通年採用企業が増えると就活のチャンスも増える! 企業の目的も解説

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目次

  1. 優秀な人材の獲得のため新卒でも通年採用をおこなう企業が増加
  2. 通年採用とは?
  3. 一括採用との違い
  4. 通年採用は海外では当たり前
  5. 通年採用をおこなう企業の目的
  6. より優秀な学生を採用するため
  7. 海外大学の卒業生を採用するため
  8. 海外留学生や既卒者の採用をおこなうため
  9. 通年採用をおこなう企業の傾向
  10. 大手企業
  11. ベンチャー企業
  12. 外資系企業
  13. 通年採用を実施している企業例
  14. LINEヤフー
  15. 楽天
  16. ソフトバンク
  17. ファーストリテイリング
  18. 通年採用の学生のメリット
  19. 就活の準備が十分にできる
  20. ゆとりのあるスケジュールで就活ができる
  21. 海外の大学に通っていても日本で就活がしやすい
  22. 通年採用の学生のデメリット
  23. 選考基準が高いことが多い
  24. 自分から積極的に活動する必要がある
  25. 内定者とのつながりが薄くなる可能性がある
  26. 通年採用企業が向いている学生の特徴は?
  27. 自分のペースで就活を進めたい人
  28. 主体性をもって就活に取り組める人
  29. 海外の大学に通っている人
  30. 通年採用企業の合格を掴みやすくする方法
  31. 企業が求めるスキルを磨いておく
  32. 自分から積極的に企業との接点を作る
  33. 逆求人サイトや逆求人イベントに参加する
  34. インターンに積極的に参加する
  35. 通年採用企業に応募する際の注意点
  36. 一括採用時の選考基準と異なる場合がある
  37. 自分から積極的に行動しないと就活が進まない
  38. 通年採用企業だけに絞らない
  39. 通年採用企業の特徴を知り、自分適した形で就活を進めよう

優秀な人材の獲得のため新卒でも通年採用をおこなう企業が増加

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活が本格化してきた頃に、教育実習や卒業論文の作成など、就活以外のことで忙しくしている学生から

「通年採用とは、どういった採用方法なのでしょうか?」
「通年採用企業とは、具体的にどこの企業ですか?」

などの質問がたくさんあります。日本の企業の新卒採用は、一括採用でおこなわれることが多いですが、近年は優秀な人材を獲得するため、通年採用をおこなう企業も出てきています。そのため、就活生も通年採用という採用方法を知り、通年採用企業の選考を受けることも視野に入れておくことが大切です。

そこで今回は、通年採用企業について詳しく解説します。通年採用をおこなっている具体的な企業の紹介はもちろん、通年採用企業に向いている学生の特徴や合格を掴みやすくする方法なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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通年採用とは?

通年採用とは?
  • 年間を通して採用活動をおこなうこと。募集があれば、学生はいつでも応募することができる。

すでに就活を始めている人であれば、

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就活生

面接が始まる時期や内定が出る時期は大体どこの企業も同じなのでは?

と思う人もいるかもしれませんが、それは多くの日本企業が通年採用ではなく、一括採用をおこなっているからです。

しかし、近年では新卒採用に通年採用を取り入れる企業も出てきているため、どのような採用方法なのか知っておくようにしましょう。

一括採用との違い

通年採用と一括採用の大きな違いは、採用期間の長さです。通年採用は、さきほども述べた通り、期間を決めず年間を通して採用活動をおこなうことです

一方、一括採用は、採用期間を短期間に定めて、その期間内に計画通りの人数を採用するというものです。多くの日本の企業は一括採用で新卒採用をおこなっており、多くの就活生が同じようなタイミングで就活を始めるのはこのためです。

通年採用は海外では当たり前

海外の企業の採用では、実力主義であったり、即戦力をもとめていたりすることが多いため、新卒者を一括で採用するということはあまりなく、通年採用が当たり前となっています

また、海外には日本のような終身雇用の考えがあまりなく、転職を繰り返しキャリアアップを図ることがスタンダードなため、企業も優秀な人材を獲得できるよう常に採用活動をおこなっているのです。

海外で就職をしたい人はこちらを読んでおきましょう。

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石川 愛

キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる

選考時期が異なるということは入社時期も変わるということ

通年採用の場合選考スケジュールが異なるということは、入社をする時期も人によって変わります。ただし、いつでも入ることができるというわけではないので、後述する企業ごとの特長も踏まえて理解を深めていきましょう。

通年採用と言われてもなかなかイメージがわかない人は、普段の買い物を想像してみてください。

どの店舗に行っても手に入る商品と、ある特定の店舗で特定の期間しか購入できない商品があるとします。前者の場合には、顧客の都合のいいタイミングで買い物に行くことができます。しかし、後者ではその店舗にその期間に行ける人しか商品を手に入れられません。どんなにその商品への思い入れが強くても物理的に離れている場所にいたらどうしても難しいケースもあるでしょう。

通年採用と一括採用の違いも上記の例と同様です。学生によっては、就活に取り組むことができる期間や時期はさまざまです。通年採用は後述する通り、留学中など何か事情がある人にとっては自分の都合のいいタイミングを選べるためメリットが大きいとも言えるでしょう。

通年採用をおこなう企業の目的

これまで一括採用が当たり前だった日本企業が、なぜ今になって通年採用を始めたのでしょうか。また、どういった目的で、一括採用ではなく通年採用をおこなっているのでしょうか。

そこでここからは、通年採用をおこなう企業の目的を解説します。通年採用企業の選考を受けようと考えている人は、ぜひ目を通しておいてください。

より優秀な学生を採用するため

一括採用では、採用期間が決まっているため、企業が出会える学生の数が限られてしまい、採用したいと考えていた人数の採用が難しかったり、優秀な人材に出会えなかったりと、採用活動が難航する傾向があります。

しかし、通年採用であれば、年間を通して採用活動をおこなうことができ、より多くの学生に出会うことができるため、企業がもとめる優秀な人材を採用しやすくなるのです

海外大学の卒業生を採用するため

海外の大学を卒業した学生を採用することを目的に通年採用をおこなっている企業も多くあります。

海外の大学は日本とは違い、卒業式は7月や8月など夏頃におこなわれることがほとんどです。これは入学時期が9月頃だからであり、4月が入学時期の日本と比べて約5カ月のズレがあります。

そのため、日本の大学に通う学生が就活をしやすいようにと考えられた一括採用のシステムでは、海外の大学を卒業し日本の企業に就職したいと考えている学生を採用することが難しくなるケースもあります

海外留学生や既卒者の採用をおこなうため

企業の採用のターゲットとなるのは、大学を卒業した学生だけではありません。海外からの留学生や既卒者も優秀であれば採用したいと考えている企業は少なくありません。

しかし、一括採用の場合、新卒の学生が採用の主なターゲットとなってしまい、海外留学生や既卒者とは出会いにくくなってしまいます。新卒採用に限らず、多様な人材を獲得できるよう、通年採用をおこなっているのです

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通年採用をおこなう企業の傾向

通年採用をおこなう企業の傾向

ここまで通年採用の仕組みや通年採用をおこなう企業の目的を解説してきましたが、通年採用をおこなう企業にはどのような傾向があるのでしょうか。

そこでここからは、通年採用をおこなう企業の傾向について解説します。通年採用企業を探そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

大手企業

大手企業は、中小企業などと比べ、新卒採用で採用する人数が多くなる傾向があるため、少しでも多くの学生と出会うために、通年採用をおこなっているという場合があります。

また、知名度が高い有名企業であれば、学生が集まりやすく、一括採用でも計画通り採用できるかもしれませんが、大手企業であっても知名度が低かったり、地方の企業であったりすると、一括採用では学生が集まりづらくなってしまいます。

そのため、一括採用ではなく、通年採用に切り替え、より多くの学生と出会い、質の高い採用をしている大手企業が多くあります

ベンチャー企業

ベンチャー企業は、大手企業や中小企業と比べ、教育体制などが整っていないことも多いため、即戦力として働ける人を採用する傾向があります

そのため、新卒者に限られてしまう一括採用ではなく、海外留学生や既卒生などの採用も可能な通年採用を実施している企業があります。

また、ベンチャー企業は大手企業と比べ、資金面や知名度から採用力が劣ってしまうことも多く、大手企業と戦わなければならない一括採用は避け、通年採用をおこなっているという場合もあります。

ベンチャー企業で働くことのメリットとデメリットについてはこちらを読んでおきましょう。

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外資系企業

外資系企業とは、海外企業が日本進出のために設立した企業であったり、海外企業に買収された日本企業であったりするため、海外企業と同じような社内体制で運営されていることがあります。

そういった場合は、採用も海外と同じやり方になるため、一括採用ではなく通年採用がおこなわれることになります。

また、外資系企業は、実力主義の傾向が強いため、より優秀な人材を採用するために、通年採用をおこなっているという企業も多くあります

外資系に向いている人に関してはこちらを読んでおきましょう。

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通年採用を実施している企業例

通年採用企業の選考を受けたいと考えていても、具体的にどのような企業が通年採用を実施しているかがわからないという人もいると思います。

そこでここからは、実際に通年採用を実施している企業を紹介します。選考内容や職種などについても紹介するので、通年採用企業の選考を受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

LINEヤフー

LINEヤフーでは、2016年から新卒一括採用を廃止し「ポテンシャル採用」という通年採用をおこなっています。通年採用の導入理由としては、一括採用では第二新卒者や既卒者に対して平等な選考機会を提供できないことや海外留学生や博士号取得者への配慮が挙げられています。

ヤフーの通年採用は、選考期間は通年ですが、入社時期は4月と10月と決まっており、選考フローもエントリーから適性検査、面接、内定と一括採用と同じような流れとなっています。

楽天

楽天の新卒採用では、全ての職種が配属対象となっているビジネス職と特定のポジションで採用がおこなわれるエンジニア職の2つがあり、エンジニア職が通年採用の対象です

エンジニア職では、個人の能力に合わせて給与が決まり、入社時期も相談が可能と、通年採用ならではの、募集要項となっています。

ただ、職務要件では、ウェブアプリケーション経験やスマートデバイス関連のアプリケーション開発経験などがあると望ましいとされているため、内定を勝ち取るためには高い専門性が必要と言えるでしょう。

ソフトバンク

ソフトバンクでは、自由な時期に自分自身の意志で就職活動ができるようにと「ユニバーサル採用」をおこなっています

このユニバーサル採用は、新卒や既卒、中途採用などの枠組みを設けておらず、即戦力となる人材を採用することを目的に実施されています。また、選考プログラムは複数あるため、自分自身の能力を発揮できるプログラムを選択して参加することが可能です。

ファーストリテイリング

UNIQLOを運営するファーストリテイリングでは、独自の通年採用をおこなっています。

年間を通して、採用をおこなっていることは他社と変わりありませんが、大学1、2年生など年齢を問わず選考を受けることができ、不合格になっても年度が変われば再度選考に参加できるというシステムになっています

また、選考が一定まで進めば、いつでも最終面接が受けられる「ユニクロパスポート」が発行され、発行から3年以内はいつでも最終面接を受けることができます。

通年採用の学生のメリット

通年採用の学生のメリット

通年採用は、企業側のメリットが大きく見えるかもしれませんが、学生にもさまざまなメリットがあります。

そこでここからは、通年採用の学生のメリットを解説します。通年採用の良さがいまいち掴み切れないという人は、ぜひ一度読んでみてください。

就活の準備が十分にできる

一括採用の場合、多くの学生が一斉に就活を始めるため、焦りや不安からきちんと準備ができていなくても就活を始めるという人は少なくないと思います。

しかし、通年採用の場合、常に選考を受けられるチャンスがあるため、自分が好きなタイミングで就活を始めることができます。

そのため、焦りや不安から就活を始める必要はなく、ES(エントリーシート)の作成や面接練習など、存分に準備をしたうえで、就活に挑むことができます

ゆとりのあるスケジュールで就活ができる

一括採用では、多くの企業が同じ頃にエントリーを開始したり、選考を始めたりするため、受ける企業が多いほど、ハードなスケジュールになってしまいます。

しかし、通年採用であれば、いつでもエントリーができるため、複数の企業にまとめてエントリーする必要はなく、ゆとりのあるスケジュールで就活を進めることができます

また、スケジュールにゆとりがあれば、ESや面接の質を上げるために時間を使うことができるので、心の余裕もできるでしょう。

海外の大学に通っていても日本で就活がしやすい

海外の大学に通い、就職は日本でしようと考えている人にとって、通年採用は非常に大きなメリットがあります

一括採用は、日本の大学に通う学生の学業に支障がないようにと考えられたスケジュールで進んでいくため、海外の大学に通う学生に対する配慮などはほとんどありません。

また、一括採用の企業は4月に入社することが当たり前となっているため、夏ごろに卒業を迎える海外の大学に通う学生にとっては、不便で非効率なスケジュールとなってしまうのです。

高橋 宙

キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる

さまざまな理由で卒業時期がずれる学生にとっても通年採用は適している

留年や留学、半年間の休学などさまざまな理由から卒業時期がずれる学生も毎年一定数存在します。そのような学生の中には、就職活動のために一般的な卒業時期まで大学に在籍するべきか、または卒業をしてから就職活動に取り組むべきか迷う学生もいるかと思います。

しかし、通年採用を活用している企業の選考を受ける場合には、わざわざ一般的な卒業時期まで大学に籍を置くことなく卒業をして希望のタイミングで企業に入社ができる可能性も0%ではありません。留学などで卒業時期が他の学生と異なるパターンと同様に、通常とは異なる卒業スケジュールを考えている学生にとっても、通年採用はメリットが多いと言えます。

あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。

通年採用の学生のデメリット

通年採用の学生のデメリット

通年採用には、学生が就活をしやすくなるようなさまざまなメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。

そこでここからは、通年採用の学生のデメリットを紹介します。デメリットをきちんと把握できていないと、後悔をすることになってしまう可能性もあるので、通年採用企業の選考を受けようと考えている人は一度読んでみてください。

選考基準が高いことが多い

一括採用では、「期間中に計画通りの人数を採用しないといけない」という企業側の心理が働くこともあり、多少選考基準を下回っていたとしても、内定を出しているという場合があります。

しかし、通年採用企業では、年間を通して採用をおこなうため、選考基準を下げる必要がないことはもちろん、時間をかけてより慎重に審査される可能性があります

そのため、通年採用企業の選考を受ける場合は、選考基準が高いことをあらかじめ覚悟しておき、より一層、ESや面接での受け答えの質を高めていくことが必要です。

自分から積極的に活動する必要がある

一括採用の場合、就活の大まかなスケジュールが決まっているため、就活情報アプリやサイト、就活エージェントなどの流れに従って進めていれば、問題なく就活を進めることができ、多くの人が内定を獲得できるでしょう。

しかし、通年採用の場合は、自分が好きなタイミングで就活を始めることができます。そのため、就活アプリやサイトの案内に従うのではなく、主体性をもって自ら行動する必要があります

また、面接などの選考も同時期におこなわれないこともあるので、しっかりと自分自身でスケジュール管理をし、内定を獲得するまで、積極的に行動することがもとめられます。

つまり、主体性をもって行動できない人にとっては、通年採用のメリットである自由さがデメリットとなってしまうこともあるのです。

内定者とのつながりが薄くなる可能性がある

一括採用の場合、内定後のイベントや入社式などで同期となる内定者とのつながりを強めることができます。

しかし、通年採用企業では、入社時期が決まっておらず、入社が決まり次第随時入社していくという場合もあるため、同時期に入社する人がおらず、同期とのつながりを作ることが難しい場合があります

通年採用企業が向いている学生の特徴は?

通年採用企業が向いている学生の特徴

「一括採用」「通年採用」などと聞くと、どちらの採用方法の企業が自分に向いているのか知りたいという人もたくさんいると思います。また、志望している企業が、偶然通年採用企業だったという人は、自分が向いているのかどうか心配になると思います。

そこでここからは、通年採用企業が向いている学生の特徴を紹介します。ただ、この特徴に当てはまらないからといって、通年採用企業を諦める必要はないので、安心してください。

自分のペースで就活を進めたい人

既に就活を始めている人の中には、エントリー開始やES提出の締め切りなどの日程、「そろそろインターンに参加しなければ」「〇月までに内定が欲しい」など、さまざまな日程や時期に縛られている感覚がある人は少なくないと思います。

そういった感覚があまり得意ではないという人には、通年採用企業の選考を受けることがおすすめです。通年採用企業は、年間を通して募集や選考をおこなっているため、一括採用のように日程に縛られ焦りながら就活を進める必要はありません

また、就活を始める時期も自分で決められるので、アルバイトやサークル、学業など就活以外のこととのバランスがとりやすくなります。

主体性をもって就活に取り組める人

就活をしている学生を大きく2つに分けると、「とにかく就職しないといけないから、嫌だけど就活をしている」という人と、「インターンシップが楽しい」「自分の将来のために就活はしっかりと頑張りたい」など主体性を持って就活を進められている人に分かれると思います。

通年採用企業に向いている人は、後者の主体性を持って就活を進められる人です。なぜなら、通年採用は一括採用のように大まかなスケジュールが決まっていないため、全て自分の意思で行動しなければならないからです

また、通年採用企業は、行動力や積極性のある人材を集めるために、あえて通年採用にしている場合もあるため、主体性を持って就活を進められる人は通年採用企業との相性が良い可能性が高いです。

海外の大学に通っている人

海外の大学の卒業時期は日本と違って夏頃になるので、日本企業が採用している4月入社でだと、時期にズレが出てしまいます。また、一括採用の場合、時期をきちんと狙って帰国し就活をしなけれないけないので、学業との両立が難しくなります。

一方で、通年採用企業であれば、入社時期を自由に選べたり、応募や選考も通年でおこなっていたりするため、海外の大学のスケジュールに合わせて就活を進めることができます

そのため、海外の大学に通いながら、日本で就職をしたいと考えている人にとっては、通年採用企業が向いていると言えます。

通年採用企業の合格を掴みやすくする方法

通年採用企業の合格を掴みやすくする方法
  1. 企業がもとめるスキルを磨いておく
  2. 自分から積極的に企業との接点を作る
  3. 逆求人サイトや逆求人イベントに参加する
  4. インターンに積極的に参加する

ここまで解説してきた通り、通年採用をおこなっている企業では、即戦力をもとめている傾向があるため、選考基準が高くなり、簡単には合格をつかむことはできません。しかし、きちんと準備をして挑めば不可能というわけではありません。

そこでここからは、通年採用企業の合格を掴みやすくする方法について解説します。通年採用企業の選考を受けたいと思っている人は、ぜひ実践してみてください。

あなたが受けないほうがいい職業は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

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企業が求めるスキルを磨いておく

通年採用を実施している企業では、全てを通年採用にしているのではなく、一括採用もしつつ、特定の職種やポジションのみ通年採用をしているという場合があります。

つまり、特定の職種やポジションの即戦力となりうる人材を採用するために通年採用をおこなっているのです。そのため、やみくもにスキルを磨くのではなく、自分が志望している企業がもとめているスキルを磨くことが非常に大切なのです。

企業がもとめるスキルや資質については、企業の採用ホームページにのっている募集要項などで確認できるため、必ず確認しておくようにしましょう。

自分から積極的に企業との接点を作る

通年採用企業は、年間を通して数多くの人のESを見たり、面接をしたりしているため、自分から積極的に接点を作りに行かなければ、顔を覚えてもらうことはできません。

そのため、会社説明会やOB・OG訪問などに、積極的に参加しましょう。また、参加するだけではなく、積極的に自分から行動することが大切です。

たとえば、会社説明会に参加した際には、質疑応答の時間に質問をしたり、説明会終了後などに自分から質問に行くことなどが有効です。また、OBOG訪問では、「差し出がましいお願いなのですが、エンジニア職に興味があるのですが、知り合いの方がいらっしゃれば、紹介していただけませんか」とお願いしてみましょう。

そうすることで、より詳細な情報を集められることはもちろん、面接などで積極性や行動力、志望度の高さをアピールする良いエピソードにもなります。

逆求人サイトや逆求人イベントに参加する

通年採用企業に限ったことではありませんが、逆求人サイトの利用は非常に有効な手段です。逆求人サイトとは、自分のプロフィールやガクチカ(学生時代に頑張ったこと)などを入力しておけば、自分に興味を持った企業からスカウトがくるというものです。

通年採用企業は、自分から積極的に接点を作ることも大切ですが、自分の身一つでは限界があるので、こういったものを利用して、自分に価値を見出してくれる企業との接点を作っていきましょう

逆求人イベントへの参加は、ESや面接、グループディスカッションのような形に縛られることなく、自分自身の強みや魅力をアピールできるため、一括採用企業の選考方法が窮屈に感じる人は、ぜひ積極的に活用してみましょう。

インターンに積極的に参加する

通年採用企業では、実力主義であったり、即戦力をもとめていたりすることが多いので、海外と同じように、実際の業務内容を経験できるインターンシップ(インターン)を実施し、インターンの成績や評価によって採用・不採用を決める場合があります。

そのため、まずはインターンに積極的に参加し、自分の実力や有能さを示すことが重要なのです

また、企業によっては、通常の選考が終わった後に最終選考としてインターンを実施することもあるので、社会人として必須のスキルとされる、パソコンの操作方法やメールの書き方、電話での話し方などは、事前に身につけておくようにしましょう。

インターンについて詳しく知りたい人はこちらを読んでおきましょう。

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通年採用企業に応募する際の注意点

通年採用企業に応募する際の注意点

通年採用企業に大きな魅力を感じている人も多いかもしれませんが、一括採用とは異なる部分も多く、通年採用企業だけに絞ってしまうと後悔することになる可能性があります。

そこでここからは、通年採用企業に応募する際の注意点を紹介します。通年採用企業に応募するか迷っている人はもちろん、応募すると決めている人も、ぜひ一度目を通してみてください。

一括採用時の選考基準と異なる場合がある

通年採用企業は、即戦力となる人材をもとめていることが多いため、一括採用よりも高い選考基準で評価される可能性が高いです

また、一括採用では、新卒生だけでなく既卒生や第二新卒、海外の大学を卒業した学生、海外留学生など、さまざまな人がライバルとなります。そのため、一括採用企業と同じくらいのレベルと考えていると後悔することになるでしょう。

そのため、自分の強みとなるスキルを磨くことはもちろん、そのスキルをしっかりとアピールできるよう、ESや面接での振る舞いや受け答えの質を高めていくことが大切です。

自分から積極的に行動しないと就活が進まない

通年採用企業は、年間を通して応募することができるため、「また今度応募すればいいや」「今月は旅行に行くから来月にしよう」というような思いになってしまう人は少なくないと思います。

しかし、通年採用は、一括採用のように一斉に学生が動き出し、「就活を始めないと焦りを感じる」というようなことがないため、自分自身が主体性を持ち、積極的に行動しなければ、全く就活は進みません

そのため、「周りと同じように就活をしたくないから、自分は通年採用企業を受けよう」などと、目的がはっきりしない中途半端な考えで通年採用企業に絞ると、後悔する可能性が高いので注意が必要です。

通年採用企業だけに絞らない

ここまで通年採用企業について解説してきましたが、通年採用企業だけに絞って就活を進めることは、あまりおすすめできません。

なぜなら、選考基準が高いため必然的に内定を取れる可能性が低く、リスクが大きいからです。そのため、就職浪人をしてまで通年採用企業にこだわりたいという人でなければ、通年採用企業と一括採用企業を両方受けておくようにしましょう

一括採用の時期に内定を取れていれば、安心して通年採用企業の選考に挑むことができますし、ESや面接などの練習となり、通年採用企業の内定を獲得できる可能性を高めることもできます。

また、通年採用企業の中には、大学1、2年生から選考を受けられる企業もあるので、1、2年生のうちに通年採用企業を受けておき、3年生から一括採用をおこなう企業の選考を受けるという方法もあります。

吉川 智也

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早い段階でエントリーをしていいけれども書類作成には最善を尽くそう

特に大学1年生から選考を受けられる企業にどうしても行きたい、という場合にはいつ応募をすればいいのでしょうか。もちろん何も準備をしないまま選考に臨んでしまうのも、考えすぎてタイミングを逃してしまうのも避けたいですよね。しかし、学生それぞれの学業、企業の選考スケジュールなど進捗状況が異なるため、残念ながらこの答えに絶対はありません。

ただし、もし何度も応募をして問題がない企業の場合にはなるべく早い段階でチャレンジしてみるのもいいでしょう。その際、提出する書類はしっかりと準備をして「残りの大学生活では〇〇に挑戦していきたい」など向上心の高さや今後の学生生活の展望もアピールできるといいかもしれません。

一番避けたいことは、何も準備をしないまま応募をすることです。たとえ1年生の応募であろうと企業は必ずその内容を見ています。その時の印象があまりよくないと、再度応募があったときでも「あの時の人か」と評価がマイナスからスタートしてしまう恐れもあるため注意しましょう。

通年採用企業の特徴を知り、自分適した形で就活を進めよう

時間に追われている就活生であれば、ゆとりをもって就活がおこなえるイメージが強い通年採用企業に大きな魅力を感じる人も多いでしょう。

しかし、通年採用企業では、主体的な就活がもとめられることや選考基準が高いことなど、一括採用企業よりも内定を勝ち取ることが難しい可能性があります。

そのため、通年採用企業だけに絞るのではなく、一括採用企業と通年採用企業のそれぞれの良い部分を活かしつつ、自分が理想とする形で就活を進められるよう試行錯誤していきましょう。

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