目次
- 自身の市場価値を上げたいならメガベンチャーを目指そう
- メガベンチャーとは
- 成長して大企業となったベンチャー企業
- メガベンチャーは大企業の一部
- ベンチャー企業と似た企業の違いを押さえよう
- ベンチャー企業とメガベンチャーの違い
- ユニコーン企業とメガベンチャーの違い
- 魅力がいっぱい! メガベンチャーで働く6つのメリット
- ①裁量権があり自己成長につなげやすい
- ②自分の市場価値を高めやすい
- ③成果が報酬に反映されやすい
- ④経営基盤が安定している
- ⑤福利厚生が充実している
- ⑥上昇志向の人が多いためモチベーション維持がしやすい
- いいことだけじゃない! メガベンチャーで働く4つのデメリット
- ①成果が出ないと評価を得にくい
- ②若いうちでも業務量が多く多忙
- ③ベンチャーに比べスピード昇進は難しい
- ④経営陣との距離が遠い
- メガベンチャーに向いている人の4つの特徴
- ①好奇心旺盛な人
- ②自走力の高い人
- ③成長意欲の高い人
- ④将来起業を目指している人
- メガベンチャーに向いていない人の2つの特徴
- ①安定志向の人
- ②指示がないと動けない人
- メガベンチャーに就職するための対策5選
- ①早くから動き出して就活の準備をする
- ②OB・OG訪問をする
- ③就活エージェントを利用する
- ④インターンシップに参加する
- ⑤ITスキルを身につける
- 規模別で紹介! 日本で有名なメガベンチャー15選
- メガ級! 時価総額1兆円以上
- 大規模! 時価総額1,000億円以上
- 時価総額100億円以上
- 就職するメリットを理解してメガベンチャーを目指そう
自身の市場価値を上げたいならメガベンチャーを目指そう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「ベンチャー企業に興味がありますが、その中でもメガベンチャーについて知りたいです」
「メガベンチャーと一般的な大企業、ベンチャー企業にはどのような違いがあるのですか?」
という声をよく聞きます。最近ではベンチャー企業を第一志望に掲げる学生も増えてきました。ベンチャー企業の中でも、特に学生からの人気が高いのがメガベンチャーです。自己成長の機会が豊富なメガベンチャーに就職すると、自分の市場価値を上げることができます。
この記事では、メガベンチャーについて詳しく解説したうえで、就職するための対策をお伝えします。また、メガベンチャーと呼ばれる企業の情報も具体的に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メガベンチャーとは
まずは、メガベンチャーとはどのような企業のことを指すのか把握しておきましょう。
文字通り大きなベンチャー企業と捉えて問題はありませんが、他の企業との判別がしにくいと思う人もいるかもしれません。実のところ、メガベンチャーという言葉に明確な定義はされていないのです。
この記事では、一般的に言われているメガベンチャーの条件を紹介します。
成長して大企業となったベンチャー企業
ベンチャー企業とは、新しい技術や製品、アイディアを元にして事業に取り組む企業のことを指しています。起業したてのスタートアップの時期や、事業を拡大していくミドルベンチャーとしての時期を経て、ベンチャー企業は経営基盤を安定させていきます。こうして成長し、大企業となったものをメガベンチャーと呼んでいます。
従業員数1,000人以上で上場企業
メガベンチャー、つまり「成長して大企業となったベンチャー企業」をもう少し具体的に示すと「成長の結果、従業員1,000人以上で上場しているベンチャー企業」と言うことができるでしょう。
大企業の従業員数は定義されていないため、1,000人以上という数字は目安と考えてください。しかし、従業員数1,000人以上のベンチャー企業は、社会的にも名の通った企業が多いのが事実です。
また、上場しているという条件については、多くのベンチャー企業が目標とするものです。経営基盤の安定を示す大切な指標であり、世間からの認知度も高まります。その企業がメガベンチャーか考える際には重要な条件と言えるでしょう。
メガベンチャーは大企業の一部
成長して大企業となったベンチャー企業がメガベンチャーですから、メガベンチャーは大企業の一部と捉えることもできます。
では大企業とは何かと考えてみると、これも実は具体的な定義がなされていません。ですが、一般的に大企業と呼ばれる企業の共通点を思い浮かべてみると考えやすくなると思います。
- 経営基盤が安定している
- 社会的な知名度が高い
- 従業員数が多い
- 上場している
これらの共通点に加えて、メガベンチャーには独自の特色もあります。大企業とメガベンチャーの違いは、以下のように考えることができるでしょう。
- 意志決定のスピードが早い
- 新しい事業に積極的に挑戦するベンチャーマインドがある
- スピード感のある成長を続けている
大企業のメリットについてはこちらの記事で解説しています。ぜひ併せて参考にしてくださいね。
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ベンチャー企業と似た企業の違いを押さえよう
先ほど、ベンチャー企業とは新しい技術などをもとにして事業を展開する企業だとお伝えしました。そのベンチャー企業が成長したものがメガベンチャーなのですが、いまひとつ違いがわからないという人もいるでしょう。
これから、ベンチャー企業とメガベンチャーの関係性、メガベンチャーと混同されやすいユニコーン企業との違いについて解説していきます。
ベンチャー企業についてはこちらで解説しています。
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ベンチャー企業とメガベンチャーの違い
ベンチャー企業の成長過程は、図のようなフェーズに分けることができます。
起業前のシード期と、起業したてのアーリー期を合わせてスタートアップと呼ぶことができます。新しい技術やアイディアを世に出そうと、まさに動き出す時期ですね。
そしてミドル期は、事業が軌道に乗りさらなる拡大を目指し始める成長の時期です。最後のレイター期には、成長も後期を迎え経営基盤が安定してきます。このレイター期のベンチャー企業のうち、従業員が1,000人以上に増え上場も済ませた企業のことをメガベンチャーと呼びます。
このように、メガベンチャーもベンチャー企業の一部ではありますが、レイター期にあるものだと考えましょう。
ユニコーン企業とメガベンチャーの違い
メガベンチャーと間違えやすいのがユニコーン企業です。
- 今後の成長が特に期待されるベンチャー企業のこと。非上場のベンチャー企業に出資をするベンチャーキャピタルからの注目を集める企業で、IT分野に多く存在する。
この記事では、上場をメガベンチャーの条件として挙げています。そのため、非上場のユニコーン企業はメガベンチャーとは呼びません。またユニコーン企業は、あくまで今後の成長が期待される企業であり、ベンチャー企業のフェーズとしてはレイター期に達していないことが多いです。
評価額10億ドルかつ設立10年以内の非上場ベンチャー
ユニコーン企業について、さらに掘り下げて見てみましょう。ユニコーン企業と呼ばれる企業は、評価額10億ドルかつ設立10年以内の非上場ベンチャー企業のことを指します。
現在ではアメリカのメガベンチャーと呼べるFacebook社やTwitter社も、かつてはユニコーン企業としてベンチャーキャピタルの出資を受けていました。メルカリも、日本では最大級のユニコーン企業だった時期があります。これらのユニコーン企業は、上場を果たすことでユニコーン企業から脱していきます。ユニコーン企業は、将来のメガベンチャーと考えることもできるでしょう。
魅力がいっぱい! メガベンチャーで働く6つのメリット
就活生
メガベンチャーに就職すると成長できるというイメージがありますが、本当ですか?
キャリア
アドバイザー
確かに、メガベンチャーには若手社員にも責任ある仕事を任せる風土があり、自己成長に結びつけられる機会が得られるでしょう。メガベンチャーで働くことの魅力の1つですね。
自己成長の機会が得られること以外にも、メガベンチャーで働くことにはメリットがたくさんあります。これから紹介する6つのメリットを確認して、自分が働く姿をイメージしてみてくださいね。
①裁量権があり自己成長につなげやすい
メガベンチャーには、それぞれの社員に裁量権があり自己成長につなげやすいというメリットがあります。
一般的な大企業では、年功序列の風土が色濃くある場合も多く、若手社員の間はいわゆる下積みの時間を過ごすのも普通です。一方でメガベンチャーでは、どんな社員に対しても責任ある仕事が与えられ、自分の裁量で働くことができる場合が多いです。
キャリア
アドバイザー
自分に裁量権があるということは、常に自分で考えて行動を起こさなければならないということです。新たな知識を得たり、スキルを身につけたりしながら成長していけそうですね。
②自分の市場価値を高めやすい
若手社員のうちから責任ある仕事を任せてもらえる環境では、自分の市場価値を高めやすいという利点もあります。たくさんのプロジェクトに主体的にかかわったという経験は、間違いなく自分の実績となるでしょう。
キャリア
アドバイザー
メガベンチャーで働くことで、説得力のある実績を多く持った人材になることを目指すのも良いかもしれませんね。
転職市場ではとくに高く評価されるケースも
メガベンチャーでは、年齢にかかわらず活躍できる環境があります。自分で考えて積極的に仕事をしてきた経験を豊富に持つ人材は、別の企業でも適応力が高く活躍できる可能性が高いと言えるでしょう。
スキルや経験のある人材が高く評価される転職市場では、若手から裁量のある仕事にかかわるという点でメガベンチャーでの活躍が強みとなることもあります。
実際に転職を視野に入れるかどうかは人それぞれですが、メガベンチャーで自分の市場価値を高めることは、自分の将来の幅を広げることにもつながるかもしれません。
③成果が報酬に反映されやすい
メガベンチャーでは、成果が報酬に反映されやすいというメリットもあります。
メガベンチャーでは年功序列ではなく成果主義の考え方をとる企業が多いです。そのため、仕事での活躍、成果次第では若手社員であっても高い役職に昇進できる可能性があり、給与が上がりやすいと言えるでしょう。
キャリア
アドバイザー
自分が出した成果への評価が報酬という形で見えてくると、次も頑張ろうというモチベーションにつながりそうですね。
④経営基盤が安定している
ベンチャー企業の中でもメガベンチャーだからこそのメリットは、経営基盤が安定しているということでしょう。
すでに、メガベンチャーの企業フェーズはレイター期であり、企業として成長して大企業となった状態だとお伝えしました。そのため経営基盤は安定しており、起業したてのベンチャー企業にありがちな倒産のリスクも低いと言えるでしょう。
⑤福利厚生が充実している
ベンチャー企業では、福利厚生を含め制度面の整備が進んでいない場合があります。また、経営基盤が安定していないため、福利厚生は後回しにされていることもあるでしょう。
ですが、メガベンチャーと呼べるまでに成長した企業では、充実した福利厚生制度を設けていることが多いです。
- 無料のマッサージルーム(サイバーエージェント)
- 事業内保育園(リクルートコミュニケーションズ)
- 弁当・ドリンクフリー(freee)
キャリア
アドバイザー
福利厚生に注力することで、社員が良い成果を出せる環境を作ろうとしているのかもしれませんね。
福利厚生が充実している企業で働くメリットについてはこちらで解説しています。
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⑥上昇志向の人が多いためモチベーション維持がしやすい
メガベンチャーで働く人は、自己成長したい、自分の市場価値を高めたいという目的を持っている傾向があります。
また、年齢を問わず成果が役職や報酬に直結する環境にあるため、つねに努力をおこたらず仕事に取り組みます。そのため上昇志向が強い人が多いです。周囲の仲間の仕事に対する意識が高いと自分のモチベーションも上がりやすくなりますね。
キャリア
アドバイザー
上昇志向の強い周囲からの刺激をつねに受けられるメガベンチャーでは、周囲の環境から多くのスキルを学べそうですね。
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メガベンチャーで働くメリットとして、さまざまな事業や業務に携わることができる点も挙げられます。規模の小さいベンチャーだと、展開している事業が1〜2つのみのことが多いですが、メガベンチャーだと事業をいくつも展開しています。たとえば新しい仕事にチャレンジしたくなった時、事業数が多いメガベンチャーだと事業部間の異動や部署異動の選択肢も広がるため、幅広い経験を積みやすくなります。1つの仕事だけでなく、いろいろな仕事に携わりたいという好奇心旺盛な方にはぴったりでしょう。
業務内容も社会への影響力が強くやりがいを感じやすいことも
また、事業そのものの規模や知名度に関してもベンチャー企業と比較して大きいため、社会への影響力が強い仕事に携われる点も魅力的ですね。ベンチャーといえども、誰もが知っているサービスにかかわれる可能性も高いです。事業の規模が大きいと予算の規模も大きくなるため、挑戦できる仕事の範囲も広がります。このような環境だとより達成感が得やすく、結果的にモチベーションを高く保ち、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組むことができるでしょう。
いいことだけじゃない! メガベンチャーで働く4つのデメリット
ここまで、メガベンチャーで働くメリットを紹介してきました。メガベンチャーは理想的な企業だと思えるような魅力的なことばかりだったかと思いますが、気をつけておきたいこともあります。
これからメガベンチャーで働くデメリットを4つ紹介していくので、もう1度よく考えてみてください。メリットとデメリットの両方を理解したうえで、メガベンチャーが自分にマッチした環境なのか見極めるようにしましょう。
①成果が出ないと評価を得にくい
先ほど、メガベンチャーでは成果主義の考え方をしているとお伝えしました。これはつまり、成果が出れば役職や報酬が上がりますが、成果が出なかった場合には降格や減給の可能性もあるということです。
キャリア
アドバイザー
地道な努力だけでなく、実際の成果を出すことが評価につながるという環境では、プレッシャーを感じることもあると思います。精神的にも強さが必要になりそうですね。
②若いうちでも業務量が多く多忙
どんな社員にも責任ある大きな仕事を任せるメガベンチャーでは、年齢を問わず1人1人の業務量は多くなりがちです。また、新しいことに取り組むことも多く、その都度スピード感を持って知識やスキルを身につけなければなりません。
キャリア
アドバイザー
残業もあり激務と言われることもあるメガベンチャーでの仕事は、精神と体力の両面でのタフさに自信がある人に向いていると言えるでしょう。
③ベンチャーに比べスピード昇進は難しい
成果が昇進につながりやすいことはベンチャー企業に共通する傾向ですから、メガベンチャーにも当てはまります。とはいえ、メガベンチャーは企業フェーズではレイター期であり、従業員数も多い大企業です。同時に入社してくる新入社員も多く、また皆が上昇志向の強い人材ですから、競争も厳しくなるでしょう。
そのためメガベンチャーでは、規模の小さいベンチャー企業に比べ、スピード昇進は容易ではないのです。
④経営陣との距離が遠い
一般的に、ベンチャー企業では経営陣との距離が近く風通しの良い環境があります。役職数も少なく、すべての社員がほとんど対等な立場で意見を出し合えるベンチャー企業も多いです。一方、メガベンチャーでは従業員数が多いため、ある程度組織としての階層を分けなければ企業が成り立ちません。その結果、社員が経営陣と直接かかわって仕事をする機会は減ってしまう傾向があります。
キャリア
アドバイザー
スピード昇進をして将来は経営にかかわりたいと思っている人には、メガベンチャーよりもベンチャー企業の方が合っているかもしれませんね。
メガベンチャーに向いている人の4つの特徴
就活生
メガベンチャーで働くデメリットを知って、少し不安になってきました。私はメガベンチャーに向いているでしょうか?
キャリア
アドバイザー
これから、どんな人がメガベンチャーに向いているかの特徴をお伝えしていきます。しっかりと自己分析をして、自分はその特徴に当てはまるかどうか考えてみてくださいね。
いつも成果を求められるメガベンチャーで活躍できる人には以下のような特徴があります。
- 好奇心旺盛な人
- 自走力の高い人
- 成長意欲の高い人
- 将来起業を目指している人
①好奇心旺盛な人
経営基盤が安定しているメガベンチャーだからこそ、新たな事業への取り組みに積極的です。前例のない仕事を任されたときでも、好奇心旺盛に興味を持って取り組める人に向いている環境だと言えるでしょう。
また、新たな知識やスキルを貪欲に吸収できることも大切です。
困難な状況でも前向きに捉え、好奇心を持って行動できる人は高く評価されそうですね。
好奇心旺盛をうまくアピールする方法はこちらで解説しています。
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②自走力の高い人
メガベンチャーでは、いつも自分で考えて行動を起こすことができる人が求められています。大きな仕事を任せられたからには、自分の意見をしっかりと持って主体的に働かなければなりません。
指示がなくても自分の力で動き、未来を切り開いていく自走力が必要となるでしょう。
一般的な企業に比べメガベンチャーでは、上司からの指示で働くことよりも自分から意見を発したり行動したりする場面が多くあります。物怖じせずに自分で行動する積極性が評価されるでしょう。
行動力をアピールする際のポイントはこちらで解説しています。
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③成長意欲の高い人
メガベンチャーでは、1人ひとりに裁量権があり責任ある仕事を任せられるため、成長できる環境があるとお伝えしてきました。ただし、この環境を活かせるかどうかはその人次第です。成長意欲を高くもち、努力を重ねることができる人こそが実際の成長に結びつけられるでしょう。
また、成長意欲の高い人は、働くうえで必要な知識やスキルもスピード感を持って身につけることができます。企業側にとってもそのような人材は貴重であり、今後の活躍を期待されそうですね。
④将来起業を目指している人
これは、自分がメガベンチャーで働く目的をしっかりと持っていると言い換えることができます。一般的に、終身雇用の考え方のないメガベンチャーでは、平均勤続年数が短い傾向があります。
将来の起業や転職を視野に入れ、自分がメガベンチャーで成し遂げたいことを考えてから入社することをおすすめします。
キャリアアドバイザー
自分が起業するために必要な知識やスキルをメガベンチャーで手に入れて、自己成長していけると良いですね。
メガベンチャーに向いていない人の2つの特徴
メガベンチャーに向いていない人の特徴も確認しておきましょう。
- 安定志向の人
- 指示がないと動けない人
メガベンチャーに向いていないからと言って、他の企業にも向いていないわけではありません。これから社会人として活躍するためには、自分の性格や強みに合った企業を選ぶことが大切ですよ。
①安定志向の人
繰り返しになりますが、メガベンチャーでは成果主義の考えが浸透している傾向があります。長く同じ企業に勤めて年齢を重ねたとしても、年功序列の制度がないため役職や報酬が上がるとは限りません。
また、メガベンチャーは経営基盤が安定している一方、新しい事業への挑戦が多くあります。目まぐるしい変化に対応することを求められるため、安定志向の人には厳しい環境かもしれません。
②指示がないと動けない人
社員それぞれに裁量権が与えられるメガベンチャーで働くには、自分で考えて行動できる力が必要です。新入社員であっても、一人前の社員として意見を出していくことが求められます。
また、メガベンチャーでは新しい事業の立ち上げにかかわる機会も豊富です。ノウハウ、マニュアルのない仕事でも自分で試行錯誤しなければなりません。指示がなくても、自分でやるべきことを考えて行動できることが重要視されやすいでしょう。
メガベンチャーに就職するための対策5選
就活生
将来は起業したいと思っており、そのためにもメガベンチャーで働いて力をつけたいと思っています。メガベンチャーの内定を獲得するためには、どんな対策をしたら良いですか?
キャリア
アドバイザー
メガベンチャーの選考は早い時期におこなわれる傾向があります。そのことを意識した対策が必要になるでしょう。
これから、具体的な対策方法を5つ紹介します。参考にして、しっかりと準備をしてから選考に臨んでくださいね。
①早くから動き出して就活の準備をする
メガベンチャーは大企業の一部だとお伝えしてきました。ですが、選考がおこなわれる時期に関しては、春採用をおこなう一般的な大企業よりも早いことが多いです。エントリーしようと思ったら締め切りを過ぎていたということがないよう、早めに確認することが大切です。
また、早めに自己分析や企業研究をすることで、自分がメガベンチャーに向いているか見極める時間も長くとることができます。ミスマッチを防ぐという意味でも、早めに行動するようにしましょう。
早めに動き出すにあたって時期別にやるべきことはこちらで整理しています。
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早期選考を実施する企業も多い
早期選考を実施するメガベンチャーは多くあります。早期選考と言うと外資系企業をイメージする人もいると思いますが、メガベンチャーの中にも同じように大学3年生の秋・冬の時期に内定を出す企業があります。これには、早い段階で優秀な人材を確保したいという目的があると言えます。
また、通年採用の方式をとっているメガベンチャーもあります。時期の制限がない通年採用には、留学経験のある学生など多様な人材と出会えるというメリットがあります。
キャリアアドバイザー
早期選考・通年採用は、ともに優秀で熱意のある人材に出会いたいというメガベンチャーの気持ちの表れです。万全に準備をして選考に臨みたいですね。
②OB・OG訪問をする
志望する企業で実際に働いている社員から個別に話を聞くことができるOB・OG訪問では、企業説明会に比べてより具体的な仕事内容を知ることができ、質問もしやすくなります。特に、いつもスピード感を持って事業が展開されるメガベンチャーのOB・OGからは、まさに今進めている仕事の話を聞くことができるので、入社後のイメージもつかみやすくなるでしょう。
積極的にOB・OG訪問をして、仕事内容や企業の雰囲気が自分とマッチしているか考えてみると良いでしょう。
OB・OG訪問の方法についてはこちらを参考にしてください。
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③就活エージェントを利用する
メガベンチャーへの就職のために、就活エージェントを利用するのもおすすめです。
「自分の性格や強みがメガベンチャーに合っているのかわからない」「第1志望のメガベンチャーの選考までに、アドバイスを受けて自己PRをブラッシュアップしたい」など、就活をしていると誰かのサポートがほしいと感じることがあると思います。もちろん、家族や友人に頼むのも良いですが、就活エージェントを利用すればプロから個別のサポートを受けられます。ぜひ強い味方とともに、内定を目指して頑張ってくださいね。
④インターンシップに参加する
メガベンチャーの選考を受けるには、インターンへの参加が必須の場合があります。インターンでの学生の様子から適性があるかどうか判断し、選考へ進めてよいか決定していくのです。インターン参加が必須でない場合も、一次面接が免除されるなど選考を有利に進むことができる可能性もあるので、積極的に参加したいところです。
インターンに参加することで、メガベンチャーの雰囲気やその企業の社風が自分に合っているか見極めることもできます。エントリーの時期をよく確認し、ぜひインターンに応募しましょう。
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⑤ITスキルを身につける
メガベンチャーと呼ばれる企業の多くはIT企業です。インターネットの普及とともに急激に発展したIT業界において、たくさんのベンチャー企業が生まれ成長していった結果、多くのメガベンチャーとなっていった企業も多いでしょう。
メガベンチャーでの仕事はITに関連しているケースが多いです。ITエンジニアとして就職するわけでなくても、ITスキルがある人材は業界への理解があるとして評価されるでしょう。熱意の強さも伝わりそうです。
プログラミングができると重宝される
メガベンチャーの選考では、ITエンジニア枠を設けてプログラミングの試験をおこなう企業もある程です。それ以外の職種の選考では特に試験はおこなわれませんが、スキルとして身につけておくと高く評価されるでしょう。
プログラミングの知識があれば、自社の製品やサービスへの知識が深まります。また、新しい事業や戦略を企画する際にも、知識を活かした視点からの提案が可能になるはずです。入社後に活きてくるスキルですから、プログラミングの勉強をしておくと良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
メガベンチャーに就職するためには、早期から動き出して準備をすることが重要です。選考時期が早く、大学3年が終わる頃には採用がほぼ充足している企業もあるため、遅くとも大学3年の夏頃には就活準備に取り掛かりたいですね。
ちなみに、メガベンチャーの選考では大手企業ほど志望動機は求められません。もちろん志望動機も重視されますが、それ以上に学生の志向性や地頭の良さが評価されます。志向性においては、成長意欲はもちろん、企業が掲げるミッションに共感しているかも見られます。若手から事業の拡大に貢献できる学生を採用したいという思いが強いため、企業が目指す方向性と学生の思いが一致していることが重要になるのです。
地頭力は大切な評価指標
地頭については、過去の経験のエピソードや、面接での話し方などを見られています。たとえば、結論から述べられるか、質問に対し回答のズレがないか、過去の経験でアピールするエピソードでは論理的な思考に基づいた行動ができているか、といった視点での評価が多いです。
このような点を意識するには面接の慣れも必要になるので、話す内容を事前に考えるだけでなく、模擬面接などの対策も重点的におこなうと効果的ですよ。
規模別で紹介! 日本で有名なメガベンチャー15選
※時価総額 yahooファイナンス2023年12月27日時点
ここからは、日本で有名なメガベンチャーを規模別に紹介していきます。
企業の価値を示す指標である時価総額を元に、15のメガベンチャー3つに区分しました。今後のさらなる成長も期待できる企業ばかりですので、気になった企業についてはぜひ自分でも企業研究を深めてみましょう。
メガベンチャーとひとくちに言っても、事業内容はさまざまで独自性があります。それぞれの企業の特徴を把握して、自分に合った企業を探してみてくださいね。
メガ級! 時価総額1兆円以上
まずは、まさにメガ級と言える時価総額1兆円以上のメガベンチャーを3つ紹介します。
今や誰もが名前を知っている大企業ばかりです。どんな事業をおこなっているのか、改めて確認してみましょう。
①リクルート(時価総額10.1兆円)
リクルートは1963年設立と歴史は古く、1960年に設立された大学新聞専門の広告代理店である大学新聞広告社がその前身です。
『ホットペッパー』などの美容や飲食といったライフスタイル分野に関する広告事業については、馴染みがあるという人もいると思います。このようなサービスの他に、個人の求職者と企業を結びつけるメディア運営や、国内外への人材派遣サービスの提供など人材関連事業にも強みを持っています。
リクルートでは個人の好奇心から生まれる価値を大切にしています。歴史ある大企業ですが、ベンチャー企業らしい風土がありそうですね。
- 企業名
株式会社リクルート - 設立
1963年 - 従業員数
19,836人(2023年)
②LINEヤフー(時価総額3.8兆円)
LINEヤフーは、2019年10月にヤフー株式会社からZホールディングスへ社名変更、そして2023年10月にZホールディングス、ヤフー、LINE、Z Entertainment、Zデータの5社が合併した後現在の社名に変更となりました。
現在もポータルサイトである『Yahoo!JAPAN』を運営しているほか、発展が進んでいる電子決済サービス事業として『PayPay』の運営もおこなっています。近年は、経営統合するなど規模の拡大にも力を入れています。
Zホールディングスのミッションは『「WOWなライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』であり、人々の生活を楽しく便利するために、世界を変革する企業として進んでいくチャレンジ精神がうかがえますね。
- 企業名
LINEヤフー株式会社 - 設立
1996年(※2023年10月1日に合併・社名変更あり) - 従業員数
28,385人(2023年)
③楽天グループ(時価総額1.2兆円)
楽天グループは、世界30ヶ国に渡ってIT関連サービスを展開するメガベンチャーです。提供するサービスは70種類を超え、決済やEコマース、ネットバンクなど私たちの生活に密着したものが数多くあります。
楽天グループには、多様性を大切にする企業文化があります。社内公用語は英語であり、国内外から集まった優秀な人材が積極的にコミュニケーションし働くことができる環境を整えています。
イノベーションで世界を変えることを目標とする楽天グループでは、積極的にアイディアを出し行動できる人材が求められるでしょう。
- 企業名
楽天グループ株式会社 - 設立
1997年 - 従業員数
32,079人(2022年)
大規模! 時価総額1,000億円以上
続いては、時価総額1,000億円以上のメガベンチャーです。
9つのメガベンチャーを紹介していきますが、どれも成長を続けている大規模な企業ばかりです。よく読んで、企業研究の参考にしてくださいね。
④サイバーエージェント(時価総額4.3千億円)
サイバーエージェントは、スマートフォン向けのアプリゲームや、インターネット上でテレビのように多様な番組を提供する『ABEMA』などのサービスで知られています。他にも、インターネット広告にも力を入れている企業です。
現在もインターネットに関連する事業の拡大を続けており、AIやDX分野の強化もおこなっています。IT企業として成長が著しい企業と言えます。
サイバーエージェントでは年功序列の排除を掲げており、社員が成長しながら活躍できる環境が整えられています。モチベーションを高く持てる人にぴったりの企業かもしれませんね。
- 企業名
株式会社サイバーエージェント - 設立
1998年 - 従業員数
6,337人(2022年)
⑤メルカリ(時価総額4.1千億円)
メルカリは、同じ名前でフリーマーケットアプリを運営しており、高い人気を誇っています。
メルカリでは他にも、メルペイというスマホ向けの決済サービスの提供もおこなっており、個人が商品の売買を楽しむためのプラットフォーム作りに注力しています。
また「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを達成するため、海外進出を始めています。挑戦心があり、周囲と協力できる人材が求められているのではないでしょうか。
- 企業名
株式会社メルカリ - 設立
2013年 - 従業員数
1,315人(2023年)
⑥freee(時価総額1.8千億円)
freeeの運営するサービスは基本的に企業向けであるため、学生の皆さんには馴染みがないかもしれません。企業の帳簿や決算書作成といった会計ソフト、給与計算や勤怠管理といった人事労務ソフトといったバックオフィス業務を支えるソフトを提供しています。
freeeでは、スモールビジネス、つまり個人事業主や小規模な人数で起業した人たちに向けたサービス展開に力を入れています。ベンチャー企業ならではの視点かもしれませんね。
freeeは「ムーブメントで世界を変える」という目標を掲げています。さまざまな分野で先駆けとなることを目指している企業であるため、ためらわず新しいことへ挑戦できる人に向いていると言えそうです。
- 企業名
freee株式会社 - 設立
2012年 - 従業員数
1,208人(2023年)
⑦GMOインターネット(時価総額2.8千億円)
GMOインターネットは、その名の通りインターネットに関連する事業を展開するメガベンチャーです。
Eコマースの支援や決済サービスといったインターネットビジネスの基盤提供や、インターネット広告業、ネットバンク、暗号資産事業など事業内容は多岐に渡ります。個人・企業の両方を対象としたビジネスを展開する企業です。
GMOインターネットは「スピリットベンチャー宣言」と呼ばれる企業理念を持ち、社員が一丸となってインターネット産業でナンバーワンの企業になることを目指しています。スピード感やチャレンジ精神といった面で、ベンチャー企業らしさのある企業でしょう。
- 企業名
GMOインターネット株式会社 - 設立
1991年 - 従業員数
7,393人(2023年)
⑧ビジョナル(ビズリーチ)(時価総額3.5千億円)
ビジョナルは、2020年にビズリーチがグループ経営体制に移行してできた企業です。デジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためにさまざまな事業をおこなっています。
ビジョナルが運営する転職支援サービスの『ビズリーチ』を知っている人は多いでしょう。その他にも、人材紹介・育成にかかわるITサービスを複数展開しています。また、企業向けのITセキュリティシステムの提供や、M&Aのためのプラットフォーム提供といった事業もあります。
「新しい可能性を、次々と。」というミッションの通り、ビジョナルはDXに関連する幅広い分野で新たな課題を見つけ、解決策を提示しています。たくさんのことを学びながら行動できる人に向いていそうな企業ですね。
- 企業名
ビジョナル株式会社 - 設立
2009年 - 従業員数
2,149人(2023年)
⑨DeNA(時価総額1.6千億円)
DeNAは、スマホやパソコン上で楽しめるゲームの提供で有名ですね。ゲーム事業以外にも、AI事業やヘルスケア事業といった多様な事業分野を持っており、取り扱うサービスは幅広く存在します。
DeNAでは、日産と共同で自動運転技術を利用した新しい交通サービスを開発するなど、専門的な技術を持った他の企業との連携もおこなっています。また、野球や陸上、バスケットボールといったスポーツ事業にも力を入れています。
新しいことに挑戦することで価値が生まれると考えるDeNAでは、いつも好奇心旺盛であることが求められそうです。広い範囲にアンテナを張っておきたいですね。
- 企業名
株式会社ディー・エヌ・エー - 設立
1999年 - 従業員数
2,951人(2023年)
⑩ミクシィ(時価総額1.7千億円)
ミクシィは、同じ名前のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の『mixi』や、スマホ向けゲームアプリ『モンスターストライク』で知っているという人が多いのではないでしょうか。
日本でのSNSの流行は『mixi』が始まりと言えるほど、ミクシィの手がけたサービスは先進的なものでした。新しいサービスを元に事業を展開するベンチャー企業らしい存在ですね。現在も、AI技術を利用した会話ロボットの提供など時代の波に乗った事業をおこなっています。
ミクシィは「ユーザーサプライズファースト」を理念としています。顧客に今までにない価値を届けることを大切にするミクシィでは、発想力と同時にコミュニケーション能力も必要になりそうですね。
- 企業名
株式会社ミクシィ - 設立
1999年 - 従業員数
1,556人(2023年)
⑪ガンホー(時価総額2千億円)
ガンホーは『パズル&ドラゴンズ』を始めとするゲームアプリで有名なメガベンチャーです。世界一のエンターテインメントグループを目指し、オンラインゲームサービスの提供をおこなっています。
これまでゲーム市場において多数のヒット作を生み出してきた経験を活かし、今後も新しいゲームを企画して世界中に向けて発信することを目標としています。
ゲームという分野にしぼって事業を展開するガンホーでは、VRやAIといった新しい技術にも目を向けてより面白いゲームを生み出そうとしています。熱意を持ってゲームに向き合える人材が求められそうですね。
- 企業名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 - 設立
1998年 - 従業員数
1,487人(2023年)
⑫グリー(時価総額1千億円)
グリーは、2007年に世界初のモバイルソーシャルゲームである『釣り★スタ』を提供したメガベンチャーです。
ソーシャルゲームプラットフォーム『GREE』を提供するゲーム事業のほか、バーチャルライブ配信にかかわるサービス提供、インターネット広告業などを展開しています。また、ベンチャー企業への投資にも力を入れています。
グリーでは、良いサービスを生み出すためには一流の社員が集まって協力することが必要だと考えています。人材育成制度も充実しているので、サポートを受けながら成長できる働きやすさがありそうですね。
- 企業名
グリー株式会社 - 設立
2004年 - 従業員数
1,667人(2023年)
時価総額100億円以上
最後に、時価総額100億円以上のメガベンチャーを見てみましょう。
どの企業も大企業と言うにふさわしい規模ですが、これまで紹介してきたメガベンチャーと比べると、ベンチャー企業の気質が大きく残っていると思います。
⑬アカツキ(366億)
アカツキは、スマホ向けのゲームアプリの提供や、インターネット上でアニメを放映するなどの事業をおこなっています。従業員数は1,000人には満たない数ですが、上場済みであること、時価総額の大きさからメガベンチャーとして取り上げます。
投資事業にも注力しており、国内外を問わず数多くの起業家を支援しています。世界中にエンターテインメントを届けることの実現のため、他社と協力する姿勢がうかがえます。
アカツキは、主体性と行動力を持つ人材を求めていると明言しています。ゲームを始めとするエンターテインメントに興味があり、自分から行動を起こすことのできる積極的な人に向いている企業でしょう。
- 企業名
株式会社アカツキ - 設立
2010年 - 従業員数
520人(2023年)
⑭ぐるなび(149億)
企業名と同じ『ぐるなび』という飲食店検索サイトを知っている人は多いと思います。ぐるなびは、1989年に創業した交通アドという交通広告代理店の1事業部が成長してできた企業です。
ぐるなびは食という分野でのサービスを提供する企業であるため、コロナの流行で少なからず打撃を受けています。今後は飲食店の経営サポート事業を強化したいとしており、動向に注目したいところです。
ぐるなびでは、社員どうしが議論し合える場を作ることを大切にしています。自分の意見を持ち、物怖じせずに周囲に発信できる人材が求められそうですね。
- 企業名
株式会社ぐるなび - 設立
1989年 - 従業員数
1,098人(2023年)
飲食業界に興味のある学生は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
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⑮グノシー(174億)
グノシーは、幅広い分野でスマホ向けのアプリやインターネット上のサイトを展開しています。
「情報を世界中の人に最適に届ける」という企業理念を掲げるグノシーは、ニュースやスポーツ、ファッションなどの情報を届けるアプリで評価を得ています。
グノシーは社内環境の整備にも力を入れており、残業をしないこと、成果だけでなく行動からも社員を評価する制度を設けることなど工夫がされています。多忙になりがちなメガベンチャーの中では、とても働きやすい企業と言えるかもしれません。
- 企業名
株式会社Gunosy - 設立
2012年 - 従業員数
249人(2023年)
就職するメリットを理解してメガベンチャーを目指そう
メガベンチャーへの就職は、自己成長の機会を得たり自分の市場価値を高めたりできるチャンスです。このようなメリットの多いメガベンチャーの魅力をしっかりと把握して、内定獲得のための対策を早めに始めましょう。
先進的で多様な事業をおこなうメガベンチャーについて、自分でも企業研究を深めると良いと思います。就活中から、メガベンチャーで求められる自走力や挑戦心を活かして、積極的にインターンやOB・OG訪問に参加して頑張ってくださいね。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
メガベンチャーとして定義する視点として、勤続年数も挙げられます。大手企業だと、基本的に生涯その会社で勤めるつもりで入社する人が多いです。しかしメガベンチャーでは、転職によるスキルアップを想定したうえで入社する人がほとんどのため、勤続年数が短い傾向にあります。
終身雇用制がなくなりつつある現在「市場価値が上がる仕事を経験できるか」といった視点がメジャーになってきています。「安定」の定義も、1社で長く勤めることではなく、どの企業からも評価されるスキルを身につけることに変化しつつあります。一昔前だと、勤続年数が短かったり離職率が高いとマイナスな印象を受けますが、今では転職市場で評価されるスキルと経験があれば、基本的に問題ありません。
メガベンチャーには成長意欲が人一倍高く、スキルアップのためであれば環境を変えることを厭わない人が多いため、大手企業と比較すると勤続年数が短いケースが非常に多いのです。とはいえ、スタートアップベンチャーやミドルベンチャーと比較すると、長く働いている社員の割合が多い傾向にあります。数年単位で転職するのは気が引けるけれど、ベンチャーでキャリアを積みたい方にはおすすめですね。