目次
- 「了解」は不適切! 就活メールの返信は正しい言葉を使おう!
- 就活で企業からのメールに返信する際の必須マナーを押さえよう
- 基本的にはすべてに返信は必要
- 相手からの「確認しました」というメールにも返信しよう
- 就活で使う「了解」の言い換え表現
- 承知いたしました
- 承知しました
- 承りました
- かしこまりました
- 就活メールに返信する際のNG表現
- 了解しました
- 了承しました
- わかりました
- 就活で了解の旨のメールを返信するときのメールの書き方
- 宛名
- 件名
- 挨拶と大学名
- メールで連絡をいただいたことへの感謝
- 用件・確認済みの文章
- 最後の挨拶
- 署名
- 就活で了解の旨のメールを返信するときの例文
- 面接の日程が確定した時
- 面接の候補日を提示する時
- 説明会・面接の持ち物を確認した時
- 就活のメールの返信について悩む学生からよくある質問に回答!
- 「了解」と伝えるときはビジネスマナーをおさえた表現にしよう!
「了解」は不適切! 就活メールの返信は正しい言葉を使おう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「就活の際に企業とメールでやりとりをします。了解という言葉を使っても問題はないのでしょうか?」
「メールに対して理解したことを伝える際の表現方法を教えてほしいです。」
といった質問を受けます。企業からメールで伝えられた内容に対して「了解しました」という旨のメールを送る際の文面に悩む学生も多くいることでしょう。実は就活メールで「了解」という表現は不適切で、「了解しました」という旨を伝えるには正しい言葉を使う必要があります。
この記事では、ビジネスマナーである敬語の使い方を解説し、了解しましたという内容を伝えるメール例文を紹介します。ぜひ、就活のメールマナーを理解して、企業の採用担当者と円滑にコミュニケーションをとってくださいね。
また近年はメールではなくLINEでやり取りをする企業も増えてきています。就活のLINEの返信の仕方についてはこちらで解説しています。
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就活で企業からのメールに返信する際の必須マナーを押さえよう
まずは、企業から送られたメールに返信する際のマナーについて解説します。就活において、企業とのメールでのやり取りは単なる連絡手段ではありません。メールは採用担当者との直接的なコミュニケーションです。
電話であれば相手の声色や話し方から、自分に対する印象を感じ取ったり、齟齬があればすぐに訂正することができるでしょう。
しかし、メールでは送信された文面を企業の担当者がどのように受け止めるかを考える必要があります。メールで返信する際には採用担当者に少しでも良いイメージをもってもらえるように必須マナーを押さえるようにしましょう。
基本的にはすべてに返信は必要
そもそも、就活で企業とやりとりをする場合、企業から送られてきたメールに対してどこまで返信をおこなうべきか迷うこともあるでしょう。
基本的には、企業から送られてきたメールに対してはすべて返信するようにしたいものです。なぜ返信をすべきかというとメールがきちんと届いており、学生側が内容を確認したことを企業側に伝えた方が良いからです。
ただし、システムからの自動送信と思われる場合や、本文中に「返信は不要」と指示がある場合には、返信をしなくても良いこともあります。
それ以外の採用担当者からのメールには一文だけでも良いので返信をすると丁寧な印象になるでしょう。具体的なメールの書き方については記事の後半で解説します。
企業へのメール返信がいつまで必要かはこちらで解説しています。
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メールは自分から終わらせるようにする
企業からの届いたメールには返信をすることをお伝えしましたが、メールのやりとりは基本的に自分からの返信で終わらせるようにすると良いです。
たとえば、企業の採用担当者と面接の候補日を連絡する際に次のようなメールのやりとりがおこなわれます。
- 学生 面接候補日の設定
- 企業 面接実施日の連絡
- 学生 面接実施日を確認した旨を連絡
学生側はメールを返信しますが、企業から返信が返ってこなければその時点でやりとりは終了といえます。
なお、ビジネスメールでは、1往復半で双方のやりとりを完結させることが理想だと言われています。なるべく少ない回数で完結できるように要点を簡潔に述べるメール本文を意識するようにしましょう。
キャリアアドバイザー
面接の候補日の設定など、面接の希望日を伝える際の連絡のポイントについてはこちらの記事で網羅的に解説していますよ。
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相手からの「確認しました」というメールにも返信しよう
企業とのやりとりをメールでおこなう際には、学生側または企業側にメールを送る目的が存在します。目的は面接日程の調整であったり、面接の持ち物の確認であったりとさまざまですが、やりとりをおこなう目的が果たせたら、返信を終えても問題はありません。
ただし、ときには企業側から「確認しました」という旨のメールが届くことがあるでしょう。学生側としては特にやりとりをする目的はありませんが、ここでも返信をしておくと良いです。
企業の採用担当者は他の学生や他の業務の合間を縫って返信をしているので、確認していただいたことのお礼を一言添えるようにしましょう。
「了解しました」は目上の人に使う敬語ではないので注意
企業からのメールの内容について、了解したことを返信する際に「了解しました」と送るのはタブーです。それは「了解しました」は目上の人に使う敬語ではないからです。
「了解」という言葉には次のような意味があります。
- 事情を思いやって納得すること
- 理解すること
- のみこむこと
「了解しました」はあくまでも「理解(することが完了)しました」という意味の丁寧語です。ビジネスにおいては、同僚や目下の人に対して使う言葉であって、取引先や目上の方に使うのは失礼にあたります。
そのため、学生から採用担当者の方に使うのも控えましょう。では、「了解しました」の代わりにどのような表現で伝えたら良いのかを解説していきます。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
就活が始まると、企業の人事担当者とのメールでのやりとりが多くなってくることでしょう。ビジネスマナーをしっかりと押さえたメールは、「学生なのにマナーが身についたきちんとした人物」と好評価につながります。一方で、正しい言葉遣いや基本的マナーにふさわしくないメールには、まだ学生の身ではあっても、「社会人としてのマナーが身についていない」とマイナス評価になり、志望者が多い企業ほど採否の判断にされてしまいかねません。
採用担当者は、就職するために熱心に意欲的に就活をおこなっている学生であれば、当然のことながらメールに関するマナーや文面も自ら調べたりして、きちんとしたメールを送ってくるはずだと思っている面があります。そうでないメールであった場合は、就職に対する真剣さや意欲を疑われたり、慎重さに欠け、手抜きをする大雑把な人物ではないかとの不安を抱かれる可能性もあるでしょう。
就活でのやりとりのメールはある程度フォーマットが決まっており、それほど難しいことはありません。コツを覚えて、採用担当者とメールのやりとりをしましょう。
就活で使う「了解」の言い換え表現
- 承知いたしました
- 承知しました
- 承りました
- かしこまりました
- 了解しました
- 了承しました
- 分かりました
就活のメールで「了解」は不適切だと理解できたかと思いますが、「了解」の言い換え表現が知りたくなりますよね。
「了解」の代わりになる表現はいくつかありますが、なかにはNG表現もあるので知らぬ間に使ってしまわないように理解しておきましょう。「了解」を使わずに就活メールのやりとりができるようになりましょうね。
承知いたしました
一般的に取引先や目上の方に対して「わかりました」という旨を表すには「承知いたしました」という言葉を使うのが望ましいとされています。それは「承知する」という言葉が「わかる」の謙譲語だからです。
「承知いたしました」は就活の場で使うことがふさわしいだけでなく、実際に社会人になった後のビジネスメールでも使うことができるほど丁寧な言葉です。
初めは使い慣れずに戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、学生のうちからビジネスマナーの練習という気持ちで正しく丁寧な表現を心がけていくと良いでしょう。
使用例
「承知いたしました」を使用した例文を紹介します。こちらは、面接の日程のやりとりで、企業から面接日決定のメールを受け取った後の学生側の返信メールです。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
お忙しいところ日程をご調整いただき、誠にありがとうございます。
面接日程の件、承知いたしました。
それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。
当日は何卒よろしくお願い致します。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
この文面で伝えたいことは「面接の日程を理解したこと」です。
「承知いたしました」を使う際には何に対して理解したのかを明記するとわかりやすいですね。
承知しました
先ほど紹介した「承知いたしました」に類似した表現としては「承知しました」という言葉があります。
「承知いたしました」の方が丁寧であり「承知しました」を使うことは避けた方が良いと思う学生もいるかもしれませんが、「承知しました」も同等のレベルで使うことのできる丁寧な表現です。
「承知いたしました」は、「承知する」に「いたす」という謙譲表現を付けた言葉です。しかし「承知する」がすでに謙譲語であるため、そのまま「承知しました」と表現しても失礼にはあたりません。安心して文中に使用するようにしましょう。
使用例
「承知しました」を用いた例文を紹介します。こちらは会社説明会の日程についての資料に誤りがあったため日程を質問し、回答を得た際の学生側の返信メールです。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
この度は、急な質問にもかかわらず、
ご対応をいただき誠にありがとうございます。
会社説明会が、〇月〇〇日〇〇時に開催されること、承知しました。
取り急ぎ、回答のお礼を申し上げます。
当日はよろしくお願いいたします。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
質問への回答に対するお礼を述べていることも好印象につながるでしょう。
承りました
他の表現としては「承りました」と伝えることもできます。「承知しました」や「承知いたしました」は理解したことを意味するのに対して「承りました」は指示や依頼を引き受けましたという意味になります。
もともとは上位者からの命令などを謹んでお引き受けするという意味があるのです。「承る(うけたまわる)ことが完了した」という表現になります。
就活メール以外にも、入社後に上司から自分の力量以上の仕事を依頼された際にも使うことのできる表現です。学生時代にはなかなか使う機会の少ない表現ですが、ぜひ、ビジネスマナーの一環として身に付けておきたい言葉の1つでしょう。
使用例
「承りました」を用いた例文を紹介します。こちらは、採用試験をWeb面接でおこなう際に日程確定のメールに対して返信する学生向けの例文です。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
ご多用のところ、面接日程についてのご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
Web面接については○月△日13:00に、ご指定のURLからログインをするとのこと、
承りました。
当日使用するための有線イヤホンマイクの用意も済ませております。
当日は何卒よろしくお願い致します。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
Web面接の際には使用する機器をあらかじめ設定するようにと指示があるかもしれません。
事前に確認をしていることを伝えておくと採用担当者も安心するでしょう。
かしこまりました
「承りました」と同じような表現として「かしこまりました」と伝えることもできるでしょう。こちらは、店頭スタッフが述べる言葉として耳にしたことがある方も多いと思います。
口頭表現としてはもちろん、就活のメール文面でも使用することができます。「依頼などを受ける」という意味がある「畏まる(かしこまる)ことを完了した」という表現です。
日本語表現としては「承知しました」よりも柔らかい印象につながる言葉と言えるでしょう。就活メール以外にも入社後に上司からアドバイスをもらった際に、「かしこまりました」と返答することもできます。
使用例
「かしこまりました」を使用する例文を紹介します。こちらは、企業の都合で面接日程が変更になった場合の学生側の返信の例です。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
面接日程変更のご連絡をいただき、ありがとうございました。
3月2日(火)に面接の日程を変更する件について、かしこまりました。
当日は、何卒よろしくお願い申し上げます。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
ひらがなで「かしこまりました」と表現することで、読み手に対しても柔らかい印象になりますよ。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
ビジネスの場では、電話以上にメールでのやりとりが多く、必要不可欠なコミュニケーションツールとなっています。電話とは異なり、メールは言葉が文字として残ることに加え、顔の見えない見知らぬ相手とやりとりをするケースもあるため、細心の注意を払い、心を込めておこなわなければ、誤解を招いてしまうこともあります。そういう配慮をすることも、社会人にもとめられるスキルの一つです。
入社後は、あなたが新入社員だとしても、取引先やお客様とは会社を代表して接しています。つまり、あなたの対応次第で会社のイメージの良し悪しや信頼できるか否かが判断されてしまいます。あなたが「何をどう伝えたつもりになっているのか」ではなく、相手が「何をどう受けとめたか」が重要なのです。
だからこそ、メールでは正しい日本語と敬語を使い、ビジネスマナーに則って作成することを心掛けてくださいね。
就活メールに返信する際のNG表現
ここまで、就活メールで「了解」という内容を伝えるために望ましい表現について説明をしてきました。例文も紹介したので、今まで馴染みがなかった表現についても使用のイメージが湧いたと思います。一方で、「了解」という内容を伝えるのにふさわしくない表現もあります。
- 了解しました
- 了承いたしました
- わかりました
メールでは文章1つで相手に抱かせる印象が変わってしまいます。適切な表現を使ってやりとりできるように心がけましょう。
了解しました
繰り返し伝えているように「了解しました」という表現を目上の方に使用するのは失礼にあたります。本来「了解」という言葉には「物事の内容や事情を理解して承認すること」(引用:デジタル大辞泉)があるのです。
「了解しました」という言葉の元来の意味は「きちんと理解して返事をしています」ということなのですが、言葉の中に発する人の方が上の立場からの理解だというニュアンスが含まれているため、なかには不快に感じる方がいることも想定されます。
そのため、就活メールの中では使用を避けた方が望ましいです。より相手への敬意を示すことができる表現を用いるようにしましょう。
NG例
先ほど「承知いたしました」を用いた例文を「了解しました」に替えた例文を紹介します。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
お忙しいところ日程をご調整いただき、誠にありがとうございます。
面接日程の件、了解しました。
それでは、いただいた日程○月△日13:00に、ご指定の場所へ伺います。
当日は何卒よろしくお願い致します。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
「了解しました」という表現を使うことで上から目線感が否めません。
少しの言葉の変化で、読み手が感じる印象が変わることが理解できたでしょう。
了承しました
「了解しました」と同様に使用を避けたい表現としては「了承しました」が挙げられます。「了承」の言葉の意味は「事情をくんで納得すること。承知すること。承諾。」(引用:デジタル大辞泉)ということです。
「了承しました」という表現自体は丁寧な言い方ですが、一般的には同僚や部下に使用することが多い敬語であるため、就活メールにおいては使用を控えましょう。
入社後に自分で判断ができない内容について、上司に確認するということを伝える際などは「上長の了承を得て、改めてご連絡いたします」と表現することができます。
NG例
先ほど「承りました」を用いた例文を「了承しました」に替えてみましょう。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
ご多用のところ、面接日程についてのご連絡をご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
Web面接については○月△日13:00に、ご指定のURLからログインをするとのこと、
了承しました。
当日使用するための有線イヤホンマイクの用意も済ませております。
当日は何卒よろしくお願い致します。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
「了承しました」を使うことで少し、大それた返信のような印象になってしまうことが伝わるのではないでしょうか。
わかりました
最後に紹介する避けたい表現としては「わかりました」があります。意味としては「承知しました」と同じであり、普段「わかりました」という表現を使う方も多いでしょう。
本来「わかる」という言葉には「意味や区別などがはっきりする。理解する。了解する。」(引用:デジタル大辞泉)という意味があります。
しかし、この「わかりました」という表現はカジュアルな印象を与えてしまうため、就活メールで使うと企業の採用担当者が不快に感じることもあります。入社後にある程度関係性の深い部下と上司の間で使うことが望ましい表現と言えるでしょう。
NG例
「かしこまりました」を使用した例文を「わかりました」に替えてみましょう。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
~前略~
面接日程変更のご連絡をいただき、ありがとうございました。
3月2日(火)に面接の日程を変更する件について、わかりました。
当日は、何卒よろしくお願い申し上げます。
~後略~
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
先ほどまでとは異なり、フラットな印象になってしまいます。
就活メールにおいては使用しないようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
就活では、書類選考通過や筆記試験、面接対策が優先されがちで、敬語やビジネスマナーを正しく使いこなすまでには及ばない学生も少なくないのではないでしょうか。アルバイト先で正しいと思って使っていたいわゆる「バイト用語」を使って、「添付でお送りしたのは履歴書とエントリーシートになります。提出物のほうはこれでよろしかったでしょうか」とメールに書いていないでしょうか。ここには間違いが3箇所ありますが、わかりますか?
現在、敬語は尊敬語、謙譲語、丁重語、丁寧語、美化語の5種類に分類されています。これらすべてを身につけるのは無理だとしても、せめて就活でのやりとりで使われる言葉遣いだけは調べておき、アルバイトなどで積極的に使うことで身につけておきましょう。
今はインターネットで情報や知識を容易に収集できますが、そのサイトが信頼できるか、最新の情報か否かもチェックし、同じテーマの情報を載せている他のサイトと比較もしたうえで内容に食い違いがないかも確認しましょう。また、書店には就活に向けてのマナーや敬語について書かれた本も複数並んでいますので、自分にとって読みやすいものを1冊手に入れておくといいでしょう。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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就活で了解の旨のメールを返信するときのメールの書き方
就活生
「了解しました」という代わりの表現や、避けた方がいい表現については理解ができました
一方で、そもそも企業にメールで返信する際のマナーが心配です。
キャリアアドバイザー
具体的な例文については、イメージができたことでしょう。
ここからは、「了解した」旨を返信するときのメールの書き方について紹介しますね。
就活生
はい。
メールで書くべき内容がもれなくわかれば、他の就活メールでも活かせると思います。
キャリアアドバイザー
「了解した」と返信する以外でもメール返信で押さえておきたいポイントは同じなので、しっかり理解してくださいね!
企業の採用担当者に対して丁寧なメールを送る書き方について紹介します。
宛名
メールの冒頭には、相手の会社名、所属先の部署名、フルネームを記載しましょう。このときに、会社名の法人各は(株)などと略さずに正式名称で記載しましょう。
略称を用いるのはビジネスマナー上好ましくありません。なお、担当者の個人名がわからないときには、「採用ご担当者様」と書くと良いですよ。
また、役職を宛名に含める際には「○○部長 様」と記載しないようにしましょう。役職を宛名に含めるときは、「○○部長」だけにするのが正しい表記です。
なぜならば「部長」という表現に相手に対する敬意が込められているからです。こちらは、入社後のメールのやりとりでも使用できる知識ですので、覚えておくようにしましょう。
宛名の具体例は次のような形です。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
株式会社〇〇
人事部 〇〇 〇〇様
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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件名
就活メールに限らず、ビジネスメールの件名は簡潔でわかりやすいことが大切です。
ときどき、「ご連絡ありがとうございます」「お世話になっております」といった挨拶を件名にする学生がいますが、件名からメールの内容がわかりにくいです。挨拶を件名にするのは避けましょう。件名はメールの内容を端的に表した文章を心がけてください。
また、企業からのメールに返信する際は、もともとの件名に「Re:」がついた件名のままで問題ありません。件名を残しておく方が企業側にとってもメールの内容や過去のやりとりがわかりやすいというメリットがあるからです。
何度かやりとりが続き、「Re:」が増えすぎた場合は1〜2個「Re:」を削除しましょう。
件名の具体例は次のような形です。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
Re:面接日程調整のお願い(大学名+名前)
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
就活メールの件名のコツはこちらで解説しています。
関連記事
就活メールの件名はコツを掴めば実は簡単! 具体例を交えて徹底解説
就活メールの件名には、メールの内容を要約して書くようにしましょう! 今回は就活メールの件名で気をつけたい5つの注意点や、件名をつける際の4つのルールを紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、シチュエーション別で具体例も紹介するので、就活メールを作成する際の参考にしてみてくださいね。
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挨拶と大学名
宛名の下に記載する本文の書き出しには挨拶と大学名を書くようにしましょう。挨拶は、初めてメールをする際には「お世話になります」を、それ以外の場合には「お世話になっております」を用いると良いですよ。
その後に続く形で大学名と氏名を名乗ります。なお、1通目のメールで名乗った後の2通目のメール以降は名前や大学名を省略してもかまいません。また、すでに企業の採用担当者と接点があった場合には、その際の印象や感想なども書けるとより良いです。
挨拶と大学名は次のように書くようにしましょう。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
お世話になっております。◯◯大学の◯◯です。 先日の採用説明会では複数の質問に丁寧に回答いただきありがとうございました。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
メールで連絡をいただいたことへの感謝
企業の採用担当者がメールでやりとりをしているの1人の学生だけではありません。特に新卒採用となると、たくさんの応募した学生とのやりとりが発生します。
採用担当者は忙しい業務の合間に、メールでの連絡をしていますので、感謝の気持ちを本文中に記載すると良いでしょう。
メールで連絡をいただいたことに対する感謝は次のように表すと良いです。
ご多用のところ、面接日程について、ご連絡をいただきありがとうございました。
キャリアアドバイザー
自分が送ったメールに対して企業からの返信メールが来ない場合には、送付してから2営業日ほど待って改めて連絡を入れると確認漏れがなくなるでしょう。
用件・確認済みの文章
メールの用件については、できるだけ簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう。だらだらと趣旨が捉えづらいメールではミスコミュニケーションが発生する場合もあります。
また、採用担当者はたくさんの学生を相手にやりとりをしているので、用件を伝える際にもできるだけ読み手に手間をかけさせない配慮ができることが望ましいです。
特に「了解した」という旨の返信をする際には「何を確認したのか」を明記するようにしましょう。面接の日程連絡であれば、企業から送られた面接日時を再掲するのも良いです。
キャリアアドバイザー
適度に改行したり段落を分けたりすることで、相手が読みやすい本文構造にするようにしましょう。
最後の挨拶
メールの終末部分には、メールを読んでくれた担当者に対する感謝の言葉を述べるようにしましょう。最後の挨拶を書くことで、相手を気遣っていることを伝えられるだけでなく、メールが締まった印象になります。
- よろしくお願いいたします
- 何卒よろしくお願いいたします
- 何卒よろしく申し上げます
- 引き続きよろしくお願い申し上げます
- ご多忙の中恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます
署名
メールの最後には署名をつけるようにしましょう。署名で書くべき内容は次の通りです。
- 大学
- 学部
- 学科名
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
署名はメールを送るたびに入れるようにして、自分の連絡先がわかるようにしておきましょう。パソコンからメールを送る場合、予め署名の設定ができることが多いです。ぜひ、機能を活用して自動で署名がつくようにすると良いです。
また、「-」「=」など記号を使って署名の開始と終わりをわかりやすくしましょう。
署名の例は次の通りです。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
就活で了解の旨のメールを返信するときの例文
最後に、「了解」という旨のメールを返信する際の例文を複数紹介します。いずれも、選考の過程で企業とおこなうやりとりです。ぜひ、丁寧なメールを作成することを心がけましょう。また、メール本文を作成したら、一度声に出して音読をして、誤字脱字がないかを確認するようにすると良いです。
面接の日程が確定した時
面接の日程が確定したメールが届いた場合には、基本的に返信は必要ありません。連絡のメール本文に「返信は不要です」と書いてあることもあるでしょう。
ただし、企業によっては面接へ参加可能かどうか、参加する意思があるかどうかを示すために返信が必要な場合もあるため、必ずメールの最後まで目を通すようにしてください。
日程確定メールに返信する際のポイントは次の3つです。
- 面接日程を調整してくださったお礼を伝える
- 前のメールにそのまま返信する
- 24時間以内に返信する
できるだけ早いうちに返信を送ることを心がけましょう。
例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
Re:面接の日程に関するご相談(△△大学 港 太郎)
株式会社◯◯◯◯ 採用担当 △△様
お世話になっております。貴社に応募致しました港 太郎と申します。
面接日程のご連絡を頂き、誠にありがとうございます。
ご指定いただきました日程の件、承知いたしました。
下記日時に貴社にお伺い致します。
◯月◯日(火) ◯:◯◯〜◯:◯◯
株式会社◯◯◯◯ 3F会議室
面接のお時間を頂きまして、誠にありがたく思います。
当日は何卒よろしくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
企業から提案された日程を確認したこと、面接への参加が可能であることを明記するようにしましょう。
面接の候補日を提示する時
面接の日程を決めるために、面接の候補日を企業に提示する際には候補日を3つ以上挙げるようにしましょう。
企業側は複数の学生と面接の予定を組んでいるため、候補日が少ないとなかなか日程の確定が難しく、やりとりが長期化してしまう可能性があるからです。
「面接の候補日を提示するメール」は面接日が決まった後に、どうしても外せない予定が入ってしまった場合に日程変更をお願いする際にも活用できます。一度確定した日程を変更してもらう際には「日程変更が必要になった理由」「再度調整の手間が発生することへの謝罪」を書くようにすると良いでしょう。
できるだけ、一度決まった面接日程は変更しない方が良いですが、どうしても予定が合わずキャンセルするよりは、日程調整をお願いした方が好ましいです。早めに連絡するようにしましょう。
例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
面接日程候補日のご連絡(△△大学 港 太郎)
株式会社◯◯◯◯ 採用担当 △△様
お世話になります。△△大学の港 太郎と申します。
面接の候補日をこちらのアドレスに送付する件について、かしこまりました。
下記日程にて、一次面接を実施してしていただくことは可能でしょうか。
◯月◯日(月)10:00 〜 17:00
◯月◯日(火)13:00 〜 17:00
◯月◯日(水)10:00 〜 12:00
ご多用のところとは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願い致します。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
候補日を挙げる際は曜日や時間帯など誤りがないか、再度確認しましょう。
できるだけ、選択肢を多く挙げた方が、企業側としては調整がしやすいです。
説明会・面接の持ち物を確認した時
会社説明会・面接の持ち物について、企業側からの案内メールに指定があることもあります。指定される持ち物の例としては次のようなものがあります。
- 筆記用具
- メモ帳
- 身分証明書(学生証)
- 履歴書
連絡がなかったとしても用意しておきたいものですが、持ち物について連絡があった場合には、内容を確認したことを返信するようにしましょう。前日の夜にはきちんと準備を済ませ、忘れ物がないように心がけると良いです。
例文
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
Re:会社説明会に関するご連絡(△△大学 港 太郎)
株式会社◯◯◯◯ 採用担当 △△様
お世話になります。△△大学の港 太郎と申します。
会社説明会の日程と持ち物の件、承知しました。
10月16日(月)13:00に下記の通り持参します。
・履歴書
・筆記用具
・メモ帳
何卒よろしくお願い申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
―――――――――――――――
キャリアアドバイザー
企業が提示した日時、持ち物を再度確認のために記載するとわかりやすいです。
就活のメールの返信について悩む学生からよくある質問に回答!
就活のメール返信で意識することや、注意点について知りたい学生も多いでしょう。そういった学生からよくある疑問についてキャリアアドバイザーが説明します。
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就活のメールで「了解」を使っても良いのでしょうか?
就活に限らず、メールのやりとりにおいては敬意を持った対応が重要です。そのうえで学生から「了解しました」という表現をすることは、ビジネスのシーンでは目上の相手に対して適切な敬語とは言えません。「了解」は本来目下の人に使用する表現なので「知らなかった」では見過ごしてもらえず、軽率な印象を残してしまう可能性があります。
いずれにしても、メールに限らず就活のコミュニケーションにおいて「了解しました」という表現は使わないよう意識しましょう。
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就活メールの返信で「了解」を伝えるとき際の方法を教えてください。
「了解」という言葉を使わずに同義の表現をしたい場合、さまざまな代替手段があります。まず「承知しました」という言葉はビジネスで幅広く使われる適切な表現なので覚えておきましょう。またより深い敬意を表す表現として「了承いたしました」という言葉もあります。
単に「承知」だけではなく「ご教授いただいた内容で進めてまいります」のように具体的な反応を添えてみても良いでしょう。不安がある場合にはキャリアアドバイザーや第三者に添削をしてもらいましょう。
「了解」と伝えるときはビジネスマナーをおさえた表現にしよう!
この記事では、就活メールで「了解」という内容を伝えるためにふさわしい表現やメールの書き方、シーン別の例文について解説しました。就活の場で改めて正しい言い回しやメール文面の作成の仕方を知る方も多いでしょう。
この記事の内容は就活のメールはもちろん、社会人になった後のビジネスメールでも役立つものになっています。ぜひ、ビジネスマナーをおさえた表現を心がけ、企業との円滑なやりとりをおこないましょう。
こちらから送るメールでも「ご確認いただけますと幸いです」といった一言が添えられていると、企業の担当者もメールを終わるタイミングが分かり親切といえます。