やピアノのスキル
- ③責任感
- ④コミュニケーション能力
- ⑤視野の広さ
- ⑥ポジティブ思考
- ⑦計画性
- ⑧発想力
- 保育士の自己PRを効果的に伝える構成と要素
- ①結論:自分の強みを伝えよう
- ②エピソード:志望園の特徴にマッチしたものを選ぼう
- ③締め:園での活かし方を伝えよう
- 【スキル別】保育士の自己PR例文20選
- 責任感①
- 責任感②
- 伝える力①
- 伝える力②
- 聞く力①
- 聞く力②
- 視野の広さ①
- 視野の広さ②
- 臨機応変さ①
- 臨機応変さ②
- ポジティブ思考①
- ポジティブ思考②
- 切り替え能力①
- 切り替え能力②
- 計画性①
- 計画性②
- 発想力①
- 発想力②
- 体力+ヒューマンスキル
- 歌やピアノのスキル+ヒューマンスキル
- 選考フェーズ別! さらに一押しする自己PRの伝え方
- ES:字の丁寧さに気をつけよう
- 面接:相手の反応を見ながら話そう
- 事前準備や必要なスキルを明確にして刺さる自己PRを作ろう
一歩が差がつく保育士の自己PRにはコツがある
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。保育士を目指す学生から
「自己PRの作り方を教えてください」
「どんな自己PRだと相手に高評価でしょうか」
といった相談を受けます。保育士になるには専門学部の大学などに通ったり、必要な資格を取得していることが前提となります。
保育士を目指す学生には、同じ資格を持つライバルと比べたときに突出した特徴がないため、自己PRで差別化を図ったり強い印象を残すことを難しく感じている人もいるかもしれません。しかし、コツを理解すればほかの学生に差を付け就活を一歩リードする自己PRを作成することができます。
この記事では、保育士の自己PRを作成するために必要な準備から実際の作成方法の解説、そして20を超える自己PR例文を用意してあります。刺さる自己PRの作成に悩む学生はぜひ参考にしてくださいね。
自己PRを作る前に! 絶対にやっておくべき事前準備
就活生
キャリアアドバイザー
そうだったんですね。では一緒に自己PRを考えてみましょう。まず、自己PRを作るうえで必ずやっておきたいことから一緒に始めましょうか。
自己PRとは志望園に対し自分を売り込むものです。しかし自己PRを作るうえでただ自分の強みだけを伝えても、強いアピールとはなりません。相手に刺さるような自己PRを作るために、まず絶対にやっておきたい事前準備から始めていきましょう。
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自分の強みや保有スキルを明確にしよう
今お伝えした通り、自己PRとは自分の強みを伝え自分を売り込むものです。つまり、自分が保育士として活かせる強みやスキルとして何を持っているのかをはっきりさせておかなければなりません。自己分析をおこない、自分のアピールできる要素を見つけていきましょう。
自己分析をおこなう際はこちらの記事を参考にしてください。
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しかし、一口に「強みやスキル」とはいっても、実は2種類の強みやスキルに分けることができます。
テクニカルスキル
- テクニカルスキル:業務を遂行するための能力
テクニカルスキルとはその名の通りテクニック、技術に関するスキルです。保育士の仕事には技術が必要なものもあります。毎日園歌を歌う園であれば子どもと一緒に歌ったり、ピアノで伴奏をすることもあるでしょう。園児と折り紙をしたり外でボール遊びをしたりすることもありますよね。
このように身体を使い技術を要するスキルをテクニカルスキルといいます。まずは自分が保育園で役立つようなテクニカルスキルを持っているかを確認しておきましょう。
ヒューマンスキル
- ヒューマンスキル:人間関係を構築しスムーズに業務をおこなうためのスキル
テクニカルスキルが技術的なスキルを指すのに対し、ヒューマンスキルは技術を必要としない精神面や人柄などのスキルのことを指します。
どの職種でもそうですが、保育士にも向いている人や多い特徴があります。そのような特徴を満たしているかどうかもアピールできる要素のひとつです。どのような人が向いているのかはこのあと解説していきますね。
園の特徴や求める人物像を把握しよう
「保育園」と一口に入っても、その特徴はさまざま。園の方針はもちろん、在籍する園児や職員も園ごとに異なるでしょう。そして誰しも自分に合う園や自分が働きたい園があるはずです。自分に合った園を見つけることは、入社後に自分がいきいきと働くことにつながります。
また園の方針など特徴が違えば、その園に合う人物像や求められている人物像も違うはず。いくら自分がその園を希望していても、求められている人物像と自分が合っていなければその園になじみ活躍していくことは難しいかもしれません。選考の突破率を上げるためにも、また自分が今後気持ちよく働くためにも、志望園の特徴や求める人物像を把握しておくことも大切です。
施設の特徴
「保育士の働く場所は保育園」だと考えている人が多いかもしれません。しかし実は保育園以外にも働ける場所がいくつもあります。
- 認可保育所
- 無認可保育所
- 企業内保育所
- 院内保育所
- 託児所
- 児童館
- 母子生活支援施設
- 知的障害児施設
認可保育所を一般的な「保育園」として考えて良いでしょう。国が定めたさまざまな設置基準を満たした保育園です。無認可保育所はその名の通り国の基準は満たしていないものの、その保育スタイルには特色があったりある程度自由に教育をおこなえ保護者のニーズに応えやすいというメリットがあります。
また女性の社会進出が進む中で企業内保育所の需要は高まりつつありますし、母子生活支援施設や知的障害児施設ではより園児やその親に寄り添った保育が必要とされるはずです。
その施設がどのような特徴を持っているのかを知ったら、次は保育を通しどんな役割を果たしたいか、どのような園児とかかわりたいかを考えてみましょう。すると自分に合った施設が見えてくるはずです。
園の特徴
園ごとに保育方針や所属する職員の傾向は違います。たとえば規律を定めて卒園後に迎える学校生活を見据えた保育をおこなう園もあれば、園児が自由に過ごすことを大切にしている園もあるでしょう。また在籍する園児も元気で明るい子どもが多いところもあれば比較的のんびりした子どもが多いところもあるのではないでしょうか。
ホームページ(HP)やパンフレットなどからそれぞれの園の保育理念や教育プログラムなどを見て情報を収集し、園の特徴をつかみましょう。
- 園児の成長に重きを置いている
- 保護者との密なコミュニケーションを大切にしている
- 園外活動を大切にしている
- 年齢を超えた園児同士の交流を促進している
- 近隣の園との交流をおこなっている
- 職員の男性比が全国平均より高い
- 職員の平均年齢が20代
求める人物像
園の特徴に合わせて、その園で求められる人物像も違います。たとえば明るい子どもが多い園なら、子どもに負けないくらい明るく元気な人が好まれることでしょう。逆にのんびり、おっとりした子どもが多い場合は音楽や折り紙など、落ち着いてできる遊びの知識を持った人が活きるはずです。
志望園のHPや採用サイトをチェックし、どのような人物が求められているのかを把握しましょう。先ほどもお伝えした通り、いかに自分がその園を志望していても自分と園とが合っていなければ採用に結びつけることは難しいと言えます。先ほどおこなった自己分析と掛け合わせ、「双方がマッチしている」ことを強くアピールするために求める人物像の把握は欠かせませんよ。
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この他にも、母体の企業や団体の規模も確認をしておきましょう。介護やその他福祉事業などさまざまな事業を展開しているうちの1つとして保育園や託児所を運営している企業もあれば、1つのエリアで保育園のみを経営している団体もあるでしょう。
どちらがいいという話ではありませんが、たとえば企業研究をする際には、母体の規模が大きい場合には現場にいる社員の意見がどれくらい通るかどうかなども確認をする必要があるかもしれません。一般企業でも大企業と中小ベンチャー企業では社風が少し異なると言われているのと同様、こうした保育業界でも自分に合った園の特徴をぜひ掴んでいきましょう。
担当する子ども像を理解しよう
「子ども」と言えど保育園にはさまざまな年代の子どもがいます。また、成長著しい子どもは1、2歳年齢が上がるだけで性格や考え方、行動が大きく変わります。自分の希望がそのまま配属に反映されるとは限りませんが、どの年代の子どもを担当したいか考えておくと良いでしょう。
乳児
- 乳児:出生から満1歳未満までの赤ちゃん
乳児とは生まれて間もない赤ちゃんのことを指します。実は乳児は幼稚園には預けられず、保育園のみにしか預けることができません。
子どもの中でもっとも身体が弱いうえに、自分の意思表示もままならない年代です。「まあ大丈夫だろう」と思うようなことでも、それが命にかかわる重大な事故につながることも十分あり得ます。子どもの年代の中でも特に強い責任感があり、視野が広い人に向いているといえるでしょう。
年少~年中
年少~年中期の子どもは非常に好奇心旺盛です。歩いたり走ったりすることができるようになるので、自分でできることや活動範囲が一気に広がります。自我が芽生え始めいわゆる「イヤイヤ期」や、目に映るものすべてに疑問や好奇の目を向ける「なぜなぜ期」に突入する子どもが多く、もっとも手間がかかる年代と考えられます。
子どもとともに動く体力やお遊びなどのテクニカルスキルや、言うことを聞かない子どもに対する忍耐力などのスキルがもっとも求められるでしょう。
年長
小学校に入る直前の年代であり、もっともものわかりがよく手間がかからない年代といえます。自尊心も育ってくる頃で、自分なりの基準やルールを持っていたり、周りを見て自分で物事を考えられるようになる時期です。
また入学前の段階として、遊ぶだけでなくこのあとの小学校生活を見据えた教育的観点での保育が必要になるでしょう。なんでも保育士がやってあげるというよりも、子ども自身の判断に任せることが必要な場面も多くあるかもしれません。保育と教育の使い分けをすることが求められますね。
保育士の自己PRで活かせる8つのスキル
- 体力
- 歌やピアノのスキル
- 責任感
- コミュニケーション能力
- 視野の広さ
- ポジティブ思考
- 計画性
- 発想力
先ほど、保育士を目指すにあたり、自己分析で自分がどのような強みやスキルを持ち合わせているのかを明確にしようとお伝えしました。ここからは、保育士の仕事で活きるスキルについてお伝えします。
テクニカルスキル・ヒューマンスキルのどちらも紹介していきますので、もし「自分のもつスキルが保育士に向いているのか不安」な人はぜひ参考にしてみてくださいね。
①体力
体力は持っておくべきテクニカルスキルのひとつです。保育の仕事は元気あふれる園児を相手にする以上、体力は絶対に欠かせないといえるでしょう。外で子どもと走り回ったり、時には遠足などで遠出をすることもあります。特に自分の足で歩けるようになる年少以上の子どもを相手にする場合は必須のスキルです。
キャリアアドバイザー
園児との遊びに加えて、書類作成や保護者対応、行事の準備などの園児とかかわらないこまごまとした作業もこなさなければなりません。子どもとのかかわりだけで電池をすぐに切らさない体力が必要です。
➁歌やピアノのスキル
歌やピアノに関するスキルもテクニカルスキルのひとつです。保育園ではさまざまな場面で歌を歌うことがあります。たとえば朝礼や学芸会などの場面で、ピアノの伴奏に合わせて全体で歌うこともあれば、散歩や手遊び中に子どもと一緒に歌うこともありますよね。
歌にかかわることが多いため、歌やピアノに関するスキルはあれば必ず活かせるスキルとなりますよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
その他にも活かせるテクニカルスキルには、手先が器用なことが挙げられるでしょう。デジタル化が進んできているとはいえ、日々の活動の中で折り紙やあやとりなど、昔からおこなわれている遊びを行うこともあるでしょう。また、行事ごとがあるときには教室の飾り付けのためにハサミを使ったり、園によってはお遊戯のために衣装を作る機会もあるかもしれません。
こうしたときに、スピード感を持ちかつ器用に何かをこなせたほうが生徒からも一目置かれるかもしれませんし、仕事をスムーズに進められます。このようなスキルは自分では自覚をすることが難しいかもしれませんが、手先を使って作業をすることが苦痛ではない人は、アピールしてみてもいいかもしれません。
③責任感
保育士とは、子どもの命や安全に大きくかかわる仕事です。人の大切な子どもを預かる以上、生半可な責任感で仕事をこなしてはいけません。また加えて、保育園での学びが子どもの成長にもつながります。学識ではなく、友達や周囲の人への接し方や言葉遣いなど、人として必要なスキルはこの年代でも形成されます。
子どもの命はもちろん、自分の教えや行動が子どもの人格形成にもかかわっているという責任感を持って働くことが求められます。
④コミュニケーション能力
人を相手にする仕事である以上、コミュニケーション能力は必須のスキルです。とはいえ、コミュニケーション能力もさらに2つに分けることができます。自分がどんなコミュニケーション能力を持っているか・アピールできそうか考えてみてくださいね。
伝える力
人とかかわる以上、会話をスムーズに進めることは大前提です。加えて保育士の仕事で伝える力が必要になるのはこのような場合です。
- 行事や遊びの説明をするとき
- やってはいけないことを教えるとき
- 保護者対応
- 先生同士の連携
先ほどもお伝えした通り、保育士は子どもの成長に大きくかかわる仕事です。友達に意地悪をするなど、やってはいけないことを子どもがした場合は「それがなぜだめなのか」をわかりやすく伝え、今後はしないよう指導する必要があります。子どもでもわかるような表現などを使い、大切なことを伝えるスキルが求められます。
また保育士がかかわるのは子どもだけではありません。保護者や一緒に働く職員とも会話する機会は多くあります。話す相手に応じた三者三様の伝え方をすることも大切です。
聞く力
園児はまだ幼いため、自分の感情や意思をうまく伝えられない子が大半でしょう。そういったときに相手の言いたいことをきちんと汲み取り、それに合った対応をすることが求められます。
うまく伝えられなくても自分の言いたいことを理解してもらえると、子どもは保育士に対して非常に安心感を覚えるはずです。聞く力は子どもとの信頼関係の構築によくかかわるのです。
⑤視野の広さ
子どもは想定しない行動をよくするもの。担当する園児がどこにいて何をしているのか、子どもの動向を把握し目を光らせていなければ、命にかかわる行動をしていた場合にすぐ気付くことができません。さまざまなことに気を配り、広い視野を持ち合わせていることは保育士として子どもをまとめるうえで欠かせないスキルです。
さらにこの視野の広さから派生した能力があるので、併せてお伝えしますね。
臨機応変さ
いかに視野を広く持っていても、そこから子どもの動向に合わせた柔軟な行動ができなければそのスキルを活かしきることは難しいでしょう。
たとえばふと目を離したすきに子ども同士が喧嘩をしていた場合、まずはその喧嘩を留める必要がありますよね。かといって、喧嘩をしている子どもに飛んでいくと、ほかの子どもをおざなりにしてしまうことになります。そこで新たな問題や命の危機が起こるかもしれません。
視野の広さで子どもの動向を把握したら、そこから自分が何をするべきか瞬時に考え最善の選択をする必要があります。物事に対し臨機応変に動けてこそ視野の広さが光るものです。
⑥ポジティブ思考
まだ幼い子どもからすると、保育士とは「常に明るくなんでもできる大人」だと思われ、信頼のまなざしで見られているはずです。また子どもは意外と雰囲気や表情の小さな変化にも敏感に気づきます。
暗い表情や態度は、子どもたちにも悪影響を及ぼす可能性があります。子どもが元気に明るく過ごせるように、保育士自身も常に前向きに明るく物事に取り掛かれるようなポジティブ思考も大切なスキルのひとつです。
切り替え能力
仕事をしていると、楽しいことだけでなくつらいことも多くあるでしょう。しかし、その気持ちを引きずって子どもたちの前に表れると、今お伝えした通り子どもたちには不安や緊張を与えてしまうかもしれません。
嫌なこと、つらいことがあっても、子どもたちの前に出るときはきちんと気持ちを切り替え、明るく頼れる先生である必要があります。気持ちのオンオフをきちんと切り替えられることも保育士になるうえで大切ですよ。
⑦計画性
子どもたちと接するにあたり、多くの保育園では月案や週案など、その日・週・月でどのような目標を立てて子どもたちに接するか計画を立てて業務に臨むことが多くあります。子どもたちにどうなってほしいか、成長性まで見込んで計画を立てる必要があるでしょう。
その場のことだけでなく、あとのことまで見据えて何かを計画した経験があればぜひ伝えてみてください。子どもの成長に寄与してくれそうだと評価されるはずですよ。
⑧発想力
保育園では、毎月さまざまな行事があります。節分の豆まきや七夕など、季節に応じた行事だけでなく、たとえば「なわとび大会」「ドッジボール大会」など、日常的な遊びから生まれた行事を体験したことがある人も多いのではないでしょうか。
子どもが楽しめて、かつ何か子どもの成長に寄与できるような魅力的な行事を考えることが保育園生活の充実につながるはずです。柔軟に物事を発想するスキルもぜひ持ち合わせておきたいスキルのひとつですね。
こちらの記事では、発想力を鍛える方法について紹介しています。ぜひあわせて活用しましょう。
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保育士の自己PRを効果的に伝える構成と要素
保育士の自己PRのアピールに必要な要素をまとめたところで、ここからは実際に自己PRを作る方法をお伝えします。効果的に伝える構成をお伝えするので、手を動かしながら一緒に自己PRを作ってみてくださいね。
①結論:自分の強みを伝えよう
相手に自分の伝えたいことを伝えるには、まず結論から伝えることが大切です。自分がどんな強みを持っているか先に述べておきましょう。そうすることで、相手がこれからの話の内容をイメージしやすくなりますよ。
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②エピソード:志望園の特徴にマッチしたものを選ぼう
次に、その強みを裏付けるエピソードを伝えます。「○○が強みです」ということは誰でも言えるため、エピソードがあることでそれを根拠づけることができます。
このとき伝えるエピソードは、志望園の特徴にマッチしたものを選びましょう。たとえば園児の成長に重きを置いている保育園の場合ならば自分の強みを活かして誰かの成長や発展につながったエピソードを、保護者との密なコミュニケーションに力を入れている保育園なら、相手への気配りや思いやりなど相手を慮った行動がわかるようなエピソードが良いでしょう。
そうすることで、園側は自園での行動に置き換えてあなたの強みをイメージすることができます。
③締め:園での活かし方を伝えよう
自己PRの最後は、強みを園でどう活かすかを伝えて締めます。どの保育園も、自園に貢献してくれる人を求めています。そのため、強みのアピールだけでなく、実際に志望園で自分の強みを活かしどのような貢献ができるかを述べ、採用メリットを感じさせる必要があるのです。
ここでのコツは、実際の保育園の業務と絡めて話すこと。視野の広さが強みの場合、その強みは保育園のどんな業務で活きるでしょうか。発想力はどの業務に活かせるでしょう。自分の強みが業務においてどう活きるかを考え、具体的な業務の話を交えながら活かし方を伝えてみてください。
上手に締めるコツはこちらの記事でも解説しています。
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自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
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そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう!
【スキル別】保育士の自己PR例文20選
これまでの説明を踏まえて、ここからは保育士の自己PR例文を紹介していきます。先に紹介した強み別に紹介しているので、自分の強みの例文をぜひ参考にしてくださいね。
責任感①
私の強みは強い責任感です。
学生時代に塾講師のアルバイトをしておりました。自分の教えが生徒を形成するということを常に考え、授業の前には、その日教える内容を必ず見返し正しい知識を再確認する作業をしておりました。そのおかげで、あるとき自分がこれまで正しいと思っていた知識が少しずれていたことに授業前に気付き、子どもたちに誤った知識を与えずに済んだことがありました。これは自身の責任感のもと事前準備を怠らなかった結果であると考えております。
この「自分の教えが生徒を形成する」ことは保育においても同じことがいえると思います。自身の言動に責任を持ち、豊かな子どもの保育に努めたいと思います。
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キャリアアドバイザー
過去の経験での「生徒に対する責任感」と保育とのつながりを表しており、保育園の指導でも責任をもって臨んでくれそうですね。
責任感②
私は責任感の強さが強みです。私は犬を飼っているのですが、あるときその愛犬を命の危機にさらしてしまったことがあります。
ある夏の日に家の近くで友人と会った際、近くだからと犬を放って外出したことがあります。思いのほか場が盛り上がり、気付いたときには2時間近くが経過していました。帰宅すると、犬が誤ってエアコンのリモコンを触ってしまいエアコンが停止しており、ぐったりした様子になっていました。急いで病院に行き、一命は取り止めましたが、わたしはこの経験から少しの油断が命取りになることを学びました。
保育においても、犬同様とまではいきませんが少し目を離しただけで命に危険が及ぶ可能性が高いと考えています。命を預かっていることに責任を持ち、子どもを育てていきたいです。
キャリアアドバイザー
過去の経験から命の大切さとその責任感を培ったエピソードです。真剣に命と向き合っている様子が伝わるので、保育においても仕事や子どもに責任をもって向き合ってくれそうですね。
伝える力①
私はコミュニケーション能力に自信があります。コミュニケーション能力といっても、私は伝える力を大学時代に磨いてきました。
大学時代は老人ホームにボランティアとして訪れていました。ご老人の方々との会話は、たとえば耳が遠く話したことが一回で伝わらなかったり、今の流行りや若者言葉では意味を理解してもらえなかったりと、話すうえで苦労することが多々ありました。
そのため、私は老人一人ひとりに応じて、耳が遠い人にはゆっくり、口を大きく開けて大きな声で話すことを、また話の内容を理解してもらえない相手には、自分の中で話をかみ砕いて、相手の世代の話なども交えながら話すことを心掛けるようにしていました。その結果、多くのご老人と会話を楽しむことができ、私自身のコミュニケーション能力、伝える力を鍛えられたと思っています。
子どもであっても、友人と話すように会話をしては伝わらない可能性があることには変わりありません。この経験で鍛えた伝える力を活かし、子どもに伝わるように会話をしていきたいと思っています。
キャリアアドバイザー
まず「コミュニケーション能力」の中から「伝える力」が強みだと明言しているのが良いポイントです。また経験の中で実際に取り組んだことも示されており、子どもに対しても相手に合わせた対応を考えてしてくれそうなイメージができますね。
伝える力②
私は相手に物事を適切に伝えることができます。大学時代は4年間カフェでアルバイトをしておりました。最後の年には4年生が私一人であったため、接客だけでなく後輩の育成や店長との連携など、さまざまな立場の人と関わる機会が増えました。
その中で私が気をつけていたことは、立場に合わせて自分の話し方を変えることです。たとえば何もわからない新人にはわかりやすい言葉でゆっくり順を追って説明すること、また店長には運営に関して意見することもあったため、こちらの伝えたいことをはっきりと言い切ること、共に働く後輩たちとは仲を深め信頼関係を構築できるよう、親しみのあるフレンドリーな様子で話すこと、などを意識していました。
その結果、新人には業務がよく伝わり、はりきって仕事に臨んでくれるようになりました。後輩とは何かあったときに気兼ねなく頼ってくれるような関係性を築け、私が店長に進言したことについては実際の店舗運営に活かされることも多々ありました。
保育士は子どもだけでなくさまざまな人とのかかわりがあります。このアルバイトで培ったスキルを活かし、それぞれ相手に応じたコミュニケーションを取り、信頼関係を構築できるよう努めます。
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キャリアアドバイザー
実際に「さまざまな人とさまざまなコミュニケーションをとった」ことがわかりやすく良いですね。保育園でも良くあるシチュエーションのため、入社後の姿がイメージしやすいです。
聞く力①
私は、相手の気持ちに寄り添い話を聞くことができるところが強みだと考えております。以前、自分の悩みを人に打ち明けた際共感してもらえたことで心が安らいだことがあり、常に相手の気持ちに寄り添うことを重視するようにしていました。
たとえばアルバイト仲間がお客様からのクレーム対応にイライラしていた際は、話を聞くだけでなく相手に合わせて共感できるような軽い愚痴を述べてみたり、また友人が大学の授業内の発表会で失敗をしてしまい落ち込んでいる際は、ひたすら話を聞き友人を励ますことに徹しました。その結果、多くの人から相談を受けることが多くなってきたことに気づき、周りの人と自分とで信頼関係が築くことができたのだと感じるようになりました。
貴社においても、常に相手の気持ちに寄り添う姿勢を貫きます。子どもに信頼される保育士として貴社で活躍していきたいです。
キャリアアドバイザー
相手の求めているものを推察し、自分の行動を変えているのが良いですね。また、ただ聞くだけではなく、相手のことを考えられた行動に移せていることもわかり、非常に良い印象が持てます。
聞く力②
私は相手の話を聞き、そのうえで適切な対応ができるところが強みです。学生時代にはコールセンターでアルバイトをしておりました。業務をこなす中で、お客様との会話はまずは相手の話を聞くことから始めようと考えるようになりました。多くのお客様がイライラされている様子で、私から話してもきちんと終話までもっていくことが難しいと考えたのです。
聞き役に徹したことで、相手の言いたいことやなぜイライラしているのかが読み取れるようになってきました。そのうえで、私たちに非があった場合は丁寧な謝罪をし、あちらの一方的な言い分であった場合は毅然とした態度を取るなど、相手の話に応じた対応ができるようになったと感じております。
保育園においても、私が一方的に話すだけでは子どもに何も伝わらないと思います。まずは子どもの話をきちんと聞き、そのうえで話に沿った対応をしていくことを心掛けていきます。
キャリアアドバイザー
コールセンターの経験を保育園の業務に関連させているのがとてもよくわかります。保育園の業務をきちんとイメージしたうえで自己PRを考えているのが伝わるので、高評価につながりやすいでしょう。
視野の広さ①
私の強みはさまざまなことに気が付く視野の広さです。
学生時代、居酒屋でアルバイトをしておりました。夜の忙しい時間帯には隅々まで手が回らないこともあり、お客様を十分に満足させられないほか、逆にやることがわからず立ち往生している新人がいるなどの状態でした。
そこで私はまずは店内を広い視点で見てみることから始めました。キッチンを任されることが多かったのですが、手が少し空いたときには積極的にかつ短時間でホールを見て回るようにし、食べ終わった食器の回収や新しい飲み物をたずねたりすることで、ホールの仕事の補助とキッチンの円滑化をおこなえました。また自分で動くだけでなく、何をしていいかわからない新人にも声をかけ仕事をお願いしたりなどすることで、出勤しているスタッフ全員がきちんとできる仕事をこなすことにつながり、お店の回転率やお客様の満足度も向上したと考えております。
特に子どもはよく動き回るからこそこの視野の広さは保育園の業務にも活かせると考えております。誰がどこでどんな行動をしているのかを把握し、自分にできることややるべきことを考え積極的に行動に移していきたいです。
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キャリアアドバイザー
例が具体的でわかりやすいですね。こちらも保育園の業務をきちんと理解していることが伝わるので、入社後の姿がイメージしやすいです。
視野の広さ②
私は視野の広さが自分の強みだと思っております。
以前大学でおこなった実習では、緊張からうまく子どもと話せなかったりと失敗が多かったです。自分にできることがまだあまりない分、子どもの様子はしっかり見ようと心掛けておりました。あるとき子どもたちに読み聞かせをしている際に、部屋の外のホール内で子どもが危険な行動を取っているのを見つけ、間一髪で止め安全を守ることができました。
保育園の先生方からはよく気付けたねとお褒めの言葉を頂いたことで、私が子どもに対してまずできることはこの視野の広さを活かすことだと考えるようになりました。入社後も、まずは周りを広くよく見ることは欠かさず意識していきます。そのうえで、状況に応じた適切な行動をとり、子どもたちが安全かつ楽しく過ごせるような環境づくりをおこなっていきたいです。
キャリアアドバイザー
周囲からの評価も盛り込んでいる点が強みに信憑性を与えていますね。再現性の高いエピソードであり、入社後仕事に励む姿も想像できます。
臨機応変さ①
私の強みは、状況に応じて適切な判断をし臨機応変に対応ができることです。
大学時代はカフェでアルバイトをしていたのですが、時間帯によってはお客様20人に対してホールスタッフが2人しかいないときもあったため、常に周囲に気を配りながら行動することを心掛けていました。
お客様のお水がなくなりそうになった際には、声をかけられる前に届けに行き、仕草などから暑そう・寒そうだと感じた際には空調の調整をするなどしていました。声をかけられる前に動くことで、自分たちの負担も減らせるようになったほか、お客様が求めていることは何か常に考えて行動した結果、店舗の売上も高い水準を記録し続けることができました。
入社後は、うまく言葉にできない子どもの様子から相手が求めていることを見極めて行動に移すことが重要だと考えています。培った臨機応変さを活かし、そのとき自分が何をすればよいか考えて適切な行動を取っていきます。
キャリアアドバイザー
アルバイトで成果を挙げた一連の流れを伝えている点から、お客様に気を配りながら働いている姿がイメージしやすいです。簡潔にまとまっておりわかりやすい自己PRですね。
臨機応変さ②
私は状況に応じ適切な行動を選択することができるのが強みです。
学生時代のアルバイトでは、接客業であるためお客様からのクレームが入ることもよくありました。アルバイトリーダーを務めている際、後輩のアルバイトにお客様から難しいクレームが入りました。すぐに私が対応を代わることもできたのですが、私がクレーム対応に入るとレジ周りの責任者が不在になってしまうことに気づき、ほかのアルバイトに声をかけて社員を呼んでくるように伝えました。社員からは瞬時に状況を考えた判断をしてくれて助かったとお褒めの言葉を頂いたのが嬉しかったですし自信につながりました。
子どもを相手にする場合は特に、何か問題が起こったとき気付いた人が対応すればいいというわけではないと思っています。状況を判断できたら、そこから自分が何をするべきか瞬時に考え最善の選択をすることで、園や子ども全員の安全につなげていきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
よく物事を考えて行動していることが伝わる自己PRですね。頼もしい印象もうかがえます。
ポジティブ思考①
前向きでポジティブ思考が私の強みです。
大学ではバスケサークルのマネージャーとして選手のサポートをしてきました。ある年の3年生が非常に優秀だったため、3年生の引退後は「今年は良い結果を残すのは無理だろう」とチーム全体の士気が下がってしまいました。しかしこのままでは本当に一勝もできないと思い、チームのために今できることをやろうと考えました。
まずはいなくなった3年生と比較をしないこと、自分たちで自分たちのチームを作ることを意識づけ、スローガンを新しく考え直しました。加えて練習中はメンバーの「良かった点」を見つけ、直接伝えるようにしたほか、大きな声で声掛けをし、チームを活気づけていました。その結果、チームの士気が高まり、大会でも3年生がいたとき同様の結果を残すことができました。
私にはネガティブな状況にも前向きに、ポジティブに考え臨むことができます。入社後も、明るく前向きな先生として子供たちを照らす存在になりたいです。
キャリアアドバイザー
保育士の仕事において前向きさは欠かせません。太陽のような明るい先生になってくれそうなイメージができますね。
ポジティブ思考②
私はポジティブに考え、人を明るく導くことが強みです。
学生時代は児童館でボランティアをしていました。あるとき、子どもたちと遊んでいる最中に地震が来て、子どもたちが非常に不安そうにしていました。私はまず「大丈夫だよ」と声をかけ、子どもたちを机の下などに誘導しながら、励ましたり慰めるなど、暗い気持ちに陥らないようにしていました。地震がおさまり安全が確認できたあとは、「避難訓練の成果が出たね」と子どもを褒めることで、子どもの元気が再度出て明るい笑顔が戻ってきたと感じています。
多感な子どもに対し、私たち大人が不安そうな顔をしては子どもを不安がらせるだけです。入社後も、何事もポジティブに変換して子どもたちを鼓舞できるような努力をしていきます。
キャリアアドバイザー
発想をうまく切り替えていることがよくわかります。子どもたちの様子もよくわかるほか、再現性の高いエピソードであるため、高評価につながりやすいでしょう。
切り替え能力①
私は切り替えが速いのが強みだと考えています。ゼミではよくディスカッションをすることが多く、私もよく仲間と意見を交わしていました。結論をまとめる際、私の意見が通らなかったり論破されてしまうことが非常に悔しく、正直イライラしてしまうこともありました。
しかし、その後の教授からのフィードバックを受ける中で、「たしかに今回はそういう面があった」「今回はその視点を見逃していたな」と頭を落ち着かせ、反省点の改善に取り組むことが多かったです。私自身それは幼少期から変わらない習性なのですが、教授からは「すぐに頭を切り替えて改善に取り組めるのは強みだ」とおっしゃっていただいたことがあります。
保育園においても、特に初期の頃はたとえば先輩などからご指摘を受けたりと落ち込むことが多くあると思います。しかし、それは子どもにはまったく関係のないことですしむしろより良い先生になるための助言だと捉え、引きずらずに元気に仕事に取り組むようにしていきます。
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キャリアアドバイザー
第三者からの評価が入っていると信憑性が増しますね。成長意欲もうかがえ、業務に対して前向きに取り組んでくれそうです。
切り替え能力②
私はすぐに頭を切り替えられることが自分の強みだと考えております。
以前実習の際に、その前日にあったプライベートのトラブルから気持ちが落ち込み、それを保育園に持ち込んでしまったことがありました。表情が暗く注意力も散漫としていたため、指導教官からきつくお叱りを受けたことがあります。子どもたちが不安がりますし、何より子どもの安全をおびやかすことにもなると気づきました。
それからは、プライベートと仕事は分けるように意識付けています。出勤してエプロンを付け、鏡の前で頬を軽くたたくことをルーティンとしました。その後は実習後ももちろん業務外で不安ごとなどもあったのですが、ルーティンのおかげでうまく切り替えができ、同じような叱咤は受けることがなくなりました。またより一層子どもたちに向き合え、子どもたちの笑顔で不安ごとも消えていったように感じています。
このルーティンは入社後も続けていきます。つらいことがあっても持ち前の切り替え能力で切り替え、子どもたちに元気を与えられる先生になりたいです。
キャリアアドバイザー
切り替え能力の高さのほか、失敗を糧にできることや自分なりの工夫ができていることなど、評価できる点が多くある自己PRですね。
計画性①
私には計画性があることが強みです。
大学時代、保育の勉強や実習と並行してアルバイトをしていました。1年生の時は並行したスケジュール作成が難しく、勉学に少し支障が出たのに加えてアルバイトの皆さんにもシフト変更などで迷惑をおかけすることがあり、2年生時にはスケジュールをもう少し計画的に練ろうと決めました。
実習や授業後に自分がどれくらいキャパが残っているのか、過去の経験を思い起こしてアルバイトのシフトを提出しました。また1年生時には、実習後にアルバイトを入れすぎてしまい、反省やレポート提出がうまくできなかったことも踏まえ、実習後のこともきちんと頭に入れたうえでシフトを考えられた結果、2年生時には勉学もアルバイトも非常に円滑に進められました。これは私の自信にもつながりましたし、先のことまで予定を考えてスケジュールを組むことの大切さも学びました。
保育園でも園予定としてさまざまな計画を立てることがありますし、業務が立て込むことが予想できるので自分のキャパとも相談して物事を進めていくことが大切だと思います。この強みを活かして、適切な計画立てに寄与していければと思っています。
キャリアアドバイザー
先のことまで見越した計画立てができているのが非常に好印象です。仕事もうまくこなしてくれそうだと考えられますね。
計画性②
私は計画性があり、物事の優先順位を考えて効率的に仕事を進められることが強みです。大学時代は居酒屋のキッチンでアルバイトをしておりましたが、非常に忙しく、大量の注文が来ることから、優先順位を意識することが不可欠だと考えるようになりました。
注文が来た順番に受けていくのではなく、時間のかかるものや仕込みが必要なものから調理を始め、待ち時間が発生し手が空く際に他の料理を作るなど工夫をこらしたおかげで、忙しい時間帯もスムーズに乗り越えることができるようになりました。
入社後すぐは、やることに忙殺されてしまうと考えています。そんなときでも、まず何をすべきか、業務について優先順位をしっかり考え、計画的に進めていくことでまずは仕事にいち早く慣れていきます。
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キャリアアドバイザー
エピソードが具体的であり、また自分の考えなども盛り込まれているため人柄などもわかりやすいです。仕事も堅実にこなしてくれそうですね。
発想力①
私は発想力が強みです。学生時代にボランティアとして働いていた児童館では、その月の行事予定をポスターにして入り口に設置していたのですが、昨年1年間はそのポスター作製を一から私に任せてもらえることになりました。
12個のポスターを作るにあたり、多くの人の目に留まるようにするにはどうしたらいいか考えた結果、架空のキャラクターをひとつ作り、それをどのポスターにも盛り込むことで1年を通じたストーリー仕立てにすることにしました。キャラクターは児童館の子どもたちからの公募で作成し、季節の風物詩を盛り込んだポスターが合計で12枚できあがったときは非常に感慨深かったです。また保護者の方からも「これ物語になっていますよね、毎月楽しみです」などといった言葉が聞けたのはやりがいにつながりました。
保育園でも、ポスター制作やおたより制作などの機会があると思います。その際にこの発想力を活かし、多くの人に楽しんでもらえるような私ならではのポスターを制作したいです。貴社の雰囲気に合うようなものを作り、保育園の明るさを増すことに貢献していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
工夫が具体的に記載されており良いですね。さらに加えるなら、「なぜその工夫をしようと思ったか」まで伝えられると、より保育園での再現性がイメージできるようになりますよ。
発想力②
私はその場にあった企画を考えられる発想力が強みです。大学の授業で、老人ホームに伺い学生が考えたイベントを開催する授業がありました。開催時期が秋だったのでそれと関連させ、秋が旬の食べ物を使った料理教室を開催しました。
私たちが施設の方々を楽しませる目的ですが、皆さんお話しするのが好きだと事前に伺っていたため、皆さんお得意の家庭料理をレクチャーしてもらうという形でイベントを進めました。特にお話し好きなおばあさんたちは張り切ってイベントに取り組んでくれ、おじいさんたちとはその間秋にまつわる単語を使ってゲームをしたりなどしていました。
終わったあとは施設の職員の方から、「利用者の特性をよく理解した良いイベントだった」と言ってくださったのが非常に印象に残っています。
イベント企画などは保育園でもあると思うので、この経験とスキルを活かしたいと考えております。子どもたちにより保育園を楽しい場所と思ってもらえるような、そして楽しさだけでなく学びと成長につながるようなイベントを企画し、良い保育園づくりに貢献していきたいです。
キャリアアドバイザー
相手のことを考えたイベントづくりがよくわかる内容です。実際に保育園ではどんな行事を企画したいか伝えられるとさらに具体的で良いですよ。
体力+ヒューマンスキル
私は子どもたちに走り負けない体力と臨機応変さが強みです。
もともと年の離れた兄弟が多く、高校生や大学生の頃も一緒に公園で鬼ごっこをするなどしていました。それに加えて、健康のために始めた毎朝のランニングや書店のアルバイトでスタミナも物理的な体力も鍛えてきました。
ランニング中に、偶然体調を崩したご老人と遭遇し、周りに声をかけ救急車を呼んだり応急処置をしたりと適切な処置をしたことがあります。また書店ではさまざまな年代のお客様が来店されるため、お客様一人ひとりに応じた話し方や目線の位置、言葉の選び方など適切な対応が身に付いてきました。
保育園では子どもたちと外で遊ぶなど、体力が必要とされる面が多いと思います。またそのような場面では怪我やトラブルがつきものです。自分の体力を活かしともに楽しく遊ぶのはもちろん、楽しい中にも冷静さは忘れずに、子どもたちの様子に応じた適切な行動を取り怪我や事故の防止に努めていきます。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
体力だけではアピールとして少し欠けてしまう恐れがあります。臨機応変さと併せることで、さらに現実味が増し実際にどのように業務に臨んでくれそうかがよりわかりやすくなっていますね。
歌やピアノのスキル+ヒューマンスキル
私は歌やピアノはもちろんそれに加えて、自分の歌やピアノの音で場を盛り上げる工夫を思いつくことができます。
小学校の頃からピアノを習っていたため、童謡からクラシックまでさまざまな曲を弾くことができます。また、自身が保育園に通っていたころ、担当の先生がギターでさまざまな曲を作詞作曲してくれたことが印象的で、自分でも曲を作り子どもたちと楽しみたい、保育園の特徴としたいと考えていました。
大学でも、授業や実習で私の作曲した曲を披露してきました。特に実習中は、お昼寝のあとに園児とおこなう体操で使う音楽を私が作詞作曲し、園児みんなで歌うようになりました。この慣習は実習が終わった後も続いておこなわれていると聞いています。
音楽は園児の心を楽しくさせるものだと思います。また、ゆくゆくは園歌や朝のホームルームなどで使う歌も私が作り、それを園のシンボルにして、園の知名度や人気の向上にもつなげたいと考えています。
キャリアアドバイザー
ピアノスキルに合わせて発想力についてもアピールしていますね。貢献への仕方に加え、入社後にやりたいことも明言されており強い意欲がうかがえます。
選考フェーズ別! さらに一押しする自己PRの伝え方
ここまでは自己PRの作り方をお伝えしてきました。最後に、この自己PRをさらに効果的にするための伝え方についてお伝えします。
自己PRはエントリーシート(ES)と面接、2つの場面で求められます。選考フェーズごとにさらにどんなことに気をつければよいかを説明しますので、さらなる一押しになるよう読んでみてくださいね。
ES:字の丁寧さに気をつけよう
ESでは字の丁寧さがもっとも大切ですが、その理由は保育士の業務内容に関係があります。保育士の業務内容のひとつに、保護者対応があります。その中で、連絡帳で日々の活動について報告したり学年だよりを作成することもあるでしょう。
自分の子どもを目の届かないところに預けている以上、保護者にとって保育園の子どもの様子は気になるものです。丁寧な字からは、子どもに対して誠実に、また保護者のそういった気持ちを汲み取った対応をしようとしていることが読み取れるでしょう。そのために文字のきれいさは大きくかかわります。
キャリアアドバイザー
ESの文字が殴り書きのようになっていると、このような保育園での業務にも不安が残ります。安心感をもってもらうためにも、業務を意識して丁寧な文字でESを作成するようにしましょう。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
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面接:相手の反応を見ながら話そう
保育園では業務の中で子どもという「人」と話すことがもっとも多いです。面接官は自分という「人」との対話における対応から、学生が実際に子どもとどう接するかを見ています。
子どもと接する際、こちらが一方的に話すのはあまりよくありません。話したがりな時期の子どもの話をまずは聞き、言いたいことを汲み取ったうえで会話をすることが求められます。
面接もそれと同じで、こちらが伝えたいことのみをただ一方的に伝えては高評価につながりません。相手の反応を見て、必要によってはエピソードの長さや濃さを調節するなどの工夫が必要です。どう話せば自分の魅力がより相手に伝わるのか、相手の反応を見ながら話をすることを心掛けてみてください。
キャリアアドバイザーコメント柴崎 拓也プロフィールをみる
ES段階ではあまりにも奇をてらったことは書きすぎないように注意しましょう。せっかく自己PR欄を丁寧に書いたとしても、たとえば趣味欄に「お酒の飲み歩き」などと書いたとします。飲料業界や大人を相手にする仕事であればあまり問題はなく、むしろ話が盛り上がることもあるかもしれませんが、子どもを相手にする仕事にふさわしい内容かどうか改めて考えてみましょう。
また、子どもたちは保育士のおこないをしっかりと見ており、それを真似しながら学び、成長をしていきます。その意味では、見た目の清潔感も非常に大切になってきます。話す内容はもちろんのこと、面接時には、服装に皺が寄っていないか、爪は伸びていないかなど身だしなみも今一度チェックしておきましょう。
事前準備や必要なスキルを明確にして刺さる自己PRを作ろう
保育園の自己PRを考える際は、自己分析を通じた自分の強みや保有スキルの理解、そして園や子どもに関することについて理解を深めることが大切です。そのうえで自己PRを作成するときは、まずは自分が持つスキルとそれを裏付けるエピソード、そしてそのスキルをどのように保育園で活かせるかを伝えられると、入社後の活躍がイメージしやすく説得力のある自己PRが完成しますよ。
保育士の自己PRを考えているのですが、何をどう書いたら良いかわからないんですよね……。