目次
- 面白い自己PRを作り込む方法を知ろう
- 就活で求められる「面白い」の定義を理解しよう
- 独自性・オリジナリティがある
- 予想外の発想や展開がある
- 感情にうったえる
- インパクトがある
- 面白い自己PRを作成するメリットを知ろう
- 個性・人柄やスキルを伝えやすい
- 面接官の印象に残る
- 選考の場を自分のペースで進められる
- ユニークさが求められる業界・職種を知ろう
- 業界
- 職種
- 面白い自己PRを作るための4つのステップ
- ①ほかの人の自己PRを研究する
- ②自分だけのエピソードを探す
- ③独自の視点で分析する
- ④話の構成や表現方法にこだわる
- 面白い自己PRをつくるときの注意点
- 自己PRの目的を忘れない
- 面白さのために嘘をつかない・盛らない
- 無理に笑いをとろうとしない
- 長く話しすぎない
- 仕事へのつながりが薄い内容にしない
- 面白い自己PRのネタは身近なもので良い
- 3つのテーマ別に解説! 面白い自己PR例文
- ①趣味・特技を活かした例文
- ➁身近な人をテーマにした例文
- ③部活やサークルをテーマにした例文
- 面白い自己PRを極めて差別化をはかろう
面白い自己PRを作り込む方法を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
自己PRでしっかりインパクトを残すために、自己紹介を面白くしようと意気込む人もいますよね。とはいっても、
「面白いネタなんて何もない」
「自分の話はつまらないから自己PRを面白くできない」
と困っている就活生も多いでしょう。
就活の選考場面で求められる面白さは、一般的な「お笑い」要素が必要なわけではありません。話題の選び方や自己PR文章の構成をほんの少し工夫すれば、誰でも面白い自己PRを作ることができます。
今回は、就活で求められる面白さとは何か、面白い自己PRを作るときのネタの選び方や話の構成のコツ、実際の例文を紹介していきます。自分の話は面白くないと思っている人でも面白い自己PRが作れるようになるので、是非参考にしてみてください。
就活で求められる「面白い」の定義を理解しよう
皆さんは「面白さ」と聞いて、最初に何を思い浮かべるでしょうか。お笑い芸人のようにネタを作って笑わせることや、その場を盛り上げ目立つことだと答える人がいるかもしれません。
「周囲の人を笑わせること=面白さ」と捉える人は多いと思いますが、実は就活の自己PRでは人を笑わせる必要はありません。
就活での「面白い」とは、魅力的であること、聞き手の興味・関心をひくことを指します。自己PRの中にどういった要素を入れれば、面接官に魅力的で面白いと興味を持ってもらえるのでしょうか。まずは、就活ならではの面白い自己PRに、必要な要素を4つ紹介します。
独自性・オリジナリティがある
自己PRに「その人ならでは」のオリジナル要素があることが、就活シーンでの面白さの判断基準のひとつになります。
ありきたりなテンプレート文章の自己PRでは、独自性が感じられず、大勢いる就活生に埋もれてしまうため面白くありません。自己PRをおこなう場で初対面の面接官に対して、いかに自分らしい一面を見せて興味を持ってもらえるかが大切です。
私は行動力が強みです。
⇒ほかの人が話しても同じに聞こえる=つまらない
~という困難にぶつかってもxxというモットーで向き合い続け、●●を活かした解決策を考えながら周囲と協力して行動することができます。
⇒自分のモットーや取り組む姿勢など、オリジナルの要素を含めることで、その人らしさが伝わりやすくなる=面白い
ありふれた単語を使うのではなく、自分の言葉で言い換えるだけでもオリジナリティを出すことは可能です。
予想外の発想や展開がある
ただ淡々と説明を聞いているだけでは、聞き手は面白いと思いません。話の流れが急展開したり、予想外のその人らしい発想を盛り込んだりして、話の中に引き込まれるポイントを作ることが大切です。
予想外の展開を自己PRに盛り込むためには、事前に構成をしっかり練りこまなければなりません。事前準備が大変ではあるものの、しっかり話の展開まで作り込んでいけば、面接官の記憶に残りやすくなるでしょう。
感情にうったえる
面白い自己PRは、相手を笑わせたり楽しませたりするのではなく、相手の感情にうったえるイメージで作成すると良いでしょう。あえて失敗談を話したり、ネガティブな話題を取り入れたりすることで相手の興味を引き、感情を揺さぶることで印象に残り、面白いと評価してもらえます。
論理的に淡々と自己PRをスピーチするのも素敵ですが、スマートにまとめすぎると人間臭さが感じられず、面白い人という印象は残りづらいものです。人間味が感じられる、感情を動かすような要素を自己PRに含めると良いでしょう。
失敗談のアピール方法は下の記事でも解説していますよ。
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インパクトがある
自己PRの話を通して面接官の感情に何かをうったえたり、予想外の話の展開があったりすると、ほかの就活生よりも面白いと思ってもらえるケースもあるでしょう。
それに加えて、シンプルにインパクトを与えることでも、面接官の記憶に残って面白い人だと判断してもらえるでしょう。
型通りの自己PRではすぐに忘れられてしまい、ほかの就活生との区別がつきません。千人単位の応募者が集まることもある中で、いかに印象を残すかという視点で自己PRを作ることをおすすめします。
キャリアアドバイザー
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面白い自己PRを作成するメリットを知ろう
自己PRは必ずしも面白くなければいけないものではありません。しかし、自己PRが面白ければ、もっと話してみたいと印象付けることができて、選考に進むチャンスは増えるはずです。
自己PRを面白くすることで、就活にどのようなメリットが期待できるかを一緒に確認していきましょう。
個性・人柄やスキルを伝えやすい
面白い自己PRを作ることで、自分らしい性格や持ち味、スキルなどを伝えやすくなります。就活生は全国に何万人もいますが、それぞれの個性や経験、仕事に対する想いなどは一人ひとり異なりますよね。
ほかの人とかぶらないオリジナル要素を探していくことで、自然と自分ならではの個性をアピールできるのです。
いかに相手に面白いと思ってもらえるかという視点で話の構成を考えることは、実は自分らしさを伝えるために欠かせません。
明るい人柄が伝わる
面接官
(面白い自己PRの内容だし、大変なことがあっても前向きに仕事も頑張ってくれそうだ……)
面白い自己PRは、個性や人柄の中でも「明るい人柄」である点を特に強調して伝えることができます。明るい性格をアピールができれば、ポジティブな印象を持たれやすくなりメリットが大きいでしょう。
ただし、「感情にうったえる」や「インパクトを残す」ことに集中して面白い自己PRを作ろうとするあまり、過去の壮絶な苦労話や悲しいエピソードを伝えた場合は明るい人柄は伝わらないので注意しましょう。
発想力や企画力をアピールできる
面接官
(この発想力はうちの会社の商品企画でも役に立つかも知れないな……)
自己PRを面白くする過程で、話の起承転結や全体の構成を練り込むことになるので、自然と発想力や企画力をアピールができます。新しい企画やサービスを作り出すスキルを持っていると印象づけられれば、評価もぐっと高まってメリットが大きいでしょう。
就活では実際に入社したあと、職場でどんな活躍をしてくれるかイメージしてもらうこともポイントになってきます。面白い自己PRの中で、仕事に活かせる強みをうまく盛り込んでアピールしていきましょう。
自己PRで発想力をアピールする方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひあわせて活用しましょう。
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面接官の印象に残る
面白い自己PRを作ることで、面接官の記憶に強く残り、ほかの学生と差別化ができるメリットもあります。書類選考の段階で面白い自己PRをしっかり作り込めば、面接に進むきっかけにもなり得ます。
ありきたりな言葉選びで自己PRをしてしまうとほかの学生に埋もれてしまいます。面接官や採用担当者に覚えてもらうことは、選考を有利に進めるには重要なポイントです。
面接官の印象に残るためには、面接で熱意をしっかり伝える必要があります。熱意のアピールの仕方は次の記事で説明しているので参考にしてください。
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選考の場を自分のペースで進められる
面白い自己PRは場を和ませる効果が期待でき、自分のペースを作ることで選考を進めやすくするメリットがあります。
面白い自己PRで面接官の関心を得られれば、選考の場を自分主体で進められるようになります。相手が「面白い話の展開だ、もっと聞きたい」という聞く姿勢を示してくれれば、自然と自分を売り込みやすくなります。
また、面白い自己PRを通して、選考会場の空気をあたためて、自ら話しやすい場を作れるメリットもあります。自己PRを面白くすることは、緊張をほぐして、自分のペースで面接を進めることに役立ちますよ。
面接中の会話をスムーズにする方法やコツは、こちらの記事もあわせて確認してくださいね。
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自己PRが面白い人は、明るい雰囲気やポジティブさが感じられ、企業の人から「一緒に仕事をしたら楽しいだろうな」という良い印象を持たれるケースが多くありますよ。毎年、多くの就活生の自己PRを耳にする採用担当者は、飽きを感じることもあるでしょう。そのような状況の中で、ほかの人とは違った面白い自己PRをうったえる就活生は印象に残り、「もっと話を聞いてみたい」と面接官の心をつかむことができるのではないでしょうか。
面白い自己PRを作るまでの過程を評価されることもある
また面接官は面白い自己PRを聞いたとき、当日のインパクト以外にも、事前準備や練習する姿を想像し、就活生の人間性を評価する場合もあります。担当した学生の中には、特技の手話を交えて自己PRしたところ、面接官から「すごく練習したでしょう。努力が感じられる素晴らしいPRですね」と評価されたそうです。自己PRを一生懸命作る姿勢が、仕事に対する姿勢や入社の本気度につながって、好印象を得られる場合もあります。
面接官は面白い自己PRから就活生の人物像を想像し、一緒に働きたい人物かどうかを見極める場合もありますよ。
基本的な自己PRの作り方はこちらの記事でも確認しておきましょう。
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ユニークさが求められる業界・職種を知ろう
たくさんある業界、職種の中でも、とりわけ自己PRの面白さやユニークさが求められる業界があります。
各業界がなぜユニークさを求めているのか理由を知ることで、応募先にあった対策をとれるようになります。ここからは、自己PRで面白さ、ユニークさが重要とされやすい業界と職種について説明していきます。
業界
まずは面白い自己PRが重要視される業界を複数ピックアップしました。希望する業界によって、求められる面白さの質、ポイントが若干異なるので、自身の希望業界の内容をしっかり確認してくださいね。
自己PRを作成するためには、業界がどのような人を求めているのか深く研究することが大切です。自己PRを面白くするためだけではなく、業界研究の一貫として確認してみましょう。
エンタメ業界
エンタメは英語で「entertainment」、おもてなしやパーティー、催し物、娯楽といった意味があります。つまり人を楽しくさせることを目的としている業界です。自己PRが面白いことはエンタメ業界の本質を理解しているかどうか、という視点で非常に重要視されています。
ただしエンタメ業界と一口にいっても事業は幅広く、志望している事業領域によって、話すべきエピソードも変わってきます。各エンタメ事業が求める面白さを理解したうえで自己PRを準備してください。
エンタメ業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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マスコミ・メディア業界
マスコミ業界は言葉に関する仕事が多く、柔軟な言い回しができ独自性のある自己PRが求められます。テレビ局やメディアでは言語能力が優れていることは、優秀な人材であると判断されるでしょう。
たとえば、アナウンサーの採用試験を受けるのであれば、フリートークや臨機応変かつ相手の興味を引き付ける面白さが必要ですよね。マスコミやメディア業界では、ありきたりな表現で自己PRをするのではなく、話の展開や切り口を意識した面白さを追求してアピールしてみましょう。
マスコミ・メディア業界では面白い自己PRのほかに小論文が求められる場合が多いです。小論文については次の記事を見てみてください。
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出版業界
出版社もマスコミやメディアと同じくユニークさが強みになります。
出版業界に行けば正しい文章を書くだけではなく、言葉で人を惹きつける力が必要なためです。文章の基本を押さえつつ、言葉をどう操るか、同じ話をいかに興味深く面白く伝えるかというセンスが問われます。
また出版業界を希望するライバルは本や言葉が多い学生も多いです。したがって
就活生
本が好きなので○○出版で働きたいです!!
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ファッション業界
ファッション業界は身体をおおうための衣服ではなく、自分の特徴をより良く見せたり、環境に配慮している姿勢を表すためにエシカルファッションを選んだりなどの特徴があるように、個性や多様性が重要視される業界といえます。
そのため、ファッション業界では人とまったく同じテンプレートの自己PRでは通用しないでしょう。自分の意見、生き方、個性を表す、自分ならではの面白さを自己PRでしっかりアピールすることが大切です。
ファッション業界では面接にオフィスカジュアルが求められることがあります。あわせてオフィスカジュアルとは何か、確認しておきましょう。
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職種
続いて、自己PRに面白さが求められる職種例を挙げていきます。単調でルーチンワークの事務系職種よりも、自分の考えを伝えたり、物事を生み出したりする職種で、面白さが求められる傾向にあります。
企画・マーケティング職
企画・マーケティング職では、商品が売れるまでの道筋を描くために、さまざまな情報を集め分析し、形作っていく力が求められます。また、社内で企画をプレゼンしあう機会も多いため、面白い自己PRで自身のプレゼン力をアピールすることは重要です。
企画職についてはこちらの記事で理解を深めておきましょう。
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サービス職
サービス職では、老若男女問わず多様な顧客を相手にサービスを提供します。さまざまな人と触れ合う仕事において、相手にあわせた関心のひき方や楽しめる話題の提供力は重要スキルとされます。そのため、自己PRで面白いエピソードをうまく伝えられれば、サービス現場でそのスキルを活かせると感じてもらえる可能性が高いです。
サービス・販売職の知識を深めたい方は次の記事もあわせて読んでみてくださいね。
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新規事業開発
新規事業開発は「0を1にする仕事」であり、発想力や企画力を持った人材を求めている企業が多いです。既存ビジネスに対して、前提条件を変えたり他社比較したりしながら事業の切り口を考えていきますが、この新規事業を進める過程が面白い自己PRを作る流れと似ています。
面白い自己PRをしっかりプレゼンして、自分の発想力や企画力をアピールできれば、新規事業開発の適性があると評価してもらえるかもしれません。
自己PRで悩んだら、AIツールを活用しよう!
自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
そんな就活生に活用してほしいのが最新の「自己PR作成ツール」です。AIが自己PRを自動生成してくれるため、ネタがなく悩んでいたり、忙しい就活生にはぴったりです!
自己PRで悩んでいるなら、まずはツールを活用して自己PRの土台を完成させましょう!
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
このほかにも顧客のライフイベントにかかわるウェディング業界や旅行業界などは、ユニークな自己PRが評価される傾向にあります。ユニークさの背景には「人を楽しませたい」といった気持ちがあり、ブライダルやツアーを企画したりする際に大いに発揮できるからです。ユニークさは人を相手にする職種の中でも、「楽しい」がキーワードになっている企業にはとても効果的だと考えられます。
また広告業界などのアイディア勝負の業界も、ユニークさを好む傾向にあります。広告業界は毎年多くの就活生が応募し人気の高い業界ですが、ユニークな自己PRはほかの就活生と差別化を図ることができたり、業界が求める独創性のある人物と一致することもあり、評価が得られやすくなるのではないでしょうか。
「人を楽しませる、喜ばせる」ことが本質的な業界や、発想力が求められる職種などを採用する企業は、就活生のユニークな自己PRを期待しているようなところもあるのかもしれませんね。
面白い自己PRを作るための4つのステップ
ユニークな自己PRを用意して高評価を獲得し、選考を有利に進めるためには適切な流れで自己PRの準備を進めなければなりません。
自己PRを作ること自体、慣れないうちは手間取ってしまうものです。やみくもに原稿を書くと上手く伝えたい内容が盛り込めず、企業に伝わりにくいものになってしまいます。
4つのステップで自己PRを作る流れを解説します。
①ほかの人の自己PRを研究する
面白い自己PRを作るときに最初におこなってほしいことは、周囲の就活生の自己PRを研究することです。友人や他大学の就活生が面接や書類でどのような自己PRをしているのか、今は簡単にインターネットで調べることができます。
まずはほかの人の自己PRをたくさん読んで、面白いと思った箇所をどんどん書き出してみましょう。ほかの人のエピソードを読むことで、自分とは違う言葉選びや発想の転換について、話の切り口など、たくさんのヒントを見つけることができます。
ただし、人の例文をそのまま使うのは自分のPRにならないので、あくまでも参考として情報収集をしてみてください。
- エピソード選びの視点の違いがわかる
- エピソードを際立たせる言葉選びを学べる
- 頻出の自己PRネタがわかるので被りを防げる
②自分だけのエピソードを探す
ほかの就活生の自己PRの情報収集をおこなったら、それらを参考にしながら自分自身の自己PRネタを探してみましょう。同じ部活動をしている仲間でも、毎日の練習量や学業の打ち込み方などは人それぞれですよね。得意なことや苦手なこと、学生生活でもっとも力を注いだことも就活生により違います。
選ぶテーマは同じだとしても、話の切り口や言葉選び、構成を変えれば必ず面白くなります。まずは自分の話しやすそうなエピソードをいくつかピックアップしてみましょう。
エピソード選びには自分史が役立ちます。こちらの記事も見てみてくださいね。
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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③独自の視点で分析する
自己PRで使うエピソードを選んだら、面白い自己PRを伝えるための準備としてエピソードを分析していきます。
エピソードをそのまま話すだけでは、自己PRではなく日常会話になってしまいます。面接の場にあわせて、聞き手が興味をもつような話にするための準備として、分析が必要になります。
次の2つの視点で、選んだエピソードを整理、分析してみましょう。
前提条件を外してみる
自分が用意したエピソードに対して「もし前提条件が真逆だったら」と、さまざまな前提条件を外して観察する方法です。
たとえば、大きな成果を出したり期待通りの結果を残せたりした話を自己PRするときに、そのまま紹介するだけでは少し物足りなさを感じます。
- もし1年遅かったら
- もしこのとき、この人と一緒じゃなかったら
- 本当はこれを強調したいけどあえてこの要素をアピールするとしたら
など、シチュエーションを変えたり、話の主張を変えたりしながら、複数の条件を変えた場合の話の印象を確認してみましょう。
「良い環境にいて普通に成功した」エピソードよりも、前提条件を変えて「苦しい環境からいくつもの壁や奇跡的な出来事を経て成功した」と話したほうが、魅力的に映る場合もあります。条件を変えながら、どういった切り口で話を展開すればいいか検討を進めましょう。
複数意見をグルーピングする
次に、面白い自己PRで話すエピソードで出てくるキーワードをグルーピングして、アイデアを深掘りしていく方法があります。グルーピングとは、たくさんのアイデアや情報を集めて共通している情報を集約し、整理してわかりやすくすることを言います。
複数のエピソードの中から共通部分を書き出してまとめていくことで、自分ならではの特徴的なグループを発見できるかもしれません。面白い自己PRでは、個性・オリジナリティが重要視されるため、グルーピングを通して自分ならではの要素を見つけていきましょう。
こちらの記事ではマインドマップの思考整理法を説明しています。さまざまな意見をグルーピングするときの参考にしてみてください。
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④話の構成や表現方法にこだわる
面白い自己PRの準備の4つ目のステップでは、話の構成や表現方法を練っていきます。
- 先輩の面白い自己PRから気になる要素を抜き出す
- 他人のエピソードを参考にして自分の体験談を探す
- アピールポイントにつなげるためにエピソードを多角的に分析する
ここまでのステップを順に進めてきたら、残るは話し方や構成にこだわるのみです。
- 結論から伝えてPREP法をベースに構成する
- 前半は単調なペースで展開し、話の最後に大きなオチをつける
- 一人二役の会話調の構成にする
など、構成次第で自己PRの見え方は大きく変わります。言葉選びひとつとっても、「私の強みは3つあります。1つ目に……」とプレゼン型の言葉を選んだり、「これは私の小学生のときの大変悲しかったエピソードでして……」と語り口調の表現を選んだりするなど、フレーズや表現を工夫するのも重要です。
キャッチフレーズをつける
表現方法の検討で是非意識してほしいのが、キャッチフレーズ選びです。キャッチフレーズは短いながらも相手の印象に残りやすく、個性や人柄をアピールするのに役立ちます。面白い自己PRの導入部分で、「私は〇〇な人と呼ばれています」などキャッチフレーズで語り出すことで印象付けたり、話のまとめにキャッチフレーズを用いたりもできるでしょう。
キャリアアドバイザー
就活仲間同士でキャッチフレーズを作りあうと、ひらめきがあるかもしれません。表現方法を模索したり、言葉選びをしたりするときは、複数名で話し合うと視野が広がるのでおすすめです。
キャッチフレーズの作り方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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起承転結を意識する
シンプルな方法で面白い自己PRの構成を練るには、起承転結を利用するのも良いでしょう。起承転結はビジネスシーンだけでなく、小説や漫画などでも使われる、物語を作るうえでの作法です。
起承転結で自己PRを話せば、自然な流れで聞き手を引き込むことができるので、基本テクニックとして押さえておくことをおすすめします。
面白い自己PRをつくるときの注意点
自己PRを面白くしようとするあまり、企業の意図とそれた話をしては意味がありません。いくら相手の興味を引いて、印象的な話法で語れたとしても、あくまでも自己PRは選考の一貫で伝える点を忘れないようにしてください。
面白さを保ちつつ、しっかり選考の評価につなげるために気を付けてほしい注意点を説明します。
自己PRの目的を忘れない
印象に残る面白い自己PRをすれば、面接の評価が上がるわけではありません。話にインパクトがあり、感情を引き込むのが上手で、忘れられない存在だったとしても、自己PRの目的とそれていれば選考に通過はできないでしょう。
自己PRの目的は、自分の強み(または弱みも含めて)を明確に伝え、就職後にどのように活かしていくかを伝えることです。また、社風や社内の人との相性はいいか、必要スキルはあるかなどを見極めながら、志望意欲を確認するために自己PRをたずねてきます。
自己PRとは何か、自己PRをおこなう目的はどのようなものか、次の記事で改めて確認しておきましょう。
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面白さのために嘘をつかない・盛らない
面接官の興味を惹きたいあまりに、つい見栄を張ってしまい嘘をついたり話を盛りすぎるのはNGです。少しくらいなら良いだろうと軽い気持ちで嘘をつき、運よく入社できたとしても、嘘がばれたときに自分の信用は下がります。
どうせばれないと解釈し、安易に嘘をつくのは絶対にやめましょう。嘘や盛った話はリアリティがなく、自分本来の魅力を伝えることはできません。
話を盛ったり嘘をついたりするリスクについて、次の記事で改めて確認してみましょう。
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無理に笑いをとろうとしない
繰り返しになりますが、笑いをとれることが面白い自己PRの本質ではありません。頑張って面白おかしくしよう、話に絶対に落ちをつけようと無理に作り込もうとすると、話の展開がかえって不自然になる場合もあります。
- とにかく笑わせようとふざけた話を入れる
- 下品なテーマで笑いをとろうとする
- ビジネスにふさわしくないギャンブルやトラブルなどのテーマを入れる
上記のような切り口は就活にふさわしくないので控えるよう注意してください。
長く話しすぎない
面接官が興味をもってくれるまで必死に話し続けてしまうと逆効果です。話が長すぎると、「目立とうとしているのではないか」「準備不足で話が長いのではないか」とマイナス評価を受けることもあるでしょう。
どんなに面白い自己PRでも、長すぎる話は途中で飽きられてしまったり、結論がわからなくなったりする場合もあります。端的に要点を押さえ、すっきり話しきる練習をおこないましょう。
仕事へのつながりが薄い内容にしない
せっかく面白い自己PRが書けても、仕事へのつながりが垣間見えない内容だと面接官に評価される可能性は下がってしまいます。自己PRの話の中では、自分の強さや長所を仕事にどう活かしていくかを伝えなくてはなりません。
- 入社したらチームにどのような影響を与える人物なのか
- 特技やスキルをどのような場面で発揮し役立てることができるのか
企業は上記のような仕事とのつながりを聞きたがっています。面白さに走りすぎず、きちんと仕事で自分の何を発揮できるか言及するように意識しましょう。
仕事のつながりが薄い内容になっていないか、添削を受けると効率的にチェックできますよ。添削についてはこちらの記事が参考になります。
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キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
面接で人とは違った面白い自己PRをする際は、準備したネタが面接官に伝わるのか、または受け入れてくれるのかを、よく考えてアピールするようにしましょう。
ある就活生の話ですが、お笑い芸人のフリップ芸をまねて自己PRをしたところ、企業の人から「テンポが早すぎてついていけない」と言われ、また後方にいた面接官からは「フリップがよく見えなかった」とも言われ、場がしらけた雰囲気になってしまったそうです。
本人としては「面白くインパクトを与えたい」といった気持ちでPRしたと思いますが、内容が伝わらないと意味がないですよね。この場合「自分が面白いから」に重きを置きすぎてしまい、「相手にどう伝わるか」といった他者目線が足りなかったのではないでしょうか。
面接官の受けを狙う面白さではなく、自分の個性を理解してもらうことに重きをおいて自己PRをすることをおすすめします。自己PRに面白さを取り入れる就活生は、自己満足にならないよう注意しましょう。
面白い自己PRのネタは身近なもので良い
学生の中には話のネタが珍しいものでなければ面白くないと思う人も多いです。しかし話し方や言葉選び、強調するポイントを工夫すれば、十分にオリジナリティを演出できます。身近な話でも工夫次第で自分らしさは伝わるので、次の中から複数のエピソードをピックアップしてみると良いでしょう。
- 趣味
- サークル活動
- 保有資格
- 特技
- 留学経験
- アルバイト
- 知人との話
- 家族との話
- 旅先のエピソード
- ペット
キャリアアドバイザー
自分らしいエピソード探そうと言われてもピンとこないかもしれませんね。この話なら、好きでいくらでも喋れる!という、話しやすいトピックを選ぶのもおすすめですよ。
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3つのテーマ別に解説! 面白い自己PR例文
最後に、ここまでのポイントを踏まえて、テーマ別に面白さに重点を置いた自己PRの例文を解説します。自分の手元にある自己PRの文章と比べながら読み進めてみてくださいね。
①趣味・特技を活かした例文
私の趣味はギターです。近所の楽器屋では参加者自由の演奏会が毎月おこなわれていて、1位から3位に入賞すると賞状がもらえます。入賞するために練習を欠かさずおこなっています。演奏会のあとで、お店の人や参加者からいつもアドバイスや感想をいただき、そのアドバイスを練習に活かしたおかげで、難しい曲も演奏できるようになりました。
このように積極的に練習を重ね、努力をしながら周囲の意見を取り入れて高みを目指すことができます。御社の企画開発部でこの力を活かし、より良い製品を作っていきたいと考えています。
自己PRの内容は「練習を重ねて努力ができる」というシンプルなものですが、趣味のギターのエピソードを使うことで個性がしっかり出ている例文です。お店の人や参加者との交流シーンを説明しながら「周囲の意見を取り入れる姿勢」についても上手にアピールができています。
私の特技は失敗をすることです。高校生の頃まで私は部活動にも入らず、真っすぐ家に帰り本を読んで過ごしていました。しかし、母子家庭だったため大学に行くことが難しくアルバイトをして学費を稼ぎ、高校卒業してから1年後に大学へ行く決心をしました。
周囲はストレートで進学する人や就職する人が多い中、人と違う生き方をすることはとても不安で上手くやっていけるか自信が持てず、ほかの人をねたましいと思ったことさえあります。
しかし、アルバイトを複数こなしたり英会話教室に毎日通ったり、学生ではできないことにチャレンジし続けました。チャレンジしていく中でたくさんの失敗をしましたが、失敗したことは何かに挑んだ証拠なので、恐れずに挑戦し改善を重ねていけばいいと考えるようになりました。その結果、私は未経験のことでもためらわず前向きに取り組むことができます。御社においてもさまざまなことに前向きに取り組んでいきたいと思います。
成功を目指すのが普通にもかかわらず、あえて逆手にとって失敗することが特技という出だしで、聞き手の注目をうまく集められている例文です。また、ややネガティブな体験を先に伝えて後半はポジティブな話でまとめているため、短い時間の中に感情の上下があり、印象に残りやすいでしょう。
➁身近な人をテーマにした例文
私は鋼のメンタルを活かして御社の営業で活躍することができます。私には双子の弟がいますが、彼は現在日本でも偏差値の高さで有名な某国立大学に在籍しています。双子ということもあり小さい頃から学力を比較されてコンプレックスを持っていました。私は勉強よりも運動が得意だったので、この長所を活かそうと考えテニスの強豪の高校に入り、全国大会優勝を目標にしました。
強豪校の練習メニューは大変厳しく、体力と精神力が削られることも多かったです。しかし、著名人の本を読みメンタルの鍛え方を真似し、基礎体力をあげるために土日は練習に加えプールで3時間泳ぎました。
優勝という目標には届きませんでしたが、自分と家族を比較するのではなく自身の強みを探して取り組み、テニスではメンタルの強さを手に入れました。つらいことがあっても自分に打ち勝ち、営業活動をおこない、御社に貢献したいと考えております。
導入文で、鋼のメンタルとユニークなキャッチコピーを取り入れています。身近な兄弟とのエピソードを使うことで、その人ならではのオリジナル要素もアピールできて面白い印象を与えられます。
私は野菜コンシェルジュです。私の実家は地元の無農薬野菜や、放し飼いにした鶏が生んだ卵のみを扱う店を経営しており地域密着をモットーにしています。
近頃はスーパーでも簡単にオーガニックの食材が売られています。しかし、農学部の大学生と共同で企画し野菜を作ったり、定期的に野菜を届けて回ったり、大手スーパーにはできないことを強みとしています。野菜の定期便では季節ごとに旬な野菜を組み合わせ、家族の人数に応じたパッケージを用意しました。野菜のおいしい食べ方を調べ、地域の土や水についても大学で研究しています。
御社は地元の農家と契約をして野菜を仕入れ、レストランに提供しているため、わたしの学んできた知識が活かせると考えました。入社したら、地元の人々においしいものを届け、地域の生活をより良くしていきたいです。
実家のエピソードをふんだんに用いて、人柄・個性をアピールできている点が面白いと評価できます。自分の経験から、おいしいもので地域の生活を良くしたいというメッセージに自然につながり、自己PRと志望意欲を同時に伝えられている例文です。
③部活やサークルをテーマにした例文
私は「民主主義的なリーダー」です。チームの仲間を引っ張り目標へ進んでいくだけではなく、共に考えながらお互いが協力して行動することがチームのリーダーとして重要だと考えます。野球部ではキャプテンとして初めての県大会で優勝しました。
中学校からの経験者が少なく、チームのレベルは高くありませんでしたが、食事やトレーニングのメニューを個人ごとに作って取り組みました。さらにメンバーに目標を個別で設定してもらい、小さな目標を少しずつ達成していくという仕組みを実行しました。
悩みや不満を相談しやすくなる雰囲気を出すために声かけをしていき、一丸となって優勝という大きな目標を達成することができました。御社においても、そのような存在としてチームの士気を上げ業務効率や質の向上に努めていきたいです。
部活動のキャプテンやリーダー経験を題材にする人が多い中で、キャッチコピーを「民主主義的な」とつけることで、オリジナリティがぐっと高まっています。具体的にどのような行動をしたか丁寧に説明できているので、人と向き合うスタンスや人柄も伝わる例文です。
私の強みは、自身の課題を分析し、改善するため貪欲に行動し続けることができる点です。私は8年間バスケットボールをしています。大学では外部のバスケットボールのサークルに所属し、大会優勝に向けて週3日ほど練習に取り組んでいます。
自分よりも上手な選手ばかりで、高校2年生までレギュラーになったことはありません。しかし、レギュラーとして試合に出て勝負したいという気持ちが強く、レギュラーの先輩のプレイを動画に撮って観察し、何が不足しているのかを分析しました。
その結果、シュートをするときのジャンプ力や得点率が低いことなど、自身の課題が分かりました。先輩に相談して練習に付き合ってもらいながら、1年間毎日部活以外にも練習をおこないました。
残念ながら高校生の試合ではレギュラーをつかむことはできませんでしたが、自身に足りないものを分析して、補うために努力する力を手に入れました。御社に入社して、仕事の課題を分析したうえで地道に努力し貢献していきます。
一見地味に見える例文ですが、行動力や課題改善力、粘り強さをまんべんなく自分のエピソードでアピールできている点が面白いと評価できます。部活動で良い結果を出せなかった場合自己PRのエピソードに使わない人もいる中で、あえてレギュラー落ちをした話を使っているところに人間味が感じられ、個性が伝わる例文です。
面白い自己PRを極めて差別化をはかろう
面白い自己PRとは、一芸をしたりネタを披露して相手を笑わせることではありません。自分ならではの個性や魅力を最大限に引き出して、相手の関心を惹くような話法で伝えることが需要です。
自分の話がつまらないと思う人は、「選ぶテーマがそもそも違うのか」「テーマは良いけど話の構成が魅力的ではないのでは」など、なぜ面白くなっていないかを分析して、伝え方の工夫をこらす必要があります。
ポイントさえ押さえれば、どんな人でも独自性のある自己PRを伝え、面接官の関心をひくことは可能です。面白い自己PRで場の緊張をほぐしながら、自分らしい強みをしっかり伝えていってくださいね。
「とにかく大きい声でハキハキ挨拶する」「就活マナーを徹底して、美しい姿勢と笑顔で面接に臨む」など、当たり前のことを少しオーバーにおこなうだけでもインパクトは与えられます。難しく考えず、どういう人なら印象に残りそうか、まずは自分なりにイメージを膨らませてみましょう。