【ベンチャー企業とは】向いている人の特徴4つと企業価値ランキング

この記事のアドバイザー

五反田 誉司

大学卒業後、大手アパレル企業にて販売と人材育成を経験。販売では個人成績で全国1位を獲得。また、店長として店舗のマネジメントも行い、赤字店舗を12か月連続予算達成店舗へと改善する。人材育成において、人の人生に関われる喜びを感じ、より多くの人の人生の選択のお手伝いをしたいと思い、人材業界に転身。 人の無限の可能性を信じ、広げるお手伝いをしております。 人と話すのが何よりも好きなのでまずはお気軽に何でもご相談ください。

コラムの目次

  1. ベンチャー企業とは
  2.  中小企業との違い
  3. ベンチャー企業のメリット・デメリット
  4.  ベンチャー企業に向いている人の特徴4つ
  5.  ユニコーン企業も知っておこう
  6. ユニコーン企業の企業価値ランキング
  7. ベンチャー企業を理解して就活を進めよう

ベンチャー企業とは

就職先の選択肢を見た際に、ベンチャー企業もその中に含まれることが多いでしょう。ベンチャー企業は、実は明確な定義が決まっているわけではなく、取り決めは曖昧なため、これが示す企業の範囲は広いです。例えばベンチャーキャピタルから投資を受けている企業を指す場合や、単に新興企業を指してベンチャー企業と呼ぶ場合もあります。

定義の幅は広いですが、基本的には若く勢いのある企業と考えるとイメージはつきやすいでしょう。ベンチャー企業は他の企業とは違った特徴があり、就職するメリット・デメリットの両方が存在します。就職先としてベンチャー企業は本当にふさわしいかどうかを知るためにも、基本的な特徴を知って理解を深めておくことが大切です。

 中小企業との違い

ベンチャー企業は中小企業と一緒にして考えられることも多いですが、これらには違いがあるため、混同しないよう注意しなければなりません。基本的にベンチャー企業は創立間もない若い企業、中小企業は法的な範囲での中小企業の規模を持つもので、かつそれほど新しくない企業と考えましょう。

そのため、ベンチャー企業もひとくくりで見ると、事業規模的に中小企業に該当する場合が多いです。新しいサービスを提供している、企業そのものが若いといった特徴を捉え、他の企業とは区分してベンチャー企業と呼ばれると考えましょう。つまり、中小企業という大枠があり、その中には年数の経過した老舗企業と、創立したばかりのベンチャー企業の両方が分布している状態です。

ベンチャー企業のメリット・デメリット

ベンチャー企業は中小企業に分類されることが多いですが、性質そのものが他の企業とは違っています。そのため、通常の中小企業に就職した場合とは別のメリットが存在し、それを求めてベンチャー企業への就職を目指す人もいるでしょう。ただし、同時にデメリットもあり、ベンチャー企業に就職するリスクにもなるため、注意しなければなりません。メリットとデメリットの両方を知り、自分にとってどちらが大きいかを考えて目指すべきか判断することが大切です。

 メリット:会社と一緒に成長できる

最先端のサービスや商品を提供しているベンチャー企業は、市場をどんどん開拓するため成長力が高いです。創立してすぐに爆発的に売上を伸ばし、加速度的に企業規模を拡大することも多いため、働きながら会社と一緒に成長できるのは大きなメリットでしょう。

他の企業でも当然業績を伸ばしているところは多く、会社と一緒に成長していることは確かですが、成長自体が微々たるもので実感しづらい場合も多いです。ベンチャー企業の場合は成長の幅が非常に大きいため、より強く成長を実感、自分自身も高めていけるでしょう。会社の大幅な成長を経験することは社会人でもなかなかなく、貴重な経験が積めるという点でもメリットは大きいです。

★★★CAからのコメント★★★

ベンチャー企業では思考することを大切にしよう

「ベンチャーだから」「大手だから」と成長に関して線引きはないです。新卒として新しいことを学ぶ、吸収する、自己発信する姿勢は人として大事なことですよね。成長するために大切にしたいこととして何かひとつ挙げるとしたら、思考することでしょうか。会社によりけりですが、研修(受け入れ)体制が構築途中の企業様も中にはあります。

大手はこの基盤ができている所が多いので、ベンチャー企業では「自ら思考する機会」は多いかもしれませんね。また、従業員数が少ない企業もあるので、上司が外出でなかなか聞ける相手が居ないというケースもあるかもしれません。新卒採用をしている企業様は、皆さんのご入社を楽しみにしているので、心配な要素というより、そんな環境も楽しみに思って頂けると幸いです。教えてもらうことを当たり前だと思わずに、感謝しながら頑張って頂けることを期待します。【笠原】

 デメリット:倒産のリスクが高い

成長力が高い反面、突然事業が頭打ちとなり、そこから急速に衰えていくことも少なくありません。特にベンチャー企業の場合、失敗に対処するノウハウや資金力が十分に備わっていないことも多く、悪いことが重なって総崩れになるケースも少なくありません。

また、企業によっては、そもそも永続的な成長を考えておらず、一定のところまで爆発的に成長させ、すっと手を引こうと考えている場合すらあります。終身雇用とは縁遠い世界であり、積極的に新卒採用をしているからといって必ずしも経営が安定しているわけではないことは理解しておきましょう。

 ベンチャー企業に向いている人の特徴4つ

他の企業と比べても特徴的な点が多く、個性的な企業も多いため、ベンチャー企業は人を選びます。仮に就職できても、特有の環境に馴染めずに早期退職してしまう、あるいは仕事で活躍できないというケースもあるため注意しなければなりません。ベンチャー企業への就職を目指すなら、どのような人が向いているのかを知っておくことが大切です。ベンチャー企業向けの人の特徴4つを知り、自分に当てはまるかチェックしてみましょう。

 ①好奇心旺盛

企業によって扱う商品、サービスは違いますが、基本的に最先端のものを扱うという点はベンチャー企業で共通しています。そのため、新しいものでも恐れずに追求でき、むしろ自分からどんどんトレンドを追っていけるような好奇心旺盛な人が求められます。知りたい、やってみたいという気持ちが強い人ほどベンチャー企業に向いており、反対に安心や安定を求める人は不向きといえるでしょう。

好奇心旺盛とは、言い換えると新しいものを受け入れられる、変化にも柔軟に対応できるという意味でもあります。ベンチャー企業は企業そのものの性質自体が変わることもあり、不安定な環境にある場合が多いです。大きな環境の変化があっても、柔軟に対処し、その環境、状態にすら好奇心を持って取り組める前向きな姿勢が求められるでしょう。

★★★CAからのコメント★★★

創意工夫をして目的達成のために努力した過程をアピールしよう

ベンチャー企業は人数が少ないのでさまざまなお仕事に携われる機会があります。これは社会人としてのチャンスでもあり、若いうちから特定の職種に限らないお仕事を経験できる魅力があります。だからこそ、これまでの経験で自分なりに選択軸を持って決めて行動してきている点を伝えるといいかと思います。

整っていない環境だからこそ困難も多いとは思います。しかし、そんな中でも自分なりに創意工夫をして目的達成のために努力してきた過程はお仕事にも通じるからです。少ない人数の中の貴重な戦力として、一緒に働きたいと思ってもらいやすいと考えます。これはベンチャーに限らず大手の選考でも大切なことですね!【笠原】

 ②プレゼン能力が高い

ベンチャー企業は企業規模の拡大を目指し、市場にどんどん売り込みをかけなければなりません。新しいものをより大きく売り出すためには、力を持った企業の手を借りることもあり、自社の商品やサービスをプレゼンする機会も多いです。ベンチャー企業ではプレゼン業務が日常的に存在するため、この能力が高い人、あるいはプレゼンが好きで前向きに取り組める人が向いているでしょう。

また、プレゼンは社外に限ったことではなく、社内に向けておこなわれることも多いです。自分のやりたいこと、目指したいものを実現するには、自分で情報を発信して他の人からの賛同を得なければなりません。プレゼンで自己表現できないと、やりたいことがいつまでもできない可能性が高いことは覚えておきましょう。

 ③すぐに行動できる力

ベンチャー企業はとにかくやってみる、挑戦してみるという精神を大切にしていることが多いです。そのため、じっくり考えて慎重に動く人よりは、思い立ったらすぐ行動できる人のほうが向いているでしょう。行動力の高さは非常に重要で、流動的なビジネスのチャンスを逃さないためにも誰よりも早く動くことが求められます。

ベンチャー企業は成長力が高いだけに移り変わりが激しく、ひとつのタイミングを逃すだけで会社の命運が変わってしまうことも少なくありません。行動できずに失敗する人は求められておらず、同じ失敗でも行動した結果によるものなら、評価されることもあるでしょう。行動第一主義の企業も少なくないため、何事も恐れることなくチャレンジできる精神力の強さは必須といえます。

 ④自主性が高い

行動するのは単に流れるチャンスを掴むだけではなく、自分から動き、チャンスを作りだすことも求められます。単なる行動力とは違い、そこからさらに一歩踏み出した自主性も、ベンチャー企業では重要視されるポイントです。自主性とは、自分から主体となって動き出すこと、自分発信で物事を進めることと考えましょう。

プレゼン能力や行動力とやや重複する部分でもあり、これらを総合して発揮される自主性が、特に重要と考えても構いません。ベンチャー企業では待っているだけではチャンスは巡ってこないため、自分から掴みに行く必要があります。自分発信で行動、提案し、チャンスを掴むことこそ自主性のたまものであり、ベンチャーマインドで特に重要なポイントと言えるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

五反田 誉司

企業や社会に何を還元できるのか?を考えよう

ベンチャー企業とはいえ組織であるので「自己欲求だけ」では内定を勝ち取ることは難しいです。ベンチャー志向の学生さんの多くは「成長したい!」「裁量権が欲しい!」「出世したい!」「稼ぎたい!」など自己欲求が強くいいことではあるのですが、企業や社会に対して何を還元できるのか?ということを考えていくことが大切です。
ベンチャー企業であろうと大手企業であろうと自身がどうなりたいか?ということと同時に会社にどう貢献できるか?社会にどう貢献できるか?を考えられる人になりましょう。

 ユニコーン企業も知っておこう

ベンチャー企業の中には、「ユニコーン企業」と呼ばれるものも存在します。これは「非上場で企業価値が10億ドル(約1,250億円)以上」の企業を指した言葉です。空想上の生物であるユニコーンに企業を例えた言葉で、実際に存在しないほど優れているという点からこの名前がつけられています。

また、高い価値を持ちながらも、実際にはあまり知られていないという希少性からもユニコーン企業と呼ばれることが多いです。いわばベンチャー企業の中でも特に高い将来性を持っており、希少性が高い企業と考えるとイメージしやすいでしょう。ユニコーン企業だからといって確実に安泰というわけではありませんが、巨大な利益をもたらす可能性を秘めているため、就職先としてのおすすめ度は高いです。

ユニコーン企業の企業価値ランキング

ユニコーン企業と聞いてもすぐにイメージできない人は多く、その名の通り希少性の高さから見逃してしまう人は少なくありません。メリット・デメリットの両方があるベンチャー企業を目指すなら、より企業価値が高く、メリットも大きくなりやすいユニコーン企業を目指すのがおすすめです。

同じベンチャー企業でも条件が大幅に違うことも多く、よりよい環境で働きやすくもあります。NEXTユニコーン推計企業価値ランキングを参考にしながら、ユニコーン企業、およびユニコーン企業になることが期待されているベンチャー企業を知っておきましょう。

 ①プリファード・ネットワークス

プリファード・ネットワークスは、深層学習による制御技術開発を主な事業として展開しています。2018年10月時点での企業価値は2,402億円で、ユニコーン企業の条件を満たす優良企業といえるでしょう。設立は2014年と比較的最近で、高い成長力で企業価値を伸ばし続けているのが特徴です。

プリファード・ネットワークスでは、「エッジヘビーコンピューティング」を提唱し、この開発、提供をおこなっています。いわばネット、クラウドの新しい在り方を提言するものであり、IT業界でも最先端を行く企業といえるでしょう。企業全体として「最先端の技術を継続的に生み出し、実用化する組織」を目標としており、好奇心の旺盛さと高い思考力、行動力が求められます。

②パネイル

パネイルは、エネルギー管理システム開発を主な事業として展開しています。2018年10月時点での企業価値は801億円で、ユニコーン企業の定義には到達しないものの、ユニコーン企業の可能性ありと認められています。設立は2012年であり、今後数年はユニコーン企業の定義に該当するため、今後の成長次第でさらに企業価値の高さに注目が集まるでしょう。

パネイルは小売電気事業者向けのエネルギー流通基幹システム『Panair Cloud(パネイルクラウド)』の開発・運営をおこなっています。さらに小売電気事業者への業務支援と、自社でも小売電気事業を運営しているのも大きな特徴でしょう。ITの観点からエネルギーを支える企業であり、他の企業にはない独自のシステムを開発している点が魅力です。

③freee

freeeはクラウド会計ソフト開発を主な事業として展開しています。2018年10月時点での企業価値は652億円で、現時点では定義に到達していないネクストユニコーン企業として注目されています。設立は2012年と若いため、今後もますます注目が集まるでしょう。提供するクラウド会計ソフトは個人から法人まで幅広く、一部無料サービスを提供しているのも大きな特徴です。

近年では特に「フリーランス」「複業」「パラレルワーカー」といった個人単位での働き方も増えているため、会計ソフトの需要は高まっています。法人での会計処理だけではなく、個人の帳簿付け、確定申告の簡略化といった点が注目と需要を集め、企業価値を高め続けている理由といえるでしょう。

④TBM

TBMは、LIMEX及びLIMEX製品の開発、製造、販売を、主な事業として展開しています。2018年10月時点での企業価値は563億円で、設立は2011年のため、ネクストユニコーン企業として注目されています。LIMEXとはTBMが独自に開発している新素材で、これを使った袋の開発がおこなわれています。

「ビニール袋でも紙袋でもない」というのが大きな特徴で、これまでとはまったく違った素材を使うことで、環境問題に対処している点も特徴のひとつです。LIMEXの主な原料は石灰石であり、これまでの袋に比べると、使用するビニールや木、水の量が格段に少なく、よりエコな袋といえます。今後加速する環境問題に立ち向かうベンチャー企業であり、独自の技術と環境配慮性の高さが注目されている企業です。

 ⑤スマートニュース

スマートニュースは、スマートフォンアプリケーションの開発・運営や、インターネットサービスの開発・運営を主な事業として展開しています。2018年10月時点での企業価値は561億円で、設立は2012年のネクストユニコーン企業です。この企業では、同名のニュースアプリである「SmartNews」を提供しており、ニュースサイトの運営や広告事業で利益を得ています。

数あるニュースサイトの中でもダウンロード数は非常に多く、世界中で4,000万以上もの人に利用されています。また、Appleのベストアプリ2013、Googleのベストアプリ・オブザイヤー2013を受賞するなど、確かな実績を持っている点も特徴です。アメリカ企業とのパートナーシップを持ち、国内外で活躍するグローバルな企業でもあります。

キャリアアドバイザーコメント

五反田 誉司

「時代のニーズ」と「経済の変化に適応できるか」に注目しよう

今後成長が見込まれるベンチャー企業の見分け方はシンプルです。ひとつは「時代のニーズに合っているか」です。そのために、経済の動向やトレンドを把握しておくことはとても大切です。新聞やSNSなどを利用して様々な情報を収集する必要があります。
もうひとつは「流動的な経済の変化に適応できるか」です。ITやテクノロジーの進歩が目覚ましい昨今では、100%伸びる事業は存在しません。どんどん変化していく経済に柔軟に適応できる企業や多彩な事業展開をしている企業は、例え経済が大きく変動しても変わらずに生き残っていけると思います。
そんな企業に就職するのであれば、もちろんあなたも変化に適応できるだけの柔軟性と、どんな変化があっても力を発揮できるだけのポテンシャルを兼ね備えておくことが大切です。今後も成長し活躍し続けられる人材になるためには、企業に頼るのではなく、あなた自身で決めて努力をし続けることが大切です。

ベンチャー企業を理解して就活を進めよう

ベンチャー企業という言葉を就活中はよく耳にするでしょうが、この意味を正しく理解できている人はそれほど多くありません。ベンチャー企業は就職するメリット・デメリットの両方があるため、特徴をしっかり把握して、本当に目指すべきかどうかをよく考えることが大切です。

また、特徴的な企業が多く、人によって向き不向きが分かれやすくもあります。人によっては、とことん合わないということもあるため、自身の個性がマッチするかも考えなければなりません。ベンチャー企業は新卒から就職するだけではなく、別の企業でキャリアを積んでから転職するという方法もあります。新卒時の就活だけが選択肢ではないため、正しく理解を深め、相性をしっかり判断して就活を進めましょう。

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