面接官に刺さる自己PRの締めポイント|盛り込む内容や注意点を解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. 締めの言葉を工夫して採用担当者にアピールしよう
  2. 締めの言葉が重要な理由
  3. 締めの言葉を書くと文章がまとまる
  4. 意欲や企業への貢献を語れる
  5. 採用担当者が自己PRで見ていること
  6. 自己分析ができているか
  7. 自社と雰囲気がマッチしているか
  8. 企業に貢献してくれるか
  9. 自己PRの基本の構成
  10. ①結論(強み)
  11. ②強みを発揮した具体的なエピソード
  12. ③締めの言葉
  13. 締めの言葉として書く内容
  14. 仕事で強みをどのように活かしたいか
  15. 強みを活かして企業にどのように貢献したいか
  16. 締めの言葉を書く時の3つのポイント
  17. ①具体的に書く
  18. ②強みと一貫性を持たせる
  19. ③企業が求める能力と合致させる
  20. NGな締めの言葉
  21. ネガティブな自信のない表現
  22. 過剰なアピール
  23. ありきたりな定型文
  24. 強みを活かして企業に貢献できることが伝わる締めにしよう

締めの言葉を工夫して採用担当者にアピールしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

エントリーシート(ES)や履歴書で重要な要素が自己PRです。そしてその決め手のひとつとなるのが、締めの言葉。自己PRにしっかりと締めの言葉を書くことで、企業への入社意欲や貢献できる点を自然に伝えることができ、働く姿を想像させることもできます。

一方で締めの言葉をしっかりと書いておかないと、ネガティブな印象や企業研究をしていないと取られてしまう可能性もあります。この記事では、自己PRの締めの言葉をどのように工夫するのかについて、具体的に解説していきます。

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締めの言葉が重要な理由

それではなぜ締めの言葉が重要なのでしょうか。理由はいくつかありますが、主に以下の2点があげられます。

・締めの言葉をしっかり書くと締まりがよくなって印象がよくなる
・自己PRのエピソードに加えて、意欲や企業への貢献を語れることができ、説得力が増す

それぞれを詳しく解説していきます。

締めの言葉を書くと文章がまとまる

締めの言葉をしっかりと書くことで、自己PRの文章をきれいにまとめることができます。どんなにいい経験やいいことを言っていても、締めの言葉がしっかりしていないと、あいまいな印象を与えてしまいます。熱意や意欲をアピールするためにも、最後の締めの部分まできちんと書きましょう

意欲や企業への貢献を語れる

後ほどくわしく説明しますが、自己PRの最後は企業への貢献や意欲を語る非常に重要な部分です。どのように強みを活かそうと考えているのか、どのように貢献したいと考えているのかといったことを締めの言葉に書くことで、エピソードの説得力もぐっと増します。

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「〇〇したい」でアクションを起こす意思を伝えよう

締めの言葉は「〇〇したい」(want)ではなく「◯◯します」(will)にするよう意識してみましょう。皆さん胸に手を当てて過去を振り返ってみてください。「〇〇したい」「〇〇する」と口に出した時、どちらのほうが実行できましたか? ほとんどの方は後者だと思います。自分が何か起こすアクションに意思が働いていると、爆発的な行動力を発揮できていたのではないでしょうか。

業界業種問わずに、企業衰退を求めている経営者はこの世の中に存在しません。何かしらの形で必ず成長をしていきたいと考えています。成長するために必要なことはズバリ主体性です。企業の多くは、従業員に主体性を求めています。主体性を伝えるチャンス、アピールするタイミングはまさに締めの言葉。なんでもいいです。「〇〇したい」を「〇〇します」と言い直してみてください。この1つで大きく結果は変わってきます。

採用担当者が自己PRで見ていること

自己PRの締めの書き方を紹介する前に、採用担当者が自己PRのどのようなところを見ているのか知っておく必要があります。どんなに締めの言葉がよくても、自己PR全体を通じて「自分のよさを伝えたい」という気持ちばかりが先行してしまい、採用担当者が知りたいポイントや見ているポイントからずれてしまっては意味がありません。ひとつずつ具体的に見ていきましょう。

自己分析ができているか

まずは「自己分析ができているか」です。自己PRでは自分の強みをアピールしたくなりますが、それが誇大表現になっていてはいけません。

あまりに自分の内面とかけ離れたことを履歴書に書くと、面接で一貫性がないと思われてしまいます。そのため、自己分析を徹底的におこない、本当の自分の人柄を履歴書でも面接でもアピールできるようにしましょう。

こちらの記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析のやり方を解説しています。自己分析に自信がない人は、ぜひ参考にしてみてください。

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自社と雰囲気がマッチしているか

次に「自社と雰囲気がマッチしているか」です。どれだけ素晴らしいスキルがあったとしても、企業が求める人物像とマッチしていなければ採用担当者も「会ってみたい」とはなりません。自己PRでは、自分がその企業にマッチしている点を重点的に記入しましょう

基本的に、自己PRは企業ごとに用意したほうがいい場合が多いです。なぜならテンプレートのように使いまわすと、そのPRポイントが企業とマッチしていなかった場合に、企業研究をしていないと取られてしまったり、入社意欲が低いと取られてしまったりするからです。しっかりと企業研究をし、自分の強みとマッチするポイントを伝えるようにしましょう。

自分の強みが見つけられていない人は、まずは強みが何なのかを考えてみましょう。

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企業に貢献してくれるか

採用担当者は「企業に貢献してくれるか」という点もみています。「入社前からそんなことは想像できない」と思うかもしれませんが、想像することが大切です。

・自分の強みはどういった点で活かすことができそうか
・自分が働くならどのような形で活躍できそうか

といったことを考え、自分が働いている姿を具体的に想像しましょう。そして自分が貢献できそうな点が思いついたら言葉にし、自己PRへと落とし込みます。企業は貢献してくれる社員を求めています。いかに自分が会社に貢献できるのかを伝えられる自己PRが非常に大切です。

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自己PRの基本の構成

自己PRの基本の構成

締めの言葉をうまく表現するには、その前の出だしやエピソードなど構成がしっかりできていなければ意味がありません。ここでは、基本的な構成を押さえておきしょう。結論(強み)→強みを発揮した具体的なエピソード→締めの言葉という流れがもっともスムーズで、最もいいたいことが伝わります。具体的にひとつずつ解説していきます。

①結論(強み)

まずは結論(強み)から書いていきます。書き出しに結論を持ってくることで、これから伝えたいことを簡潔に知らせることができます。特に採用担当者は多くの履歴書に目を通すため、わかりにくいものや時間がかかりそうなものは後回しにされ、きちんと読まれない可能性もあります。それを避けるためにも、まずは結論を書き出しに持っていき、インパクトを与えるようにしましょう。

②強みを発揮した具体的なエピソード

次に「強みを発揮した具体的なエピソード」を書いていきます。先の結論で強みを述べた内容に、具体的に肉付けしていきます。そこで大切なのが「どこで」「どのように」強みを発揮したのかをわかりやすく具体的に書くこと。いくら強みを伝えても、具体性がなければアピール力が弱くなります。具体的かつ簡潔にまとめるといいでしょう。

③締めの言葉

ここまで、結論で自分の強みを知ってもらい、強みを発揮した具体的なエピソードで具体性と信頼性を伝えました。それらの総仕上げとして締めの言葉を書いていきます。締めの言葉がないと、文章が締まらず中途半端な印象を与えてしまうのでしっかりと書いていきましょう

締めの言葉として書く内容

「締めの言葉として何を書けばいいのかわからない」と思う人もいるかもしれませんが、難しいことではありません。締めの言葉では、以下の2点について触れましょう。

・仕事で強みをどのように活かしたいか
・強みを活かして企業でどのように貢献したいか

仕事で強みをどのように活かしたいか

自己PRで採用担当者に自分の強みを知ってもらうことが大切ですが「どのように仕事で活かしたいのか」という部分までアピールする必要があります。その点を意識しないと、強みがあることがわかっても、入社後も再現できるのかが伝わりません。締めの言葉をしっかりと書くことで、採用担当者により意欲が伝わり、印象的な自己PRになります。

例文

それでは、具体的に例文を紹介していきます。例として「主体性」「目標達成力」「課題発見力」の3つの強みを題材にして紹介していきます。

サークルの立ち上げや運営で培った主体性を、プロジェクト事業で活かします。

例文:目標達成力

学生時代はアルバイトに打ち込み、新商品の売上目標を1年連続達成してきました。この目標達成力を営業活動でも活かしていきます。

資格勉強で身につけた「自分に何が足りないのかを考え克服する」といった課題発見力を、お客様目線に立ったサービス提供で活かします。

強みを活かして企業にどのように貢献したいか

「強みを活かして企業でどのように貢献したいか」も大事な観点です。強みや意欲をアピールすることはもちろん大切ですが、どのような点で企業に貢献したいのかという点も伝えましょう。採用担当者に働いている姿をイメージしてもらうことも、選考において重要なポイントです。この点に着目して、具体的に紹介していきます。

例文

サークルの立ち上げや運営で培った主体性を活かしてプロジェクトを牽引し、貴社の業績に貢献いたします。

例文:目標達成力

アルバイトで売上目標を達成してきた目標達成力を活かして「飲料業界No.1」を目指す貴社の目標実現に貢献いたします。

資格勉強で身につけた課題発見力を活かして、お客様の潜在的課題の解消に貢献いたします。

自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!

自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。

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塩田 健斗

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仕事での再現性を提示するためにはビジネスモデルの理解が必要

仕事での再現性を提示するためには、志望企業のビジネスモデルを理解しましょう。どんな仕事をして、どうやって結果を出して、どう活躍できるのか? これを見据えた上で、自分の長所や強みの中からアウトプットすることが大切です。

例えば、とにかく積極的に行動をして契約を取ってくるような営業職を志望しているのに、自分のアピールした長所が「細かい作業が得意」などであれば再現性はないですよね。

たとえ素晴らしい長所や強みだったとしても、その仕事に結び付かないものであればそれは評価されにくいです。しっかりとビジネスモデルを理解した上で自分の強みや長所をアピールしましょう。

締めの言葉を書く時の3つのポイント

締めの言葉を書く時の3つのポイント

締めの言葉を書く時には特に意識したい3つのポイントがあります。具体的にひとつずつ見ていきましょう。

①具体的に書く

記入した内容に具体性がない場合には、漠然とした内容になってしまい、採用担当者が読んでも「パッとしない」という印象を与えてしまいます。そのため「どのように強みを活かしたいのか」「強みを活かしてどのように貢献したいのか」について、可能な限り具体的に書いていきましょう。

「なんとなく〇〇したい」ではなく、「〇〇な強みがあるから〇〇で活かしたい」という具体性を意識して書くことが大切です

②強みと一貫性を持たせる

せっかく強みをアピールできても、それが締めの言葉と一致していなければ採用担当者にも伝わりづらくなってしまいます。そのため、自分の強みがどのように活きていくのかをしっかりと考えるようにしましょう。記入後は何度も読み返し、矛盾している点がないか、論理性があるかという視点でチェックを重ねるようにしましょう

③企業が求める能力と合致させる

アピールした強みが企業が求めている強みと合致していないと、採用担当者も「会ってみたい」とはなりません。事前に企業研究をしっかりとおこない、「企業が求めている人物像はどのようなものか」「そこから想像できる求められる強みは何か」を深掘りしたうえで、それを意識した言葉や意気込みを選ぶようにしましょう。

そして企業の求める強みや人物像に合わせたものを記入することで、採用担当者にもいい印象を与えることができます。

吉川 智也

キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる

「一緒に働きたい」と思ってもらえるアピールを大切にしよう

企業が求める人物像と自分の性格が一致していなくても、採用される可能性が必ずしも低くなる言い切れません。そもそも「求める人物像」とは文字通り、企業がどんな人に応募してきてほしいか、どんな人と働きたいかをまとめたものです。

求める人物像に合わせるを意識しすぎで、自分のよさが伝わらないことが最もよくないパターン。「一緒に働きたい」と思ってもらえるアピールができれば「求める人物像」に無理に合わせる必要はありません。その場合、その企業である理由、つまり「独自性」を意識してその企業との接点を自分なりに説明できるようにしましょう。

NGな締めの言葉

一方でNGな締めの言葉もあります。せっかくいい自己PRができても、締めの言葉がよくない場合は台無しになってしまうかもしれません。そうならないためにも、NGな締めの言葉について確認しておきましょう。

ネガティブな自信のない表現

まずは「ネガティブな自信のない表現」です。自己PRは自分の強みをアピールすること、そして強みをどのように活かすのかをアピールすることが目的です。そのため、自分の強みに自信を持つことが大切です。

ネガティブな自信のない表現をしてしまうと、採用担当者にもいい印象を与えられません。自己PRでは締めの言葉までしっかりと自信を持ち、アピールするようにしましょう。「主体性」「目標達成力」「課題発見力」の3つを用いて例文を紹介します。

NG例文

サークルの立ち上げや運営で発揮してきた主体性を、貴社で活かせるかはわかりませんが精いっぱい頑張ります。

学生時代に培った目標達成力を、自信はないですが貴社で活かしていけたらいいなと思います。

自分に足りない点を見つけて行動してきたので、入社後はもっと自分の課題が見つかるかもしれません。

上記はいずれも自信がなさそうに感じます。これではせっかくの強みも説得力がなくなってしまいます。そうならないように、最後まで自信を持った書き方をするようにしましょう。

過剰なアピール

ネガティブな表現は避けるべきですが、それを意識しすぎて過剰なアピールにならないように注意しましょう。過剰なアピールの場合、その多くに根拠はなく、採用担当者としても納得できる判断材料にはなりません。場合によっては、大げさなだけのアピールだと取られてしまう可能性もあります。

NG例文

アルバイトやサークルなど、あらゆる場面で中心となってきました。この主体性を活かして、貴社の業績を入社3ヶ月以内に上げることができます。

自分で決めたことはすぐに行動し、実現してきました。この実行力を活かし、入社後すぐに新規事業を立ち上げます。

課題発見力を活かして、貴社の潜在的課題を発見し解決に導くことができます。

徳差 佳奈

キャリアアドバイザーコメント徳差 佳奈プロフィールをみる

企業に「早期離職に繋がりそう」と思われてしまう

上記の文章は、すべて「入社後にすぐに100%まで持っていきます」のような伝わり方になっています。入社後のキャリアステップや働き方を十分に理解せずに、多くの社会人がゆっくり時間をかけて成し遂げられることをそのように伝えてしまうと、企業からは「やる気はあるけど十分な理解がなく、ギャップによって早期離職に繋がりそうだな」というネガティブな印象を持たれかねません。

以前、志望動機の締めを「自分はこの強みを活かして、より革新的なプロジェクトを作ることができます」とまとめた学生がいました。これは減点対象です。なぜなら「革新的なプロジェクトかどうか」を判断するのは、自分ではなく企業だからです。

あくまで就活生としてアピールするべきは「熱意」と「仕事での再現性」ですので、自分の強みがどのように仕事に活かせるのかを伝えた上で、自分がどのように貢献できるかを示せるといいです。

ありきたりな定型文

「頑張ります」や「よろしくお願いします」などで自己PRを締めると他の就活生に埋もれてしまったり、採用担当者から特徴がない人物と捉えられたりしてしまう可能性があります。そうならないためにも、ありきたりな定型文を使わずに自分の言葉で伝えることが大切です。

例文

いろいろな場面で発揮してきた主体性を活かして頑張ります。

実行力を貴社の業務に役立てるべく頑張りますので、よろしくお願いいたします。

課題発見力を活かして業務に邁進できるよう頑張ります。

これらはいずれもありきたりな定型文であり、誰が言っても同じ印象になります。できる限り自分なりの表現でまとめるようにしましょう。

また、自己PRだけでなく、面接の最後の締めも重要です。最後まで気を抜かないようにしましょう。

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強みを活かして企業に貢献できることが伝わる締めにしよう

自己PRは自分の強みや意欲をアピールすることができる重要な場です。それと同時に締めの言葉にも気を付けることで、採用担当者に好印象を与えたり、他の就活生と差別化できる可能性が高まります。記事を参考に、できる限りいい印象を与える自己PRの締めの言葉を書くようにしましょう。

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