目次
- 志望動機と自己PRの違いを正しく理解しよう!
- 志望動機と自己PRの違い
- 志望動機を作る際のポイント
- ①企業を主語にした内容にする
- ②具体的に伝える
- ③志望企業ならではの内容にする
- ④企業理念や仕事内容に絡めた内容にする
- 志望業界別! 志望動機の例文5選
- ①メーカー
- ②販売・小売
- ③サービス
- ④商社
- ⑤IT系
- 自己PRを作る際のポイント
- ①自分を主語にした内容にする
- ②強みを発揮した結果を伝える
- ③第三者からの評価を取り入れる
- ④企業にマッチした強みを選ぶ
- 強み別! 自己PRの例文5選
- ①コミュニケーション能力
- ②チャレンジ精神
- ③チームワーク
- ④縁の下の力持ち
- ⑤主体性
- 同じエピソードで志望動機と自己PRを書き分ける方法
- ①結論:言葉選びで差別化する
- ②理由:エピソード内で強調する部分を変える
- ③締めくくり:接続詞で差別化する
- 同じエピソードで作る志望動機と自己PRの例文
- ①ゼミ
- ②部活
- ③サークル
- ④アルバイト
- ⑤インターンシップ
- 【Q&A】志望動機と自己PRについてよくある質問に回答!
- Q.志望動機と自己PRの記入欄が一つしかない場合はどうする?
- Q.志望動機と自己PRで違うエピソードを探したい……。
- Q.志望動機と自己PRでエピソードは変えたほうが良い?
- 志望動機と自己PRの違いを理解して熱意・魅力を的確に伝えよう!
志望動機と自己PRの違いを正しく理解しよう!
(リンクを押して飛ぶ)
「志望動機と自己PRって、結局どっちも自分をアピールする話じゃないの?」
そう考えている学生は少なくありません。しかし、この2つの質問はまったく別物。違いを理解しないまま回答すると、「質問に答えられていない」「自己分析が浅い」と判断されることもあります。
そこでこの記事では、志望動機と自己PRの違いから、それぞれの書き方・伝え方まで、学生がつまずきやすいポイントをわかりやすく解説します。
なお、志望動機と自己PRのそれぞれの詳しい作成方法についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
志望動機:
人事に響く志望動機の作り方を徹底解説! 業界・職種ごとの例文付き
自己PR:
就活の自己PR完全ガイド|26の強み別で書き方や例文を紹介
志望動機と自己PRの違い
| 自己PR (過去・現在) | 志望動機 (未来) | |
|---|---|---|
| おもな役割 | 「入社後に活躍できる根拠」を示す | 「その企業で働きたい理由」を示す |
| 視点(主語) | 「自分」が主体 (私は〜ができる人間です) | 「企業と自分」の接点が主体 (貴社の〜だからこそ、私は〜したい) |
| 伝えること | 強み・能力・再現性 (どんな成果を出せるか) | 意欲・ビジョン・マッチ度 (なぜこの企業に貢献したいか) |
| エピソードの切り口 | 「プロセス」に注目(どう考え、どう行動し、どんな強みを発揮したか) | 「感情・価値観」に注目(なぜやりがいを感じ、なぜ仕事にしたいと思ったか) |
| 企業の評価基準 | 自社で活躍できるスキルがあるか | 自社の社風や目標と合致しているか |
志望動機は「なぜこの企業で働きたいのか」を伝えるものであり、自己PRは「自分には何ができるのか」「入社後にどう貢献できるのか」を伝えるものです。
ただし、志望動機と自己PRで高評価を得るには、いくつか押さえておきたい注意点がありますよ。
- 一貫性のある内容にする
- まったく同じ内容にはしない
- 違いを理解して作成する
たとえば、自己PRで「主体性」を強みとして伝えるなら、志望動機でも「若手から挑戦できる環境に魅力を感じた」とつなげると、一貫性のある印象になります。それぞれの違いを理解しつつ、内容に統一感を持たせることが選考突破のポイントです。
なお、志望動機の書き方が知りたい場合は「志望動機を作る際のポイント」、自己PRの書き方が知りたい人は「自己PRを作る際のポイント」を参考にしてください。
キャリアアドバイザーが読み解く!自己PRと志望動機は「相乗効果」でアピール!
関連性を意識してエピソードを選ぼう
説明したとおり自己PRと志望動機の一貫性は大切ですが、志望するきっかけのエピソードと自己PRの強みを関連性のあるものにするとより効果的にアピールができるようになりますよ。
たとえば、強みが「発信力」で、志望動機が「仕事を通じて異文化交流の素晴らしさを伝えたい」であるとします。ここで、発信力だけでなく「異文化を発信する機会を自らつくるために積極的に行動したこと」を伝えると、発信力だけでなく行動力もアピールできますよね。
一貫性を意識するだけでなく相乗効果を意識してエピソードを語ると、より効果的にアピールできるようになるので、ぜひ実践しましょう。
志望動機を作る際のポイント
志望動機は「その企業で働きたい理由」を示すものですが、「働きたい気持ち」を伝えるだけでは評価されません。
企業は志望動機を通じて、自社理解の深さ・入社意欲・入社後の活躍イメージまで確認しています。つまり、「なぜその企業を選んだのか」「入社後にどのように活躍したいのか」を企業に明確に伝えることが重要です。
ここからは、選考通過率を高めるために押さえておきたい4つのポイントを解説します。
①企業を主語にした内容にする
志望動機でありがちな失敗が、「成長したい」「挑戦したい」「学びたい」と、自分視点だけで終わってしまうことです。もちろん向上心は大切ですが、企業側が知りたいのは「あなたがその企業を選ぶ理由」です。
そのため、志望動機では企業を主語にしながら、「なぜこの企業なのか」を軸に組み立てましょう。たとえば、

就活生
貴社が〇〇事業に力を入れている点に魅力を感じました。

就活生
若手にも裁量権がある環境だからこそ挑戦したいです。
といった伝え方です。特に以下の3点が入ると、企業選びの軸と将来像が伝わり、納得感のある志望動機になります。
- なぜその業界なのか
- なぜその企業なのか
- 入社後に実現したいことやビジョン
面接官が志望動機で重要視しているのは、「自社にしか言えない内容かどうか」です。
たとえば自分のやりたいことばかり話しているために企業名を変えても成立する志望動機になっていると、企業からも「自社に合っているかわからない」と判断されてしまいます。
事業内容・社風・制度など「企業側の特徴」から志望動機を伝えることで、説得力ある内容にできますよ。
キャリアアドバイザーの体験談入社後のビジョンが結果を分けることもある!?
小さな目標でも明確に語れるように準備しよう
まだ就職して働いた経験がない場合、「入社後に実現したいこと」を考えるのはハードルが高いと感じるかもしれません。ですが、実現したいことやビジョンをきちんと語れるかどうかが内定を左右することもありますよ。
面接ではビジョンについて深く質問をされることがあります。そのときにスムーズに回答できなかったり、熱量が感じられない話し方をしてしまうとマイナス評価になることがあります。
ビジョンと聞くと「大きな目標を掲げなければならない」とイメージするかもしれませんが、自分にとって小さいと感じる目標でも立派なビジョンです。今の自分が感じていることをきちんと伝えられると、ESや面接で高評価が得られます。
②具体的に伝える

就活生
貴社の社風に魅力を感じました。

就活生
成長できる環境だと思いました。
といった抽象的な表現は、多くの学生が使うため印象に残りにくいです。説得力を高めるには、「何に魅力を感じたのか」を具体化する必要があります。
- 若手社員の提案に対して、年次に関係なく意見を取り入れ、実行まで任せる風土に魅力を感じた
- 説明会で社員の方々が部署を超えて連携している姿勢に惹かれた
企業側は、表面的なイメージではなく、しっかり調べたうえで応募しているかを見ています。抽象表現だけで終わらせず、根拠まで添えて話しましょう。
志望動機を考える際は、「なぜ?」「具体的には?」と自分で複数回深堀りしてみましょう。
面接官は、企業理解の深さと志望度の高さを同時に見ています。具体的に語れる人ほど、「入社後のイメージまで持てている学生」として評価されやすいです。
社風を軸にした志望動機のコツはこちらの記事で解説しています。
社風をいれた志望動機は差別化が大切|7ステップで完成する方法
③志望企業ならではの内容にする
志望動機は、その企業に入社したい理由を伝えるもの。そのため、どの企業でも通用する内容では意味がありません。
- 成長できる環境だと感じ、魅力を感じました
- 若手から活躍できる企業だと思い、志望しました
- 社会に貢献できる仕事がしたいと考え、応募しました
- チームワークを大切にする社風に惹かれました
就活では多くの企業を受けるため、「同じものを使い回しても問題ないだろう」と考える学生も多いですが、その姿勢は必ず企業に伝わります。企業独自のサービス、ビジネスモデル、顧客層、強みなどを調べて差別化しましょう。
たとえば、同じIT業界でも、受託開発に強い企業、自社サービスを持つ企業、DX支援に強い企業では特徴が異なります。
競合他社との違いを理解したうえで、「貴社の〇〇領域に強みがある点に惹かれた」と伝えることで、本気度が伝わります。
志望動機にその企業ならではの内容を含めるためには、企業研究が欠かせません。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
就活の企業研究を効果的にする4ステップ! 見本つきで実施法を解説
テンプレ付き|企業研究ノートを使った企業分析のやり方3ステップ!
また、競合他社の調べ方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
競合他社の調べ方4ステップ! アピールにつながる3つの活かし方
キャリアアドバイザーが読み解く!差別化のコツは魅力に感じるポイントの比較検討
特徴を見つけることから始めよう
志望企業ならではの魅力が言語化できないときは、特徴を探っていくのがポイントです。
志望するからには、多かれ少なかれその企業に魅力を感じているということですよね。たとえばそれが「社風が良い」だったとして、社風が魅力的な企業が何社か出てくるでしょう。そこで次にやるのが比較。社風は企業によって違うはずなので、その違いに注目して企業研究をしてみてください。
企業研究をするうえでは、やはり会社説明会への参加が効果的。直接社員と話すことができますし、ホームページや採用ページには載っていない実際の働き方や社員の雰囲気、展望について一歩踏み込んだ情報を得やすいですよ。
④企業理念や仕事内容に絡めた内容にする
志望動機の完成度をさらに高めるなら、企業理念や仕事内容との接点まで語れると効果的です。企業理念に共感している人材は、価値観のミスマッチが起きにくく、長期的に活躍しやすいと判断されます。
たとえば、

学生
私自身も学生時代に新しい施策提案に挑戦してきたこともあり、挑戦を歓迎する理念に共感しました。

学生
顧客課題に寄り添う営業スタイルに魅力を感じ、自分も伴走型の提案をしたいです。
など、自分の経験と企業の考え方を結びつけると説得力が増します。
また、仕事内容への理解が浅いまま応募している学生も多いため、具体的な業務内容まで触れられると評価されやすくなります。
面接官は、「入社後にギャップを感じて早めに辞めないか」も見ています。
理念や仕事内容まで理解して話せる学生は、入社後のミスマッチリスクが低いと判断されやすいですよ。
志望動機に企業理念を盛り込む方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
職種ごとの詳しい業務内容はこちらの記事で紹介しています。
業務内容とは「部署の仕事」を表す! 部署ごとの業務内容例も紹介
志望業界別! 志望動機の例文5選
ここまで志望動機を作る際のポイントを解説してきましたが、実際に作ろうとすると手が止まってしまう学生も少なくありません。そんなときは、例文を参考にして自分なりにアレンジしましょう。
ここからは、業界別に評価されやすい志望動機の例文と、採用担当者に刺さる理由をあわせて解説します。
①メーカー
私が貴社を志望したのは、日本のお菓子を海外の子どもたちに届ける貴社の事業に貢献したいと思ったからです。
私は幼いころからスーパーのお菓子売り場が大好きでした。また、海外留学時にホストファミリーの子どもに貴社のお菓子をプレゼントしたところ、非常に喜んで日本のお菓子に興味を持ってくれたことをきっかけに、将来は世界の子どもたちに日本の可愛くておいしいお菓子を知ってもらう仕事をしたいと思うようになりました。
そんななか、貴社が今後、まだ日本のお菓子があまり流通していない地域を中心に海外展開していくということを知り、ぜひ貢献したいと思いました。
入社後は、世界の子どもたちに驚きとワクワクを届けられるよう、積極的にアイデアを出して活躍していきたいです。
この例文は、「商品が好き」だけで終わらず、海外で喜ばれた体験から市場拡大の可能性まで語れている点が評価されやすいです。メーカーでは、商品理解に加えて「どう広めるか」の視点も重要です。
さらに海外展開に触れているため、企業の成長戦略と自分の思いがつながった志望動機になっています。
メーカーや食品業界の志望動機例文はこちらの記事でも紹介しています。
メーカー:
18例文|メーカーの志望動機は6ステップでグッと印象的になる!
食品業界:
食品業界の志望動機は個性が重要! 深掘りのコツを例文付きで解説
②販売・小売
私が貴社を志望したのは、貴社のスーパーの企画に惹かれたからです。
私は一人暮らしを始めて以来、貴社のスーパーを利用しております。スーパーは必要だから行く場所という程度の認識しかなかったのですが、貴社のスーパーでは、数量限定の豪華なお惣菜や旬の果物がおまけでついてくる野菜の販売、店員の方々の昨日の晩ご飯を紹介する掲示板の設置など、ユニーク・楽しい・役立つ企画が多く、スーパーに行くこと自体が楽しみになりました。
人々の日常生活を支える仕事をしたいと思ってスーパー業界も視野に入れていたところ、こうした貴社の魅力を改めて感じました。
貴社において私も人々の日常の何気ない時間を彩る、個性ある企画を作っていきたいと思い、志望しました。
この例文の良さは、生活者としての顧客視点がそのまま志望動機になっていることです。
小売業界は、日々顧客と接しながら売場づくりや販促企画をおこなう仕事です。そのため、「企業を外から見て魅力を感じた経験」は非常に説得力があります。
販売職や小売業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
販売職:
販売職とは|仕事内容・キャリアパス・選考対策などを徹底解説
小売業界:
小売業界を大解剖! 仕事内容を知って働くメリットを理解しよう
③サービス
私が貴社を志望したのは、人の思い出に残る時間を生み出す仕事がしたいと考えたからです。
私は大学時代、飲食店のアルバイトで接客を担当しておりました。そのなかで、記念日のご来店のお客様にサプライズ演出をおこなった際、「今日この店を選んで良かった」と言っていただいた経験が強く印象に残っております。この経験から、モノを売るだけでなく、人の記憶に残る価値を提供できる仕事に魅力を感じるようになりました。
貴社はお客様一人ひとりに合わせた接客や体験設計を大切にされており、リピーター率の高さにもその姿勢が表れていると感じております。
入社後は、相手の期待を超える提案や気配りを通じて、多くのお客様に選ばれるサービスづくりに貢献したいです。
この例文は、サービス業界で非常に重要な「無形価値への理解」ができている点が強みです。
サービス業は形ある商品ではなく、接客・体験・時間そのものに価値があります。そのため、「人の思い出に残る時間を生み出す仕事がしたい」という表現は、業界理解として非常に的確です。
サービス業界についてや志望動機の作り方について知りたい人ははこちらの記事を参考にしてください。
サービス業界について:
サービス業界を徹底研究! 業界動向から職種別志望動機例も紹介
志望動機作成のコツ:
サービス業界の志望動機はライバルとの差別化が重要| 例文5選
④商社
私が貴社を志望したのは、価値ある素材を必要としている企業へ、適切な価格で安定的に届けることで産業を支えている貴社の姿勢に感銘を受けたからです。
私は大学の服飾サークルで、自分で服を作っておりました。そのなかで困ったのは、理想とする素材が見つからなかったり、高価すぎたりしたことでした。しかし、海外の繊維市場などを訪れた際に、高品質で魅力的な素材が数多く存在していることを知りました。この経験から、良い素材があっても必要とする人や企業へ届かなければ価値は十分に発揮されないと感じ、国内外をつなぐ商社の仕事に興味を持つようになりました。
貴社はメーカーに対し、品質・価格・供給体制まで含めて最適な提案をおこなうことでものづくりを支えており、その点に強く魅力を感じています。また、その実現のために営業の方々が高い交渉力と信頼関係構築力を発揮されていると伺いました。
入社後は、取引先の課題を丁寧に把握し、必要な素材を必要な場所へ届けられる存在として貢献したいと考えています。
この例文の優れている点は、商社の仕事を「モノを売る企業」ではなく、価値あるモノを必要な場所へ流通させる企業として理解できていることです。
商社志望者のなかには、業界理解が浅く「グローバルに活躍したい」で終わる人も多いため、素材調達という具体テーマから語れているのは大きな差別化になります。
7大商社の攻略法や志望動機作成のコツについてこちらの記事で解説しています。
7大商社の攻略法:
7大商社を徹底比較! 高難易度の関門を突破するための3つの攻略法
志望動機のコツ:
商社業界の志望動機では実体験を盛り込むべし! 例文付きで解説
⑤IT系
私が貴社を志望したのは、IT技術を通して高齢者の生活をより豊かにしたいと思ったからです。
私は、老化により一人暮らしに不便を感じつつある、私の祖母のような方々を多く支えたいと思っております。そのためにはIT技術を使ったサービスが有効だと思い、IT業界を調べていたところ、貴社を知りました。
高齢者の生活を支えるITシステムの提供に加え、高齢者と家族・地域の人々を結ぶイベント開催にも積極的だったり、ITシステムのなかに楽しく利用できる遊び心をしのばせたりする貴社の取り組みに、自分のやりたかったことはまさにこれだと感銘を受けました。
今の高齢者と将来の高齢者とでは抱える問題やニーズも違ってくると思うので、入社後はそうした面も意識して、先手を打ったシステムづくりに取り組んでいきたいです。
この例文が優れているのは、ITを目的ではなく手段としてとらえられている点です。
IT業界を志望する学生のなかには、「成長市場だから」「手に職をつけたい」といった自分都合の理由も少なくありません。一方で企業が評価するのは、ITでどんな社会課題を解決したいかを語れる学生です。
IT業界の志望動機を魅力的にする方法はこちらの記事を参考にしてください。
IT業界の志望動機の作り方|受かる志望動機の例文も紹介
自己PRを作る際のポイント
企業は自己PRを通じて、「自社で活躍できるか」「強みを再現性高く発揮できるか」を見ています。つまり、強み・根拠・入社後の活躍イメージまでつなげて伝えることが重要です。
ここからは、選考通過につながる自己PRの作り方を4つの視点で解説します。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業が注目するのは志望動機より自己PR!
入社後の活躍をイメージしてもらうことが重要
志望動機と自己PRを比較すると、志望動機よりも自己PRを重視している企業が多い印象です。企業のなかには志望動機は聞かれず、自己PRと学生時代に取り組んだことをメインにESや面接で質問されることすらあります。
採用担当者が特に重視していることは、入社後に活躍できるかどうかです。特に株式会社であれば売上利益を上げなければ企業経営ができなくなってしまうため、会社に利益をもたらしてくれるかも採用のポイントとして重視されます。非営利組織であっても、活躍することで社会への価値貢献できるかどうかは、採用する上で大切なポイントになりますよ。
選考フェーズによって注目ポイントが変わることも
ただ、選考フェーズによって企業が重視する点が変わることもあります。たとえば、一次選考〜最終選考手前まではどちらかというと「その人の人となり(価値観のすり合わせ)」、最終選考では入社をしてからどんな利益を生み出してくれるかを見ていくなどです。
企業によっては自己PRよりも志望動機を重視していることもあるので、どちらも必ず時間をかけて自己分析や企業分析をするようにしましょう。
①自分を主語にした内容にする
自己PRでは、志望動機と違って「企業」ではなく自分自身が主語になります。企業の魅力や制度を語るのではなく、自分がどんな強みを持ち、どのように成果を出してきたかを中心に伝えましょう。
たとえば、

学生
私は課題を見つけて改善する力があります。

学生
私は周囲を巻き込みながら行動できます。
といった形で、自分の特性が明確に伝わる内容がおすすめです。特に以下の3点がそろうと、ただの長所紹介ではなく、採用側が評価しやすい自己PRになりますよ。
- 自分の強み
- 強みを活かしたエピソード
- 強みを活かしてどう企業に貢献するか
面接官は、自己PRをとおして「自分を客観視できているか」も見ています。
「自分は何者か」を端的に言える学生は、面接官もその後の質問がしやすく、高評価になりやすい傾向があります。
自己PRの書き出しについてはこちらの記事も参考にしてください。
自己PRの書き出し一覧表|企業に絶対読まれる2つのコツ
②強みを発揮した結果を伝える
「責任感があります」「努力家です」だけでは、採用担当者には本当の強みかどうか判断できません。そこで重要なのが、強みを発揮した結果まで伝えることです。
たとえば、責任感があることを伝えたい場合、

学生
私の強みは責任感があることです。アルバイト先では、新人が早期に辞めてしまう課題に対し、自ら教育担当を引き受け、相談しやすい環境づくりや業務マニュアルの見直しをおこないました。その結果、新人の定着率向上に貢献しました。
と伝えると、責任感が単なる自己評価ではなく、行動と成果をともなった強みとして伝わります。結果は数字でも、周囲の変化でもかまいません。
自己PRでは、強みを述べるだけでなく、「その強みがあるからこそ成果につながった」と相手がイメージできる状態を目指しましょう。
採用担当者は、自己PRを聞きながら「入社後にも再現できそうか」を見ています。
たとえば責任感という言葉だけでは、実際に強みと言えるほど優れているのか、入社後に本当に活躍できるのかがわかりません。
そこで、例のように自ら課題を引き受け、改善行動を取り、成果につなげた経験まで話せると、再現性の高さが伝わります。
強みは「性格の説明」ではなく、「仕事で成果を出せる根拠」として伝えることが大切です。
自分の強みがわからない……という場合はこちらの記事を参考に自己分析をしてみましょう。
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
③第三者からの評価を取り入れる
自己PRは、自分の強みや魅力を企業に伝えるもの。ただし、自分自身の言葉だけで「コミュニケーション能力があります」「責任感があります」と伝えても、根拠が見えにくく、説得力に欠けてしまうことがあります。
そこで効果的なのが、周囲からどのように評価されていたか、どのような役割を任されていたかを盛り込むことです。
- 周囲から相談しやすいと言われる
- 店長から新人教育を任された
- ゼミで調整役として頼られていた
このような内容を入れることで、客観的に見ても強みであると判断できるレベルであることが伝わります。
採用担当者にとっても、実際の環境のなかで評価されていた人物像をイメージしやすくなるため、自己PRの信頼性が高まります。
自分の主張だけで終わらせず、周囲との関わりのなかで証明された強みとして伝えましょう。
④企業にマッチした強みを選ぶ
自己PRでは、どんな強みでも伝えれば良いわけではありません。大切なのは、応募企業の価値観や社風、求める人物像に合った強みを選ぶことです。
たとえば、「自分の強みは、じっくり確実に成長していくことです」という強みはスピード感を持った成長・成果を重視する企業にはマッチしにくいですが、丁寧さや堅実さを重視する企業であれば高く評価されることもあります。
このように、同じ強みでも企業によって評価は変わります。以下の方法を駆使して、「この企業ではどのような人が活躍しているのか」を把握したうえで自己PRを調整しましょう。
- 社員インタビュー記事を読む
- 説明会やインターンで質問する
- OB・OG訪問で成果を出している社員の共通点を聞く
- IR資料・中期経営計画で企業が重視している行動や人材像を確認する
- 口コミサイトで評価されやすい人・昇進しやすい人の傾向を見る
実際、能力が高い学生でも、社風とのミスマッチが理由で見送られることは珍しくありません。自己PRは「自分の良さを伝える場」であると同時に、「企業との相性を示す場」でもあることを理解しておきましょう。
強み別! 自己PRの例文5選
自己PRの作り方や押さえるべきポイントを理解しても、いざ自分の強みを言語化しようとすると、「何を強みとして選べば良いのかわからない」「どう伝えれば評価されるのかわからない」と悩む学生は多いです。
そんなときは、評価されやすい自己PRの型や例文を参考にしながら、自分の経験に置き換えて考えるのがおすすめ。ここからは、就活で使いやすい代表的な強み別に、自己PRの例文と伝え方のコツを解説します。
①コミュニケーション能力
私の強みは、立場に関係なく周りと良い関係を築くコミュニケーション能力です。
私は大学時代、仕事内容や接客に関して特にマニュアルがない飲食店でアルバイトをしておりましたが、店長や社員の方、先輩アルバイトの方に積極的に話しかけた結果、仕事のコツや経験に基づくアドバイスをたくさんいただきました。
また、仕事のスピード感についていけていない様子の後輩にも積極的に話しかけ、早く慣れるようサポートしました。その結果、店長から「君はこの店の潤滑油だ」との評価をいただき、新人教育を任されるようになりました。
立場関係なく対等に仕事をすることを重視する貴社においてもこの強みを活かし、多くの方との相乗効果を生み出しながらさらに貴社を発展させていきたいです。
コミュニケーション能力は多くの学生がアピールする強みですが、その分差がつきにくいテーマでもあります。この例文が良いのは、単に「話せます」ではなく、上司から学び、後輩を支え、組織内の潤滑油になったと役割まで示せている点です。
よくある失敗例としてあるのが、「誰とでも仲良くなれます」で終わるケースです。企業が見たいのは、友達づくりが得意かではなく仕事上で関係構築できる力があるかどうか。
誰に・何のために・どうかかわったかまで言語化すると評価されやすくなります。
コミュニケーション能力をより自分らしく表現するための言い換え表現はこちらの記事で確認してください。
「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは
②チャレンジ精神
私の強みは、チャレンジ精神を持ってチャンスをつかんでいくところです。
私は大学時代、チャレンジ精神を活かして多くのチャンスをつかんできました。たとえば以前、所属している吹奏楽サークルに大きなイベントのオファーが来ました。実力を上げ活躍の場を広げるチャンスだと思い、練習スケジュールや目標を立てて、自信がないと参加を見送ろうとする仲間を説得し、皆でイベントに参加しました。
集中的な練習の甲斐あって本番では多くの方から好評をいただき、その後も大きなイベントへのオファーが続くようになりました。
挑戦には不安がつきものですが、実力主義の貴社にてチャンレンジ精神を活かし、自分を高め、どんどん大きな仕事を任せてもらえるようになりたいです。
この例文の優れている点は、挑戦を単なる「勢いで新しいことをした経験」ではなく、目標設定・周囲への働きかけ・成果創出まで一連の流れで伝えられていることです。
よくある失敗例として、「留学しました」「新しいアルバイトを始めました」と、挑戦した事実だけを話して終わってしまうケースがあります。しかし、それだけでは行動力以上の魅力は伝わりません。
なぜその挑戦をしようと思ったのか、成功のためにどんな準備や工夫をしたのか、そして挑戦によって何を得たのかまで伝えることで、再現性のある強みとして評価されやすくなります。
チャレンジ精神の言い換え表現や例文はこちらの記事で確認してください。
「チャレンジ精神」の自己PR法|高評価のコツを例文つきで解説!
③チームワーク
私の強みは、チームワークを構築できるところです。
以前ゼミでプレゼンをする機会があったのですが、私のゼミは個人主義志向のメンバーが多く、各自の担当部分はしっかり準備するものの互いに連携がとれておらず、皆で一つのプレゼンを作っているのにバラバラな状態でした。
そこで、私は週に1度、メンバー内で2人組や3人組を作って準備する時間を設けたり、ゼミ後は皆で学食へ行く提案をしたりしました。その結果、発表全体の構成や内容について自然に意見を出し合えるようになり、役割を超えて互いにサポートしながら準備を進められるチームになりました。本番のプレゼンでは教授から「一体感があり、完成度の高い発表だった」と評価をいただきました。
こうした強みを活かし、貴社でも皆が協力して相乗効果を生み出す要となる存在として活躍していきたいです。
この例文の良さは、自分が目立つ成果ではなく、チーム全体の状態を改善した点にあります。企業で求められるチームワークは、「仲が良いこと」ではなく、周囲が力を発揮しやすい環境をつくることです。
そのため、「サークルでみんな仲良く頑張りました」だけでは不十分。この例文のように、課題を見つけ、交流施策を打ち、関係性が変わった流れまであると、組織貢献力として伝わります。
チームワークを軸にした自己PRのコツはこちらの記事で解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
自己PR「チームワーク」はOK? 評価される条件を企業視点で解説
④縁の下の力持ち
私の強みは、縁の下の力持ちとして人を支えられるところです。
私は家庭教師のアルバイトで中学生の勉強をサポートしてきました。頑張って良い結果を残すのは生徒自身ですが、私は彼らが正しい道を全力で走れるよう、モチベーションの向上や授業の質の向上に尽力し、試験で緊張しない方法や体調の整え方などもアドバイスしました。
生徒がC判定だった高校に合格し、「自分が頑張れたのは先生がいてくれたからだ」といってくれたときは非常にうれしく、人の成功や活躍を支える仕事のやりがいを感じました。
貴社で働き始めてからも、縁の下の力持ちとして人をサポートするやりがいを大切に、転職者の方が成功・活躍できる道筋を作り、その道筋を全力で走るためのサポートをしたいと思います。
この例文では、勉強だけでなくメンタル面や体調面まで支援しており、相手が成果を出せる環境づくりに価値を発揮している点が評価されます。
ただし、「人を支えるのが好きです」だけで終わらないよう注意しましょう。支える力は、相手の課題を察知し、必要な手助けをおこなう具体性があって初めて伝わります。
縁の下の力持ちの効果的なアピール方法はこちらの記事で解説しています。
自己PRで「縁の下の力持ち」はアリ? 企業の本音と伝え方のコツ
⑤主体性
私の強みは、課題を見つけ、自ら行動を起こせる主体性です。
私は大学時代、カフェのアルバイトで、平日の夕方に空席が多いことを課題に感じておりました。そこで、来店されるお客様の傾向を観察したところ、近隣の学生が授業後に利用しやすい時間帯であると気づきました。私は店長に、学生向けセットメニューの導入とSNSでの告知を提案しました。
実際に施策をおこなった結果、平日夕方の来店数が増え、売上向上にもつながりました。自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら改善できた経験は、私の大きな強みです。
入社後も指示を待つのではなく、自ら考えて行動し、貴社の成長に貢献したいと考えております。
主体性は、多くの企業が重視する王道の強みです。この例文が良いのは、言われたことを頑張った話ではなく、自分で課題発見→提案→実行→成果まで完結している点です。
惜しい例として、「率先して掃除しました」のように行動だけで終わるものがあります。
もちろん悪くありませんが、企業が見たいのは組織への影響です。周囲を巻き込んだ経験や改善成果まで語れると、一段評価が上がりますよ。
主体性の自己PRのコツはこちらの記事でも解説しています。
主体性の自己PRで評価される方法|就活のプロの本音も大公開!
同じエピソードで志望動機と自己PRを書き分ける方法

学生
ゼミ活動もアルバイト経験も一つしかないのに、志望動機と自己PRで別々の話をしないといけないの?
と悩む学生は多いです。しかし、実際には同じエピソードを使っても問題ありません。 大切なのは、何を伝える目的でその経験を語るかです。
ここからは、同じエピソードで志望動機と自己PRを書き分ける方法を紹介します。
①結論:言葉選びで差別化する
同じ経験を使う場合、最初の結論まで同じにしてしまうと、「内容をそのまま使い回している」と見られやすくなります。
たとえば、「主体性」という強みを伝えたい場合でも、自己PRと志望動機では見せ方を変える必要があります。自己PRでは「自分の能力」として、志望動機では「企業に惹かれた理由」として表現しましょう。
自己PR:私の強みは「主体性」です。
志望動機:私は「主体性」を発揮できる環境で働きたいです。
自己PR:私の強みは、課題に気づき、自ら行動に移せる主体性です。
志望動機:若手の提案を歓迎し、自ら挑戦する社員を後押しする風土に魅力を感じ、貴社を志望しました。
②理由:エピソード内で強調する部分を変える
同じ経験でも、どこを重点的に語るかで書き分けがしやすくなります。文章全体を変える必要はなく、エピソードのなかで厚く語る部分を変えましょう。
自己PRでは「課題発見」「分析」「提案」「実行」といった行動の流れを詳しく伝えることで、主体性や課題解決力が伝わります。
一方、志望動機では経験そのものより、「その経験が仕事選びにどうつながったか」を厚く語ることで、志望理由に説得力が生まれます。
自己PR:売上が落ちていた時間帯に着目し、来店客層を分析しました。そのうえで学生向けセットメニューを提案し、SNS告知もおこないました。結果として来店数が増加しました。
志望動機:売上改善の施策を考えるなかで、自分のアイデアによってお客様の行動や店舗の成果が変わることにやりがいを感じました。課題に対して提案し、新しい価値を生み出せる仕事に興味を持つようになりました。
③締めくくり:接続詞で差別化する
最後の一文は、読み手の印象を決める重要なポイントです。ここでどこに着地するかによって、自己PRにも志望動機にも変わります。特に、接続詞を意識すると文章の方向性が整いやすくなります。
自己PRでは「だからこそ」と最後に自分の強みに戻ることで、自己PRとしてまとまります。一方、志望動機では「この経験があったからこそ」と企業への共感や入社意欲につなげて終えるのが効果的です。
自己PR:アルバイト先で課題を見つけ、改善施策を提案した経験があります。だからこそ、私は課題に気づき、自ら行動できる主体性を発揮できます。
志望動機:アルバイト先で自分の提案が成果につながる喜びを知りました。この経験があったからこそ、若手の挑戦を後押しする貴社の環境に強く惹かれております。
志望動機と自己PRの締めくくりについてはこちらの記事でも解説しています。
志望動機:
志望動機の締めくくりの書き方|職種・志望動機別の例文一覧
自己PR:
自己PRの締め方がすぐわかる! 職種・強み別の締め方一覧表と例文
同じエピソードで作る志望動機と自己PRの例文
志望動機と自己PRは同じエピソードを使って構わないものの、どうやって使い分けたら良いのか悩んでしまいますよね。
そこでここからは、学生時代によくある5つの経験をもとに、書き分け例を紹介します。
例文にはキャリアアドバイザーからのコメントも記載しているので、参考にしてくださいね。
①ゼミ
私が貴社を志望する理由は、課題を分析し、最適な提案によって企業の成長に貢献できる仕事に魅力を感じているからです。
大学のゼミでは、地域商店街の集客課題をテーマに研究をおこないました。現地調査や利用者アンケートを通じて、商店街全体の認知不足と回遊導線の弱さが課題であると分析し、SNS発信強化やイベント施策を提案しました。その際、感覚ではなく事実をもとに課題を整理し、解決策を考えるおもしろさを実感しました。
貴社は幅広い業界のクライアントに対し、課題に応じた提案をおこなっている点に強く魅力を感じております。
入社後は、ゼミで培った分析力を活かし、顧客の本質的な課題解決に貢献したいと考えております。
私の強みは、情報を整理し、課題を明確にしたうえで改善策を考える分析力です。
大学のゼミでは、地域商店街の来訪者減少をテーマに研究しました。私は、まず来訪者アンケートや競合施設調査をおこない、若年層への認知不足と店舗間の回遊性の低さが原因だと特定しました。そのうえで、SNS活用施策やスタンプラリー企画を提案し、教授から高い評価をいただきました。
この経験から、課題を感覚でとらえるのではなく、情報をもとに整理して改善策を導く力が身に付きました。
入社後もこの強みを活かし、課題解決に貢献したいと考えております。
志望動機では「分析する仕事への興味」、自己PRでは「分析できる人物である証明」と、同じエピソードでも明確に役割が分けられていますね。
ゼミ経験は評価されやすい一方で、研究内容だけ説明して終わる学生も少なくありません。企業が見ているのは研究テーマではなく、そこから見える思考力・行動力・課題解決力です。
数字や調査手法まで入れられると、より評価が高まりますよ。
ゼミをテーマにした自己PRのコツはこちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
内定者ESを公開! 自己PR「ゼミ」でアピールする極意を解説
②部活
私が貴社を志望する理由は、チームで高い目標を追い、周囲と協力しながら成果を生み出す仕事に魅力を感じているからです。
大学ではサッカー部に所属し、県大会出場を目標に活動しておりました。個人の能力だけでは勝てず、全員が同じ方向を向き、役割を果たすことの重要性を学びました。試合で勝利したときには、自分一人の成果以上の達成感を感じました。
貴社は部署を超えた連携を重視し、チームで顧客価値を高めている点に魅力を感じております。
入社後は、周囲と信頼関係を築きながら、組織で成果を出せる人材として貢献したいです。
私の強みは、周囲を巻き込みながら継続的に努力できる推進力です。
大学のサッカー部では、試合終盤に走り負ける課題がありました。そこで私は自主練習メニューを作成し、チームメンバーにも共有して朝練習を提案しました。最初は参加者が少なかったものの、自ら継続して取り組むことで徐々に参加者が増え、最終的には多くの部員が参加するようになりました。結果として、後半の失点数減少につながりました。
この経験から、自ら行動し、周囲を巻き込みながら成果につなげる力を培いました。
入社後も組織全体に良い影響を与えたいです。
この例文は、同じ部活経験でも志望動機と自己PRで伝える目的を明確に分けられている点が評価ポイントです。
志望動機では、経験を通じて得た価値観が企業選びにつながっているため、納得感があります。一方、自己PRでは、行動力・継続力・巻き込み力といった強みが具体的に伝わります。
部活経験を書く学生は多いですが、「頑張った」「努力した」で終わると差別化しづらいです。志望動機では価値観、自己PRでは行動と成果を意識して書き分けると、同じ経験でも評価されやすくなりますよ。
部活を活かした自己PRについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
関連するコラムを見る
③サークル
私が貴社を志望する理由は、自分のアイデアや工夫によって、多くの人に楽しさや価値を届ける仕事に魅力を感じているからです。
大学ではイベントサークルに所属し、学園祭企画の運営を担当しておりました。来場者の反応を見ながら企画内容や導線を改善し、より多くの方に楽しんでいただけた経験から、人の心を動かす企画づくりに強い関心を持つようになりました。
貴社は顧客視点を重視し、新しい体験価値を提供し続けている点に魅力を感じております。
入社後は、相手の立場に立って考えながら、多くの人に選ばれる企画づくりに貢献したいです。
私の強みは、相手のニーズをとらえ、企画を改善できる力です。
学園祭企画では、前年より来場者数が減少している課題がありました。私は過去参加者へのアンケートを実施し、待ち時間の長さや企画内容が伝わりづらいことが原因だと把握しました。そこで、事前予約制の導入やSNSでの情報発信を提案しました。その結果、来場者数は前年の1.3倍となりました。
この経験から、相手目線で課題をとらえ、具体的な改善策を形にする力を身に付けました。
入社後も顧客目線を大切にしながら価値提供したいと考えております。
この例文の良い点は、サークル経験を単なる学生生活の思い出ではなく、仕事につながる経験として変換できていることです。
志望動機では、「なぜこの業界・仕事に興味を持ったのか」が自然に伝わります。一方、自己PRでは、課題発見力・顧客視点・実行力がアピールできています。
サークル経験は軽く見られるのではと心配する学生もいますが、企業が見るのは活動名ではなく中身です。
志望動機では経験から芽生えた興味、自己PRでは経験のなかで発揮した能力を書くことで、十分評価される内容になります。
サークルを題材にした自己PRのポイントについては、こちらの記事でも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
【例文付き】自己PRではサークル活動をアピール|作成のコツも解説
④アルバイト
私が貴社を志望する理由は、現場の課題を改善しながら、お客様により良い価値を届ける仕事に魅力を感じているからです。
飲食店でのアルバイトでは、お客様の声をもとに接客方法や案内フローを改善した結果、「以前より利用しやすくなった」と感謝の言葉をいただく機会が増えました。この経験から、現場の工夫によって満足度を高められる仕事にやりがいを感じるようになりました。
貴社は顧客の声を大切にしながらサービス改善を続けている点に魅力を感じております。
入社後は、現場目線を活かし、顧客満足度向上に貢献したいと考えております。
私の強みは、現場の課題を見つけ、主体的に改善行動へ移せることです。
飲食店アルバイトでは、ピーク時の待ち時間増加が課題となっておりました。私は店舗全体の動きを観察し、案内方法と役割分担に無駄があると感じました。そこで、待機列整理の担当配置と席案内フローの見直しを店長へ提案しました。その結果、ピーク時の待ち時間短縮と回転率改善につながりました。
この経験から、現場を客観的に見て改善策を考え、行動に移す力を身に付けました。
入社後も課題発見と改善提案で貢献したいです。
この例文は、企業側にもイメージしやすいアルバイト経験を使いながら、志望動機と自己PRで視点をきれいに分けられている点が強みです。
志望動機では、経験をきっかけに仕事観が生まれているため、表面的な志望理由ではなく、自分の体験に根ざした動機になっています。
自己PRでは、実際の経験から主体性・観察力・改善力を培ったことが伝わります。
アルバイト経験でありがちな失敗は、「接客を頑張りました」「笑顔を意識しました」で止まってしまうことです。誰でも言える内容ではなく、自分で考えて行動した経験まで落とし込むようにしましょう。
アルバイト経験を自己PRに落とし込む方法は、こちらの記事でも解説しています。より深く知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
関連するコラムを読む
⑤インターンシップ
私が貴社を志望する理由は、若いうちから裁量を持って顧客課題に向き合い、自ら成長できる環境に魅力を感じているからです。
営業インターンでは、顧客ごとに抱える課題が異なり、一つの提案方法では成果につながらない難しさを学びました。一方で、相手に合わせて提案内容を工夫し、成果につながったときには大きなやりがいを感じました。
貴社は若手にも挑戦機会を与え、成果に応じて成長できる環境があると伺っております。
入社後は、早期から経験を積み、顧客に信頼される存在として活躍したいです。
私の強みは、現状に満足せず改善を重ね、成果につなげる実行力です。
営業インターンでは、当初アポイント取得率が低く、思うように成果が出ませんでした。そこで、成果を出している先輩社員の商談録画を分析し、話し方や質問順序を見直しました。また、毎日振り返りをおこない、改善点を翌日に反映しました。その結果、翌月にはアポイント取得率が大幅に向上し、チーム内でも上位成績を残すことができました。
この経験から、課題に対して試行錯誤を重ねながら成果を出す力を身に付けました。
入社後も改善を続け、成果にこだわって行動したいです。
この例文の良い点は、インターン経験を単なる実績アピールにせず、学びと再現性まで伝えられていることです。
志望動機では、実務経験を通じて企業理解が深まったことが伝わるため、志望度の高さも感じられます。自己PRでは、具体的な挫折経験から改善力・学習力・粘り強さを得たことがわかります。
インターン経験を書く学生に多い失敗は、「○件受注しました」「成績1位でした」と結果だけを話してしまうことです。企業が本当に知りたいのは、なぜ成果が出たのか、入社後も再現できるのか。この例文はそこまで伝えられているため、評価されやすい内容です。
【Q&A】志望動機と自己PRについてよくある質問に回答!
志望動機と自己PRは、書類選考の段階で悩みやすいポイントでもあり、実際に学生から特に質問の多いテーマです。そこでここからは、実際によくある疑問に対してキャリアアドバイザーの視点でわかりやすく回答します。
Q.志望動機と自己PRの記入欄が一つしかない場合はどうする?
A.「志望動機」「自己PR」と見出しを分けて、読みやすく整理して書きましょう。
記入欄が一つしかない場合でも、内容まで一つにまとめる必要はありません。【志望動機】【自己PR】といったシンプルな見出しをつけて分けることで、採用担当者は内容を整理しながら読み進めやすくなります。
企業は短時間で多くのESを確認しているため、「読みやすさ」は想像以上に重要です。内容が良くても、何を伝えたいのか分かりづらいと評価されにくくなります。
Q.志望動機と自己PRで違うエピソードを探したい……。
A.新しい経験を探すより、同じ経験のなかで見る角度を変えて深掘りするのがおすすめです。
「使えるエピソードが一つしかない」と悩む学生は多いですが、無理に新しい経験を探す必要はありません。
たとえばアルバイト経験なら、売上改善という結果は自己PRに使えます。一方で、その成果を出すために何を考え、どう工夫し、何を学んだのかは志望動機につなげやすい要素です。
自己PRでは能力や強み、志望動機では価値観や将来やりたいことを見るため、同じ経験でも十分に書き分けできます。経験の数よりも、一つの経験をどこまで深く言語化できているかのほうが、選考では高く評価されます。
Q.志望動機と自己PRでエピソードは変えたほうが良い?
A.理想は別のエピソードですが、強みや人物像の軸は一貫させることが大切です。
志望動機と自己PRで別々のエピソードを使えるなら、そのほうが経験の幅を示しやすいため理想的です。ただし、毎回違う強みを打ち出してしまうと、「結局この人の持ち味は何なのか」が見えにくくなります。
たとえば、課題解決力を自分の軸にするなら、自己PRではその力を発揮した経験、志望動機ではその力を企業でどう活かしたいかを語ると一貫性が出ます。
企業は単発の成功体験より、「この人は入社後に何を武器に活躍しそうか」を見ています。エピソードは変えても、根底にある強みはそろえておきましょう。
志望動機と自己PRの違いを理解して熱意・魅力を的確に伝えよう!
志望動機と自己PRは、どちらも選考で重要視される項目ですが、企業が知りたい内容はそれぞれ異なります。
志望動機では「なぜこの企業で働きたいのか」という熱意や方向性、自己PRでは「どんな強みがあり、どう活躍できるか」という魅力や再現性が見られています。
違いを理解せずに作成すると、内容が重複したり魅力が伝わりにくくなったりします。それぞれの役割を意識し、あなたらしい熱意と強みを的確に伝えましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!エピソードは「使い分け」が肝心!
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみる同じエピソードでも問題ない
志望動機と自己PRのエピソードが同じになること自体はまったく問題ありません。ただし意識したいのは「使い分け」です。
自己PRは自分の強み・長所を伝えるものであり、志望動機はその強みを「入社後にどう活かすか」を伝えるもの。ここが意識できていれば、企業からの評価が落ちたり「アピールポイントがあいまい」というような評価になることはありません。
むしろ企業が最も注目しているのは、入社後に活躍できるかどうか。志望動機であれ自己PRであれ、いかに入社後の活躍イメージを持ってもらえるかが重要ということです。