「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは

この記事のアドバイザー

目次

  1. 「長所はコミュニケーション能力」だけでは差別化は難しい
  2. まずはここから! 企業が長所を聞く目的を確認しよう
  3. ①人となりを知るため
  4. ②適性を確認するため
  5. ③志望度を図るため
  6. コミュニケーションとは何かを理解しよう
  7. コミュニケーションとは双方向の対話
  8. 言語と非言語でコミュニケーションが成り立つ
  9. 「社交的である人=コミュニケーションが上手」というわけではない
  10. コミュニケーション能力を構成する2つのスキル
  11. ①伝える力
  12. ②聴く力
  13. アピールしたい要素別! 10個の言い換え方を押さえよう
  14. 伝える力
  15. 聴く力
  16. コミュニケーション能力が与えるマイナスな印象
  17. 自己主張が強い
  18. おしゃべり
  19. 空気を読みすぎる
  20. コミュニケーション能力を面接で伝える4つのコツ
  21. ①コミュニケーション能力を言い換える
  22. ②結論を始めと終わりに持ってくる
  23. ③体験談を盛り込む
  24. ④長所の活かし方をセットで話す
  25. 「長所はコミュニケーション」の例文10選
  26. ①自分の意見をはっきり伝える力
  27. ②喜怒哀楽など感情を表現する力
  28. ③論理的に伝え交渉する力
  29. ④分かりやすい資料を作成する力
  30. ⑤人を動かす力
  31. ⑥空気を読んで場に合わせる力
  32. ⑦ヒアリングを重ねて本音を引き出す力
  33. ⑧要望を汲み取って利害調整する力
  34. ⑨仕草や表情から相手の気持ちを理解する力
  35. ⑩相手の話を咀嚼して受け止める力
  36. コミュニケーション能力を長所としてアピールしたい学生からよくある質問に回答!
  37. コミュニケーション能力とは何か掘り下げて考えよう

「長所はコミュニケーション能力」だけでは差別化は難しい

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「就活で長所はコミュニケーション能力、とアピールしようと思っています」
「コミュニケーション能力ってほかの学生と被りやすいですか?」

長所を考える就活生からこのような質問を受けることがあります。長所について面接で質問されたとき「コミュニケーション能力です」と答える学生は多くいますが、就活の回答としてコミュニケーション能力という言葉は、具体性に欠けています。

そのため、実は面接官からしっかりと自己分析ができていないと思われてしまうリスクがあるのです。

しかしコミュニケーション能力を別の言葉に置き換えながら、コミュニケーション能力がどのような能力なのか深く理解すれば、より適切に面接で伝えることができるようになります。

この記事ではコミュニケーション能力の言い換え方や例文10選とあわせて、他の就活生と差別化を図れるコミュニケーション能力のアピール方法を伝授します。一緒に1つずつ確認していきましょう。

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まずはここから! 企業が長所を聞く目的を確認しよう

企業が長所を聞く目的

面接官は闇雲に質問をしているのではなく、一つひとつの質問に意図や目的を持っています。「長所は何ですか」という質問も、当然ながら明確な意図や目的があります。

ここから長所を質問する3つの目的を紹介します。どのような背景で質問をされているか理解し、最適なアピールをおこないましょう。

①人となりを知るため

面接官が長所を質問する意図や目的の1つは、学生の人となりを知るためです。面接は1時間という短い時間の中で合否を判断します。合否を判断するにあたって、まずはじめに学生がどのような人間かを知らなくてはいけません。

今までどのような経験をしてきたのか、そのうえでどのような考え方や価値観が形成されたのかなど、面接官はあなたそのものに興味や関心を持っています。あなた自身を知るために、面接官は長所について質問するのです。

②適性を確認するため

長所の質問の答えから、自社に適性があるかどうかを判断しています。企業は採用にあたって、どのような人材が自社に合っているのか要件をあらかじめ決めています。

面接を通じて、どんなに能力が高い学生でも自社の要件に合っていなければ、ミスマッチとみなして不採用となります。事前に採用ホームページや説明会を通じて、志望企業の採用要件をイメージし、要件にアピールできるよう長所を伝えると効果的です

③志望度を図るため

面接官が長所を聞く理由の3つ目は、自社への志望度を確認するためです。長所を回答する際のポイントの1つに「長所を自社でどのように活かせるか」を説明する必要があります。

この説明をするためには、面接前に企業研究を十分におこない、自分の長所がどのように活かせるか考えなくてはいけません。企業研究が不十分では、的外れな説明になってしまう恐れがあり、結果として面接官の評価を下げてしまうでしょう。

面接官は長所を質問することで、十分に企業研究をおこなえているかを確認することもあります。面接前にしっかりと企業研究をおこない、自分の長所がどのように活かせるか説明できるように準備しておきましょう。

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長所や短所などさまざまな質問をされますが、それぞれに質問の意図が必ずあります。「なぜこの質問を聞いたのかな」と、面接官の立場で考える癖をつけると、相手の求めた回答を伝えられるようになりますよ。

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コミュニケーションとは何かを理解しよう

「私はコミュニケーション能力があります」と答える人が多い一方で、「コミュニケーションとは何か」という質問に正確に答えられる人は案外少ないのではないでしょうか。

意味を正確に把握できていなければ、説得力をもって面接で伝えるのは難しいでしょう。まずは、コミュニケーションとはどのような意味をもつ単語なのか、詳しく解説していきます。

コミュニケーションとは双方向の対話

コミュニケーションを一言で表すと、「双方向の対話」です。時折、明るい性格やおしゃべりなことをコミュニケーションが上手と捉える人がいますが、その解釈は間違っています。

コミュニケーションは「双方向の対話」なので、伝えるだけの一方通行では十分といえません。相手へ伝えるだけでなく、相手の発信をいかに上手に受け取るかもコミュニケーションにおいては重要なポイントです

前提として、コミュニケーションは「話すこと」と「聞くこと」がセットになっていることを押さえておきましょう。

言語と非言語でコミュニケーションが成り立つ

メラビアンの法則

コミュニケーションは言語と非言語の2つから成り立っています。

  • 言語…文字通り言葉によるコミュニケーション。会話の内容や文字で伝えること
  • 非言語…声のトーンや表情・姿勢、身振り手振りなど、言語以外の方法で意思伝達をすること

コミュニケーションでは言語以上に非言語が重要になります。「メラビアンの法則」では相手が言語や非言語で矛盾した情報を与えた場合、言語が影響するのは7%と言われています。

それ以外の93%は聴覚、視覚からの情報である非言語が占めています。言語だけでなく、非言語を上手に利用することでコミュニケーションが円滑におこなえるのです。

もちろん、初対面の人に会うときには身だしなみにも注意が必要です。以下の記事も読んでおきましょう。

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「社交的である人=コミュニケーションが上手」というわけではない

「外交的である人=コミュニケーションが上手」というわけではありません。先ほど紹介した通り、コミュニケーションは「双方向の対話」です。一方的に話したり、相手の状況や感情を考慮せずに話すのはコミュニケーションができているとは言えません。

人見知りや内向的だから自分はコミュニケーションが苦手、と捉えるのも適切ではありません。人見知りでも、相手の話に耳を傾けられる、相手の気持ちを汲み取る能力があればコミュニケーション力に長けている場合もあります

発信力があり、社交的で多くの人との交流を得意とする人がコミュニケーション能力に長けているわけではなく、双方向の対話を言語・非言語を活用してバランスよくできているかが問われると押さえておきましょう。

鴨川 未奈

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話すことが苦手=コミュニケーション能力がないとは限らない

学生から相談を受けていると、「コミュニケーションが苦手なので人と接しない仕事を希望する」と 言う学生がときどき見受けられます。

よくよく話を聞いてみると、コミュニケーション能力が高い人とは「社交的で話し上手で、話題に事欠かず、ずっと話し続けることができる人」と思い込んでいる人が多いように思います。

以前とあるメーカーのトップセールスマンと話す機会がありましたが、その人は決しておしゃべりではありませんでした。どちらかというと口数が少ないほうでしたが、質問をして相手の話を引き出すのが上手な人でした。

内向的だからとコミュニケーション能力を自分とは程遠いものとして考えている人は、今一度自分の会話のスタイルを見直してみると良いですよ。実はコミュニケーション能力が高いといえるかもしれません。

コミュニケーション能力を構成する2つのスキル

コミュニケーション能力を構成する2つのスキル

コミュニケーション能力は大きく2つのスキルに分けることができます。1つ目は伝える力、もう1つは聴く力です。またそれぞれのスキルはコミュニケーションの手段である言語、非言語それぞれで求められる内容が異なります。

ここからはコミュニケーション能力を構成するスキルについて解説をします。コミュニケーション能力の中でも自分はどの項目が得意・不得意なのかを把握して、自分はどのようなコミュニケーション能力をもっているのか確認していきましょう。

①伝える力

伝える力とは
  • 自分の考えや思いを相手に伝えるスキルのこと

このスキルはイメージがしやすく、「コミュニケーション能力=伝える力」と考える人も多いのではないでしょうか。

一般にイメージする伝える力は、コミュニケーションの手段が言語のことが多いでしょう。ですが、伝える力には、直接言葉を介さずに非言語で相手に伝える力も含まれています

言語・非言語それぞれの伝える力を紹介するので、自分のコミュニケーション能力を振り返り、強みや弱みを見つけてみてください。

言葉でわかりやすく伝える力

伝える力のうち言語に関する能力に求められるのは、受け手にわかりやすいように、自分の伝えたい内容を正確に伝えることです。言語にかかわるコミュニケーションスキルでは、「正確に伝えること」が何よりも重要です

自分の考えや思いを正確に伝えるためには、頭の中の考えを適切な言葉に言い換え、受け手がわかりやすい表現で伝えることが求められます。

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いわゆる言語化能力です。伝える力のうち言語の分野を伸ばすためには、言語化能力を鍛えることが近道と言えます。

非言語で伝える力

非言語で伝える力とは、表情や目線、声色、身振り手振りといったボディランゲージなどの表現を指します。たとえば、「お疲れ様です」と同じ単語を発したとしても、次のように非言語のコミュニケーションを加えることで伝わり方は大きく変化します。

お疲れ様ですと発した時の非言語コミュニケーション
  • 笑顔で目線をあわせて、声のトーンはやや高く手を軽く挙げながら伝えた時
  • 無表情で目線をそらし、小さくぼそぼそとした声で、背中を丸めて伝えた時

上記の2パターンをイメージした時、前者の「お疲れ様です」の方が、気持ちよく相手伝わるでしょう。このように、非言語のコミュニケーションを追加させることで、自分の感情を正しく発信できるのです。

②聴く力

聴く力とは
  • 相手の話の意図を正しく受け取るスキルのこと

コミュニケーションは1人でおこなうものではなく、必ず相手がいます。そのため、相手に気持ちよく話してもらうことがコミュニケーションを円滑におこなううえで重要なポイントになります

このようにコミュニケーションにおいては伝える力と同様に、聴く力も求められます。

伝える力同様に、聴く力にも言語と非言語の2つに分けられます。言語の聴く力、非言語の聴く力をそれぞれ解説します。

言葉の意味を正しく理解する力

言語における聴く力に求められるのは、相手の発する言葉の意味を正確に理解することです。言葉・単語のもつ意味を十分に理解していなければ、相手の話を最後まで聞いても正しく聴くことはできません。

また、言葉の意味を理解することに加え、相手の話している内容に最後まで耳を傾けるという姿勢も求められます。聴く力が不十分な人の多くは、相手が話している途中にもかかわらず、遮って自分の話を始めたり、質問をしてしまいます

このような態度で接せられた相手はどのように感じるでしょうか。「自分の話を聴いてもらえない」と、心を閉ざしてしまうかもしれません。

非言語から相手の主張を読み取る力

聴く力のうち、非言語に求められることは相手の主張を読み取ることです。言語コミュニケーションうえでは「ありがとう」と発していても、表情や態度がふてくされていたり、眉間にしわをよせていたりすれば、本心とは異なる発信をしていると読み取れます。

仕事をするうえでも、ときには感情を言葉で表すことが苦手なタイプの仲間に出会うこともあるかもしれません。非言語から相手の言いたいことを正しく受け止める力も、聴くコミュニケーション力を高めるうえで重要となります

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相手の非言語コミュニケーションを正確に読み取れなければ、受け取り方をミスして、互いの信頼関係が崩れてしまう可能性があるでしょう。

吉川 智也

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コミュニケーション能力は発揮できる環境や内容から考えてみよう

人は誰でも自分の中に多種多様な性格を持っています。たとえばある状況下では内向的でも、別の場面では非常に外交的で行動的になる人もいます。これは、そのときどきの置かれた環境や状況によって、自分自身の中から1つの特性が現れたにすぎません。

したがって、単に「話し上手が良くて(長所)、口下手さが悪い(短所)」と捉えるのは少し短絡的といえるかもしれません。各々の性格をプラスにするかマイナスにするかは、物事の受けとめ方、表現の仕方、使い方次第といえるでしょう。

上述した通りコミュニケーションにも2つの種類があります。そのためまずは「コミュニケーション能力が高いか低いか」という視点ではなく、「自分ならどんなコミュニケーションをとることができるのか」と、視点を切り替えて考えてみることが大事です。

そうすることで自分の得意とするコミュニケーションスタイルの発見にもつながり、それを裏付ける具体的エピソードを絞り込むことにも役立ちますよ。

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アピールしたい要素別! 10個の言い換え方を押さえよう

コミュニケーション能力の10個の言い換え方

コミュニケーション能力は抽象的な単語なので、受け手によって意味の解釈が変わってしまう可能性があります。

「長所はコミュニケーション能力」とアピールしても、自分の伝えたいことと受け手の受け取り方に相違があってはせっかくのアピールも台無しです。相違をなくすためには具体的な言い換え表現を用いると良いでしょう。

コミュニケーション能力を言い換える10個の表現を紹介します。他の就活生と差別化を図るためにも、アピールしたいコミュニケーション能力に応じて、適切な言い換え表現を選択しましょう。

伝える力

1つ目の言い換え表現は、コミュニケーション能力のうち「伝える力」に該当するものです。紹介した通り、コミュニケーション能力における「伝える力」は自分の考えや思いを相手に伝えるスキルを指します

「伝える力」だけでもまだ抽象的なので、より具体的な言い換え表現を用いると良いでしょう。

「伝える力」をより具体的にアピールするために、伝える力の要素を5つに細分化して説明します。自分がアピールしたい内容により近い言い換え表現を用いて、具体的にアピールするようにしましょう。具体的にアピールすることで面接官の理解度をアップさせることができます。

①自分の意見をはっきり伝える力

場の空気に流されず、臆せずに自分の意見を伝えることは強みになります。主体的な発言を得意とする学生は、自分の意見をはっきりと伝える力、と言い換えましょう。

社会に出ると、さまざまな場面で自分の意見を伝えることが求められます。また仕事をよりよくするためには意見を伝え、改善活動につなげることも必要です。面接の場で「自分の意見をはっきりと伝える力」をアピールできれば、入社後の活躍イメージを持ってもらうことができるでしょう。

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単に自分の意見をはっきり伝えるだけでは自己主張が強いと感じるかもしれないので、伝え方を工夫しているなどをセットで伝えるように心がけましょう。

②喜怒哀楽など感情を表現する力

伝える力の中でも、喜怒哀楽などの感情を適切に表現する力がある、という言い換え表現です。

1つ目の伝える力は、自分の意思をはっきり主張するスキルに焦点をあてていましたが、この喜怒哀楽を伝える力では、感受性豊かな表現力にフォーカスしたコミュニケーション力を指しています

感情を表現する例
  • 喜 喜びを伝えることで、相手のモチベーション向上につながる
  • 怒 怒りを伝えることで、緩んだ雰囲気が引き締まる
  • 哀 哀しさを伝えることで、相手に危機感を持ってもらう
  • 楽 楽しさを伝えることで、前向きな気持ちになる

このように、感情を適切に表現できるコミュニケーション力があれば、相手の気持ちを後押ししたり、注意喚起したりするなど人を動かすことにつながります。

かかわる人や組織を動かした経験があれば、コミュニケーション能力として十分にアピールが可能です。今までの経験に該当することがあれば、アピール内容に検討してみましょう。

③論理的に伝え交渉する力

伝える力の中でも、とくにロジカルシンキングに強みがある場合は、論理的に伝え、交渉する力と言い換えるのも良いでしょう。

社会に出ると、社内外の関係者に自分の考えや思いを説明し、交渉する機会がたくさんあります。単に感情面で訴えるのでは足りず、論理的に相手に伝え、納得してもらわなくてはいけません。

論理的に伝え交渉する力は社会に出てからも大いに役立つので、論理的思考力に自信のある人はアピールしてみましょう。

④わかりやすい資料を作成する力

コミュニケーション能力の伝える力は、言葉で直接やり取りする場面だけに活きる力ではありません。伝える力の中でも、とくにテキストコミュニケーションが得意な人は、分かりやすい資料を作成する力と置き換えるのもおすすめです。

一般的にコミュニケーションは「話して伝えること」をイメージしやすいですが、伝える手段は必ずしも「話す」ことに留まりません。資料をはじめ、メールやチャットで伝える力もコミュニケーション能力となります。

特にテレワークが浸透してからは、話して伝える以上にメールやチャットで自分の考えを伝えることの重要性が増してきています。話すことに限らず、資料やメール、チャットで伝える力もアピールしてみてください。

⑤人を動かす力

人を動かす力とは、かかわる人たちに自分の意見や考えを伝え、依頼することで人に動いてもらうことができる力です。依頼をし、納得して人に動いてもらうには、相手の意見にも丁寧に耳を傾け、お互いの利害を調整することが求められます。

つまり、コミュニケーション能力における伝える力、そして聴く力が総合的に活かれてこそ、人は動いてくれます。これらのことから、「人を動かす力」もコミュニケーション能力の言い換えとして用いることができるのです。

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聴く力

コミュニケーション能力の中でも、聴く力が長所という人に向けて、聴く力の言い換え表現を5つ紹介します。

聴く力は相手の話を受け取る力を指し、言語・非言語ともに重要な要素です。自分が特にアピールしたいコミュニケーション能力は何かイメージしながら、1番近い言い換え表現を活用してみてください。

⑥空気を読んで場に合わせる力

コミュニケーション能力の聴く力の言い換えとして、空気を読んで場に合わせる力があります。空気を読むことは、相手の気持ちや感情を察することができる力です。つまり、非言語情報の中から聴く力、読み取る力が求められ、「空気が読める=コミュニケーション能力がある」と言い換えることができます

ただし、空気を読みすぎると自分の意見を控えてしまうのではないか、とマイナスの印象に捉えられるケースもあります。空気は読んでも伝え方を工夫して、言うべきことはしっかりと伝えると補足しましょう。

その場の空気にあわせる協調性をしっかり自己PRしたい人は、次の記事で協調性のアピールの仕方を確認してみてください。

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⑦ヒアリングを重ねて本音を引き出す力

粘り強く質問を重ねることで、本音を引き出すのもコミュニケーションで重要な力の1つと言えます。ただし、言語によって質問を重ねるだけでは本音は引き出せないので注意が必要です

誰しも信頼の置けない相手に対して、いきなり本音を話すことは難しいでしょう。そのため、言語で質問を重ねていきながらも、非言語で目を見て話を聞いたり、あいづちを打つなどして少しずつ信頼関係を構築していく必要があります。

非言語での信頼の積み重ねから、言語で質問をしていくことで本音を引き出す力は聴く力の1つと言えます。

⑧要望を汲み取って利害調整する力

コミュニケーション能力の聴く力とは、ただ単純に相手の言っていることを受け止める力ではありません。相手が何を希望しているのか、要望を正しく聞き取ったうえで、自分にできることを伝えて交渉する必要があります

どうしてもお互いの要望がずれてしまった場合でも、コミュニケーション相手の要望の中で、最も優先順位が高い要素、話の着地点を見出して、互いの利害調整をしていきます。

この要望を汲み取って調整するコミュニケーション能力に長けている人は、ビジネスシーンでも顧客や社内との難しい調整事項をやりとげられるイメージを持ってもらえるため、評価アップにつながるでしょう。

⑨仕草や表情から相手の気持ちを理解する力

聴くコミュニケーションの中でも、特に相手の仕草や表情など非言語コミュニケーションを受け取る力です。

コミュニケーション相手を観察し、目線の外し方や手足の動きなど、些細な情報からしっかり思いを受け取って、気持ちを理解することが得意な人もいるでしょう。仕草や表情から情報を読み取る力があれば、顧客のちょっとした表情の変化から気持ちを察するなど、仕事に活かすことができます。

コミュニケーション能力の中でも、相手の表情を読み取るコミュニケーションが得意な人は、この言い換え表現を用いると良いでしょう。

相手の表情を読みとるときは、相手の立場に立って考えることが大切です。相手の立場に立つにはどうすればいいか気になる人は、次の記事を読んでみてください。

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⑩相手の話を咀嚼して受け止める力

聴くコミュニケーションの中でも、相手の言葉の裏側や、話をした背景、非言語などとあわせて話を咀嚼して受け止める力です。時には、言葉数が少なかったり、小難しい単語ばかりあえて使ってくる相手と出会うこともあるでしょう。

どのような相手にも臆せず、「なぜこの話の展開なのか」「この単語を使った意図は何か」など、複数の角度から相手の主張を咀嚼できる人は、コミュニケーション能力に加えて思考力の強さもアピールできます。

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コミュニケーション能力が与えるマイナスな印象

コミュニケーション能力が与えるマイナスな印象

長所としてアピールにつながるコミュニケーション能力ですが、伝え方によっては面接官にマイナスの印象を抱かせてしまう恐れがあります。

ここでは長所はコミュニケーション能力と伝えることでマイナスな印象を与えてしまう3つのケースを紹介します。面接官にマイナスな印象を与えないように、しっかりとチェックしてください。

自己主張が強い

コミュニケーション能力の伝える力の中でも、自分の意見をしっかりと伝える力に焦点をあててアピールした場合、行き過ぎると自己主張が強すぎると思われる場合があります。

入社してから、自分がしたいこと、したくないことなど自分本位な主張ばかりしてくるリスクを感じてしまうと、低評価につながる可能性があるのです

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自己主張が強すぎると、謙虚に取り組むのが苦手なタイプと勘違いされる場合もあるので、「自分の主張ばかりせず聴く姿勢を大事にしている」など、補足説明をすると安心です。

おしゃべり

コミュニケーション能力の中でも、伝える力を誤って伝えてしまうと、単純におしゃべりな人と評価される場合もあります。

たしかに、誰とでも分け隔てなく会話ができることはコミュニケーション能力に大事な要素ですが、ずっとおしゃべりしている印象だけが一人歩きしてしまうと、選考の評価は上がらないでしょう

おしゃべりや騒々しいというイメージを与えすぎないためにも、傾聴力の強さも同時にアピールするよう意識してください。

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おしゃべりすぎると「何かの拍子に会社の守秘義務の内容を漏らしてしまうのでは」「TPOをわきまえず重要なシーンで騒いでしまうのでは」と懸念に思われる可能性もあります。

空気を読みすぎる

コミュニケーション能力の聴く力に焦点をあててアピールしすぎると、空気を読みすぎるタイプなのではという印象を与える可能性があります。

周囲の表情、言葉を正しく読み解き、聞き入れるコミュニケーション能力の高さは素晴らしいものの、聴くコミュニケーションが行き過ぎると、空気を読み過ぎて空回りするタイプとマイナス評価になるケースもあるのです

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場の雰囲気を察して、本来は言うべきことを発信しないと、会社にとってはマイナスになることもあります。伝えるコミュニケーションに偏るのもNGですが、聴くばかりのコミュニケーション力に偏るのも良くないですよね。

コミュニケーション能力を面接で伝える4つのコツ

コミュニケーション能力という言葉の意味や、自分のもっているコミュニケーション能力について正しく理解したうえで説明しないと、長所のアピールがうまくいかない場合があります。

せっかくのコミュニケーション能力を、面接官に効果的にアピールするために、面接で伝えるときのコツを押さえていきましょう。コミュニケーション能力を面接官にアピールする4つのコツを紹介します。

①コミュニケーション能力を言い換える

繰り返しにはなりますが、コミュニケーション能力とは非常に抽象的な表現で、受け手によって意味の取り方が異なってしまう恐れがあります。

自分が伝えたい内容と、相手の受け取り方に差が生まれてしまうと、せっかくのアピールも十分に面接官へ届かなくなってしまいます。伝えたい内容を絞って、その内容に見合う言い換えをおこないましょう

抽象的な表現の「コミュニケーション能力」ではなく、自分なりの言い換え表現を用いて面接官へ具体的にアピールするように心がけましょう。

②結論を始めと終わりに持ってくる

PREP法

面接官の質問に回答する際、始めと終わりに結論である「長所はコミュニケーション能力です」という内容を伝えるようにしましょう。面接官は話の要点が分からないとストレスを感じ、あなたの話に集中して耳を傾けてくれません。伝えたい要点を印象に残すために、始めと終わりに結論を述べましょう。

始めと終わりに結論を述べる手法はPREP法といいます。始めと、最後にまとめとして再度結論を述べることで、話の理解度を上げることが期待できます

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話の展開によっては、まとめの文章に「入社後の長所の活かし方」をもってきても良いでしょう。PREP法では、結論を導入文とまとめ文にそれぞれ入れるのが一般的です。

③体験談を盛り込む

コミュニケーション能力をアピールする時は、一緒に具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。

ただ単純に「長所はコミュニケーション能力があることです」と結論だけ伝えても、話に信憑性が欠けてしまうため説得力がありません。長所はコミュニケーションを裏付ける具体的なエピソードを伝え、面接官の理解度を更に高めましょう

また、エピソードを伝える時にぜひ盛り込みたいのが、具体的な実績や数値です。実績や数値を用いることで、客観性が上がり、より話の納得度が高まります。

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「コミュニケーション能力のおかげでバイト先のミスが減りました」と言うよりも、「コミュニケーション能力を活かして、1日3回のショートミーティングを企画し、10名のアルバイト仲間からの意見を1か月ヒアリングして改善し続けた結果、仕事のミスが月間で10%削減できました」と数値を入れた方が具体性が増しますよね。

④長所の活かし方をセットで話す

面接官は面接している学生が入社後に活躍してくれるかどうかを見極めています。長所であるコミュニケーション能力を入社後にどのように活かし、貢献できるかを伝えられれば、面接官は入社後の活躍イメージを想像しやすくなります。

長所の活かし方をアピールするには、事前に採用ホームページや会社説明会を通じて企業の求める人物像をイメージすることが重要です。イメージした人物像に、自分の長所であるコミュニケーション能力がどのように活かせるかを考えてみましょう。

「長所はコミュニケーション」の例文10選

コミュニケーション能力を長所として伝えるコツをどのように活かしてアピールしていけば良いのでしょうか。コミュニケーション能力をアピールする例文を参考にして、イメージを膨らませてみましょう。

先ほど紹介した言い換え表現をにあわせて10個の例文を紹介します。例文を参考にて、自分ならではのアピール内容を練ってみましょう。

コミュニケーションが長所なら、人と話す仕事で力を発揮できるかもしれません。人と話す職種を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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①自分の意見をはっきり伝える力

例文

私の長所は、自分の意見をはっきりと伝えるコミュニケーション能力があることです。

高校時代の部活では目標である全国大会出場に向け、必要なことを伝えるように意識しました。嫌われるかもしれないと考えたこともありますが、目標達成のために率先して厳しいことも伝え、最後の大会で目標を叶えることができました。

意見を伝える時には相手の状況や立場を考え、伝え方を工夫しています。その人に合わせた伝え方をすることで、感情的な言い合いになく、目標達成に向けてどうするか前向きな話し合いができました。

この適切に伝えるコミュニケーション能力を活かして、入社後もチームに言いづらいことも、必要なタイミングできちんと伝えていけるよう努めます。

一方的に意見を伝えるだけでなく、相手の気持ちに配慮している点はバランスが取れていて良い印象を与えています。

言いづらい場面でも、チームのためにしっかりコミュニケーションをとるという、伝える力に焦点をあてたコミュニケーション能力が表現できている例文です

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②喜怒哀楽など感情を表現する力

例文

私は部活の主将として、自分の感情を伝えながら組織の運営をおこなってきました。大事な大会の前に部員の気持ちが浮ついて、練習に身が入っていない時期がありました。

意見することが苦手だったのですがこのままではいけないと思い、率直に「このままでいいのか」と部員に怒りました。普段、大人しい私が怒ったことで部員にも危機感が伝わったようで、そこから練習にも身が入り、大事な大会で結果を残せました。言葉だけでなく時に感情を伝えることで、相手の心に響くと学びました。

この経験をもとに、ただ言葉を並べて意見するのではなく、喜怒哀楽を相手に正しく伝えるようなコミュニケーションが必要だと学びました。感情的になるのではなく、その場の状況にあわせたコミュニケーション表現を用いながら、職場での人間関係をしっかり構築していきたいです。

喜怒哀楽を表現することで、どのような効果が期待できるかを伝えています。気持ちのまま喜怒哀楽を表現して感情的にならないように、と一言添えているのが良い例文です

③論理的に伝え交渉する力

例文

私の長所は論理的に物事を伝えて、お互いの損得を調整するコミュニケーション能力があることです。

文化祭の実行委員ではビラ制作を担当し、広告会社との窓口としてビラの内容や価格の調整を担いました。当初、予算オーバーの提示となり、実行委員のメンバーと調整しましたが追加予算を捻出できず、私が広告会社と交渉をおこないました。
現状の説明、実現したいこと、成功すれば毎年依頼を継続したいと説明を繰り返し、提示の予算内で引き受けていただきました。

この経験から、相手に納得してもらうように粘り強く、論理的に話し合っていくことができる点が長所です。このコミュニケーション能力は、貴社の購買部にて資材発注先との交渉シーンで活かせると思ったのが、応募した理由の1つです。

論理的に伝え、交渉した経験は仮にうまくいかなくても社会に出てから役に立ちます。今回の事例では交渉に成功しており、アピール内容としても十分と言えます。

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④分かりやすい資料を作成する力

例文

私の長所は、その場にあわせた資料やデータを作成して、情報発信をするコミュニケーション力があることです。

私は100名を超えるサークルの代表を務める中、なかなか思いが全員に伝わらず、サークル運営の難しさを痛感しました。そこで、サークルメンバー全員が入るLINEグループを立ち上げ、自分の思いを発信してみようと考えました。

メンバー一人ひとりに伝えるために、簡易的な資料をパワーポイントで作成して、データや関連情報をまとめて発信をしてみたところ、メンバーから「資料がわかりやすかった」とリアクションをもらえるようになりました。

この経験から、ただ一方的に話すコミュニケーションだけでなく、資料やデータを適切に用いるコミュニケーションも重要だと理解することができました。

自分が苦労した経験から試行錯誤をして取り組んだ事例を用いているため、一生懸命な人柄や、改善意識が伝わります。

文章の始めと終わりに、自分には資料を作成して情報発信するコミュニケーション力がある点を繰り返しており、話の要点がしっかり伝わる例文です

⑤人を動かす力

例文

私の長所は、対話を通じて人を動かすコミュニケーション能力があることです。

文化祭の実行委員長を務めた際、多岐に渡るプロジェクトを1人でまとめ上げようと取り組みましたが、全くうまくいかず、周囲から反発を受けたことがあります。

その時、リーダー陣からもっと頼って欲しいと声をかけてもらい、各リーダーと膝を突き合わせて話し合いをおこないました。私が実現したいことと皆の要望をすり合わせ、私1人ではできない業務をリーダーに動いてもらうようにお願いしました。
十分にみんなの意見を聞いたことで反発もなく、チームが1つにまとまり、無事に文化祭を終えることができました。

この経験から、コミュニケーションを通して意見を伝え合うことで、周囲の人を動かしていけると学びました。できないことは素直にできないと説明し、人を頼り、コミュニケーションをとっていくことで、チームが動いていくと思います。

この人を動かすコミュニケーションを強みとしながら、貴社の営業職にてマネージャー職を目指していきたいです。

コミュニケーションをとらなければ、人を動かせずに孤立してしまうことを実際のエピソードから表現できています

人や組織を動かすコミュニケーション能力の重要性に気付き、入社後も組織に対してプラスの働きをしてくれそうな好印象をうける例文です。

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⑥空気を読んで場に合わせる力

例文

私は場の空気を読んで、うまく合わせるコミュニケーション能力が長所だと考えています。このコミュニケーション能力を活かせば、新しい環境や個性が強いメンバーが多い職場でも、すぐに馴染めると思っています。

所属しているゼミでは毎回ディベートがあり、議論が白熱する傾向にあります。白熱するあまり、感情的になることもありますが、私は議論の動向を見ながら、バランスよく自分の意見を伝えようと意識してコミュニケーションをとりました。

個性のぶつかり合いの中でも、場の空気を読んで相手を否定しすぎず、反対意見を述べる訓練をおこなった結果、ゼミのディベート大会で優勝することができました。

多様性が注目される中で、今後もさまざまな働き方に対する意見が増えていくと思います。意見がぶつかりそうになっても、私はその場の空気を読み、適切な言葉を選びとることで和を乱さず議論することができます。

貴社の社員は非常に個性豊かで、国籍もさまざまと聞いています。適度に空気を読み、環境に適応していく私の長所が、貴社の職場環境で活きるのではと思っています。

空気を読んで対処した事例が具体的でわかりやすい内容になっています。ただ空気を読むだけでなく、場を乱さないような発言をうまくおこなってコミュニケーションをとるのが上手という印象を受けます

コミュニケーションの高さから、新しい環境や、個性の強い組織内でもうまく立ち回れることがアピールできている例文です。

⑦ヒアリングを重ねて本音を引き出す力

例文

私は丁寧に相手の話を聞きながら、質問を重ねることで本音を引き出すコミュニケーションが得意です。

高校の部活動で、退部を考えていると後輩から相談を受けることがありました。最初は大学受験に専念したいと話していましたが、顔色が晴れない点が気になり、話を詳しく聞いていきました。繰り返し対話を重ねる中で、実は部活内の人間関係で悩んでいたことがわかりました。

その後、関係性が悪く悩んでいた相手にも私からコミュニケーションをとり、お互いの誤解している点を聞き出しながら和解につなげることができました。

この経験から、私は相手の話に真摯に耳を傾け、丁寧に聞くことで本音を話してもらえることを実感し、人の話を聴くコミュニケーション能力が自分の長所でもあると思いました。

相手の表情の変化から非言語情報を的確に捉え、相手に寄り添ったコミュニケーションは好感を持てます。複数名の話を聞き、誤解を解いていったエピソードから、真摯に人と向きあうコミュニケーションの高さや優しい人柄が伝わります

入社後も非言語情報を元に社内外の人と関係を作っていきたいなど、入社後の思いも最後に付け加えるとより良いでしょう。

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⑧要望を汲み取って利害調整する力

例文

私の長所は、相手の要望を正しく汲み取り、お互いの希望を調整するコミュニケーション力があることです。

大学時代は受電コールセンターでアルバイトをしていたのですが、コールセンターの仕事にはクレームがつきものです。お客様は目の前の機器がうまく使えずイライラしながら電話をかけてきているため、声のコミュニケーションの中で冷静に、相手のご要望は何か聞き取る必要がありました。

始めは、うまく切り返しができず、一方的に怒られる日々にストレスを感じていましたが、アルバイト先のヒアリングマニュアルを熟読し、自主練を繰り返したことで、徐々にお客様からのご要望をヒアリングできるようになりました。

その結果、現在ではアルバイト先のクレーム発生率は20%下がり、短い時間で相手の要望を聞き取って、適切な部署に電話をつなげることができています。この経験から、私の長所、強みは声のコミュニケーションでお互いの利害を調整する力だと思いました。

このコミュニケーション力は、貴社のカスタマーサクセスの部署で、お客様からの受電対応シーンに必ず活かせると考えています。

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得意なコミュニケーションをもとに何%クレームが下がったのか、具体的な数値を用いています。

コミュニケーションの中でも、相手からヒアリングをしたうえで自分たちの意見も伝えられるという、双方のコミュニケーション力がある点をアピールできています

⑨仕草や表情から相手の気持ちを理解する力

例文

私の長所は、相手の表情から気持ちを察してコミュニケーションができることです。大学ではカフェのアルバイトをしている中で、言葉にしていないお客様の気持ちを察することの大切さを教えてもらいました。

たとえば、女性のお客様が寒そうに肌をさすっていたら、店内の温度を調整しましょうかと声をかけたり、両手に荷物がたくさんのお客様がドリンク待ちをしていたら、お席までお持ちしますと提案をしたりします。

このように、相手の動きや表情を見ながら、先回りして提案することがサービス業の基本だと学びました。

私は4年間、カフェのアルバイトで、相手の気持ちを察するコミュニケーション力を高めてきたのが長所です。この力は、職場でも、お客様とのやり取りでも、気持ちの良い関係性を築くうえで必ず活きてくると考えています。

コミュニケーション力の中でも、非言語から相手の気持ちを読み取れる力をアピールしています。ただ読み取るだけでなく、プラスアルファの行動ができる点も評価ポイントでしょう

具体的な場面を事例で話せていて、話のまとめに再び結論をもってきているので、PREP法も活かせた例文です。

⑩相手の話を咀嚼して受け止める力

例文

私の長所は、話し下手な人や言葉数が少ない相手からも、しっかり思いを汲み取るコミュニケーション力がある点です。

私のインターン先の社長は、言葉数が非常に少ない人で、チャットの連絡も短い1文での指示が多いです。忙しく、無駄が嫌いなタイプの社長なので、あまり細かく説明をしていただけないのですが、その社長のもとでインターンできたおかげで、相手の話を咀嚼して受け止める力が磨かれたと実感しています。

たとえば、とても急ぎの納期でタスクを振られたときは、なぜこの納期なのか、なぜ自分にこのタスクを振っているのか、言葉や指示の背景を考えるようにしました。そこで考えた自分なりの解釈を、後ほど社長に伝えたところ、私の理解力や洞察力を高く評価してもらえました。

ビジネスシーンでは、どうしても細かく説明しきれなかったり、短い時間でコミュニケーションをせざるを得ない場面が多々あると思います。その中でも、私は相手の話の背景を考え、言葉の意味を咀嚼し、受け止めることができる点が長所だと考えています。

どんなに自分が聴く姿勢を見せていても、相手がわかりやすく伝えてくれるとは限りません。難しいコミュニケーション相手にも臆さずに、どうにかして相手の話を理解しようと努めるエピソードから、コミュニケーション能力の高さが伝わる例文です

北浦 ひより

キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる

自分ならではのコミュニケーション能力を選考で伝えよう

コミュニケーションは必ず相手があって成り立つものです。いわば「言葉のキャッチボール」であり、相互理解のための意思の疎通を図るのに欠かせないものです。

自分の長所を把握するためには、しっかりと自分自身と向き合い自己分析をする必要がありますが、コミュニケーション能力を長所として選択した場合は、相手の立場での視点も含めて自己客観視する必要があります。なぜならば、コミュニケーション能力は人との関係の中で発揮され、育まれていくものだからです。

そうであれば「コミュニケーション能力」をあまり難しく捉えすぎず、「これまで自分は周囲の人とどのような人間関係を築いてきたのか」「どう信頼関係を結んできたのか」「どんな会話をしてきたのか」などと、言葉を置き換えてみると、自己分析をしやすくなることでしょう。

そのうえで自分の持ち味が発揮される、あなたならではのコミュニケーションスキルをピックアップし、前述の10の例のように言語化しておきましょう。

コミュニケーション能力をアピールポイントとした例文はこちらでも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

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コミュニケーション能力を長所としてアピールしたい学生からよくある質問に回答!

長所は面接でもよく聞かれる質問だからこそ、「これで合っているのかな」と不安になる学生もいますよね。コミュニケーション能力を長所としてアピールしたい学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。

  • コミュニケーション能力を長所としてアピールしたいのですが、ありきたりでしょうか……?

    コミュニケーション能力をアピールする学生は多くいますが、工夫次第で差別化することができますよ。ひとくちに「コミュニケーション能力」といっても、いろいろなものがあります。たとえば話すだけでなく、メールでのやり取りもコミュニケーションですよね。また、伝えるだけでなく、聞くこともコミュニケーションには欠かせません。

    このように自分が得意とする「コミュニケーション」が何を指すのかをしっかり見極めてアピールすることで、ほかの学生と差別化することができますよ。

  • コミュニケーション能力を長所として伝えるときに注意すべきことはありますか?

    コミュニケーション能力を長所として伝える際は、工夫したポイントを伝えているかに注意しましょう。たとえば学生時代に部長を務めて、チームを引っ張った経験をアピールしたい学生もいるのではないでしょうか。そのエピソード自体は問題ないですが、それだけでは企業は評価してくれません。

    企業から好印象を獲得するためには、何を考えて、どのようにコミュニケーションをとったのかといった、工夫を伝える必要があります。結果だけでなく、過程も伝えることを忘れないでくださいね。

  • コミュニケーション能力を長所としてアピールしていいか不安です……。

    コミュニケーション能力を長所としてアピールすることに不安を抱えている学生もいるのではないでしょうか。コミュニケーションとは「双方向の対話」だからこそ、長所としていいのか心配にもなりますよね。そんなときは友人や家族、先生など第三者に相談してみるのがおすすめです。コミュニケーション能力を長所としてアピールしていいのかを客観的に判断してくれるので、不安な人はぜひ試してみてくださいね。

コミュニケーション能力とは何か掘り下げて考えよう

長所はコミュニケーションと伝える人は多い一方で、正しくコミュニケーションについて理解できている人は意外と少ないものです。

コミュニケーション力を、伝える力と聴く力に分解し、さらに言語・非言語コミュニケーションにわけて考えることで、自分の持つコミュニケーション力がどのようなものか、具体的に説明しやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力という単語だけを使わずに、適宜表現を言い換えながら、どんなコミュニケーションが得意なのか説明できるよう準備してみてくださいね。

「長所はコミュニケーション能力」を差別化する!言い換えや例文を紹介【就活】

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