文学部の就職は不利? 対策やおすすめの業界も解説

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目次

  1. 文学部の特性を理解して就活を進めよう
  2. 文学部の就職率はどのくらい?
  3. 文学部が不利と思われがちな3つの理由と事前対策
  4. ①ビジネスと距離感があると思われがち
  5. ②数字に弱いと思われがち
  6. ③コミュニケーションに不安を抱くケースも
  7. 面接でアピールする時の3つのポイント
  8. ①経験をアピールする時は過程を伝える
  9. ②深い思考やコミュニケーション能力をアピール
  10. ③主体性や追求心をアピール
  11. 文学部に人気・おすすめの業界
  12. 出版・マスコミ業界
  13. 広告業界
  14. 金融業界
  15. サービス・インフラ業界
  16. 小売業界
  17. 製造業界
  18. 文学部の学生におすすめの資格やスキル一覧
  19. MOS( マイクロソフト オフィス スペシャリスト )
  20. プログラミング
  21. TOEIC
  22. 教員免許
  23. 学芸員や図書館司書の資格
  24. 文学部ならでは能力を活かして就活を有利に進めよう

文学部の特性を理解して就活を進めよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「文学部は就活に不利って聞くけど本当?」
「文学部の学生は就活で何をアピールしたらいいの?」

就活を意識し始める頃にこのような不安を抱く文学部の学生もいるのではないでしょうか? たしかに文学部は「ビジネス感覚がなさそう」「数字に弱そう」などと思われることがあるかもしれません。そうしたイメージを持つ面接官も一定数いるでしょう。

しかし、「文学部だから」といった理由で就活が不利に働くことはもちろんありません。事前対策をしておけば、文学部で培える知識やスキルを活かして就活を有利に進めることも可能です。たとえば、就活では採用担当者とのコミュニケーションが重要なので、文学部で身につけた「話す」「聞く」「書く」「読む」といったコミュニケーション力はむしろ就活に有利に働くともいえますよね。

この記事では、文学部が就職に不利と思われる理由とその対策をはじめ、面接でのアピールポイントや文学部の学生におすすめの業界を解説していきます。

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文学部の就職率はどのくらい?

学部系統別平均実就職率
  • 文・人文・外国語系:93.4%
  • 看護・保険・医療系:98.2%
  • 薬学部:94%
  • 理工系:98%

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2024年の文学部(文・人文・外国語系)の就職率は86.9%となり、他学部よりも比較的低い就職率となっています

このことから「やっぱり文学部の就職率は低いんだ」と落ち込む人もいるかもしれませんね。しかし、就活のゴールは「活躍できる企業に就職すること」です。全体の就職率を見て落ち込まずに、今自分に足りないことを補ったり、文学部の強みを効果的に活かす就活をしましょう。

文学部が不利と思われがちな3つの理由と事前対策

「ビジネスと関連性が薄そう」「数字に弱そう」。この2つのイメージは採用担当者が文学部に持ちがちなイメージかもしれません。

しかし、必ずしも事実とは限らず、人によって異なりますし、イメージが先行している部分もあります。一方で、「自分はこの傾向があてはまるな」と思う人は、あわせて対策も紹介していますので、就活の準備としてぜひやってみましょう。

①ビジネスと距離感があると思われがち

まず、文学部という学問自体がビジネスと距離があると思われがちなことです。企業が利益を得て成長するにはビジネス視点を持つ人材が必要ですが、文学部の学生に対して「過去の学びがビジネスと結び付かない」という先入観を持つ面接官もゼロではありません

もちろん「文学部だからビジネス感覚がない」ということはもちろんありません。しかし、経営や経済を学んだ学生と比べて「文学部でのスキルは直接的に生かせない」と考えてしまうのは無理もありません。

ビジネスに関する知識量が他の学部と比べて少なくても、ビジネスに興味を持っているというアピール、もしくはモチベーションの高さを伝えることで、面接官の不安を払拭できます。ビジネス感覚に自信がない文学部の学生であっても、対策することで面接官からの評価を高められますよ。

対策Ⅰ:インターンシップや説明会に参加する

「ビジネスとの距離が遠い」という課題を解消するためには、インターンシップや説明会に積極的に参加するのがおすすめです。出来るだけ多く足を運び、様々な業界や企業の情報をインプットしましょう。業界や企業の規模を比較したり、自分が働く姿を想像したりして、主体的に参加することが大切です。

インターンシップや説明会の充実度を高めるためには、事前に企業の事業内容やビジネス用語について調べておくといいです。事前に調べておくことでよりビジネスへの理解を深められますし、よくわからない部分を社員に質問することもできますよ。

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対策Ⅱ:ビジネス書を読む

就活でインターンシップや説明会に行ったり、資格の取得に励む就活生は珍しくありませんが、ビジネス書を読む就活生は意外と少ないです。ビジネス書とは、わかりやすく言うと「社会人の教科書」です。働き方や考え方にいたるまで、ビジネスに関する幅広い知識を得ることができます

面接では「働くとは?」「仕事で大切なことは何だと思いますか?」「5年後や10年後のキャリアビジョンを教えてください」などの質問をされることがあるので、書籍を参考に回答を考えるのもいいですね。初心者向けや、志望業界で活躍している人が書いているビジネス書を選ぶのがおすすめです。

②数字に弱いと思われがち

理系や経済学部などの学生に比べて、数字に弱いと思われがちなのも文学部の学生が悩むポイントではないでしょうか。「数字に弱い」というイメージを払拭したり、苦手意識を取り除くことで、内定をもらえる企業の幅が広がる可能性もあります。ビジネスをする上で数字を使いこなす力は必要なので、苦手意識がある学生は対策しておきましょう。

対策:日商簿記などの資格を取得する

日商簿記を学ぶことで、会社の数字の見方を把握することができます。営業職は顧客の予算を作成したり、売上を伸ばすための施策を考えたりします。数字に弱いと、これらが円滑に進まずに業績にも影響が出る可能性も。営業職を目指す学生は、簿記を学んでアピールポイントにするのがおすすめです。

他にも、IT業界を目指す学生にはITの基礎知識が学べるITパスポート、一般職を目指す学生にはMOS(マイクロオフィススペシャリスト)などの業務に活かせる資格がおすすめです。

持田 伊織

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強みを最大限に活かして、足りない部分は事前準備で補おう

文学部の学生の中には、文章で相手にイメージさせることを強みにしている方は多くいると感じます。1次選考の段階では、書類選考で合否が判断される企業があります。私が過去に担当させていただいたBさんは、文章の構成を組み立て読み手が分かりやすいように執筆することに非常に長けていました。

そのため、書類選考は通過することが多くありましたが、その後の「面接」においては、伝える力が足りず不合格が続きました。そこで、強みを活かしてまずは面接に行けるチャンスをつかみ取り、苦手としている面接練習に向けて、毎日一緒に面接練習をするといった徹底した準備をおこないました。その結果、第一志望にしていた企業の内定を勝ち取ることが出来ました。

「◯◯学部だから通過する」というケースは多くありません。面接官は面接で学部を見ているのではなく「どのように活躍できるか」を見ているからです。自分の強みを最大限に活かして、足りない部分があればその分事前準備を徹底して面接に挑みましょう!

③コミュニケーションに不安を抱くケースも

研究対象が文学であることから、「本はよく読むけれど対面でのコミュニケーション能力に不安がある」という人も一定数いるのではないでしょうか。文学部だからコミュニケーション能力が低いということはありませんが、採用担当者のなかにも「文学部は大人しい」というイメージを持つ人は一定数いるようです。

確かに商学部や経済学部、社会学部など他の文系学部と比べると、社交的なイメージは持たれにくいかもしれません。もし不安に感じている人がいれば、就活で特に必要とされる対策をおこないましょう。

商学部の就職先が気になる学生は以下の記事を参考にしてくださいね。

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対策:OB・OG訪問などで年上・年配の人と積極的に交流

就活のコミュニケーション能力で特に大切なのは、年上や年配の人に対するコミュニケーションです。面接官は基本的に年上や年配の人なので、言葉使いや接し方に配慮したうえでコミュニケーションをとる必要があります。友人との飲み会を盛り上げられても、面接官とうまくコミュニケーションをとれるとは限りませんよね。

もっともいいのは、場数を踏むこと。OB・OG訪問は最適な場のひとつです。カフェや飲食店などラフな空間で、一問一答形式でなく、積極的に会話を盛り上げる必要があります。自分が話すことはもちろん、質問したりうなづいたり雑談をしたり、年上の人との総合的なコミュニケーション能力が培われます。また、インターンシップや座談会、説明会でも人事担当者ら社員に積極的に話しかけるのも効果的でしょう。

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面接でアピールする時の3つのポイント

文学部に在籍している学生の中には「文学部で学んだことが企業で活かせない」と考え、過去のエピソードがアルバイトや部活動などに偏りがちという人もいるかと思いますが、そんなことはありません。

伝え方を意識することで面接官の印象に残りやすくなるので、実践してみましょう。ここでは、文学部の学生が面接でアピールしたい時のポイントを解説します。

①経験をアピールする時は過程を伝える

文学部で学んだ内容をアピールしにくい場合もありますよね。例えば、商学部で学ぶマーケティングなどはビジネスに直結しますが、文学部で学ぶ内容はビジネスに活かせないケースもあるでしょう。この場合「文学部で〇〇を学んだ」と結果だけを過度にアピールするのではなく、学んだ過程を詳しく伝えましょう

過程を伝えるために必要なのが、エピソードの深掘りです。「何に課題を感じたのか」「どのように取り組んだのか」など、頑張った背景や取り組み方を具体的に伝えることで、面接官に「入社後にどのように業務にあたるのか」をイメージしてもらえます。印象的だった出来事を掘り下げて考えてみましょう。

②深い思考やコミュニケーション能力をアピール

文学部生ならではの「深い思考やコミュニケーション能力」を伝えることも、面接で活かせるアピール方法だといえます。文学部の学生は授業を通じて「相手の話を聞く力」「自分の意見を正しく伝える力」も養うことができますよね。

また、論文作成により「書く力」と「読む力」も身につくため、文学部の学生は様々な手段で相手とコミュニケーションがとれるといえるでしょう。面接は面接官とコミュニケーションをとる場なので、うなづきながら話を聞いたり、要点を整理してわかりやすく伝えることで好印象を与えることができます。面接官との円滑なコミュニケーションで高評価を獲得しましょう。

この記事では、面接での話し方について解説しています。話し方の基礎や、好印象を与えるコツについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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③主体性や追求心をアピール

主体性や追求心をアピール

たとえば立命館大学のホームページで紹介されている 就職に強い文学部!|立命館大学では、文学部での学びとして「主体性」と「自分の好きなことをとことん追求できる」の2つを取り上げています。これは、多くの文学部の学生が共感できることではないでしょうか。卒業論文の研究テーマの決定や作成する過程で、自然と主体性や追求心が身に付いた人も多いと思います

主体性は、経済産業省が提唱する社会人基礎力のひとつとして取り上げられています。社会人基礎力を採用の評価基準にする企業もあり、12個ある能力の中でも主体性を重視する企業は多いです。また、追求心があると面接官から「未経験でも積極的にチャンレジしそう」といったイメージを持たれやすいです。これは、これまでビジネスとの接点がなかった文学部の学生にとってプラスになるでしょう。

こちらの記事では、面接官が重視している社会人基礎力をランキングつきで掲載しています。「面接どんな長所をアピールすればいいかわからない」という人にもおすすめです。

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文学部に人気・おすすめの業界

文学部に人気・おすすめの業界

「文学部が活躍できる業界はあるのか」という不安を抱く人もいるかもしれませんが、文学部だから不利な業界ということはもちろんありません。文学部の学生に人気・おすすめの業界は紹介していますので、「どの業界がいいのか」と悩んでいる文学部の学生は、ぜひ参考にしてみてください。

出版・マスコミ業界

「文章を書くことや読むことが好き」という理由で文学部に進学する人も多くいることから、出版・マスコミ業界は文学部の学生に人気の業界です。出版・マスコミ業界では「コミュニケーション能力に加えて「体力」や「知力」のバランスが重視される傾向にあります

特に、複数の業務を並行して遂行できる人は出版・マスコミ業界に向いていると言えます。例えば、編集の仕事では、基本的な編集作業はもちろん、企画の立案や取材の手配などが同時に進みます。出版・マスコミ業界で活躍するには、自分でタスクやスケジュールを管理する力が求められると言えるでしょう。

広告業界

文学部の学生に人気な業界に広告業界があります。広告業界はテレビ・ラジオ・雑誌・新聞・ネットなどのメディアを活用して宣伝をおこなっていく仕事です。文学部では普段から多種多様な文学・言語・思想などに触れ、多くの表現方法を学んでいることから、広告業界はそうした経験が活きる業界といえます。

広告業界では、クライアントとの交渉や提案、クライアントのニーズを満たすアイデアや企画力、そしてクライアントを納得させるプレゼン力が求められます。文学部で鍛えた創造力やプレゼンテーション能力を、過去の経験を交えながらアピールしましょう。

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

有名な広告会社の内定を獲得した学生は+αのスキルを習得した

難易度が高い企業に内定している学生さんの特徴は「武器を増やすこと」「弱点をなくすこと」をしているかどうかですね。私の担当した学生さんに、Mさんという男子学生さんがいました。

Mさんは「文学部で培った自分の文章を作る力を活かしたい」と考え、広告企業でコピーライティングがやりたいという夢を持っていました。しかし、「コピーライティングの経験がない自分が、未経験でその武器だけで勝てるのだろうか?」と考えました。

そこで、Mさんは「文学部=数字に弱い」というイメージを覆すために、在学中にインターンでマーケティングで数値分析をやりました。それにより、自分でコピーライティングもでき、その効果を自分で分析できるマーケティングの能力も身に付けることができました。

結果、彼は有名な広告会社に見事内定を獲得することができたのです。 「学部で学んでいる強みしかない=全国の同じ学部の学生がライバル」となると勝率は低いですよね。まずは、自分の目標を達成するために、どんなスキルが求められるのかを考えてみましょう!

こちらの記事では広告業界ならではの志望動機の書き方などについて紹介していますので、興味のある学生はあせて確認しましょう。

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金融業界も文学部の学生に人気のある業界といえるでしょう。金融業界と聞くと「経済学部や商学部の学生が狙う業界」というイメージがあるかもしれませんね。しかし、金融業界には銀行以外にも証券会社・保険会社・クレジットカード会社など多数の企業が存在します。

金融業界の選考では「金融に関する知識や興味があるか」が重視されます。金融業界は日々新たな情報が更新されますし、専門用語や金融商品などの知識も身に付ける必要があります。そのため、こうした金融業界の動きに敏感でスムーズに適応できる人材が求められるのです。

今は専門的な知識がなくても「変化に柔軟に対応できる」「日頃から国内外の金融情報に注目している」といった点をアピールするといいでしょう。

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サービス・インフラ業界

サービス・インフラ業界も文学部の学生に人気のある業界です。サービス業界はホテルなどの宿泊業や飲食店などの飲食業、テーマパークなどの娯楽施設といったように様々な仕事があります。インフラは鉄道・航空・電力・ガスなどの生活インフラを支える仕事で、私たちの生活に必要不可欠な業界です。

サービス・インフラ業界ともに形のある商品を作っているわけではありませんが「あったら嬉しい」「なくては困る」を世の中に提供している業界です。そんなサービス・インフラ業界に向いているのは、社会貢献がしたい人です。どちらの業界も世の中の人に直接的な影響を与えるため、「役に立っている実感」を得やすいです。

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小売業界

小売業界も文学部の学生におすすめできる業界といえるでしょう。小売業界とはメーカーが製造した卸売業者を開始て商品を仕入れ、消費者に販売する仕事のことで、スーパーマーケット・コンビニ・百貨店が小売業界にあたります。

小売業界では人と接することが多いので、人と接することが好きな人や、初対面の相手とも難なくコミュニケーションが取れる人におすすめです。サービス精神があって「人に何かしてあげたい」と考えられる人も向いていると言えます。

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製造業界

製造業界も文学部の学生におすすめできる業界といえます。製造業界とは、原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業です

開発や生産管理は理系の人材が中心になりますが、販売職や事務職では文学部で培ったコミュニケーション能力や文章作成能力を活かすことができます。製造業界と一口に言っても幅広い分野があるので、選考を受ける際は、製造業界の中でも「なぜその分野を志望するのか」を明確にしておきましょう。

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Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、ビジネスでよく使用されるOfficeソフト、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つのスキルを証明する資格です

多くの企業が業務でパソコンを使用する企業であれば、一定の知識とスキルが保証されるのでプラス評価になりやすいですし、意欲をアピールすることにもつながります。

MOSについては、こちらの記事にて詳しく解説していますので、ぜひ確認してみてください。

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プログラミング

プログラミングと聞くと、理系の分野と感じてしまう人が多いかもしれません。しかし、現在は論理的思考力を高めるために小学生の授業でも取り入れられています。プログラミングスキルを習得すれば自分の強みになり、文系ながら高度IT人材としてIT業界での活躍も期待できるでしょう。

また、プログラミングの考え方や基礎部分だけでも理解しておくことで、今後のAI(人口知能)・IoT(モノのインターネット)社会に対応できる人材となり、就活でも強いアピール材料となること間違いありません。近年、文系でもプログラマーやシステムエンジニアなどの理系職を目指す学生が増えてます。キャリアの選択肢を広げる意味でもプログラミングを学んでおくのはおすすめです。

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TOEIC

グローバル人材の必要性が叫ばれて久しいですが、TOEICは英語力をはかるうえで重要な資格のひとつです。上記で説明したような文学部でつちかわれるスキルに加えて、+αのアピールポイントになるでしょう。

一方、海外事業を展開している企業や外資系企業では、応募資格にTOEIC●●点以上などと基準をもうけている可能性もあるので、アピールポイントにはならないので注意が必要です。また、英語を業務でまったく使わない企業でも評価を得られにくいので、事前に企業の事業や求める人物像を調べておきましょう。

TOEICについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて読んでおくと良いでしょう。

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英語の面接で必ず聞かれる10個の質問|回答例から対策まで解説

教員免許

文学部では、国語・社会・歴史・地理・公民・英語の中学/高校の教員免許を取得することが可能です。実際に教員免許を取得していると就職先に教師という選択肢が広がるだけでなく、教育業界に就職する際のアピールポイントになるでしょう

教員免許を取得するためには、通常の授業にプラスして教職課程の授業に出席する必要があります。これを4年間続けるので継続性や忍耐力のアピールに繋がりますし、大学生の立場ながら「教育実習」を通じて生徒に教えるという貴重な経験もできます。

学芸員や図書館司書の資格

文学部に在籍していれば、教員免許だけでなく学芸員や図書館司書の資格を取得するチャンスもあります。学芸員は博物館に勤務し、資料の収集や研究、展覧会の企画、博物館の案内をおこなう職業です。図書館司書は公立図書館や小・中・高・大の図書館で書籍の管理、貸し出し/返却業務、図書案内などの図書館運営をおこなう職業です。

学芸員は国家資格が必要な職業であるのに対し、図書館司書は必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、図書館司書への就職は狭き門のため、図書館司書の資格を持っていた方が有利になる傾向が強いようです。学芸員や図書館司書の仕事に興味のある人は、大学在籍中に資格取得をしておくといいですね

その他のおすすめの資格
  • ファイナンシャルプランナー
  • 社会保険労務士
  • 日商簿記
  • 宅建士
  • ITパスポート
  • 普通自動車免許

桑原 翔

キャリアアドバイザーコメント桑原 翔

自分が持っているスキルに合わせて必要な資格を取得しよう

就活で資格を武器にするなら、文学部の「数字に弱い」「ビジネス感覚に欠ける」などのイメージを覆すために、日商簿記やファイナンシャルプランナーの資格を取得してはどうでしょうか。気を付けてほしいことは、むやみやたらに資格を取得するだけで、自分の力として吸収できていないこと。

強みをさらに伸ばす資格や、弱点を補うための資格を取得することで就活でのアピールにもなりますし、何よりビジネスパーソンとして入社後の活躍に拍車をかけるでしょう。

この記事では、就職に有利な資格を業界別に紹介しています。資格そのものの価値はもちろん、取得までの努力も評価される可能性が高いです。ぜひ参考にしてみてください。

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文学部ならでは能力を活かして就活を有利に進めよう

一般的に就職には不利と思われている文学部ですが、最終的に重要になるのはどの学部に所属するかでなく、個々のパーソナリティです。

文学部に所属しているからこそ身につけられた表現力や、相手の考えを想像するコミュニケーション能力を活かしていくことが大切といえます。パーソナリティと文学部生の強みをうまくアピールすることで、就活を有利に進めていきましょう。

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