目次
- 外資系企業に向いている人の特徴を押さえて適性を見極めよう!
- そもそも外資系企業とは?
- 外資系企業に向いている人の8つの特徴!
- ①自分で目標を定めて努力できる人
- ➁論理的な考えに基づいて行動に移せる人
- ③語学力に自信がある人
- ④異文化を理解し受け入れられる人
- ⑤高いコミュニケーションスキルを持っている人
- ⑥自分の意見をはっきり言葉にできる人
- ⑦実力で評価されたい人
- ⑧裁量権を持って自由に仕事がしたい人
- 志望する前に押さえたい! 外資系企業についての基礎知識
- 外資系企業の特徴
- 一般的な外資系企業と日系企業の違い
- あなたは向いている? 外資系への適性を見極める3つのステップ
- ステップ①外資系企業で実現したいことを棚卸しする
- ステップ②外資系企業の特徴と照らし合わせてマッチ度を確認する
- ステップ③情報を集めて理想のキャリアがかなえられそうか検討する
- 外資系企業に向いている人の特徴を押さえたうえで志望するか決めよう!
外資系企業に向いている人の特徴を押さえて適性を見極めよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「外資系企業に向いている人はどんな特徴がありますか?」
「外資系で働くメリット・デメリットが知りたいです」
といった相談を受けます。就職先の志望企業として、外資系企業を視野に入れるか迷いますよね。外資系企業は日系企業と社風や働き方が異なるからこそ、その特徴が自分に合っているか見極めることが大切ですよ。
この記事では、外資系企業の特徴をもとに、どんな人が外資系企業に向いているかを解説します。自分に外資系企業への適性があるかを見極め、選考に応募するかどうかを考えてみましょう。
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そもそも外資系企業とは?
外資系企業とは、外国企業の日本支社や外国企業の出資で設立された会社などを指します。以下のように、外資系企業はさまざまな業界にありますよ。
- 外資系コンサル:顧客の経営における課題を解決するための提案をおこなう
- 外資系メーカー:本社のある外国で研究開発・製造されたモノを商社や小売企業に販売する
- 外資系金融:外国資本によって設立され、顧客への資金調達や金融商品の販売をおこなう
- 外資系IT:本社のある外国で研究開発・製造されたIT関連製品の販売やマーケティングをおこなう
外資系企業に対して「グローバルでカッコいい」と強い憧れを抱く就活生は少なくありません。しかし、外資系企業と日系企業は企業文化やキャリアなどさまざまな観点から違いがあり、憧れだけで目指すとミスマッチにつながって後悔する可能性もあります。

キャリアアドバイザー
外資系企業の特徴や選考対策については以下の記事でまとめて解説しているので、チェックしてみてくださいね。
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外資系とはどんな企業? 知っておきたい選考の特徴や対策方法を解説
外資系とは成果が重視される企業であり、ほかにも独自の特徴があります。この記事ではキャリアアドバイザーが、外資系とは何なのかの定義や特徴、働く魅力や向いている人の特徴などを解説します。選考の特徴や対策も紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!外資系は「グローバルな視点」が必須
日頃から世界のニュースアンテナを張っておこう
日系企業と比べ、外資系ではやはり「グローバルな視点」が求められます。言語が堪能、留学経験がアピールポイントになることはもちろん、グローバルなニュースに対する意見や世界の最新トレンドに対する感度や理解度が問われることがあります。
外資系を受けるのであれば、そうした評価軸を意識しつつ選考準備に取り組むようにしましょう。日頃から何事も日本国内の視点だけで捉えるのではなく、世界的なスケールで課題を分析し、自分の考えを語れるように準備しておくことが重要ですよ。
外資系企業に向いている人の8つの特徴!

就活生
外資系企業に興味があるのですが、自分に向いているかどうかわからないので不安です。

キャリアアドバイザー
外資系企業に向いている人にはいくつか共通する特徴がありますよ。これから紹介しますね。
ここからは、外資系企業に向いている人の特徴を8つ紹介します。具体的にどのような人のことを指しているのか詳しく解説していくので、自分に当てはまっているかどうかを考えながら適性の判断に役立ててくださいね。
①自分で目標を定めて努力できる人
外資系企業では、個人個人が成果を出していくことが求められます。「上司やリーダーから言われたことだけをしていよう」という思考で行動していては決して評価してもらえません。
そのため、以下のように自分で目標を定め、その目標に向かって努力できる人は外資系企業に向いているといえますよ。
- 自分で立てた目標をクリアしたときの達成感が次の行動の原動力になる
- ほかの人が立てた目標に対してはいまいちモチベーションが上がらない
- 自分で立てた目標に向かって努力し、実際に大きな成果を出したことがある
➁論理的な考えに基づいて行動に移せる人
結果を出すことが求められる状況において、論理的な考えに基づいた行動ができないと大きな失敗につながりかねません。常に自分の行動に対して「なぜその行動をとる必要があるのか」を論理的に考え、ときには他人に説明までできることが大切です。
そのため、外資系企業で働くには、論理的な考えに基づいて行動に移す力が必要ですよ。自分に以下のような特徴や経験があるかチェックしてみましょう。
- 普段から因果関係をはっきりさせた考え方をする
- 感情面に振り回されずにさまざまな観点から冷静に考えることが得意
- 筋の通った合理的な考えをもとに迷わず行動に移せる
③語学力に自信がある人
外資系企業は国際的なビジネスを展開していることが多いため、英語や中国語など語学力があれば、新たな国の事業領域拡大の仕事に携われるなど、活躍のチャンスを手に入れることができます。
また、社員も日本人だけでなくさまざまな国・地域の人がいるので、語学力が高ければ社内でのコミュニケーションもスムーズにおこなえます。
そのため以下のような特徴に当てはまり、語学力に自信がある人は外資系企業に向いていますよ。
- ビジネスレベルの語学力がある
- これまで語学の勉強に力を入れてきて、これからも語学力を伸ばしたい
- 外国語を使ってコミュニケーションをとると活き活きとした気持ちになる
自身の英語力を就活に活かしたいと考えている人は以下の記事も参考にしてみてください。
英語力は就職活動で活かせる? 企業が求める語学力の実態を解説
英語力をアピールする自己PR術|評価される基準や注意点も徹底解説
④異文化を理解し受け入れられる人
先ほど説明したように、外資系企業では日本人の社員のみならず、さまざまな国の人と仕事をすることがあります。そのため以下のような、日本人独特の文化や考え方が通用しない場合があるのです。
- 年功序列
- 礼儀正しい
- 横並び意識
- 気を遣いすぎる
- 周囲に合わせる
また、社内に外国人の社員がいなくても、本社のある本国の考え方や価値観をもとに業務を進めなければならないケースも多いです。
そのため、自分が当たり前だと思っていることが通用しない状況において、自分の考えを持ちつつも、異文化を理解して受け入れられるかどうかが外資系企業で仕事をするうえでは大切です。
⑤高いコミュニケーションスキルを持っている人
前述したように、外資系企業では自分とは異なった考え方や価値観を持った人とコミュニケーションをとる機会が多くあります。たとえば日本と欧米では以下のようにコミュニケーションスタイルの違いがありますよ。
- 日本:言葉や態度による明確な意思表示はせず文脈で真意を察する傾向がある
- 欧米:言葉や態度で自分の意見をはっきり主張する傾向がある
このような違いがあると意思疎通がスムーズに進まずトラブルにつながりやすくなるため、外資系企業では、どのような文化背景を持つ人ともスムーズなやりとりができる高いコミュニケーション能力が求められますよ。
以下の記事では自分のコミュニケーション能力を選考でアピールする方法について解説しています。コミュニケーション能力の高さを活かして選考突破につなげたいと考えている人は、あわせてチェックしてみてくださいね。
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⑥自分の意見をはっきり言葉にできる人
これまで解説したように、外資系企業では明確な意思表示をしない日本のコミュニケーションスタイルが通用しないことがあります。そのため以下のように自分の意見を持ち、それを周囲にしっかりと言葉で伝えられる人が向いています。
- グループディスカッションの場では、必ず自分の意見を発言している
- 他者と同じ意見でもなぜ同じなのかという根拠まで明確にしている
- 意見を求められることに苦痛を感じない
- 現状に満足せず、常に自分事として課題や問題意識を抱いている
たとえば会議をしているときに自分の考えを周囲に示さず黙っていると「積極性に欠ける人」「自分の意見がない人」と低く評価されてしまう可能性がありますよ。

キャリアアドバイザー
これはベテランも新入社員も関係ありません。年功序列に囚われない成果・実力主義である外資系企業では、新入社員でも当然のように自分の意見を求められますよ。
⑦実力で評価されたい人
外資系企業は成果を出せる人材を評価する傾向が強いため、会社の年次や役職などではなく自分の実力で評価されたい人は、実力主義の外資系企業がマッチしています。
たとえば以下のような特徴がある人は、日系企業よりも外資系企業で働くほうが評価や待遇などに納得して働くことができる可能性が高いですよ。
- 自分のスキルや知識に強い自信がある
- 自己肯定感が高い
- 明確な評価基準が設けられているとやる気が出る

キャリアアドバイザー
どんなに有能でも、常に高い結果を出し続けられる人はそう多くありません。失敗や自分一人では解決できない問題に直面したときに、周囲に助けを求めることができるのも実力のうちです。
⑧裁量権を持って自由に仕事がしたい人
外資系企業は社員一人ひとりの能力を重視しているため、大きな裁量を持って自由に仕事がしたい人に向いている環境です。たとえば以下のような特徴に当てはまる人は、自分の考えや判断をもとに行動しやすい外資系企業で活き活きと働ける可能性が高いですよ。
- 人から指示されたことばかりするのはやる気がでない
- 自分で考えて行動することにやりがいを感じる
- 裁量のある立場で大きな成果を上げた経験がある
- スピード感を持って成長したい

キャリアアドバイザー
裁量が大きく自由に仕事ができる分、自分できちんと仕事の計画を立てて取り組むことが求められる点は理解しておきましょう。
キャリアアドバイザーの体験談外資系企業を選ぶ学生は「キャリア志向が強い」
会社に頼るより自分で道を切り開きたいタイプが多い
これまでの経験から、外資系企業に向いている学生には共通する特徴があると感じています。それは「キャリア志向が強い」という共通点です。
具体的には、日本が古くから取り入れてきた「年功序列制」よりも、「成果主義・実力主義の環境」を好んでいる傾向が高いですね。若いうちからスピード感を持ってキャリアを築きたい、あるいは成果を出して高い報酬を得たい、という意欲を持っているようです。
将来的に起業したいといった明確なキャリアプランを持っており、そのためのスキルや経験を積む場としてファーストキャリアを捉えている学生も、外資系を選ぶ傾向にあります。
志望する前に押さえたい! 外資系企業についての基礎知識

就活生
どんな人が外資系企業に向いているかはイメージできました。ほかに知っておくべきことはありますか?

キャリアアドバイザー
外資系企業の選考に応募するなら、日系企業と比べた場合の特徴や違いについてしっかり理解しておきましょう。
ここからは外資系企業の特徴と、日系企業との違いについて解説していきます。これらをしっかり理解していれば、外資系企業に応募する際に明確な志望理由を伝えることができ、入社へのモチベーションもより高めることができますよ。
外資系企業の特徴
外資系企業は、日系企業と比べると上記のような特徴があります。特に、実力主義である点や業務範囲が明確に決まっている点などについては、入社してから「自分には合わない」と感じる人もいますよ。
そのため、応募前に自分が外資系企業に入社した場合のイメージを膨らませておきましょう。イメージがしっかりできていれば、入社してから後悔するリスクを減らすことができます。
成果を重視する実力主義
外資系企業は、仕事の成果を重視する実力主義を重んじている企業が多いです。そのため、成果を出せる人は年次に関係なく評価され、どんどん昇格・昇給していきますよ。
だからこそ、若いうちからどんどん成長したい、成果を反映した評価をしてほしいと考える人にはマッチします。
一方、成果を出せない人は以下のようなリスクもあります。解雇される可能性もあるので、よほどのことがない限り解雇されることがない日系企業に比べると、シビアな労働環境ともいえます。
- 降格・降給させられる
- 解雇の対象になる

キャリアアドバイザー
じっくり自分のペースで成長していきたいと考える人にとっては、プレッシャーが大きく、働きづらいと感じることもあるでしょう。
業務範囲が明確
外資系企業は、採用の段階で業務範囲を明確化し、それに適した人材を採用する海外のジョブ型雇用と同じ考え方です。
社内教育やジョブローテーションを通して、社員を適切な部署に配置したりさまざまな業務を任せたりする日本のメンバーシップ型雇用とは大きく異なります。
決まった業務範囲のなかで専門性を高めた仕事をおこなえるため、スペシャリストを目指したいと考えている人には外資系企業が向いていますよ。

キャリアアドバイザー
反対にさまざまな業務を経験してジェネラリストになりたいと考えている人にとって、外資系企業で働くことはミスマッチとなってしまう場合もあります。
働き方に柔軟性がある
外資系企業では、決められた業務範囲で成果を出すことが重視されているため、自分のやるべきことをやれば、日系企業に比べて柔軟な働き方を実現させることができますよ。たとえば、以下のように時間や場所などに囚われず、柔軟に働くことも可能です。
- 自分で仕事を始める時間や終わらせる時間を決めることができる
- テレワークや好きな環境で仕事をすることができる

キャリアアドバイザー
そのため自分のライフスタイルや価値観に合わせて柔軟な働き方がしたいと思っている人は外資系企業に向いていますよ。
以下の記事ではフリーランスやフレックス制度について解説しています。柔軟な働き方をしたいと思っている人はこちらも確認してみましょう。
新卒フリーランス希望なら実情理解が欠かせない! 必須スキルも解説
自由に働けるって本当? フレックスタイム制度の仕組みを知ろう
多様性のある職場環境
日本人が多い外資系企業も存在しますが、一般的に外資系企業は、日系企業に比べて多くの外国人の社員が在籍しているケースが多いです。
本社の社員や外国企業である顧客とのやりとりをすることもあり、外国のビジネスパーソンと仕事をする機会もありますよ。
また、成果を重視する外資系企業では、学歴や年齢、性別問わず有能な人が多く活躍しています。

キャリアアドバイザー
グローバルな環境で、多様なバックグラウンドを持った人と一緒に働きたい人にとって外資系企業は最適な環境といえますよ。
風通しの良い社風が多い
外資系企業は入社年次や年齢、性別などの属性が関係ない成果主義であるため、上下関係があまり厳しくない傾向にあります。
日本企業は、昔ほどではありませんが、上下関係の厳しい風潮がまだ残っている会社も多く、特に大企業や老舗企業にその傾向があります。
席次を気にすることや「先輩が残業しているから自分もまだ帰るわけにはいかない」といった日本独特の考え方は、外資系企業の文化にはあまり見られません。

キャリアアドバイザー
そのため、先輩後輩問わずフランクに話すことができる環境で働きたい人にとっては、日系企業よりも外資系企業のほうが居心地が良い可能性が高いです。
プライベートに時間が使える
外資系企業では成果を出すことが最大の目的であり、長時間働くことが目的ではありません。むしろ成果を最大化するには、いかに効率的に仕事を進められるかが大切になります。
そのため、残業をしないように仕事を効率的に進めることが善であるという風潮がありますよ。
また、有給休暇の取得率も日系企業に比べて高いのが特徴です。日系企業だと、有給取得可能日数に対して消化しきれない人も多いですが、外資系企業では1カ月以上の長期休暇を取る人も珍しくありません。

キャリアアドバイザー
そのため外資系企業は、仕事とプライベートにメリハリをつけたい人に向いています。
一般的な外資系企業と日系企業の違い
これまで外資系企業の特徴について解説してきましたが、ここで改めて、日系企業と比較してどんな違いがあるのか確認していきましょう。
両者の根本の違いは「社風・企業体質」です。外資系企業は成果主義で個人の自立的な働きを期待する傾向がある一方、日系企業は個人よりもチームワークで仕事に取り組む傾向があります。
この社風・企業体質の違いが、給料の仕組みや裁量などさまざまな違いを生み出していますよ。
| 比較項目 | 外資系企業 | 日系企業 |
|---|---|---|
| 社風・企業体質 | 成果主義で一人ひとりの自立性を重んじる | 社員同士で協力することを重んじる |
| 給料の仕組み | 成果に応じて給料が決まる傾向が強い | 年次や役職によって給料が決まる傾向がある |
| 業務範囲・裁量 | 業務範囲が明確で、自分自身の裁量で仕事に取り組み専門性を高めていく | 業務範囲は明確に決まっておらず、上位の役職の意思決定に従って業務を進める |
| キャリア | 年次に関係なく結果を出した人が優先的に昇進していく | 年次が上がるにつれて昇格・昇給していく |
| 福利厚生 | 日系に比べるとあまり充実しておらず、退職金制度が存在しない企業も多い | 終身雇用の考えに基づき、長く働いてもらうためのサポートが手厚い |

キャリアアドバイザー
もちろん、外資系企業・日系企業と一口に言ってもそれぞれに固有の経営方針や文化があります。すべての企業が上の特徴に当てはまるわけではないことは頭に入れておいてくださいね。
キャリアアドバイザーが読み解く!日系企業と外資系企業は就活スケジュールが異なる
外資系企業は早めの対策が必要
外資系企業と日系企業とでは採用スケジュールが異なる場合が多いです。就活の早期化が進んでいるとはいえ、日系企業は経団連の指針に沿ったスケジュールで進めている場合もあり、特に大手企業は3月1日から本選考を実施するというケースも少なくありません。
これに対して外資系企業は、一年を通じて応募を受け付ける通年採用を実施していたり、大学3年(または修士1年)の秋に本選考を実施したりする企業が多くあります。そのため、外資系企業を希望する学生は周りと同じ感覚で就活をしてしまうと遅れをとってしまう可能性があります。
志望企業が決まったら、採用要項について早めに調べるようにしましょう。
アメリカ系企業とヨーロッパ系企業でも違いがある
外資系企業は日系企業と比べてさまざまな違いがあることを解説してきました。想定していたものとは違った実態についても理解できたのではないでしょうか。
実は、同じ外資系企業でもアメリカ系企業かヨーロッパ系企業かでも会社の特徴は異なります。
- 上層部の権力が強い風潮がある
- 年次に関係なく昇格する典型的な実力成果主義でハードワークになりがち
- 成果主義でありつつも協力して仕事を進めるという社風も持ち合わせている
- ワークライフバランスを大切にしていてアメリカ系企業よりハードワークにはなりづらい

キャリアアドバイザー
外資系企業でも、どこの国の企業かで社風が異なるため、自分の企業選びの軸に合わせてどのような環境で働きたいかを考えることが大切です。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望する外資系企業を決める際の判断基準
理想の働き方からアメリカ系かヨーロッパ系を選ぼう
「外資系企業に就職したい」と思っても、外資系企業にもいろいろなタイプがあります。それに、人それぞれ仕事に求める軸と生活に求める軸は異なるでしょう。若いうちは仕事も生活も区分けなく情熱を注ぎたいという人もいれば、仕事と生活をきちんと区分けして、それぞれを充実させたいという人もいますよね。
たとえばIT技術の世界に魅了され、「プログラミングが自分の楽しみでもあり、仕事でもある」と主張する人がいたとします。そういった人は、ある程度ワークとライフが重なっていても問題なく、どちらかといえばアメリカ系企業に向いていて、ハードワークにも適応できると思います。
一方で、仕事とプライベートはまったく別々で、「休みの日は仕事のことを考えたくない」という人はヨーロッパ系企業が向いているかもしれませんね。ひと口に「外資系企業」といっても社風の特徴はあるので、自分の望む働き方をイメージし、自分と合っている企業を選ぶようにしましょう。
あなたは向いている? 外資系への適性を見極める3つのステップ
- 外資系企業で実現したいことを棚卸しする
- 外資系企業の特徴と照らし合わせてマッチ度を確認する
- 情報を集めて理想のキャリアがかなえられそうか検討する
外資系企業に向いている人の特徴や日系企業との違いなどを調べてみても、自分が外資系企業の考え方や文化に合っているのかわからない━━。そう思ったら、外資系企業に入った場合に自分が理想とする働き方やキャリアを実現できるのかを考えてみましょう。
くわしい取り組み方はこれから3ステップで解説します。順を追って取り組めば、自分に外資系企業への適性があるかどうか見極めることができますよ。
ステップ①外資系企業で実現したいことを棚卸しする
まずは、外資系企業に入って自分が何を実現したいのか、棚卸しするところから始めましょう。
頭のなかで思い描いている理想のキャリアを言語化することで、就職先に求める条件が見えやすくなり、ファーストキャリアとしてどのような企業に就職したら良いか判断しやすくなりますよ。
外資系企業で実現したいことを整理する際に役立つ質問を用意したので、ぜひ活用してくださいね。
- 入社後にどんな業務を担当したい?
- 幅広い業務を経験したい? それとも一つの分野を極めたい?
- 何年以内にどんなポジションに就きたい?
- 年次にかかわらず成果に応じて昇進したい?年次に合わせて安定的に昇進したい?
- 最終的にどれくらいの給料や年収を目指したい?
- どのような勤務スタイルで働きたい? (例:朝の遅めの時間に出社したい)
- どんな価値観や背景を持つ人たちと一緒に働きたい?
- 自分の判断ややり方で仕事を進めたい? 上の指示や既存の方法に沿って進めたい?
- プライベートはどれくらい優先したい?
- 許容できる残業時間はどれくらい?

キャリアアドバイザー
外資系企業に興味を持ったきっかけを振り返ってみるのもおすすめです。自分が本心から就職先に求めているものを自覚しやすくなります。
自分が外資系企業に入って何をしたいのか考える際は、自己分析がおすすめです。以下の記事を参考に自己分析を深めてみましょう。
関連記事
外資系に向いている人の8つの特徴|3ステップで適性を見極めよう!
就職先として志望する企業を考えた時、「外資系の企業に興味があるけど、どういう人が向いているんだろう」と疑問に思うこともありますよね。この記事では、キャリアアドバイザーが外資系企業に向いている人の特徴や自分が向いているかどうかを見極める方法について解説します。
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ステップ②外資系企業の特徴と照らし合わせてマッチ度を確認する
自分が外資系企業で実現したいことを棚卸しできたら、次は自分が理想として考えていることと「外資系企業の特徴」で紹介した内容がどれくらい合っているか、マッチ度を確認しましょう。
マッチ度を確認する方法は自分の好きなやり方でかまいませんが、どれくらいマッチしているかを「視覚化」しておくと、どう判断したのかあとから振り返ることができるのでおすすめです。
マッチ度の視覚化の例
| 外資系企業の特徴 | マッチ度 | マッチ度を判断した理由 |
|---|---|---|
| 成果を重視する実力主義 | ★★★★★ | 20代のうちにリーダーポジションに就きたいから |
| 業務範囲が明確 | ★★★☆☆ | ゆくゆくは専門性を活かしたキャリアを積みたいが、まずは幅広い業務を経験したいから |
| 柔軟な働き方 | ★★★☆☆ | 家庭を持つまでは特に働き方について強いこだわりはないから |
| 多様性のある職場環境 | ★★★★☆ | 自分にはない考え方を知ることは人生や仕事に良い影響があると思うから |
| 風通しの良い社風が多い | ★★★★☆ | 年齢や役職に関係なく対等に意見を言える環境のほうが成長できると思うから |
| プライベートに時間が使える | ★★★☆☆ | 心身の健康を大切にできる範囲ならある程度の残業は問題ないから |

キャリアアドバイザー
これは外資系企業のそれぞれの特徴に対してどれくらい重要だと思うかを「★」の数で視覚化した例です。判断理由も書くことで、思考を整理しやすくなりますよ。
ステップ③情報を集めて理想のキャリアがかなえられそうか検討する
自分の理想のキャリアと外資系企業のマッチ度を見極めたら、その結果をもとに「自分が外資系企業に入ったら理想のキャリアを実現できるか」を検討しましょう。
ここで大切なのが「外資系企業についてリアルな情報を集めること」です。これまで解説した外資系企業の特徴はあくまで一般的な傾向の話であり、実際には多種多様な企業が存在します。
自分で行動してリアルな企業の情報を集めれば「外資系企業」に対する正しい理解が深まり、自分が向いているかどうか自信を持って判断ができますよ。
- 企業の口コミサイトを見る
- 外資系企業に勤めているOB・OGに話を聞く
- 外資系企業のインターンに参加する
- 外資系企業の説明会に参加する
OB・OG訪問の方法については以下の記事でくわしく解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
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OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
OB・OG訪問をして周囲と差をつけよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「OB・OG訪問って必要なんですか?」「OB・OGってどうやって見つければいいんですか?」 就活生から、こんな声を聞くことがあります。 […]
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インターンのメリットやインターン先の選び方などについては以下の記事で解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
関連記事
インターンの選び方5選|Q&Aで自分に合ったインターンを即判断!
インターンの選び方には実はコツがあります。数あるインターンの中でも自分に合ったものを選び抜き、貴重を時間を有意義に使うためのコツをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。
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外資系企業に向いている人の特徴を押さえたうえで志望するか決めよう!
この記事では、外資系企業の特徴と日系企業との違いから、外資系企業が向いている人の特徴について解説してきました。
外資系企業に向いているのは、多様なバックグラウンドを持つ人たちとスムーズなコミュニケーションを取れる対応力や語学力があり、成果主義の環境で努力し続けられる人です。
今回解説した内容をもとに「自分が外資系企業に向いているか」「自分の強みを活かせるか」「自分の理想とする将来を実現できる環境か」を考え、志望するかどうか判断しましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

選考に応募する前に外資系企業の特徴についてしっかり把握しておくことが大切です。