目次
- 公務員志望ならインターンに行かないのは避けよう!
- まずは公務員インターンの5つの特徴を知ろう
- ①開催期間は2日から2週間程度で実施される
- ➁開催時期は夏・冬・通年などさまざま
- ③実施内容は座学中心・体験型にわかれる
- ④公務員試験の合否には影響しない
- ⑤応募は個人応募か大学経由のどちらか
- 把握しておこう! 公務員志望者がインターンに行かないとどうなる?
- 具体的な業務イメージが湧かない
- 面接で志望度の本気度合を伝えにくい
- 公務員になってからミスマッチに気づく
- 公務員のインターンに参加する5つのメリットを押さえよう
- ①実務にかかわることで業務理解が深まる
- ②具体的な志望動機が書けるようになる
- ③面接で志望度の高さをアピールできる
- ④職場や働く人たちの雰囲気がわかる
- ⑤公務員試験へのモチベーションが上がる
- 要確認! 公務員のインターンに参加する際の注意点
- 公務員試験対策の勉強に時間をさけない
- 無給の場合が多い
- 交通費や宿泊代が発生することがある
- 公務員のインターンに行かなくても良い人の特徴も把握しておこう
- 民間企業と併願している人
- 公務員の業務内容を具体的に理解できている人
- 公務員インターンの書類選考を有利にする4つの必須事項
- ①インターンに参加する目的を明確に伝える
- ➁民間ではなく公務員のインターンに参加しようと思った理由を述べる
- ③自分の強みをどう活かせるのか伝える
- ④人事院の説明会やセミナーに参加して情報収集をする
- 公務員のインターンについて学生からよくある質問に回答!
- 行かないのは損! 公務員のインターンのメリットを押さえて参加しよう!
公務員志望ならインターンに行かないのは避けよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「公務員のインターンシップは参加するべきですか? 」
「公務員のインターンに参加するポイントは何ですか? 」
といった質問を受けます。近年、優秀な学生を確保するため、インターンをおこなっている企業が増えていますが、公務員も例外ではありません。志望する企業や自治体がインターンの参加者を募っていると、参加するべきかどうか迷いますよね。特に公務員を目指している学生は、公務員試験の勉強もあるため、勉強の時間を割いてまで参加する必要があるのか悩む人も多いでしょう。
この記事では、公務員のインターンについて詳しくお伝えします。公務員のインターンの特徴やメリットを知り、今後の就職活動の参考にしてくださいね。
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まずは公務員インターンの5つの特徴を知ろう
インターンというと、民間企業で実施されるイメージを持つ人も多いでしょう。優秀な学生を獲得するため、多くの企業がインターンを実施していますが、実は、公務員にも、インターンを募っている自治体や官庁があります。
民間企業のインターンとは異なる部分もあるため、まずは公務員のインターンの特徴について知っていきましょう。
①開催期間は2日から2週間程度で実施される
公務員のインターンの期間は、2日から1週間程度で実施され、長くても2週間程度の「短期インターン」が多い傾向にあります。短期インターンでは、事業内容を理解するために、簡単な業務を体験できるものが多いようです。
一方、大規模な組織では、「1dayインターン」として、説明会を兼ねた事業説明をおこなっているところもあります。インターンの期間は、1週間前後が多いため、公務員試験の勉強や大学の授業、アルバイトとの両立もしやすいでしょう。
➁開催時期は夏・冬・通年などさまざま
公務員のインターンは、民間企業と同様に、大学の夏季休暇や冬季休暇など、学生の長期休みに合わせて開催されることが多いです。おおよそ大学3年生の5〜6月頃にインターンの募集が始まり、7〜8月頃にインターンが開催されることが多い傾向にありますが、自治体や官庁によって募集や開催スケジュールが異なるため、事前に確認しましょう。
大学の就職課やキャリアセンターで募集内容を公開していることもあるので、インターンへの参加を希望する場合は、早めに確認してみてください。また、インターンを紹介する専門のサービスもあるので、募集内容に応じて活用してみるのも良いでしょう。
③実施内容は座学中心・体験型にわかれる
公務員のインターンの実施内容は、主に座学中心と、体験型にわかれます。
- 座学中心
主に1dayインターンで実施。
業務内容の説明や、実際に働く職員を交えたグループディスカッション、座談会をおこなう。グループディスカッションや座談会がある場合は、職員の方から直接話を聞けるため、仕事内容やキャリアビジョンへの理解を深めることができる。 - 体験型
主に2日〜2週間の短期インターンで実施。
自治体や官庁の組織に配属され、実際の業務を体験。たとえば、市役所であれば、窓口業務や、地域住民との交流などを体験できるプログラム、自衛隊では、訓練の一部を体験できるプログラムなどがある。
④公務員試験の合否には影響しない
インターンへの参加・不参加が、公務員試験の合否に影響することはありません。インターンへの参加は、希望制のため、面接時に加点されたり、減点されたりすることはないでしょう。
しかし、志望動機にインターンでの経験を盛り込めるのは、大きなメリットと言えます。実際に仕事を経験することで、より具体的なイメージが持てるため、より説得力のある志望動機を考えやすくなるでしょう。志望動機に具体性を盛り込める点では、インターンへの参加が有利にはたらきますね。
日程が合わなかったり、インターンの選考に落ちてしまったりして、参加できなかった場合は、希望している組織の人事課に問い合わせ、個別面談をしてもらえるか相談してみるのも良いでしょう。組織によっては、個別面談に対応してくれるケースもありますよ。
⑤応募は個人応募か大学経由のどちらか
公務員インターンへの応募方法は、個人応募と大学経由の2種類です。
- 個人応募
自治体や官庁によっては、自治体や官庁の公式サイトでインターンの募集をしています。「大学の就職課やキャリアセンターにはインターンの情報がなかったが、公式サイトで募集していた」というケースもあるため、見逃さないよう注意が必要です。また、大手就職情報サイトで、公務員のインターンを募集しているケースもあります。公務員だからといって、民間企業と同じサイトを使っていないというわけではなく、同じようにインターンを募集しているケースもあります。 - 大学経由
大学の就職課やキャリアセンターを経由して、応募する方法になります。公務員インターンの大半は、大学経由で募集をかけており、中には、大学経由でしか応募できない案件もあります。大学経由でしか応募を受け付けていない場合、個人で申し込んでも受理されないため、きちんと応募条件を確認しましょう。
把握しておこう! 公務員志望者がインターンに行かないとどうなる?
就活生
公務員のインターンに行かなかった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
インターンに行かなかったから選考に落ちるということはありませんが、選考が有利に働くことは考えられますよ! インターンに行かなかった場合、どのような影響があるのか解説しますね。
公務員のインターンは、公務員試験の合否に直接関係しないため、「参加する意味がないのでは? 」と考える学生もいるでしょう。しかし、合否に関係ないからといって、無駄というわけではありません。
公務員のインターンには、参加しなかったからこそのデメリットもあるのです。次は公務員志望者で、インターンに行かない人が直面する課題について詳しく解説します。
具体的な業務イメージが湧かない
インターンでは直接体験ができるため、より業務をイメージしやすい点がメリットとして上げられます。
公務員志望者の中には、具体的な業務イメージが湧かない人もいるでしょう。職種によっては、直接目にする機会が少なく、実際の業務内容をイメージしづらいこともあります。具体的な業務イメージを掴めていないと、志望動機や自己PRなどを考える際に、具体性に欠け、説得力がないと判断されてしまうでしょう。
志望動機に具体性を持たせ、説得力のある内容にするためには、インターンに参加し、実際の業務を経験してみるのがおすすめです。
1次試験を突破しても面接で詰まってしまうことに
公務員試験の1次試験は、「教養試験」「専門試験」「論文試験」の3つで構成された筆記試験のため、事前に充分な対策をしていれば突破できるかもしれませんが、2次試験は面接のため、学生の人となりや、仕事に対する熱意や説得力ももとめられます。
仕事を通じて成し遂げたいことや、将来のビジョンなどが定まっていないと、説得力のある志望動機を考えるのも難しいでしょう。自分の熱意を面接官にしっかり伝えるためにも、具体的な業務イメージを掴んでおくことが重要です。
面接で志望度の本気度合を伝えにくい
公務員試験は、学力だけの試験ではありません。民間企業と同様、就職試験のため、学力だけでなく、学生の人となりや、仕事に対する熱意や本気度も評価対象になります。学力だけで突破できない試験だからこそ、面接対策もきちんとおこなわなければなりません。
面接で志望度の本気度合をきちんと伝えるためには、志望する組織の内容を、正しく把握することが大切です。インターネットで調べただけの情報では、他の学生と差をつけづらく、本気度合が伝わらない可能性もあるでしょう。
公務員になってからミスマッチに気づく
公務員試験を突破し、就職することだけがゴールではありません。せっかく一生懸命努力をして、公務員試験を突破しても、仕事内容や職場環境とのミスマッチがあれば、その環境で活躍するのは難しいでしょう。就職する前に、自分のキャリアビジョンや、タイプと就職先が合うかを把握しておくことも重要です。
就職先のことをきちんと理解していないと、公務員になってからミスマッチに気づき、自分が思い描くような仕事ができない可能性もあります。就職後のミスマッチを防ぐためにも、インターンを通じて、仕事や職場への理解を深めることが重要なのです。
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日常生活においても、誰しもが相手との共通項を見出しながら人間関係を築いたことがあるのではないでしょうか。同様に、公務員であろうと民間企業であろうと、内定に近づくための第一歩は、自分の熱意やポテンシャルが相手のもとめるものとマッチしていることを伝えることです。
そのためには「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、実際に現場の声を聞くことで新たな発見をしていくことが大切ですよ。公務員と一言でいっても、その業務内容は多岐に渡ります。自分のキャリアプランを考えたり相手に伝えたりするためには、ある程度知識がなければできません。少しでも公務員に興味がある場合、インターンに行って得られることはたくさんあるのだと心得ましょう。
公務員のインターンに参加する5つのメリットを押さえよう
公務員試験を受ける学生の中には、「勉強が忙しくて、インターンをしているヒマがない」という人もいるでしょう。しかし、公務員試験を突破するためには、筆記試験の対策だけでなく、2次試験の面接対策も同時におこなっていかなければなりません。
面接時は、学生の人となりや能力のほかに、志望度や仕事に対する理解度、入職後にミスマッチがないかなども見られます。面接対策や仕事への理解を深めるためにも、インターンへの参加はメリットがあるといえるでしょう。次は公務員のインターンに参加するメリットについて詳しく解説します。
①実務にかかわることで業務理解が深まる
公務員の仕事は多岐に渡り、同じ組織でも、所属が異なれば業務内容も大きく変わります。市役所の窓口など、実際に足を運べば見られる仕事もあれば、インターンに参加しなければ見られないような仕事もあります。どのような仕事があるのかを理解するためにも、インターンに参加することは有意義だと言えるでしょう。
また、知識として知っている業務であっても、実際に体験することで、より理解を深めることができます。特に現場で働く職員の方の話を聞くことで、新しい発見に出会ったり、自分の考えが変わったりすることもあるかもしれません。
②具体的な志望動機が書けるようになる
業務内容を理解していないまま、志望動機を考えるのはとても大変です。詳しい業務内容を知らないと、具体性に欠け、テンプレートのような内容になってしまいます。志望度の高さや、熱意が伝わる志望動機を書くには、業務内容の理解を深めたり、組織の中で活躍する具体的なイメージを持つことが大切です。
インターンでは、実際の業務を経験したり、そこで働く職員の方の話を聞いたりできるため、具体的な志望動機を考えやすくなるでしょう。
③面接で志望度の高さをアピールできる
公務員試験では、2次試験で面接をおこないます。面接のない公務員試験はなく、面接を突破しなければ公務員になることはできません。面接では、学生の人となりはもちろん、自治体や官庁に対する志望度の高さも重要なポイントとなるため、効果的にアピールすることが重要です。特に志望動機がテンプレートのような内容だと、どんなに良い言葉を並べても、志望度が低い印象を与えてしまいます。
志望度の高さをアピールするには、より具体的な内容を織り交ぜながら、仕事に対する情熱や意欲をアピールしなければなりません。話の内容に具体性を持たせるには、インターンの経験が活かせるでしょう。
公務員試験を突破するためのコツはこちらを参考にしてみてください。
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④職場や働く人たちの雰囲気がわかる
公務員の仕事内容やキャリア形成については、採用ホームページや、配布される資料からある程度理解することもできます。しかし、職場や働く人たちの雰囲気は、その場に行かなければわからないでしょう。ミスマッチを防ぐには、仕事内容や待遇面も大切ですが、職場や働く人たちとの雰囲気と、自分のタイプや考えが一致しているかどうかも重要なポイントです。
自分が思い描くキャリアビジョンや、活躍するイメージと、入職後の働き方とを一致させるためにも、インターンへの参加にはメリットがあると言えるでしょう。
⑤公務員試験へのモチベーションが上がる
公務員試験はとても難易度が高く、多くの学生は1年以上かけて試験対策をおこなっています。中には公務員試験の対策を専門とした予備校に通っている人もいるでしょう。長い試験勉強の中で、挫折しそうになる人も珍しくなく、長い対策期間を乗り越えるには、公務員試験へのモチベーションを維持することが重要です。
インターンに参加し、実際の職場を目で見て、肌で感じることで、「自分もこの職場で働きたい」「絶対に合格したい」と選考を乗り越えられるモチベーションが得ることができるでしょう。
要確認! 公務員のインターンに参加する際の注意点
- 公務員試験対策の勉強に時間をさけない
- 無給の場合が多い
- 交通費や宿泊代が発生することがある
希望する自治体や官庁の仕事を理解するためには、実際に現場に行き、仕事を経験したり、活躍する職員の話を聞いたりすることが大切です。実際に働くイメージが持て、志望動機や面接対策を考える上でも役立つでしょう。
しかし、公務員のインターンに参加するのは、メリットばかりではありません。次は公務員のインターンに参加するデメリットについて詳しく解説します。メリットとデメリットの両方を理解し、インターンに参加するか検討してみましょう。
公務員試験対策の勉強に時間をさけない
公務員試験の出題範囲はとても広く、対策をするのが大変ですよね。公務員試験対策の予備校に通っている人にとっては、講座を欠席したくないという事情もあるでしょう。インターンに参加する期間は、インターン中心の生活になってしまうため、勉強の時間を充分に確保できない可能性があります。
勉強時間に不安がある場合は、勉強の進捗状況と、インターンの期間を照らし合わせてみましょう。「短い期間だったら、時間を取れる」という状況であれば、仕事の理解を深めるために、参加しても良いでしょう。
公務員試験の対策についてはこちらを参考にしてみてください。
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無給の場合が多い
公務員のインターンでは、無給の場合が多い傾向にあります。インターンの目的は、仕事の理解を深めることであり、給料をもらいながら働くことではありません。
アルバイトであれば、1日8時間も働けば結構な金額を稼げますが、インターンでは、実際の業務に就いても無給の可能性があるため、タダ働きという印象を受けるかもしれませんね。
インターンの期間中は忙しく、アルバイトの時間も充分確保できないため、出費の方がかさんでしまうこともあり、自分で生活費や学費を稼いでいる学生にとっては、痛手となるでしょう。
しかし、インターンに参加すれば、有益な体験ができ、給料以上の価値を得られる可能性もあります。インターンへの参加を検討する際は、自分にとって価値のある体験かどうかも併せて考えてみましょう。
交通費や宿泊代が発生することがある
開催場所が遠方の場合は、出費がかさむ可能性があります。公務員インターンの多くは、交通費や宿泊費を学生が用意しなければなりません。そのため、希望するインターンの開催場所が遠いと、インターン期間中はホテルに宿泊しなければならないこともあり、ホテル代や食事代、コインランドリー代など、かなりの出費になってしまうこともあります。
インターンへの参加に費用はかかりませんが、開催場所が遠方の場合は、交通費やホテル代、食事代などの費用がかかることを覚えておいた方が良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
就職活動は、学業やアルバイト、サークル活動などと並行しておこなわなければいけないため ただでさえ忙しいものです。だからこそ、学生はどうしても長期的な目線ではなく、短期的な目線で物事を考えてしまいがちです。
たとえば「お金がかかるからやめておこう」と、コストパフォーマンスを大事にしすぎてオンラインの説明会ばかりに参加するなどが挙げられます。しかし、就職活動は内定後の自分自身の将来を決める一大イベントです。常に短期的な決定をするのではなく、長期的な目線で得られるものを考える姿勢を大切にする必要があります。
公務員のインターンは上記のように大変そうに見えることはたくさんあるかもしれません。しかしデメリットだけではなく、得られるメリットの方が大きいということを肝に銘じておいてください。
公務員のインターンに行かなくても良い人の特徴も把握しておこう
公務員のインターンは、実際の仕事内容や職場の雰囲気を知れるなど、メリットも大きいですが、なかには公務員のインターンに行かなくても良い人もいます。次は公務員のインターンに行かなくても良い人の特徴について解説します。
民間企業と併願している人
公務員を目指している人の中には、民間企業と併願している人もいるでしょう。就活では、公務員と民間企業の併願を禁止するルールはなく、多くの学生が、公務員試験の対策をおこないながら、民間企業の就活を同時進行しています。
公務員を第一志望にしている場合は、インターンに参加した方が良いですが、民間企業を第一志望にしている場合は、無理にインターンへ参加する必要はありません。なぜなら、インターンに参加すると、志望している民間企業の選考と日程が被ってしまうことがあるからです。
民間企業との併願をする人はこちらで注意事項を解説しています。
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公務員の業務内容を具体的に理解できている人
公務員の中には、学生のアルバイトを募集していることもあり、中にはアルバイトを通じ、具体的な業務内容を理解している学生もいるでしょう。インターンは、業務内容の理解を深めるためのものなので、すでに具体的に理解している場合は、無理に参加する必要はありません。
また、なかには親族や友人などが公務員として働いている人もいるでしょう。実際に働いている人と話ができる環境があれば、インターンに参加しなくても、具体的な業務内容を理解できるかもしれませんね。
公務員のインターンは、公務員試験の合否に関係しないため、充分に対策ができている場合は、無理に参加する必要はないでしょう。
キャリアアドバイザー
自身の理解度に合わせて、インターンへの参加を考えてみてくださいね!
公務員インターンの書類選考を有利にする4つの必須事項
公務員インターンに参加するには、書類選考を通過しなければなりません。公務員インターンは、非常に倍率が高く狭き門です。応募方法は、大学の就職課やキャリアセンター経由で応募してもらう場合や、大学側からの推薦文が必要な場合もあります。
キャリアアドバイザー
応募先によっては、論文の提出をもとめられることもあるため、早めに対策を練っておくことが重要です。
それでは、公務員インターンの書類選考を有利に進めるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。次は公務員インターンの書類選考における、4つの必須事項について詳しく解説します。
①インターンに参加する目的を明確に伝える
インターンは、優秀な学生を獲得するために実施されるため、選考の合否に直接的に関係はありませんが、意欲のある学生に参加して欲しいのが自治体や官庁の本音です。働く職員にとっても、貴重な時間を割いて学生の対応をするため、有意義な時間にしたいですよね。
しかし、意欲の低い学生を通過させてしまうと、受け入れる側としては、採用につながる可能性が低いだけでなく、業務の妨げになる可能性もあり、デメリットとなってしまいます。このような事態を防ぐためにも、受け入れ側は、学生の意欲や熱意にも注目しているのです。
インターンに参加する目的を明確にすることで、意欲や熱意を効果的に伝えることができます。ただ体験したい、見てみたいといったぼんやりした理由ではなく、成し遂げたいことや学びたいことなど、具体性を持たせるよう心がけましょう。
➁民間ではなく公務員のインターンに参加しようと思った理由を述べる
インターンへの参加有無は、合否には関係しませんが、本気で公務員を目指す学生を獲得するために開催するものでもあります。公務員への意欲が低いと判断されれば、「わざわざインターンに参加させる必要はないだろう」と不通過になってしまう可能性もあるでしょう。
インターンに参加したいだけではなく、本気で公務員を目指していることを伝えるためにも、民間のインターンとの差別化できる志望動機を考えることが大切です。
キャリアアドバイザー
具体的な経験などを踏まえて、「なぜ公務員なのか」を伝えられると、説得力が上がりますよ!
③自分の強みをどう活かせるのか伝える
公務員のインターンは、選考の合否には関係しませんが、優秀な人材を獲得するため、学生のスキルにも注目しています。実際に、入職後に活かせるスキルだけでなく、その人の人となりや個性など、人物面も大切なポイントです。
インターンの書類選考には、志望動機だけでなく、自分の強みや、その強みをどう活かせるか具体的に記載するようにしましょう。自分の強みを裏付けるエピソードや、成果などがあれば積極的に取り入れると良いですよ。
公務員試験での自己PRのポイントはこちらを参考にしてみてください。
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例文8選! 公務員試験の自己PRは合否判定の大きなウエイトを占める
公務員試験の自己PRは自治体や配属先の省庁に合わせて作成するのがおすすめです。 この記事では、公務員試験で自己PRを真剣に作成すべき理由や公務員試験で種類や職種を問わず評価されやすい強みを紹介しています。 また、キャリアアドバイザーが自己PRを伝える際の手順を例文を交えて解説します。 公務員試験を控えている学生は自己PRを作成する際に参考にしてください。
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④人事院の説明会やセミナーに参加して情報収集をする
人事院や各府省は、全国各地で新卒採用の説明会や、セミナーを開催しています。説明会やセミナーは、人数制限などがあるものもありますが、基本的には参加条件を満たし、予約ができれば誰でも参加できます。
一度のイベントに複数の府省が参加することもあり、効率的に業務内容の理解を深めることができるだけでなく、志望動機を考える上でも重要な情報を得ることができますよ。
特に官公庁のインターンを志望する人にはおすすめ
特に官公庁のインターンを志望する人は、ぜひ、人事院がおこなっている説明会やセミナーに参加してみましょう。人事院では、国家公務員に関する説明会やセミナーを多く開催しており、さまざまな角度から仕事の理解を深めることができます。
キャリアアドバイザー
オンラインでの開催もおこなっているため、遠方からでも参加できるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
一番最初にあげた「なぜインターンに参加をしたいのか」という志望動機は、第三者にも添削をしてもらいながら自分の熱意を的確に伝えられるようにしていきましょう。実際、公務員のインターンに参加をする動機は民間企業以上にいろいろなものが挙げられます。たとえば民間企業にはどうしても行きたくないという人もいれば、民間と公務員どちらにすればいいか迷っているという人など、熱意の違いは三者三様です。
もちろん、公務員のインターンに参加するには、自分自身が現段階であまり公務員に対して強い熱意を持っておらず、単なる興味本位という場合でも全く問題はありません。ただし、それをそのまま相手に伝えるのではなく、なぜ迷いを持っているのか、そしてインターンではどのようなことを知りたいのかということを誠実に伝えられるようにしておきましょう。
公務員のインターンについて学生からよくある質問に回答!
公務員志望の学生にとって、インターンに参加しないと選考に不利になるのか、参加できない場合はどうしたら良いのかが気になる点ですよね。そのような学生の質問にキャリアアドバイザーが答えます。
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公務員志望の場合インターンに行かないと選考に不利になりますか?
インターンに参加しなかったとしても、合否に影響が出ることはありません。ただし、インターンは業務の一部を体験できたり、職員に質問ができる貴重な機会です。インターンに参加することによって、具体的な業務内容や職員の方々の仕事ぶりへの理解が深まることに加え、職場の雰囲気も知ることができます。
その結果、面接での志望動機に説得力を持たせることができ、意欲や熱意のアピールにもなるため、好印象につながる可能性が高いですよ。選考を有利に進めたいならインターンに参加するのがおすすめです。
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公務員のインターンに行かない場合は就活をするうえで何を意識すれば良いですか?
公務員のインターンに参加できなかった場合は、その経験を志望動機に盛り込むことができない分、面接対策をしっかりすることが重要です。インターネットでの情報収集はもちろん、大学のOG・OB、ほかにも身近な人に公務員がいれば話を聞いてみましょう。また地方公務員を目指すなら、実際に市役所に出かけて職員の仕事を観察したり、市役所主催の地元のイベントに参加することも有効です。国家公務員の場合は各省庁の施策の内容を把握するために報道番組をチェックしましょう。
仕事理解を深めるための情報収集を十分におこない、自分の強みをどの仕事にどう活かしていくのか、将来のキャリアビジョンも明確にしたうえで志望動機に説得力を持たせるようにしてくださいね。
行かないのは損! 公務員のインターンのメリットを押さえて参加しよう!
公務員のインターンは、公務員試験の合否に関係ありません。しかし、実際に仕事を体験したり、職員の話を聞いたりすることで、仕事に対する理解が深まり、「志望動機を考えやすくなる」「面接対策になる」などのメリットもあります。特に公務員の仕事は、アルバイトで経験できる機会も少ないため、インターンは仕事を知るための貴重なチャンスでもあるのです。
今回は、公務員のインターンに参加するメリットや、書類選考で注意するポイントなどについて詳しく解説しました。公務員試験の二次試験では、必ず面接をおこなうため、試験対策という意味でも、積極的にインターンに参加してみましょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
身近に公務員がいないと、学生が公務員の仕事内容についてきちんと理解することは難しいかもしれません。しかし、公務員という仕事は市民や国民のために働くということを第一としています。そのため「仕事内容がわからないけれどもなんとなく」という理由で公務員になってしまうと、実際に働いてからのギャップが発生する可能性があります。
民間企業のインターンとは違い、公務員のインターンでは働く前に仕事に対する理解を深めてもらい、「自分が公務員に本当になりたいのか」を考える機会を提供しているともいえるでしょう。採用とは完全に直結しているわけではないからこそ、自己分析をきちんとおこないながら自分の進路を考えられる場だと思って臨んでくださいね。